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「お笑い芸人」、「嵐」、「金鍔」

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「お笑い芸人」、「嵐」、「金鍔」


40 名前:お笑い芸人・嵐・金鍔[sage] 投稿日:2008/09/09(火) 02:32:15 ID:ktzgumK4

「えー、机の上に金鍔と市松人形がありました」
「それで? それで?」
二人の女が舞台の上に立っています。彼女たちの間には一つの机があり、門松と苺大福が乗っていました。とてもシュールです。
「嵐が吹きました」
「それから? それから?」
彼女たちの表情は全く変わりません。それどころか口を動かしている気配さえありません。
「すると金鍔だけ飛ばされてしまったのです」
「飛んだ。飛んだ。」
つっこみやくの女はそう言って、テーブルクロスを勢いよく引き抜きました。結果、苺大福は机の上に残りましたが、門松は落ち、床に衝突して大きな音をたてました。
「机の上には市松人形だけが残りました。」
「のこったよ。のこったよ。」
ボケ役の女はそう言って苺大福を持ち上げました。
「あなたはこの市松人形を食べることできる?」
「無理だよ! 無理だよ!」
ボケ役の女は次に床から門松を持ち上げました。
「あなたはこの金鍔を食べることができる?」
「できるよ! できるよ!」
それを聞いてボケ役の女は、明らかに彼女の頭部より大きい門松を、つっこみ役の女の口に突っ込みました。
「さて、これで机の上には市松人形だけが残りました」
「残った。残った。」
つっこみ役の女はとても生きているようには見えません。でも声は続いていました。
「机の上には市松人形だけが残ったのです」
「それで? それで?」
しばらくして、舞台の奥から市松人形が出てきました。

「えー、机の上に苺大福と金鍔がありました」
「それで? それで?」
いつのまにか私は舞台の上に立っていました。

  • 了-


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