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ルパン「とんでもねぇお宝だぜジゲ~ン」 5

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hasamisan

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だれでも歓迎! 編集

ルパン「とんでもねぇお宝だぜジゲ~ン」 5




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202 名前:創る名無しに見る名無し[sage] 投稿日:2009/01/05(月) 16:48:43 ID:2XX6gpZV

ルパン「さぁ~て、お次は何が出てくるのかね、っと」
次元「黄金のハルトシュラー像の手がかりになるもんが見つかりゃいいがな」
ルパン「まあな。けどよ、それ以外にも面白ぇもんが見られるかもしれねぇぜ?」
次元「へっ! 俺ぁ儲けにならないことはゴメンだね」
ルパン「そうかい? そうでもねえさ。なあ、五ェ門」

五ェ門「……」

次元「おわっ!? いつからそこにいやがったんだ!」
五ェ門「……拙者にもわからん」
次元「わからねぇったっておめぇ」
ルパン「ま~ま~、良いじゃねえか」
次元「しかしだな……」
ルパン「それによ」

ルパン「――どうやら、終わりが近付いてるみてぇだぜ?」


203 名前:創る名無しに見る名無し[sage] 投稿日:2009/01/05(月) 16:54:07 ID:2XX6gpZV

次元「終わり? なんの終わりだルパン」
ルパン「そりゃあ、この部屋の中にいる奴に聞けばわかるんじゃねぇかな」
次元「あん?」
ルパン「ヌフフフ! まぁ、入ってみりゃわかるって」
五ェ門「……」
次元「……ちっ、しょうがねぇな」

コンコン

ルパン「あ~、もしもし。ルパ~ン三世です」

…………

……

ルパン「返事がないけど、一応言っておくぜ」

ルパン「黄金のハルトシュラー像、頂戴しに参りました」


???『――入れ』


ルパン「……ヌフ!」



205 名前:創る名無しに見る名無し[sage] 投稿日:2009/01/05(月) 16:59:11 ID:2XX6gpZV

次元「おい、あの声は……」

五ェ門「……」

チャキッ!

ルパン「おいおい二人共、今言っちまうのは勿体ねぇんじゃあねえかな」

ルパン「そういう台詞はよ、ちゃあんと相手の顔を見てから言うもんだ。そうだろ――」

ギィィィ…


ハルト「……」


ルパン「ハルトシュラー」

ハルト「“ちゃん”付けはやめたのか?」

ルパン「そう呼んで欲しいのなら、そうさせてもらうぜ?」


206 名前:創る名無しに見る名無し[sage] 投稿日:2009/01/05(月) 17:08:42 ID:2XX6gpZV

ハルト「屋敷を見て回って、貴様は何を思った?」
ルパン「あらら、全部お見通しって訳かい」
ハルト「創作に関する事ならば」
ルパン「……まるで神様みてぇだな」
ハルト「そうでもない」

ルパン「聞きたい事が二つある」
ハルト「言ってみろ」
ルパン「それじゃあ失礼して」

ルパン「お前さんは、一体何者だい?」

ハルト「それは屋敷を調べればわかる事だ」

ルパン「直接聞くのは駄目、ってことか?」

ハルト「ああ」


ハルト「貼られているものの説明をするのもおかしな話だろう?」


ルパン「……知りたかったら自分で調べろ、ってことか」


207 名前:創る名無しに見る名無し[sage] 投稿日:2009/01/05(月) 17:17:02 ID:2XX6gpZV

ハルト「もう一つの質問とは?」
ルパン「それは、俺たちの目的のもの――」

ルパン「ハルトシュラーの黄金像が実在するのか、ってことだ」

ハルト「お前は何を見てきた」
ルパン「……」
ハルト「この屋敷では、日々何かが生み出されている」
ルパン「みてぇだな」
ハルト「ならば、その中に“それ”があっても不思議ではあるまい」
ルパン「……なるほど、ね」
ハルト「貴様が“それ”を求めるのなら創れ。創作しろ」

ルパン「……アーッハハハハ!」

ハルト「……何がおかしい」
ルパン「俺が創る? とんでもない!」
ハルト「何故だ。何がおかしい」
ルパン「だってよ。俺は――」

ルパン「泥棒だぜ?」



209 名前:創る名無しに見る名無し[] 投稿日:2009/01/05(月) 17:29:44 ID:2XX6gpZV

ルパン「泥棒ってのはな、何かを創りだすもんじゃあねぇんだ。
     完成されたもんを横からかっさらう――それがお仕事さ」

ハルト「……」

ルパン「……だからよ。俺は、俺の目的のために、
     この屋敷を見て回った事を活かそうと思う」

ハルト「……貴様、“それ”が上手くいくと思っているのか?」

ルパン「さぁ? 俺にもわっかんねぇや!」

ハルト「無責任な奴だ」

ルパン「ヌフ! 俺だってそう思うぜ。
     ……けどよ、こんな事が出来るのはこの屋敷でだけだと俺ぁ思うね」

ルパン「……」


ルパン「お題――『黄金のハルトシュラー像』」



210 名前:創る名無しに見る名無し[sage] 投稿日:2009/01/05(月) 17:37:30 ID:2XX6gpZV
っつーわけで、暇なら

お題『黄金のハルトシュラー像』









213 名前:創る名無しに見る名無し[sage] 投稿日:2009/01/05(月) 18:01:58 ID:8T5UDBRZ

そのような物は伝説に過ぎぬ、あの男は痴れ者よと世人は余を嗤う。
黄金のハルトシュラア像なる物を疑うは、そも、ハルトシュラアが何物か知らざるが故なり。
黄金とは黄金を産む物、即ち西洋練丹術に於ける<賢者の石>の謂。
ハルトシュラアとは全にして一、偏在する者にして門の鍵を表したる言葉なり。
なればこそ余は遥か天竺西蔵の地に至りて終に当像を得たり。誠に男子の本懐を遂げたるなり。


 ******


「なんだかすごいお宝がやって参りました、黄金のハルトシュラー像。それでは鑑定結果オープンです!」
「一、十、百、千……」
「あーっ、なんと三万円ー!!」
「これはね、江戸時代に複製がたくさん作られましたですね、長崎の土産品ですね。ほらこれ、メッキです」
「残念やったねえー。ひいお爺ちゃんの日記ねえー、騙されてしもうたんやねえー。どうなん?」
「いやーはっはっ、ひい爺さんボケてたんでー。こんなもんかと思ったっす! ありがとうございましたー」



214 名前:創る名無しに見る名無し[sage] 投稿日:2009/01/05(月) 18:03:10 ID:1YGLVgec


落書きですまぬ!


217 名前:創る名無しに見る名無し[sage] 投稿日:2009/01/05(月) 18:33:40 ID:mwxaeeiI

ぺかー


287 名前:創る名無しに見る名無し[sage] 投稿日:2009/01/06(火) 01:43:11 ID:uEEwYFgv
俺も乗り遅れた……あらかじめ像の絵を用意しといたっつうのに

 >>210
単発スレを増やそう…というおまえの行動ッ!
ぼくは敬意を表するッ!



220 名前:創る名無しに見る名無し[sage] 投稿日:2009/01/05(月) 18:48:36 ID:2XX6gpZV

ルパン「――っと!」

ぱしっ!

次元「おわっ!?」

ぱしっ!

五ェ門「むうっ!?」

ぱしっ!

ルパン「……ヌッフッフッフ!」

ルパン「ど~やら、上手くいったみたいだぜ?」

ハルト「……その様だな」


221 名前:創る名無しに見る名無し[sage] 投稿日:2009/01/05(月) 18:56:33 ID:2XX6gpZV

次元「しかしよルパン、こいつぁパッと見は本物だがメッキみてぇだぞ」
ルパン「そういう事もある、ってこったな」
次元「三万円、くらいか」
ルパン「そうかい? 俺ぁもうちょいすると思うぜ」

五ェ門「……せ、拙者はこのような物には興味がない」チラチラ
ルパン「おいおい五ェ門~。あ~んまり胸の所を見ちゃ失礼だぜ? なあ?」
ハルト「……黙れ」
ルパン「おお、怖い怖い」

ルパン「コイツだってやけに可愛い出来だ」
ハルト「そうだな」
次元「“貴様”なんて言いそうにはねぇな」
ルパン「ああ、そうだな」

ルパン「けどよ、これでハッキリしたぜ」

ルパン「この屋敷は――目には見えねぇが創り手が集まってる所だ、って事がな」


222 名前:創る名無しに見る名無し[sage] 投稿日:2009/01/05(月) 19:02:58 ID:2XX6gpZV

ルパン「そこに住んでるお前さん――ハルトちゃんが何者なのかはわからねぇ」
ハルト「……」
ルパン「だがな」


ルパン「ハルトシュラーの黄金像、確かに戴いたぜ」


ハルト「……そう上手くいくかな?」
ルパン「あん? まぁ、そりゃあこれ以降も創られるかもしれねぇが、
     今ある黄金像はこれだけだしな」
ハルト「違う」
ルパン「俺たちを捕まえよう、ってことかい?」
ハルト「そうだ。だが、それは私の役目ではない」
ルパン「?」
ハルト「適任者がいる」


「ルパ~~~ン! どこだあ~~~あぁ!!」


ルパン「……おいおい」


223 名前:創る名無しに見る名無し[sage] 投稿日:2009/01/05(月) 19:04:41 ID:2XX6gpZV

ゴハン
安価
 >>225>>226


225 名前:創る名無しに見る名無し[sage] 投稿日:2009/01/05(月) 19:17:43 ID:mwxaeeiI

 >>228にパス

何の安価?

226 名前:創る名無しに見る名無し[sage] 投稿日:2009/01/05(月) 19:20:56 ID:Kzzym6aB


銭形巨大化


228 名前:創る名無しに見る名無し[sage] 投稿日:2009/01/05(月) 19:47:36 ID:hw35dQ17


俺参上


229 名前:創る名無しに見る名無し[sage] 投稿日:2009/01/05(月) 19:49:15 ID:2XX6gpZV

 >>226>>228
把握


230 名前:創る名無しに見る名無し[sage] 投稿日:2009/01/05(月) 19:55:10 ID:2XX6gpZV

ドンドン!

ルパン「この声はとっつぁんじゃねえか……」
次元「ちっ! こんな所まで追いかけてくるたぁな」

ハルト「これで役者は揃ったな」

ルパン「けどよ、俺達はもう目的は果たしちまってるんだぜ?」
次元「そうそう。あとはズラかるだけだ」

五ェ門「いいや、違う」

ルパン・次元「あん!?」
五ェ門「拙者はまだ……ハルトシュラーとの決着を付けていない」
ルパン「な~に言ってんだよ五ェ門! そんな事言ってる場合じゃ――」

ドォォォン!!

銭形「ルパァァァァ~~ンン!! たぁいほするぅぅぅぅうう~~~!!」

ルパン「……とっつぁん」

ルパン「いつの間にそんなにデカくなっちまったんだい?」


231 名前:創る名無しに見る名無し[sage] 投稿日:2009/01/05(月) 20:01:52 ID:2XX6gpZV

銭形「ワッハハハ! なんだか知らんが袋のネズミだなルパン!」

銭形「……」

銭形「しかし、どうしてルパン達はあんなにちっこくなっちまったんだ~あ?」

銭形「それに、服も小さくなって破けちまったし……ぶえっくしょ~おおい!」

ルパン「オ~イトッツァン! ヤシキヲコワシチマッテイイノカイ!?」

銭形「あぁん? よく聞こえんぞルパン!」

ルパン「……ダメダコリャ」

銭形「ぬふふ! どうやら観念したようだな!」

銭形「三人とも! 逮捕だ~!」


234 名前:創る名無しに見る名無し[sage] 投稿日:2009/01/05(月) 20:09:47 ID:2XX6gpZV

ルパン「なあ、ハルトちゃんよ! とっつぁんは一体どうしちまったんだい!?」
ハルト「出迎えた人間が何かしたのかもな。
     奴は本筋に関わるのが好きだから」
ルパン「本筋ったって……」

銭形「ワァッハァッハァッハァッ!」

ルパン「……怪獣でも創ってんのかい?」
ハルト「似たようなものだ。知らない人間からすればな」
次元「おい、呑気に話してる場合じゃねぇぞ!」
五ェ門「ハルトシュラー! 拙者と決着を!」
次元「そういう場合でもねぇ!」
ルパン「だな。ここらでズラかるとすっか!……次元!」

ぽいっ

次元「ほいきた」
ハルト「? 何故、目的の黄金像を粗末に扱う」
ルパン「そりゃあ――」

ひょいっ

ハルト「!? な、何をする貴様!」
ルパン「ハルトちゃんを抱えるためさ」


235 名前:創る名無しに見る名無し[sage] 投稿日:2009/01/05(月) 20:15:59 ID:2XX6gpZV

ハルト「何故だ」
ルパン「そりゃあ、女の子を置いて逃げるのは俺の主義に反するからさ」

銭形「ルパァァァ~~~ンンン!!」

ルパン「……それに、あ~んなとっつぁんの前に置き去りにしたら、
     色んなとこから文句がきそうだしよ」
次元「へっ! 違いねぇ!」
五ェ門「……ハルトシュラー。逃げ切ったら拙者と勝負だ」
ルパン「あっ、五ェ門お前ちゃっかりハルトちゃんの刀を持ってきたな」
次元「そういう所は抜け目ねぇな、お前さんはよ」
五ェ門「……」

ハルト「……おい」

ルパン「おっと、喋ると舌を噛むぜ」
次元「ルパン! 外だ!」
ルパン「……」

ルパン「外に出ただけで逃げきれっかな……?」


銭形「えぇぇぇいいいぃい!! ちょぉこまかすぅぅるなあああぁぁあ!」


238 名前:創る名無しに見る名無し[sage] 投稿日:2009/01/05(月) 20:24:01 ID:2XX6gpZV

ルパン「ひぃ……! ひぃ……!」
次元「あのとっつぁんに銃弾はききそうにねぇからな……!」
五ェ門「……」


ハルト「……整合性もない、計画性もない、ない事だらけだ」


銭形「逃ぃぃいがさんぞルパァァ~~ンンン!!」

グシャアッ!

ルパン「ちいっ! 車をやられた!」
次元「おい、どうするよルパン!?」
ルパン「どうするったって、俺に聞くなよ次元!」
五ェ門「……拙者が食い止める!」
ルパン「無~理に決まってるだろ五ェ門!」


ハルト「……だが、ここでお前達がやられるのはもっとない、な」


……プァアアアアン!

ルパン「……電車の警笛音?」



240 名前:創る名無しに見る名無し[sage] 投稿日:2009/01/05(月) 20:35:11 ID:2XX6gpZV

ルパン「……な~んで線路がこんな所にあるんだ?」
次元「おい、ルパン! あれを見ろ!」

モモタロス「おいコラ良太郎! 離しやがれ!」
良太郎「だ、駄目だよモモタロス……!」
モモ「イイ感じにクライマックスだろうが!」
良太郎「で、でも駄目だったら……!」
モモ「だーっ! ここは俺があのでっかいのの前に行って、
    ビシッと“俺、参上!”ってだな――」

ルパン「……なんだ、あの赤いのと気弱そうな坊主は」
次元「俺がわかるわけねぇだろ」
五ェ門「……鬼、か」


ハルト「わからなくても、アレに乗って逃げることは出来るだろう?」


ルパン・次元・五ェ門「……」


ルパン・次元・五ェ門「確かに!」


241 名前:創る名無しに見る名無し[sage] 投稿日:2009/01/05(月) 20:41:04 ID:2XX6gpZV

銭形「あっ、コラ待て!」

銭形「おい、空を飛ぶな!」

ズンズンズンズン!

銭形「ルパァ~~~ンンン!」

銭形「……」

銭形「消えちまった」

銭形「……ぶえっきしょお~~おいい!」

銭形「……」

銭形「ワシぁ、これから一体どうすりゃあ……」

ヒュウウウゥ~……


242 名前:創る名無しに見る名無し[sage] 投稿日:2009/01/05(月) 20:47:13 ID:2XX6gpZV

     ・    ・    ・

ルパン「……それでハルトちゃん、この電車は一体どこに向かってるんだい?」

ハルト「今はただ、旅を楽しんだらどうだ」
ルパン「って言われてもなぁ」
次元「まぁ、良いじゃねえかルパン。喫煙も出来る特等車だしな」
ルパン「おいおいジゲ~ン」
五ェ門「目的地に着いたら……」
ハルト「わかっている」
ルパン「……な~んでこんなに呑気なのかねぇ。まぁ、俺が言えた事じゃ――」

パシュッ

オーナー「切符を拝見させてもらいに来ました」

ルパン「……あ、あはははは!」
ハルト「四人分だ」
ルパン「いっ!?」
オーナー「……確かに。それでは、良い旅を」

パシュッ


244 名前:創る名無しに見る名無し[sage] 投稿日:2009/01/05(月) 20:51:00 ID:2XX6gpZV

ルパン「あ~……ハルトちゃん?」
ハルト「なんだ」
ルパン「切符なんて持ってたの?」
ハルト「いいや」

ハルト「――創った」

ルパン「……あっははは! やるじゃねぇか!」
ハルト「……」

ルパン「創作物をそういう使い方をするのは良いのかい、ハルトシュラー?」

ハルト「良いのさ。何故ならばこの物語も――」


「創作だからな」


おわり










247 名前:創る名無しに見る名無し[sage] 投稿日:2009/01/05(月) 20:57:47 ID:2XX6gpZV


キャスト

ルパン三世
次元
五ェ門
銭形
ハルトシュラー

スペシャルサンクス&マジで勝手にネタにしてごめんなさい

安価に当たっちまったスレの人

企画


fin







249 名前:創る名無しに見る名無し[sage] 投稿日:2009/01/05(月) 21:00:08 ID:2XX6gpZV
こんなくだらないもん最後まで読んでくれてありがとう



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