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創発トーナメント第二回戦 1

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hasamisan

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創発トーナメント第2回戦 その1


第一戦



倉刀「師匠、二回戦の相手は巨体、お気をつけ下さい」

ハルト「なに、私に比べればみんな巨体さ」

倉刀「師匠……」

ハルト「倉刀、お前は相手をどう見る? ただ大きいとだけか?」

倉刀「は? え、いやあのその……魚ですね」

ハルト「やれやれ、参加者同士の戦いをよく見ろ。そこから何かを掴むのだ。
  お前は無意味といったが、なに、無意味の中にも意味を見出せるさ」

倉刀「は、はあ……」

ハルト「ではいくか」

倉刀「師匠、お気をつけて!」


アジョ中「やれやれ、串子の次はハルトさんかい。俺って悪運が強いね」

霧崎「逆に考えろ、強敵が先だと後が楽だと」

アジョ中「やれやれ、アンタは気楽でいいねぇ」

霧崎「私はすでに負けたからな。安心しろ、賭けは忘れてないぞ」

アジョ中「やれやれ……」

トントン

アジョ中「お、呼び出しかな」

ガチャ

串子「はろー」

アジョ中「串子……さん? どうして?」

串子「何、負けちゃったからねー。同じGGG団として応援にきたよ!」

ビシッ!

串子「あんたが優勝すれば、私も面目保てるんだから頑張ってよね!」

霧崎「両手に花だ、よかったな」

アジョ中「花にも棘が有る奴だっているんですがね……」


実況「第二回戦一試合目! 注目の試合です!」

ワーワーワー

実況「実力をみせて勝ち上がった閣下と、逆転劇をみせたアジョ中!
  勝利の女神はどちらに微笑むのか! 注目の一戦です!」

乱立「よく見ておけ、次の対戦者をな」
幼女「……わかってる」

ワーワーワー

実況「西の方角! S・ハルトシュラー!」

観客「閣下! 閣下!」
観客「閣下! 閣下!」

ワーワーワー

実況「東の方角! アジョ中!」

G住民「兄貴! 兄貴!」
G住民「G・G・G! G・G・G!」

ワーワーワー

串子「やれやれ、私を応援してたはずなのに…げんきんだね」
霧崎「そういうな、同じ仲間としてだろう」

実況「それでは二回戦、開始です!」

ハルトシュラー VS アジョ中


アジョ中(油断は禁物、全力でいかしてもらうぜ!)
  「ふんぬうううううあ!」

ビキビキビキィッ!

実況「アジョ中の腕が、異様に張り詰めていくーーーーーッッッ!!!」

アジョ中「くらえぃ! 大、腕、硬爆衝ーーーーッッッ!!!」

ダッダッダッ!!!

実況「腕を突き出し、突撃していくーーーー!!!」

ハルト「はぁっ!」

パァン!

アジョ中「おわっち!」

ゴロゴロゴロゴロ……

実況「うまい! 閣下、円を描く動きで足元を払った! そのまま前のめりで転がるーー!」

串子「バカー! あんな見え見えの攻撃あたるわけ無いじゃん!」

スクッ

アジョ中「ちっ!」

バッ

実況「閣下! 中腰のアジョ中にシャイニングウィ―――」

ハルト「はっ!」

クルリ―――

実況「違う! そのまま肩を合わせる様に側転で裏に回った!」

アジョ中「!」

ハルト「はいっ、はぁっ!」

バシ! バパシッ! 

アジョ中「ぐわっ!」

実況「流れるような連弾技! 転身繰胯からの挑腕撩拳、背旋肘廻下脚ーーーッッッ!」

ワーーーーーーッ!

アジョ中「ちぃっ」

バッ ガッ!

ハルト「ぐっ!」

実況「アジョ中、横転受身からバーティカルアッパー! 閣下、尻もちをついた!」

ハルト「ちっ!」

倉刀「師匠! 離れてーーーーッッッ!!」

ガシッ

ハルト(しまった!)

アジョ中「ヴァーーーーーーーー!!!」

ワァーーーーーーッ!

実況「アジョ中、攻撃を防ごうと身構えた閣下を掴んでぇ! スプラ~~~~~~ッシュ―――」

ダァァァァァンッッッ!!!

実況「マウンテーーーーーーーンッッッ!!! 大~技さくれーーーつ!」

倉刀「師匠!」
霧崎「よし!」

アジョ中「ファッ!」

バッ

実況「アジョ中、すかさず飛び上がってライデンドロップ!」

ハルト「くっ!」

ゴロゴロ―――

バァン!

実況「しかし外れたーーーッッ!! 閣下、後転で避けつつ間合いをとったーーーーッッ!!」

倉刀「……ふう」
霧崎「欲張りすぎだ馬鹿!」

ハルト(馬力のある奴だ……体勢を崩しても威力がある……)

アジョ中(はしっこいねぇ、俺の間合いに封じ込めればいいんだが……)

じり、じり、

じり、じり、

実況「開幕の流れから一転! 双方にらみ合いながら間合いをはかる!」

じり、じり

じり、じり

実況「じわりじわり、輪が狭まっていくぞ~~~~~」

ワァーーーーーーッッッ

アジョ中(あと少し……あと少しで俺の間合い!)

ハルト(これ以上は危険か…、ここだ!)

ダッ! バッ!

アジョ中「でぃっ!」
ハルト「しゅっ!」

バァン!

アジョ中「げふっ!」

実況「閣下、低い姿勢から浸歩酔硬手! アジョ中の腕がスカるーッ!」

ガシッ

ハルト「!」
アジョ中「まだまだぁ!」

実況「アジョ中、強引に懐の閣下を掴んだーーーーーッッッ!!!」

アジョ中「デアッシャッ!」

フォンフォンフォンフォン―――

ブン! バァン!

アジョ中「OH I SO!(訳:どぉだ!)」

ガシィン!!

ハルト「うぐっ!!!」

ワアアアーーーーーーーッッッ!!!

実況「持ち上げてエアプレーンスピンから壁に叩き付けーーーーーーッッッ!!!
  バウンドして来た所をまた掴んでシュートダウンバックブリーカー!!!」

アジョ中「ネクスト!」

ブォン!

実況「そしてまた高く放り投げるーーーーーッッッ!!!」

バキィ! ブォン! バキィ! ブォン バキィ!

ハルト「あぐっ! がはっ! ぐふっ!」

実況「高く高く跳ね続けるーーーースーパーアルゼンチンバックブリーカーッ!
  決まったかこれはーーーーーーーッッッ!

霧崎「よし!」
倉刀「師匠!」

アジョ中「NUMBER ARMY DOUBLE TWO!(訳:天に召されな!)」

ブォン!

実況「更に高く放りなげた! フィニッシュの体勢だーーーーーッッッ!!!」

バッ!

実況「アジョ中、追いかけて飛んだーーーーーッッッ!!!」

アジョ中「アジョナカ・スパーク!」

ガシッ!

観客「おおっ!」

実況「空中で追い打ちを決めようとしたアジョ中! 逆に膝を喰らったーーーッッッ!!!」

アジョ中「あぼ……」
ハルト「調子に乗りおって……こやつめ!」

ヒュー、ン

ハルト「地獄の断頭台!」

バシイッンン!

実況「今度は空中で攻守が入れ替わった! 閣下のカウンター!」

ワァーーーーーーッッッ

ふら… ふら…

実況「閣下、追い打ちをせずに距離をとる!」

ハルト(ふぅ…ふぅ…なんて強引なやつだ……、打撃では打ち負けるな……)
  「少々気が引けるが、仕方があるまい……」

ポワァアァァ

実況「おや? 閣下の手が白く光る」

ハルト「魔法を、使わせて貰おう……キュア・ハート(SW2.0な意味で)」

パアァ

魔女「お、やるね」
幼女「御都合主義……ファンタジーをなめているわね」

アジョ中「なん……だと?」

ハルト「すまんな、オマエがあまりにも強いから技を使わせてもらった」

実況「猛攻を受けていた閣下! 傷口が回復していくーーーーッッッ!!
観客「おおーー!」

ハルト「そして、オマエの間合いは十分に理解した……距離をとらせていただく」

シュバッ!

実況「閣下、大きく後方に飛んだ!」

ハルト「スネア!」

アジョ中「うぉ!?」

バタァン!

実況「アジョ中、どーしたぁ! いきなり転倒ーーーーーッッッ!!!」

ハルト「カオス・ショット!」

バババババババッ!

実況「閣下の手からエネルギー弾が迸るー! ダウン中のアジョ中、まともにくらったーー!」

アジョ中「まだまだーーー!!!」

実況「アジョ中、被弾しつつ起き上がるーーーッッ!!!」

ハルト(結構な威力があるはずだが……タフな奴ッ!)

霧崎(アジョ中の防御力は、およそQのPA×3より上…そうやすやすとやられたりはせん)
  「だが、防戦一方だとジリ貧だな……」

霧崎「アジョ中! 離れていては駄目だ! ハルトに近づけぃ!」

アジョ中(無茶な事言ってくれるぜ……ただでさえはしっこいのによ……)

実況「閣下、一定の距離を保ちながら、アジョ中に攻撃だーーーーッッッ!!!」

アジョ中(しかし、このままでは言うとおりだ……何とかしなきゃな……)

ぐぐぐ

アジョ中「おおおーーーーーッッッ!!!」

ダッダッダッダッダッダッダ―――

実況「アジョ中! 強引に突っ込んでいくーーー!!!」

ハルト「くるか!」

ゴォォォォォ!

実況「閣下も青く輝くーーーーッッッ!!!」

ダッダッダッダ―――

実況「アジョ中! あと一歩で手が届く! 閣下、その場を動かない!」

ダッ―――

アジョ中「もらった!」
ハルト「あまい! フォース・エクスプロージョン!」

カッ ドォォォォン!!!

観客「わっ!」
観客「きゃっ!」

実況「凄い衝撃! 闘技場は砂埃で何も見えません! 二人はどうなったーーーッッッ?」

倉刀(師匠……)
霧崎(アジョ中……)
姉者(肉まんうめぇ!)

もくもくもく………

ハルト(やった、か?)

もくもく……

ハルト(これでは、どうなったか私もわからんな……)

ガシッ

ハルト「なっ?」

アジョ中「俺が…ブロッキングを使える事を失念していたようだな……ハルトさんよ」

ハルト「ちっ! フォース!」

バシィン!

……にやり

アジョ中「だからよ、『来る』のがわかってたら、ある程度は防げるんだよ」

ハルト「くそっ! 離せ!」

アジョ中「ここまでアプローチし続けたんだ……ちょいとばかし、付き合ってもらうぜ」

ぐぐっ……

アジョ中「イッツ、ショーターーーイムッッ!!!」

ガシッ!

アジョ中「時は来た!」

バキィ!

実況「ヘッドバット!」

ハルト「うぐっ……」

実況「たまらずよろける~、その隙を逃さず―――」

アジョ中「友よ!」

バシィンッ!

実況「バックドローーーーップ!」

アジョ中「ガンダーラ!」

ガシィン! ガシィン!

実況「アジョ中、手を離さない! 起き上がり小法師チョップ!」

アジョ中「曼荼羅!」

バシィン! ガシィン!

実況「パワーボム! デスバレーボム! 続くぞ続くぞーーーー!!!」

倉刀「師…師匠…!」

ハルト「…………」

アジョ中「バスターーーーー!!!」

実況「抱え上げて飛んだーーーーー!!!」

アジョ中(ギガスブリーカーからファイナルアトミックバスターに繋げる!)

アジョ中「俺の……勝ちだ!」

ハルト「ああ……そうだな……」

アジョ中「! 意外とタフなんだな……」

ハルト「魔法によって強化してなければな……私はこの勝負、2回負けていた……」

アジョ中「そうかい、じゃあ三回目のノックアウトといかさせてもらうぜ」

ハルト「オマエは強い、だが一つミスを犯した」

ゴゴゴゴゴゴゴゴ

ハルト「それは、勝負の最中に勝利を確信した事、その時既にオマエは負けていた」

アジョ中「このままボディプレスで押しつぶされる! そんな状況なんだぜーーー!?」

実況「さあ! 空中高く、落ちてくるーーーーーーッッッ!!!」

ハルト「それは……どうかな……?」

ドドドドドドドドドド

ハルト「6を返せば……9になる!」

グルン!

実況「空中で位置が入れ替わったーーーーーッッッ!!!」

観客「おおーーーーーーッッッ!!!」

アジョ中「なにぃ! 俺の抑えをはずしたぁ!?」

ハルト「はずしたのではない、利用させてもらった―――」

ハルト「この一撃、オマエ自身の威力だ!」

キューーーーーーーーーン

実況「そのまま落下ーーーーーーーーーーッッッ!!!」

ズウゥゥゥゥンンン!!!

倉刀「師匠!」
霧崎「アジョ中!」

……ゆらり

実況「閣下、悠然と立ち上がったーーーー」

…ふら…ふら……ぐらり

実況「おおっとーーー、しゃがみこんでしまったーーーーッッッ!」

ハルト「はぁ……はぁっ」

……ぴくり

アジョ中「ま…まだだ……」

むくり

アジョ中「俺の鮮度は、まだ落ちちゃいねぇーーーーー!!!」

実況「アジョ中も立ち上がったーーーーーッッッ!!!」

観客「おおーーーーーーッッッ!!!」

アジョ中「体重差が災いしたな……俺には…効いちゃいねぇ……」

ハルト「頑強な奴だ……敬意を表する」

つか、

アジョ中「そうかい、じゃあ大人しくやられてくれないか」

ハルト「…せっかくの頼みだが、あいにくそれはできん」

つか、

実況「アジョ中、一歩一歩近づいていく! 閣下、疲れたのかしゃがみこんだままだーーー!!!」

ハルト「オマエは確かに頑丈だ、だがその中身はどうかな?」

アジョ中「でやぁ!」

バシュッ

実況「閣下の手から閃光が迸る! だが受けたアジョ中は立っているぞーーーー!!!」

アジョ中「なんだ……そりゃ? 疲れてるのか? 全然…感じなかったぜ!」

ガシッ

実況「アジョ中、閣下を両腕で掴みあげたーーーーーッッッ!!!」

ピシーーーーーン

アジョ中「!?」

どさっ

観客「なんだ?」
観客「落としたぞ?」

アジョ中「なんだ……? 身体が……」

実況「これはどうしたーーーーッッッ、アジョ中の様子がおかしいぞーーーーッッッ!!!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ハルト「天空に一つの極星有り。すなわち春斗」

アジョ中(う、うごけ俺の身体! この筋肉はみせかけかぁーーーー!!!」

ハルト「内部からの破壊を主とするのが北斗なら、外部からの破壊は南斗」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ハルト「そして、春斗魔神拳はあらゆる物を滅する」

アジョ中「なんだ! 俺はどうなるんだ!」

ハルト「うろたえるな!」

……ニッコリ

ハルト「散り際に微笑まぬ者は生まれ変われぬぞ。オマエの強さは本物だった。
  私が生きている限り語り継ごうぞ」

ぐにゃらりら~~

実況「あーーーっと! アジョ中の身体が歪んでいくーーーー!!!」
観客「見ろ! 身体が変な方向に!」

ハルト「強ければ強いほど、それに比する技を与えなければ倒せぬ……すまない
  せめて、痛みを知らずに安らかに逝くがよい……」

アジョ中「お、おい……うそだろーーーーーッッッ!!!」

テーレッテー

ハルト「春斗! 有情破顔拳! はぁぁああっ!!」

アジョ中「ちにゃ!」

バシュウゥゥゥゥゥ!!!

ハルト「お前も、まさしく戦友だった……」

観客「…………」
倉刀「…………」
霧崎「…………」
姉者「カレーまんうめぇ!」

実況「……はっ、決着! 決着ーーーーー!!! 試合は、閣下の勝利で
  決着がつきましたーーーーーーッッッ!!!」


スレ立て「面白い……、よく似た技を使う」
スミス「おっかねぇ嬢ちゃんだな」

トーナメント二戦目
一回戦 ハルトシュラー VS アジョ中

FATALITYにより ハルトシュラー 勝利



   to be continued……


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