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創発トーナメント第二回戦 7

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hasamisan

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創発トーナメント第2回戦 その7


第七戦



つかさ「ユイ、二回戦も頑張ってね!」

ユイ「気楽だね、姉ちゃん」

つかさ「だって私が戦う訳じゃないし、かわいい弟を信頼してるのよ」

ユイ「う~ん、でもステッキが使えないと不利だよ。一応地の魔法で肉体を強化しているけど
  それだけじゃ他の人と大差ないし」

つかさ「そう?」

ユイ「他にも魔法使ってる人見かけたし、このままだとヤバイかな」

つかさ「ユイ、女性の方が魔法伝導率がいいのは話したわよね」

ユイ「うん」

つかさ「ステッキはあくまで増幅装置だから、上手くコントロールできるようになれば
  ステッキ無しでも魔法を使いこなせるようになるわ」

ユイ「本当?」

つかさ「……多分」

ユイ「多分、かよ」


係員「姉者さん、そろそろお時間です」

姉者「……」

係員「姉者さん?」

姉者「……? ああ、気がつかなかったよ!」

係員「そろそろお時間です」

姉者「ありがとう、いってくるよ!」

ガチャリ バタン

係員「……夢中になるまで何読んでたんだろ。なになに、『姉者と弟の大冒険』
  へ~変わったタイトルだなー、でも印刷は抜群にしっかりしてるぞ。
  作者の名前は無いが……」

 あるところに姉と弟がいました
「姉だよ!」 「……弟です」
姉はお調子者でしたので、いつも動き回っています
じっとしていることがありません
あるとき、風に飛ばされて闘技場へとたどり着きました
姉者はそこの係員にとても親切にしてもらいました
お菓子をもらったり、時間を教えてもらったり、とても親切にしてもらいました
でも、その係員は―――
「そろそろ時間だな」

電柱に首が突き刺さって死んでしまいました


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

係員「こ、これで終わり? 次から何も印刷されて無いぞ……落丁本だ。
  でも、何か引きずり込まれるストーリーと絵柄だ……」

ジリリリリリリリ

係員「あ、そろそろ時間だな。行かなきゃ」


実況「二戦目、第七回戦!」

ワーワーワー

実況「今度も見目麗しい対決! はたしてどちらが勝利するのか?」

実況「西の方角! 椎名唯人!」

ユイ「やるしかない、か」

ワーワーワー

実況「東の方角! 筋金入りシスター! 姉者!」

姉者「故郷のみんな! あたしは勝ってみせるよ!」

ワーワーワー

実況「それでは試合開始です!」

椎名唯人 VS 姉者


す……

ハルト「お、倉刀か」

倉刀「……」

ハルト「聞いたぞ、私と勝負する事になったようだな。弟子の修練、見させてもらうぞ」

倉刀「ええ、ボクも戦えるのが楽しみです。ズビズバー」

ハルト「お、ココナッツドリンクか。美味しそうだな」

倉刀「ええ……とっても好きなんです、ココナッツ……」

ユイ「まずは! 先手を取る!」

バッ

実況「唯人! 側面に飛んだーーー!」

ガシッ!

ユイ「はっ!」

実況「そのまま壁を蹴って姉者の後方へ飛ぶ!」

ガシッ!

ユイ「鷹爪三角脚!」

実況「死角からの飛び蹴りーーーーーーッ! 姉者、開始から微動だにしていないーーーッ!」

バゴッ!

姉者「モルスァ」

ババン!

実況「蹴りをまともに食らって吹っ飛んだーーーー!」

観客「ワーーーーーッッッ!」

つかさ「ナイスよ、ユイ!」

ユイ「よし!」

実況「姉者ダーーーウン! まずは唯人が先制ーーーーー! 唯人、追い打ちをかけずに
  距離をとって相手の出方を伺うーーーーーッッ!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

むくり……

姉者「やるね!」

ユイ(くっ、効いていないか!?)

実況「姉者、起き上がった!」

姉者「では今度はこちらから! はぁっ!」

バッ

実況「姉者も空高く飛んだーーーーーッッッ!!!」

姉者「ダイナマイトキーーーーーック!!!」

実況「そのまま急降下して唯人に迫ってくるーーーーッッッ!」

観客「ワーーーーーーーッッ!」

ユイ「くっ!」

実況「これをかわした!」

ドッゴォォォォォォン!!!

実況「これは凄い、地面にクレーターが開いた! まともにうけていたら危なかったーーーッッ!」

ユイ「……本当に人間なの、か?」

姉者「ザッツライト!」

ドドドドドドドドドドドドド


ババッ!

   ○     姉者
   <=-\    「我、ただの人間也!」
      <\


ババッ!

    ,,_○   姉者
     /`―  「されどこの身にはいささかの功夫がある!」
  / ̄|

ババッ!
      ш
     ○|   姉者
   ш/|´   「魔法などという南蛮物に負ける道理は無し!」
   _/´ヽ_ 


ババッ
    ヘ○ヘ  姉者
      |∧  「必勝の構え、荒ぶる鷹のポーズ!
     /     これにて貴殿の大往生間違いなし!」

ピカァーーーーンッ!

観客「ワァーーーーーッッ!」

実況「姉者、余裕の表情? だーーーーー!」


姉かっこいいwww

ユイ(まずい、やっぱり地だけじゃダメだ。他の魔法も使えないと……)

つかさ「あきらめちゃダメよ!」

ユイ「姉ちゃん!?」

つかさ「あなたなら何とかできるはず、だって……私の弟なんだもん!」

姉者「姉より優れた弟なぞ存在しねぇ!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

姉者「椎名唯人とやら! 貴様に長子の真髄をみせてやるわーーーーーッッッ!」

ハルト「ほう、奴の気がどんどん高まっていくな」
倉刀「レロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロ」

姉者「とぅっ!」

バッ!

実況「姉者、また飛んだーーーーー!」

ユイ「くっそ、姉に碌な奴はいないのかよ……」
  (せめて、ステッキがあれば……)

姉者「何と! 人間砲弾!」

グワァァァアァッッッ!!!

実況「姉者! 回転しながら急降下だーーーーッッッ!」

ユイ「くっ!」

バッ!

実況「唯人! かろうじてかわす!」

ギュルルルルルッ!

実況「ああーーっと! 姉者! そのまま壁伝いに沿って―――」

ユイ「え!?」

ビシュッ!

ドゴォッ!

ユイ「うぐぁっ!」

実況「逆に転がり、跳弾で再び回転アッターーーーーク! 唯人、こんどはかわせない!」

姉者「線路は続くよどこまでも!」

ユイ「うわぁーーーーーーッッッ!」

実況「唯人、そのまま吹っ飛ばされたーーーーーー!!!」

つかさ「ユイ!」

ダダン!

ユイ「く…くそ……」

実況「ダウン、唯人ダウーーーーーン! 起き上がれないーーーーー!!!」

観客「ワーーーーーッ!」

ユイ(く、くそ……このままではまずい……なんとか、なんとかしないと―――)

ムクリ

実況「唯人、起き上がった!」

姉者「ほほう、まだやるかい?」

ユイ「…………」
  (当たり前だ、と言いたい所だがこのままでは不利だ……せめて魔法が使えれば……
  せめてこの手にステッキ、ステッキさえあれば……」

ユイ「ステッキが……あれば……」

  力が―――欲しいか―――

ユイ「?」

  我が力は―――お前の魂―――

ユイ(これは!? ステッキを使う時にいつも頭に響く声……)

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

  我はステッキ―――マジカル☆ステッキ!
 今を去ることニ千年以上の昔、かの大妖怪を倒す為に打ち作られた―――

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

姉者「およ?」

  我が力はお前の魂!
  お前の魂失わるる時は、我が力も失わるる時!

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

  力をくれ! お前の魂を!
  奴を屠る為に! お前が魂をくれるなら―――

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

  我はお前を助けてやろう! さあ呼ぶが良い!
  力が欲しいなら、呼べ! 我を!

キッ

ユイ「しゃあねぇなあ! つきあってやらぁ!」

バッ

ユイ「ステッキよ! 来い!」

ィィィィィン―――

実況「?」
観客「?」

キィィィィィン!!!

パシィン!

観客「おおお!?」

実況「こ、これはーーー! 虚空に突如として杖が現れたーーーーー!
  唯人、それをガッチリとつかむ!」

ざわ……ざわ……

実況「違反ではありません! 当大会、召喚魔法はまったくの合法です!」

姉者「ナ、ナンダッテー! まあいいか!」

カッ!

ユイ「レッツ! お色直し!」

パァァァァァァァ

実況「唯人の身体が光に包まれたーーーーーー!」

姉者「うおっまぶしっ!」

キラキラキラ☆ミ


魔法少女 ユイ OPテーマ
「マジカル☆ガール ユイ」

 ※ナレーション
  「虫も殺せぬ学生が 何の因果か魔法少女
   極めし魔技と拳にて この世に無用の悪を断つ」

 たおせ たおせ たおすんだ 魔法の力で
 すすめ すすめ すすむんだ 性別不肖のニューヒロイン
 プライドかけたお仕置きだ 無我の境地の鐘が鳴る

 熱く燃やした正義の血潮 (熱く燃やした正義の血潮)
 姉の言葉を阻めば 阻めば未来は無いぜ

 萌えろ! 烈火の如く あつく
 砕け! 雷火の如く 平和の為に
 俺はスーパーウルトラセクシィヒロイン

   マジカルガール ユイ ユイ
  (マジカルガール ユイ ユイ)

 ※ナレーション
  「魔法少女とは 魔法を総合的に使用する格闘技である
   この格闘技を極めることにより攻撃効果は120% 上昇防御面では63%上昇
   魔法少女を極めた者は無敵になる!」

 悪に上下の区別無し
 俺の間合いに入らば 入らば命は無いぜ

 夢を語っているか あつく
 姉を信じているか 俺は信じていない
 君もスーパーウルトラセクシィヒロイン

   マジカルガール ユイ ユイ
  (マジカルガール ユイ ユイ)
   マジカルガール ユイ ユイ
  (マジカルガール ユイ ユイ)


キラキラキラ―――ピカァンッ☆ミ

実況「光が消えた唯人! コスチュームが変わっているーーー!」

ピカァンッ☆ミ


キラッ☆

ユイ「愛と正義の!」

キラッ☆

ユイ「美少女戦士!」

キラッ☆

ユイ「マジカル☆ユイ! ゴシックロリータで華麗に参上!」

キラキラッ☆

ユイ「姉に変わって……お仕置きよ!」

きらりーーーん☆

観客「わーーーーーーーッ!」

つかさ「ふっきれたわね、ユイ……」

姉者「何だか知らんが、とにかく良し!」

実況「さきほどのフリルドレスから、ゴシックロリータへとコスチュームを変えた唯人!
  これはどういった意味があるのかーーーーーーッッッ!!!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ユイ「さきほど貴女と戦っていたのは椎名 唯人、そして今ここにいるのは―――」

ビシィッ

ユイ「マジカル☆ユイ! 一味……違うわよ」

姉者「スパイス・ガール、というわけか!」

ユイ「その通り、魔法の妙技特とごらんあれ!」

グァァァァァ

実況「唯人の周りに、赤や青の光球が現れるーーーーー!!!」

ユイ「いっくよー!」

姉者「よく狙え!」

ババババババババッ!

ユイ「えい! ファイヤー! アイスストーム! ダイアキュート! ブレインダムド!
  ジュゲム! ばっよえ~~ん!!」

実況「光球が次々と姉者に降り注ぐーーーーッッッ!」

姉者「上がって下がって、行って戻って、一回り! 様を見ろ!」

バッバッバッ

実況「姉者、これを次々にかわすーーーーー!」

観客「ウオォォーーーーーーッ!」

ガシッ

姉者「!?」

ユイ「これは囮!」

実況「おおっと、いつの間にか唯人、間合いをつめて姉者を掴んだ!」

キュゥゥゥゥゥゥ

ユイ「ヒート……エクステンド!」

ドッゴォォォォン!!!

姉者「ナイカンレグーーーーーーッッッ!!!」

実況「唯人が掴んでいた場所が爆発ゥ! たまらず姉者吹っ飛んだーーーー!」

ダッ

実況「唯人、追いかける! たたみかけるーーーー!」

ユイ(おわらせるッ!)

ガシッ

ユイ「えっ?」

姉者「かかったなアホが!」

ズシャァッ!

実況「姉者、振り下ろしたステッキを足で受け止めた! そして両足で唯人のガードを崩す!」

姉者「必殺! 稲妻十字空烈刃(サンダークロススプリットアタック)!」

実況「がら空きの唯人へ! 手刀の一撃だーーーーーッッッ!」

……くすり

ピシィーーーーン

姉者「な、なんだ……身体が…動かないよ!」

ユイ「私が貴女の身体の体温を奪い、凍らした……青の魔法でね……
  どうやら、動かせるのはそこまでのようね……」

姉者「くっ!」

ヒューーーーー、ン

実況「おおっと! 両者位置を入れ替え、斜めに落下していくーーーー!」

観客「おおーーー!!」

実況「唯人、その様はまるで、波をあやつるサーファーのようだーーーー!」

姉者(身体が凍って……動けない!)

ユイ「マジカルインフェルノ!」

ガシッ!

姉者「グヘッ!」

実況「ゲーーーーーーッ! そのまま闘技場の壁に姉者を叩きつけたーーーーー!」

バダンッ

姉者「つ、強い……先ほどとは打って変わって、強いよ!」

ユイ「言ったでしょう……先ほどまでのは椎名 唯人、そして、ここにいるのは
  マジカル☆ユイ、と。そして……もうひとつ教えてあげるわ」

キラッ☆

ユイ「所詮この世は男と女!」

キラッ☆

ユイ「だけど私は男で女!」

キラキラッ☆

ユイ「だ・か・ら、最強! 最凶! SAIKYOU! それが……マジカル☆ユイ!」

きらりーーーん☆

観客「わーーーーーーーッ!」

実況「おおっと、言葉の意味はよくわからんがとにかく凄い自信だ!」

姉者「なるほど……二つの属性を兼ね備えた者に、ボン、キュッ、バンッの姉属性ひとつでは
  勝てぬが道理か……すまぬ弟、この姉者、戦いの中で戦いを忘れたよ……」

ググ……

姉者「だが、強敵(とも)に倒されるは最高の名誉……この姉者―――」


               一    
               片           我
               の           が
               悔   ヽ○ノ    障
             無 い    /      害
             し      ノ)      に



ユイ「あの…字が間違ってますよ」

姉者「…………」

ユイ「あの、もしもし? もしもし!?」

姉者「へんじがない ただのあねじゃのようだ」

ユイ(試合に勝って……勝負に負けた、気分)


トーナメント二戦目
七回戦 椎名唯人 VS 姉者

まあいいか! 椎名唯人 勝利


   to be continued……


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