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創発トーナメント準々決勝戦 4

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hasamisan

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創発トーナメント準々決勝戦 その4


第四戦

―――選手控え室―――

つかさ「唯人、次はあなたの試合ね」

ユイ「そうだね、まあここまで来れたのは幸運だったのかもね」

つかさ「どうせなら優勝を狙っちゃいなさい、応援しているわ」

スッ

ユイ「姉ちゃん、これは?」

つかさ「相手は召喚師。使わない事に越した事はないけど、念のため持っていきなさい」

ユイ「目には目をってわけか……ありがとう、姉ちゃん」

つかさ「礼をいうのは、勝ってからにしなさいって」

ユイ「はは、そうだね」


――― 一方、別の選手控え室―――

◆gRK「……これは?」

学園長「アンティだ、持っていけ」

◆gRK「おいおい、俺っちはアンティに同意してないぜ?」

学園長「ワシの頃はアンティを賭けての野試合なぞ当然だったぞ、遠慮せずに持っていけ」

◆gRK「う~ん……でもなぁ、人様からカードを奪うってのはなぁ……」

学園長「じゃあこうしよう。カードを貸す、だから優勝しろ。そうすれば優勝者に負けた者と
  してちょっとは格好がつくからな」

◆gRK「まあ、そういう事なら……。ありがたく借りるぜ」

スッ

学園長「ちょっと待て!」

パシィンッ!

◆gRK「痛ッ! な、なんだよ!?」

学園長「ポテチ食べた手で触るな! ちゃんとスリーブに入れろ!」

◆gRK「……」


ワーワーワー

実況「準々決勝最終戦!」

ワーワーワー

実況「準決勝に勝ち上がるのははたしてどちらか?」

よし子「最終戦は、いつも予想つかないんだよなぁ…」
メリー「まあ、どちらもダークホースですからねぇ」

実況「西の方角! 椎名唯人!」

キッ

ユイ「やるしかない、か」

つかさ「唯人!がんばるのよ!」
棒姉「お姉ちゃんは見守ってるよ!」

ワーワーワー

実況「東の方角! ◆gRK4xan14w!」

◆gRK「ヘェーラロロォールノォーノナーァオオォー♪」

学園長「私のカードを託した、負けるはずがない」
霧崎「全部サイドボード行きだったりしてな」

ワーワーワー

実況「それでは試合開始です!」

椎名唯人 VS ◆gRK4xan14w


◆gRK「これはこれは、美しいお嬢さんだ」

ユイ「そりゃどうも」

◆gRK「どうだい、これが終わったらお茶でも?」

ユイ「残念だけど……俺、男ですよ?」

◆gRK「80年代のジョークだな。俺のターン!」

バッ!

◆gRK「Volcanic_Islandをセット! そしてタップしてモグの狂信者を召喚!」

ttp://loda.jp/mitemite/?id=141&img=141.jpg

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

魔物「グルル……」

◆gRK「ターンエンドだ、お嬢ちゃん!」

実況「またもや魔物を呼び出したァーーーーーーッ!」

観客「ワァーーーーーーーッッ!」

ユイ「妖魔のたぐいか……」

パァァァァ……

実況「唯人選手の手が真っ赤に光る! 悪を倒せと轟き叫ぶ! こちらは、
  ステッキを召喚だぁーーーーーーーッ!」

観客「ワァーーーーーーーッッ!」

ユイ「魔物退治は魔法少女の専売特許って……知ってる?」

キラッ☆

ユイ「かかってきなさい!」

◆gRK「ヒュウ♪」

ダッ

バッ

実況「両者、間合いをとるーーーーーッ!」

ワーワーワー

ワーワー……

―――いっぽうその頃、会場内 集中治療室

助手「大きな星が点いたり消えたりしている……彗星かな? いや違うなぁ彗星はもっと、バァー!
  って動くもんな、暑っ苦しいなぁココ。出られないのかな? おーい、出してくださいよ! ねぇ!」

ドンドン! ドンドン!

博士「……先生、彼女は治るんですよね!?」

医師「難しい、としか……」

博士「ちっくしょう! 俺が…俺が彼女を止めてさえいれば!」

ドン!

クロ「パパー」
シロ「お父様……」

博士「……あ、ス、スマンなお前等。だ、大丈夫だって助手は、ママはきっと良くなるさ」

ガチャリ

直りん「ごめんなさい、少し失礼するわ」

博士「貴様……」

ぎり……

博士「いったい何をしにきた!?」

直りん「何をって心外ね……ちょっとしたプレゼントよ」

ス……

ttp://loda.jp/mitemite/?id=142&img=142.jpg

博士「そ、それは……」

直りん「あなた達の間では、柔らかい石といった方が通りはいいかしら?」

博士「く、くれるのか?」

直りん「もちろん、それを使ってどうするかは、錬金術師のアナタ次第ね」

ぽいっ

博士「わわっ」

直りん「じゃあこれで、失礼するわ」

ガチャ

博士「ま、まってくれ!」

直りん「……何かしら?」

博士「何で……なんでこんな事を?」

直りん「さぁ? しいていうなら、気まぐれね。ちょっとした気まぐれ」

博士「…………」

テクテク

クロ「ジー」

直りん「……」

クロ「ママ、ナオルノ?」

直りん「その人次第でしょうけど、治るわね」

ガバッ

直りん「!?」

クロ「アリガトー、オネーチャン」

直りん「ふん……それじゃあね」

バタン

コツコツコツ……

直りん「ありがとう、か……」

ピタ

直りん「ふふ、いつのまにか―――」

にこり

直りん「―――風が……止んでるじゃあないの」

ユイ「たぁっ!」

メメタァ!

魔物「ギッシャーーー!」

ボン!

ユイ「わっ!」

実況「唯人選手、魔物を撲殺! しかし断末魔の攻撃をうける!」

ユイ「ふん、こんなのカスリ傷さ」

◆gRK「だろうねぇ……」

スッ

◆gRK「俺のターン、ドロー!」

バッ

◆gRK「山をセット! 二つタップして赤マナ二つ!」

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◆gRK「怒り狂うゴブリンと火花の精霊召喚!」

魔物s「ウォォーーム!!!」

実況「今度は二体呼び出したぁーーーーッ!」

観客「ワァーーーーーッ!」

◆gRK「アタック宣言!」

実況「二対の魔物が、襲いかかるーーーーーッ!」

つかさ「ユイ!」

ユイ(くっ……挟み撃ちか……)

ダッ

ユイ「ならば! 確実に一体を撃破する!」

実況「唯人、小さい魔物へとむかった! もう一体には目もくれない!」

キュイィィィィ!

ユイ「魔法のステッキ! エスカリボルグ!」

ドグッシャァァ!

魔物「ギッシャーーー!」

実況「一体撃破! だがしかし―――」

魔物「バルバルバル!」

ズッガシャァン!

ユイ「きゃぁっ!」

実況「魔物の攻撃を受けて吹っ飛んだーーー!」

◆gRK「稲妻の精霊、プレイヤーに3点ダメージ…ターンエンドだ」

つかさ「ユイ!」

ユイ「へへ……」

むくり

実況「唯人立ちあがったぁーーー!」

パァァァ……

ユイ「これくらいのキズ、なんでもないよ……」

実況「唯人選手の手が光る! 回復魔法かーーーーーーッッ!」

魔女「まぁ、あれくらいならどうって事無いわね」
サムライ「左様ですか」

ユイ(でもさすがに、多勢はつらいね……)

がし

ユイ「あれを使うしか、ないか……」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

―――時は少し前 控え室―――

ユイ「使い魔」

つかさ「そう、使い魔。魔法使いは呪文詠唱中は無防備となる。それをサポートするのが
  使い魔ってわけ。ま、色んな使い魔がいるけどね」

スッ

ユイ「……これは?」

つかさ「契約符、まあ早い話が式神みたいなものね。あっちとちょっと形式が違うけど、
  目には目をで、やってみるしかないわね」

ユイ「姉ちゃん……」

ガシッ

ユイ「ありがとう、ありがたく使わせてもらうよ!」

つかさ「そう? じゃあ使い方はね―――」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

実況「おや? 唯人選手、懐から何か取り出したぞ?」

魔女「ほう、使い魔でも呼ぶのか」
サムライ「そういや魔女さんには見かけませんね」
魔女「何いってんの、目の前にいるじゃない」
サムライ「え、ちょ、なにそれ怖い」

ス……

ユイ「自分を消耗……手札から一枚捨て2コスト……」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ユイ「我が問いに答え、開け異界の門!」

魔女「ま、さしずめ対抗するために鬼でも呼び出すんだろうね」
サムライ「魔女さんも召喚とかできるんですか?」
魔女「魔女はジョブを選ばない!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ユイ「レリーズ! いでよ子鬼!」

ボン! ボボン!

実況「おおっと、これはーーーーッ! 唯人選手も召喚だーーーーッ!」

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楓・初音「…………」

ユイ「……」

ドドドドドドドドドドドド

ユイ「……鬼?」

楓「……コク」

実況「これは一体ーーーーッッ! 可愛らしいお嬢さんが突如出現ーーーーーッ!」

観客「ワァーーーーーーッ!
スミス「……ヘビィだぜ」

◆gRK「ヒュウ♪」

つかさ「ベネ!」
棒姉「なんだかしらんが、とにかく良し!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

楓「……問おう、アナタが私のマスターですか?」
初音「……ゲーム違うよ、お姉ちゃん」

ざわ…… ざわ……

実況「えー、大会運営の審議の結果、召喚で魔物を呼び出すのがOKならば、
  その他もろもろの生物を呼び出すのもOK、そう見解が出ました!」

乱立「ほう……」

実況「したがって、今試合はまったくのノープロブレム! 問題無しです!」
観客「ウォォォォン!」

◆gRK「……へっ、面白くなってきたぜ!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ユイ(とりあえず召喚してみたけど、意外だったなぁ……まさか女の子が出てくるとは……
  こう、なんというか、マジカルコミカルな動物が出てくると思ったんだけど……)

つかさ「ユイ、なにやってるの! バトルフィールドを展開しなさい!」

ユイ「バ、バトルフィールド?」

つかさ「手中のカードに魔力を込めるのよ!」

ユイ「え、えーと……こうか!?」

バシュッ!

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実況「おおっと! 突如闘技場にトラックラインが出現したぁ!」

ユイ「え、えーと、よくわからないけど、これでいいのかな?」

ちら

つかさ「上出来よ、ユイ!」

ユイ(いまいち勝手がわからないなぁ……とりあえず、地の魔法で自分を強化して……)

コオォォォォォ

ユイ「相手の出方を見る!」

◆gRK「……つまり、ターンエンドって事だな。俺のターン!」

バッ

◆gRK「ドロー! ……Ancestral Recall! カードを三枚ドロー!」

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シュババッ

◆gRK「Mox Sapphireとアカデミーをセット! そして……再び」

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◆gRK「怒り狂うゴブリン召喚! バトル宣言!」

◆gRK「可愛らしいお嬢さん方には悪いが……怒り狂うゴブリンでアタックだぜ!」

魔物「キシュー!」

実況「おおっと! 魔物が襲いかかるーーーッッ!」

ユイ「来たか!」

ス……

ユイ「ここは俺が、はあっ!」

楓「……バトルキャラクター、エントリー……バトル種目宣言」

ユイ「……え?」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ttp://loda.jp/mitemite/?id=176.jpg

楓「現在、場に出ているカードは『短距離走』のみ。したがって……」

初音「自動的に、種目決定だよ!」

ユイ「え? え?」

ドドドドドドドドドドドド

実況「これはーーーっ!? ユイ選手と魔物がトラックのスタートラインに立った!」

楓「……ヨーイ」
初音「ドン!」

ユイ「え? え? ええっ?」
魔物「キキッ!?」

ユイ(なんだかよくわかんないけど……とりあえず走ろう!)

ダッ!

魔物「ギキッ!?」

ダダッ!

実況「ユイ、ダーーーーッシュ! つられて魔物も走ったーーーーッッ!」

◆gRK「……エンチャント・ワールド!?」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

楓「種目によって、攻撃と防御の値は違う・・・…」

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楓「短距離走の場合は素早さ、つまり私だと4/4、初音だと2/2……」

ユイ「はぁっはぁっ」
魔物「ゼイ……ゼイ……」

◆gRK「速攻が遅い? 俺がスロゥリィ!?」

楓「特に記載が無い場合は、能力値は1として扱われる……」

実況「ゴォール! 二人ともほぼ同時だぁ!」
観客「ワァーーーーーーッ!」

楓「つまり、ユイさんとゴブリンは共に1/1、攻撃値から防御値を差し引き、
  プラマイゼロ……ノーダメージで引き分け……」

◆gRK「ほう……」

楓「お互いにファストエフェクトの意思無し。バトル終了、です」

◆gRK(……『バトルカード』、俺にとって吉と出るか凶とでるか……)

ニヤリ

◆gRK「面白そうなパーマンネントだぜ! いいだろう、ターンエンドだ!」

……ちら

楓「だ、そうです。ユイさん……」

ユイ「はぁっはぁっ……わかり…ました…」
  (俺が参加選手なんだけどな……)

つかさ「がんばるのよ! ユイ!」
棒姉「後半へ、続く!」


ワーワーワー

楓「ユイさん、ステッキに集中を。そうすれば秘めたる力が解放されるはず……
  社長風に言うなら俺のターン、ドローです」

ユイ「う、うん、わかった。俺の…ターン……」

パアァァァァァァァ

ユイ(わかる、ステッキから力が溢れてくるのが……)
ユイ「ドロー! そして降霊術! 追加二枚ドロー!」
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◆gRK「コスト無しで二枚ドローだと!?」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

楓「行くわよ、初音」
初音「うん、楓お姉ちゃん!」

楓・初音「フューーーーー……ジョンッ!」
楓・初音「はっ!」

カッ!
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楓・初音「二人はプリキュア!」

◆gRK「バンド……能力ゥ!?」

ユイ「バトル宣言! 頼むよ二人とも!」

楓・初音「バトルエントリー、種目は短距離走!」

ダッ

実況「タッグで◆gRK4xan14wにアタックだぁーーーーーッ!」

観客「ワァーーーーーーッ!」

学園長「何をしている! そんな遊びに付き合うな!」

◆gRK「ソイツは……無理だぜ、学園長」

学園長「なんだと!?」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

◆gRK「もうろくしたのかい、学園長。プレインズウォーカーの基本をよ……」

学園長「基本だと……ハッ! まさか!」

◆gRK「そう、ルーリングとカードテキストが矛盾する場合、カードの方が―――」

学園長「全てにおいて……優先される……」

◆gRK「イエス、ザッツライト! 『バトルカード」という物がある限り『ワールド』は
  その法則に引きずられる! うけるしかねえ!」

ニヤ

◆gRK「ゴブリンは既にタップ! 俺っちで受けるぜその勝負!」

実況「双方、トラックのスタートラインについた!」

パァン!

実況「走ったーーーーーーーッッ!」

バッ

ユイ「ここで助太刀! コストを発生!」
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ユイ「特殊能力発動! ダブル鬼化!」

学園長「ダブル鬼化だと!?」

ユイ「このターン、楓&初音は 力と素早さに+3の修正を受ける!」

学園長「なんだと!?」

ユイ「したがって攻防の値は6/6! そっちは1/1! 楓&初音、
  プレイヤーに5点ダメージだ!」

実況「お嬢さん方ブッチギリでゴーーールッ! ◆gRK4xan14w、がっくりと
  膝をつくーーーーーーッ!」

観客「ワァーーーーーーーーッ!」

ユイ「ターン、エンドです」

◆gRK「ヘ…へへ……」

むくり

◆gRK「自分の思い通りにはいかない……楽しいねぇ、デュエルってのは……」

学園長「◆gRK4xan14w!」

◆gRK「安心しな、学園長……アンタのカードが有る限り! 俺っちは負けないぜ!
  俺のターン、ドロー!」

バッ……にやり

◆gRK「Mox Sapphireとアカデミー、そして山をタップ……3マナ」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

つかさ(この悪寒は……一体……)
ユイ(なんだ? ひどく嫌な予感がする)

◆gRK「ソーサリー魔法、修繕!」
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ユイ「修繕?」

◆gRK「このカードをプレイするための追加コストとして、アーティファクトをひとつ
  生贄に捧げる……捧げるのは、Mox Sapphire!」

ピシィッ

◆gRK「そして、修繕の効果発動! 俺のライブラリーからアーティファクトカードを
  一枚場に出す! 出すのは……コイツだああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッッ!!!!」

ズ…ズズズズズズズ―――

ざわ……ざわ……

よし子「うそ……だろ?」
加藤「流行っているようだね、あのトリック」

学園長「ほう……アレを出すか」ニヤリ
つかさ「まさか、そんな……ユイ……」

ズッドォォォォォン!!!

◆gRK「ダークスティールの巨像、召喚!」
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巨像「ウォォォ~~~~ム……」

ユイ「え……」
初音「おねえ…ちゃん……」
楓「……」

実況「こ、ここ、ここここれはーーーーーーーーーーーーーーーーッッッ!!!!
  闘技場に、天を衝かんばかりの巨大石像が出現したーーーーーーーーッッッ!!!」

観客「オォーーーーーーーーーーーッッッ!」

ドドドドドドドドドドド

◆gRK「これぞBF団の最高傑作……覚悟はいいかね? 大作君」




        ダークスティールの巨像は破壊されない。



             __
     <ヽ、  _   「o o:|
  <\, ヘ く kニ=:-エ エ._/7 ,、
 , -‐>===ー- 、.._`ヽヽ `ヾ</>
!ニニ、     〉i〉‐"  ̄`ー-、 " く         さすがダークスティールだ、
  _/ ,t= T~\/ E三< -‐へ >くi ̄⊃
(~_ ( ( | :::|_  \ /《三 ̄ヾヽ ̄二ニー- 、       何ともないぜ!
   ̄/二ニ=: \ >=キ- ̄  +‐ー-、_ 〉./> )
 , -f   ,Oヽ />〃^ヽヽL二二」 />  ゙̄<× 
 _0ニー ゙^::. ゙< 'ヘ/^\「 ̄_二/_   _Y
└-─、 ゙'::.  ` X /~>< ̄ //  >ヘヘ
    ヽ_. -く   | ̄   }ー{  _ }〈 〉〉〉〉
     〉 r, r, r/ {     }(二| ̄  ̄|二⊃
     じししソ  |    :/  |    j
           / -‐=ー〈   },.-‐=‐〈




◆gRK「場に出たターンは、クリーチャーは攻撃できない……
  大焼炉をセットして、ターンエンドだ」
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ドドドドドドドドドドド

実況「◆gRK4xan14w、巨像の肩に乗って悠然と見下ろすーーーーーッ!」

ユイ「くっ……」
  (こんな化け物……勝てるのか!?」

つかさ「ユイ!」

ユイ「姉ちゃん!?」

つかさ「しっかりして! バトルカード『短距離走』なら大打撃を受ける事はないはず!
  ゆっくり……対策を練りなさい!」

ユイ「姉ちゃん……わかった!」

キッ

ユイ「やってみるよ!」

実況「ユイ、ステッキを構え、毅然とした格好だぁーーーーーッ!」

観客「ワァーーーーーーーーッッ!」

ユイ(それにしてもとんでもない展開だぜ……そこで問題だ!
  この状況をどうやって打破するのか? 3択―ひとつだけ選びなさい)

答え①マジカル・ユイは突如反撃のアイデアがひらめく
答え②使い魔が助けてくれる
答え③打破できない 現実は非情である

ユイ(俺が期待したいのは②だが、東京NOVAのタタラみたくジャジャーン!
  こんな事もあろうかと神業:タイムリー! てな事を起こすのはこの娘さん達には
  少々酷な感じだぜ……)

ギリ……

ユイ「やはりここは……①しかないようだね……」

ゴォゥッ!

ユイ「まずは……炎の魔法!」

実況「おおっと! ステッキから炎が迸る! それを巨像にむかって噴射ーーーーッ!」

◆gRK「ほう?」

ゴオオオオオオオオオオッッ!

巨像「ウォォォ~~~~ム」

実況「だが巨像には対して効いてなさそうだ~~~~~ッ!」

ユイ「もとより、これで倒せるとは思っていない!」

グィッ!

ユイ「今度は……これだ!」

ドバッシャァーーーーーーーーッッ!!!

実況「今度は水が迸ったーーーーーーーッッ!」

ユイ(鉱物は……熱した後急激に冷やすとその温度差によって脆くなる!
  これで……どうだ!」

コォォォォォォォォォッッ!

実況「おおっと! 今度は! 強烈な竜巻を出したーーーーーッッ!」
観客「ワァーーーーーーーーッッ!」

ユイ「この震える風の振動には耐え切れまい! その身を削り剥がしてやる!
  マジカルーーーーーートルネーーーーードォォォォォッッッッ!!!!」

巨像「ウ、ウ、ウォォォ~~~~ム」

ゴゥォォォォォォォォォッッ!

実況「巨大な竜巻が闘技場を駆け抜け、巨像をも舞い上がらせるーーーーーーーッッ!!」

つかさ「よし! さすがは私の弟!」
某姉「ベネ! さすがは私の対戦者!」

◆gRK「おお? これは……」

ダッ

実況「◆gRK4xan14w、巻き上がった巨像からかろうじて脱出!
  巨像は高く高く舞い上がっていくーーーーーーーーーーーーッッ!」

ゴォォォォォォォォォッッ―――

ユイ「はっ!」

ズッドォォォォォォォンンン!!!

実況「高く舞い上がって地面に落下ーーーーーーーーーッッッ!
  闘技場が揺れるーーーーッッ! 直下型地震震度6--------ッッッ!」
観客「ワァーーーーーーーーッッ!」

ズウ…・・・ゥゥゥン……

ユイ「はぁっ、はぁっ……!」

楓・初音「凄い……これが魔法……」

パン、パン、パン

ユイ(―――? 拍手?)

◆gRK「コイツはスゲェ、ダークスティールを持ち上げちまうとはな……
  ただのお嬢さん方ではないらしい」

ニヤリ

◆gRK「……だが、相手が悪かったようだな」

ユイ「え!?」

……ォ~~~~ム……

……ウォ~~~~ム……

……ウォォォ~~~~ム

観客「ざわ……ざわ……」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

巨像「ウォォォ~~~~ム、バルバルバルバル」

ビカッ

実況「巨像、何事も無かったかのように立ち上がったーーーーーッッ!」

ユイ「……な! き、効いていないのか!?」

◆gRK「いや、アンタの魔法は凄かったよ。確実に致死ダメージをあたえていた……
  だが、知らなかったようだな―――」

ニヤリ

◆gRK「―――ダークスティールの巨像は破壊されない……さすが巨像だ、
  爆破や粉砕を食らっても何とも無いぜ!」

ユイ「……………」


答え ――③ 答え③ 答え③


実況「巨像、強い強すぎる! ビクともしなーーーーーいッ!」

観客「ワァーーーーーーーーッッッ!」

ユイ(嘘……だろ!?)

◆gRK「俺のターンのようだな……ドロー!」

シュバッ!

◆gRK「山をセット、そして……バトル宣言!」

ユイ「バトル宣言!?」

◆gRK「ダークスティールの巨像、攻撃表示!」

巨像「ウォォォ~~~~ム」

実況「巨像が唸りをあげて襲いかかる~~~~ッッ!」

ユイ(場に短距離走は出ている……一体何をするつもりだ?)

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ユイ(とりあえず、俺であの巨像のブロック……次のターンで
 楓ちゃん達が『短距離走』で◆gRK4xan14wにダメージを与える……)

ユイ「受けて立つ! そのアタッカー、俺でブロックだ!」

ニヤリ……

◆gRK「今…… 自分 で ブロック と言ったね?」

ユイ「え……?」

つかさ「いけない、ユイ!」

シュバッ!

◆gRK「ブロック宣言後のファストエフェクト! アカデミーをタップして『ブーメラン』!」
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ユイ「ブーメラン!?」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

◆gRK「このカードは! 場に出ているパーマネントをひとつ、そのオーナーの手札に戻す!」

ユイ「手札に戻すだって?」

◆gRK「俺の指定するのは―――」

ユイ「はっ! まさか!」

ニヤリ……

◆gRK「―――そう、『短距離走』だ!」
ttp://loda.jp/mitemite/?id=176.jpg

ブゥォゥワッ!!!

ユイ「くっ!」

実況「おおっと!トラックダートが姿を消したーーーーーッッ!」
観客「オォーーーーーーーッッ!」

◆gRK「短距離走が消えたことにより! ダメージの応酬は通常通り、パワーのぶつけ合いとなる!」

巨像「ウォォォ~~~~ム!!!」

◆gRK「たたけ! ジャイアントロボ!」

ズガッシャァーーーーーーーーーーンンッッッ!!!

観客「ワアァァーーーーーーーーッッッ!!」

つかさ「ユイ!」
楓・初音「ユイさん!」

実況「ユイ選手! 木の葉のように吹っ飛んだーーーーーーーッッッ!」

ユイ「む……ぐ……」

実況「かろうじて起き上がる! しかしかなりのダメージだーーーーッッ!」

◆gRK「ほう……アレを食らってまだ起き上がれるとな、だがもう遅い……
 残りの土地をタップして、赤マナ④……」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

◆gRK「ソーサリー『連続突撃』……」
ttp://loda.jp/mitemite/?id=260.jpg

がはっ

ユイ「連…続…突撃……だって?」

◆gRK「そう、このターン俺は追加の戦闘フェイズを得ることが出来る。そして、
 攻撃に参加した全てのクリーチャーをアンタップさせる!」

ユイ「アンタップだって……まさか!」

巨像「ウォォォ~~~~ム!!!」

実況「巨像が起き上がったーーーーーーーッッッ!」

◆gRK「バトル宣言! 選ぶは勿論、ダークスティール!」

巨像「ウォォォ~~~~ム! バルバルバル!」

実況「ふたたび襲いかかるーーーーーーーッッッ!」

ユイ「マジ……か…よ…」

つかさ「ユイ! 使い魔でブロックしなさい! 気力は8! トランブル能力でも多少は防げるはず!」

ユイ「それは……できないよ……」

つかさ「ユイ!?」

ユイ「上手くいえないけど……女子供を使い魔といえど盾にするのは……なんか…こう……
 違うと思うんだ……ましてや相手が強大なら……なおさらさ……」

つかさ「ユゥイ!?」

ざ……

実況「ユイ選手、ふらふらと歩み寄って……構えたーーーーーッッ!」

ユイ「そのクリーチャー、俺でブロック……だ!」

楓・初音「ユイさん……」

ユイ「女子供……弱きを助け…強きを挫くのが……魔法少女、ヒロインてものさ……
 はは、優勝は出来そうにないや……答えは③だ……現実はあまくねーぜ……
 やつの執念の……勝ちってとこか、ゴメン姉ちゃん」

◆gRK「砕け! ジャイアントロボ!」

ズガッシャァーーーーーーーーーーンンッッッ!!!

つかさ「ユイーーーーーーーーーーーーッッッ!」



トーナメント準々決勝
四回戦 椎名唯人 VS ◆gRK4xan14w

連続突撃により ◆gRK4xan14w勝利


   to be continued……


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