名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/09(木) 19:15:16 ID:uEZPR8h7<> とりあえず書いてはみたものの、一体どのスレに投稿するべきか分からない自作の作品を投下するスレです。
他のスレの趣旨にはそぐわない作品や、創作発表板の鬼子たちのための緊急避難スレとして立ててみました。

仲間外れの方、空気読めない方で、想像力と妄想力をもてあまし気味の方は是非、こちらのスレへどうぞ。
また、時折見られる18禁作品については、エロパロ板に姉妹スレを立ててみましたので、そちらも御参加ください。

他に行き場所の無い作品を投稿するスレ(※注意 こちらは18禁です。18歳未満の方は御遠慮ください!厳守)
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1223546988/

批判、批評、ご意見はなるべく簡潔に。変に貶したり感情的にならずに優しく見守ってあげましょう。 <>他に行き場所の無い作品を投稿するスレ 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/09(木) 19:22:59 ID:V5DhDsVi<> あー
ここに投下したかったな <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/09(木) 19:26:35 ID:uEZPR8h7<> >>2
ぜひどうぞ.

また18禁表現が含まれる作品のために、姉妹スレも一緒に立てました。
個人的にはエロ表現・グロ表現は創作力の向上の糧になるものと考えております。

ただそういった作品は、流石にここのローカルルールが許容しないために別スレを立てた次第です。
こちらは多少理性的なエンタテイメントが望ましいと考えますが、敷居は低く、門戸は広くという趣旨です。

ではお願いします。 <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/09(木) 19:55:35 ID:D8veR5/+<> PINKは大っぴらに貼っちゃあいかんよ、ここ全年齢板だし。 <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/09(木) 20:07:41 ID:jHlOhM+n<> 警告もしてるんだから、妥協策としては妥当だと思ふ
LR見ずにエロネタ張る奴いるからなぁ <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/09(木) 20:50:44 ID:uEZPR8h7<> >>4
なるべく注意します。

なお>>1で上げたスレが重複していたので削除依頼を出しました。
そのため一応リンク先を変更しておきます。

スレから追い出されたSSを投下するスレPart2
ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1208076450/l50
(※注意 こちらは18禁です。18歳未満の方は御遠慮ください!厳守!)

これくらいならよろしいのではありませんか?
今後ここは創作発表板のガス抜きとして機能させたいと思っております。 <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/09(木) 22:37:35 ID:WnPjpqd+<> 面白そうなスレだね。
「ここから新たな創作ジャンルが誕生→スレ立て!」という展開にも期待 <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/09(木) 22:40:01 ID:etAEkf3S<> >>7
それには期待だな
意外と同好の士が多いジャンルがあるかもしれない <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/10(金) 11:09:24 ID:zl3TEa7e<> オリジナル厨二病小説二本立て
ttp://www6.uploader.jp/user/sousaku/images/sousaku_uljp00146.txt
ttp://www6.uploader.jp/user/sousaku/images/sousaku_uljp00147.txt <> 名無しさん@お腹いっぱい。<><>2008/10/10(金) 11:43:25 ID:a5IHMsfN<> コンビニで立ち読みしてたらトラックの運ちゃんがダッシュで駆け込んできた。
脂汗かきながら店員に「ちょ!トイレ、借りッス!!」って叫んでトイレにダッシュ。
ベルトをカチャカチャと外しながらドアノブに手をかけるも使用中。
「んだらっしゃコラァァアァアアアアア!!!」って叫ぶやいなや
バッバブビビビジョンジョロブリと轟音を立てる運ちゃんの肛門。立ち込める悪臭。
トイレの前で達観した顔で仁王立ちする運ちゃん。
とりあえずトイレの中の友達に「メッチャやばいから今夜はトイレから出ない方がいい」と
メールして俺は帰途についた。 <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/10(金) 12:34:35 ID:idA6h9G2<> コピペはええがな(´・ω・) <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/10(金) 17:03:11 ID:zJ5PnPmG<> んじゃらば、創作カクテルのレシピ

「オキナワ・リブレ」
・泡盛 45ml
・シークヮーサー絞り汁 少々
・コーラ 適量


……飲んでみると分かるけど、そんなに美味くないwでも泡盛初心者に飲んで貰うにはアリかも?
その名の通り「沖縄の自由」を願いつつ飲むカクテルですね

くわっちーさびら〜♪えんとぅしゅるでぃぐんぐ♪ <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/10(金) 18:55:52 ID:oHpA4W/i<> 美味くないのかよw <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/10(金) 19:26:22 ID:zJ5PnPmG<> >>13 好みの問題なんだけどね。俺はちょっと苦手w
一応元ネタは、ラム+コーラ+ライムで有名なクバ・リブレってカクテル

沖縄黒糖原料のラム酒みたいな味のお酒も、実はあったりするからそれ使えばいいんだけど
泡盛なんて本土の人はなかなか飲まないからね。泡盛布教用カクテルって事でw

お酒とかカクテルって「正直これはどうなの?」「え? マジでこの味が好きなの?」ってのも結構あるから、開発が難しいのよw
ぶっちゃけ日本酒の味とかよくわからんしwでもまぁ色々な種類のお酒があるから楽しいんだけどね <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/10(金) 20:23:43 ID:6b2azoV4<> 沖縄の人? <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/10(金) 21:24:24 ID:zJ5PnPmG<> ちがうよー
エビフライと手羽先の国の人だよー <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/10(金) 22:40:07 ID:/I4Uq7WG<> えびふりゃー? <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/11(土) 03:38:15 ID:/kBON6oz<> ※AA長編板ではなく、あえてこのスレに投稿する(他に行き場所がないし、空気読めないんでね)

うんこ共和国の建国の父、うんこマン一世閣下は、
中天の夜空にアナル星が輝く夜にこの世に生を受けたのじゃ・・・

     ,. -─ '' "⌒'' ー- 、           __,,. -──- 、.
    ./ ,r' ´  ̄ ̄ `'' ‐-r--、     r=ニフ´  ̄ ̄ ~`` ‐、 \
   /      ,r--‐''‐ 、.._,,二フ-、  ,. -‐゙ー-‐ ''、'ー--''-_、     \
 /       /     , '´    ,.イ ヽ__     }ノ´二 -‐ヽ._    \
        {       i     >{    L    ,'ー 'ー ''´ ̄}
         ト、     !.     〈/     }   /      ,.イ
         ヽ、___ヽ、  ./ カパッ   ̄レ'   _, ‐'
  、             " `,二ヽ!        r''二  ̄
    ` ‐- 、..__,. -‐─┴─'         ゙─‐'--''─- 、..___ ,.
                    ‖‖
                    ‖‖
                      λ
                    (  )
                  ヽ( ・∀・ )ノ ウンコー
                  (____)

その夜、東方の三賢人がアナル星の輝きに導かれ
神の御子の誕生を祝うためにうんこマン一世閣下の下を訪れたのじゃよ・・・

    /||
   / ::::||
 /:::::::::::||____ \\  ウンコダ ワッショイ!! //
 |:::::::::::::::||       ||  \\ ウンコダ ワッショイ!!/+
 |:::::::::::::::||      ガチャ
 |:::::::::::::::||   +   ||  人      人      人      _人人人人人人人人
 |:::::::::::::::||:       || (__)    (__)    (__)
 |:::::::::::::::||  +    ||(__)   (__)   (__)  < この幼子は将来、世界の王になるぞよ!
 |:::::::::::::::||.   +   ( __ )  ( __ )  ( __ )
 |:::::::::::::::||      ( ´∀`∩ (´∀`∩) ( ´∀`)     ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^
 |:::::::::::::::|| +  (( (つ   ノ (つ  丿 (つ  つ
 |:::::::::::::::||       ヽ  ( ノ  ( ヽノ   ) ) )
 \:::::::::::|| ̄ ̄ ̄ ̄ (_)し'  し(_)  (_)_)
   \ ::::||
    \||
<> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/11(土) 03:39:03 ID:/kBON6oz<> 両親の愛に包まれ、すくすくそだったうんこマン一世さま・・・
しかしある日、うんこマン一世さまはおもいなやんだのじゃ

  ||     人 |  人
  ||    (_ )| (_ )     世の中にはあんなに不幸で貧しいひとたちがくるしんでいるのに・・・
  ||// (__)|(__)  <
  ||/  ( ,,・д・)(    )     ぼくだけこんなに幸せに過ごしていてよいのであろうか?
  ||   (    )|(    )
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ u―u'
   _____
  ||     人 |  人
  ||    (_ )| (_ )      ぼくは一体、何のためにこの世に生まれ出でてきたの?
  ||// (__)|(__)  <
  ||/  (n,,・д・)n   )      それに、この頭のうんこは・・・もしや?
  ||   (ソ  丿|ヽ   )
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ u―u'
   _____
  ||     人 |  人
  ||    (_ )| (_ )
  ||// (__)|(__)  <  もしや僕は救世主なのでは!?
  ||/ r(    n(,,・∀・,,n)
  ||   (    )|(    )
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ u―u'

うんこマン一世閣下は、ついに神の意思に目覚めたのじゃ!

うんこマン一世閣下は遂に立ち、記者会見の場でうんこ共和国建国を宣言
国民を不当に弾圧し、搾取を繰り返す今のビチグソ帝国の打倒を訴えたのじゃ!

                        _人人人人人人人人
                人
               (__)      ビチグソ大帝は、できそこないのうんこ汁だ!
              (__)   <
              ( ・∀・ )     そんな男に国家はとても治められない!
                U θU
            / ̄ ̄T ̄ ̄\     ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^
           |二二二二二二二|
           |        |
パシャ パシャ  パシャ パシャ パシャ  パシャ パシャ パシャ パシャ パシャ
   パシャ パシャ パシャ パシャ パシャ  パシャ パシャ パシャ  パシャ  パシャ
 ∧_∧      ∧_∧     ∧_∧  ∧_∧    ∧_∧     ∧_∧
 (   )】      (   )】    (   )】 【(   )    【(   )    【(   )
 /  /┘ .   /  /┘.    /  /┘ └\ \   └\ \   └\ \
ノ ̄ゝ     ノ ̄ゝ      ノ ̄ゝ     ノ ̄ゝ    ノ ̄ゝ     ノ ̄ゝ
<> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/11(土) 03:39:51 ID:/kBON6oz<> でも、世の中はそう上手くゆかないのじゃよ・・・
うんこマン一世閣下の人気ぶりをみて、革命が起こることを恐れたビチグソ大帝は
うんこマン一世閣下を逮捕し、投獄したのじゃ

   ____    人     ____
   ヽ=@=ノ   (_)    ヽ=@=ノ
   (  ・∀・)   (__)    (  ・∀・)    < お前は死刑だ、うんこマン!
 ⊂/| ̄ У フつ○(・∀・ )○⊂/| ̄ У フつ
    | =◎=|    丿  ノ     | =◎= |
    (_) __) ,,,,,,(,/(,/      (_) __)
       ズルズル

しかしうんこマン一世閣下の人気は絶大だったのじゃ
うんこマン一世閣下の素晴らしさは人づてにどんどん広まっていったのじゃよ・・・
   人       人
  (__)     (__)
  (__)   (__)   \   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・)人 (・∀・ )   |< うんこマンさまの考えは素晴らしいよね!
_)(   (__)(    )  _|  \______________
_)  (__) ̄ ̄ ̄/.//|
  ) (    )  /┃.| |
  ̄ ̄ ̄\ )_/   |__|/
      || ┃
      |_)

国民はたちあがった! うんこマン一世を解放しろとデモ行進を始めたのじゃ
国民達のビチグソ大帝への怒りは、頂点に達していたのじゃな・・・
                    人
        \ ウンコ      (__) ウンコ     /       _人人人人人人人人
         \ ワッチョイ  (・∀・)  ワッチョイ /
               _/∪\∪\_           <  うんこマン一世を解放しろ!
            ((/,。,。,。,。,。@,。,。,。,。,。\))
              | |!!! !!!| | |!!! !!! !!!| |              ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^
    人        人. | |;;;; 人 | |;;;; ;;;; ;;;;| |  人     人
   (__)     (__).| |;;;(__).|;;;; ;;;; ;;;;| | (__)   (__)
  (ロ二二ロ二(__)二(__)二二二二(__)二(__)二l
  (^∀^∩  ∩(´∀` ) (・Д・ )   ∩(・∀・,, ) (・д・# )
┌〔〔 〔〔V)  ヽ〔〔 〔〔 つ〔〔 〔〔 つ   ヽ〔〔●〔〔 つ〔 〔〔 つ
(_ノ〈 ||_|  (_ノ〈 ||_|(_ノ〈 ||_|    (_ノ〈 ||_|(__ノ〈 ||_|
   (__)     (__)   (__)       (__)   (__)
<> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/11(土) 03:40:43 ID:/kBON6oz<> ビチグソ大帝の居城のある帝都になだれ込んだデモ行進は、革命運動に発展!
ついにビチグソ帝国は倒され、ビチグソ大帝は捕らえられたのじゃ

          人
        ノ⌒ 丿
     _/   ::(           『 処刑を前に、泣き叫ぶビチグソ大帝の図 』
    /     :::::::\
    (     :::::::;;;;;;;)
    \_―― ̄ ̄::::::::::\
     ノ ̄     ::::::::::::::::::::::)
    (     ::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;)
     /―――― ̄ ̄::::::::\
    / ::. _  .:::::::::::::  _::::ヽ_
  / / °ヽ_ヽv /:/ °ヽ::::::ヽ
 / /.( ̄( ̄__丶 ..( ̄(\  ::::|   オウ!!オウ!!オウ!!オウ!!
. | .:::::::: )  )/ / tーーー|ヽ)  ) .::::: ::|  ゥ,ウンコ〜ッ!、ウンコォ〜!!
. | .::::...(  (..||.    | (  (    ::|  ウワァァァァァン!
. | :::.  )  )| |⊂ニヽ .| ! )  )   ::::|
 | :  (  ( | |  |:::T::::.| (  (    ::|
 \:  )  )ト--^^^^^┤ )  )   丿

ついに解放されたうんこマン一世・・・
国民の圧倒的な支持を集め、臨時政府の国家最高指導者に指名されたのじゃ

             ; 人
            ; (__)
             ( ゚∀゚)   ウンコー!
            ⊂   つ
             (つ ノ
              (ノ
     \      ☆
             |     ☆
          (⌒ ⌒ヽ   /
    \  (´⌒  ⌒  ⌒ヾ   /
      ('⌒ ; ⌒   ::⌒  )
     (´     )     ::: ) /
  ☆─ (´⌒;:    ::⌒`) :;  )
          ウンコー!のちからを信じなさい
<> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/11(土) 03:41:30 ID:/kBON6oz<> 待ちに待ったうんこ共和国が樹立したのはそれから間もなくじゃ・・・
その朗報は、マスコミを通じて世界中に打電され、世界から祝福のメッセージが届いたのじゃよ

           _人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人_

             世紀の大スクープ! うんこ共和国ついに建国!

            ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^^Y^Y^Y^Y^ ̄
                                       人
      人                              (__)
     (__)ウンコー____.         |           (__)ウンコー
     (__).   ||\   \ ̄| ̄~|     |          (・∀・ )
    ( ・∀・)   ,||  l ̄ ̄ l  |:[]/\ |       _| ̄ ̄||_)_
   ┌‐ミ つつ/ ̄||/  ̄ ̄/ ,| /)   \|     /旦|――||// /|
   |└ヾ,, ,,|二二二」二二二二 (__)ウンコー\    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄| │
    ̄||∪∪  | ||     /( ・∀・)/ ̄ ̄/ 、  .| ____ |三|/
―――――――――――<  ( _つ_//WC,/〜' >―――――――――――
      (__)ウンコー   \ _{二二} 三三} / __ ____  (__)ウンコー
      ( ・∀・) , ____ \ ̄ ̄ ̄ ̄"/ =|   /  / || (__)
     / つ _//       /  \.    /.|  ̄| l ̄ ̄ l    ||(・∀・ )
     し'`|\// UNKO   /    |\/___,| =|  \ ̄ \ ||¬ ⊂ ヽ/
       \}===========}.    |    [二二二二二二二

国民の圧倒的な支持を受け、うんこ共和国は驚異的な発展を遂げたのじゃ
そして今の、平和なうんこ共和国ができあがったんじゃよ・・・めでたしめでたし!
         n    人     人     n
       (ヨ )  (_ )   (_ )   ( E)
       / |  (__)   (__)   | ヽ   世界の中心で ウンコー!
       \人/( ・∀・)∩(・∀・ )ヽ/  人
   _n    (_ )u    ( ⌒)   uu)∩_  (_ )
  ( l   (__)    ./,. 人     i ,,E)__)
   \ \ (・∀・ )   / /_)   ./ .ノ( ・∀・ )    n
    ヽ___ ̄ ̄  )   / /____) ,/ ./ ̄    \    ( E)
    / ̄| .  人 / / ・∀・)  / フ 人  ./ヽ ヽ_//
    |  |. (__)       /   (__)   \_///  
    |  |. (__)\  人 ヽ    (__)    / /人 
  ,―    \( ・∀・)  (__)    ∩ ・∀・)∩  ./   .(__)  
 | ___)   |  ノ   (__)    〉    _ノ  / ∩(__)  
 | ___)   |)_)  (,,・∀・)   ノ ノ  ノ   / .| ( ・∀・)_ 
 | ___)   |      ( O┬O   .し´(_)  .// |    ヽ/ 
 ヽ__)_/  ≡ ◎-ヽJ┴◎         " ̄ ̄ ̄ ̄"∪     The end...
<> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/11(土) 14:29:24 ID:9yWV2Me4<> 小学生かキサマwww <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/11(土) 14:31:11 ID:IFOUfQmF<> うんこ好きだなw <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/11(土) 15:31:11 ID:4weVW+OM<> 確かに鬼子だコレw <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/11(土) 16:16:46 ID:4IiIMmiv<> でもコレ見るとなぜか元気が出る! <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/11(土) 17:22:28 ID:oHyaLuaZ<> ドリンクバーで作れる飲み物

泡の消えないコーラ

コーラとアイスコーヒーを3:1の割合で混ぜるとできる
少し苦いカプチーノみたいな感じ <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/11(土) 17:36:53 ID:/kBON6oz<> ※AA長編板ではなく、あえてこのスレに投稿する(18禁作品じゃねーし、文句ねーだろ)

平和なうんこ共和国に、突如大怪獣うんこザウルスが襲来!

                   人 ウ〜ン〜コ〜!!
    ( . .:.::;;;._,,'/    (:::__)
     ).:.:;;.;;;.:.)     (::_:_)    ズシーン
    ノ. ..:;;.;..ノ    ●(・::∀・ )
   ( ,..‐''~ ワー    ⊂|::::⊂:::..|
(..::;ノ )ノ__         |:::::::::::::.| キャー __
 )ノ__ '|ロロ|/ ̄\A.::.|ロロ|/ ̄\ __ |ロロ|..__ / ̄\
_|田|_|ロロ|_| ロロ| | | _|ロロ|_| ロロ|_|田|.|ロロ|_|田|_.| ロロ|_


逃げまどう市民達 街は大混乱だ!

           ウンコー    ウンコー
             人        人
            (__)      (__)
        ≡≡(__)  ≡≡(__)
       ≡≡ミ,( ,,・∀・) ≡≡( ,,・∀・)
        ≡≡ミ_u,,uノ  ≡≡ミ_u,,uノ ピョンピョン
               "~"    """  :::     "~""~"
うんこ共和国軍が出動するが・・・

          人
        (__)
━━━━O(__)━━━━ロニニ>●    < くそっ! 我々の町を壊されてなるものか!
     ∧,,∧(・∀・,,)
    /ο ・ )Oニ)<;;>               ウンコー!
    /   ノ lミliii|(ヾゝ
   (o_o,イ__ヽ´|(__) ノ~⌒)彡   ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
      ノllllllllヽ| | ̄ノl ノ
     / /~ヽ ノ'''''''~ヽヽ\ヽ_
     ヽニフ|_|   (_/  ヽノ
         (_ヽ

あっけなく敗れ去り、水洗トイレから流されるうんこ共和国軍の兵士達・・・ああっ!

__ノ      ジャー     |    _
| |                    |  ノ\__ヽ
ヽ二二 ヽ -―人 、       |   \ノ(◎)
_____/ /'(__)ヽ____|
   /  / _(__)∩      \
   |  |/ ( ・∀・ )ノ <うんこーー!!
   .\ヽ、∠___ノ\\        \
     .\\::::::::::::::::: \\        \ <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/11(土) 17:37:41 ID:/kBON6oz<> そんな時だった・・・


     \    人
      \ (__)      < とーうっ!
        (__)  ウ
        (,, ・∀・)  ン
 ̄  ̄    ⊂  つ  コ ̄  ̄  ̄
        ( つノ    オ
       /  (/   \オ
  /       :    ォ
     /   || .   ォ  \
     /   | :   ォ  \

           /  |    /
   ∧__∧      /
  r(    )   < あ、うんこマンだ! うんこマンが助けにきてくれたぞ!ウンコー!
   〉   つ  /
 ⊂○  ノ...,_ /
    し'   )                           

あっ! うんこマンが必殺技のスーパーうんこ砲を繰り出した!

               三●
   人           三●
  (__)     三●●●●●●● 三●●●      三●●●●●●
 (__)     三●       三●         三●       三●
∩ ・∀・)∩  三●       三●         三●       三●三●●●●
〉    _ノ 彡         三●        三●        三●
ノ ノ  ノ          三●         三●         三●
し´(_)        三●      三●●●    三●●●●●       ☆゚+.


うんこ砲直撃! 爆発するうんこザウルス・・・やったー!

     *.∴☆☆☆°°°°|°°°°☆☆☆∴ *
    *∴☆★☆°\°☆☆★☆☆°/°☆★☆∴
   .. ※☆☆*°°★°° 人   ★ °°*☆☆※  *
   ∴☆★☆°°☆     (__)   ☆ °°☆★☆∴     < うんこーーー!!!
   ∴☆☆*°°☆    (__)   ☆°°*☆☆∴
   ※☆★☆――★  ∩ ・∀・)∩  ★――☆★☆※   ⌒★
   ∵☆☆*°°     ) :::::::::::: _ノ   °°*☆☆∵ *
   ∵☆★☆°°☆   ノ::::ノ:::: ノ      ☆°°☆★☆∵
   ※☆☆☆*°°★ し´(_)  ★ °°*☆☆☆※ *
   *∵☆★☆°/°☆☆★☆☆°\°☆★☆∵
      ∵☆☆☆°°°°|°°°°☆☆☆∵
<> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/11(土) 17:37:51 ID:4weVW+OM<> 確かにドリンクバーは創作飲み物界のメッカだなww <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/11(土) 17:38:27 ID:/kBON6oz<> 平和がもどったウンコ共和国では、市民達が祝福の踊りを踊っています!
        「う〜〜っ」
    人     人     人  
   (__)   (__)   (__)    
   (__)  (__)  (__)  
  ( ´∀` ) ( ´∀` ) ( ´∀` )  
  ( つ⊂ ) ( つ⊂ )  ( つ⊂ ) 
   ヽ ( ノ  ヽ ( ノ  ヽ ( ノ   
  .(_)し'  (_)し'  (_)し'  

        「ウッ!!!」
    人       人       人
   (__)     (__)     (__)
   (___)   (___)   (___)
  ( ´∀`)  ( ´∀`)  ( ´∀`)
   /,   つ   /,   つ   /,   つ
  (_(_, )  (_(_, )  (_(_, )
   ● しし'   ● しし'   ● しし'

        「 ウンコー!!」
     人      人      人 
    (__)    (__)   (__)
   (__)   (__)  (__)
  ∩ ´∀`)∩∩ ´∀`)∩∩ ´∀`)∩
   〉    _ノ 〉    _ノ 〉    _ノ
  ノ ノ  ノ  ノ ノ  ノ  ノ ノ  ノ
  し´(_)   し´(_)   し´(_)

これで平和がもどったね・・・ありがとう、うんこマン!

     人
    (__)  人
   (__)(__)
 _ ( ・∀・(・∀・ )__ ウンコー
 |≡(   )(   )≡|
 `┳(__)(__)(__)(__)━┳
,..,..┴,...,...,...,....,....,....., ┴,,,,..


そう、うんこマンがいる限りうんこ共和国は不滅なのです!
                \ │ /
                 / ̄\   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
               ─( ゚ ∀ ゚ )< うんこうんこ!
                 \_/   \_________
                / │ \
                        人
                人     (__)
               (__)    (__)   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\∩(__) \( ゚∀゚ )< うんこうんこうんこ!
うんこ〜〜〜!     >( ゚∀゚ )/ |    / \__________
________/ .|    〈 |   |
              ./ /\_」 / /\」                  The end...
              . ̄   .  / / <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/11(土) 17:39:14 ID:/kBON6oz<> 舞い上がるうんこ共和国・・・その先には輝かしい未来があるのだよ、諸君!

       ::::::::::::::::::::                        ::::::::::/ ):::::::::
     :::::(\:::::::                _人           / / ):::::::::::
     :::::/\\             ノ⌒ 丿        /  / /ヽ::::::::::::
     :::: ヽ \\         _/   ::(        /  / / /::::::::::::::::
     :::: ( \ \\      /     :::::::\      l  三 / / ):::::::::::::::
     :::::::ヽ ヽ . ミヽヽ     (     :::::::;;;;;;;)    /   二 / /::::::::::::::::::
     ::::::: ( \ ヽミ ヽヽ    \_―― ̄ ̄::::::::::  /    二 ___/ヽ ...::::::::::::::
     ::::... /ヽ ヽ ニ ヽヽ  ノ ̄     :::::::::::::: //   ニ _______/   ...:::::::::
     :::.   ヽ____  ニ ヽ (     .::::::::::::::;;;;//    ニ ____ノ     .....::::::::::
           ヽ___,  ニ/ ̄――――― ̄ ̄::::::::\ ニ ___ノ +   + ....:::::::::
             ヽニ -‐(        :::::::::::::::::::::::::::::::::≡ __ノ+ ┼ *:::::::::
              ヽ---\__::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ_ +  ┼  .::::::::::
      :::::...     + ┼ +   +    ー-、___~'''''ー-、   :....::::::::::::
       :::::::....     + ┼    *+     +~~'''ヽ ..:...::::::::::::::::::::
        :::::::::::::::::.....    +   * .   ┼  :....:::::::::::::::::
         ::::::::::::::::::::....: + *     +   .....:::::::::::::::::
<> 名無しさん@お腹いっぱい。<><>2008/10/11(土) 17:40:01 ID:/kBON6oz<> >>30
雑談スレじゃねーんだよ
スレタイ嫁
作品投稿しないなら書き込むなよ屑 <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/11(土) 17:40:39 ID:IFOUfQmF<> こんなにうんこAA見たの生まれて初めてだww <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/11(土) 17:52:22 ID:4weVW+OM<> >>33
ごめんよ。ぶった切っちゃった…
一分差か…タイミング悪かったな…
<> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/11(土) 18:02:07 ID:IFOUfQmF<> >>33
え?感想ダメなの? <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/11(土) 18:08:14 ID:4weVW+OM<> >>1によると、
>批判、批評、ご意見はなるべく簡潔に
だそうです。
>変に貶したり感情的にならずに優しく見守ってあげましょう。 <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/11(土) 19:02:16 ID:/kBON6oz<> 『私のほしいもの全て』

翼をください 風に乗り、空を翔る翼を私にください

厚き雲を抜ける翼を
七色の虹を越える翼を

太陽と月と星の世界へ
遥かなる銀河の高みへ

音を超え、光すらも超越し 私の存在すら超えてしまう
そんな私になりたい そんな翼がほしい

 *

剣をください 肉を切り、骨を断つ剣を私にください

敵を切り斃す剣を
死地を切り開く剣を

勇者たちの戦いの世界へ
輝かしい栄光の高みへ

時代を越え、英雄として語り継がれ 神々の御許に祀られ称えられる
そんな私になりたい そんな剣がほしい

 *

愛をください 睦み合い、微笑みを交わす愛をください

若き肌を重ねる愛を
肉の喜びを分かち合う愛を

二人だけの愛の淵へ
他の誰もが知らない秘密の花園へ

情を超え、精神までも融合し 互いの存在すら溶け合う
そんな二人になりたい そんな愛がほしい

 *

うんこをください 茶褐色の、くさいにおいのうんこをください

太く逞しい一本糞を
未消化のコーン交じりの糞を

迫り来る便意の苦しみの只中へ
肛門が千切れるような脱糞の痛みへ

便器を超え、屎尿とともに溢れ出て トイレ全体を糞塗れにしてしまう
そんなうんこをしたい そんなうんこがほしい <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/11(土) 19:15:46 ID:/kBON6oz<> ※AA長編板ではなく、あえてこのスレに投稿する(エロに過剰反応する優等生のホモが多い板だな、ここは)

           人
          (___)
          (___)    < あのね、ボク・・・
           (    ) 
          /    つ

           人
          (___)彡クルッ
          (___)            
           (,,・∀・,,)彡  < 恋をしちゃったんだよウンコー!
          /  つ彡

            人
           (__) モジモジ
          (__)       あの日あの時あの場所で・・・
          (*´-∀-)   < 
         ((::つ⊂::))      あの娘と出合ったその瞬間から・・・
           (__X__)

            人
           (__)     < 恋の奴隷になってしまったお・・・
          (__)     
          (*´・∀-) チラッ
         ((::つ⊂::))
           (__X__)

          人   人    キャッ!
         (_)  (_)     _人人人人人人人人 
        (__) (__)    
       Σ(>∀<,,≡,,>∀<)  < どうしよう!喋っちゃったウンコッ!
          ./ つ つ        
       〜(_⌒ヽ         ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^    
          )ノ `Jззз
<> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/11(土) 19:16:35 ID:/kBON6oz<>         \ ウンコー人 / |\
              (__)  | |\     
    ウ・・・ ウン・・ (__) | |  \    その日から寝ても覚めても
    ___(__ ) ∀・∩) | |   |     
   | __ ( ;´д`) ̄|;ヽ) | |   |    あの娘のことを想うんだウンコー…
   |\⌒⌒⌒⌒⌒⌒\  ヽ|   |
   \ \       ;  \  ヽ  |
     \ \      ;   \  ヽ|
      \ \|⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒|
        \ |_______|

   大好きで堪らなくて、思わず叫んじゃうんだウンコー!

            ..人
           .(__)
           (__)   / 
           (n´・∀・)      うんこー!
           (   ノ   \         
           (_)_)
         ~"''"""゛"゛""''・、
     ""゛""''""""゛゛""''' "j'
     :::::ヘ :::::....ヽ :::;;;ノ  ::(
     ::  ゝ  :::::......ノ:;;..:::::::ヽ

   花のように美しい、そんなあの娘・・・

            人  ウンコー
           (___)
           (___) .。oO
    (○)   (∀・,,  ) 
    ヽ|〃    (∩∩  )
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

             人
            (__)
           (__)    < えっ、告白したのかって?
         Σ(,,・д・,,)
           (   )
            'u ̄u' 

             人
            (__)  ポッ!
           (__)
           (,,/)(ヽ,,)    < そんなこと恥ずかしくてできないウンコー・・・
           (   )
            'u ̄u' <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/11(土) 19:17:22 ID:/kBON6oz<>     シャキーン
             人
            (__)
           (__)        だがなうんこマン
           (`・ω・´)    < 
           .ノ^ yヽ、       告白しないと何も始まらないんだぜ・・・
           ヽ,,ノ==l ノ  
            /  l |
       """~""""""~"""~"""~"

           人
          (___)
          (___) < ・・・・・・。
           (    ) 
          /   \


       _人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人_

        そうだよね!壁は自分で突き破らないとダメだよねウンコー!

        ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄

 凵@     ○   ∇ 、,、´`゙;~、  ';冫 ☆
           ┏  ━ゝヽ''人━人━从━〆A!゚━━┓。
 ╋┓"〓┃  < ゝ\',冫。' 、 (__)Ν ; ゛△│´'´,.ゝ'┃.      ●┃ ┃┃
 ┃┃_.━┛ヤ━━━━━━━(__)━━━━━━━━━━  ━┛ ・ ・
        ∇  ┠─Σ-   /,, ・∀・)ウンコー!冫 そ',´; ┨'゚,。       
           .。冫▽ <   ⊂     ./⊃     乙  ≧   ▽     勇気を持つんだ!
         。 ┃   Σ   (⌒ゞ ,l, 、''  │   て く
           ┠─ム┼   ゝ,,ノ ノゝ. 、,,  .┼ ァ Ζ┨ ミo''`     うんこマン!
         。、゚`。、   i/   レ' o。了 、'' ×  个o
        ○  ┃   `、,~´+√ ▽   ',!ヽ.◇    o┃
            ┗〆━┷ Z,.' /┷━''o ヾo┷+\━┛,゛;
       ヾ   凵@    
<> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/11(土) 19:18:11 ID:/kBON6oz<>
      .....      人
      .....    (___)          あの・・・うん子さん
      .....   (___)       <
          ( ´・∀・)コ         ぼくはあなたのことが大好きです。
          ( oロ.ノ    ヱ
          `u―u'~~~~'〔◎〕
         """""""""""""""

      .....     人
      .....    (___)       
      .....   (___)
          ( ´・∀・)コ
          (  oロ.ノ   ヱ    
          `u―u'~~~~'〔◎〕   < ごめんなさい。他に好きなひとがいるの・・・  
         """""""""""""""


      .....     人
      .....    (___)       < ・・・・・・。
      .....   (___)
          ( ´・∀・)コ
          (  oロ.ノ   ヱ    
          `u―u'~~~~'〔◎〕  < ガチャ! ツーツーツー・・・
         """""""""""""""

  /     /     /     /  /   /     /   /   /
   /   /   / /  人   .   /   /    /
     / /   / (__) /     /    
   /   /     ∠二二、ヽ.   /      絶望の雨・・・
          ((,,/)(ヽ, )) /  /
    /  /   / ~~:~~~〈   /   / /   /   /
         ノ   : _,,..ゝ   /
        (,,..,)二i_,∠  /   
<> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/11(土) 19:18:58 ID:/kBON6oz<>    /    ._A_、!,      /   /    /
 /  ,,‐''"/|\"''‐,,,  /  /   /   /
  /  /.  | .ヽ  \  / /
  ⌒人⌒ ||⌒⌒⌒^^ 人
 /  (_) ||       (__)    /   /
   (__) || /    ∠二二、ヽ.。oO あれ!?・・・ウンチー!?・・・
/  (,,・ω・)||      ((・A・` )) /  /
/  (   つ||     / ~~:~~~〈   /  /
  人  Y    /  ノ   : _,,..ゝ   /
/  し(_)  /    (,,..,)二i_,∠  /   

  /      /    .A_、!,      /   /    /
    /  /  ,,‐''"/|\"''‐,,,  /  /   /   /
 /      /  /.  | .ヽ  \  / /
    /   ⌒人⌒ ||⌒ 人⌒⌒
 /     /  (_) ||  (__)    /   /
   /     (__) ||∠二二、ヽ    / /
  /   /  (,,・ω・)||((・д・ ))   < ・・・・・・。
   /  /  (   つ||/ ~~:~~~〈   /  /
 /      人  Y  ノ   : _,,..ゝ   /


 ゚ ,   , 。 .   +  ゚   。  。゚ . ゚。, ☆ * 。゚. o.゚  。 . 。゚ ,
。 .  .。    o   .. 。 ゚  ゚ , 。. o 。* 。 . o. 。 . .。 . 
        。   .   。  . .゚o 。 *. 。 .. ☆ . +. .  .。 . 
 。 .  . .   .   .  。 ゚。, ☆ ゚. + 。 ゚ ,。 . 。  , .。 . ゚。,
゚。゚+゚`, o。。.゚*。゚ 。.゚ 。 ☆+。。゚. ° 。 .   ,      ゚    ゚. 
 。, .゚。 + ☆。,゚. o。 。+ 。゚.,  . ゚   ,   。     。   .  
 ゚. o * 。゚。゚.。゚。+゚ 。 。 ゚。 ゚ 。  ゚。 。 ゚。 ゚ 。
゚` .゚ .゚. ゚. . ゚  .  ゚  .   ,  .  .    / .  .   。      
                          /
                        ☆
     .............人   < 泣くなうんこマン。明日があるさ・・・
       .(__)
      ...(__) 人
      ( ,,・ω・) _)  < ウンコー・・・
       /⌒ ,つ⌒ヽ)  
       (___  (  __)  
"''"" "'゙''` '゙ ゙゚' ''' '' ''' ゚` ゙ ゚ ゙''`"''"" "'゙''` '゙ ゙゚' ''' '   The end... <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/11(土) 20:43:03 ID:59ptOJT1<> なんかワロタ <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/11(土) 22:18:50 ID:vjJkI/SB<> >>39
単純に駄作だから叩かれただけだってば <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/12(日) 01:22:44 ID:XKDX6xOp<> …そう、ここはアダルトネタや性描写が厳しく禁止された創作発表板である。

新設されたばかりの創作発表板で、度々くだらないエロ話を投稿して荒らす、とんでもない不届き者…
そのような神をも恐れぬ極悪人に対して、神経質なまでにエロネタを嫌う真面目な委員たちは、厳罰で臨む所存だ。

つい先頃まで、集まった委員たちにより長いこと処罰について話し合われた。
そして委員たちによる熱い議論と熱い抱擁、熱い情交がなされた末、ついにこのマヌケに下される罰が決定した。

それは当板住人の選ばれしガチホモ兄さん20人によって一年間アナルを掘られ続ける、という夢のような罰だ。

だがこの期に及んで委員会の委員の中から、「これではエロネタ作家への褒美ではないか!」という意見も出た。
そう、彼らは普段疼く肛門を抱えながら、一人寂しくオナニーに興じて過ごす孤独な青年たちなのだ。

「待ちたまえ諸君、そのような心配は無用なり!」
紛糾した会議に業を煮やした委員長は、騒ぐ委員たちに向かって一喝した。

精液臭い会議室は、一瞬沈黙する。
その様子を見た委員長は口元を歪めてニヤリと笑い、別室を映す監視カメラの映像をモニターにアップした。

モニターに映されたそれ…処罰の方法に反対していた委員たちを黙らせるのに充分過ぎるほどの衝撃があった。

…そこには大量のドーピングで気持ち悪いほどに怒張した筋肉をムチムチさせたホモ兄さんたちが集っていた。

低レベルのエロレスを投稿した罪深き男のスナップ写真を、血走った目で睨みつける彼ら。
同時に怒張したビギニパンツの上から巨大なちんぽをいじくって激しく興奮している。

その彼らのちんこの、でかいことでかいこと…。

「た、確かに凄いわ…幾らこの馬鹿な男の罪が許されざるものであっても、この巨大なもので処罰されてしまえば…」
ある女性の委員は、溜め息交じりにそう言った。

このガチホモ兄さんたちをつまんで、ちょっと味わってみたいかな、という思いがその女性委員の脳裏を過ぎった。
だが彼らは生まれついてのホモであるし、こんなの入れられたら…

(私、裂けちゃうかも!)
少し潤んだショーツを手で多いながら、その女性委員は再び溜め息をついた。 <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/12(日) 01:23:42 ID:XKDX6xOp<> 「皆のもの、これを御覧あれっ!」
委員長は再び委員たちに呼びかけた。

モニター画面が切り替わり、新しい映像には捕えられた脳タリンエロ投稿者の姿が映る。

既に拷問官に激しく拷問を受けた低脳エロ作家は、荒縄で亀甲縛りにされ天井から吊るされていた。
その肛門から激しく出血し、床の上に糞便混じりの血飛沫が飛び散っている。

尿道には太々としたピアスリングが填められ、睾丸は数本の太い針で貫かれている。
乳首にもピアス…直径一センチ近いボルトナットを加工したもの、が装着され、今にも乳首が千切れそうだ。

血まみれの馬鹿エロ作家を見ながら、委員たちは納得した。
のた打ち回って痛がるこの愚か者の艶姿を見て、やはり彼にはこの厳しい罰こそ相応しいと。

最終的には委員会の全会一致で屑エロ作家への処断が決定されることになった。

合図とともにマッチョなガチホモ兄さんたちが筋肉をムチムチさせ、ウホウホ言いながら馬鹿の独房になだれ込んだ。
天井から吊るされたヘイドレクに群がるガチホモ兄さんたちの姿は、飢えた野獣の群れのようだ。

「ひ、ひいっ!」
マヌケなエロ好き投稿者の驚愕する表情がモニター画面に写った瞬間、その画面は消された。

「お忘れですか?ここは18歳未満禁止のネタは許されないのです…ここまでで充分でしょう」
委員長はリモコンのスイッチを押しながらそう言った。

遠くから罪深き馬鹿男の悲鳴が聞こえる…。 (了) <> 名無しさん@お腹いっぱい。<><>2008/10/12(日) 01:39:37 ID:jbP4OMmk<> 「seimeitai」

空中15m、30805ビルがソイールたちのオフィスであった。
昼休みということで、めいめいにデスクで食事を摂っていた。
「デイジー、食べすぎだ。メタボ解消の遺伝子は高い。」
ソイールの3倍の炭水化物パックを両手に持ったデイジーの横を通る際に、ソイールはため息ともつかぬ一言を言った。
「ソイール、キミはいつでも数値で表されることばかりを重んじている。だがしかしな、この炭水化物パックを食すことで僕がどれだけ癒されているか、知ってるか?
癒しの時間、これが僕にとっての昼休みなんだ。キミの癒しは何だ、ソイール?」
一言言えば返事も3倍か・・と思いながらソイールは右手を振って「好きにしろよ」の合図をした。このオフィスでの「外出先に行ってよし」の合図である。
デイジーはソイールより二期先に入社したいわば先輩である。デイジーの上下を意識しない性格のお陰で、ソイールは随分とこのオフィスに早く馴染むことができた。
ソイールはデイジーのことを慕っていた。それゆえについつい食べすぎのことにまで口を出してしまうのだった。
先輩であるデイジーは普段仕事のことであれやこれやと指示することに、まっすぐ答えてくるソイールを気に入っていた。
食べ過ぎのことに言及してきたとしても気にならないほど、弟のように思っているのかもしれない。
メタボ解消遺伝子は、デイジーの収入の半分くらいを占める金額であった。 <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/12(日) 02:34:40 ID:yAv5ZzLX<> メタボ遺伝子ってなーに?
買うと痩せられるの? <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/12(日) 04:50:01 ID:FO1ZrcM7<> >>47
ヤマもオチもイミも無い文章は、小説でもなんでもないぜ。
だらだら書くだけじゃなく、きちんと話を作り構成を考える、そういう努力も少ししてみたら?

他人に評価してもらえないのが悔しいからって、こんなとこに逃げても何も変わらんよ。 <> 名無しさん@お腹いっぱい。<><>2008/10/12(日) 05:12:40 ID:XKDX6xOp<> >>50
そうですか、それはよきアドバイスいただき大変ありがたいです。
そこで相談なのですが、ぜひ貴方のヤマもオチも意味もある小説を読ませていただけないでしょうか?

ヤマもありオチもあり、意味もある素晴らしい小説を書かれている貴方の素晴らしい文芸小説を読み、
不肖私のようなくだらない人間も、何かを学びたいを思っております。

ぜひ貴方様の作品を読ませていただきたいと思います。
それで私のような人間にご教示していただければ幸いです。
楽しみにしておりますので、リンクを張るなり、此処に投稿するなりしていただければ嬉しいです。

首を長くしてお待ちしております。かしこ <> 48<><>2008/10/12(日) 05:24:27 ID:jbP4OMmk<> >>49
メタボ解消遺伝子と言って、余計な脂肪細胞を分解し標準的な体型にする操作を行う遺伝子のこと。
買うと痩せられます。
メタボ遺伝子は摂取すると必要以上に太ってしまい、健康を害するため販売されていません。 <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/12(日) 06:08:21 ID:CUcTf45I<> >>50
言いたい事は判るのだけど
物語性が希薄で面白くないってだけで、小説かどうかが問題なのではないんじゃないかな

>>51
>>47読んだけどネタの起伏はあるからショートショートの典型は満たしてると思うよ
てか面白味あるお。淡々とし過ぎてるかもしらんのでネタ生かすために言葉を研ぐと笑いの切れ味変わってくるんじゃねえかな
謙った皮肉書くヒマで新作よろ

>>48
もっと明確なオチが欲しす
この語り口だと、行く所まで行き着いた感じのドタバタが似合いそう
デイジーの食う量が国の生産高を越すとかメタボ解消遺伝子で破産するとか
着想広げたらSF SSスレに相応しい品かも <> 48<><>2008/10/12(日) 06:22:27 ID:Jw1wHY4P<> >>53
続きがあるんだよまだ。。 <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/12(日) 06:27:44 ID:CUcTf45I<> >>54
失敬 <> 「seimeitai」 <><>2008/10/12(日) 06:39:27 ID:Jw1wHY4P<> (>>48の続き)

ソイールたちのオフィスは電子文書を日刊として購読者に配信する業務を行っていた。
ソイールの担当は医療・科学、デイジーの担当は文化であり、ソイールの書いた記事についてはデイジーがチェックを行っていた。
「外出するのか?」
耐熱スーツを着用し、呼吸マスクを持ったソイールにデイジーは聞いた。
この星は太陽系の中で最も太陽に接近しており、外出には耐熱スーツがなければならなかった。
「ああ、ファミー社が開発中の新薬を中間発表するんだ。良い席取らないと。」
「そうか、お疲れ。」
デイジーがソイールの肩に手を置くと、ヴィード係長から声がかかった。
「デイジー、ちょっと来てくれ」
デイジーがヴィード係長のデスクへ向かったことを確認すると、ソイールは社員専用出口から空中移動機に乗り込んだ。
地上を覆う土は培養のため、陸上移動機は10年前から一時休止されていた。

ソイールは空中移動機を運転しながら、情報画面をオンにした。
<> 「seimeitai」 <><>2008/10/12(日) 07:24:43 ID:Jw1wHY4P<> 情報画面が顔近くに現れたので、適度な場所へ左手で移動させた。
情報画面からはファミー社の新薬の中間発表の報道が始まったところだった。
「この度、ファミー社の行う新薬の中間発表について、さまざまな議論がなされています。
そもそもこの新薬は、体内栄養バランスを一定に保ち続ける遺伝子を我々生命体が備えるために開発されています。
この遺伝子があれば、食べ物として何を摂取しようと身体的な影響はないということになりますが、この星の料理は、食文化はどうなっていくのでしょうか。」
<> 「seimeitai」 <>sage<>2008/10/12(日) 14:11:42 ID:xVUbqiFO<> キャスターがコメンテーターに意見を求め、画面が切り替わった。
この星の食事はパック詰めになった栄養分で摂取するのが主となっており、食材そのものを活かした料理なるものは文化財となるものはもちろんのこと、一般に食すには結構な高値が付いていた。
ソイールはこのことについて、デイジーはどう書くだろうと思いを馳せた。ソイールはデイジーの書く文章が好きだった。
時刻は15:30を回ったところだった。ソイールの操縦する移動機の下では農林水産省のロボットが耕運機で土を活性化させていた。
ソイールは新薬の発表会場まで急がねばと、スピードを上げた。 <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/12(日) 20:55:12 ID:SA+/mmIv<> その人が持ってる遺伝子を解析して、
特定の遺伝子の発現を抑制or過剰発現させる薬っていうんならわかるんだが
遺伝子そのものを薬として買うってなんだそれ…とそこで引っかかってしまう <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/13(月) 00:33:36 ID:k13aAKhF<>
      【 ニッポン商店と、ミンシュトウの物語 】

・あるところに、赤字続きで経営が苦しいお店があった。
原因は店長の経営方針のミスだ……と責任を問われてる中、
「今の店長が悪い!一度、俺に店長をやらせろ!そしたら売上アップ間違いなし」と
大声で主張する人が現れた。しかしこの人は、お店を経営した経験が一度もない。

・さらに店員たちに対して約束した。
「全員の給料を26000円増やします!」 ← 子ども手当
(ただし、ボーナスを大幅に減らす事はナイショ ← 配偶者・扶養控除廃止)

・そんなお金どこにあるの?と聞かれたら、
「お金は、ここにある!これを使えばいい」と金庫の現金を見せた。 ← 外貨準備金
(でもそれは取引先に支払う分のお金で、手を付けたら商売終了なのは、ナイショ)

・その時、近所で大火事が発生。あちこちに燃え広がり、そのお店にも火が! ← 米国金融危機
「話は後だ、まずは火を消せ!店が燃えちまう」と消化作業に向かう店長。しかし、
「火事なんかどうでもいい。俺が新店長になって、経営を立て直す方が先」
「そもそも俺が店長をやっていればこんな火事は起きなかった」
「俺が新店長になることこそ最大の消火活動」などと、わけのわからないことを主張。

・「何を言ってるんだ、店が無くなると元も子もないだろ!」
「お前も店員の一人なんだから、協力して一緒に水をかけろ」と、諭されると、
「……協力してもいいけど」と呟きながら、最後にこう切り出した。
「それよりも店長を選ぶ日をいつにする?それを決めてくれたら協力する」 ← 鳩山発言

果たして有限会社「ニッポン商店」は、この先生きのこる事が出来るのか? <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/13(月) 00:34:46 ID:IIFFOVu5<> ここはコピペを貼るところじゃないぞ <> 「seimeitai」 (CM中)<>sage<>2008/10/13(月) 00:47:18 ID:zcmiLpmp<> >>59
もともと人体が持ってない遺伝子を生成する薬みたいなイメージで書いたよ。
フィクションなんでできればあんまりひっかからないで頂きたいかもです。 <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/13(月) 01:04:48 ID:k13aAKhF<> >>61
それは投稿ミス

>>62
SFスレあるけどそっち行かんの?
あと一度全部下書きしてから一気に投稿したほうがええよ <> 「seimeitai」 (CM中)<>sage<>2008/10/13(月) 01:11:26 ID:zcmiLpmp<> >>63
下書きしてからSFスレ行こうかな。
ありがとっす。
<> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/14(火) 01:25:38 ID:9KV8nj2w<> もはや逃げ道は無い。
尖塔立ち並ぶヴィヴォラの街の暗黒はさすらう私に向かって絶望を語る。
夜霧のヴェールを通して甲高い足音が響き渡り、この私の居場所に徐々に近づいてくる。
彼らだ。彼らが追いすがってきたのだ。
私は走った。石畳が敷かれた迷路のような路地を駆け抜けていった。
時折街頭で仄かな明かりを放つランタンのみが、このヴィヴォラの街が廃墟でない事を物語る。
月明かりも届かない高い赤壁の間を縫うように私は走った。

夜の翼の羽ばたく音がする。
それは来るべき運命を宣告する魔の使いだ。
かつて英知を極め、煌めく繁栄の中で青春を謳歌した私も、今は老い、貧しく、そして追われる身だ。
誰の助けのない、暗黒の中で。何処へ行く当てもない、入り組む路地の中で。
霧は益々深まり、闇の濃度が濃くなった。
それは眠りへの誘いだ。
しかしその睡魔こそが、私の全ての運命を断ち切る斧なのだ。
私が今ここで眠ることは許されない。
あの禁忌を破ったあのときから、私は起き続けている。
それは私への罰だ。

私は立ち止まった。
肺が破裂しそうに辛いが、それすらも私に永遠の平安をもたらさないのだ。
ふと目を上げると、目の前の商店の暗い窓に幽鬼のような一人の男の姿が映る。
むろんそれは私だ。
仄暗い闇の中で浮かび上がる落ち窪んだ目は濁りきって希望の欠片も見当たらない。
頬の肉は削げ、まるでアヘンの末期中毒患者のようだ。
血の通わぬ青白い肌に、粘っこく生温い汗が伝う。

足音はさらに近づく。
今夜も私は逃げ切れるだろうか?
この先に、私が平安を得られる時が訪れるのだろうか?
また再び朝日を見上げ、紺碧の空を見上げることができるのであろうか?
だが私は今夜も逃げ続けなければならないのだ。
希望なき未来に向かって、延々と許されないままに。

  (中略)

その涙はいつしか川となり、氾濫して人や町を飲み込みながら猛威をふるった。
人々は恐怖に怯え、泣き叫びながら逃げ惑う。
これは神の罰なのであろうか。
それとも神の下した慈悲なのであろうか?
その神に祈りを捧げる者たちも、巨大な瀑布は無情に飲み込んでゆく。
人類の築いた文明も英知も、人々が交わした言葉も、人々が抱いた喜びも、悲しみも何もかもが飲み込まれてゆく。
全ての大地が涙に覆われ、全ての生きとし生けるものたちが涙に押し潰された。
溢れかえる怒涛の中で全ての輝きは失われ、形ある物全てが崩れ去ってゆく。

全ては終わった。
もはや誰も残っていない。
天空に輝く無数の星たちの輝きは、まるで何事も無かったかのように煌々と輝き、涙の海を見下ろす。

最早ない。
最早これまで。
何もかもを失い、何もかもを失くした私はさらに泣いた。
自らが行ってしまった罪の恐ろしさを思い泣いた。
自らが滅ぼしてしまった子供達を思って泣き叫んだ。

今日も全ての罪も穢れも流し去ったガイアは、無限の漆黒の中で青く澄んだ輝きを放つ。
永遠に逃れることのできないメビウスの輪環の中に囚われながら。
たった一人、誰とも言葉を交わすことなく。 <> ◆NN1orQGDus <>sage<>2008/10/14(火) 20:32:35 ID:jFaY9Y7I<> 勢いだけで書いたの投下。 <> ◆NN1orQGDus <>sage<>2008/10/14(火) 20:34:29 ID:jFaY9Y7I<>  時間はまだ7時を回っていない。
 終業間近に部長に押し付けられた残業を頑張って終わらせただけあって、帰宅時間は遅くならずに済んだ。
 今日はやっさんの大好きなケンタを買ってきたらから喜ぶだろうなぁ、とドアを開けた。
 ……聞こえてきたのは男と女のくぐもった声。喘ぎ声。ヤってる声。
 成る程。彼女がいるのに堂々と浮気しますか。しかも私のアパートをラブホ代わりにしやがりますか。
 プツン、と私の中で何かが弾けた。
 靴を揃えずにツカツカと入室。リビングのドアを開けて全裸の二人にニッコリ笑ってそのままダイニングに行って水を一杯飲む。
 リビングに戻って服を着ようとしていた二人を外に蹴り出す。そして鍵を締める。
 誰のだか判らない財布が転がってるけど気にもしない。ドンドンとドアを叩く音がするけど気にもしない。
 換気扇を着けて窓を開けて空気を入れ替える。
「開けろよ、このバカ!」
 ばーか。誰が開けてやるもんか。
 テレビをつけるとくだらないバラエティ番組がやっている。
 私と外の二人、バラエティ番組。どれが一番くだらないって言ったら私だろう。
 飼い犬に手を噛まれた気分だ。
 養って、小遣いあげて、欲しいものをかってやったのに、しっぺ返しをされてとても不愉快だ。

 ドンドンガンガン。ドアを叩く音が大きくなっていく。五月蝿いったらありゃしない。
 仕方ないので様子を見よう、と覗き窓から覗いたら血相を変えてさっきまでの私の彼氏が血相を変えてドアを叩いていた。
 泥棒猫は隠すべき所を隠しもせずに半泣きだ。

「頼むから開けてくれっ!」

 仕方ないのでチェーンロックをしっかりかけて静かに鍵を開けた。
 外の人はそれに気付かずドアを叩き続けている。
 勢い良くドアを開けるとヒキガエルを踏み潰したみたいな悲鳴が聞こえた。
 多分ドアに頭を強かに打ち付けたのだろう。

「どちらさまですかー」

「俺、俺だよ! 頼むから中に入れてくれっ!」

「オレオレ詐欺はいりませーん」

 そう言い捨ててドアを締めた。
 でも、鍵は締めなかったので直ぐにドアが僅かに開いた。
 その隙間から見えたやっさんの顔はやけに間抜けで、更にゆらゆら揺れてる股間も間抜けだ。
<>
◆NN1orQGDus <>sage<>2008/10/14(火) 20:35:34 ID:jFaY9Y7I<> 「お前には人の心がないのか?」

「アンタらよりはある。とにかく近所迷惑だからどっか行け」

「だったら服ぐらい返せっ!」

「少し待ってろ」

 私はドアを閉めて鍵をかけるとキッチンに行って溜め込んでいたスーパーのビニール袋を取り出した。
 いつかは役に立つと思ってたけど、こんな所で役に立つとは思いもよらなかった。
 適当に奴等の服を突っ込んで、女の財布から迷惑料として中身を頂いて一緒に入れる。
 それを持ってドアを開けるとポイッと投げる。

「じゃ、二度とここには来ないでね。ムカつくから」

 それだけ言ってそこでサヨナラだ。
 鍵を締めてリビングに戻るとやけに部屋が広く感じる。
 一人になると狭い我が家も広くなるんだなぁ、と感心した。
 つけっぱなしのテレビはサラ金のシュールなCMを垂れ流してる。
 時計を見ればもう8時近くになっている。

 一人でつまむポテトはなんだか味気なくて、フライドチキンは既に冷めていて食べられたもんじゃない。
 仕方ない。一人寂しく酒でも飲むか。
 とっときの芋焼酎を取りだしと既に空だった。
 ジンも、スコッチも残っていない。
 酔いたいのに酔わせてくれる酒がないのは悲しいことだ。
 悔しいので着替えもせずにベッドに寝転がると。開けっ放しの窓から逆さの星空が見えた。
 流れ星がキラリと流れたけど、願い事は――分からない。

 了。 <>
◆NN1orQGDus <>sage<>2008/10/14(火) 20:37:08 ID:jFaY9Y7I<> 投下終了。 <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/15(水) 00:16:39 ID:KnSWPvMN<> >>66-69
ついさっき実際にあった体験談?
時間的にもそんな感じだ <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>age <>2008/10/15(水) 12:04:59 ID:Z8ZYj3CM<> 池沼晒しage <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/15(水) 13:17:34 ID:22hzBbKc<> >>65はうまくすれば綺麗な文にできるかもよ
<> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/15(水) 20:57:06 ID:KnSWPvMN<> >>72
それは厨二病っぽいのを作ってみようとして失敗したやつ
>>71
意味ワカンネ <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/15(水) 21:28:16 ID:zcQ6oa9P<> 一レスで一話終わる話を考案中。題は考えていない。


超常現象を起こす人間たち。ワンダーと呼ばれる彼らは、普通の人々にまぎれて静かに暮らしている。
私は幸運にも、彼らと一対一で会談する機会を与えられた。

最初のワンダーは、この人……。

「佐藤清水(さとう しみず)といいます。初めまして」

プライバシー保護のため、名前以外は教えてくれないが、見た目は普通の若いOLだ。
佐藤と清水、どちらも苗字のように見えるが、初対面でそんな失礼なことは口にしない。

「可笑しな名前でしょう?」

……と思っていたら、自分から言い出した。気さくな人のようだ。
私は愛想笑いをしながら、彼女の能力について質問した。

「あ、私の能力ですか?……私のグラスの水を飲んでみてください」

彼女はそう言って、グラスを私の方に寄せた。
……見た目は普通の水だ。飲めということは、味が変わっているんだろうか?
まさか毒は入っていまい。可能性は否定できないが……。

「そんなに警戒しなくても、大丈夫ですよ」

彼女は警戒する私に優しく言ったが、信用してよいものか……。
いや、彼女たちは私を信頼して、ここに来てくれたのだ。私が信用しなくてどうするのか!
私は意を決してグラスの水を口に含んだ。

「……どうですか?」

ゴクリと嚥下した私に尋ねてくる彼女は、悪戯っぽい笑みを浮かべている。私は一言答えた。
……甘い、と。仄かに、というレベルではない。ねっとり喉に絡みつくような甘さだ。
顔を顰める私を見て、彼女は得意げに言った。

「これが私の能力。光を受けて水を糖に変える力です。光合成と言えば、分かりやすいですか?」

私は口直しに自分のグラスの水を飲み、一つ咳払いして彼女に話を聞いた。

彼女が能力を初めて使用したのは、小学校の水泳の時間。プールの水が甘くなってしまったのだ。
その時は、自分の能力だという自覚はなかったそうで、「変なことが起こるものだ」と他人事のように思っていたらしい。
当然大騒ぎになったが、原因も犯人も分からずじまい。
自分の能力と発覚したのは、その後口にするものすべて甘く感じるようになってから……。
糖の摂取しすぎで、能力を制御できるようになるまで、入院生活を送るはめになったという。
他人と違うことで、つまらない生活を送ることになってしまった、と彼女は苦笑した。

彼女の話を一通り聞いた後、私はすっかり気が緩んでしまっていた。

「それにしても、変わった能力ですね。少年漫画にありがちな、戦闘向きの能力を期待していたんですがw」
「ふふふ。人を殺すことくらい簡単ですよ。人体の70%は水なんですから」

彼女がさらりと口にした言葉を、私は忘れられない。

「初めての方には、私のような能力がいいでしょう?次はご期待通り、戦闘向きの方をご紹介しますね」

後悔先に立たずとは、このことか……。 <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/15(水) 22:11:44 ID:YlvJm+k7<>  私は白い息を吐きながら、コートの中で身を震わせた。
 ふと見上げると、冬に相応しい見事な曇天を背に、カラスが街灯の上で鳴く。
 日の光が遮られてしまっているので、冷たい空気が痛い。
 手袋もしてくるべきだったな。
 コートのポケットに手を入れる。指先に携帯電話が触れた。
 何気なく取り出して時間を確認すると、約束の時間の一分前。
 時間通りだ。
 私は携帯電話を戻し、目の前の、目的地の公園へ足を踏み入れた。
 住宅街の真ん中に、ポツンと無理矢理作られたような小さな公園。
 遊び場は砂場しかなく、子供の姿も見当たらない。
 私は車止めを過ぎ、ベンチに座る待ち人へ向かって歩いた。
 カーディガンを羽織った、品の良さそうな中年の女性は私に気づくと、読んでいた文庫本を閉じた。
「お待たせしてしまいましたか?」
「いいえ。」
 近づきながら私が話しかけると、女性は微笑む。
 私は座る女性のそばに立った。
「えーと……。南綾子さん、ですね?」
「はい。」
 彼女は頷いた。
 私は名刺を差し出す。
「ご連絡させていただきました、桐山です。」
 私が差し出した名刺には、“私立探偵 桐山 透”と書かれている。
 それを受けとる女性の仕草は美しかった。
「静かな公園ですね。」
 私は改めて公園を見渡す。
 殺風景な公園だった。ブランコも、ジャングルジムも、滑り台も無い。
 公園に有る遊具は砂場だけ。安全性とやらを追及した結果だろう。
 私は公園の真ん中まで静かに歩く。
 立ち止まった場所の地面を見ながら私は訊いた。
「ここで、田村さんが殺されたんですね。」
 南が頷いたのがわかった。
 一年前、この公園で殺人事件が起こった。
 被害者は当時45才の会社員、田村貴士。
 彼は一年前の今日の深夜12時、撲殺体で発見された。
 犯人は金属バットで彼を殴り続け、その命を奪ったのだ。
 その事件には目撃者が居た。
 それが―――
「南さん。ここで見たことをお聞かせください。」
 ―――彼女、南綾子。
 ここの住宅街に住む彼女は、その日深夜にコンビニへ行く途中だった。
 そして丁度この公園を通りかかった時、犯人を目撃したのだ。
 彼女は語り始めた。
「私はあの時、丁度この公園を通りかかりました。」
<> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/15(水) 22:14:08 ID:YlvJm+k7<>  彼女は目を伏せる。
「そうしたら、公園からうめき声の様なものと、何か固いものが割れる音がしました。……きっと、あれは頭蓋骨が割れる音だったのでしょう。」
 私はその音を想像した。
「私は通りから公園の中を覗きした。」
「丁度犯行が終わった時にですね。」
「はい。何か、金属の棒を持った人が倒れた人のそばに居るのが見えました。警察の方から聞きましたが、それは金属バットだったそうですね。」
「貴方は犯人の姿を見ましたか?」
「いえ、暗くてはっきりとは。」
 しばらくの沈黙。
 強い風が吹いて、公園を囲う植え込みを騒がせた。
 この四角い公園の二辺は民家に面しているが、その二軒は事件当時電気を消していた。その上、この公園には照明は無い。
「南さん。あなたは、具体的にはどこから目撃したのです?」
「……あそこです。」
 彼女は公園の入り口にある車止めを指差した。
「なるほど。では、犯人は、あなたに目撃されたあとに、どうしましたか?」
「犯人は、植え込みを飛び越えて逃げました。私は動けませんでした。」
「ふむ……」
 私は植え込みに近づく。
 手入れされた植え込みは自分の腰にも届いていない。少し勢いをつければ飛び越えられそうだ。
 それを確認して、私は南の座るベンチのところへ戻った。
 南が沈んだ声で私に話しかける。
「……私が他に知っていることは……」
「いえ、もう充分ですよ。」
 南が疑問符と共に顔を上げた。
 私は微笑み、頭を下げる。
「今回は確認だけですから、大体の状況がわかれば充分なんです。お時間とらせてしまって申し訳ありませんでした。」
「いえ、いいのですけれど……」
 予想以上に用事が早く済みそうなせいか、彼女は困惑しているようだった。
 私は再び頭を下げる。
「では、また何かお聞きしたいことがありましたら、お電話させていただきますが、よろしいでしょうか?」
「え……ええ。」
「南さんも、何か気づいたこと、思い出したことがありましたら私にご連絡ください。では、失礼します。」
 私は彼女に背を向け、歩き出した。
 車止めの辺りで携帯電話を取り出し、メール作成画面を開く。
 送信先は、今回の調査の依頼人。
 殺害に使われた金属バットに指紋がついていたせいて、今回の事件の重要参考人として、警察に何回か事情を聞かれている青年だ。 <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/15(水) 22:15:29 ID:YlvJm+k7<>  彼が言うには、金属バットは元々自分のものだが、家の裏の倉庫にしまっていたものがいつの間にか盗まれていたらしく、それが殺害に使われたそうだ。
 そんな彼が私に、自分が潔白だということを明らかにしてくれ、と依頼してきたのだった。
 私は歩きながらメールを打つ。
 内容は以下の通りだ。

 桐山です。
 ご依頼された事件の件ですが、たった今、目撃者に話を聞いてきました。
 貴方が無実であることの決定的な証拠は得られませんでしたが、貴方が犯人である可能性はぐんと低くなりました。
 目撃者は嘘をついています。

 ここで操作を誤った。 メールは全て書ききられない内に送信されてしまった。
 私はため息をつく。
 やっぱり、歩きながらはよくない。
 私は携帯電話を閉じ、そして早くも沈み始めた冬の日に向かって歩き続けた。

投下終わり。
ミステリは難しい。 <> 名無しさん@お腹いっぱい。<><>2008/10/15(水) 23:50:03 ID:V3LrXt7I<>  私の夢は、自らの理想を現実の物にする事だ。
 幸せと希望に満ちた『正義』を認めず、何もかもを悲劇と絶望に満ちた『悪』を正しい、とする。それが僕にとっての生きがいであり、望みであり、義務だ。
 自らの理想を元によって築き上げられた『悪』の世界とする。ただそれだけでいいのだ。それが私の全てだ。

 決心したその日、私はこの世界に生まれた。
 私と同じ志を持つ者達はたくさんいる。その日の内に、多くの同志達と契りを結んだ。『悪』を世界の全てにする、という果てしない夢を実現させよう。
 その日から私達は多くの災難に遭い、幸運に救われた。
 時には洪水が押し寄せ、同時に何らかの異物が伴って流れ込んだ。私達は当初、そららが何か分からず手付かずにした。危険物ならどうしようもないからだ。
 だが、やがてそれらは『悪』へと染まり、変貌を遂げた。同志達が増殖したのだ。
 私達はそれ以降も着実に『正義』を『悪』へと染め上げていった。『正義』は呻き、嘆いた。私達の理想は現実の物となりつつあったのだ。

 そんなある日、私達の鼻を異臭が刺激した。と、同時に誰かの泣き喚く声も聞こえる。呻いている。嘆いている。叫んでいる。誰かがそれを慰めている。
 何故だろう。私達はまだ侵略を開始していないはずだ。なのに何故なのだ。
 突然、地面に何かが突き刺さった。見た事も無い物体だ。
 そして、悲劇は起こった。
 私達の身体に痺れが襲ったのだ。突然身動きが取れなくなった。その間にも誰かが泣き喚き、誰かがそれを慰めていた。暫時、私達はその痺れを耐え抜いていた。
 だが、つんざく様な機械音と共に私達の理想は脆くも崩れ去った。同志達が吹き飛んでいる。いや、身体ごと削れているのだ。『正義』の新型兵器だろうか。
 私が最後に見た光景は、理想が現実のものとなる事無く終わりを告げてしまう悲劇だった。



「はい、今日の虫歯の治療はここまで。詰物を詰めておくから。今度からはちゃんと歯磨きしようね」
 少年は、泣き喚くのを辞めた。そして、涙を拭い、満面の笑顔を歯医者に向けてお礼を述べた。
「うん! ありがとう、お医者さん!」
 歯医者もマスクを顎の下までずらし、笑った。少年の真っ直ぐな気持ちに正直に答えた。
「どういたしまして」



 私達の夢は脆くも崩れ去った。『悪』の世界を理想とする夢だ。
 だが、私達は諦めない。また生まれ変わる時、今度こそ『正義』を打ち負かしてみせよう。 <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/16(木) 23:24:19 ID:aD2Cd7k9<> 何かと思ったら、虫歯か!
発想が面白いなw <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/17(金) 06:54:06 ID:jOv0gIfy<> うまいなぁ、確かに最初は何かと思ったw <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/17(金) 06:54:41 ID:jOv0gIfy<>  後ろを振り返らずに、どこまで行けるのだろう。
 ふとそんな事を考えていると、居ても立ってもいられなくなった。
 そして今、私は蝉時雨の間を縫って、自転車を走らせている。

■影踏み遊び/am11:09-am11:43

 狭い路地裏を通り抜けた後、人通りがまるでない広い田舎道に出た。
 古い家屋が立ち並んでいて、前にも、後ろにも人影がない。清々とした景色だった。
「ふーん」
 狭い場所には、飽き飽きしていた所だ。私は嬉々として道のど真ん中を走り始めた。
 誰も居ない大通りである。その真ん中を駆け抜ける事は、思いのほか気分が良かった。

 それにしてもと、目を細める。
 夏盛りも過ぎたというのに、日差しは相変わらず強い。肌が熱を帯びて、焼けていくのが分かる。
 今はまだ青白い肌をしているけれど、明日には真っ黒になっている筈だ。
「それとも赤?」
 日に焼けたのは、何歳の時が最後だったのだろう。
 思い浮かんだのは小学生の自分だったが、肌の色も、自分の顔も、水面に映るように滲んでいた。

 低かった太陽は、頭の天辺に掛かり始めている。
 そろそろお昼時なのか、時計を忘れてきてしまった所為で定かでは無かった。
 不便だ、と一言呟いて肩を回して空を見上げる。
 雲はほとんど浮かんでいないような青空で、太陽の光を遮るものは何も無かった。
 道理で日差しが強いわけだ。私は眩しさに目を細めてから、左手を翳して影を作る。
 青の薄いところ、濃いところがあって出来る空の色は、ずっと見ていても飽きない。
 青一色だったならば、こんな綺麗な色にはならなかった筈だ。
「そういえば……」
 こうして、落ち着いた気持ちで空を見上げるというのは、ここ数年、無かった気がする。
 細い記憶を辿って思い出そうとしてみたけれど、それは少しだけで止めておいた。
 簡単に思い出せない記憶というのは、厄介だ。
 例え、苦労して思い出した所で、それは「なあんだ」程度のものでしかない時が多い。 <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/17(金) 06:59:16 ID:jOv0gIfy<>  さて、今日は何曜日だったか。
 一息つこうと立ち寄った駄菓子屋の戸は、固く閉じていた。
 擦れて曇った硝子から店内を覗いてみても、しんと静まり返っているだけで物音もない。
 そもそも駄菓子屋に休業日なんかあったかしら。幼い頃に近所にあった駄菓子屋は、年中無休だった気がするのに。

 どうしてか意地になって、暫く店内を覗いていたが、ようやく観念した。
 仕方ないと、店先にぽつりと置かれたベンチに腰掛ける。あの有名な黒い炭酸水が描かれたベンチだ。
 塗料が錆び落ちた物なんて久しぶりに見たけれど、これはこれで味があって良いのかも知れない。
「味なんて、意味もよくわかんないけど」
 浅い日陰の中、蝉の鳴き声が遠くに聞こえる。
 やがて、太ももにかかる日差しを眺めながら、私はまどろみに落ちていった。

■影踏み遊び/pm12:12-pm16:56

 ふと気付くと、私は日の当たらない場所に居た。
 寝惚け眼で周りを見渡してみるが、左右に伸びる田舎道も駄菓子屋も、勿論、頭上に広がる青空も無い。
「やけにリアルだったと思うんだけど」
 でたらめに飛び跳ねた髪を撫で付ける。
 ここが自室のソファーの上だと気付くのに、そう時間は掛からなかった。
「すっきりしないなあ」
 自転車で出掛けたこと、あれは夢だったとでも言うのだろうか。
 不思議な気分になりながらも立ち上がる。口の中がやけに乾いていて、水でも飲もうと思った。
 しかし冷蔵庫に足を向けた途端、足から力が抜け落ちてしまった。
 溜まらなくなって、冷たい床にペタリと座り込む。ただの立ち眩みにしては吐き気が酷い。視界がグラグラと揺れている。
 やがて全身が波打っているかのように揺れが大きくなっていって――。


 不意の落下感のようなものを感じて、はっと目を覚ますと、不思議そうな表情を浮かべた子供の顔が大写しになった。
 どちらからともなく、自然と視線が合う。
「母さん、かーさーんっ! ほら、起きたよ、起きたあ……」
 私が目を白黒させている内に、その子供はぷいっと顔を背けてしまった。
 そのまま、落ち着かない様子でドタバタと駆けて行ってしまう。
 既に見えなくなった背中に声を掛けようともしたが、後頭部に鈍い痛みを感じて、それすら容易ではなかった。
「誰、あの子」
 訳も分からずに額に手を当てる。
 暫くそうしていて、やっと、自分が見知らぬ場所に寝かされていることに気付いた。
 木目の天井に白いカーテン、清潔感のあるタオルケット。どこかの病院だろうか。
 もしくはどこか学校の保健室のようにも見えたが、何とか考えようにも、間断なくやってくる頭痛のせいでまとまらない。  
 上体を起こしてみようとしたものの、全身にある倦怠感が、それを億劫にさせる。どうにも八方塞だ。

 頭痛と気だるさに敗北して、肩の力を抜いた。
 柔らかいベッドと枕に身を任せていると、幾分、気分も落ち着いてくるようだった。
「ここ、どこだろう……」
 目が覚めてから、一番に呟くべきだった台詞をようやっと吐き出す。
 頭は痛いし、身体はだるい。自分が並々ならぬ状態にあることは身をもって理解した。
 あとはこれからやって来る人に聞いてみれば良い。
 それに、まずはお礼を言わなければならないだろう。私はぐっと目を閉じる。
 元気のよい足音と、急くようなスリッパの音が、こちらに近づいてきていた。 <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/17(金) 18:52:08 ID:EuN8/Nj8<> そろそろ創作文ばかりで飽きたな
別のは無い? <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/17(金) 21:09:41 ID:IlP+aWwo<> この板の存在を否定する気かw
まずスレタイと>>1をよく読むんだ

言いたいことはなんとなくわかるけど <> 名無しさん@お腹いっぱい。<><>2008/10/17(金) 22:43:36 ID:+Ol0N32v<> オリジナル2人一組の対戦型トランプゲーム

使用するのはK四枚、Q四枚、J四枚、ジョーカー一枚の計13枚のみ

相手の嘘or持っているカードを当てるゲーム
2人のプレイヤーにそれぞれ三枚ずつカードを裏返して配る。残りは山札に。
それぞれのプレイヤーは自分が持っているカードを相手に宣言する。正直に全て手札の通りに宣言してもいいが、この時嘘を言ってもいい。
また、ジョーカーが手札にある場合は必ずそのジョーカーを他のカードに置き換えて(嘘をついて)伝えなければならない。
プレイヤーは交互に
手札から一枚カードを表にして場に出す

さらに山札からカードを一枚ひき、表にして出す

上で山札から出したカードがジョーカーだった場合、さらに山札からカードを二枚引き、表にして場に出す

を交互に繰り返す。

そしてこれらの途中で、相手が宣言した持ちカードに嘘があると見破り、それを証明した場合、その時点で見破ったプレイヤーの勝利となる。
嘘を証明する方法としては、場に相手が持っていると言ったのと同じカードを四枚出す、すでに場に出ている同じカードと自分の手札を合わせて、相手が持っていると言ったカードを持っていないことを指摘する、等がある。

カードを出し合い、最終的に互いの手札が一枚になった段階で、それぞれのプレイヤーは場に出ているカードと自分の持っているカードから、相手の持っているカードを予測し、宣言する。

片方のプレイヤーの予測のみが当たった場合、そのプレイヤーの勝利となる。
お互いの予測が共に外れたり、正解した場合は、手元に残っているカードの数が大きい方が勝ち。ジョーカーの場合は無条件で勝利。
残ったカードの数字も同じだった場合、その勝負はドローになる。
但し嘘をついて正解されたプレイヤーは無条件で負けになる。ジョーカーだった場合も負け。
片方が嘘をつき、両者とも外したら、嘘をついた方の勝ち。

チップをかけると面白いかも。 <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/18(土) 17:12:55 ID:X9t0XcVB<> −A −B −C −D−E −F −G −H −I −J −K −L −M −N −O−P −Q −R−S −T −U −V −W−X− 
┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐−
│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│1
├─┼─┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓─┼─┼─┼─┴─┏━━━━━━━━━┓─┤−
│〜│〜┃山│山│山│山│山│林│林│森│森│洞│森┃〜│〜│〜│〜│〜┃雪│雪│雪│雪│雪┃〜│2
├─┌─┛─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┗━━━━━━━┓─┃─┼─┼─┼─┼─┃─┤−
│〜│町│  │村│山│山│山│林│林│林│林│砦│林│林│森│森│森┃〜┃雪│村│雪│祠│雪┃〜│3
├─┃─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┃─┃─┼─┼─┼─┼─┃─┤−
│〜┃  │  │山│山│洞│  │  │  │  │  │  │  │森│森│街│森┃〜┃雪│雪│雪│雪│雪┃〜│4
├─┃─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┃─┃─┼─┏━━━━━┛─┤−
│〜┃林│林│山│山│  │  │山│山│山│  │  │林│林│湖│森│森┃〜┃雪│雪│〜│〜│〜│〜│5
├─┃─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┏━━━━───━━━━┓─┼─┏━┛─┗━━─┘─┼─┼─┼─┤−
│〜┃砦│林│山│山│  │山│山┃砦│  │  │  │  │砦┃林│林┃〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│6
├─┃─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┃─┼─┼─┼─┼─┼─┃─┼─┃─┼─┼─┼─┼─┏━━━┓─┤−
│〜┃林│林│荒│荒│荒│山│山┃  │  │砦│砦│  │  ┃林│森┃〜│〜│〜│〜│〜┃林│洞┃〜│7
├─┃─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┃─┼─┏───┓─┼─┃─┼─┃─┏━┓─┼─┼─┃─┼─┃─┤−
│〜┃  │林│街│港│港│  │砦┃  │砦│魔│魔│砦│  ┃山│山┃〜┃森┃〜│〜│〜┃森│林┃〜│8
├─┗━┓─┼─┏─┼─━━┳━┫─┼─┼─┼─┼─┼─┃─┼─┃─┗─┛─┼─┼─┗━━━┛─┤−
│〜│〜┃  │  ┃〜│〜│〜┃関┃  │砦│魔│魔│砦│  ┃森│山┃〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│9
├─┼─┗━━━┛─┼─┼─┃─┃─┼─┗─┼─┛─┼─┃─┼─┃─┏━┓─┏━┓─┼─┼─┼─┤−
|〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜┃関┃  │  │砦│砦│  │  ┃林│山┃〜┃森┃〜┃森┃〜│〜│〜│〜│10
├─┏━━━━━━─┼─━━┻━┫─┼─┼─┼─┼─┼─┃─┼─┃─┗─┛─┗─┛─┼─┼─┼─┤−
│〜┃砂│塔│砂│港│町│山│砦┃砦│  │  │  │  │砦┃林│林┃〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│11
├─┃─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┗━━━━───━━━━┛─┏━┛─┏━━━┓─┼─┏━━━┓─┤−
│〜┃砂│山│砂│  │山│山│  │林│林│  │  │林│林│林┃〜│〜┃森│林┃〜│〜│港│林┃〜│12
├─┃─┼───┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┌───┛─┼─┃─┼─┃─┌─┘─┼─┃─┤−
│〜┃砂│  │  │  │  │  │  │  │  │  │砦│港│〜│〜│〜│〜┃森│町┃〜│港│街│林┃〜│13
├─┃─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─│─┼─┏━┓─┃─┼─┗━┛─┼─┼─┃─┤−
│〜┃砂│街│砂│砂│砂│砂│砂│村│林│  │  │港│〜│〜│港┃〜┃林│  │  │  │林│林┃〜│14
├─┗━┓─┼─┏━━━━━━━┓─┼─┼───┏━┛─┏━┛─┃─┃─┼─┼─┼─┼─┼─┃─┤−
│〜│〜│港│砂┃〜│〜│〜│〜┃森│森│林│林┃〜│〜┃林│森┃〜┃  │  │  │  │林│森┃〜│15
├─┼─└─━━┛─┼─┼─┼─┗━━━━━━━┛─┼─┗━━━┛─┗━━━━━━━━━━━┛─┤−
│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│16
└─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘− <> 名無しさん@お腹いっぱい。<><>2008/10/18(土) 17:16:28 ID:3D5HG/mT<> 地図が複雑すぎなんだよな、これ

書いたやつ以外、覚えられねぇだろこの糞マップ

将棋の盤みたいにしろや <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/18(土) 17:17:52 ID:X9t0XcVB<> ヒルデ「ちわーす」

ヨハンナ「よしなに……」

キアラ「もうダメポ」

セリミア「……(寝ている)」

フラン「ヒルデさんの肖像画を描きました!」

http://218.219.242.231/~kuroneko/imgboard1/img-box/img20081018171237.jpg

ヒルデ「男前な上に老けすぎですね
     ……フランは懲罰房送りだ!!」


┌────────────────────────┐
├─┬──────────────────────┘
|在|ヴィジランテ旅団
├─┴──────────────────────
│ 現在の行動:他スレから移動中
├───┬───┬───┬───┬───┬────┐
│軽 09 │槍 00 │弓 00 │騎 00 │魔 00 │合計 09 |
├───┴───┴───┴───┴───┴────┘
│ 資金6000gil      輜重50gl     戦闘士気:  0%
├────────────────────────┐
└────────────────────────┘  <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/18(土) 18:38:59 ID:hIxIeRkf<> この流れはある意味スレの趣旨どおりなのか?
隔離スレになるなら該当スレを探した方が良いかも
お探しの方はこちらを覘いてみてはどうでしょう

↓一次創作総合
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1220023797/ <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/18(土) 19:56:54 ID:VorvbG7K<> ストーリーの進行上で恋愛があったり戦闘があったりホラーがあったりする度に
ぽんぽんスレ変えてたらキリがないんですが <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/18(土) 19:58:21 ID:c/nVZT8f<> そいつ、他のスレも荒してた奴だから放置するがよし <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/18(土) 20:11:31 ID:hIxIeRkf<> ないならここでやってみればいいんじゃないかな
コロコロ移動されると読む方も不便だし
ジャンルが決まっていて該当スレがあるなら移動した方がいいと思う
探してみたけどミステリーとか現代もののスレってないんだな <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/18(土) 20:15:05 ID:c/nVZT8f<> 元はこっちな
リンク張られて、こっち着たみたいだな
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1220944520/ <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/18(土) 20:17:35 ID:kTvBigL1<> こんなの読んでるのか?

自分でスレ立ててやればいいんだよ
読んでくれるやつは読むだろ

ここはは隔離病棟スレなんだよ <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/18(土) 20:18:08 ID:uhrYbt+X<> 荒らしてたスレって具体的にどこよ? <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/18(土) 20:21:13 ID:kTvBigL1<> >>88
ここに移動しろよ
昨日たまたま見つけて上げといた放置スレだ
もう好きに使っても誰も文句言わないと思うぜ

糞スレ創作
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1219852732/l50 <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/18(土) 20:28:51 ID:DkebLmrh<> >>96
どうも、どうも <> 名無しさん@お腹いっぱい。<><>2008/10/19(日) 03:26:23 ID:1qTN+oa8<> 国によって徹底的に管理された大都市に住む富める人々と、国によって荒野のスラムに追いやられた貧しき人々に二極化した未来世界

そして、砂漠地帯に住む放浪集団流れ人。
彼らが理想郷を探す物語。
流れ人の伝説によると、理想郷を見つけた者には、自分の世界の理想像がこの世界で実現するらしい 

流れ人は誰にも味方しない。理想郷の理に従って生きるのみ

流れ人になるには、流れ人が持つ理念石と呼ばれる物に触れて、イデア(超能力・気・心力とも呼ばれる)を習得する必要がある。イデアとは自分が普段考えている理想的概念や物事を具現化する超能力の一種(ハンタの念能力みたいな)


富める社会は、集団を求め異質を排除した管理社会

貧しい社会の中には国に対抗する革命派の組織がある 
流れ人は、普通どちらにも味方しないが、一人の流れ人が理想郷の真実を知った時、世界が動く。

主人公…かつてある事件により、友をあやめた過去を持つ青年。亡き友と約束した理想郷を探すため、流れ人になる。理想郷を目指すうちに真実を知る事になる。
<> 名無しさん@お腹いっぱい。<><>2008/10/19(日) 18:55:01 ID:fSyw0+2F<> さっきまで肛門にウスターソースの空きボトルを出し入れして遊んでいたら
奥まで入って出てこなくなっちまった。
思いっきりウンコしたら出てくるかな?
でも、結構痛そうだな。
なんか思いっきり締め付けた時に中でボトルが割れたみたいで、
尖がったところが肛門の中をぷすぷす刺すし。
どうしよう?
なんか良い知恵無い?

<> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/20(月) 00:16:40 ID:pG3u7Ood<> 仄暗い闇の中で、千明さまはゆっくりと微笑んだ。

両手両脚を手錠で拘束されて床に転がされた私は、その千明さまの無辜な笑顔に慄然とする。
月明かりが差し込む無機質な部屋…静寂の中に潜むはち切れそうな緊張感が、私の鼓動をさらに激しく高鳴らせる。

千明さまは天使のような微笑のまま、手にするものを頭上に掲げて見せた。

それは一本の巨大な張型だった。

亀頭の形状や肉茎に浮き出る血管に至るまでグロテスクまでにリアルに再現された巨大な張型。
薄暗い月明かりの中でそれは、鈍い光を放ちながら悠然と揺らめいている。

千明さまはまるでアルテミス。
美しい裸体が月明かりの中で妖しく輝く。

私は罪深きアクタイオン。
自ら犯した罪のため、自らの剣で今、私は貫かれる。

「うぎゃーっ!」
私は絶叫した。

肛門はメリメリと音を立て、括約筋が引き千切れる嫌な感触が伝わる。
激痛に貫かれた私は、歯を食いしばり泣きながら耐えた。

これは私に与えられし罰だ!
私の犯した涜神行為は今、非情な美の女神の手によって裁かれるのだ。

太ももに生温い物が流れる。そう、それは私自身の流した血だ。
引き裂かれた肛門から流れ出る血は、まさしく私の穢れだった。

私は泣いた。
泣き叫んだ。

その声は星々に届いただろうか?
私の祈りは?

千明さまは微笑みながら張型をグリグリとかき回し、さらに私の肛門の奥深くへとねじ込んだ。 <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/20(月) 20:36:49 ID:pG3u7Ood<> 千明さまは便意を催すと、おもむろにパンティーを脱ぎ去った。

縛られたまま床に転がされた私に、千明さまは無造作に美しい尻を向けられる。
窓から差し込む月明かりの中で、その肌は神々しいほどに白く艶やかだ。

その美しい御姿で千明さまは、白い絨毯の上に大量の糞を垂れ流された。
そう、それは私の目の前に。

静謐とした、無機質な白い部屋。
他に誰もいない、たった二人だけの空間。

ここは神の住まう領域なのだ。

すると突然、千明さまは美しい瞳を私に向けられた。
おびえる私の両目を覗き込み、残虐な微笑みを見せた千明さまは、この私めに尊い御言葉を賜ってくださった。

「ほら御覧、大地が育みし生命はわが命の糧となり、そして今、再び大地に戻るのよ…」

毛足の長い白の絨毯の上で、汁気たっぷりの糞が湯気を上げ、香ばしい匂いを放つ。
淡い春の夜の月明かりの中で、黒々とした大便が鈍い光を放った。

そうだ、それは生命の神秘を内包した神々しいまでの輝きだ!
それだけではない、これこそが千明さまが賜った、新たな生命を生み出す輪廻への兆しなのだ!

私は泣いた。

泣きながら跪き、その糞を直にむさぼり喰った。
香ばしい臭気が鼻を突き、その刺激によってさらに涙が流れる。

既に激しく勃起した私は、千明さまが嘲笑って見下ろす中で、軽く呻き声を上げながら糞を食い続けた。
止め処なく流れる熱い涙を拭うことさえ忘れ、ただもう一心不乱に。

かつて千明さまの一部だった糞。
千明さまの肉体を構成し、千明さまの内臓で消化された排泄物。

これは千明さまなのだ。千明さまそのものなのだ!

私は心の中で叫んだ。嬉しかった。
かつて千明さまだった一部が、今私の中に入り、私の一部となるのだ。

その瞬間、私は遂に神との邂逅を果たした。 <> 名無しさん@お腹いっぱい。<><>2008/10/21(火) 05:05:06 ID:s6aG9/NY<> さっきまで尿道にストローを出し入れして遊んでいたら
奥まで入って出てこなくなっちまった。
思いっきりションベンしたら出てくるかな?
でも、結構痛そうだな。
なんか思いっきり捻じ込んだ時に中でストローが割れたみたいで、
尖がったところが尿道の中をぷすぷす刺すし。
どうしよう?
なんか良い知恵無い?
<> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/21(火) 06:16:52 ID:T4FYo52V<> 尻の穴に何か棒状のものを入れたら押し出されてくるだろ <> 闇には花が咲き乱れ 1<><>2008/10/21(火) 19:50:59 ID:SJlkxDPi<> 母「ひもきー ご飯よー
ひもき「!?
母「ひもきー ご飯よー 助けてー
ひもき「母が危ない!

二階から階段を駆け降りひもき
母「はわわ まるひちゃんとほのをちゃんとひょうほちゃんがお釜に喰われた
ひもき「そいつは大変だ!お釜と言ったら異次元妖怪じゃないか!
ひもき「こうしちゃいられねえ
ひもき「ふんなー ふんなー <> 闇には花が咲き乱れ 2<><>2008/10/21(火) 19:59:24 ID:SJlkxDPi<> ひもきの部屋の姿見に映る筈のない少女の姿。
机の前に腰掛けていたがこちらを振り返る。

ふんな「お兄ちゃんが呼んでる!

ダイニングキッチン
母は放心したまま白髪が増えた

ひもきは玄関でシューズの紐を結び直している。
ふんな「何かあったの お兄ちゃん?
ひもき「いや
ふんな「いってらっしゃい <> 闇には花が咲き乱れ 3<><>2008/10/21(火) 20:08:53 ID:SJlkxDPi<> コンビニ
店前でたむろしてる男子高校生二人の会話。
A「"やみ"ってマジむかつかね
T「宇都宮市を取り込んだよね
A「あー次は熊谷あたりかな

ひもきは菓子パンを選んでいる

ひもき(笑)
外は曇り空だ
傘を持ち歩くおばさんもいる
子供「あ!ナルシストだ!
ナルシスト「はん?

中部地方は今日も晴れ…… <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/22(水) 18:21:37 ID:1FlzDSHy<> 超常現象を起こす人間たち。ワンダーと呼ばれる彼らは、普通の人々にまぎれて静かに暮らしている。
私は彼らを追い続け、ついに彼らと一対一で会談する機会を与えられた。

今回のワンダーは、この人……。

「……チッ」
「……えー、お名前を……」
「……ジンだ」

黒いロングコートに険しい顔。額に大きな一文字傷。見た目からして怖い。
彼の名は八井羽仁(やいば ひとし)。ジンとはニックネームのようなものらしい。
私が能力について質問すると、彼はコートの内ポケットからサインペンを取り出して見せた。

「見ていろ」

彼はペンを右手で持ち、周囲を見回した後、テーブルを左手で軽くトンと叩いた。

「こういう能力だ」

私は絶句した。ペンがポキリと折れたのだ。……いや、違う!折れたのではない!切れている!
彼がリズムを取るようにトントンとテーブルを叩くたび、ペンは短くなっていく。

「……フッ」

最後に残ったキャップの部分を、ポイッとインク塗れのテーブルの上に投げ捨て、彼はニヤリと笑った。
……何となく危ない能力ということは分かるのだが、それ以外は全然分からない。
私は彼に解説を要求した。

「テーブルだ。淵に浅い溝があるだろう」

確かにあるが……解説になっていない。困惑する私を見て、彼はようやく自身の能力の明かした。

「俺の能力は、人工的な物体の溝から不可視の刃を出す能力だ」

マジかっ!?私は素早くテーブルから身を離した。危ない危ない。
しかし、何故そんな限定的な能力なのだろう……。私は疑問に思った。
佐藤さんもそうだったが、彼らの持つ能力は、念動力や予知能力といった、いわゆる超能力とは違う。
……話の途中にも拘らず、一人考えていると、とんでもない言葉が耳に入ってきた。

「周りを見てみろ。分かるか?すべての物体が、お前を殺そうとしている」

ゾッと悪寒が走り、私は反射的に周囲を見回した。床のタイル、天井の模様、壁、窓枠……
彼がその気になれば、私は一瞬で微塵切りにされてしまうのか!?

「そう恐れずとも、無闇に人を殺したりはしない。俺たちの能力を口外したりすれば、話は別だが」

彼はコートの内ポケットから取り出した布巾でテーブルを拭きながら、私を脅した。
こちらを威嚇するような舌打ちに、終始変わらない険しい顔つき。怖すぎる。
私はそれ以上彼と話をする気にはなれなかった。

次は仕事仲間を紹介してくれるそうだ。何の仕事仲間なのやら……。 <> 名無しさん@お腹いっぱい。<><>2008/10/22(水) 21:50:00 ID:j70I7Bod<> 天才現る <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/23(木) 20:42:18 ID:JclKAb3E<> ヤバいよな
こういうのって才能っていうんだろうな <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/23(木) 21:42:25 ID:u80AJTlE<> ただでさえ板ごと過疎ってるのにそういうレスするのか。スレタイにふさわしいレスなのか?
じゃあおまえが投下しろっつうの <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/24(金) 01:49:55 ID:YIjtmuZQ<> 『前原圭一の最期〜「ひぐらしのなく頃に」をヤフー動画で一話分(無料)だけ見て、後は適当にウィキで調べて〜』
@
前原圭一が園崎家御用達の食堂の扉を開けると…そこはまるで魔窟だった。

「いらっしゃい圭一くん、なんにします?」
メイド服を着込み、店員になりすました竜宮レナが圭一に声を掛けてくる。

どういうことだろうか、レナの手には何故か巨大なナタが握られている。
ナタの鋭く砥がれた切っ先からは鮮血が滴り落ち、レナの服の所々を真っ赤に染めていた。

「レナ。一体おまえ、こんなところで何をやって…?」
「ぎゃあーっ!」
圭一が質問の言葉を言い終わらないうちに、店の奥から人間のものとは思えない絶叫がした。
同時にドガッドガッと重いものを叩きつける音が響く。
怒鳴りつける声、悲鳴、それらが交互に圭一の耳を貫いた。

「レナ…今のは一体何だっ?!向こうで何が行われているんだっ?!」
圭一は怯えながらレナに尋ねる。
だがレナは一度、圭一を睨みつけただけで質問を無視した。

そしてすぐに嘘くさい笑顔を作る。
「お騒がせして申し訳ございませんニダ…あっ、申し訳ございません。今、仕込みを行ってスミダ…行っておりますので」
そういいながらレナは圭一を奥のテーブルへと誘う。

圭一は躊躇した。床には何のものとも区別のつかない血や肉片、それに臓物が散らばっている。
それらの間を這うように丸々と太ったゴキブリが蠢き、大量の蝿がブンブン唸りを上げて飛び交う。

「足元にご注意くださいニダ…あっ、ご注意くださいね、ケイちゃん。散らかっててゴメンねスミダ」
レナは丁寧な口調で言った。しかしその言葉の裏には圭一を脅迫するような強い意志が感じられた。

(絶対にヤバイ、レナといい、最近の雛見沢村まともじゃないよ…どうしよう、逃げようか?)
圭一は思った。このままではマズイ、先ほど聞こえた悲鳴だって間違いなく人間のものだ。

ふと視線を感じ、圭一は恐る恐る入り口の方を振り返った。
するとそこには、いつの間にか魅音と詩音が立ちはだかり、圭一の方を見ながらニヤニヤと笑っていた。

「…圭一くん、どうしたの?」
と、突然背後からレナが圭一に声を掛けた。

ハッとして向き直る圭一。するとレナは手にした巨大なナタを掲げて圭一の目の前でギラつかせた。
研ぎ澄まされた刃に鮮やかな赤い血が伝い、圭一のすぐ目の前でゆっくりと刀身を流れる。

「ひいっ!」
圭一は思わず叫び、後ずさった。 <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/24(金) 01:50:41 ID:YIjtmuZQ<> A
「…どうぞ圭一くん、こちらの席へ」
おびえる圭一を嘲るような笑顔を浮かべ、レナは椅子の一つを引いて圭一に座るように促した。
圭一は真っ青な顔でレナの言うとおりにその席に座る。

(ただ事じゃない、明らかにレナの目は異世界にブッ飛んでいる。)
圭一の足は震える。逃げるタイミングを喪失した今、圭一はもはやレナの言われるがままだった。

再び顔を上げると、入り口前に立ちはだかる魅音と詩音と目が合った。
彼女らは一様に目をキラキラと輝かせ、圭一を睨みつけながら嘲笑していた。

(殺される!)
圭一はとっさに思った。まるで猛獣の群れの中に放り込まれた子羊のような、そんな気分だった。
テーブルの上にも細かな肉片が散らばり、気味が悪いほど腹が膨れたゴキブリがモサモサと這い回っている。

「バンッ!」
突然、何者かの手がそのゴキブリを叩き潰す。

とっさのことに驚き、圭一は思わず身体をビクつかせる。
そこにはいつの間にか傍に来ていたレナがしゃがみこみ、圭一の顔を覗きこんでいた…焦点の定まらぬ目で。

「…なんにする、圭一くん?」
レナはそう言い、狂人のように歪んだ表情を浮かべ、笑った。
開かれたレナの口から黄色く尖った乱杭歯が覗き、キムチ臭い息と共に吐き気を催す腐敗臭が漂う

「あ、あのレナ、一体これは何のマネ…」
「A定食ですね!」
レナは圭一の発言を強引に遮り、厨房に向かって圭一には理解不能のハングルで何かを怒鳴りつけた。
すると厨房から猛獣の遠吠えのような声が響き、それと同時に入り口に立ちはだかる魅音と詩音が、
「ウリナラマンセー!」と声を揃えて叫ぶ。

圭一はもはや生きた心地がしなかった。

…悪夢のような数分間、圭一はテーブルの上を這い回るゴキブリを眺めて過ごした。

時折圭一の頬に蝿が止まる。圭一それを払おうとせずに黙って椅子の上で佇んでいた。
そんな圭一の様子を見ながら、入り口を塞ぐ店員たちはゲタゲタと笑い声を上げてはしゃいでいた。

「…お待たせしました圭一くん。A定食だよ」
そういうとレナはトレーを圭一の目の前に叩きつけるように置いた。
その料理を見た瞬間、圭一は意識を失った。

トレーに並ぶ皿には、火で炙られた北条沙都子の生首と手足が、煮込まれた臓物と共に盛り付けられていた…。 <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/24(金) 01:51:37 ID:YIjtmuZQ<> B
…意識を取り戻した圭一は、何故か大きな台の上に全裸にされて寝かされていた。

「ここは、ここはどこだ?」
圭一はボーッとする頭を軽く振って思った。
天井には裸電球がゆっくりと揺れている。
その周りを丸々と太った銀バエが飛び交っている。

(…の、喉が渇いた。水)
圭一は起き上がろうとした。が、

(?!)
起き上がろうとしても起き上がれない。
なんと両手両脚がテーブルの四隅に鎖で括りつけられていた。

「ようやく起きたニダね…」
背後から声を掛けられた。圭一はギクッとしてそちらに顔を向ける。
そこにはレナと魅音と詩音がならび、圭一ことを見下ろしていた。みな一様にニヤニヤと笑っている。

「…こ、コレは一体、どういうことなんだ魅音、それに詩音もっ?」
圭一はオズオズと尋ねた。すると彼女らは突然ゲラゲラと笑い出した。

(な、なんなんだよ一体…)
圭一は何のことか理解できず、ただ黙って彼らのことを見るしかなかった。

「チョッパリ、いやケイちゃん。お前はこれからウリたちの晩飯だ…美味しく召し上がってやるから感謝するニダ!」
魅音の一人がそういうと、一同がドッと笑い出した。

レナはテーブルをバンバン平手で叩き、詩音は脚で床をドンドンと踏み鳴らしながらはしゃぐ。
床の上を這い回るゴキブリが数匹、詩音の足で踏み殺された。

圭一は唖然とした。耳にした言葉が信じられなかった。 <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/24(金) 01:52:23 ID:YIjtmuZQ<> C
「…ジャリッ、ジャリッ」
厨房の奥のほうから何者かが近づいてくる物音がした。

するとレナは騒ぎをやめて立ち上がり、
「ウリナラマンセー!」
と声を揃えて叫んだ。

その声に応えるように、厨房の奥からウーッ、と、なにかの唸り声が響いた。
圭一は足音の方を見る。まるで獰猛な獣のような気配が、確かに向こうから近づいてくる。

恐怖のあまり、圭一はもはや体の震えを抑えることなどできなくなっていた。
気づいたら失禁しており、寝かせられている調理台の上に糞便の生暖かい感触が流れるのを感じた。

「あらあらケイちゃん…こんなおいたしちゃってダメねえ!」
魅音が圭一を見下ろし、ゲラゲラと笑う。
「ケイちゃん、罰として麻酔なしで解体するんで、よろしくね!」
詩音は圭一の剥き出しのペニスを指先で弾きながら、魅音と共に大笑いする。

…すると厨房と部屋を隔てる暖簾が捲くれ、遂にその者が現れた。

身長2メートル以上ある…それはかつて古手梨花であったバケモノだった。
手には巨大な黒い刃が填められた巨大な鍬…あの古手神社に祀られていた御神体、が握られている。

「…アニョハセオー」
梨花ちゃんの全身盛り上がった筋肉で覆われ、なめしたような素肌には気味が悪いほどに血管が浮き出ている。
おそらくは入江研究所で打たれたドーピングの影響なのだろう、アゴにはビッシリと髭が生えている。

もはや可憐で清純な少女の面影などどこにもなく、血走った目は完全に狂気の域に達していた。

「り、梨花ちゃん…?」
圭一は梨花に向かって呟いた。

しかし梨花は口元からヨダレを垂れ流し、うれしそうに圭一の肉体を睨みつけている。
唯一梨花ちゃんらしさを残す真っ直ぐな黒髪だけが、吊るされた裸電球の輝きを反射し、つややかに輝いた。

「梨花ちゃん、ほら、このブタが今年の生贄だよ!」
「オヤシロ様に捧げるにはちょっと物足りないけどね。警視庁公安部に目をつけられてたんでゴメンね!」
魅音と詩音は少し申し訳なさそうに、薬物で巨大化した梨花に謝って見せた。
しかしその表情は、これから行われる儀式への喜びで満ち溢れている。 <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/24(金) 01:53:10 ID:YIjtmuZQ<> D
「ゴメンね圭一くん。私達が喰屍鬼だってこと、圭一くんに教えるの忘れてたね。」
レナはそういうと、圭一のペニスを握りしめた。

完全に萎縮した圭一ペニスを、レナはか細い指でオモチャのように玩ぶ。
冷たい指先の感触が圭一の亀頭を這い、恐怖の中で圭一は思わず感じてしまった。

「気持ち良い?ねえ圭一くん…」
レナは甘えたような声で、圭一に尋ねる。

「レ、レナ。そんな…そんなことは止めるんだっ!」
少し恥じらいを感じながら、圭一は理性でレナに訴えた。
すると突然レナは表情を一変させ、圭一の勃起しかけたペニス口にくわえこむと、そのまま牙で食いちぎった。

「ぎゃああっ!」
股間から大量に血を垂れ流し、調理台の上で大暴れする圭一。

「ダメだよレナ、いきなり食べ始めちゃ…ちゃんと美味しく料理してあげないと、生贄になるケイちゃんに失礼だよ」
魅音がレナを諌めると、レナは口に咥えたペニスの破片をペッと床に吐き出し、
「ゴメンみぃちゃん、私、もう我慢できなくて。えへっ!」
と、可愛らしい笑顔を作ってみせた。

股間に走る激痛で意識が飛びそうな圭一は、涙で滲む目でそのレナの表情を見つめる。
雛見沢村に来て間もなく知り合ったあのころのレナ…そのときの表情と何ら変わらないピュアな笑顔。

あのころの無垢な笑顔のまま、彼女は今圭一を殺して食おうとしているのだ。

(こんな残酷なことって無いよな…。)
圭一の目から滂沱の涙があふれ、頬を伝い落ちた。

「そうね、そろそろ私達もお腹が空いてきたよ、ね、おネエ」
詩音がそういうと、魅音はうなずく。
「じゃあ、梨花ちゃんお願い…一気に殺っちゃって」

「やめろ、やめてくれっ!俺、死にたくないよっ!」
圭一は叫んだ。喉が引き千切れるほどの大声で叫んだ。

ふと見ると周りには雛見沢村の村民たちが勢ぞろいしている。
皆一様に血走った目をしておりで圭一を睨みつけて興奮していた。

その中には、圭一の父と母もいる。
二人とも口元からヨダレを垂れ流し、凶暴な目付きで調理台の上の自分の息子を眺めていた。

「みんな可笑しいよっ、どうしちゃったんだよっ!なあ、正気に戻ってくれよ…父さん、母さん…それにレナもっ!」
圭一の叫ぶ。だがその叫びも、集った村人達の嘲笑の中で掻き消えてゆく。

「ウリイイッ!」
空を劈くような奇声を上げ、古手梨花は鍬を振り上げた。

「やめろーっ!」
大声で叫ぶ圭一。

その圭一のどてっ腹に向かって、梨花ちゃんは迷うことなく一気に鍬を食い込ませた…。 <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/24(金) 01:53:57 ID:YIjtmuZQ<> E
…30分後、圭一の肉体は完全に解体された。

内蔵は綺麗に抜き取られて壁のフックに吊るされた。
後でこれでソーセージを作るのだ。

両手両脚はそれぞれ胴体から切り離され、さらに肘と膝で切り分けられた。
特に肝はオヤシロ様と古手梨花の大好物であり、丁寧に処理され大なべで塩茹でにされた。

胴体から切り離された頭は、頭蓋骨に円状に穴を開けられ、露わになった脳髄にシオとコショウが振られた。
これは生のままマッコリの付け合せにされるのだ。

そして数時間後、雛見沢村の村人たちは圭一の肉体を綺麗に平らげた。
残った骨は大鍋で煮込まれ、スープの材料になった。(了)

※若干修正したバージョン。 <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/24(金) 01:54:57 ID:YIjtmuZQ<> あ、スレまちがえた。
ゴメン
ってか、読んでねえよな誰も。 <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/24(金) 07:19:23 ID:Vy4d5bMk<> >>110
逆に考えるんだ
この程度で天才なんだから敷居を低くしていると考えるんだ <> 名無しさん@お腹いっぱい。<><>2008/10/25(土) 03:22:25 ID:TWDHzOxL<> 3行しか読んでないけど
彼はJOJOの作者に匹敵する奇才だと思う
3行しか読んでないけど <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/26(日) 20:40:55 ID:TlUvrKHQ<> ↑
後乗りで滑ったつまらないレスの好例 <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/27(月) 06:47:45 ID:P+Ll6EZl<> 同時にそれは、作家よりも評論家気取りが何故かでかい顔をする好例でもある <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/28(火) 03:28:31 ID:4pgfsBTT<> 投下者がでかい顔したら煽りや糞コテの烙印を免れないけど
名無し批評は安全だからねえ <> 名無しさん@お腹いっぱい。<>sage<>2008/10/30(木) 01:05:27 ID:HR4YPy5/<> 18 :七つの海の名無しさん:2008/10/30(木) 01:03:18 ID:HtSy7QTb
小学校のころ、宿題やってこないと先生が定規でお尻を叩くという罰があった。
別に痛くなく、パンッて感じのちょっと派手な音を立てるだけ。
あくまでも厳しく躾けるというよりも、楽しい御仕置きって感じ。
もちろんちゃんとやってきた人間にはそれなりに褒めたり、そういうこともあった。

お調子者連中はワザと宿題忘れたり、宿題やってきてても「やってません」って言って先生に叩かれて受けを狙ってた。
それが授業の始めのクラスでの楽しみの一つだったくらい。
誰も批判しなかったし、女子の場合には軽くゲンコツをコチンとするだけ(もちろん痛いわけない)で、クラスみんながこのイベントを楽しんでいた。
和気藹々と、クラスの雰囲気もとてもよかった。みんな先生が大好きだったし。

ところがある日、生徒のうちの一人がそのことを自分のお母さんに言ったらしい。
もちろんそいつは別に告げ口するつもりでもなく、単にクラスでこんな楽しいことがあったんだよっていう感じで言ったと思う。
なぜならそいつも定規でのお尻叩きを楽しんでたり、時折ワザと前に出て叩かれていたりしてたから。

しかしその母親はそうは取らなかった。

   体罰

その母親はそう理解した。

大の大人が小学校低学年の生徒達を定規で殴り、女子生徒をゲンコツで殴りつける暴力教師。
暴力で幼い子供を虐げ、恐怖で支配する、鬼のような教師。
その母親はそういい、このことを訴えて問題視した。

全校生徒の前で泣きながら謝罪した担任教師の姿を忘れない。
なぜあの先生が謝罪しなきゃならなかったのか?
誰もが大好きだったあの先生が、どうして泣かなければならなかったのか?

夏休みが終わって二学期が始まり、その先生はいなくなった。
理不尽、という言葉は知らなかったが、おそらくそういった気持ちが僕らの中に芽生えた。
<> 名無し・1001決定投票間近@詳細は自治スレ<>sage<>2008/10/30(木) 17:55:45 ID:Hcdyf8dU<> 一週間も猶予があって誤変換。淵と縁を間違えていた。
それはそうとコピペに2分とは早い。偶然見つけたのか誤爆したのか。


超常現象を起こす人間たち。ワンダーと呼ばれる彼らは、普通の人々にまぎれて静かに暮らしている。
私は彼らを追い続け、ついに彼らと一対一で会談する機会を与えられた。

今回のワンダーは、この人……。

「初めまして。私、瀬戸貴幸(せと たかゆき)と申します」

物腰柔らかな壮年の男性だが……。

「どうかいたしましたか?」

背が低い。おそらく150cmくらいだろう。スマートな体つきなので、余計に小さく見える。
先程から座ろうとしないのは、自分の身長を気にしているからだろうか?
しかし、相手を立たせたまま話はできない。私は彼に椅子に座るよう促した。

「では、お言葉に甘えて」

彼はゆっくりと席に着い……消えた!?

「落ち着いてください。私はここです。私より高い位置にいる方からは、姿が見えなくなるのです」

目の前には誰もいないのに、声だけが聞こえる。……私は姿無き彼と話を続けた。

彼は子供の頃から同年代の友人たちに比べて背が低く、目立たない存在だったらしい。
虐められてはいなかったが、無視されることが多く、それが余りに酷いので、人間不信に陥ったりもしたという。
人にぶつかったり、車に轢かれかけたりするのは日常茶飯事。毎日が地獄のようだったそうだ。

「しかし、自分の能力に気づいた時は、生まれ変わったような気分でした」

……信じられるだろうか?彼は他人に気づかれないことを特技と公言して、人と接した。
姿が見えないのをいいことに、悪事に走ったりはしなかったのだ。

「そういう考えがなかったわけではありませんが、他人と普通に話せることの方が嬉しかったのです」

私は己の浅はかな考えを恥じた。苦悩の日々を送ってきた彼らにとっては、
普通の人と変わらない生活を送れることの方が何より大事なのだろう。

「まあ、今でも不便なことに変わりはないのですが……これはこれで役立つ時もありますし」
「うわっ!?」

私は素っ頓狂な声を上げてしまった。彼はいつの間にか私の後ろに立っていた。
……役立つ時、か……ああ、彼は八井羽さんの仕事仲間だったな……。 <> 名無し・1001決定投票間近@詳細は自治スレ<>sage<>2008/10/31(金) 04:22:08 ID:91iqAWwf<> もう随分昔のお話。

同級生のT君が、僕らの目の前でホンダDJ−1のエンジンをバラしてピストンを取り出した。

「こうすると速くなるんだぜ。兄貴から聞いたんだ」
そう言ってT君は、ピストンの排気口側の部分をアスファルトにこすりつけてガリガリと削りだした。
みるみる削れ、形を変えてゆくピストンヘッド。

しばらく削ったあと、T君はそのピストンを再びエンジンに組み込んだ。
「じゃあ、ちょっと試してみるか。」
T君はシートに跨るとキーを回してエンジンを始動させた。

そしてスタート。

普段より心持ち大きめのエンジン音を響かせながら発進するDJ−1。
確かに見た目、早くなっているように見える。

「すごいね、T君!」
僕らは感心してそう声を掛ける。

するとT君、調子にのってフルスロットルでかっ飛ばし始めた。

ぐんぐん加速するDJ−1。
だが、そのままカーブを曲がりきれずガードレールへ衝突。

T君自身はガードレールを越えてその先のドブ川へダイブ。
DJ−1はオシャカになり、T君も数箇所骨折して入院。

高1の夏の、ある晴れた日の出来事。 <> 名無し・1001決定投票間近@詳細は自治スレ<>sage<>2008/10/31(金) 04:27:02 ID:91iqAWwf<> >>123
これを元ネタにしてちゃんとした小説に完成させるべき <> 名無し・1001決定投票間近@詳細は自治スレ<>sage<>2008/11/02(日) 02:44:15 ID:j4hjF3Vi<> んだな <> 名無し・1001決定投票間近@詳細は自治スレ<>sage<>2008/11/03(月) 05:24:52 ID:15cjUJMM<> 子供の目で大人の不条理を見ちゃうのはね
よくあるのよ <> 闇には花が咲き乱れ4<><>2008/11/05(水) 22:39:00 ID:wmzUlrXd<> ひもき「死のう……
ふんな「どうしたのお兄ちゃん
ひもき「生きていく自信をなくしたんだ
ふんな「そう……それは大変ね <> 闇には花が咲き乱れ5<><>2008/11/05(水) 23:45:16 ID:wmzUlrXd<> ほのを「くそっ! お釜か
まるひ「炊き立てのご飯は熱いわ
ひょうほ「うわっ! 熱っ母「オカズがないのよ。
ふりかけでいい?
お釜(ほっかほか)
三姉妹「きゃあああああ!!! <> 闇には花が咲き乱れ6<><>2008/11/06(木) 00:51:38 ID:NNP8c6l+<> ひもき「くそっ いつも無視される!
俺はいつも精一杯頑張っている。
頑張るだけなら猿でもできる?
ふざけるな!俺の努力は本能的なものではない!文化的なものだ!
俺が絵を描くとするだろう?すると真似して絵を描くやつが現れる。そして評価されるのはいつも後からやって来た奴なんだ!
でも俺が絵を描かなかったらそいつは絵を描いていたか?
きっかけを与えてやった俺は誰からも評価されない、感謝されない! <> 名無し・1001決定投票間近@詳細は自治スレ<>sage<>2008/11/06(木) 18:41:15 ID:5OoKs3UD<> 閑話休題 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/11/08(土) 18:38:43 ID:TheFhTkI<> 『今までありがとう』
@
「今までありがとう…」
県大会の準々決勝で敗北した後、ロッカールームで監督は僕らにそう言った。

いつもは厳しい監督のその言葉に、僕たちは驚いた。普段は一切感情を表に出さない人だったからだ。
試合に負けて号泣する僕らを見守りながら、監督は遂にラグビー以外の言葉を僕らにかけてきたのだ。

僕らは泣くのを止めた。ハッとして監督の方を向いた。
窓から差し込む夕陽で朱に染まったロッカールームが静寂に包まれる。
そんな中で女子マネージャーのすすり泣く声だけがかすかに響く。

監督はもう一度僕たちを眺め回した。
一人ひとりの目をしっかり見据えて、僕たちの心の中を掬い取るようにジッと見つめてくる。

普段だったら絶対に目を合わせられないほど怖いのだが、今日は違った。
真っ直ぐ見つめる監督の視線に、真正面から堂々と答えた。縋るのではなく、頼るのでもない。

全てを出し切り、堂々と戦った僕らにはやましいところなど何も無い。
監督に対し、今は一人前の男として対峙できる、それが今の僕らだった。
最後の学年の、たった数試合…それだけの経験でも、我々は少年から大人になったのだ。

今日で最後…今日がみんなと一緒に戦う最後の日だ。

かつて初戦敗退の常連であったしがない県立高校のラグビー部員である僕らは、遂に準々決勝にまでたどり着いた。
そして今日、そこで県きっての強豪校と真正面からぶつかり、華々しく散華したのだ。

堂々とぶつかり、挫けることなく、逃げることもなく戦った末に…。

悔しかった、これで終わりだと思うと悲しかった。
だがチームメイトの誰もが逃げずに戦ったことが、何時しか僕らの中で誇りとなっていた。

だが今は、時にはその厳格な指導に怒り、憎みさえしたその監督の目を、堂々と見返すことができた。
尊敬と、感謝の念を持って、逃げることも無く正々堂々と。

監督は僕らの姿を見て、納得したように少し微笑んだ。
最後にもう一度、監督は僕ら全員に向かって言った。

「キミ達は今日まで良く戦った。今までありがとう…」
それが監督の姿を見た最後の日だった。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/11/08(土) 18:39:42 ID:TheFhTkI<> A
…取引先から帰社して直ぐに、事務の女子社員から電話があったことを知らされた。
電話を掛けてきたのは高校時代の同級生、牧村だった。

僕は自分のデスクに着くと、直ぐに受話器を手に取り牧村に連絡をとった。
数回のコールで牧村は出た。何か忙しい物音が響く中、牧村は挨拶もそこそこに言った。

「…監督が亡くなったぞ」
監督の名前を聞くのは久しぶりだった。

あまりに唐突にその名前を耳にしたため一瞬混乱した。
一度、「誰が?」と牧村に聞き返してしまったほどだ。

それほど高校時代は遠くなっていたのだ。

精密機器メーカーの営業職に就職し、日々多くの仕事に忙殺される毎日。
もはや高校時代の思い出は、遠き夢の話のように非現実的な出来事になっていた。

牧村の話を聞きながら、僕は電話口で呆然としてしまった。
目の前の納品スケジュール表を意味も無く見つめながら、僕の想いは一気に高校時代に引き戻された。

…ラグビー部の仲間達とグラウンドで泥まみれになって楕円のボールを追いかけて走り続けたあの日々。

監督はグラウンドの隅で、厳しい目で僕たちの汗を流す姿を見守っていた。
怠慢なプレイに対しては容赦なく檄が飛び、常に勇敢さとチャレンジ精神を奨励し続けた。

決して広くない県立高校のグラウンドで、夕陽を浴びて駆け抜ける僕ら。
酷暑の夏も、北風吹き荒ぶ真冬でも、いつもグラウンドの隅から僕らを見つめ続けた監督。

汗と泥の匂いが、僕の中で甦っていた…。

「…おい、聴いているのか?」
電話口で牧村が言った。僕ははっとして我に返った。

「…あ、ああスマン。あまりに突然のことでショックを受けてしまって」
僕はハッとし、あわてて牧村にそう言い訳した。
そして通夜が今晩行われること、葬儀は明後日に監督の自宅で催されることを聞き、電話を切った。

――監督の死。

終業時間が迫りあわただしくなった会社のオフィスで僕は、窓の外の沈む夕日をジッと見続けていた。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/11/08(土) 18:41:46 ID:TheFhTkI<> B
監督は僕たちが3年生部員として試合に出場したのを最後に我々の通った高校の監督の座を辞した。
ラグビー指導者としてキャリアを閉じるため、監督自身の故郷である隣の岡山県の田舎にある高校に移籍したのだ。

僕らが部活を引退することとなったあの日の試合が監督と会う最後の日だったのだ。
監督はあの試合後、事務整理などを済ますと直ぐに引き払ってしまった。

少し冷たい、初めはそう思った。

監督の家庭の事情が逼迫していたということは、後に顧問の教師に告げられた。
老いた母親の介護の必要もあり、大会終了後には監督を辞して引っ越す予定であったと。

監督はその後、赴任した岡山県の高校を県内のそれなりの強豪に育てあげ、それを最後に監督業を引退したという。

僕は大学に進学した後、そうした監督の噂は耳にしていた。
だが何時しか社会に出て仕事に追われるようになるにつれ、かつての泥まみれの青春時代を振り返らなくなっていた。

あれから10年。

もう、それだけの時間が経過してしまったことに僕は驚いていた。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/11/08(土) 18:45:17 ID:TheFhTkI<> C
「…よう内藤、お前少し頭が薄くなったんじゃないか?」
僕は牧村、それと川村と千葉の4人で岡山県の監督の実家に辿り着いた。
門前でキャプテンだった内藤が僕たち東京組を出迎えてくれた。

内藤は地元の老舗旅館の御曹司であり、今はそこで役員をしている。
ちなみに妻は高校当時マネージャーをやっていた靖子だ。

「うるせえなっ!いずれお前らも抜けてくるぞ!」
内藤は薄くなった頭頂部を手で覆い隠しながら少し笑った。

このようにかつてのラグビー部員同士が会うのは久しぶりであった。
故郷ではないこの地で、このような機会に再開するのは不思議な感じだが、とにかく懐かしさでいっぱいだった。

「で、俺達の代は何人くらい来るんだ?」
僕は内藤に尋ねた。内藤は懐から手帳を取り出すと、

「えっと、真田と遠藤は少し遅れる。貝塚も、来てるのは三原と谷口と原。他はさすがに無理らしい…みんな仕事あるし」
と、軽く苦笑いしながら言う。

「オレたちだってしてるぜ?」
牧村はそう言い返した。途端、みんなでクスクス笑った。
それが不謹慎だと気付き、何とか笑いを抑える。

「結局、全員集まるのは無理だったか…」
高校時代、チーム一の俊足ウイングだった千葉が言う。
彼はその後に建築を志し、現在は中堅の建設会社に務めている。

「まあ、そう言うなよ。とりあえず記帳を済ませろ。それから監督に会って来いよ」
内藤にそう言われ、僕らは順に記帳を済ませ、家の中に入った。

家は地元の古くからの農家らしく、母屋の他に東屋や穀倉がある広いものだった。
中庭の隅には白黒のブチの雑種犬が鎖につながれたまま眠っていた。

僕らは母屋へ向かって歩いた。

玄関に入ると近隣の農家の人達やラグビー関係者らしき人たちが客間に集っていた。
意外にも大人数であった。監督は人望あったんだな、と改めて思った。
集った関係者たちは、おのおのなにやら雑談をしながら仕出し弁当をつまんだりビールをあおったりしている。

僕らは何気に一礼して部屋を通り抜け、監督が眠る居間へと向かった。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/11/08(土) 18:48:19 ID:TheFhTkI<> D
「父の教え子の方々ですね?」
呼び止められて僕らは立ち止まった。

声のする方へと振り返った。そこには監督に良く似た初老の男性が立ってお辞儀をしていた。

僕らは振り返り礼をし、おのおの簡単な自己紹介をした。
男性はやはり監督の息子さんで、今回の葬儀の喪主を務めているという。

「…広島の高校の方でしたか。そうですか。わざわざ遠いところを有り難うございます。」
監督の息子さんは僕らに丁寧にお辞儀をした。

「では、父に会ってやってください」
そう言って息子さんは僕らを居間へ入るように促してくれた。僕らは廊下を抜け、祭壇のある居間に入った。

遺影は相変わらずの強面であった。が、僕らの高校の監督であった頃に比べ少し老け、白髪も増えていた。
何故かカメラ目線ではなく僕らの左後方をジッと睨みつけるように写されている、かなり変わった遺影だった。

真正面から睨みつけられたら、結構怖いもんな、と僕はそのとき思った。

一方でお棺の中の監督の面は青白く、完全に精気を失って目を閉じていた。
引き締まった表情しか思い出に無かったせいか、その死に顔には少し胸が疼いた。

僕らは遺影の前に正座し、順に焼香をして手を合わせた。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/11/08(土) 18:49:36 ID:TheFhTkI<> E
葬儀の会場を辞した後、かつてのラグビー部仲間数人で岡山市に出た。
夕食を兼ねて駅近くの小料理店に入り酒を飲む。弔い酒だ。

…何時しか酒に酔いしれた僕らの心は、いつの間にか高校時代のグラウンドに飛んでいた。

西日が照りつけるグラウンドで楕円のボールを追いかけていたあの日々。
甲高い叫び声を上げてチームメイトに向けてタックルを仕掛け、モールからボールを出してはまた走る。

時折監督が鋭くホイッスルを鳴らしてプレイを止める。
各選手たちに必要な指示を次々に伝え、息つく間も無く再び開始のホイッスルが響く。

僕らは無我夢中でボールを追いかけ走った。
膝は擦り剥け、筋肉は悲鳴を上げる。

決して楽な練習ではなかったが、なんの迷いも無く一心不乱に物事に立ち向かったのはあの日々が最後だった。

そして何時の間に僕らは鍛えられていた。
たとえ敵わない相手であっても勇敢に立ち向かえる強さを身につけていた。

そう、監督との最後の試合…あの時僕らは負けた。
しかしチームメイトの誰もが逃げず、倒れても倒れても立ち上がり、ボールに向かって駆け出した。

「今までありがとう」
監督はあの日の試合の後、ロッカールームで僕らに言った。
あの時もまばゆいばかりの夕日が窓から照りつけていた。

僕らは監督の前で散々泣いた。
泣きながら監督の目を見つめた。

そんな僕ら監督はもう一度僕らに「ありがとう」と言った。

何故、監督が僕らにそう言ったのか、あの時は分からなかったが、今なら分かる。
監督も僕らと戦っていたじゃないか、共に戦い抜いた戦友に感謝するのは当然じゃないか。

そして今度は僕らが言う。
「監督、今までありがとう」(了) <> 創る名無しに見る名無し<><>2008/11/09(日) 00:59:01 ID:4BwNefMO<> (´;ω;`)ブワッ <> 創る名無しに見る名無し<><>2008/11/10(月) 05:15:54 ID:lKEbJbsz<> 素敵なお話しです <> 創る名無しに見る名無し<><>2008/11/10(月) 19:13:26 ID:fQU9nWph<> 内藤が禿げるところが面白かった。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/11/10(月) 21:57:15 ID:AFOxJucV<> (ノд; )イイハナシダ <> 創る名無しに見る名無し<><>2008/11/10(月) 22:38:59 ID:fQU9nWph<> 内藤が禿げるところがいい話だった。 <> 創る名無しに見る名無し<><>2008/11/10(月) 22:55:09 ID:fQU9nWph<> 内藤は何故禿げたのか0 <> 創る名無しに見る名無し<><>2008/11/10(月) 23:15:22 ID:fQU9nWph<> 髪の毛がナイト <> 創る名無しに見る名無し<><>2008/11/10(月) 23:17:30 ID:fQU9nWph<> 愛して内藤 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/11/11(火) 18:06:42 ID:vc5zJ0ds<> 何だ、このストレートに良い話は? <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/11/12(水) 19:09:39 ID:o3JW3/Mp<> そういやこういう話のためのスレって無いね <> 創る名無しに見る名無し<><>2008/11/12(水) 19:20:57 ID:dNcFevNa<> 人の禿頭で涙を誘うなんて最低だと思います。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/11/12(水) 20:26:54 ID:xbw9fUfp<> これは泣ける
監督いい指導者だなぁ <> 創る名無しに見る名無し<><>2008/11/12(水) 21:32:23 ID:8VGfedVI<> http://www.youtube.com/watch?v=QYV9zOIZQ-g

行き場がなかったもので^^ <> 創る名無しに見る名無し<><>2008/11/13(木) 17:28:24 ID:qxC3YUQu<> 関連動画のこれが面白かった
http://jp.youtube.com/watch?v=G-ghBT2xUM0&feature=related

>>148
感動モノや泣ける系のスレを立てる? <> 創る名無しに見る名無し<><>2008/11/15(土) 05:43:14 ID:QUhrvcYs<> 内藤が異世界召還
内藤「内藤です」
エルフ姫「あなたこそこの世界を救うというメサイア
予言に記されたナイトなのですね!」


冒険の旅が、始まった。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/11/15(土) 07:06:02 ID:Tu0i9wrY<> 『作家志望のハゲ、内藤の物語』
@
「ダメだダメだダメだ!これじゃあ、ダメだ!」
ファンタジー作家志望の内藤は、薄くなった髪の毛をかきむしりながら絶叫した。

「これではノーベル文学賞に送ったところで、誰も俺の高尚かつ気高い思想を理解してもらえない!」
内藤の目は不気味なほどに見開かれ血走っていた。完全に狂人の目そのものだ。
言葉にならない唸り声をひとしきり上げた後、内藤は立ち上がった。
そして机上の原稿用紙をグシャグシャに鷲掴むとゴミ箱へぶん投げる。

「また最初から書き直しだ!」
有りもしない才能を有ると勘違いし、決して見つからない才能を探し求める内藤。
実は彼の存在こそ正真正銘のファンタジーなのではないか?

数分後、内藤はおもむろにパンツを下ろし、貧弱なちんぽを掴んだ。

「とりあえず溢れ出る才気を発散させないと、ボクの内部で核融合爆発を起こしちゃうからな…」
訳のわからないことを呟きながら、内藤は本棚の隠し引き出しから、彼の座右の書を取り出した。

その幼女ロリ専門写真誌を開くと、お気に入りの小学五年生の少女・絵梨ちゃんのページを開く。
まだ未成熟なその肉体の瑞々しさに、内藤は溜まらぬ欲情を覚える。

「むう、た、堪らないナリ!」
亀頭の被った包皮を丁寧にむきながら、内藤は自分のちんちんをしごき始めた。

頭の中で彼は、写真の中の絵梨ちゃんをひん剥いて裸にしていた…もちろん脳内の想像の世界だ。
まだ僅かな隆起しか見せない絵梨ちゃんの両乳房を荒々しく掴み、乳首を舌でペロペロと舐める…妄想の中で。

恥じらいと不安な表情を見せる絵梨ちゃんを見下ろしながら、内藤は嗜虐的な微笑みを浮かべる。

(そう、絵梨ちゃんは、俺が開発してやるんだ!)
ちんぽを握り締める手に力がこもる。

(この小娘を性奴隷にして、まだ見ぬ快楽の坩堝の中で甘美なリビドーの溺れるのだっ!)
内藤の右手はさらに激しく上下する。

カビ臭い四畳半の中で、内藤の生臭い吐息が満ちてゆく。

快楽に顔を歪めながら、内藤は笑った。
その口元から覗く乱杭歯は黄ばんで虫歯だらけだ。

くすんだ素肌、緩みきった肉体、不潔さ漂うその容貌…そんな一人の醜男が今、オナニーに浸っている。
それが作家志望のクズ人間、内藤の現在の姿だった。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/11/15(土) 07:06:34 ID:Tu0i9wrY<> A
数分後、ヘイドレクは、華々しく果てた。赤黒くひん曲がった貧弱なちんぽの先端から、生臭い精液が飛び散る。
精液はちゃぶ台の上に広げた幼女の写真誌に飛び散り、恥ずかしそうな笑顔を見せる少女の写真に降り注いだ。

「ああっ!」内藤は慌てた。
彼にとって女神であり天使である絵梨ちゃんの御真影に、汚らわしい精液が粘着してしまったのだ。

大急ぎでティッシュを引き出すと、内藤は絵梨ちゃんの写真にへばりつく精液を拭う。
ゴシゴシとこするが、粘ってへばりつく精液は、絵梨ちゃんの写真に染みこんでしまっており、中々落ちない。

一瞬、内藤の脳裏に「もしかして俺、絵梨ちゃんに生で顔射しちゃったのかも!」という戯言が浮かぶ。
そのイメージに酔いしれ、萎びかけた自分のペニスが少し反応したのがわかった。

「そんなことより、早くザーメンを拭わないと、絵梨ちゃんの写真がヨレヨレになっちゃうよ!」
と、少し唾液で濡らしたティッシュでこすってみるが、印刷が少し剥げただけであった。

仕方なく内藤は雑誌を持ち上げた。そのまま絵梨ちゃんの写真を、舌でぺロリと舐め上げた。
自分の口の中に、自分の精液の生臭い臭いが充満し、内藤は思わずむせ返る。

「もう、この際だから絵梨ちゃんを食べてしまおう」
そう思った内藤は雑誌のページを破りとると、自分の精液の降りかかったそのページを丸め、口の中に放り込んだ。
良く咀嚼する…すると自分の精液の味に混じって、憧れの小学五年生・絵梨ちゃんの甘い味がしたような気がした。

そのページを丸呑みしたころ、内藤は呆けたような笑顔でケタケタと笑いだした。

作家志望の屑人間・内藤の苦渋の日々は終わらない…。(了)

>>153
そんなに内藤がお気に入りなのか。
この作品をプレゼントしてやるよ。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/11/15(土) 07:36:25 ID:Tu0i9wrY<> 『男前スタンドオフ・牧村の物語』
@
(…クソッ!小学生だと思って甘く見てたぜ!)
牧村は小学生4年生・香苗ちゃんを目の前に驚愕していた。

まさかこんな小娘・香苗ちゃんにこれ程のフェラテクがあるとは思ってもみなかったのだ。
すでに牧村は、彼女の抜群のフェラで3度も絶頂に至り、たっぷりの精液を放出してしまった。

見た目はガキ。しかもキュートな猫耳。確実にローティーン。
確かにありとあらゆる女性をターゲットにするハンサムな元スタンドオフ・牧村のストライクゾーンに充分入っている。
だが小学4年生香苗ちゃんは、そのあどけない見た目とは裏腹にとんでもないフェラテクの使い手でもあったのだ。

牧村の勃起ペニスは、その絶妙な舌技に敏感に反応してしまう。
香苗ちゃんのアグレッシブな口撃に、二枚目スタンドオフ・牧村のスタミナはどんどんフローしてゆく。

このままではまずい。だが…、

「ぐ、があっ!」
けたたましい叫び声とともに、牧村は遂に4回目の射精を許してしまった。
あまりの快感に身体を打ち震わせながら、肉茎から大量の精液を吐き出す。

香苗ちゃんは放出された精液を口の中で受け取り、それを美味しそうに飲み込んで微笑む。
口から溢れた精液を指先で丁寧にぬぐい、それもまた舌で舐めとってみせた。

(何て…何て小娘なんだ。この俺がこんな娘に翻弄されてしまうなんて!)
キャッキャとはしゃぐ香苗ちゃんの目の前で、チームの頭脳にして水も滴るいい男・牧村は力なく崩れ落ちた。

身体の何処をとっても未発達の女子小学生…そんな娘にどうしてこれほどまでのテクがっ!
後生恐るべし…そうつぶやきながらチームの司令塔にしてレディキラー・牧村は地面に突っ伏し、喘ぐ。

「どう、かっこいいおにいさん。もうこうさんする?」
香苗ちゃんは世紀のハンサムスタンドオフ、牧村を見下ろしながら、嬉しそうに微笑む。
百戦錬磨の男根を手玉にしたとは思えないほど、あどけない笑顔で。

――日本はいつからセックス天国になってしまったのだ!
高校で何人もの同級生の女を食ってきた牧村も、香苗ちゃんのスベタぶりには戦慄する。

「このままでは、この小娘に精気を全て吸い取られて死んでしまう…どうしたらいいんだ?」
牧村は悔しそうに呟く…だが、もう彼の精力は限界に達していた。

しかし、再び肉茎をくわえ込んだ香苗ちゃんのフェラテクに、ビンビン反応してゆく自分を抑えることはできない。

めくるめく快感の中で流河は、かつて広島県立G高校一のモテ男として美女たちと逢瀬を重ねた日々を思い出した。
文武両道の二枚目・牧村の甘い囁きに、多くの女生徒たちが心を震わせ、酔いしれたあの栄光の日々。

自分が叫べば、女たちは俺の腕の中で喘ぎ、俺が憂えば、女たちもまた悲しげに目を潤ませる。
自分は、あの時全ての美女たちを支配していた…。

――そうだ、俺こと牧村こそ、あの広島県立G高校に降り立った最強のレディキラーなのだ! <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/11/15(土) 07:37:34 ID:Tu0i9wrY<> A
牧村は遂に立った。そう、あの某強豪高校と真正面からぶつかっていったあの試合の時のように。
射精寸前まで勃起しきったペニスを抜き払うと、牧村はそのまま幼い少女の上にのしかかる。

そして、驚愕する小娘を睨みつけ、元副キャプテンでもあった牧村は叫んだ。
「お前のような小娘に俺が屈すると思ったのか!」

叫びながら香苗ちゃんのワンピースを破り、泣きわめきながら抵抗する彼女のパンティーを千切り取る牧村。

「大人をなめるなよ小娘!本当の男の凄さを、お前に教えてやるわ!」
部屋中い響き渡る大声で叫んだ牧村は、香苗ちゃんの両脚を押し広げた。
ハンサムなお兄さんの突然の豹変に、香苗ちゃんは驚愕し甲高い悲鳴を上げる。

…まだ未成熟で、恥毛も生えていないヴァギナが露わになった。
蛍光灯の光の下でそれは、僅かに潤みながら息づいているようだ。

「フェラはプロ級だが、ここはまだ未開発のようだな小娘…この牧村が初めての男になってやろうか、ん?」
チームの頭脳にして世紀のハンサムボーイ・牧村はここで我を忘れてしまった…完全に不覚だ。

今までのレディキラー・牧村であれば、このような不注意は無かったはずだ。
久しぶりのロリ、そして散々放精し冷静さを失った牧村は、ハンサムが為す筈もない過ちを犯してしまった。

――そう、女性の合意なき性交など、牧村のような究極美男子が行ってはならない愚行ではないか!

「キャーッ!誰か助けてーっ!」
香苗ちゃんは恐怖のあまり泣き叫ぶ。
しかしその叫びも普段の冷静さを失った元スタンドオフ・牧村には届かない
それどころか彼の中に眠る蛮性を呼び起こしただけだった。

殆ど隆起していない香苗ちゃんの乳房を牧村の無骨な手が掴む。
さらに大暴れする香苗ちゃんの身体を押さえつけて、豆粒のような乳首を舌で玩ぶ。

素晴らしい味だった…牧村の中のロリータの本性が燃え上がる。
大きく押し広げられた香苗ちゃんの股間を指先でいじりながら、牧村は爆発しそうな自分を抑えるのに必死だった。

しかし、もう限界だった。

かつての名スタンドオフ・牧村は、指先で香苗ちゃんのヴァギナを押し広げる。
まるで穢れを知らない花弁が、牧村の前に晒された。

(そしていよいよ…俺はこの娘を!) <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/11/15(土) 07:38:49 ID:Tu0i9wrY<> B
「待て!動くな貴様!」
挿入寸前の牧村の背後から、突然怒鳴り声が響いた。
同時に多くの足音が部屋に突入し、優れたゲームメーカーにして至高の美男子・牧村の周りを取り囲む。

警官達だ。

「な…なぁっ!」
牧村は勃起したペニスを晒しながら、ハンサムにあるまじきうめき声を上げる。

床で流河に組み伏せられ泣き叫ぶ香苗ちゃん。
香苗ちゃんの裸体の上にのしかかり、勃起したペニスを握り締める牧村。

誰がどう見たって、幼女に対する強制わいせつである。
その周囲を取り囲み、敵意のこもった目で牧村を睨みつける警官たち。唖然とする牧村。

すると警官達の中からトレンチコート姿の初老の刑事が歩み出て、牧村の目の前に立ちはだかった。
その目付きはいかめしく、凄まじい憎悪と嫌悪に満ちていた。

「きさま…きさまは獣か!こんな年端も行かぬ娘をっ!」
そういって大きく振りかぶった刑事は、その拳を牧村のハンサムな顔面に叩き込んだ。

凄まじい衝撃が牧村を襲う。 吹き飛ばされ壁に激突した元スタンドオフ・牧村は、その瞬間気絶した。
同時に射精した名司令塔・牧村は、床に倒れ伏したのち、もう一度大きく痙攣し、精液を迸らせた…。


…数日後、ラブホのベッドの上で、かつての俊足ウィング・千葉が香苗ちゃんのヴァギナを犯しながらほくそ笑んでいた。

「これで天才二枚目スタンドオフ・牧村の奴も終わりだな…なあ、香苗?」
千葉は巨大な男根で、香苗ちゃんの敏感なヴァギナを大きくえぐり返す。

そう、香苗ちゃんは、千葉によって選び抜かれたハニートラッパーだったのだ。
千葉の見抜いた牧村の唯一の弱点、ロリータコンプレックスを突くためにより抜かれたがこの香苗ちゃんだ。

「ああっ!もっと私を貫いてっ、ダーリンッ!」
嬌声を上げて千葉の逞しい肩に縋りつく香苗ちゃんは、その数瞬後、痙攣しながら絶頂に達した。

「ふふ…邪魔者は全て消えたぜ。これで全てが上手くゆく」
再び俊足韋駄天ウィング・千葉の愛撫を求めて抱きつく香苗ちゃんを抱きかかえ、彼は笑った。

「ほれ香苗、これがご褒美だぞ…どうだ?ん?」
ファーサイドウィンガーとして何度も敵陣を切り裂いた千葉の足腰。
その逞しい腰の突き上げを前に、香苗ちゃんは弾かれたように喘ぐ。

千葉の愛撫に肢体をわななかせながら快感に酔いしれる香苗。
その初々しい肉体を犯しながら、元広島県トライ王にも輝いたことのある千葉は高らかに笑った…。(了) <> 創る名無しに見る名無し<><>2008/11/16(日) 01:36:07 ID:kfi2fLQK<> 同じ作者とは到底思えない暴走っぷりだな
ってか、こいつら主人公にしてなんか書けよ <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/11/16(日) 02:02:05 ID:mchPig/t<> 本当に行き場のない作品だな

なかなかこうしてみると、良いスレじゃないか <>
[―{}@{}@{}-] 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/11/16(日) 02:11:15 ID:1r4VxTrJ<> 含18禁だけどなwww <> 創る名無しに見る名無し<><>2008/11/16(日) 02:29:20 ID:kfi2fLQK<> 今スレ読み返したけど
>>133-138みたいな感動モノのを書いた作者が
>>154-158>>111-116のようなのを書いている(多分)ってことが異常に思える
頭の中身は何か壊れてるんじゃないか <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/11/16(日) 09:34:00 ID:A4YgECTI<> 作品の幅が広いんだな
うらやましい <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/11/16(日) 12:13:30 ID:MWlshrn6<> エロをここに投下する是非は置いておくとして、
エロって難しいから、それを書けるって事自体はすげえうらやましい。

おれが少し文章書くこと知ってる母親は「エロは書かないで」って言ってるけどね。
なんか誤解してると思う。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/11/17(月) 11:22:49 ID:is3sNS8E<> NANAの主な登場人物

一ノ瀬奈々・・・普通のルックス。高校時代に既婚男性と不倫。専門学校で好きになった男に連れ添って上京。

(バンド「ブラスト」)
ナナ・・・超美形。ヴォーカル。セヴンスター吸いまくり。幸薄い。奈々とセックス。
ノブ・・・イケメン。ギタリスト。ナナの元彼で奈々とセックス。
ヤス・・・ハゲ。ドラマー。奈々とセックス。
シン・・・イケメン。べーシスト。白人とのハーフ。奈々とセックス。

(バンド「トラネス」)
レイラ・・・超美形。ヴォーカル。ヤスの元カノ。奈々とセックス。
タクミ・・・イケメン。ベーシスト。奈々とセックス。一度分かれるも最終的に結婚。
レン・・・イケメン。ギタリスト。ナナの現彼。ナナをセブンスター中毒にしたのはこの男。奈々とセックス。
ナオキ・・・イケメン。ドラマー。金髪。フェラーリ乗り。奈々とセックス。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/11/19(水) 00:32:06 ID:iNtp/inr<> 眠ければ寝てしまえばいいと思うんです、私
えぇ、それが人間のあるべき姿っていうんですか?
人間だって動物な訳ですし

そもそも人に寝てもいいか尋ねるってのは間違ってると思うんですね、私

眠いなら寝ると宣言して、寝てしまえばいい

寝てもいいですか? と聞いて、ダメですと返ってきたらどうします?
それであなたの眠気はおさまるんですか? という訳です

一応聞いておくのがマナーだとか言いますけど……

人が眠いと言っているときにダメというような人に対して、
マナーを守る必要なんて果たしてあるんでしょうか?

つまり、その、あなたの発言はそういう意味において、
思慮に欠けていると言わざるを得ない

えぇ、聡明なあなたにしては致命的なミスです

しかしこの文章を眠い時に読んで理解するのも難しいでしょう
明日の朝、もう一度この文章を読んでください

その時には私の言いたい事がご理解いただけると思います
聡明なあなたのことですから <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/11/19(水) 00:54:24 ID:gFuZ5ng2<> それは遠まわしに、「お前の言ってることは眠いんだよ」と言われてるんだと愚考いたします <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/11/19(水) 04:20:30 ID:P8bXY5Wy<> 気づくとさりげなくエロが投下されているあたりに
このスレの存在意義を感じざるをえない

>>165
人類みな兄弟ってことですね <> 雛鳥と子供
◆16Rf2BBdUE <>sage<>2008/11/20(木) 00:43:28 ID:Q1y9MdXw<> わたしは雛鳥だ。
三羽の兄弟と一緒に、やわらかい巣の中で眠っている。
暖かい日差しがふいに陰ったのに気付き、わたしは目を覚ます。
人間の子供がひとり、わたしたちをきらきら輝く目で見つめている。
小さな手が伸びて、わたしの隣の兄の頭を無理矢理つまみあげた。
ぎゅう。
兄が、鳴いた。
瞬時に首の骨を伸び切らせた兄は、切ない断末魔を上げて、下まぶたを固く閉ざし、そしてそれきりになった。子供が手を放すと、兄の首は枯草のようにぶらりと揺れた。
「ああっ」
子供はすまなさそうな顔で、動かなくなった兄を見た。そしてもう一羽の兄を、今度はそっと掴み出した。
てのひらに包まれた兄は、短い羽で懸命にもがいた。子供の指の隙間を抜け、外に飛び出した。
外には何もなかった。兄は墜落した。地面の上で無防備にうずくまる兄の体を、よろめいた子供の足が踏み潰した。
「ああ……ごめんなさい、ことりさん」
子供は悲しそうにつぶやき、どこかに立ち去った。
わたしは一人残った弟を見た。弟はやわらかい巣の中に埋もれて、浅い眠りにひたっていた。
わたしも眠ろうか、そう思った矢先、また日が陰った。
あの子供がいた。その指には何か大きな塊がぶらさがっていた。
ねずみだ。どぶねずみを、捕まえている。
「お友達を連れてきたよ」
子供は得意げに言って、その肥え太ったねずみをわたしたちの巣にねじこんだ。
ねずみは真っ先に弟へ食い付いた。弟の細い首に、黄ばんだ牙が食い込むと、意外なほど赤い血がぱっと飛び散った。
巣の隅にうずくまったまま、わたしは空を見上げる。
あそこに行く日は、もう来ない。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/11/20(木) 04:14:38 ID:dldg4eTH<> 無邪気な善意の恐ろしさ <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/11/21(金) 01:40:44 ID:pfyxlMd3<> わたしは日本人だ。
一億二千万の兄弟と一緒に、やわらかい巣の中で眠っている。
暖かい日差しがふいに陰ったのに気付き、わたしは目を覚ます。
左翼の狂人がひとり、わたしたちをきらきら輝く目で見つめている。
法の名を借りた暴挙の手が伸びて、わたしの隣の兄の頭を無理矢理つまみあげた。
ぎゅう。
兄が、鳴いた。
瞬時に戦犯扱いされた兄は、切ない断末魔を上げて、高いロープに吊るされて、そしてそれきりになった。
竹島強奪と在日凶悪犯罪者の日本永住権容認に満足した彼らが手を放すと、兄の首は枯草のようにぶらりと揺れた。
「ああっ」
左翼のカルト狂人は、自分の行為は正義の行為で、日本人はアジアに永遠に謝罪しなければならず、そのためには
日本人に自虐的な歴史観を押し付けて再教育すべきだという思い込みに満ちた顔で、動かなくなった兄を見た。
そしてもう一人の兄を、今度はそっと掴み出した。
在日系の平和市民団体に囲まれた兄は、謝罪と賠償を訴える彼らにボコ殴りにされた。彼らの群れの隙間を抜け、
外に飛び出した。外には過激派左翼集団が待ち構えていた。
兄は捕らえられた。そこで地下室に軟禁され、弁証法に基づいた罪の告白を教養され、鉄パイプで殴り殺された。
地面の上で無防備にうずくまる兄の体を、正義の確信に満ちた左翼過激学生たちは大喜びで踏み潰した。
「まあ当然だな……社会主義革命に与しない日本人は穢れているからな」
左翼過激派は当然というようにそうつぶやき、どこかに立ち去った。
わたしは一人残った弟を見た。弟はやわらかい巣の中に埋もれて、浅い眠りにひたっていた。
わたしも眠ろうか、そう思った矢先、また日が陰った。
民主党と公明党がいた。その手には国籍法改悪、在日朝鮮人への参政権付与法案の文書が握られていた。
特亜人だ。特亜人を、けしかけている。
「お友達を連れてきたよ」
民主党と公明党、及び一部の新自由主義者は得意げに言って、飢えて残虐な特亜人をわたしたちの巣にねじこんだ。
特亜人は真っ先に弟へ食い付いた。弟の細い首に、黄ばんだ牙が食い込むと、意外なほど赤い血がぱっと飛び散った。
巣の隅にうずくまったまま、わたしは空を見上げる。
あそこに行く日は、もう来ない。
日本の未来は、もう無い。 <> 創る名無しに見る名無し<><>2008/11/22(土) 06:56:31 ID:mgXO1meD<> 秀吉の雑魚がせめて韓国くらい取っていれば、
まだ日本も先進国として未来はあったかもしれんが、
人口は少ない、面積は狭いうえに山だらけ、民族性は惰弱、意志は薄弱、
政治家に理念なく目先しか見えない国民、資源は一切なし

ま、悪いがお先真っ暗ですわな

韓国や中国を幾ら仮想敵に持ち上げて現実からそらしても、意味ないぞ基地外右翼
インドも、凄まじい勢いで成長しているからな
日本は、堕ちるだけ
<> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/11/22(土) 17:39:41 ID:Fz8oktc5<> 改変モノに進化したwww <> 創る名無しに見る名無し<><>2008/11/23(日) 04:12:41 ID:TQFjFAUM<> >>172
批判するのはいいんだが
それを作品にして投下すべきだね
なんか分かってないなって感じ <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/11/24(月) 01:41:00 ID:7lXIibZ1<> 変に知識を詰め込んだだけの衒学的な批評家きどりのやつなんだろ
そういうやつって上からの目線で他人にケチつけるけど
自分じゃ何もやらないからね
頭かたそうだしw <> 創る名無しに見る名無し<><>2008/11/24(月) 21:02:06 ID:LuFwwkR2<> >>172の事実を書き込んだだけで、
よくもまあ、そこまで妄想を膨らませられるな

さすが基地外の隔離スレってところかな? <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/11/25(火) 01:53:40 ID:aw/FJDOj<> >>176
よくわからんけど、ここでは作品を書き込んだ人間が勝ち。
そういう意味で>>174はいいこと言った。
作品にして投下しない限り何を言っても君に説得力は無い。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/11/25(火) 01:54:26 ID:aw/FJDOj<> 『ドラえもん のび太の中年悲哀曲2』
@
「バカじゃないの、あんた…」
六本木の交差点の人だかりの中で、しずかちゃんはそう言って迷惑そうにのび太から目を背けた。

「えっ…?」
かつてのガールフレンド、しずかちゃんに真正面から面罵され、のび太は衝撃を受けた。

40を超えたとはとても思えないスタイルは、かつてのび太と付き合っていたとは信じられないほどに洗練されている。
際どく切り詰められたスカートから伸びる脚線美は、そこいらの小娘など太刀打ちできない大人の色香を放っていた。

幸せの只中に生きる女…今のしずかちゃんは間違いなく勝利者だった。

その目の前で崩れ落ち、膝をつくのび太。
通行人たちはその光景を好奇の目で見つめる。

しずかちゃんの連れの長身の優男は、しずかちゃんの傍に身を寄せてのび太を警戒するように睨み付ける。
それを見たしずかちゃんは僅かに苦笑いを浮かべ、男を軽く手で制した。

もはやのび太のような男に、何かできるだけの度胸も根性もない、そう見切ったような笑いだ。

それを察したその美男子の男もまた、路上で震えるのび太を嘲笑うように見下ろした。
路肩に止めてあるベンツ600LSの運転手に向かって、少し待つように手で合図する。

「…な、何て言ったの、しずかちゃん?」
のび太はもう一度尋ねる。その声は恐怖に震えていた。

するとしずかちゃんはウェーブの掛かった長い前髪を手でかき上げながらのび太に向き直り、再び言った。

「バカって言ったのよ…それに超キモい」
のび太を見つめるしずかちゃんの目は、まるで道端に落ちている犬の糞を見るそれだ。

動揺を隠せないのび太は、しずかちゃんの目の前でオロオロとするばかりだった。
周囲の野次馬の指すような目線の中で、のび太は震えながらうな垂れる。

そんなのび太の哀れな姿に対してしずかちゃんは意地悪くニヤリと笑った。

「二度とあたしの前に姿見せないでくれる、のび太さん。もう私達はなんの関係もないの」
そう言い放つとしずかちゃんは、足元にペッと唾を吐きだし、待たせてあったベンツの後部座席に乗り込んだ。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/11/25(火) 01:55:06 ID:aw/FJDOj<> A
遠ざかるベンツの姿を、のび太は呆けたような目で追う。
力なく立ち竦むその姿は、この街には不自然なほどに目立つ。

交差点を足早にわたる通行人が、邪魔そうにのび太を睨みつける。
そんな視線に気づくことなく、のび太は涙ぐんだ目で、もはや視界から消え去ったしずかちゃんのベンツを追っていた。

都会の喧騒が、のび太の耳の中で残酷に響く。

そのままのび太は泣いた。泣き崩れた。地面に蹲り、オイオイと号泣した。
仕事を失い、尾羽打ち枯らした今ののび太の精神は、すでに限界に達している。

もはや誰も自分を愛してくれない。
彼を助けてくれるドラえもんも、もうどこにもいない。

「ドラえもん…助けてドラえもん」

のび太は小声で呟いた。
その声も、都会の喧騒の中に掻き消えてゆく。

のび太は尚も泣いた。
ふと目の前を見る。

アスファルトの表面に、しずかちゃんが吐き出した唾がこびり付いていた。
少し乾きかけたそれは、アスファルトを僅かに黒く滲ませている。

のび太は四つん這いになり、はゆっくりとそこまで這い寄った。

しずかちゃんの唾液。しずかちゃんの分身…それはのび太自身が失ってしまった愛の欠片だ。
遠く過ぎ去ってしまった輝かしい少年時代の、かすかに残された雫だ。

のび太の心臓の鼓動は高鳴る。
同時に、若き日の思い出が脳裏を過ぎる。

放課後、しずかちゃんと過ごした甘酸っぱいあの日々。
まばゆい陽射しの中で共に笑い、励ましあい、仄かな恋心を抱いたあのせつない少年の日。

(あの熱き情熱の疼きを、もう一度取り戻せるだろうか?)
のび太の股間は熱を帯びてゆく。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/11/25(火) 01:55:39 ID:aw/FJDOj<> B
のび太は地面に顔を近づけた。
口を空け、舌を伸ばす。その舌先はゆっくりとしずかちゃんの残したの唾液に向かって伸ばされてゆく…。

通行人の怪訝な視線を浴びる中で、のび太はそのままアスファルトにキスをした。
夢中でしずかちゃんの唾液を舐めた。そのまま音を立ててすすった。

しずかちゃんの愛を取り戻せた気がした。(了) <> オフ会<>sage<>2008/11/25(火) 05:26:11 ID:4dyUvdWF<> つい先日ピザに毒が入っていたきったないファミレスに、妙な一団が入って来た。
全員が全員、個性溢れる仮面を被っているのだ。
「それじゃあ全スレ共同仮面オフ会を始める。みんなドリンクバー注文したか」
キン肉マンのお面を横掛けにした男が音頭を取る。
顔面丸見えだが気にしない。
「じゃあ皆どのスレの住人かそれとなく匂わせて会話してみようか」
キン肉マンの音頭を受け、ksksだのケモ学だの鍋ァだのと意味不明な言葉を交えた暗号文のような会話が乱れ飛ぶ。
自称ロワ乱立嵐のハットリくん仮面がガムシロップ20個入りコーラを飲んだ時、キン肉マンが誰なのかが話題にあがった。
「名乗らなくても分かるっしょーが」
とキン肉マンは自らのテーブルを指差した。
シシカバブ、焼き鳥、豚串、ちびたのおでん。
串だらけのテーブルを見て誰も彼もががってんボタンを連打した。へ〜ボタンがひとつまじっていた。
妖怪とメリーさんの百合とにかく百合話がおおいに盛り上がり、GGG監修の投下支援祭りゲームの開発が決まった時、誰かのケータイが鳴った。

や・ま・あらしの登場だっ♪

着うたらしき軽快な日本語ラップが鳴り響いた。
このSFはわしが考えたスレと貴方に合う創作物を探すスレを覗いた事のある板民が凍り付いた。
キン肉マンがおもむろに携帯を弄る。
マナーモード、設定。
キン肉マンは厳かかつ傲岸不遜に言い放った。
「……山嵐のベストは最高だぞ。聞いて置いて損は無い」
ちなみにこの日、串の人は参加して居なかった。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/11/25(火) 05:30:08 ID:A1veqpwQ<> ちょwwww <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/11/25(火) 05:31:40 ID:A1veqpwQ<> しかし、俺の場合多すぎてどこのスレの住人か匂わせるって難しいぞ
<> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/11/25(火) 05:34:24 ID:u/VoUeLZ<> これはwwwww
分かる人にしか分かんねーだろwww <>
[―{}@{}@{}-] 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/11/25(火) 05:37:13 ID:Lf5iH9aF<> 参加しなくて良かったwww <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/11/25(火) 10:04:32 ID:5+/Yj5Xr<> なんぞこれwwwww <> 記憶喪失した男 ◆cnhIMeWufo <>sage<>2008/11/25(火) 11:59:56 ID:zQjArhC7<> >>181 見たぜ。偶然なあ。
このスレ来るの一ヵ月に二度目ぐらいだけど、
たまたま今日、見たぜ。
この恨みは果たしてやる。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/11/25(火) 12:20:04 ID:5+/Yj5Xr<> おいしいなあwww <>
[―{}@{}@{}-]   <>sage<>2008/11/25(火) 20:24:30 ID:Lf5iH9aF<> >>187
作品で晴らせよ?思わせぶりに串なんか並べやがって……
俺は執念深いからな? <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/11/25(火) 20:42:56 ID:5+/Yj5Xr<> wwwww <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/11/26(水) 11:54:33 ID:oyNOZRc+<> ちょwww <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/11/26(水) 17:13:33 ID:y+qW6dX6<> >>185 >>189
お前は自分じゃ何も書けないくせに
方々のスレにいるんだな
まじで暇なのか? <> 記憶喪失した男
◆cnhIMeWufo <>sage<>2008/11/27(木) 02:52:05 ID:IwjHgZY6<> >>192 串はバナーの絵とか作ってるよ。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/11/27(木) 03:01:09 ID:WTFVgTdZ<> つうかギャルゲのライターとかSSはかなりの数書いてる書き手
最近絵もかき始めたらしい <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/11/27(木) 20:46:08 ID:iiFy3zKY<> 「今は亡き千明さまに捧げる詩」

仄暗い闇の中で、千明さまはゆっくりと微笑んだ。

両手両脚を手錠で拘束されて床に転がされた私は、その千明さまの無辜な笑顔に慄然とする。
月明かりが差し込む無機質な部屋。

静寂の中に潜むはち切れそうな緊張感が、私の鼓動をさらに激しく高鳴らせる。
千明さまは天使のような微笑のまま、手にするものを頭上に掲げて見せた。

それは一本の巨大な張型だった。

亀頭の形状や肉茎に浮き出る血管に至るまでグロテスクまでにリアルに再現された巨大な張型。
薄暗い月明かりの中でそれは、鈍い光を放ちながら悠然と揺らめいている。

千明さまはまるでアルテミス。
美しい裸体が月明かりの中で妖しく輝く。

私は罪深きアクタイオン。
自ら犯した罪のため、自らの剣で今、私は貫かれる。

「うぎゃーっ!」
私は絶叫した。

肛門はメリメリと音を立て、括約筋が引き千切れる嫌な感触が伝わる。
激痛に貫かれた私は、歯を食いしばり泣きながら耐えた。

これは私に与えられし罰だ!
私の犯した涜神行為は今、非情な美の女神の手によって裁かれるのだ。

太ももに生温い物が流れる。そう、それは私自身の流した血だ。
引き裂かれた肛門から流れ出る血は、まさしく私の穢れだった。

私は泣いた。
泣き叫んだ。

その声は星々に届いただろうか?
私の祈りは?

千明さまは微笑みながら張型をグリグリとかき回し、さらに私の肛門の奥深くへとねじ込んだ。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/11/27(木) 20:46:54 ID:iiFy3zKY<> 千明さまは便意を催すと、おもむろにパンティーを脱ぎ去った。

縛られたまま床に転がされた私に、千明さまは無造作に美しい尻を向けられる。
窓から差し込む月明かりの中で、その肌は神々しいほどに白く艶やかだ。

その美しい御姿のまま千明さまは、白い絨毯の上に大量の糞を垂れ流された。
そう、それは私の目の前に。

静謐とした、無機質な白い部屋。
他に誰もいない、たった二人だけの空間。

ここは神の住まう領域なのだ。

すると突然、千明さまは美しい瞳を私に向けられた。
おびえる私の両目を覗き込み、残虐な微笑みを見せた千明さまは、この私めに尊い御言葉を賜ってくださった。

「ほら御覧、大地が育みし生命はわが命の糧となり、そして今、再び大地に戻るのよ」

毛足の長い白の絨毯の上で、汁気たっぷりの糞が湯気を上げ、香ばしい匂いを放つ。
淡い春の夜の月明かりの中で、黒々とした大便が鈍い光を放った。

そうだ、それは生命の神秘を内包した神々しいまでの輝きだ!
それだけではない、これこそが千明さまが賜った、新たな生命を生み出す輪廻への兆しなのだ!

私は泣いた。

泣きながら跪き、その糞を直にむさぼり喰った。
香ばしい臭気が鼻を突き、その刺激によってさらに涙が流れる。

既に激しく勃起した私は、千明さまが嘲笑って見下ろす中で、軽く呻き声を上げながら糞を食い続けた。
止め処なく流れる熱い涙を拭うことさえ忘れ、ただもう一心不乱に。

かつて千明さまの一部だった糞。
千明さまの肉体を構成し、千明さまの内臓で消化された排泄物。

そう、これは千明さまなのだ。千明さまそのものなのだ!
かつて千明さまだった一部が、今私の中に入り、私の一部となるのだ。

私は心の中で叫んだ。嬉しかった。
その瞬間、私は遂に神との邂逅を果たした。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/11/27(木) 21:30:28 ID:IqiCcOWB<> エロパロの然るべきスレで晒すことをオススメする <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/11/27(木) 21:32:28 ID:yPDrh/IO<> この板に行き場はないと思う <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/11/28(金) 05:44:35 ID:Qh3xEJX2<> 過疎板の過疎スレでこれほどまで早く検閲が入るのは凄いね
創作家よりも検閲官向きの人間が多いのかな? <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/11/28(金) 20:19:28 ID:LwJRCOvd<> 専ブラ入れた方がいいよ <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/11/28(金) 21:18:35 ID:LZpFXo3h<> 狙撃兵向きの人間とかは多いかもだ <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/11/28(金) 21:22:24 ID:mZ1Ad2Ej<> 狙撃兵向きってどういうの? <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/11/28(金) 21:29:05 ID:LZpFXo3h<> 極端に言うとうんこ漏らしながら10時間ぐらい潜んでいられて、
ターゲットが出た一瞬で発砲できる才能 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/11/28(金) 21:29:16 ID:RYU9nV6x<> 一発必中? <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/11/28(金) 21:37:32 ID:mZ1Ad2Ej<> つうか専ブラ入れてれば新規レスがあるスレわかるしな <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/12/03(水) 21:47:58 ID:wswZunGC<>  大変なことになったからすぐに来て!!
 幼馴染からそんなメールを受け取って、家まで行ってみるとそこには地獄絵図が広がっていた。
 顔、顔、顔、顔、顔、顔、顔、顔、顔、顔、顔、顔。
 同じ顔、計12つ。
 
 見慣れた幼馴染の顔とはいえ、大量に並ぶと若干気持ちが悪い。

「何をしたらこんなことになるんだよ……」

 顔をどっちの方に向けたらいいのか逡巡しながらそう問いかける。

 12人の幼馴染が各々好き勝手に物を言うし、
 その内容も分裂したとかファンタジーな感じで、
 状況を把握するの時間がかかってしまったが、彼女らの主張はこうだ。

 朝起きた → 12人に分裂してた → 完

 スーパが付くほどシンプルだ。

 物事ってのは説明の余地がないほど単純なほど恐ろしいということに気づかされる。
 しかも彼女ら1人1人と話をするうちに気がついたのだが、
 幼馴染の元の性格と寸分狂いもなく分裂した12人は同じ性格をしている。

 某12人の妹と戯れるゲームだってそれぞれ性格は違うというのにまったく不親切なことだ。

「まずは個体の区別をする必要があるな」

 俺はカバンから近所の100円ショップで買ったポストイットを取り出す。
 そしてそれにA〜Lまでのアルファベットを順番に書き、
 それを手当たり次第に幼馴染ズのおでこに張り付けていく。

「えいや!」
「な、なにするのぉ〜」

 とりあえず12人全員にポストイットを張り終えた。

「幼馴染A!!」
「はいっ!?」
「貴様は今から妹キャラだっ!!」

 おでこにAと書かかれたポストイットを付けた幼馴染にそう告げる。
 12人の幼馴染の顔はみな一様に、
 俺の素晴らしい発言の意味を理解できていない顔をしている。

「だから貴様は妹キャラだと言っているんだっ!!」
「ちっ、ちがうよぉ〜。私は幼馴染キャラだよぉ〜」

 キャラとか言うな、と問題はそこじゃなかった。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/12/03(水) 21:49:08 ID:wswZunGC<> 「流石の俺も12人も似たような奴と付き合っていける自信はない」
「……!?」
「お前の返答次第ではお前との付き合いもこれまでだな」
「……」

 どうやら俺に捨てられることと己のアイデンティティを天秤にかけているらしい。愛い奴め。

「わかった」
「お兄ちゃんと呼ぶんだぞ?」
「おにい……ちゃん?」

 あまりの破壊力に気を失いそうになったが気にしない。
 とりあえず手当たり次第に幼馴染にキャラを割り振っていく。

 そして最後は。

「幼馴染Lは、幼馴染だな」
「やったぁ〜」

 元鞘に収まったLは嬉しそうだ。A〜Kの幼馴染ズは不満そうだ。
 不満そうな幼馴染ズを見ていて閃く。

「いっそローテーションでもするか?」
「私たちが混乱しちゃうよっ!!」

 却下された。そりゃそうか。

「改めてみると凄い光景だな」

 幼馴染たちは一生懸命割り当てられた役割の練習をしている。

「合体してキング幼馴染になったりしないかな?」
「しないよっ!! 私たちに何を期待してるのっ!?」

 怒られた。
 それにしてもずいぶん一生懸命キャラの練習してるなぁ。

「お前らそんなことしてないで、元に戻る方法とか考えないのか?」
「言われたから練習してたのにぃ!?」

 我が幼馴染ながら随分とアホの子だ。
 さて、どうしたもんか。

「叩けば直るんじゃないか?」
「私たちテレビじゃないよぉ!?」

 テレビを叩けば直るってのも嘘みたいですが。

 う〜ん、そろそろ本格的にこの状況をなんとかしなくてはならんな。
 そんな事を思っていると突然、閃きが舞い降りる。

「今からお前たちに殺し合いをしてもらいます!!」
「えぇ〜!?」 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/12/03(水) 21:50:18 ID:wswZunGC<> S-1に投稿しようと思って勢いだけで書き始めたら
収拾がつかなくなってしまったもの

やっぱりある程度書き始める前に考える必要はあるね、って話 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/12/03(水) 22:44:20 ID:PXMvwkwh<> なんというカオスwww <>
[―{}@{}@{}-]   <>sage<>2008/12/04(木) 02:24:39 ID:Pf0A6V+X<> おさなロワw <> 題:秒針の隙間から伸びた、(1/4)<>sage<>2008/12/04(木) 22:32:29 ID:rI7Kc1Jw<>

  少年のイデアは呟く、
  「……意識を介在させてはいけない。
   防波堤はカタストロフィーの布石さえ演じられぬのだから。」


――午前七時四十二分

 等間隔に配置された街路樹の下を抜け、彼は停留所に向かう。
 眠りから醒め切らぬ街。躁病を抱えたスーパーマーケット。流動性を固持する乗用車の群れ。
 弛みに絆されるその感覚は彼を厭世観に染めかけるも、所詮はコピーペースト故、途切れる。
 そして劈く不快感。
 眼界にノイズの如く走る少女たちの嬌声が彼を現実に縛り付ける。
 自動的な歩み。ほら、もうバスが来る。急がなきゃ。パブロフ。


  それはさも悲しげに、
  「生まれつき歯車として生きていたかった。
   せめてそんな風に思われていたかった」と。

<> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/12/04(木) 22:33:40 ID:rI7Kc1Jw<>
――AM 08:17

 バスの中、整理券を吐き出す装置に寄り掛かり、黄色いアクリル樹脂で包まれた手摺りに腕を絡める。
 座席はまばらに埋まり、人間の音が響き合うのが遠く聞えている。
 車内での立ち位置は固定されていた。
 彼は固定する事を好んだが、固定されるのも許容できた。
 食欲に似た生命維持装置に身を委ねる日々は、恒常性に欠けるのだ。
 翻って予定調和は母の腕の中のように柔らかく、慈愛に満ちている。
 そういえば、最後に他人の皮膚に触れたのは、いつの事だったか……。

                  ――――何かが聞えた。

 咄嗟に理解が追いつかず目を四方に走らせる。誰が?
 誰だ ?
 車内アナウンスだった。遅れて、理解が触れる。あの野蛮な声は、路上に這うガムの残骸の声は――

「聞こえて□んです□? バスの□テップに立□ないでくだ□い、いい加減に


 反響。反響……視線が、無数の目が――動けない――四方に飛び散る意識が、足元が、足元が沈み込む――
 目が、眼球が、血の通う眼球が、無数の瞳孔が、虹彩が、

 潰されるんだ!!
 殺される、殺される、血の海になって僕はやけつくような火を、非を咽頭に押込まれて腸壁が瓦解するのに

『ねえ、あのひと、なんかこわくない』
『前も見たよ、確か途中のバス停でのってくるひとだ』
『だいじょぶかなあのひと』
『あのひと』
『あのひと 』
『 あのひと 』『あのひと』『あ の ひ  と』『あ の ひと』『あ の  ひ と』『あの ひ

 食道に焼け付いた破片を、傍観,連なる傍観、十字架は誰の殺サ,繝九Η繝シ繧ヲ繧 ァ



  。

   、


 その瞬間、見た。
 見えた。
 窓の外に。

                    手 ?

<> 題:秒針の隙間から伸びた、(3/4)<>sage<>2008/12/04(木) 22:34:11 ID:rI7Kc1Jw<>
――AM 08:19:02
 僕は見た。
 窓の外、雑木林に見守られた、空白のような畑。
 錆付いた土の海から一本の手が伸びているのが見えた。

  手

 白い。
 肘からずっと、宙に向けて、星を取る子供のように、あどけなく。
 誰かが置き去りにしたのか?
 用済みで?
 或いは、奪われた手か?
 子供のように玩具として『手』を奪い、飽きて放ったのか?
 切除したのか、ならば、どう、何を以って?
 同意はあったのか。同意して手を切る、否、自ら手を切る、肘ごと?

<> 題:秒針の隙間から伸びた、(4/4)<>sage<>2008/12/04(木) 22:35:16 ID:rI7Kc1Jw<>
――AM 08:19:57
 疑問符が胸を浄化して、気づくと真実だけが残されていた。

 違う、あれは『手』だった。
 紛れもなく救いの『手』を差し伸べられたのだった。

 しばらくしてバスが止まり、僕は降りた。
「あそこに立たれるとドアが開かなくなったりして、困るんですよ」
「すみません、うっかりしてて」
 そんな、笑える程自動的な。


――夕方、五時過ぎて

 日の落ちた薄闇に目を凝らし、帰りのバスの窓からあの畑を見る。
 あったのはやはり、引っ掛けられた白いゴム手袋だけだった。
 あの瞬間、秒針の隙間に見えた猟奇は、自分の記憶だけに固定しようと考えた。

 いつもどおり家に着いて。僕はこうして。
 たぶん明日も。また。

(了)
<>
[―{}@{}@{}-]   <>sage<>2008/12/04(木) 22:40:55 ID:Pf0A6V+X<> こういう作品ってどこに持っていくんだろうね
シュルレアというにはシステム化された…

ケータイ小説やらの類よりずっといいとオモタ <> 創る名無しに見る名無し<><>2008/12/04(木) 22:41:46 ID:oCyM6Uk7<> 凝った作風が面白い。
自分には出来ない芸風?だから正直羨ましい <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/12/04(木) 22:42:34 ID:sSQ8F7Rn<> はっきり言うと、意味はわからん。
が、何かざわっと来るものはあるな。
<> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/12/04(木) 22:45:00 ID:zx9p3I4e<> >>211-214
シュールだね。
確かに詩とも小説とも少し違うな。
どっちかというと、「写真集についてる詩っぽい文」?

なんか人形写真集なんかに似合いそうだな。
そういう趣味の人?
澁澤龍彦とか好き?

などと質問攻めにしたくなる作風ですw <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/12/04(木) 22:46:00 ID:wdupJYB1<> もう少し粘っこく説明すれば狂気に引きずられるのを描写できると思うぜ
侠気の世界に踏み込んだ少年が手によって引き戻される、
でも実際にはそんなに経ってなかった、みたいな

そういう風じゃなかったのなら、ごめん <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/12/04(木) 22:46:16 ID:ZMEoBMgo<> こういうのが感想のつけにくい作品って奴かな?
対応するスレはどの辺になるんだろうね

ハルヒの長門の書いた奴思い出した
幻想ホラーだっけか? そんなん <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/12/04(木) 22:46:45 ID:rElM5x//<> これは良作。しかもかなり上等な。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/12/04(木) 22:46:48 ID:KUmAHvO4<> ああ、そうねw
四谷シモンの人形がバスに乗っけられてる写真集のイメージだ <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/12/04(木) 22:49:18 ID:KUmAHvO4<> >>211-214は通勤通学時間帯のバスだけどさ、
昼日中のバスはかなりシュールな空間だよね
乗客の偏りかたがハンパない
>>211-214みたいなのが紛れ込んでておかしくないってぐらいw <>
[―{}@{}@{}-]   <>sage<>2008/12/04(木) 22:50:50 ID:Pf0A6V+X<> >>223
流石にこいつは駄目だろwww <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/12/04(木) 22:51:49 ID:KUmAHvO4<> ええーw <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/12/04(木) 22:53:10 ID:KUmAHvO4<> まあでも、思ったより遥かにかっけえ作品がでてきてびびったw <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/12/04(木) 23:18:37 ID:rI7Kc1Jw<> 三人称(=自身に対してすら他人事、モノ扱い)から一人称への移行とか
時刻表示で神経質になってるところとか
描写のレベルが落ち着くにつれて人並みになるところとか
いろいろやってみたんですけど、うまくいってましたかね? <>
[―{}@{}@{}-]   <>sage<>2008/12/04(木) 23:19:57 ID:Pf0A6V+X<> 成功してると思う <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/12/04(木) 23:21:14 ID:sSQ8F7Rn<> >>227
理解しようとするとグルグルくる感じがしたので、
最後に普通に戻った時になんかある意味ホッとした。

成功? <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/12/04(木) 23:26:06 ID:KUmAHvO4<> 時刻表記の夕方はくたっと落ち着いた感じがしてよかったやねw
でもこれ毎日やってんだろうなぁ <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/12/05(金) 14:55:56 ID:xFXswESH<> これはいい意味で行き場所のない作品だな
個人的にはこじんまりまとまりすぎて、もっと弾けて良かった気がするが

というか、実は良スレなんだよなここ <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/12/06(土) 01:01:59 ID:nphtHCFY<> 蛇を踏むのころの川上弘美みたいで好きだなぁ
<> 題:バッドエンド依存症 1/3<>sage<>2008/12/06(土) 21:39:13 ID:gqgU89sO<>
 例えば、十一月の公園に落とし、路上に散らばった記憶。
      雲居に揺らぐ、静電気を纏ったウサギの記憶だ。

  彼女は云った、
   「いっそ虐待とか、されてたかったかもしれない。」
  ――あれは、誰の言葉だったのだろう、なんて。

   凍て付いた遊歩道に、靴底の感覚さえ感じられず、
   水分を奪われた喉の皮膚が刺さりあう、辛うじて得た生命感覚。
   遊歩道はたぶん、睡蓮の葉で出来た頼りない橋だ。
   一歩狂えば、彼女の如く―― どぼん。

    不意に,

  皮膚感覚――編集されたフィルムに映り込むサンダル履きの少女――記憶を捏造して、
   まだ足りない。
   まだ足りない。
   まだ足りない、とねだる子供の群れが。
   なんだ、あの子供たちはただのトラウマじゃないか。

     嗤おうとして、ギアを入れ間違えたら、視界がまた浸される。

    ――悲劇役者なんて、好んで繰り返した癖に。

 レコードが遠く、日曜日の終わりを嘆くのが聞えていた。
 こんな時、彼女ならば,

<> 題:バッドエンド依存症 2/3<>sage<>2008/12/06(土) 21:40:14 ID:gqgU89sO<>
   ◆ ◆ ◆ ◆

――記録映画のワン・シーンより


 「私、別に家が暗かったとか、誰かが死んだとか、そういうのないもん。
  シンデレラみたいにいじめられてたとか、
  白雪姫みたく誰かにひどい事されたとかって、そういう話もないの」

  私が勝手に暗くなってるだけなんだよ――リオの口癖だった。
  そんな事を呟くたびに、余計にリオが小さくなっていくようで、
  この腕で捕まえていないと消えてしまいそうで恐くなって、また腕に力を込めなおす。

   体温が溶けて、世界の音が途切れる。

  大丈夫だよ、彼女は慈しむように囁いてくれた。

 「私、歩けないし。そんな強く抱きしめてなくたって、身体はずっと、ここにあるよ。」

  居る、とは聞えなかった。それは、身体を置き去りにしてどこかへ消えようとするみたいに聞えた。
  僕が欲しいのは心だったのに。

  虚ろな意識と焼け付いた胸が熱病に浮かされたような僕たちを辛うじて現実に繋ぎとめていた。
  このまま二人で「死」を始めてしまっても、吝かでないとすら。

   だから、彼女は――

 「君、私の事 愛してないって云ってたよね」

  彼女の声は、彼女自身の部屋の中で反響して、僕には木霊しか聞き取れない。
  壁に耳を澄ますように、心音を伝うように、願わくば血流さえも通えばいいと……。

   僕が求めてるのは、君の心であって、君じゃないなんて、気付いてない振りして。

 「でも、いいんだよね。私はただ、ばらばらになりそうな私を、壊れないようにしてて欲しいだけ」
 君じゃなくてもいいのかもしれない、なんて嘯いたりして。

   ねえ、知ってる。
   ウサギって、肉食用のもいるんだって。

  捌かれる事に慣れすぎた僕の心なら、君の虚ろな穴も理解できたのかもね。

   君は、やっぱり私を食べてくれるんだよね。
   私が死ぬときは、君だけに殺して欲しいの。

  そんな日が来るといいな、なんて子供らしく思った、一年前の秋。
  所詮僕らは良く出来た悲劇役者さ。
<> 題:バッドエンド依存症 3/3<>sage<>2008/12/06(土) 21:40:59 ID:gqgU89sO<>
   ◆ ◆ ◆ ◆

  子供じみた悪夢は、叶わない。


 『本日の上映は出演者の都合により中止されました』


  いつしか、「生きてて欲しい」なんて縋った僕は、彼女を羽ばたかせた。
  ある意味で良く出来たラストシーンだったのかもしれない、なんて。
  俳優には最初から向いてなかったのかもしれない。
  ――気付けば温かい、ベンチ。


    名優ならば、ここで落涙するのだろう。
    ただ、僕はあまりに心を売りすぎた。
    翻って、彼女はなんて素晴らしい女優だったろう。


  僕はもう一度、台本の不備を呪った。
  けれど台本を書いたのは、結局僕たち自身で、


     本日、俳優業を退職する事に決めました。
     ごめんなさい、監督さん。
     辞表は、靴の中にでも押し込んでおきます。


 ――――どぼん。

(了)
<> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/12/06(土) 21:43:28 ID:aUSI0Ddm<> バスの話書いた人? <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/12/06(土) 22:01:27 ID:gqgU89sO<> >>236
です。
今回、あんまりつめてないですが。



四谷シモンや澁澤龍彦は興味あるものの手は出せていない状況です。
気に入ってる作家は梶井基次郎、スティーヴン・キング、安部公房、サリンジャー辺りで。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/12/06(土) 22:54:41 ID:Vmz4w4pt<> SKはザ・スタンドだけ読んで、あとは映画ですましてるな
最後、いきなり核兵器を砂漠から拾って来て誤爆で敵全員あぼーんは
無理やりすぎな終わらせ方だと思ったw

この人は本当に映像化作品に恵まれてるなぁ
ザ・スタンドは最悪の出来らしいけどw <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/12/06(土) 23:52:18 ID:JeP4wH1t<> キングだったら長編より古めの短編集(『深夜勤務』とか)のほうが面白いんじゃないかと思い始めてる
飲んだくれの父ちゃんが腐ったビール飲んで怪物になっちゃう話とか
ギャングの妹の結婚式で演奏するジャズバンドの話とか <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/12/07(日) 03:00:45 ID:B4sjccyX<> 梶井基次郎、俺も好きだ
Kの昇天と桜の樹の下にはが暗記しちゃうレベルで好き <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/12/07(日) 03:24:42 ID:1LeCzqiV<> >>233-235
こういうのはレスもつきにくいかもだけど、どうか懲りずに投下して欲しい
谷山浩子とかは好き?

梶井基次郎といえば文芸板の某評価スレで青空文庫から「檸檬」を貼って、
評価してください、ときたのがいた
「たとえば丸善であった。」を「東急ハンズであった。」と書き換えてたw
お前それはないだろうと <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/12/07(日) 18:02:07 ID:gleWaHmX<> ファイアスターターが一番好きです>キング
谷山浩子は存じ上げないです、けど聴く感じは寺山修司っぽいなあーと。違うかな。

というかここで出したのって、小説よりも音楽の方に影響受けてる気がします。
GRAPEVINEとか、ART-SCHOOLとか、最近だとPeople In The Boxなんかの歌詞がかなり入り込んでいるというか。
もろにロキノン厨なのです。


ttp://www6.uploader.jp/dl/sousaku/sousaku_uljp00524.jpg.html
そしてこないだ書いたやつ。やっぱ横書きだと横書きっぽい話になってしまう・・・。
されど2chだと右端折り返し利かないから見栄え考えるとどうしても上記のようになっちゃって、変わらんのですが。
皆さん見栄えとかどう考えてんだろ・・・? <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/12/07(日) 19:29:13 ID:1LeCzqiV<> 谷山浩子は、絵本みたいな明るい曲だけど歌詞を逆に読むと
「ママがわたしを殺した」とか書いてある、そんな感じですわー
俺のイメージだと稲垣足穂っぽいw

まあそんな連想をしたのだけど、ロックな人なのね
>>242の読んでも、やっぱりなんか俺は谷山浩子の歌詞を思い出す

見映えは毎回試行錯誤してるかも
軽いお話だと一行おきに空けてみたりもしますな <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/12/08(月) 12:27:02 ID:198rgzsm<> 文章はしょぼいが、新世界よりは圧巻の作品だったな

バケネズミに育てられたから、自分を鼠と思ってXX機構が人間じゃなくネズミに〜ってところは
ちょっとあまりにあっけない顛末すぎて、尻すぼみだったがその過程が凄い <>
[―{}@{}@{}-]   <>sage<>2008/12/08(月) 13:34:35 ID:KTt2zY6s<> ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm1544885
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm1687161

時折聞いてる <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/12/09(火) 23:01:30 ID:4wO0wZ6e<> ハブルの碑
 その碑文に曰く

  集え 憑れたる者どもよ
  来たって己が悪運の限りを試すがよい
  だが忘れるな
  賭金と涙は銘々自らが
  支払わねばならぬという事を <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/12/10(水) 00:08:19 ID:1EINXFhe<> お笑いナシの礫

   序
 さて、お立会い。
 寸鉄人を刺すか否かは保証の限りに非ず。
 この巻を編むに当たって我が身に惹起した、
 語るも涙聞くは大笑いの段はとりあえず略す。
 御用とお急ぎでない向きはとくと御覧あれ。

○ゲイは身を滅ぼす
 ゲイ風で売って消えたタレントの故事から
 転じて、一発屋を揶揄する時に用いる。

○核々シカト
 「核」を振り回して利を貪り、自らの責務は
 放擲して恥じぬ様。

○支那から出た真(まこと)
 極めて稀な、あるいは殆どあり得ない事態
 状態変態を表す。

○教育における三悪
 文科省、日教組、馬鹿親の三点セットを
 指す。こやつらを絶滅せしむべし。

○中元に異を唱える
 届いた中元の数に不平を言い、価格を推し
 量っては不服を並べ、甲斐性無しの亭主
 への不満を喚く、世の多くの妻女の行い。







<> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/12/10(水) 00:25:50 ID:1EINXFhe<> お笑いナシの礫  其の弐

○2ちゃんを得たニートの如く
 現世(リア)では全く役立たずの引篭もり
 (ニート)が、掲示板内で傍若無人に振舞う様。
           【類】 おまえが言うな

○腹が減っても「汚染米」は喰えぬ
 カッコ内に次の語句を代入するに当たって、
 対外的な斟酌は無用。
 毒野菜、毒鰻、毒餃子、毒冷食、メラミン、等々。
          → 「俎上の国民」を見よ

○俎上の国民
 口腹を満たすに足る正常(まとも)な糧食を
 得んと欲して果たせぬ何処かの国の民。
          → 「政狂一致」を見よ

○政狂一致
 国を売り、民を売り、自国民を偽り欺き謀る
 政(まつりごと)の根本を忘失した、貪官汚吏の
 物狂いの様。

○やらずのブッシュ
 ならず者国家への制裁を無定見に解除した男。
 ブッシュそしてアメリカのこの裏切りを
 しかと見届け、ゆめ忘るべからず。

○ロン-ヤスからジョージ-ジュンまで
 宗主国と属国の関係を表徴する典型的な例。
       → 「塩野七生の『断じて』を見よ

○塩野七生の「断じて」
 宗主国と属国については、『ローマ人の物語』を
 読むべし。但し、「断じて」の使用頻度の高さには
 眼を瞑ること。  




<>
[―{}@{}@{}-]   <>sage<>2008/12/10(水) 01:04:22 ID:foFF6jOA<> 塩野七生は確かに「断じて」多いねwww
紀元あたりからルネッサンス辺りまで語らせたら神なんだけれど <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/12/10(水) 01:27:04 ID:3M7hh4SA<> 塩野七生の共和制ローマ好きとヴェネツィア好きは異常
ところどころミーハーな女の子化しておるw <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/12/10(水) 10:58:21 ID:+U9ZT79l<> 塩婆は文章下手すぎて、自分の頭の中で再度構築し直さないといけないから、
逆に、学習書としては有用なのが皮肉だな <> 瓢(1/4)<>sage<>2008/12/14(日) 03:32:14 ID:iZm6lpvG<> 「意味は認識するものであって初めから存在するものではない」
「あると仮定することもできる」
「その場合は神を定義することになってしまう」
「あなたは無神論者かい」
「そんな覚悟もないので不可知論者を演じている」
「認識できないという証明は可能なのかい」
 彼女はその男達の会話を聞き流しながら、真直ぐ歩き続けた。
 彼女は神と言う無責任な物語に好意を寄せていた。
 一方で彼女は、責任と階層と構造を疎んでいた。
 嫌っているというよりは、失望故に興味を摩耗し切っていた。
 彼女の歩く道はいつしか階段になっていた。
 彼女は階段の途中で立ち竦んだ。
 階段の回折する間に位置する踊り場に、二人の男が座って話し込んでいた。
 背中越しに、彼らの会話が届いた。
「健全な社会に物語は不要だから」
「歯車になれば喜怒哀楽はいらない」
「総じて苦しむくらいなら電化製品を演じよう」
「でも元から人は電気信号で動いてる」
 二人の男は、やがて彼女に気付く。
 彼らは愛想笑いを向けた。一人の男はそのまま顔を伏せた。
 顔を伏せていない方の男が、やあ、と言って彼女の左目を指差した。
「君はなぜ片目なの?」
「理由が必要なのかどうかもわからないの」
「いつから片目なの?」
「生まれた時から片目なの」
「それじゃあこんな所は去った方がいい」
「どうしてかしら」
「ここの奴らは、片目の少女の登場に、何らかの意味を求めようとする奴らばかりなんだよ」
「意味がなかったとしても?」
「そうだ」
「それは困るわ」
「だろう」
「だれが意味を求めてるの?」
「あそこに座している、七人の賢者達さ」
 踊り場の傍らに段差があり、七人の髭を伸ばした老人がたき火を囲って座していた。
「賢者に見える風貌ね」
「七人であることにも意味があるって顔をしてるだろう」
「彼らは何を話しているの?」
「興味があるなら傍に寄ってくるといい。でも、君にとって困る事になると思うよ」
「興味があるわ。困ったら無言で立ち去るわ」
「それでいいと思うよ」
「あなたも行かない?」
「やめておくよ。君との出会いに何らかの意味を見出したくない」
「そう。それじゃ私もやめておくわ」 <> 瓢(2/4)<>sage<>2008/12/14(日) 03:34:02 ID:iZm6lpvG<>  彼女は階段の上を目指す。
 少しだけ老人達の会話が聞こえて来た。
「この場所がなんなのかという討論に立ち戻るべきではないか」
「堂々巡りだ」
 聞き取れた言葉はその二つだけだった。
 彼女は失望した。
 階段を上り切ると、ダブルのスーツで身を固めた紳士が立ち竦んでいた。
 右手には乳白色のカッター・ナイフが握られている。今時コンビニでも見かけない、古くに普及したカッター・ナイフの形だった。
 彼女は彼の物語的な意味を勤めて無視しようと考えた。
 無視する意味が耳鳴りを引き起こしかねなかったので、彼女はやはり紳士の傍らで立ち止まった。
 紳士は、彼女が何かを言うよりも先に言った。
「自殺を考える意味さえ見失いました」
 彼女はうんざりした。人生相談のような彼の呟きは酷く物語的で、彼女は意味を剥離するどころか鍍金(メッキ)に塗り籠められかねない恐怖を抱いた。
「見失ったという言い方にはまだ意味が介在しているように感じます」
「なんで健康なのに死をイメージしてしまうのでしょう」
「比較対象があるからではないですか」
「比較しなければ差異はなく、意味も生じない訳ですね」
「比較しなくても差異はあるかもしれません」
「認識的に比較しなくても意味は生じますか」
「わかりません」 <> 瓢(3/4)<>sage<>2008/12/14(日) 03:35:20 ID:iZm6lpvG<>  彼女は苛々していた。幸せにも不幸にも意味らしい意味はなく、富豪が貧乏人に羨望を感じるような不健康な物語さえも介在する。認識したくない繊細で面倒な表現を、彼女は少しだけ明確に意識した。
「あなたは社会平均的に不幸なのですか」
「それはありえません」
「言い切れるのですね」
「私は飢餓に陥った事もありませんし、厳密な意味では孤独ではありません」
「それでも絶望はありえます」
「そうですね。ありふれた絶望があります」
「それは物語です」
「はい」
「不要な物語です」
「はい。その通りだと思います」
 お互いに沈黙した。彼女は仕方なく歩き始める。
 彼女の背中に向けて、紳士は啜り泣きをはじめた。
「本当は比較対象がないのかもしれません」
 彼女は溜息を吐いて立ち止まる。
「相対的な絶望ではないという事ですか」
「おそらくそれも物語のせいでしょう」
「物語と比較するのですか?」
「私は見た事がありませんが、偶像的な幸福をイメージできます」
「物語的な幸福像ですか」
「少しだけ現実的な補正が加わります」
「あなたは不幸と言う言葉を口に出してはいけないのかもしれません」
「恐らくはそうなのでしょう」
「生物的な衝動が、物語で塗り固められた価値観に狂わされたのではないですか」
「恐らくは、そうなのでしょう」
「想像です。確証はありません」
「恐らくは、そうなのでしょう」
「いつまでもそうやって適当に納得し続けていればいいのだと思います」
「恐らくは、それが私の幸福かもしれません」
「そうかもしれませんね」
 彼女は頷いて、再び踵を返した。 <> 瓢(4/4)<>sage<>2008/12/14(日) 03:37:46 ID:iZm6lpvG<>  再び紳士が言葉をかける。
「あの、そちらには何もありませんでしたよ」
「真空ですか?」
「理系の言い方でいうと、何もない訳ではありませんが」
「皮肉のつもりではありませんでした。申し訳ありません」
「要するに、認識出来る物がないのです」
「意味が剥奪された世界という訳ですか」
「お答え致しかねます。無意味という言葉さえ意味を持っています」
「釈迦が見た境地かもしれませんね」
「さすれば、釈迦は最たる破戒僧という事になるかもしれませんよ」
「あなたは見たのですか」
「いいえ。厳密には徐々に何もなくなっていくのです。私はここまで引き返しました」
「何故ですか」
「子供の頃、熱力学第二の法則を知った時に泣きました。あの心境です」
「私はまだ子供ですが、その心境は判ります。マクスウェルの悪魔は救いになりませんでした」
「私はエヴェレット解釈で多少救われました」
「量子力学はよく判らないんです。済みません」
 彼女は三たび踵を返した。
「やはり行くのですか」
 紳士の言葉に振り返る気はない。
「あなたは引き止めたいのですか」
「そちらに歩む事が無意義だと考えています」
「なにか有意義な別の提案があれば考え直すかもしれません」
「動物的本能があります。私は男だから、その」
「セックスですか」
 男はたじろいだ。だが彼は正直に頷いた。
「有意義どころか不快である可能性が高いですね。すみません、忘れてください」
「仮に確実に不快なら、それは確(しっか)りと有意義な事のはずですね」
「本当ですか。私は性欲があります。欲求しています」
「そうじゃないのです。本当に不快かどうか、想像もつかないのが問題なんです」
「あ」
「そこに役立たずの物語が介在する可能性が高過ぎて、憂鬱です」
「……そう、でしょうね」
「この道を行けば、私が片目である意味自体を埋没してくれるかもしれません」
「それは物語です」
「科学も根拠にあるから、多分大丈夫な方の物語です」
「そうですか」
 風が吹きはじめていた。
 紳士は、片目では砂埃が辛いだろうなと想像した。

 了 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/12/14(日) 03:38:54 ID:dFI6vI6A<> 乙 <> 創る名無しに見る名無し<>投下age失礼します<>2008/12/14(日) 03:43:22 ID:iZm6lpvG<> 適切な場所がわからなかったのでこちらに投下させていただきました。
衒ってるだけで浅い短編ですが、なにかお気付きの点でもあれば気軽につついてやってください。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/12/14(日) 15:43:38 ID:M7eFiy9s<> 感想。

こういうのすっげえ好きです。
会話になってないというか、誰も他人の話聞いてない感じが特にリアルで。
言葉の響きにもってかれて意味が後から追いかけてるような本末転倒感、
というか音の響きの論理性がほか全部支配しちゃってる、何か間違ってるような現象が。
難しいフレーズで幻惑するつもりが、結局煙に巻かれてるのが本人になってしまう逆説的な構図なんです。
自分と見えてる景色とすごく似てるような気がしました。

ただ、ひとつの話にあまりにもいろんなことを詰め込みすぎてパンクしちゃってるきらいがあるように思えます。
あらゆるベクトルすべてに矛盾しないよう、言葉を積み重ねて言った結果、
言葉の海に呑まれてベクトルそのものが見えなくなってる気がして。
無意味であることを訴えようとして「無意味」を演出した結果、作品そのものが無意味なだけになってしまうような?

文章の全体量と、内容の重さとのバランスはかなり大切です。
内容が軽いのに文章を積み重ねるのもそれはそれで味気ないことではあるんですが、
重い内容を短い枠に押し込めようとすると、どうしても通じない言葉に振り回されていくというか。
一文字一文字に意味を添えた、丁寧な表現ができなくなってくるのです。
これはこないだ自分が反省したことですけど。

ついていけないようなことするんだったら
最低限ついていこうとする人にはついてこられるようにするのが大事だなってのが最近の考えです。
まとまらない感想ですが、何かの足しにして頂けるなら。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/12/14(日) 17:14:03 ID:7JHqfMEz<> >>258
意図的にパンクさせて作品自体を無意味にする事によって、
無意味に対する作者の価値観を強調してるんじゃないの?

それにこの程度ならまだ付いていけないって感じはしないなぁ
十分に理解の及ぶ範囲だと思われる <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/12/14(日) 18:18:44 ID:/q25T2ey<> もっとコッテコテに難解な語彙を捏ねたほうが内容にあいそうじゃない?
いい意味で中二病な雰囲気だと思った <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/12/14(日) 20:40:50 ID:JuevWGT0<> 僕もこういう作風は大好きで、自分でも書いてみたいと思っているのですが
未熟なせいかどうにもうまくいきません
向いてないと言えばそれまでなのですが、こんなものは参考になるっていうものは何かありますか? <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/12/14(日) 20:41:58 ID:7JHqfMEz<> まぁ、俺が真っ先に浮かんだのは森博嗣だったな
ここまで突き抜けてはいないけど <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/12/14(日) 22:27:00 ID:y5NSeauW<> 前も言ったけど川上弘美の「蛇を踏む」がぶっ飛んでる
アマゾンのレビューの二極化っぷりが物語ってる <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/12/15(月) 21:16:19 ID:3iUERXzv<>  エクリチュールというものがあるとすれば無意識のうちに積み重ねられた語彙や刺激を理解すべき点を強調するために私はキーボードを叩いている。
 彼が驚いたのは包丁で切れない程の侘びと錆が血のような味覚を伴うからではなく意識的な無意識が衝動の前の方に匍匐前進してくるところにあった。今でこそ硝酸アンモニウムの加水分解が彩り豊かとはいえ相当数の偉大なる人材が有意義なオブジェクト指向設計ではない。
 それに先んじて数々のホールスパイスごと煮込まれた結果が海水に漂っている訳ではないのだが証明は不可能であり科学的手法の揶揄ではあるが、一瞬といえども時間的制約の元に文化的素養だと言う輩も確かにそこかしこに存在した。
 漏れたからといって人生が終わる訳ではなく、あくまで比喩的な情緒を伴っているのだがその芸術性はついぞ表現される事はなく、中近東ではもはや常識である。転じて、ソプラノとリコーダーは排他的であるかどうかはもう少し検討の余地が見られるのだろうか?
 もちろん、この文章は推敲されていず嘆かわしくも人前に晒す意味その物を疑問視すべきであるというのが多くの女子高生には関係のない意見であると考える事は可能であろう。
 その青年は頭を斜めに振ったが断じて違う。ゲルマニウムが三十二度で自我の萌芽があろうとなかろうとインシュリンとは別物であり周波数で三十二ギガヘルツであっても同じ事ではないが比較の対象としては不適切である。
 錆の話に戻るとミクロな視点で言うならば社会であり、マクロな視点で形容することが許されるのであれば、それは間違いなく許される事ではない。ましてやホールスパイスとして不適切である。
 比喩が煩雑になってしまったものの夢分析よりは精神分析の題材として有意義な半自動書記をここで終わることにしよう。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/12/16(火) 01:49:29 ID:P+f1BkeO<> バッテンだ <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/12/16(火) 02:08:02 ID:G8I+SkCc<> サーセン <> 記憶喪失した男
◆cnhIMeWufo <>sage<>2008/12/17(水) 05:03:10 ID:XggYxhKz<> >>248
>○2ちゃんを得たニートの如く
> 現世(リア)では全く役立たずの引篭もり
> (ニート)が、掲示板内で傍若無人に振舞う様。

これ、おれのことだな。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/12/17(水) 05:23:18 ID:QxZMAmTG<> 現世で役に立ってる人間等いないので無問題 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/12/17(水) 13:20:33 ID:9uReG+7Z<> いや、そういうのはいいです <>
[―{}@{}@{}-]   <>sage<>2008/12/17(水) 22:03:34 ID:qI2fP5Hw<> きおくはじかくがあるのかよ
そんなのさいていよ! <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/12/18(木) 22:43:46 ID:LO9jyQfY<> 薬品を吸わせるのが一般的かな。
安い掲示ドラマみたいに、ガーゼに染み込ませたクロロホルムを口に当てて、ね。
暴れて、瞼が痙攣して、呼吸が減って、ぽっくり。
ノックアウトマウスって分かるかな。特定の遺伝子をガツンとノックアウトするのさ。
1953年にリロイ・スティーブンスは、研究所で飼育されていた129系統と言うマウスのケージで、睾丸に腫瘍の出来た一匹のマウスを見つけた。
その腫瘍は異形だった。
毛が生えており、拍動する細胞が混じっていて、筋細胞や肝細胞も混じっている。あげくの果てに歯まで生えている。
それがES細胞ってものの発見に繋がるわけ。
はは、頑張ったなリロイ。
俺ならそんなの見たら宗教始めてたよ多分。
ま、俺が今殺したのは単なるウサギちゃんだけどね。
シャンプーの安全性検査のために、薄めた洗剤を点眼すんの。
このウサギは年くっちゃったから御払い箱っつーわけ。
そりゃあ、普通は処理なんかやらないよ?本当は保健所に持ってくんだ。
だけどさ、愛着が沸いちゃうんだよ。
だから、食べちゃう。
保健所のシステム知ってる?
ガス室が観察出来るようにガラス窓がついててさ、5匹ずつくらい入れるの。
ガス室の底は可動式になってて、底の奥は直ぐに処理施設。
所詮犬猫は管理された家畜なんだよ。
だから、食べたいときは遠慮なく食べる。
僕なりの供養なのかも。
もう宗教しちゃってるじゃんっつーか。ははは。
ウサギは焼くとおいしいんだよ。 <> 創る名無しに見る名無し<><>2008/12/21(日) 14:20:43 ID:862im6Qv<> >>60 >>61
話の大筋は大体決まっているのですが、第一話のみ頑張って投下します。
超駄文ですが、よろしくお願いします。
第一話【裏】
静寂が支配する教室
どこからともなくピアノの音が聞こえる・・。

A「ユリ。帰ろうよ。もうみんな帰ったよ。」
ユリ「うん。」

黒板の周りのチョークの粉を落としていたユリはうなずく。
木造の床は足を踏む度にきしきし音が出て、ところどころに穴が開いている。
床の下からは、ねずみが動くような音がする。

大都会の喧騒から逃れたこの教室は科学技術に支配されていない。

教室をでて、校庭に来た2人
A「あ〜あ、今日も終わっちまった。明日学校行くのめんどくせ〜。さぼろっかな。
 そういえばさぁ、私のうちの近くに面白い所ができたんだけど、明日学校サボって行ってみない?? 」
ユリ「私はいいよ。それよりAって最近学校ぜんぜん出てないけど、大丈夫なの??
A「よゆ〜よゆ〜。」
ユリ「余裕じゃない。先生心配してたよ。」
A「わ、わかったよ。全くユリはまじめすぎるよ・・。」
2人が校庭を出た後、風が吹きあれた。カランカランと空き缶が転がる。
誰もいなくなった教室に男がいた。
旅人のような風変わりな格好をした男は、2人の少女が校庭を出るのをじっと見ていた。
男「・・・。」
<> 創る名無しに見る名無し<><>2008/12/21(日) 14:21:13 ID:862im6Qv<> Aといっしょに大都市の道を下るユリ。
周りには巨大なビルが建ち、ネオライトが夕闇をてらす。
ありとあらゆる人の声が交錯する大都会の喧騒。
ユリ(ああ、うるさい)
ふと、前に不気味な実験場みたいな施設があった。
周りには、つるつるのヘルメットで顔を隠した者達がいた。
ユリ「あれ、なんだろう・・。」
A「知らないの??HANMU(ハンム)っていうのよ。意思を持たない操り人形みたいなものよ。
 労働力として使えるって政府が発表したのよ。どこから来たのかは未発表だけど・・。」
<> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/12/21(日) 14:24:43 ID:QUP3HaZY<> >>272,273

落ち着けwwww <> 創る名無しに見る名無し<><>2008/12/22(月) 02:58:01 ID:YGqNJlTX<> 批評願います。
http://www2.uploda.org/uporg1873960.doc <> 記憶喪失した男
◆cnhIMeWufo <>sage<>2008/12/22(月) 03:50:04 ID:LWlBYv9K<> >>275 オチが弱い。見せ場がない。最大の見せ場は彼が死んだことだろうが、
それだけではよくあるありきたりな凡百の作品にすぎない。 <> 創る名無しに見る名無し<><>2008/12/22(月) 20:27:47 ID:tMYOPCzw<> 「箱を回す猫」
お釈迦様が天国から、池に映る地獄の姿を眺めていました。
地獄では奪い合い殺し合いが続いていて凄惨な有様でした。
心を痛めていると、猫がやって来ます。奇妙な箱を持っていました。
「お釈迦様の財産をここに入れて取っ手を回すと増えて行くんです」
お釈迦様はさっそく、近くにある美しい花を幾つか箱の中に入れて暫く回しますと、
次々と花が増えて行きます。そのまま猫らに命じてその箱を回し続け、増えた花を、
池の中へと落としていきました。地獄へと花は落ちていき、それを見た地獄の人々は、
不意にその花に魅入り、大人しく成りました。猫達は面白がり、どんどん回し続け、
やがて地獄は凄惨な有様から、花に埋もれた美しい世界に成りました。
その後も、この箱は天国で、猫達によって回され続けている、と言う事です。

なんとなく、ちょっと不思議な感じになったんであげ <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/12/23(火) 11:45:59 ID:Qq8ffTDg<> なんか好きな雰囲気。いいなぁ
地獄は地獄じゃなくなったんだろうか <> 創る名無しに見る名無し<><>2008/12/23(火) 22:38:32 ID:hcxukwtK<> >>277

地獄の囚人たちは、天国から落ちてくる花を奪い合って、殺し合いを続けました。
あわてたお釈迦様は、さまざまなものを箱に入れ、増やしてから地獄に落とすのですが、
そのたびに、天国から落ちてくるものを巡って、争いが起きました。

そして・・・

誰か続けてくれ。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/12/23(火) 22:40:46 ID:1h/N7Wda<> お釈迦様自体が箱に入るとか <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/12/24(水) 00:59:55 ID:qIodD/pb<> そしたら地獄はお釈迦様で一杯になりました
増えたお釈迦様は地獄で互いに殺し合いました

なんか違うな <>
[―{}@{}@{}-]   <>sage<>2008/12/24(水) 01:01:31 ID:GJPvVNzE<> 【折伏無限】お釈迦様バトルロワイアル【殺戮無尽】 <> 創る名無しに見る名無し<><>2008/12/24(水) 21:05:05 ID:XzDyawCa<> お釈迦様は箱を持って地獄に下りると、これはと思う男に箱を渡しました。
男は、箱で食料を増やすと、それで手下を大勢集めました。
次に、箱から武器を取り出して、手下に武装させて、軍隊を作りました。
そして、男はその軍隊を指揮して、地獄を平定しました。
平定した後、男は地獄の支配者になって、厳格な法を制定し、
違反したものをどんどん処刑して、地獄を恐怖によって支配しました。

お釈迦様はこれを見て、大いに満足しました。
地獄で争いによって死ぬ人間がいなくなったからです。

この男こそ、後の閻魔大王です。 <> 創る名無しに見る名無し<><>2008/12/26(金) 04:41:21 ID:r1wfJ+Ar<> 小町算的なものを考えてみた、頭の体操にどうぞ。

【問題】
〇の部分に1〜9までの数字を一つずつ入れ、以下の数式を成立させよ。

【問1】
 〇〇〇〇〇
− 〇〇〇〇
――――――
 22222

【問2】
 〇〇〇〇〇
− 〇〇〇〇
――――――
 33333

【問3】
 〇〇〇〇〇
− 〇〇〇〇
――――――
 44444

<> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/12/26(金) 15:16:57 ID:79dhue1d<> これ数字の重複はもちろんありだよね? <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/12/26(金) 20:47:32 ID:r1wfJ+Ar<> 1〜9まで一つずつすべて使うのです。


【例】
 19753
− 8642
――――――
 11111

みたいな感じで。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/12/27(土) 00:58:21 ID:YJaEe2Tu<> >>284
問い1は
27158−4936か?
まぁ順番はある程度ごっちゃになるが <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/12/27(土) 01:35:09 ID:YJaEe2Tu<> >>284
問い2は
41286−7953かな <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/12/27(土) 02:16:06 ID:YJaEe2Tu<> 問い3が46279−1835だと思う
バカだから自信ないぜ <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/12/27(土) 02:18:36 ID:CYMB3X6O<> 手算ですか? 解けるとか凄ぇ。。
おれは最大範囲/最小範囲を考えたあとは場当たりしか方法が思いつかないです。

俺は1を場当たり試行で解いたあとで、
ついもやもやしたんでJavaScript組んで解いてしまったです。
>>284氏のお許しが出るまで検索スクリプト公開は避けますが、
(てかただのループ検索なので公開する価値はないかもです)
問1は12個、問2は2個、問3は16個の解答が見つかりました。
>>ID: YJaEe2Tu氏の解答も含まれててほっとしてます
検索組んだ以上、検索漏れが一番恥ずかしいw

しかし綺麗な古町虫食い算ですな。
別の形で頭の体操に使ってしまいましたが、面白い題材ありがとうございました。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/12/27(土) 02:24:14 ID:YJaEe2Tu<> >>290
俺はバカだから最大範囲とか最小範囲とかわかんねぇんだよ。
公式とか色々あるのかもしれないけど俺にはさっぱり理解できない。
だから力ずくで解いた。全ての通りを試せば答えは出るからNE! <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/12/27(土) 02:40:09 ID:CYMB3X6O<> >>291
マジすかw
すみませんおれ投げ出しましたww

あ、でも俺の考えた範囲絞り込みも、別段なにか推理したって程の
もんじゃなく、試行錯誤してたら判る程度の奴ですw
問1を例に取ると、桁落ちと数字重複ルールから
 (21987から23123の範囲の数)-(1234から9876の範囲の数)=22222を満たす
……のかなと。気付けたのってそんだけです
他にも何か絞り込める要素とか見出せるといいんですが。。

てか問3の計算回し始めたの、>>288の書き込みの後なんですがw
JavaScript弱ス
というかあなた絶対バカじゃないと思うですYOw <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/12/27(土) 02:54:02 ID:CYMB3X6O<> 例題も回してみました。
こいつはゼロが使えないため繰り下がりが不能(10-9が不可能)ということで、かなり絞り込みやすかったです。
問1〜3の形を示す例題としては、「一見易しそうに見せる」、かなり卑怯な特性に見えますw
引いて1になる4カ所の組み合わせの合計ということで、4!=24通りがヒットしました。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/12/27(土) 02:56:45 ID:YJaEe2Tu<> >>292
むむむ? その考えだと
(31245〜21345)−(9876〜1234)じゃない?
久しぶりに頭フル回転させたから間違ってるかも。数学テスト一桁だからわからんね!
疲れたから寝る <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/12/27(土) 03:08:32 ID:CYMB3X6O<> あれ、そうですね、んっと、あれ?
俺は>>292でいったい何を言っているんだ?w
済みませんこっちは数学五段階で1とか2とかな上に酔ってます(←駄目な大人の最悪な言い訳の例)
整理し直したので経過報告。まだ自信ないですw

問1:最大値 〜 最小値
 31987〜23124
 −9876〜−1234
 ――――― ―――――
 22××× 22××× :×は検討中の混乱を避けるための何か
問2:最大値 〜 最小値
 42987〜34125
 −9876〜−1234
 ――――― ―――――
 33××× 33×××
問3:最大値 〜 最小値
 53987〜45123
 −9876〜−1234
 ――――― ―――――
 44××× 44×××
例題:最大値 〜 最小値
 例題は先の問いと性質が違い、繰り下がりがない。
 ※11-9は2になれるが、0が使えないので10-9が不可能
 19876〜12345
 −9876〜−1234
 ――――― ―――――
 11××× 11××× <> 284<>sage<>2008/12/27(土) 03:16:56 ID:4kw9amrp<> >>291
正解お見事! お疲れさんです。

一応、俺が答えを出した手順も晒してみるが、自分で考えたもんなので、ややこしくてイ
マイチすっきりしない。
普通に勘で解いた方が早いかも…

一、十、百、千の位の各桁に入る『引かれる数』と『引く数』の関係は、大別すると四パ
ターンに整理することができる。問1を例に考えると、

A…引かれる数>引く数
 9−6、8−5、7−4…

B…引かれる数>引く数(一つ下の桁が桁上がりする場合)
 9−5、8−4、7−3…

C…引かれる数<引く数
 1−8、2−9

D…引かれる数<引く数(一つ下の桁が桁上がりする場合)
 1−7、2−8、3−9

さらにA〜Dの組み合わせは、いくつかに限られる。
例えば百の位にパターンDの組み合わせが入ったとすると、隣の十の位にはCかD、千の
位にはBがD入る。
一の位にはそれより下の位がないので、桁上がりが絡まないAかCのどちらかが入る。 <> 284<>sage<>2008/12/27(土) 03:18:37 ID:4kw9amrp<> (続き)
以上のことを整理すると、

 千 百 十 一
 A A A A
 A A B C
 A B C A
 A B D C

 B C A A
 B C B C
 B D C A
 B D D C

 C A A A
 C A B C
 C B C A
 C B D C

 D C A A
 D C B C
 D D C A
 D D D C

この16通りの組み合わせとなることがわかる。
あとは実際に数字をはめこみ、そぐわない組み合わせを消去法で消していく。

こんな感じなんだけど、パズル関連の本やサイトにはもっとすっきりした公式?が載って
るかもしれないので悪しからず。
ちなみに『66666』以降のゾロ目は、作れない……はず。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/12/27(土) 03:43:14 ID:CYMB3X6O<> おお、これは興味深い

今ちょっと66666以降も回してるのですが、
66666と77777については解法がいくらか出て来てます。
(66666は8個、77777は10個)
99999まで回してから、改めて結果をご報告したいと思います。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/12/27(土) 03:50:31 ID:4kw9amrp<> おお、ホントか。
自分でも試してみたいんで、答えを書くのはちょっと待ってね。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/12/27(土) 03:53:44 ID:CYMB3X6O<> 了解ですー。
一旦該当数出すのもやめておきます。
と、既に88888が存在するか否かをお伝えするだけになりますがw
※もちろん9ゾロ目はルール上、引かれる側の上限が98765になるので判定するまでもないですが。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/12/27(土) 04:27:44 ID:4kw9amrp<> 出来た、単純に組み合わせを見逃してた……

66666=73194−6528

77777=81472−3695

88888は、やっぱり該当なしでないか? <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/12/27(土) 04:35:54 ID:CYMB3X6O<> 乙ですー。
88888はこちらでも該当なしでした。多分見落としは無いと思うんですが、
自信はないので他の方にJavaScript舐めて貰いたいなとか(r

検索結果とソース晒しときます。
・一覧
http://non-chang.heteml.jp/labo/JavaScript2/komachiSolver-solvedMemo.html
・検索に使ったJavaScriptスクリプト
(※ボタン押すとブラクラ並の重さなのでご注意ください)
http://non-chang.heteml.jp/labo/JavaScript2/komachiSolver.html <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2008/12/27(土) 11:35:16 ID:YJaEe2Tu<> 一晩寝たら何がなんだかさっぱりになった('A`) <> 闇には花が咲き乱れ7<><>2009/01/05(月) 21:37:37 ID:XEwe46E5<> ひもき「俺の好きなアニメスレでエロ妄想垂れ流すんじゃねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ
そいつのレスを持ち上げる奴も許せねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ <> 闇には花が咲き乱れ8<><>2009/01/05(月) 21:43:12 ID:XEwe46E5<> ひもき「>>168死ね <> 闇には花が咲き乱れ9<><>2009/01/05(月) 21:55:49 ID:XEwe46E5<> ひもき「エロがやりたいならオリジナルのキャラを用意しろ!人の好きなキャラを汚すんじゃねぇ!
この糞パクリ同人作家が!
あんなもんを有り難がる連中も連中だ!
なぎが非処女設定で騒ぐ位なら処女であろうキャラを陵辱する同人誌を破り捨てて出版社に著作権侵害で訴えるように働きかけてみろ! <> 闇には花が咲き乱れ10<><>2009/01/05(月) 22:00:29 ID:XEwe46E5<> ひもき「ちくしょお!ちくしょおおおお! <> 闇には花が咲き乱れ11<><>2009/01/05(月) 22:03:24 ID:XEwe46E5<> ひもき「あと俺の創作はエロじゃねぇ
文学でもねぇ
ファンタジーだ!
エロを持ち上げてファンタジーを馬鹿にする奴は全員死ね! <> 闇には花が咲き乱れ12<><>2009/01/05(月) 22:07:53 ID:XEwe46E5<> ひもき「ちょっと性描写があるからってエロを期待するんじゃねぇ!
あれはファンタジー作品にリアリティを出すための創作上の技法だ!
抜けない勃起しないとか文句言うな!そんな目的で書いてるんじゃねぇ! <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/01/19(月) 20:10:31 ID:zbDuUzuw<> ぷちぷち君の究極の楽しみはなんといっても
「銃撃」である、普段は徒手空拳を以って制圧に当たるところだが
あえてこれを銃撃してしまうのだ、そして極めつけに爆弾をしかけて木っ端微塵にしてしまう
これで大人も子供も飽きることなく最後まで終始上機嫌に高笑いして、またぷちぷち君をしようという気になれるのである

ここで私がお勧めするのは適当なぷちぷちに名前を付けるのだ
当然名前を付けるのは、嫌いな人間以外にありえない
そしてその対象に〜被告、国会答弁風なら本名も入れて○○君などを付け加えるのも忘れない
あとは適当なレッテル貼りもいいだろう、非国民、戦犯、売国奴、○○の手先もしくは先兵などと
あらゆる汚い言葉を駆使して罵倒してやるのだ、なにたかだかぷちぷち一つ構うことはないのだ

そして、儀式の前には罪状文などでっち上げて書いてしまおう
世の中不思議だが嘘でも言えばホントになることもあるものなのだ、ここで気を緩めてはいけない

あとはゆっくりお好みで対象を料理してやればいいのだが
私のような熟練者になると銃撃に加え、さらに見せしめにと玄関先のカーペットの下にでも設置して
敵愾心を煽えるようにと毎日踏みつける、かつての家康公や臥薪嘗胆の故事に倣ったもので最近は毎日続けている

踏み絵にも使える便利なシロモノぷちぷち君、蔵や倉庫の中で腐らせず
ぜひみなさんも活用してみては如何だろうか? <> 闇には花が咲き乱れ13<><>2009/01/19(月) 22:34:31 ID:jTr4HgpU<> 可愛い子を見ると悲しくなるんだ。
可憐な姿を、ヲタの妄想の産物で包むコスプレ……
その瞬間、彼女は犯されたんだ
ネットで見かける度に胸が締め付けられる。
カメラに犯されていることを知らない……
ひもきよお前は戦うんだ!
その「鏡の力」を駆使して。
お前はナルシストなんだ! <> 闇には花が咲き乱れ13<><>2009/01/19(月) 22:53:14 ID:jTr4HgpU<> 僕の名は柿村ひもき。尊敬する夭折の天才作家柿村ミハルと同じ名字だ。
ひもき…は、まあ変な名前だけど、逆さまにすると「きもひ」つまり「キモい」って意味になる。要するに「キモい」の反対だからキモくないって意味で「ひもき」。「キモくない男に育ちますように」って、そんな願いが込められている。 <> 闇には花が咲き乱れ15<><>2009/01/19(月) 22:54:01 ID:jTr4HgpU<> 父が付けてくれたんだけど、きっと父は自分がキモいことを気にしていたんだろうね。
僕は父には似なかった。名は体を表すのか17才の今、僕はキモくない。
彼女も友達もいないけどね。プリキュアのグッズとかは買ったりする。 <> 闇には花が咲き乱れ16<><>2009/01/19(月) 23:01:18 ID:jTr4HgpU<> 十分キモいじゃないかーって?
でも僕はナルシストだから常に自惚れてなくちゃいけない。ホントに辛いところさ。でも世界を救うのはナルシストにしか出来ないんだ。僕は世界のために戦いたい。だからナルシストでいたいんだ。 <> 訂正<><>2009/01/19(月) 23:05:13 ID:jTr4HgpU<> >>311
×彼女は犯されたんだ
〇彼女は汚されたんだ <> 闇には花が咲き乱れ17<><>2009/01/19(月) 23:22:13 ID:jTr4HgpU<> ……などと主人公の声色を使って人物紹介などをしてみたが、作者は以降三人称で語って行くことにする。 <> 闇には花が咲き乱れ18<><>2009/01/19(月) 23:36:05 ID:jTr4HgpU<> そうはさせないよ、作者くん。これは僕の物語なんだから僕が自由に語らせてもらう。
そうしないと、救うべき世界そのものの輪郭が曖昧になるからね。
それを捉え損ねたら結局、何一つ救えないということになりかねない。 <> 囚人と帽子<><>2009/01/20(火) 12:48:08 ID:Z/uxTPZu<> ここに、あなたを含む6人の死刑囚がいる。ある日、看守がみなを集めこう伝えた。

「今から君たちには、目隠しをした状態で縦一列に並んでもらう。そして帽子をかぶせる。
帽子の色は白が三つ、黒が三つ。ランダムに配られ、自分が何色かは分からない。
その後、目隠しを取り一番後ろの者から順に、自分の帽子の色が分かるか分からないか答えてもらう。
自分より前の者がかぶる帽子の色と、自分より後ろの者の回答だけを頼りに判断し答えよ。

答え終えた者は別室に連れてゆき、なぜそう答えたかの理由を問う。
『分かる』と答え、それが論理的な理由からであるなら、釈放を認める。
『分からない』と答えた場合でも、それが論理的な理由からであるなら、減刑を認める。
なお、非論理的な回答をした者、この場で『分かる』『分からない』以外の言葉を発した者、
後ろを振り返った者は問答無用で射殺する」

くじ引きで並ぶ位置を決めることになり、最初に勝った男は最後尾を選んだ。
次はあなたの番だ。釈放を望むなら、前から何番目を選ぶべきか?
なお、6人全員が十分な判断能力を持ち、かつ死刑回避を心から願っているものとする。
<> 創る名無しに見る名無し<><>2009/01/20(火) 14:01:25 ID:ej96/b+e<> 後ろから二番目
『分かる』
一番後ろの答えと前にいる人間の帽子で残りの色は分かる <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/01/20(火) 14:20:22 ID:ej96/b+e<> でもこれだと全員正解してしまうけど、自分より前は全部見えるわけじゃないの? <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/01/20(火) 16:07:52 ID:kO4GbZg4<> 後ろから三番目

・後ろから二番目が『分かる』と言えば最後尾&後ろから二番目は同色の帽子
残りは片方三つ、片方一つなので前方の三人の帽子の色がすべて同じなら自分は逆の色、
二つと一つなら自分は二つの色のほうの帽子を被っていることになる
・後ろから二番目が『分からない』と言えば最後尾&後ろから二番目は異色の帽子
残りは両方二つずつなので前方の三人の帽子の色の数のうち一つの色のほうがすなわち自分が被っている帽子の色になる <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/01/20(火) 16:19:56 ID:LKfnqkYx<> どの順番を選んでも『分かる』
自分の帽子を取って、実際に目で見て確認してから答えればいい <>
[―{}@{}@{}-]   <>sage<>2009/01/20(火) 16:22:46 ID:4Fw9l0cT<> >自分より前の者がかぶる帽子の色と、自分より後ろの者の回答だけを頼りに判断し答えよ。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/01/20(火) 16:26:30 ID:LKfnqkYx<> >< <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/01/20(火) 16:26:47 ID:Z/uxTPZu<> >>321
お見事、完璧だす <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/01/21(水) 00:50:56 ID:a5JKlW5f<> 蜈ャ蜍吝藤隧ヲ鬨薙ョ蛻、譁ュ謗ィ逅縺ォ縺薙≧縺縺蝠城。後≠繧翫◎縺縺ュ <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/01/21(水) 01:25:29 ID:TEzXVlLl<> 日本語でおk <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/01/21(水) 02:43:32 ID:R/cgCHvR<> エロい妄想をSSにして晒していい? <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/01/21(水) 02:46:38 ID:VIsLW6Xf<> エロパロ板がお前を待っている <> 三人の性格<><>2009/01/24(土) 21:52:17 ID:K5SjgA07<> 太郎、次郎、三郎の三兄弟がいる。
三人のうち一人は、何でも本当のことを答える『正直者』
一人は、何でも反対のことを言う『嘘つき』
一人は、その時々で言うことが変わる『気分屋』である。

三人に「あなたは太郎ですか?」と尋ねたところ、うち二人が「はい」と答えた。
「次郎は正直者ですか?」と尋ねたところ、三郎は「はい」と答えた。
このとき、確実に言えるのは次のどれか。

A、太郎は正直者である
B、次郎は嘘つきである
C、三郎は気分屋である

<> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/01/24(土) 21:59:08 ID:lO9o10An<> Bかね <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/01/24(土) 22:33:51 ID:LGd8aGGJ<> 一つ目の質問で、

次郎と三郎がはいと答えた場合
・誰も本当のことを言っていないのでこの仮定がありえない

太郎と次郎がはいと答えた場合
・次郎は違うことを言っているので嘘つきか気分屋である
・三郎は一つ目の質問では本当のことを言っていて二つ目の質問では違うことを言ってるから気分屋である
∴次郎は嘘つきである。ここから太郎は正直者であることも分かる

太郎と三郎がはいと答えた場合
・太郎と次郎は本当のことを言っている
・三郎が2つ目の質問で本当のことを言っているとすると嘘つきがいなくなるので、三郎は嘘つきで2つ目の質問でも嘘を言っている
∴次郎は正直者ではないから気分屋である。ここから太郎が正直者であることも分かる

よって必ず言えるのはA



そろそろクイズスレ立てた方がいいんじゃねw <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/01/25(日) 06:27:18 ID:phZhBFAl<> >>332
正解!
ある程度ネタがたまったらスレ立ても考えてみますわ。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/01/25(日) 06:32:58 ID:JUVXVKsV<> 期待してますー <>
[―{}@{}@{}-]   <>sage<>2009/01/25(日) 06:34:20 ID:JQx63IrA<> 同じく
「クイズを創作するスレ」在ってもいいとオモ <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/01/25(日) 11:15:42 ID:phZhBFAl<> ふむ、じゃあ依頼所に出してみようか

【スレタイ】
クイズ・パズル・なぞなぞ創作スレ

【本文】
スレタイ通り、クイズを創作するスレです。
出題する以外に、作成に関する質問・相談なんかもおkです。


↑こんな感じでいいかな <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/01/26(月) 02:04:36 ID:4klaJdyD<> 行き場がないので

人生にはリセットボタンはない。スタートボタンはある、らしい。
最もスタートボタンを押せる人間はとうの昔に押しているはずだから結局俺には押すボタンはないのだろう。
今日もまた控えめなノックが聞こえる。珍しくソレは何も喋らずに立ち去っていった。
ドアを開けて、置いていったものを引き込む。夕飯はごはん、豆腐のみそ汁、漬物、にくじゃが。
左手でマウスを動かしながらネットサーフィン。右手にもった箸でじゃがいもを掴み……食う! うまい!
今日も昨日と同じように2chを巡りながら、面白そうなスレを探す。一昨日も同じことをしたし、三年前も同じことをしていた。
不変の毎日。家にいるだけで全てが事足りてしまう。自分にとっての世界は家そのもの。食器を部屋の前に置く。
最近、未来や思い出のスレを見ると落ち込むことが増えてきた。もちろん、見なければいい。それはわかっている。
だがスレタイを見ただけで想像してしまう。自分の未来。この先どうなるのか。いつかくる世界の終わりに俺はどうすればいいんだ。
それと同時に湧き上がる後悔の念。蘇る思い出には希望はなく、ただただセピア色に染まっているだけ。
もしも。もしもリセットボタンがあれば。俺は……。
ないものに頼っても仕方ない。だが思わずにはいられない過去に戻るという幻想。目を伏せて、幻を夢見る。もしもの世界に思いを走らせる。
ふと、目を上げるとパソコンに見慣れないサイトが表示されていた。クリックした覚えはない。気味が悪い。
しかし、そこに書かれた文字が目を引いた。同時に笑いが漏れた。
『人生をリセットする方法。お教えします』
どんな方法があるというのか。点滅する『入り口』をクリックする。
『これを実行した場合、どんな事故が起こるかはわかりません。構いませんね?』   『はい』をクリック。
『これを実行した場合、今の全てを捨て去ることになります。構いませんね?』  『はい』をクリック。
『最後です。過去があなたの思うとおりになるとは限りません。構いませんね?』  『はい』をクリック。
最後のページも前のそれと同じように単純なつくりだった。白い壁に黒い字。一番読みやすいので特に問題ではない。
『覚悟を受け取りました。なお、この行為をやる上での約束がいくつかあります。この約束を破った場合、どんなことが起きようが自己責任でお願いします。
 1、誰もいない部屋で行なう。また、他人に見られた場合もだめです。
 2、思い出の品と呼べるものを三つ用意してください。どんなものでも構いません。置くだけなので使用する等はありません。
 3、一度始めたら絶対に止めてはいけません。また、振り向いてもいけません』
これは困った。2の品物が難しい。どんなものでもいいと言うことだし、本当にどんなものでもいいのだろうか。
部屋を十分ほど漁り、どうにか『中学時代幼馴染にもらった財布』『初めて買ったアニメDVD』『初めて買ったフィギュア』を揃えた。
この三つを机の端に並べる。財布など本当は燃やしてしまいたいものなのだが、なぜか捨てることが出来ず大切に保管している。
『準備が揃いましたら次の文を読んでください。なお、いい間違いはちゃんと修正して、呼んでください』
「潮退いて、時満ちる。時過ぎて、命知る。命生し、福来る。
 巡るは輪廻。還るは大地。終るは世界。廻るは時間。
 人災いしり、今を捨てる。思いは幻。馳せるは夢に。
 過去は既定、変えられない定め。
 しかし願うは過去の改変。望むは今の幸福、未来の安堵。
 瞬く命の儚き願い。叶えるは神の悪戯か祝福か。
 思いは夢幻の如く、幻想の果てへと運びたるは時間。
 死を克ちて、時を越え、その願いは果てへと届く。
 過去は未定に、変わる定め。
 人の心、横たわるは天の上。
 止まる輪廻。生れるは大地。始まるは世界。戻るは時間。
 そして再び潮は満ちていく」
なにかが     せなかから      だきついてきた。
      あたまに       きおくが           よみがえる。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/01/26(月) 02:06:09 ID:4klaJdyD<> ――かわいいなぁ。そうだ、この子の名前は
――ほら、おいで。こっちだよ
――大丈夫だって。少しの間だから
――わたしとなりにすんでるの! なまえはなんていうの?
――小学校というのはぁ、えー、幼稚園と違いー
――また一緒だね。一緒に帰ろっか
――あいつ女と帰ってるんだぜー。だせー
――明日から中学校かー。部活なにはいろうかな
――おい! きいてんのか! てめぇだよ!
――はい、これ。だって今日は誕生日じゃない
――高校でお別れだね。……これあげるよ。何ってそりゃ
――おい、なんか臭くね?
――あいつまだいたのかよ
――愚図は愚図だな
――もう話しかけないでくれる? ……彼氏出来たから
――ああ、生れたときはあんなに可愛かったのに……どうしてこんなことに……

その一報は会社にいる時に受けた。
思わず出した大声にフロアの人間が飛び上がってたっけな。
長かったわよ。それと痛かった。
あんたにはあの償いをしてもらわないとね。

何ってそりゃ、チョコに決まってるでしょ。え? チョーコ!
ばか、恥ずかしいのよ。こっちは。手作りなんだから味わってよね。
……本命よ。悪かったわね。だって好きなんだから。あんたのことが。


そうか。そういえば俺は幸せだったのかもしれないな……。
俺の不幸なんて受けた幸福に比べればちっぽけなもじゃないか。
またあの人生を歩くのも……悪くないかもな。
でも今度は――


陽の明かり届かぬ、部屋に男が一人。眼の前のパソコンに取り付かれたかのように夢中になっている。
やがてはなるであろう微かなノック。母親は何も言わずそこから立ち去る。
そして……やがて見つけるであろう。電子の海に漂う契約。
『人生をリセットする方法。お教えします』
カーソルは迷うことなく『入り口』をクリックする。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/01/29(木) 16:09:39 ID:1sR+D0TG<> 繰り返す…のか <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/01/29(木) 20:10:13 ID:epBO3/5H<> >>339
なるほど、そういう意味だったのか <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/02/01(日) 08:50:39 ID:tMqE7fBh<> あ <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/03(火) 20:10:35 ID:SIU39pSW<> ネタがない <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/05(木) 20:02:33 ID:Ca3uexux<> 「“それ”は何であるか、答えよ」

“それ”はそこに在った。

そう問われた訳ではないが、“それ”を手に入れるために、私は答えなければならなかった。

私は“それ”が何であるか知っていた。

しかし、“それ”は答えられることを望みながら、同時に拒んでもいた。

正確には、“それ”と呼ぶのは相応しくないかも知れない。

“それ”は“それら”かも知れないし、或いは、そのように数えられるものではないかも知れない。

断定できない存在、だが、断定できないとも限らない存在、そういう存在なのかも知れない。

曖昧さを残して答えれば、“それ”は曖昧な存在として確定してしまう。

悩んだ挙句、私は答えた。

「“私の”だ」

「それ以外の何でもなく、“私の”だ」

こうして、私はついに手に入れた。

今も“私の”としてここに在る……かも知れない。 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/02/07(土) 09:55:38 ID:+/PGttWp<> http://www.youtube.com/watch?v=CzNgpxfl3PI
テクノとラップと詩と前衛動画のガチャミックス、作ってみました <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/02/09(月) 11:41:01 ID:fw0U6OE/<> 見た目はまったく同じ8個のボールがあります
ただそのうち一つだけは、他の7個よりも僅かに重いです
今、ここに天秤があります

@、天秤で三回だけ量って一つだけ重いボールを見つけ出す方法を述べなさい
A、天秤で二回だけ量って一つだけ重いボールを見つけ出す方法を述べなさい

なお、天秤の皿の上には複数個ボールを乗せて量ることができます

変ななぞなぞとかなしです
手で持って量るとかもなし
ちゃんと答えが出せます
っていうか簡単です
暇つぶしにどうぞ <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/02/09(月) 11:44:13 ID:fw0U6OE/<> >>332-336
クイズ・雑学板(仮)@2ch掲示板
http://schiphol.2ch.net/quiz/
パズル@2ch掲示板
http://gimpo.2ch.net/puzzle/

一応こういうのがあるようです <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/09(月) 16:32:36 ID:/1b5hEaD<> >>345
1は4個4個で天秤、重いほうを2個2個、さらに重いほうを1個1個で重いほうがそれ。
2は3個3個で天秤、つりあったら残りの2個で1個1個、重いほうがそれ。
つりあわなければ重いほうの3個から無作為に1個1個、つりあえば余りがそれ、つりあわなければ重いほうがそれ。

というかこっちにクイズスレ立ってるよん
ttp://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1232886571/ <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/11(水) 11:11:20 ID:rYpHIDyM<> http://www6.uploader.jp/dl/sousaku/sousaku_uljp00896.txt.html
某島スレに投下しようと書いてたけど気付いたらなんか違うものになってた。
長いのでtxtで <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/02/11(水) 12:40:41 ID:dGW3ZDGF<> 367 名前: 伝説の名無しさん 投稿日: 2009/02/10(火) 15:58:25
僕は学校でもうだつの上がらない冴えない生徒でした
好きな女の子がいました。その子は裕美ちゃんといいます。
だけどある時その女の子が僕のことを「きもい」と言って明らかに嫌悪の表情を浮かべてました。
僕は凄くショックで、家に帰ってから泣きました。
どうして僕はこんなに駄目な男に生まれたんだろうと、親をうらんで怒鳴り散らしたりしました。
次の日学校に行くと、クラスのみんなが僕を白い目で見ます。
「どうしたの?」と話しかけると、みんなは僕をあからさまに避けます。
すると不良の斉藤君が「てめえふざけるなよ」と僕を蹴飛ばします。
僕は教室の床に転がりました。起き上がろうとすると今度は高橋君が僕の腹を蹴飛ばします。
僕は「僕が何をしたというんだよ!」と抗議しました。
すると小林さんが「あんたが裕美の体操着を盗んだの!あんたの机の中から出てきたんだよ!」と言います。
僕は知りません。僕は何も知らないと抗議します。
裕美ちゃんは泣いていました。数人の女子が裕美ちゃんを慰めながら、僕を汚物を見るような目で見ています。
僕は知りません。裕美ちゃんの脱いだ体操着なんて盗んでいません。
だけど僕の机の中から出てきたんだから、とみんなが言います。
僕は知らない、知らないと泣いて抗議しました。
職員室に呼ばれ、先生に「こういうことをするなんてお前は最低だ」と言われました。

368 名前: 伝説の名無しさん 投稿日: 2009/02/10(火) 15:58:57
家に帰ると母が泣いていました。僕は怒って母を殴りつけました。
母にまで信じてもらえないなんて、もう駄目だと思いました。
部屋に戻って僕はベッドの上にうつ伏せに倒れこみました。そのままたくさん泣きました。
ひとしきり泣いたあと、僕は机の上のCDプレーヤーのスイッチを押しました。
するとスピーカーから、尾崎豊の歌う「永遠の胸」という歌が流れてきました。
「一人きりの寂しさの意味を抱きしめて暮らす日々よ 見つかるだろうか 
孤独を背負いながら生きていく 心汚れなき証 示す道標が」
尾崎の声が僕の心に響きました。
僕は泣きました。悔しいからではなく、救われた気持ちで泣きました。
次にFIREという曲が流れてきました。
「おかしな奴だと マトモな振りをした奴らに 笑われ続けてもいいのさ
何がこの世で一番大切なのかを 知っているのは この俺の方だぜ」
尾崎の訴えは、僕の心の叫びでした。尾崎が僕の気持ちを代弁してくれています。
僕は尾崎に救われました。ありがとう尾崎。
裕美ちゃんへの報われない思いも、いつか分かってもらえると思っています。
そして斉藤や高橋のような汚れた人間にはいつか罰が下ると思います。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/11(水) 15:41:09 ID:PgksbIkH<> >>348
正統派軍物って感じだなー
投下してみたらいいのに <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/11(水) 17:17:34 ID:rYpHIDyM<> >>350
正統派かなあ?戦争してないけど・・・
軍事・学園風味が薄いのとWWU関係が皆無に等しいと思ったので自重した

なんにせよ、見てくれてありがとうございます <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/12(木) 14:35:23 ID:KqMoHS/H<> >>348
確かにあのスレとは微妙に趣旨は違う気もするけど、
これはこれで続きを(あるなら)読んでみたいな
大人の女性二人のキャラが好き <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/15(日) 03:16:39 ID:TDBd2tm1<> 地図
http://www6.uploader.jp/user/sousaku/images/sousaku_uljp00926.png
http://www6.uploader.jp/user/sousaku/images/sousaku_uljp00927.png <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/15(日) 03:19:13 ID:6QQaVIiS<> 男やたらかっけぇなーと思ったらオチがwwwwww <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/15(日) 03:21:44 ID:PfYfn+fJ<> 論調のダイナミックさに南さんちの次女を連想したwwwなんとダメな大学生かww <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/18(水) 23:01:24 ID:2l7ikQKx<> 百日滔々
http://www6.uploader.jp/dl/sousaku/sousaku_uljp00956.zip.html <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/18(水) 23:12:31 ID:Q5MzeN49<> zipとな <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/18(水) 23:19:34 ID:Q5MzeN49<> なるほど万華鏡状態の画像詰め合わせですか。これは綺麗

以下チラ裏
zipだとウイルスやグロ張る人もいるので、
できれば内容の概要を記載しておいて欲しいです。
なんか仮想マシン経由でアクセスしたりとか、つい身構えてしまいますw <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/18(水) 23:21:31 ID:2l7ikQKx<> すいません、lzhの方が良かったでしょうか?
内容は約10MB分の画像になります。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/19(木) 01:37:56 ID:UB4EKdLj<> 圧縮せずにロダに1枚1枚貼っていった方がいいってこと
これだと見てくれる人の数、減っちゃうし
ただこれだけの量だと仕方がないかなーって気もするが

見てみたけど万華鏡っぽさは上手く出てて綺麗だと思う
でも若干単調で見てて飽きやすいかも <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/19(木) 09:59:41 ID:41LjtUtn<> ああ前聞いた模様のやつか
これはwktk
携帯だと見れないから今夜帰宅したら速攻見ようっと <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/19(木) 15:42:34 ID:i9ZQ6HTf<> うわ、すごい綺麗だ
どんどん見ていくとゲシュタルト崩壊というか、違う世界に放り込まれそうになるというか
不思議な気分になってくるな
素材に使いたい位だ
何で作ってるんだろう? <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/19(木) 19:11:21 ID:nZFO62fi<> これは綺麗だな <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/19(木) 21:46:33 ID:3av/o6X4<> この模様はペイントでパーツを描いてから
どこからか画像を持ってきて、画像をパーツに切り分け
鏡対称に円展開させて作りました。
ペイントだけだと角度が90°までしか変えられないので
Microsoft Word へ写した後に30°の角度修正してますけどね

Adobe Photoshop 欲しいなぁ・・・ <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/19(木) 22:18:58 ID:y269CH/D<> >>364
gimpを使うんだ
フリーだぞ <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/19(木) 22:40:51 ID:3av/o6X4<> http://www6.uploader.jp/dl/sousaku/sousaku_uljp00963.jpg.html

立体視に挑戦してみました。

>>365
調べてみました。凄いフリーソフトですね!
さっそく使ってみます。良い情報をありがとうございました。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/19(木) 22:45:11 ID:aEjP3861<> 「ファー退屈じゃ脳!」
手には弓、背中には矢が大量に入ったケースがあった。
通三は手に持った和響と名付けられた弓を構えた。
「この弓矢でさっさと殺してやるさ」
首の無いマネキン、通三はそれに狙いを定めた。

「首のあるリアルな物の方が面白いな」
仮面を被ったマネキンがカッコよくポーズをとっている。
並んでいるマネキンの中に一際目立つ物が居た。美しい・・・。
「このマネキンはまるで生きている様だな、顔はままま松下小枝!」
そのリアルなマネキンはダンスのように動き始めた。周りのマネキンも動き始める。
そのマネキンは、口に咥えた薔薇を投げ捨てそれから華麗な装飾の仮面も投げ捨てる。
仮面は空中で回転し地面に当たって跳ねる。
仮面の下から出てきた顔はマネキンの物ではなかった。やはり生きている小枝だ。
ダッ(ドラム)
「ええい、殺してやる」
ダッ(ドラム)
ドラムの音が響くたびに一歩一歩近寄ってくる。
矢が発射される。小枝はそれを「ボワワーン!」と音を立てながら左右に飛びかわしていく。
「びゃーっ!k!a!w!a!s!i!t!a!かわした!」
小枝は通三の左腕を掴む。その時何かが閃く音がする。
忍殺 紅首間接
ボギーン!「あがお」ボギーン!「ギャー!いいいいだいーっ」
ゴギ!
「ぎえ!」
キュピィーッ
首が右方向高速に1回転しふらふら歩き回る通三の後ろで小枝は刀を構える。
通三は前のめりに倒れた、死体からは赤の巻物が飛び出す。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/19(木) 22:51:00 ID:EDZjUv9X<> 小枝さん(再) <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/19(木) 23:03:45 ID:7LBCw98g<> >>367
パッと見た感じだと、カオスを垂れ流してるだけに見える
そのレスしかないから、キャラに蓄積がなく行動の面白さが伝わりにくくなっている
1レスだけで投下をするならば、固有の名前ではなく「男」とか、記号で表わした方が良いかも知れん

通三という人物が殺そうとした人物、小枝について
軽く見た感じだと、通三は既に小枝が死んでいる事を知っているように読めた
地の文でも、
>やはり生きている小枝だ。
ってあるから俺はそう読んだ

死んでいるはずの人間が現れて、突然ダンスを踊りだし周囲のマネキンも踊りだす
さらには口に薔薇を咥えてて華麗な装飾の仮面もつけていた
そんなもんを殺意を持った人物の前で投げ捨てるという行動

これ単品で見るとメッチャ面白い
それを活かすように(具体的にはもっとしつこくするとか)すると恐らくつくレスが増える


>ダッ(ドラム)

これがイマイチわからんかった
効果音として書いてるんだったら、空白をあけたりすると良い
今の状態だと、前後の文章に埋もれちゃってるから効果音として読ませるのは難しいから

周囲のマネキンがドラムを叩いてるんだったら、多少テンポが崩れるのを承知でそう書いた方がよさげ
前半部分でせっかくマネキンも動き出してるんだから、それに「何をしているか」を読み手に伝えられると、
カオスさと意味のわからん面白さが強調されると思う

>「ボワワーン!」と音を立てながら左右に飛びかわしていく。

この擬音の発想は失うな。これ、カオスに読めるけど想像してみると面白い
けれど、読み手がこの擬音だと避けるという動作の擬音だとはあまり認識してないと思う
伝えたいのなら、もうちょっとこの部分の描写を濃くすると良いかも知れない

>「びゃーっ!k!a!w!a!s!i!t!a!かわした!」

大好き


>忍殺 紅首間接

これより下は手を抜いたのがすっげぇわかりやすい
最後まで気合入れてカオスって欲しかった <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/19(木) 23:07:23 ID:buRKk3y/<> 濃いねぇ、嫌いじゃないよ <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/19(木) 23:07:52 ID:7LBCw98g<> >>367
感想をつけるとしたら「カオス」だけ
なんだか読んでもらいたいらしかったから、思いっきり読んだ
気を悪くしたらごめんなさい <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/19(木) 23:14:51 ID:bxjeAL9+<> 批評すげぇな

一通り読ませて貰ったが、性格からしてバトロワでは窮屈だろ
<> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/19(木) 23:17:00 ID:OH9lrkfU<> 「殺す」ことを目的にしてるんだからそりゃ「殺し合う」バトロワは向いてないよなあ
あれは殺すだけがメインじゃないから <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/19(木) 23:19:29 ID:6rPubhJz<> ここでちまちまと書いたほうがいいかもね
複数で世界を構築するんじゃなくて、一人で伸び伸びとやれるし
このカオスはちょっと真似できない <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/20(金) 04:51:47 ID:02IXS9eN<> 雑スレのも見たが、まさに型破り、この感性は面白い
目茶苦茶なようで読みやすく、勢いに引き込まれた
ここで投下続けてもいいが、単発スレ立ててもいいレベルだと思う <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/20(金) 09:53:27 ID:K2niP7Lz<> 感想ありがとうございます一応サイトはあるんですけどね、今はこの小枝シリーズ中断してます。
わりとまともな方(ネタ度、超能力度が少ない)書いてるんで先に完結させたい。
ていうか小枝シリーズは基本お約束の展開の繰り返しなので連続して書くとネタ的にきつい物がある、やっぱり台頭で普通のバトルや集団の行動、迷う心理ってものも書きたいし。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/20(金) 11:22:23 ID:JereSOdY<> >>366
真ん中の花?部分が綺麗に立体になるんだな、これはいいわー

この万華鏡風模様いいなーこういう模様の絨毯ほしい
初めてPCに触れたころ俺も似たような感じで模様描きにはまってたんだけどレベルが違う
あの頃は100×100の小さな模様をいっぱい書いて
それがたまったらパッチワーク的にあわせてニヨニヨしてたなー
あのデータ、古いPCと一緒に消滅したよな
残りとけばよかったといまさらな後悔 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/21(土) 01:50:41 ID:mhib8i9l<> http://www6.uploader.jp/user/sousaku/images/sousaku_uljp00972.gif

GIMPで波打つアニメーションを作ってみました。
本当に凄いソフトですね、これでフリーとは・・・

>>377
私も今、全く同じ事をやってニマニマしてますね
ドットを打って描くタイプの小さな模様を幾つも作って
重ね合わせては消してを繰り返していると
ついつい時間を忘れるほど夢中になってしまいます。
睡眠時間がガリガリ削られて仕事がまともに出来なくなるとか
ロクでもない話なんですけどね <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/21(土) 02:19:14 ID:5UO3XLcN<> すげーとしか言えない <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/21(土) 04:47:12 ID:J+0LZr0w<> なんか凄い動いてるしっ!?
よく見てたら酔いそうになってしまったぜ <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/21(土) 21:18:52 ID:O6ghmVh4<> かなちゃん
加奈は大好きなアニメ「ミティちゃん」を見ようとスイッチを押した。
しかし映っていたのはバトルロワイアルの緊急速報であった。
「この番組は何だろう・・・」
画面に映し出される反政府組織の人間の死体。
「うわーなにこれーミティちゃんじゃなーい」
画面に映し出される刑務所、プログラムに使用された場所だ。
「しかもよく見たら気持ち悪ーい」
テレビの中ではザディスティックな殺人シーン。
柿色の制服を着た生徒がうろうろしている、その左背後から黒い制服の生徒。
「敵襲!」
柿色の生徒は叫ぶが遅かった。
首を背後から切られた。
「ああ」
大量の血が散る。
そしてすれ違いざまに心臓をくし刺しにされた。
「ぎゃあ!」
生徒が前転のように回転しながら倒れ込み、絶命した顔がアップとなる。
顔面にはまだら模様の血。
チャンネルを握りしめたかなちゃんが白目をむく。全身はブルブル、汗が噴き出していく。
「ヴえ!うぶうう!えぶえぶーっぼえつ、ぼえーおうえーえ」
黄土色の塊が、まだら模様の塊が、もんじゃ焼きのような塊がかなちゃんの口から撒き散らされる。
「オヴェッ!」
「ぶえ」
「えげええ」
「ムっ」
「ヴァ・・・」 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/21(土) 21:28:51 ID:lJyL2Qkc<> 新鮮なカオスだよ本当に <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/21(土) 22:47:30 ID:GNuwsaAW<> >>378
うおーっうにょうにょしてるうにょうにょしてる

この模様ってドットで小さいの書いてそれをコピペ回転してまたコピペみたいな感じで描いてるんだよね
詳しい描き方講座みたいなの一度やってほしいな <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/22(日) 00:09:44 ID:HYJ6gEb8<> 急募

・ 募集する方

1)  平気で嘘をつける方
2)  自分の言っていることの矛盾にまるで気付かない方
3)  自分の発言に責任を持たず、それが原因で何がどうなろうと気にしない方

  1)〜3)のいずれかに当てはまる方を募集いたします。

・ 募集理由
 皆さんは、タイムパラドックスというものをご存じでしょうか?
タイムスリップを扱った小説や映画などでよく出てくる概念ですから、ご存じの方も多いかと思いますが、
一応説明させていただきますと、例えば、タイムマシンで自分が生まれる前の過去に戻って自分を生んだ人間を殺すと、
自分を生む人間がいなくなったのだから自分は生まれない、つまり存在しなかったことになる、
では自分を生んだ人間を殺したのは誰か、というような、時間の流れから外れた行動によりが生じる矛盾のことです。
 そしてこのタイムパラドックスは、タイムマシンの実現に対する大きな壁となります。
あらゆる事象は、すべて複雑に因果関係によってつながっており、
単に時間移動先で「何もしなければ」タイムパラドックスを回避できる、というものではないからです。

  では、タイムパラドックスの問題は解消できない、ひいてはタイムマシンは実現できないのでしょうか?

  この問題を解決するために考え出されたのが、「無批判な伝達者」システムです。
実際にはどういうものか、簡単に説明いたします。

 電磁波には過去に向かうものがあり、これを使えば過去に情報を送ることができるとされています。
さて、ここで入力されたデータから、物体を構築できる装置を用意します。
そしてこの装置に未来から情報が送られてくれば、物体が未来からタイムスリップされてきたのと同じことになります。
 人間の精神活動も、脳の物質・化学・電気的状態によるものですから、
これらを再構築できる装置があれば、 例えば未来の記憶を持った人間もタイムスリップさせることができます。

  ここで、物体そのものが送られてくるのではなく、あくまで情報を基に物体を再構築するのだ、という点がポイントです。

  タイムパラドックスを起こすような対象でも、「こんなものをタイムスリップさせますよ」という情報を過去に送り、
 その情報からそのまま無批判に再構築し、
さらに、「こんなものがタイムスリップしてきたことがありましたよ」という情報を無批判に未来に送り、
その先の未来でもやはり無批判にその情報から過去にタイムスリップさせる情報を送れる……ということを繰り替えせば、
  タイムパラドックスを許容できるのです。
   上述の自分を生んだ人間を殺す話で考えれば、未来から自分を生んだ人間を殺す人間がタイムスリップしてきて、
  その人間が自分を生んだ人間を殺しても、「これではタイムパラドックスが起きるのでは……」などとは考えず、
  「これこれこういう人間が送られてきたことがありましたよ」という情報を未来に送り、
  さらにその先の未来でも「こんな人間は存在していないんだけどなあ」などとは考えず、
  「これこれこういう人間をタイムスリップさせますよ」という情報を過去に送れば、
  「未来からタイムスリップしてきた人間が自分を生んだ人間を殺し、その後その人間の存在は消えた」
ということを実現させられることになります。

   さて、今の話でお分かりいただけたと思いますが、この方法には、実際にはあり得ない情報もそのままやり取りしてくれる
  「無批判な伝達者」の存在が不可欠です。

  そこで、タイムマシンの実現のために、「募集する方」の項目で挙げた条件に当てはまる方を募集するのです。

 ご応募お待ちいたしております。
<> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/22(日) 04:45:31 ID:s6YQBzo2<> >>384
じれコピペか?
そうじゃないならすげー好みなんだが <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/22(日) 04:46:30 ID:s6YQBzo2<> じれってなんだ
これです <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/22(日) 17:41:28 ID:cpweu/Tj<> ttp://www6.uploader.jp/user/sousaku/images/sousaku_uljp00977.jpg
落書き <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/23(月) 01:25:38 ID:xcU/x+dL<> 落書きってレベルじゃねーぞw <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/23(月) 01:28:59 ID:hRoYJn7E<> 腹筋すぅげー <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/23(月) 21:06:09 ID:qjqdXlWg<> >>387
レベル高い落書きだなー
ここの住民は何気に才能を無駄遣いするよな
まあ、良い事だけど <> 384<>sage<>2009/02/24(火) 00:17:04 ID:CRHKtcmA<> >>385
返答遅くなったが… コピペではない。
それが証拠に、コピペならあんなチラホラ誤字があるわけないじゃないか! ……スミマセン……

確かにコピペみたいに見える形式だけど、ジャンル問わない創作の板の中の、他のスレに当てはまらない作品用のスレだから、
いいかと思って。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/24(火) 00:33:38 ID:kd8ALgc8<> 帝國新聞日曜版(神聖暦941年 水龍の月18日付)
連載『エスニック=エンパイア 民族の帝国』
第3回――鬼(オニ)の一族 オウガズホーン・ヴィルの暁

主要な辺境民族の一つに、鬼と呼ばれる一族が存在する。
額の角を特徴とする彼らは、一般に知られているように大きな膂力をもつが、
けっして凶暴な性格ではない。
写真のりりしい姿の少女も、都会の人間よりもよほど礼儀正しく大人びた態度だった。
昨今、若い鬼族の間では角を染料で染めることが流行っているようだが、
それを聞くと彼女は、
「私はこのままでも十分きれいだと思っています」
と、はにかむように笑いながら応えた。
(文:ユジーン・リヴィテス 二面へ続く)
※協力:帝国文化院/オウガズホーン・ヴィル市役所支部/同観光協会/
     キリエ・ヒサクレさん(写真)他、オウガズホーン・ヴィルのみなさん
■写真:
鬼族の戦闘正装/キリエ・ヒサクレさん(撮影:レナ・ロウンズ)
http://www6.uploader.jp/dl/sousaku/sousaku_uljp00987.jpg.html
□解説:
帝国成立以前より、鬼族は傭兵としてその力と名を知られていた。
写真では、中世の鬼族の、戦場における装いを再現していただいた。
軽装なその出で立ちから、機動性を重視したかつての鬼族の戦い方の片鱗が見て取れる。
手にする六角棒はオウガ・クラブとも呼ばれる代表的な武装。
軽々と持っているように見えるが、材質は内部までミスリル鉄で、大砲並の重さがある。
破壊力も大砲のそれに匹敵するというが、
ヒサクレさんによれば、「自分の力ではせいぜい岩を砕けるくらい」とのこと。
※衣装提供:オウガズホーン・ヴィル観光協会 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/24(火) 00:48:47 ID:QX/Xeug0<> >>391
コピペじゃないのか……
だとしたらこういう話すげー好きだ

SF系過疎ってるがぜひ頑張ってくれ
他のもぜひ読みたいぜ <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/24(火) 06:04:23 ID:wtpRV+QH<> 避難所でやってたネタですが、そういやあっちの雑スレでやるのもスレ違いだと今更気づいたんでこっちに

ハルトクエストV
http://www6.uploader.jp/dl/sousaku/sousaku_uljp00990.png.html <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/24(火) 06:05:44 ID:wtpRV+QH<> やべ、フィルター過ぎて見づらかったorz
ごめん <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/24(火) 06:08:16 ID:qEhbLcjE<> 閣下…よし子になってるwwww <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/24(火) 06:21:14 ID:+xes5S92<> >>391
コピペにも誤字があることはあるよ。
どんなコピペだって最初は誰かが書いた文章にすぎなかったんだから。
それこそ無批判な伝達者が時空の彼方からコピペしてきたのでなければだがw

>>392
こういうファンタジー系も大好きだ。
ぜひ連載してほしいぜ <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/24(火) 12:09:47 ID:zPdX5RGR<> >>394
じじいwwwww <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/24(火) 18:26:51 ID:RwP0/JBZ<> ハルトクエストはハルトシュラー本スレに投下してほしいかもw <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/25(水) 04:24:18 ID:gIqVxtAG<> お誘い頂けるのは有難いですが、本スレでやっても大丈夫なんですかねこんなの

ハルトクエストV 第三回
http://www6.uploader.jp/dl/sousaku/sousaku_uljp00995.png.html <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/25(水) 09:07:11 ID:8++fZbp8<> こんなのいうなっ!!

しかしあれだ
ここまでの流れをしらない人もいるだろうから、
これまでの分のウラルを書いておくのも必要だと思う <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/25(水) 11:37:55 ID:gIqVxtAG<> ウラルいうなっ!!

 ハルトクエストV 第一回
ttp://www6.uploader.jp/dl/sousaku/sousaku_uljp00976.png.html
 ハルトクエストV 第二回
ttp://www6.uploader.jp/dl/sousaku/sousaku_uljp00986.png.html <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/25(水) 11:41:02 ID:8++fZbp8<> わーい、無理せず頑張ってねー <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/25(水) 15:40:17 ID:d95HqRQ2<> 普通にハルト本スレでやっておkだと思うでよ <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/25(水) 15:43:22 ID:gM9fTiFt<> 3か。懐かしいな。外に出て戦うのが怖くて
アリアハンの城下町をぐるぐるまわってたっけ… <>
◆LPYVPYS942 <>sage<>2009/02/26(木) 00:05:13 ID:SJ6L0qO2<> こんな紫電改は嫌すぎる―最終章―予告編

http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/army/1194715768/
現在、軍事板上記のスレッドで不定期にSSが投下されています。
元々は2ch各地で見られる「こんな○○は嫌だ」系スレの一つでありますが、
いつしか一つのネタを繋ぎながらリレー形式で話が進む→長文化という流れになっていきました。
しかし一方で、板の特性に沿った一発ネタスレという本来の姿に戻したいという意見も高まり、
住人同士で話し合った末、現在の長編が完結したら元の流れに戻そうという結論に至りました。
当初は現行スレ内で完結させる予定でしたが、大幅に遅れ&伸びまくったために収まらず、
僭越ながら、この場をお借りして続きを書かせて頂きたく思います。
(新規スレを創発板に立てるという案もありますが…当面の間は様子見とします)

以前は複数の書き手で回していたものの、現在は 一式陸攻◆LPYVPYS942が一人で書いておりますので、
何分投下ペースは極めて遅いですが、しばらくの間お付き合い頂けたら幸いです。
(今のところ完結までの総レス数は未定ですが、大体数十ぐらいになるかと)

お読みになる前に注意する点をあげますと、

この物語は第二次大戦〜現代の兵器たちが中心となって進んでいきますが、
彼らは人のように振る舞い、時には笑ったり怒ったり泣いたり、或いは本当の人間とも会話し、
しかし有事の際には戦場へと旅立っていくという
それがごく自然に行なわれている極めて不思議な世界であります。

また日常では余り耳にしない軍事用語も出てきますが、
一方で常識的に考えてこういう動きはないとか、この兵器は計画のみに終わっているから実在しないとか、
その武器は○○年に戦没(退役)しているから、その年にいるのはおかしい等々、
とにかくある程度の知識をお持ちの方からすると、突っ込みどころ満載ではありますが、
ネタスレならではの繰り広げられる超展開を、広い心で受け止められる方のみ、
これより先をお進み下さいますよう―― <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/26(木) 00:06:35 ID:SJ6L0qO2<> 〜あらすじ〜

第二次大戦末期、昭和時代の日本。
日に日に敗戦ムードが強まる中、海軍の局地戦闘機紫電改は
今日も仲間やライバルの陸軍機たちと、愉快な日々を過ごしていた。
しかし突然の未来からの使者により、その緩やかな日常に終止符が打たれる。

少しでも日本側に有利な条件で終戦を迎え、戦争による被害を最小限に抑えることにより
軍事力を温存し、国際社会における日本の地位をより強固なものにする。
21世紀、平成時代の航空自衛隊が中心となって編み出された歴史改変計画であった。

計画に基づき昭和世界へと送り込まれた自衛隊機たちは、次第に現地の海軍機たちと交流を深めていく。
しかし計画は思うように進まず、逆に陸軍航空隊との対立を一層深めてしまい、内戦勃発の危機に陥る。
またこの計画に反発を覚えた陸軍戦闘機が、特殊能力を駆使して未来の武器を盗み出していた。

事態を重く見た海軍の駆逐艦は、昭和世界の代表として平成世界へと赴き、計画を指揮した空自戦闘機と会談する。
一方で、日本の歴史改変計画を阻止するために送り込まれる米国海兵隊、
更にその活動を阻止しようとする平行世界の使者たち。
様々な勢力が錯綜する中、遂に空自の指導者は計画を中止し、元の歴史の流れに戻す事を決意する。
新たに海上自衛隊の艦船も加わり、歴史修正部隊が時を越えて派遣されていく。

依然として迷走を続ける昭和の日本、一番の問題は複数の弾道ミサイルがこの時代に流出している事であった。
抵抗を続ける陸軍戦闘機の手により、一発が米軍基地へと打ち込まれてしまうが、
数々の犠牲を乗り越えて、何とかミサイルが設置されていた一箇所は差し押さえる事に成功する。
行動を共にしていく内に、それまで対立していた海軍と陸軍、自衛隊や海兵隊も次第に打ち解け合っていく。

しかしそれも束の間、新たな強敵が目の前に立ちはだかる。
果たして、歴史を元の流れに戻す事は出来るのであろうか、昭和世界の運命や如何に――



紫電改「…とまあ紹介してきた訳だが、前振りはこんな感じでいいのか?」
零戦 「実際のところ本編は、この様に会話形式で進んでいったりする。あらすじだけ読むと重苦しい内容みたいが、
    ところどころギャグ要素もある。でないと書く方も読む方も疲れるからな」
雷電 「何しろ軍事板以外で初めての書き込みだからよ、慣れない事して緊張したからあ〜腹減った」
震電 「ここから初めて読む人たちのために、補足みたいなまとめがあった方がいいのかな…?
    取りあえず連載開始までもうしばらく待ってて下さいね!」 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/26(木) 00:20:35 ID:ivhpJEHc<> 紫電改、がなにかもよくわからないや
軍事の人は凄いなー <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/26(木) 00:43:30 ID:Yhx99Nqw<> >>408
ウィキペでよろしければ…

紫電改
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%AB%E9%9B%BB%E6%94%B9 <> 魔法少女軍事系
◆NN1orQGDus <><>2009/02/26(木) 21:09:41 ID:hFDZ+GlT<> 番外編

 詳しい説明は省きますが、遠征する事になりました。
 そうです。最近調子に乗っている北国の一派のヴォルなんとか人民学園を、第三帝国系譜を受け継ぐ感じのアヴィなんとか学園が討伐するのでお手伝いするのです。
 勿論タダではありません。
 偉い人は相応の謝礼を要求する予定だそうです。
 紙切れ程度の価値しかないマルク(ドイツの通貨です)を嬉々として発行している第三帝国ですから、謝礼はお金ではなくて土地で貰うそうです。
 簡単に見積もりをすると第三帝国丸々一つです。
 大変お買い得ですよね?

 どかーん。

 大きなビームが発射されました。あまりの威力に口を大きく開けてしまいます。
 ええ、ぽかーんと口を開けてしまいました。
 その威力たるや、お洒落戦車が溶けるくらいです。
 北国の秘密兵器は超兵器みたいです。
 ところで。
 物凄い超兵器と言えば、ノブナガさんです。
 惑星ですら砕くノブナガさんのクニクズシ・タネガシマがあればカタがつきます。
 しかし、ノブナガさんは来ていないないので困ってしまいます。
 困った時にはパトリックちゃんです。
 ですが、パトリックちゃんはエーリヒさんを見て「げぇ、惇兄!」とあわわと泡を吹いて倒れてしまいました。
 指揮官なのに倒して終うなんてどうしようもないです。
 ですが、指揮などというものとは無縁なのが自慢なのが大英帝国の魔法兵です。
 勝てる状況でなくても勝つのが英国流です。
 勝てなければ戦わないというのは弱虫です。
 兎に角。
 ビターさんは余裕たっぷりにニヤリと笑っています。

「今こそ見せよう! 山籠りの成果を!」

 白い光がビターさんを包み込みました。光の中に見えるシルエットは、ちょっと不適切な表現ですが、すっぽんぽーんです。
 ハッキリ言って悩殺です。あられもないです。はしたないです。
 アヴィなんとか学園の人達は戦いを忘れて食い入るように見ています。

「蕾から花へ! 花咲く百合は麗しく、そして可憐! 百合の聖騎士ビター推参!」

 白い光が晴れると白銀の甲冑を纏ったビターさんが現れました。
 わーい、すてきー。

「私に眠る忠義の遺伝を解き放つのであります! 若くして散った先達の無念を、今此処に!」

 アイズサンの身体が膨張して真っ白なもふもふの毛が全身に生えて――。

「がおーっ!」

 白い毛皮がチャーミングな虎になりました。

<> 魔法少女軍事系
◆NN1orQGDus <><>2009/02/26(木) 21:11:41 ID:hFDZ+GlT<> 「シャクシャインもへんしーん」

 シャクシャインさんも同様に、もふもふみたいです。

「ばろろろろろーっ」

 大きな熊です。月の輪熊ではなくてヒグマっぽいです。赤い兜を被ったような頭がカッコいいです。

 お三方は敵陣に突進して、敵を片っ端から薙ぎ払っていきます。
 ビターさんは良いのですが、あとのお二人はちょっと問題ありっぽいです。
 戦場で狩りをしてはいけません。
 ばっちいから落ちているエサを拾い食いしてはいけません。
 屍は越えていく物です。
 いくら死骸の後処理だといってもどうかと思います。
 人を食った性格と言われる私ですが、この有り様にはドン引きしてしまいました。

「私も負けてられないのだわ!」

 アンさんはうふふうふふだわだわ言いながら円卓の騎士を全員集合させました。

「円卓合体! キング・アーサー・王! It's show time!」

 わーい。合体して巨大化したアーサー王が「ま゙ー」と叫んで暴れ始めました。

 それだけではありません。

「うぇーはっはっは! 金は天下の回り物! 地獄の沙汰も金次第でっせぇぇぇ!」

「……地獄からぁ……黄泉帰って来たぜぇ……」

 神様に賄賂を送ったのかシャイロックさんと伊庭さんが生き返って来ました。

「日ユ同祖論でおまっ!」

「……皆殺しだぜぇ……二百三高地の借りは……徳政令なんてさせねぇ……」

 わーい。良くわかりませんが鬼に金棒というよりは○○に刃物です。
 兎に角。
 ハッキリと申しまして、機械に頼った魔道兵は、極限まで魔法を鍛えた魔法兵の敵ではないみたいです。
 安易に機械に頼ると堕落します。
 己を律して克己の精神を持たなければ駄目です。
 つまり、ヴォルなんとか人民学園は衰退しました。
 まあ、世間知らずの跳ねっ返りがピョンピョン跳ねたところで井の中の蛙といったところでしょうか。
 ニコライさんが草葉の影で泣いているのが目に浮かんでしまいます。

 とりあえず、今回の遠征は大成功といったところでしょうか。
 変身がとけたアイズさんとシャクシャインさんがすっぽんぽーんになってしまい風邪をひいてしまったなんて亊は些細な事です。
 因みに。
 ユダヤの帝王をなのるシャイロックさんが責任をもって今回の謝礼を取り立ててくれるそうなので、アヴィなんとか学園も衰退するかもです。
 兎に角。
 久しぶりのめでたしめでたしでした。

<> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/26(木) 21:12:33 ID:hFDZ+GlT<> 某スレをみてインスパイアされたの投下。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/26(木) 21:17:34 ID:fqfRtihS<> GJだ <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/26(木) 22:18:10 ID:Zt+cJSmW<> 乙です!こいつら容赦ねえw <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/27(金) 19:13:29 ID:mvOPo1KV<> どこかに投下しようかと思ったら、どこにも投下できなかった
こんなことを思いつくなんて、脳みそが腐っているとしか思えない


昔話ももたろう <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/27(金) 19:15:01 ID:mvOPo1KV<> ももたろうは おにたいじに でかけましたが とちゅうで さるに でくわしました


さる「おこしに つけた きびだんご ひとつ わたしに くださいな」

もも「きびだんご なんて もってないよお」

さる「オレサマの めは ごまかせないぜ こしの ふくろに ふたつも はいってんじゃねえか」

もも「だっ だめえー」

さる「へへへ おんなみたいな かお しやがって」

もも「いやー」



さる「ふう うまかったぜ」

もも「うわーん ひとつ なくなっちゃったよお」

さる「なくなよ おにたいじに いくんだろ てつだってやるから」

もも「あ うん」
<> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/27(金) 19:17:04 ID:mvOPo1KV<> こうして さるを おともにした ももたろう でしたが こんどは きじに でくわしました


きじ「おこしに つけた きびだんご ひとつ わたしに くださいな」

もも「だめだよお もう いっこしか ないんだからあ」

きじ「そういわずに こんなに りっぱな ものは みたことがない」

もも「いやー」

きじ「いやよ いやよも すきのうち いただきまーす」



きじ「ふう ごちそうさま」

もも「うわーん とうとう なくなっちゃったよお」

さる「あーあ なかせた なかせた おまえも せきにんもって おにたいじに ついてこい」

きじ「しかたありませんね」
<> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/27(金) 19:18:50 ID:mvOPo1KV<> こうして さると きじを おともにした ももたろうでしたが こんどは いぬに でくわしました


いぬ「おこしに つけた きびだんご ひとつ わたしに くださいな」

もも「もう なにも もってないよお」

いぬ「おれの はなは ごまかせないぜ ここに まだ あるじゃねえか」

もも「だめえ それは きびだんごじゃ ないよお」

いぬ「ちぇっ じゃあ その ぼうで がまんしてやるか」

もも「いやー」



いぬ「ふう くった くった」

もも「うわーん ぼく もう おとこのこじゃ なくなっちゃったよお」

さる「あーあ なかせた なかせた」

きじ「あなたも おにたいじに ついてきなさい」

いぬ「わかったよ」
<> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/27(金) 19:20:29 ID:mvOPo1KV<> ももたろうは だいじな ものと ひきかえに さんびきの おともを つれて おにがしまに のりこみました


おに「よくきたな ももたろう しかし そう かんたんには やられんぞ」

もも「うわーん うわーん ぜんぶ おまえが わるいんだー おまえが わるさなんて していたからー」

おに「なんだ なんだ ももたろうと いうから おとこかと おもったら おんなじゃないか」

もも「うわーん うわーん」

おに「これは こまった なくな なくな わしが わるかった もう わるさは しない おたからも かえすよ」

もも「やったー」


こうして ももたろうは ぶじ おにを たいじして むらに かえりましたとさ

めでたし めでたし
<>   <>sage<>2009/02/27(金) 19:22:02 ID:fNpWCcrp<> これはひどいwwwwwww <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/27(金) 19:22:52 ID:mvOPo1KV<> ももたろうが おにたいじに でかける あさのこと


じじ「どうしても おにたいじに いくのかい」

もも「はい とめないでください わるい おにを やっつけるのです」

ばば「しかし おんなのこに ひとりたびを させるのは しんぱいじゃのう」

じじ「そうじゃ おとこのこの かっこうを させよう おまえは いまから ももたろうじゃ」

もも「はい わかりました」


ばば「おなかが すいたら この きびだんごを おたべ」

じじ「ばあさん とくせいの きびだんごじゃ あじは わしが ほしょうするぞ」

ばば「ありゃ さんこ つくったのに いっこ たりん」

じじ「すまん うまそうだったんで わしが くってしまった かわりに この うまいぼうを あげるから」

ばば「しょうのない じいさんじゃ ほれ ももたろう ふくろに いれて こしに つけてやろう」

じじ「どこからみても りっぱな おとこのこじゃ」

もも「ありがとう おじいさん おばあさん では いってきます」 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/27(金) 19:25:19 ID:evCwjA3O<> なんだ、ロリになったショタはいないんだね…… <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/28(土) 13:41:28 ID:vSBfJNDM<> >>412
キ、キター!!!!!!!!!!
まさか続きが読めるとは感涙 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/28(土) 13:42:23 ID:vSBfJNDM<> >>421
独特の雰囲気がいいなw
一応童話民話スレもおすすめしとくぜ <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/28(土) 17:36:35 ID:5iniuinK<> レスしにくい作品だなw <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/02/28(土) 17:47:41 ID:vgnEhubG<> これはいい話だった <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/03/02(月) 03:53:16 ID:CXHG+mNu<> 昔々あるいは未来の彼方、あるところに、ひとりの科学者がおりました。
天才的な頭脳を持った彼はしかし変わり者で、
ひとりの名も無き雪女の少女に恋をしてしまいました。
少女もさまざまな問題はありますが根は優しい科学者に心を開き、
ふたりは仲睦まじく暮らします。
しかし春の日、とうとうそのときがやってきます。
雪女の少女は春の訪れとともに消えてなくなってしまうのです。
「ごめんなさい、科学者さん。でも、わたし、とてもたのしかった……」
はかなげにそう言う彼女に対し、科学者は答えます。
「君を失うなどということは考えられない。待ちたまえ、私にいい考えがある」
彼の『いい考え』がいい考えであったためしがないということを、
雪女の少女はよく知っていたので、思わず少し後じさりました。
「この冷蔵装置を使えば春などは関係なくなるだろう。ずっといっしょにいられるんだ」
そう言って彼がお披露目したのは、冷蔵庫をそのまま家サイズに大きくしたような、
彼を心から愛する少女も顔をひきつらせるようなシロモノでした。
「あ、あの、わたしそろそろ……」
「死に急ぐことはない。この中で私といっしょに暮らそう。愛しているよ」
「うッ……でも、凍っちゃいますよぉ、あなたもわたしもッ!」
「溶けるよりはいいだろう。さあ!」
「い、いやぁッ」
科学者は強引に少女を冷蔵室に連れ込みました。傍目から見れば誘拐ですが、
いちおう両者とも愛し合っていました。
ともあれ、当人以外の大方の予想を裏切って、
科学者の作った冷蔵室はほとんど奇跡的に、カンペキなはたらきを見せました。
「ほぉら見ろッ!技術の勝利だ!科学が愛を勝ち取ったのだッ!!」
勝ち誇る科学者の後ろで、ゆらりと立ち上がった影があります。
「ふゥーん……ま、これはこれでいっか」
そのドスのきいた声に、科学者はぎくりとして振り返ります。
「うッ……な、なんだおまえはッ!?」
そこにいたのは、可憐な少女とは似ても似つかない――いや、よく見れば
似た面影があるのですが、あきらかに異なる印象をもつ、ひとりの妖艶な女性でした。
「愛だなんだって言ってるくせに、もう忘れたの? あたしよ、あたし……ふふ」
「ま、まさかッ! おまえがあの……」
「男のくせにびくびくしないでよ。いい?」
と、彼女はずいと顔を近づけます。
「雪ってのはねェ、溶けるから雪なのよ。溶けなくなったらもうそれは、雪じゃないの」
「じゃあ、なんだというんだ!?」
「それは……氷よ」
つつつ、と科学者の頬を、切れるような冷たさの指がつたいます。
「な……し、しかし、容姿はともかく性格まで変わることはないだろう……」
「なんだかあたしの性格が悪いみたいじゃない」
「だから、そう言ってるんだッ」
「あんたねェ、あたしは氷女よ? 氷の女なのよ? 『氷の微笑』とか見たことないの?」
「ないよ! おまえはあるのかよ!」
「木曜洋画劇場でね。ともかく、氷の女ってのはすべからく美しい、冷徹な悪女だってことよッ!」
「そ、そんな、非科学的なぁッ……」
「あんたが望んだことよ、科学者さん…………ふふ、これから一生、ずうっといっしょ、ね?」
氷のようなするどく凍えるような微笑みを浮かべ、
雪女あらため氷女は、冷たい指をさらに下へとはわせます。
家サイズの冷蔵庫に、科学者のか細い悲鳴が響き渡るのでした……。

……けれども、大方の予想を裏切って、二人はこの後も、
巨大冷蔵庫の中で幸せに暮らしたとのことです。
科学者さんにそのケがあったのか、氷女さんが軟化したのか、
あるいは、やっぱり雪と氷はたいして違わなかったのか……。
……ともあれ、それは当人たちのみぞ知ること。
ここはひとまず、めでたし、めでたし……。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/03/02(月) 23:00:42 ID:DypLgfxP<> 雪女が成長するとそれは氷女なのかw <>
◆LPYVPYS942 <>sage<>2009/03/04(水) 01:38:38 ID:JH5abb94<> >>406のスレが埋まったため、続きの投下です。
こちらから初めて読まれる方にも分かりやすくするため、加筆修正をした上で
少し前に戻ったところから始めますので、ご了承下さい。



こんな紫電改は嫌すぎる 最終章・T


昭和20年の日本。
航空自衛隊による歴史改変計画、『日本救済プロジェクト』を阻止するためにこの時代に送り込まれた米海兵隊。
国内の監視を行なうという目的で、一部の機体が千葉館山海軍航空基地に潜入する。
諸々の事情で計画が中止となった今も尚、基地に止まり監視を続けていた。

そんな折、基地内格納庫の一角から現代米空軍戦闘機F-22ラプターが、燃料切れ寸前の状態で現れる。
彼を発見した海兵隊機F/A-18Cホーネットは仲間の元に連れて行くが、何故ここにいるのか記憶が全くないと言う。
そこでF/A-18Cと僚機のA-4Eスカイホークは、燃料を補給するF-22にこれまでの経緯を話し始める。

A-4E  「…という訳でジャップの歴史改変計画は頓挫した、だが余計な力がこの世界に働いたためまだ不安定な状態が続いてる」
F/A-18C「今正にその歪みを直し、元の状態に戻そうとしているんだが…その修正活動が思うように進まなくてな。
      一番の問題は弾道ミサイルがこの世界に流出しているという事で、その一つがここより北方面の陸軍飛行場にあって
      今頃自衛隊の連中と共同作戦を展開しているところだろう。だがミサイルはまだ他にも…」
F-22  「……修正?…しゅうせい……うぐううぅ〜」
それまで話を聞いているのかも怪しく、虚ろな様子だったF-22が突然頭を抱えて苦しみ出す。
F/A-18C「おい、燃料に変なものでも混じってたか?」
A-4E  「んな訳あるか、(顔を覗き込んで)もしかして何か記憶が思い出せそうとか?」
F-22  「予定通り不穏分子の掃討作戦を開始する…まずはお前たちからだ!」
A-4E  「へ?何訳の分からん事を…」
F/A-18C「いいから逃げろ!こいつ顔つきが急におかしくなったぞ!」


その頃、館山湾には秋月型防空駆逐艦新月が航行中で、真っ先に基地で発生した異変を発見する。
新月「大変だ!館山方面から火の手が上がってる…でも空襲にしては爆撃機の姿なんか全然見かけなかったし、何かおかしいぞ。
   早速秋月兄さんに報告しなきゃ…その間にちょっと勇気を出して自力で調査してみようかな…
   あっ、基地から何か飛んでくる。あれは……あああ兄さーーーん!!!」
自艦の真上を掠める神々しくも凶々しい異形の米軍戦闘機、それが新月が最後に見た光景だった。


ところ変わって現代日本の横田基地、その一角に米空軍を影で動かす黒幕たちが集まっていた。
影1「ついに"猛禽"が覚醒したか…」
影2「一時はどうなるかと思ったが、結果的には丁度良いタイミングで発動したな」
影3「手始めに基地を一つ壊滅に追いやった…最強の戦闘機と銘打っているからには、やはりこうでなくては」
影4「しかしいささか派手過ぎではないか?搭載量の少なさが玉に瑕であるから、最初からこの調子だと
  すぐに弾薬が底をついてしまうぞ」
影1「心配無用、専用の補給部隊を現地の沖縄に配備した。攻撃の度に立ち寄るようプログラムを組んである」
影2「既に沖縄は米軍の占領下であるから、ジャップに発見される可能性は限りなく低い。さて…」
影3「早速次の任務に向けて動き出している模様だ。無論最終目標は"ゼロ"の名を受け継ぐ戦闘機の完全抹殺であるが」

影1「それでは諸君、お手並み拝見といこう」 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/03/04(水) 01:42:39 ID:JH5abb94<> 再び昭和20年、太平洋側にある千葉香取海軍航空基地。
県内内陸部にある藤ヶ谷陸軍航空基地に設置された、弾道ミサイル設備の破壊任務から戻ってきた航空自衛隊機、
共に任務を遂行した日本海軍機及び米海兵隊機、そして藤ヶ谷から一時的に避難してきた陸軍機と
基地所属機体に加えて様々な航空機で入り混じり、香取はカオスな賑わいを見せていた。

しばらくして、新司偵こと百式司令部偵察機と零戦こと零式艦上戦闘機を載せた
海上自衛隊の哨戒機P3-Cオライオンが戻ってくる。

新司偵「藤ヶ谷の様子をくまなく見てきたが、元通りの状態に戻っていて、特に問題はなさそうだ。ただ…」
隼   「…ただ?」
P-3C 「かの陸戦が立てこもっていたと思しき格納庫の箇所だけは原型をとどめないほど破壊され、
     機体はおろか部品の残骸すら、発見する事は出来ませんでした」
疾風 「そうか…あいつ自分のいた痕跡すら残さず消し去ったんだな」
キ45 「全く、最後の最後まで騒がせやがって…結局俺は、兄として何一つ力になってやれなかった」

「私は…」
それまで陸軍偵察機と戦闘機たちのやり取りを聞いていたのか、海軍夜間戦闘機・月光が不意に口を開く。
一連の騒ぎの張本人であり、弾道ミサイルを未来から持ち出して基地に立て籠もっていた二式複座戦闘機・屠龍、
陸海という組織の枠を越え、彼と親しかった月光は基地を元通りするよう、必死の説得にあたっていた。
その結果、藤ヶ谷基地は開放されるものの屠龍は自らの命を絶ったのである。

月光 「かつて子供たちが私にそうしてくれた様に、屠龍を過ちから目覚めさせ、救えるのは自分にしかできないと思っていた。
    でもそれは単なる思い込みで、結局彼を救うどころか死なせてしまった。私と関わったばかりに、
    私のせいでどれほどの機体が犠牲に…」
零戦 「それは違うな。大体恨みを残して死んでいった者が、あんな安らかな表情をするか?」
自責の念に捕らわれる月光を零戦は軽く窘める。
月光 「え…どうしてそれを?」
零戦 「ああ、未来の指導者に伝える必要があると判断したからな。すまんが格納庫の跡地で起こっていただろう
    それまでの出来事を、勝手に"視"させて貰った」
紫電改「ぷぷっ、レイ(零)戦だけにレイ(霊)視ですか…あだっ!殴ったね!姉貴たちにもぶたれたことあるけど」
零戦 「そもそもこれまでの経緯を考えても、奴が未来からの武器を持ち込んで基地に籠城してから、こちら側が反撃に
    打って出るまでにそれなりの時間があった。その間攻撃を受けたのは硫黄島だけだったが、その気になれば他もいくらでも
    攻撃出来たはずだ。或いはここに取り残された小園司令を人質にして、海軍に対し無茶な要求を突きつける事だってな。
    だが現実はそうならなかった、何故か?」
紫電改「…坊やだからさ」
零戦 「やかましい(殴)!雷電、あとで奢るからこいつが余計なこと喋らんように抑えつけとけ」
雷電 「ほい来た♪悪く思うなよ」
紫電改「むぎゅうぅ〜」
P-3C 「何故そうしなかったのか…それは再び貴女が来てくれることを、心のどこかで待ち望んでいたからではないでしょうか?」 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/03/04(水) 01:45:44 ID:JH5abb94<> 零戦 「奴は特殊能力を使い過ぎて機体の寿命を縮めたと言っていただろう?取り返しのつかない事をしているという自覚は
    あるにはあって、しかし最早引っ込みがつかない状態だったに違いない。完全に動かなくなる前に、最も親しかった者に
    一目会いたい、ごく自然な心理ではないか。このまま再会出来なければ、切り札として取っておいた武器でこの国もろとも
    道連れに自爆していた可能性だってある。しかし実際月光は彼の元へと向かった。命がけで説得に来てくれた友に対して
    感謝こそすれ、恨みを持つなど筋違いではないのか?だからこそ自らの非を認め、基地を無血で解放した上で
    自決の道を選んだ。命を助ける事は叶わなかったものの、魂は十分に救われている、そう思うのだが違うか?」
月光 「私には分かりません…本当に、仰る通りなのでしょうか?」
P-3C 「今はそう信じるより他ありません。貴女自身立て続けに大切な人を失い、その悲しみは計り知れないものでしょう。
    しかし、貴女を慕う者たちはまだまだ沢山いるはずです…どうか彼等の言葉にも耳を傾けて下さい。
    きっと力になって支えてくれますよ」
天山 「俺がもしその立場だったら、正に零戦の言った通りだろうな…あの野郎の気持ち、今なら少しだけ分からんでもないぜ」
零戦 「とにかく、これまで重大な任務ご苦労だった。後一つ残っているが…そう、藤ヶ谷に軟禁されていた小園航空司令を
    厚木基地まで送り届けたら、そのままゆっくり休んでくれ。念の為天山にも同行して貰おう」

零戦の言葉に従い、小園司令を乗せた月光は艦上攻撃機・天山と共に神奈川厚木基地へと飛び立っていった。
基地で出迎えた部下たちは、藤ヶ谷で司令が月光に前代未聞の改造を施し、未来の戦闘機を破ったという風の噂を聞きつけ、
こぞってノウハウの伝授を乞うたが、彼は向こうでの記憶がほとんどないと頑として一点張りで、固く口を閉ざしたという。


偵察隊の報告を受け、藤ヶ谷に戻っても問題ないと判断した陸軍機たちは帰り支度を始める。
隼    「色々世話になった。かの夜戦にも宜しく伝えてくれ、余り気を落とすなと」
五式戦 「また何かあったらご一報下さい。できる限り我々も協力致しましょう」
零戦   「了解した。そちらも達者で…」
XFV-14B「あ、ちょっと待ってくれ」
隼    「…何か?」
XFV-14B「さっきは、身の危険も省みず駆けつけてくれて有り難うよ。あんた達のお陰で余計な戦闘をせずに済んだ」
隼    「礼には及ばん。当然の事をしたまで…それでは(敬礼)」
同じく敬礼を返す零戦及びスーパー・ゼロことXFV-14B。
紫電改 「全く、うちのリーダーも陸さんみたいに誠実で勤勉だったらどんなにか…ぐえぇ〜」
悪態をついた瞬間、かのリーダーにそそのかされた局地戦闘機・雷電のボディアタックが見事に決まった。


一方、空自機たちはというと、任務は成功したもののこの戦いでF-1支援戦闘機を失っていた。
先に派遣されたF-2支援戦闘機及びネオ・ゼロことFXS-90は既に戦線から脱落しており、自衛隊側には手痛い損失である。
今ここ香取では戦いに殉じた後、硝子玉と化したF-1の魂をT-2高等練習機が手にしていた。

T-2 「それでは今回の戦果をイーグル様に報告すると共に、この魂を間違いなく平成世界へと送り届けて参ります。
    向こうに残った展示機体が再び空を舞う事はありますまいが、弟が自らの命を賭して成し遂げた事は、
    この時代の兵器の方々がそうしてきたのと同様に、私たちの間でいつまでも語り継がれていく事でしょう
    …いえ、語り継がねばなりません」
F-4 「ああ、頼んだ…とうとう空自戦闘機も俺だけになってしまったか…」
唯一残ったファントムことF-4EJ戦闘機は、深いため息をついた。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/03/04(水) 01:48:51 ID:JH5abb94<> そしてこれら一部始終を見守っていた米海兵隊機たちは…
F/A-18E「どうやら日本国内もようやく落ち着いてきたみたいだな、そろそろ俺たちも帰投するか」
XFV-14B「すまんが先に戻っててくれないか?俺はこの日の丸ペイントを元に塗り替えるついでに、
      こいつらと今後の方針についてちょっと話がしたいから」
A-4E   「次の任務まで余り間がないから、適当なところで切り上げろよ」
XFV-14B「ああ…分かってる」
次の任務に向けて、A-4E、F/A-18Eスーパーホーネット、そしてAV-8BハリアーIIは母艦へと戻っていった。


「それで、流出した残りの弾道ミサイルなんだが…」
日本国内での衝突を避けるため機体に施していた日の丸マークを、元の星の模様に塗り替えながら、
XFV-14Bは自衛隊機及び零戦たち海軍戦闘機と打ち合わせをする。
XFV-14B「後二カ所に分散していて一つがハワイ島、これは今米海軍第七艦隊が総出で向かっている。そしてもう一つが…」
F-4   「海自の護衛艦と哨戒ヘリが探索中の東アジア方面だったな。確か」
XFV-14B「そう、平たく言えば朝鮮半島にあるんだが…厄介な事に我々と同時代のサウスコリアン連中がやって来て、
      ミサイルを奪っていったらしい。歴史を改変してやると息巻いてな」
F-4   「よりによって一番関わりたくない相手が…何という事だorz」
XFV-14B「祖国の早期独立、朝鮮戦争回避、南北の分断を無かった物にするとか…どんな改変をしたいのか大体の想像はつくな。
      最初は海軍だけだったのが空軍もその話に乗り出してな。そうなると海自勢力だけで対抗するのはきついだろうから、
      俺たちも乗り込んで一気に片を付けようって訳だ」
F-4   「成る程。では我が空自側からも参戦させて貰おう」
XFV-14B「断る」
F-4   「何故…!?本来なら我々が処理しなければならない問題なのに、藤ヶ谷での恩も返したい。
      数が多ければ多いほど有利ではないか?」
XFV-14B「万が一ミサイルが本土に飛来した時は?そのための防空という重大な任務があるだろうが。
      空自で戦闘能力を持つ機体はあんた位しか残ってないんだろ?恩返しをしたいならそっちを全うしてくれ」
F-4   「くっ、その通りだ…不甲斐ない話だが」

XFV-14B「それはそうと、ミサイルの件でどうも気になる点が一つあるんだ」
F-4   「何、どういう点が?」
XFV-14B「各地に分散している位置だが…まず持ち出した陸軍戦闘機の国内の所属基地、これは納得がいく。
      そして朝鮮半島もこの世界では日本の統治下とされているから良しとする。
      問題は三つ目のハワイ…何故これだけ二つとは離れた場所にある?」
F-4   「それは…」
XFV-14B「ハワイでまっ先に思いつくのが、開戦のきっかけとなったパールハーバー(真珠湾)への奇襲だが、
      ジャップの攻撃はそれきりじゃないか。海外の拠点に設置したつもりなら、
      もっと重要な土地が他にあるはずだ、ましてや陸軍という立場で考えたら」
零戦   「確かに…言われてみれば」
XFV-14B「奴の特殊能力による転送先がたまたまそこだったと、一言で片づけるにはどうも腑に落ちなくてな
      …逆にアメリカ側の立場から考えたら、パールハーバーはそこでやられた屈辱を倍返しとか、
      ジャップ憎しの代名詞になってる訳だ。この前のイオージマ基地への攻撃がきっかけで、米国内の世論が
      停戦派と徹底抗戦派に真っ二つに分かれて、当然ハワイは後者だが、そこに直接日本を狙い撃ちできる
      弾道ミサイルが発見されたりして、とにかく現地は想像以上に緊迫した情勢だと、第七艦隊の連中もこぼしてた」
紫電改 「ふ〜ん。歴史改変の危険性は日本だけじゃなくてアメさんもなんだ」 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/03/04(水) 01:50:24 ID:2bBfqAAn<> <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/03/04(水) 01:51:14 ID:JH5abb94<> XFV-14B「たった一発のミサイルで、歴史とんでもない方向に行こうとしている。俺は改変の怖さを改めて思い知ったぜ。
      そんな訳で、少ない知恵で俺なりの仮説を立ててみたんだ。ハワイにあるミサイルが、
      日本と朝鮮半島方面にあるものとは別のルートから流出したとすれば…」

その時、XFV-14Bの元に思いもよらぬ通信が入る。
F/A-18E≪こちらホーネット、スーパー・ゼロに告ぐ。我々の部隊が…"猛禽″によって壊滅寸前に追い込まれている…≫
XFV-14B「なっ……!それはどういう事だ一体!」
F/A-18E≪母艦のいる海域に向かったら、奴の手によって船が沈められていた…無論、中にいた連中はもろとも海の底だ。
      辛うじて上がっていた者たちで反撃を試みたが…全く歯が立たない。俺もいつまでこうしていられるか分からない、
      落とされるのも時間の問題だろう…この世界に派遣された海兵隊とそれに協力した連中を、奴は残らず皆殺しにする
      つもりだ…次は間違いなくお前が狙われる…命が惜しければ、今すぐ奴の目の届かない、できる限り遠くまで逃げ…
      アムラーム(中距離空対空ミサイル)がこちらに向かってくる……駄目だ、もう避けきれない…!!≫
XFV-14B「どうした!応答せよ!!ライノ………そんな…」
がっくりと肩を落とすXFV-14B。通信はそこで途絶え、雑音しか聞こえなくなった。


ちょうど時を同じくして、香取基地からも騒然とした空気が流れ始める。
紫電改 「急に騒がしくなったけど、一体どうしたんだい?」
流星  「どうしたもこうしたも…さっき彩雲から連絡があって、館山がやられたって」
雷電  「やられた?B公の仕業か?」
彗星  「それが、直前まで爆撃機は見当たらなかったのに、いきなり火の手が上がったとか…」
紫電改 「何だそれ?空襲じゃなくて内部からの火…?」
流星  「でも、基地の他に湾内の艦船も被害を受けたらしいんだ。火事だったらそんなにならないだろ?
     やっぱり敵に襲われたのは確かなんだよ。ここもいつそうなるか…くわばらくわばら」
零戦  「心配するな、香取には強力な守護神がついてるからそう簡単にやられはせんよ。
     それはさておき、これはただ事ではなさそうだから早速館山の様子を見に行こう」
XFV-14B「館山には確か…俺も連れてってくれ!」



以上で今回の投下は終了です。
登場する航空機の数が半端ではないので、こちらをご参照下さい。

日本製航空機の一覧
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%A3%BD%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%A6%A7
尚、XFV-14Bは架空の兵器で詳細はこちら、米軍機も併せてご参照願います。
スーパー・ゼロ(XFV-14B)
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%BC%E3%83%AD

他にも気になる点がありましたら、ご指摘いただければ幸いです。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/03/04(水) 10:49:16 ID:UNKERSdR<> 紫電改って航空機なんだ
↑こんなレベルっす>< <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/03/04(水) 12:06:31 ID:IvoYJlcd<> 戦闘機はわからんけど機関車トーマスみたいのイメージしたらちょっと萌えた <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/03/05(木) 01:13:03 ID:axU8AQrd<> なんというカオスなSSwww
一応こういうスレもあるので、よかったらどうぞ
【軍事】ミリタリー系創作スレ【兵器】
ttp://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1220331328/ <> 406=429<>sage<>2009/03/05(木) 08:21:55 ID:cnQDKLZr<> レス下さった方どうもです。

上記のスレは移転先候補の一つに上がっていたのですが、
過去と現在の武器が一緒くたになってる以前に
実際のカタログスペックやリアリティを無視した何でもありの内容ですので、
真面目な軍記物と並べると違和感有りすぎるかなと思いました。
同様に台詞系SSや擬人化総合スレでも浮いてしまうだろうという理由で、
最終的にこちらを投下場所として選びました。
単独スレを立てようかと悩んでもいるのですが、それにしても長さが足りませんので…

ちなみに軍事板の現行スレはこちらになりますので参考まで。
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/army/1235660897/ <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/03/05(木) 08:22:48 ID:uLzICbD0<> >>437
元のスレがネタスレで、そこから派生した長編ネタという経緯もあって、
そっちに投下するにはカオス過ぎるので自重といった感じでして… <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/03/05(木) 08:24:20 ID:uLzICbD0<> うわ、被った <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/03/08(日) 01:36:22 ID:t/BAbGlm<> 現代のアンパンマン達に捧げる散文詩
http://www6.uploader.jp/dl/sousaku/sousaku_uljp01099.zip.html <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/03/08(日) 01:45:41 ID:JsIRTmbx<> なんでzipなのかと思ったら画像化してあるのか
文章のみみたいだしそのまま投下でもよかったんでない <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/03/08(日) 03:44:06 ID:7U3gS8Lu<> トントントントントン
軽快なリズムで蕎麦を切る。
しかしよく手元を見ると完全に指まで切ってしまっていた。
肘から先が何枚もの薄ぺらいMRI画像みたいになってしまった。
しかしあまりに切れ味がよかったせいか血は出ていない。
ばらばらにならないように上手く揃えたら、やがて血が通って元通りに繋がった。
大将に蕎麦を出す。
「……うむ。おめぇも上手くなったな。暖簾分け、考えてやってもいいぜ」
「やった、ありがとう大将。しかし僕さっき指切って繋がったから蕎麦屋辞めます」
「なんですと!?」
「辞めます。10年間ありがとうございました大将」
僕は蕎麦屋を辞めた。
うどん屋に再就職して15年。
僕はうどん打ちをやっていた。
蕎麦アレルギーでアナフィラキシーショックを起こさなくても済むから、僕には天職かもしれなかった。
粒子にまで砕挽された粉状の何かを捏ねる。
麺棒で延ばす。
と、気がつくと僕がうどんの生地に打たれていた。
「麺の気持ち考えたことあんのか貴様」
麺の言うとおりだった。僕に麺職人の気概はない。
うどんを店長にだす。
「ほほう、あんたもなかなかの腕になったね。暖簾分けしようか」
「辞めます。僕に麺の気持ちはわかりませぬ」
「はぁ?今更辞めんの??」
僕はうどん屋を辞めた。
蕎麦屋とうどん屋で稼いだ500万の金で大学に通い始めた。
材料化学、流体力学を学んだが、どうも蕎麦やうどんの気持ちを理解するには至らず、素粒子物理を習い始めた。
なんとなく材料を混ぜたら硬くて熱に強いセラミックになったので論文を書いた。
教授によばれた。
「君、この論文スゴいよ。サイエンスに寄稿しよう」
僕は教授になった。
僕は素粒子物理があまりにわけわからないから、
僕のわからないものの代表である麺にたとえて考えた。
「教授、この理論スゴいですね」
僕の超麺理論は何故か超ひも理論と改竄されて流通した。
わからないものをわからないものでたとえて考えたらわかる気がしてきた途端、僕は蕎麦屋を始めた。
アナキラフィシーショックで昏睡になった。
蕎麦屋になったのは、蕎麦が食いたかったからだ。
でも、僕は蕎麦を食えない。
せつないなぁ。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/03/08(日) 03:51:04 ID:JsIRTmbx<> なんというカオスww
でも面白いwなんか悔しいw <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/03/08(日) 10:06:05 ID:d8WBl3Dw<> 冒頭の軽快なテンポから一気に引き込まれる文章だね。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/03/08(日) 10:09:25 ID:dAP8C9tN<> こりゃあれだよ。
星新一だ。

テイストはそれ以外表現しようが無いな。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/03/08(日) 12:41:56 ID:7U3gS8Lu<> 頭からっぽにして書いたらそうなりました <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/03/08(日) 12:44:04 ID:6NlLGNE2<> 溶ける魚思い出した <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/03/08(日) 13:37:09 ID:K5dh2I0d<> あっさりとしていながらなんというカオスw
発想力わけてくれw <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/03/08(日) 21:06:08 ID:6NlLGNE2<> 自分だとようわからんのですよね、こーいうの

喋ってて気がつくのは「とりあえず」「基本的に」「まあ」「なのです」が多い
あと、行頭で「(接続詞)、」ってよく言ってしまう ←この文もそうだけど

小説だと、わざと語法狂わせたりとかよく使ってるかな、気づく範囲で
「喋り言葉を忠実に真似よ」を金科玉条第一条件とする故に、何の文章書いてもこうなるみたいです <> 創る名無しに見る名無し<>sage 誤爆です><<>2009/03/08(日) 21:06:57 ID:6NlLGNE2<> <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/03/09(月) 17:08:51 ID:+39KY8x2<> カオスなのに不快感を与えないのがすごいな <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/03/10(火) 23:15:30 ID:KZRmUeHW<> >>442
投稿回数の制限を考えていましたが
ここでは大丈夫だったみたいですね(汗
読み辛い作品を失礼しました。
これに懲りず、創作には挑戦し続けたいと思います。
と言っても、アンパンマン云々は過去に別所で酷評頂いた代物ですが


魔法使いのカエル
http://www6.uploader.jp/dl/sousaku/sousaku_uljp01114.bmp.html

bmp形式の画像作品となります。
重くなり申し訳ございません。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/03/11(水) 02:45:16 ID:KVBgPPv1<> >>453
絵も自作かな?
現代の童話作品という感じで洒落た作りが、いい。 <>
◆LPYVPYS942 <>sage<>2009/03/11(水) 03:53:15 ID:u4tZ1E0f<> >>434からの続きです。

こんな紫電改は嫌すぎる 最終章・U


「こいつはひどい…」
館山基地に到着した一行は、余りの惨状に呆然と立ち尽くす。
滑走路から諸々の施設に至るまで、全てが使い物にならないほど悉く破壊されていた。
基地に配備されていた機体たちについても…同様であった。
その残骸の中から出てきた意外なものは…

紫電改  「何で米軍機が混じってるんだ?鹵獲したのを基地で保管してたのか?」
XFV-14B「そいつは俺の仲間だ。この時代にやってきた際、日本国内の監視役をここに置いて、ついでに任務の長期化に伴い
      部隊の燃料弾薬などの資材もストックさせて倉庫番も兼ねていたんだが…駄目だ、スカイホークは反応がねえ、
      完全に事切れてやがる」
零戦   「おい!こっちの米軍機は微かだがまだエンジン音が聞こえるぞ」
零戦の一声によって、瓦礫の下敷きになっていたのを助け起こされるF/A-18C
XFV-14B「しっかりするんだ、レガシー!一体ここで何があった!」
F/A-18C「………うぅ……ぐふっ…」
しかし瀕死の状態で、会話すらもままならない。
零戦   「喋るのが無理なら心の中で念じるだけで構わん。俺が読み取ってやるから」
F/A-18C(あそこに…あった…格納庫に…空軍戦闘機の…ラプターが…どういう訳だか…閉じ込められて…いたんだ
      …そいつは燃料切れ寸前の上に…記憶喪失に陥っていた……俺たちは…奴に…燃料の…補給をさせて…これまでの
      経緯を…説明していたら…突然奴が…狂ったように暴れ出しやがった……近くににいた…スカイホークは…真っ先に…
      蜂の巣にされた…俺も急いで脱出しようとしたが…間に合わなかった……基地で破壊の限りを尽くした奴は…
      どこかへと去っていった……親切心で…行なった結果が…この有様……だ…)
それだけの事を伝え切ると、A-4Eの後を追うようにF/A-18Cも完全に機能が止まった。
そっと両手(翼)を合わせた後、思念を読み取った零戦はその内容を皆に伝える。

雷電   「ひでえ話だな…恩を仇で返すなんて」
紫電改  「しかしたった一機の戦闘機によって、一つの基地がこんなになるもんかね?」
秋月   「信じられないとは思うが、実際炎上する基地から飛び立つ戦闘機を付近の駆逐艦が目撃しているんだ。
       直後にその駆逐艦、弟の新月はそいつ撃沈されてしまったがな…俺が到着する前に、あいつ無茶しやがって…」
海上で回収した新月の残骸を手にしながら、無念そうに呟く秋月。
XFV-14B「ああ、この基地をぶっ潰したのも俺たちの母艦を襲ったのもあの野郎の仕業に間違いない。位置的にもそう離れてないしな」 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/03/11(水) 03:57:45 ID:u4tZ1E0f<> 「どうしよう…こうなったのも僕のせいだ」
その声に一同が振り向くと、今にも泣き出しそうな表情の震電が背後に佇んでいた。

紫電改  「知っているのか雷電…じゃなかった震電?」
零戦   「件の戦闘機と何らかの関わりがあったと?詳しく話してくれないか」
震電   「…あのね。大分前にここで対空射撃の訓練をしていたら、空から米軍の戦闘機が降ってきて、最初は弾に当たったのかなと
      思ったんだけど、何か別の世界からやって来たみたいで、みんなに見つかると厄介だから、あそこの格納庫に隠したんだ」
紫電改  「見つからない様に隠したって…お前なあ、相手は犬や猫と違うんだぞ!」
震電   「ごめんなさい…でも、悪い人には見えなかったし、何か訳があってここに来たのかなと思って。
      時折燃料を持ってきて様子を見に行ってたけど、次第に僕に対して打ち解けて色々話してくれたよ。
      近い内重大な任務があるからそれまで待機してる様にって…」
紫電改  「燃料の横流しや敵国に機密漏洩とか…さり気なくお前らすごい事やってたんだな」
雷電   「まあ震電の性格からして、自分の燃料から削って出してただろうし、機密と言っても具体的内容は一切口外してない
      みたいだから、その辺は多目に見ようぜ」
紫電改  「それ以前に俺たちの燃料って未来の連中の口に合うのか?」
XFV-14B「多分合わないと思うぜ、カーボンがたまるし」
震電   「そうこうする内に、月光さんと一緒に陸軍に体験入隊する事になったでしょ?出発前にもここに来て、一週間ほど
      留守にするって伝えたら了解してくれた。だけど実際は一週間どころじゃなくて、その後も色々あったし結局今の今まで
      行けずじまいだったんだ。きっといつまで経っても僕が顔を出さなかったから、怒ってこの基地を壊したんだ、
     僕がちゃんと約束を守っていたらこんな事には…うえ〜ん」
雷電   「よしよし、分かったからもう泣くな。大体様子を見に来なくなったからと言って腹を立てるなんて、匿われてる身分で
      そりゃないだろ?」
XFV-14B「そうそう、まかり間違えば坊主もそいつに襲われてたかも知れなかったんだぜ。むしろ難を逃れてラッキーだったと思いな」

零戦    「ところでその米軍戦闘機について、何か知ってる事はあるか?」
XFV-14B「…F-22、通称ラプター。現代米空軍が開発した最新鋭の戦闘機で、一応こちらの世界では最強とされている。
       鷲や隼などのどの鳥たちよりも性能が上回る猛禽という意味合いで名付けられた」
紫電改  「世界最強、ねえ…具体的に言ってどの辺が強いの?」
XFV-14B「まず何といってもレーダーでの捕捉が困難というステルス性能、その一方で自機には高精度のレーダーが備え付け
      られているところから、敵に攻撃の機会を与えることなく一方的に倒せると言われている。制空の更に上をいく航空支配戦闘機と
      呼ばれる所以でもある。他にもアフターバーナーを使わなくても超音速で長時間の飛行が可能、並外れた機動性、中距離と
      いいながらも遥かに遠くまで届くミサイルなどなど、とにかくステルス性能を差し引いても、莫大な費用を掛けて開発した
      だけに一つ一つのスペックが…って、お前ら説明の途中で寝るなーーっっ!1!1!」
FXS-90(声)『いや、こいつらに理解不能な難しい話を最後まで聞けって方が無理だって』
零戦   「ああすまんすまん、俺は寝ていても話は聞こえてるから心配するな。少なくとも向こうの指導者の耳には
     届いているだろう、うん」
XFV-14B(器用な奴…) <>   <>sage<>2009/03/11(水) 04:00:05 ID:42tOO2LQ<> なんだこの微妙に男心を揺さぶる台詞系は
素晴らしい <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/03/11(水) 04:01:57 ID:u4tZ1E0f<> 紫電改  「…で、その最強野郎が牙をむいた理由は結局何なの?この世界では敵国の日本軍基地はともかくとして、同じ国
      同じ時代の、しかも歴史修復活動真っ最中のお前らまで襲うなんて、いい迷惑どころか同士討ちそのものじゃん」
XFV-14B「もし奴が空軍の指示で動いているなら、海兵隊が所有している俺たちXFVシリーズが狙いにまず間違いない。
      たとえ試作でも高性能の機体を航空分野の専門でもない組織が保有していては、空軍の面目が立たないんだろうよ」
紫電改  「何だよそれ。どの機種を使おうがお互いに不都合がなければ問題ないじゃん別に」
XFV-14B「それが大いにあるんだ。お前らのとこの海軍陸軍が別々に航空部隊を運用してお互い足を引っ張っていた様に、
       米軍の組織も必ずしも良好な関係とは言えない。現代世界の目の行き届かないこの地で横槍を入れ、どさくさに紛れて
       俺たちの存在を抹消し、強力な武器を喪失させる事で組織における海兵隊の影響力を削いでから、空軍が取って代わって
       優位な立場につくつもりなんだろう」
雷電    「つかお前ら確か歴史がどうとか重大な任務を請け負っているよな?途中でそんな邪魔が入ったら未来にまで支障が
      出てくるだろうに」
XFV-14B「その辺は奴らも計算済みだろう。目的を果たすために多少強引とも言える手段も使い、いつもそうしてきた。
      だから空軍連中は刺客としてラプターをこの世界に放ち、海兵隊の活動区域を片っ端から潰しにかかろうとしている。
       ここが襲撃に遭ったのも、日本軍基地だからという理由じゃない。そう…」

一旦言葉を切ると、XFV-14Bは足元に目を移す。
辺り一面に散らばる無数の残骸、ミサイルやバルカンで撃ち落とされた者、マッハを越える飛行で生じた衝撃波で分解した者、瓦礫の

下敷きになっ者、また火災が引火した者等々…かつての航空機だったなれの果ては、一部の米海兵隊機を除いた他は、
全て館山海軍基地所属のものであった。
「畜生…あの野郎何の関係もないこの時代の連中まで巻き込みやがって、絶対に…絶対に許せねえ!!」
兄を亡くした時、奇しくも館山沖で出逢ったあの夜間戦闘機・極光の可憐な面影が、足元の残骸と不意に重なる。
「この世界に来ると決まった時は、向かう先は敵地だと認識していた。だが今となっては俺の最大の敵は他でもない、
空軍のあいつだ!」
これまでにない怒りによって闘志が後から後から沸き上がってくるのが理解できた。

零戦    「…それで、海兵隊機の中でお前だけが生き残った訳だが、これからどうするつもりだ?」
XFV-14B「知れたこと、ラプターに空戦を挑むまでよ。抹殺対象となっているのはXFVと原型のFSX、奴は今残り一つとなった
       実機である俺を血眼になって探しているだろう。俺は逃げも隠れもしない、こっちから出てきて迎え撃ってやる、
       そしてこいつ等の無念を晴らす!」
雷電    「空戦で仇討ち…とは言ってもな、化け物並みの強さを持つ相手に勝算はあるのか?」
XFV-14B「俺のスペックだってなかなかのもんだぜ?何せ空軍の地位を脅かす存在としてマークされるぐらいだからな。
       それに実戦経験の練度なら負けてはいない」
零戦    「ならばせめて、一度香取に戻って補給をして来い。そっちにいる空自の連中も可能な限り力になると言っていた」
震電   「僕も一緒について行くよ。今まで顔を出せなかった事情をちゃんと説明して謝れば、ひょっとしたら話を
       聞いてくれるかも知れないし」
XFV-14B「補給ならさっきの時点で済ませてきた。いいか、これは俺に対して売られた喧嘩なんだ。お前たちは一切手出しをするなよ。
       これ以上奴に好き勝手させない為にも俺はそろそろ行くぜ」
そう言って、廃墟と化した基地から離陸するXFV-14B。

「じゃあな…達者でな」
一度だけ振り返るとそのまま空の彼方へと消えていった。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/03/11(水) 04:03:31 ID:u4tZ1E0f<> 震電 「行っちゃった…本当に大丈夫なのかなあ」
雷電 「もしかして俺たちに迷惑がかからない様にとか…全く水くせえ奴だな」
零戦 『…そうか、沖縄に…よし、うん、分かった』
残された海軍機一同。その中で深く考え込みながらも、時折この場にいない相手と会話をしている零戦の様子に、
何となく嫌な予感を覚える紫電改。
紫電改「あのう先輩、さっきから何やってるんです?そろそろ俺たちも…」
零戦 「ん?ああ、これからやるべき事を整理していてな。その前にあのラプターとかいう戦闘機についてどう思う?」
紫電改「どう…って言われても」
零戦 「最初ここに来た時に遭遇した震電に対する態度と、今の無差別攻撃と、同じ者にしては余りにも違い過ぎていないか?」
雷電 「あれじゃね?最初は善人の振りして周りを油断させるための演技だったとか…」
零戦 「しかし演技だったとしたら、記憶喪失状態から突然暴れ出したという米海兵隊機の証言と矛盾しないか?
    いまわの際に嘘をついてたとも思えんしな。それにもう一つ、こっちに来てみろ」

零戦の言葉により、一行は破壊された格納庫の一つに移動する。
零戦 「奴を匿っていた格納庫はここだな?震電」
震電が頷くのを確認して奥から何かを取り出す零戦。歪んではいるものの、辛うじて液体の入った缶だと識別できた。
震電 「あっ!これは僕が差し入れに置いていった燃料…!」
零戦 「震電がどこからこの缶を調達してきたのか今は問うまい。問題は中身に手を付けられた形跡が見当たらないという事だ。
    海兵隊機によると、燃料切れ寸前でここから発見されたというが、何故燃料が無くなる前にこれを使わなかったか…」
雷電 「高級燃料しか口に合わなくて、たとえ腹ぺこでも俺たちの燃料は不味くて飲めなかったとか…?」
紫電改「それともストックの燃料がある事自体忘れていたとか。頭をぶつけたショックで…まさか月光先輩みたく、
    震電が来なくなった後に何者かによって記憶を封じられた…?」
零戦 「お前にしてはなかなか鋭いところに着目してるじゃないか。そんな紫電改くんに褒美をつかわそう。
    かつてない危機に見舞われたこの世界に、希望をもたらす救世主となる権利だ」
紫電改「工エエェェ(´д`)ェェエエ工 何それ、てっきり食い物だと思ったのに…」
零戦 「前にも言っただろう。時代も国も組織も越えて、皆が一致協力して困難に立ち向かっている中、
    どうにもならない事態に陥ったらお前が最後の切り札になれと。どうやらその時がついに来たようだな」
紫電改「まさか、あの化け物戦闘機と戦えってことじゃ…そんなの絶対無理むり無理ムリカタツムリっすよ!!
     一万機以上のグラマンが密集しているところをかいくぐるよりも、生還できる気がしません、
     そんなら零戦先輩が行って下さいよ、日本軍機の指導者なんでしょう?」
零戦 「俺はその時に応じて的確な指示を出していくのが役目だから、前戦に立ったらそれが出来なくなるだろう?
     彩雲からの情報によると、沖縄に夜襲に出ていた彗星が見慣れない設備を発見したとの事だ。
     どうやら奴はそこで燃料や武器の補給をして行き来をしているらしい。次に戻ってきた時が勝負となるな。
     おそらくその前に、XFV-14Bが会敵すると思われるが…勝敗の行方は何とも言えん。
     平成世界の指導者も、これまでの情報を整理しているだろうから、返事が来るまでしばし待機しているがいい」



今回は以上です、過去ログとの重複部分もここまでとなります。
そして今回のエピソードに出てきた海軍戦闘機はこちら、本スレでも登場頻度が高く、人気のある機体です。

零式艦上戦闘機
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%B6%E5%BC%8F%E8%89%A6%E4%B8%8A%E6%88%A6%E9%97%98%E6%A9%9F
局地戦闘機・雷電
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%B7%E9%9B%BB_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F)
試作局地戦闘機・震電
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9C%87%E9%9B%BB <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/03/17(火) 04:05:12 ID:sky9Os8r<> あるところに夜の眷属が幅を利かせていました。
大統領は銀の詰まったクラスター爆弾を投下してノスフェラトゥを焼殺そうとしました。
ですがノスフェラトゥに支配された街の人間が盾となり、ノスフェラトゥは全然死にませんでした。
「あははっ!」
ノスフェラトゥは楽しそうに笑います。
ノスフェラトゥは優雅に腕を伸ばします。
そのアルビノの手を、支配されている人間が剣を持って切り落としました。
しかし切り落とされた腕は瞬く間に黒い霧になり、やがて収束したかと思うと無数の蝙蝠になって飛び去りました。

翌日のトップニュースは大統領の声明でした。
「か れ を こ ろ し て は な ら な い 。せ い さ く は へ ん 
こ う だ 。イ エ ス ウィー キャン。イ エ ス ウィー キャン」
ノスフェラトゥの蝙蝠はまんまと大統領を支配していました。
「くはっ!あはははっ」
クラスター爆弾で半壊した城の中、壊れた天井から満月の煌々と照らす寝室で、
ノスフェラトゥはテレビを見て大笑いしました。
ベッドの天蓋に帰ってきた蝙蝠がとまり、やはりノスフェラトゥと同じ様にケタケタと笑っています。
大統領の声明ののち大統領が支配されてしまった疑いがあること、
国連が総力をあげてノスフェラトゥを討伐する予定であることが報道されました。
あははは、ケタケタ、はははは、ケタケタ。
ひとしきり笑うとノスフェラトゥは安楽な寝間着を脱ぎ捨ててスーツを着込みました。
夜こそがノスフェラトゥの時間なのです。
スーツを着込むと、ノスフェラトゥは寝室から見える満月を仰ぎました。
ノスフェラトゥの全身が黒い霧になって満月を目指し、収束したかと思うと無数の蝙蝠になって飛び去りました。
国連は翌日、ノスフェラトゥ討伐の予定をすべて撤回し第三次世界対戦を行うことを発表しました。
互いの総力を持って戦うことをロシアとアメリカが調印し、
その日の午後には互いの国に水爆や窒素爆弾をぽろぽろと零し合いました。
焼け野原になった街の映像を見ながら大国の主たちが笑い合います。
ケタケタ、ケタケタ、ケタケタ。
その瞳はことごとく感情の抜け落ちた臘人形の様なうつろなものでした。
「はははははは」
ノスフェラトゥは笑います。
その瞳もまた臘人形の様なうつろなものでした。
ノスフェラトゥは長く生き過ぎているため人の心が透ける様に読めてしまいます。
ノスフェラトゥは荒み続ける人の心に触れ過ぎました。
結局ノスフェラトゥのやっていること自体、人間が望むことだったのです。
終わり <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/03/17(火) 04:06:39 ID:J6QXNte+<> 確かにこれは投下先なさそうだw <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/03/18(水) 02:27:21 ID:FTllDxJ7<> 人間はほとんど死にました。
ノスフェラトゥは笑います。
「ははははははははははは……」
笑いますが、その頬には涙が這います。
気付いてしまったのです。
ノスフェラトゥは人間に毒されたみにくい自分に気付いてしまったのです。
食前酒の水面に浮かぶノスフェラトゥの姿は、幾百年前に始祖と契りをかわしたときと寸分たがいません。
でも彼には見えてしまうのです。
みにくい心の端々が見えてしまうのです。
その証拠に視界がこんなにも霞んでしまっています。
ノスフェラトゥはオードブルを少しだけついばみ、メインには手を付けませんでした。
メインの運ばれるそのまえに、ステーキを切る銀のナイフでもってその両の目を抉りました。
黒々とした赤がクロスに垂れ、ナイフに抉り出された目玉とノスフェラトゥの視線が合いました。
抉り出された目玉は砂になりました。
もう一方も抉りノスフェラトゥはついに光との決別をすませました。
とろとろと黒ずんだ血を眼窩から流しながら、ノスフェラトゥは思いました。
あらゆるものを見るためにある涙はすべての色を知っている。
あらゆる色を知っているから無色でいられる。
偏り過ぎた自分には赤がお似合いだ。
「ははっ……」
ノスフェラトゥは笑います。
ノスフェラトゥの身体は黒い霧になってレストランに充満しました。
霧は収束して、無数の蝙蝠になりました。
天井やシャンデリア、テーブルにとまるそれらの蝙蝠には、どれひとつとして目がありません。
ケタケタケタケタ。
蝙蝠は合唱するように笑います。
ドアマンが扉を開けると、蝙蝠達は一斉に飛び立ちます。
蝙蝠達は月夜を塗りつぶすように舞い狂い、やがて何処ともなく姿を消しました。

澄んだ空気に迎えられ、月光が傘を帯びています。
蝙蝠達は夜の砂漠に飛来しました。
蝙蝠達が寄り集まり、黒い霧になったかと思うと、それは収束してノスフェラトゥとなりました。
ノスフェラトゥが指でもって眼窩の軟らかな粘膜を掻きむしると、とまりかけていた血が溢れてこぼれます。
ぽたり、ぽたり。
砂地に落ちた血は真っ黒で、見る見るうちに拡がってゆきます。
血痕の黒円の円周から兇悪な牙が生えてきて、やがてその円は狼の口蓋になりました。
狼の喉は何処までも続いているようにみえます。
ノスフェラトゥはさも当たり前のことのようにその口に飛び込みました。
ノスフェラトゥが入ると同時に、大地に現れた狼の口蓋は堅く閉じられました。
狼の口蓋が砂に馴染んで消えてしまうと、あとにはもう青い月が凛と冷め輝くばかりでした。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/03/19(木) 00:05:34 ID:z2uoVnSN<> もしかしたらアンパンマンの散文詩を書いた人かな。
何となく作風が近いものを感じたので…別の人だったらスマソ <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/03/19(木) 01:46:02 ID:Bes1W40I<> ノスフェラトゥは自らの生み出した異空間に永らく閉じこもっていました。
幾日も幾月も幾年も、ノスフェラトゥは閉じこもっていました。
ジョン・ケージのASLAP(アズ・スロウ・アズ・ポッシブル)が二度ほど完奏するころ、
ノスフェラトゥは目を覚ましました。
ASLAPは一曲が640年の曲です。
夜よりも暗い黒い霧が地面から染み出し、それはノスフェラトゥになりました。
ノスフェラトゥが地上に出てみるとそこには熱帯雨林がひろがっていました。
なにしろ1280年の年月ですから、砂漠が無くなったことに驚きはありません。
でもノスフェラトゥは空に違和感を感じました。
月がうるさいのです。
ノスフェラトゥは黒い霧になって舞い上がり、蝙蝠に変身すると、熱帯の精気から逃げる様に飛び立ちました。

街に着いてみると、その異常は明らかでした。
街にいる人間はノスフェラトゥがかつて支配した人間達のみでした。
普通の人間の一切が全くいなくなってしまったのです。
絶滅したのでしょうか。
ノスフェラトゥは残っていた支配した人間に、何が起こったのかを問いました。
「む か し、い ん せ き が 落 ち て き ま し た」
過去にノスフェラトゥに支配された人間達が、ノスフェラトゥに群がります。
支配された人間達は口々に語りました。
「ほ し は く だ け、塵 に ま み れ ま し た」
「日 が さ し ま せ ん」
「わ れ わ れ に は 快 適」
「し か し 普 通 の 者 に は つ ら す ぎ た」
「疫 病 が 流 行 り ま し た」
「ひ と は み な、月 に ゆ き ま し た」
「や が て 塵 は 消 え ま し た」
「ひ と も 消 え た ま ま で し た」
「帰 っ て は 来 ま せ んで し た」
ノスフェラトゥは呆気に取られました。
あれだけ死にたがっていた人間達が、いざ死ぬとなるとこぞって逃げ出したのですから、
ノスフェラトゥが呆れるのも無理はありません。
「くはっ、くっく……は、はははは、アハハハ!」
ノスフェラトゥは腹の底から笑いました。
目尻に涙が浮かび、息も吐ききってなかばむせながら、それでも笑いました。
そのくらい愉快だったのです。
ノスフェラトゥは笑いました。
黒い霧になり無数の蝙蝠に変身してからも、ケタケタケタケタケタケタと、しばらく笑い続けました。
蝙蝠達は笑いながら飛び交い、1280年の年月を生き長らえた支配下の人間達に次々と食らいつきました。
支配下の人間達をみんなミイラみたいにしてしまうと、その支配下の人間達の萎んだ身体を全部、
地面に召喚した狼の口蓋にほうり込みました。
力を補充した蝙蝠達は空高く翔んでゆきます。
彼らの落ち窪んだ眼窩はしかし、確実に月を見据えていました。 <> 携帯
◆4c4pP9RpKE <>sage<>2009/03/19(木) 01:50:43 ID:Bes1W40I<> アンパンマンの散文詩の人とやらではありませんですハイ。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/03/19(木) 01:55:22 ID:0aZtz7ni<> 芸の幅広いのう <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/03/20(金) 22:37:19 ID:SS4C3rBb<>  私は会社に行く途中、通りに座り込んで泣いている女性を見つけた。
 私以外の通りを行き交う人々は彼女に目もくれずに先を急いでいる。
 私も彼らに倣おうかと考えたが、やはり気付いてしまった以上は放っておくの
は心が痛むので、とりあえず声をかけた。
 女性はただ首を振り、うつむいて黙っていた。
 私は彼女を心配に思いながらも、彼女が私を拒否しているのがわかったので、
その日は素直に引き下がって会社に急いだ。
 翌日、私は同じ場所で同じ女性を見つけた。
 彼女は今日も泣いていた。
 私はそれを見たが再び声をかけるなんてことはせず、やはり会社に急いだ。
 翌日は会社が休みだった。
 私は特に予定もなかったので、暇潰しに彼女が今日も居るかどうかを見に行っ
た。
 彼女は今日も泣いていた。
 私はさすがに不審に感じ、彼女に近づいて声をかけた。
 彼女はやはり私を拒否したが、今度は私は引き下がらなかった。
 彼女は顔を上げ、私を見た。
「どうしてあなたは私に構うの?」
 私は答えた。
「三日間も通して同じ場所で泣き続けている人を放っておく方がどうかしています。」
 彼女は再びうつむいた。
「あなたがここで泣いているのは、恐らくそれ相応の理由があるのでしょう。力
になれるかもしれません。話していただけませんか?」
 私がそう願うと、彼女は首を振った。
「話しても仕方ありません。どうにもできないことなのです。」
「ならば益々他人の助けが必要でしょう。」
「あなたの助けを得たからといってどうにかできることではありません。」
「それは私を侮辱しているのか。」
「いいえ、そんなことは。」
「ならば話していただきたい。」
「仕方ありませんね。」
 彼女はため息をついて、憂鬱な表情で語りだした。
「友人が遠いところへ行ったのです。」
「それはお気の毒です。」
「友人だけではありません。家族もです。」
「それはひどい。心中お察しします。」
「私は孤独になりました。この世界でただ独りになり、そして独りのまま消えて
いくのです。」
「それは違います。」
 彼女は顔をあげた。
「私が貴女を独りにさせません。私と友人になりましょう。」
 彼女は顔をそむけた。
「いいえ。たとえ貴方と友人になっても、私は永遠に独りです。独りのままです。
それはあなたも同じです。」
 私は顔をしかめた。
 彼女は立ち上がり、懐から剃刀を取り出して手首を切った。
 私は彼女の手首から勢いよく流れ出している血を眺めていた。
 彼女は再び泣き出した。
「さようなら、親切な人。」
 彼女は手首から血を流しながら人混みの中へ消えていった。
 私は彼女の背中を眺めながら自分の首に手を当てる。
 ヌルリとした感触に首に触れた手を見ると、手は自分の血に濡れていた。
 ああ、そういうことか。
 私はようやく気づいたのだった。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/03/21(土) 03:38:46 ID:PiotrEJ9<> シックスセンス的な意味と考えればいいのかな。
ゾクッときた。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/03/26(木) 23:33:50 ID:GOeyDopb<> 一人で荒しを擬人化した萌えキャラを描こうとしたが、萌えとはかけはなれたものになったのでここに埋葬
デザインコンセプトは荒し→嵐で風の精みたいな感じ
手にしたハンマーは場を荒らすためのもの。
性別は判断つかないようにしてみた。

http://imepita.jp/20090326/845690
<> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/03/27(金) 07:46:37 ID:IqLUXxgn<> >>469
充分萌えのストライクゾーンで、ショタっ子に脳内変換した。


ところでここでは投下のない時に雑談はしない方が
いいのかな。今までの作品の感想も含めて。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/03/27(金) 22:00:06 ID:+MlcOgHK<> 「王様、今日は良い報告と悪い報告があります。」
「申せ。まずは良い方からだ。」
「はい。我が国の軍備が、この国始まって以来最大のものになりました。」
「なるほど。して、悪い方は。」
「貴方の治世は今日で終わりだということです。どうかご覚悟を。」


3行スレに投稿しようかと思ったけど3行に纏まらなかったんだぜ <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/03/28(土) 05:32:15 ID:8Y6TLj0h<> >>471
なんとなく星進一っぽい感じがした。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/03/29(日) 00:53:41 ID:8lnhW+KX<> >>470
ぽちぽちあちこちのスレに投下してる人間として、個人的な意見を言うと、雑談とかあった方が、作品投下も呼び込めると思う。
俺自身のことで考えると、新しい書き込みがあまりないスレへの投下は考えてしまうところがある。
ネットに書き込もうという時点で、多かれ少なかれ、他人に見て欲しいという気持ちがあるワケで、
そのためには、現在、見ている人がいるスレに投下するのが良いのだが、
あるスレが、そういう見ている人がいるスレかどうかを判断する基準になるのが、新しい書き込みの量だから。
そのため、あまり新しい書き込みがないと、同じ作品を投下出来る別のスレを探して、もしあれば、そっちの方に投下するだろう。

特にこのスレの場合、特定のジャンルやモチーフを設定していないので、他スレに投下先を変更しやすい傾向があると思う
(ただこれは、全く同じ理由で、様々な作品が流れ込みやすいという大きな長所の裏返しでもある)。

そういった訳で、雑談とかは、見ている人間がいるスレだというのを示す意味でもいいんじゃないだろうか?
雑談が続いてると作品投下しにくいんじゃないかという意見を他所で目にするけど、
「雑談の流れ邪魔すんな!」みたいな空気が無ければそんなことはない、
むしろ一つ二つくらいの作品をスレの全員で熱心に見てるみたいな状態の方が投下しにくい(邪魔するような気がして)。

まあ確かに、投下しにくくなる雑談てのもあるんだけど
(一例を挙げると、心構えや作品の方向性なんかについてかくあるべしとか
 作品を投下していない人間が延々と書き込んでいる場合。
 作品を書いてる人間が論じているのであれば、
 「ああ、この人はこういう考えの下に書いてるんだな」と一つの姿勢として受け止められるのだが、
 書いてない人間がそういうこと書き込むと、色々うるさく縛りを付けられて、自由に書くのを妨害される感じがする。
 率直に言って、作品を批判されたり細かい不備を指摘されたりするより余程書き込みにくくなる)。

長々と書いてスマン。あくまで俺個人の意見だから、自分は違うという人も多いかも知れない。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/03/29(日) 00:58:41 ID:OYmlUFqF<> 内容が無いよう <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/03/29(日) 01:41:25 ID:sBSxb0Vi<> >心構えや作品の方向性なんかについてかくあるべしとか
>作品を投下していない人間が延々と書き込んでいる場合。

雑談というより雑音だやね、それはw <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/03/29(日) 01:44:57 ID:sBSxb0Vi<> でもまあ、このスレは他に投下先がない作品が自然と吹きだまるかのように集まるので、
別に雑談とかで盛り上がってる必要もないのかなとおもた
ここばかりが伸びるようなことがもしあれば、それもおかしな現象だしw
他スレでの一般論としては>>473に同意だけどね <> 470<>sage<>2009/03/29(日) 13:33:38 ID:ePW8PR6v<> なるほど、尤もな意見をありがとう。
このスレ的にはみんなが気持ち良く投下できる様に雑談は
程々に、励みになる感想は適度にというところかね。
ちなみに今までの作品にコメントが欲しいもしくはつけたい、でも時間が
経ちすぎて難しいという場合、こういうスレもあるので一応紹介しておく。

http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1232885881/
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1237848695/ <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/03/30(月) 22:13:59 ID:osUTF1mF<> キモイ馴れ合いスレになったな
もうここには書かない <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/03/31(火) 00:37:07 ID:TFJeSYXA<> それがどうした <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/03/31(火) 08:31:11 ID:eq2zIsfe<> そもそもこのスレって狙って書く場所じゃなくね?w <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/03/31(火) 09:54:00 ID:Q8zdrTYs<> 前から気になっていたけどここの人たちは作品に対する感想が
つかなくても全然平気でむしろ感想ですら邪魔だったりする? <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/03/31(火) 11:17:57 ID:vKhqQfZw<> 邪魔ってことはないっしょw <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/03/31(火) 22:32:37 ID:11MYTu1U<> 邪魔ならなんで晒したんだって話だなww <> 嘘予告CPB(1/5)<>sage<>2009/04/01(水) 16:01:48 ID:BE1toEdN<>  CREATION PRESENT BATTLEを開催いたします。
 ルールは一対一の対戦格闘形式で行います。
 参加希望の方は、会場までお集まり下さい。
 貴殿の参加、お待ちしております。
 ……以上【O】


 そんな内容を記した招待状が、各地の戦士達に届けられた。


 春星高校文芸部室。
「という訳でタッ君参加しよう!」
 増田卓(ますだ たく)の背に、一見すると元気のいい男の子みたいな少女、
薬師寺小星(やくしじ こぼし)が覆い被さってきた。
「するか! 俺は頭脳労働担当だ!」
 卓はずれた銀縁眼鏡を指で直しながら、幼なじみの意見を即座に切って捨て
る。
 おかげでマスタースクリーンが倒れてしまった。
 そもそもTRPGをしに部屋に集まってるのに、何故格闘大会に参加しなき
ゃならんのか、訳が分からない。
 しかし、他の面々はどうやら卓とは違う意見のようだった。
 卓の席の右手で、プラチナブロンドの美少女がボキボキと拳を鳴らしていた。
「ふふふ、腕が鳴りますわね」
 炎のように闘志を燃やす少女、カトリーナ・真白・フランクリンを小星が指
さす。
「シロちんはやるきみたいだよ?」
「アイツがやる気でも、俺はやる気はないの!」
 すると、左手に座っていた純和風の少女、駿河壱与(するが いよ)が周囲
を見渡した。
「という事は、参加者は……」
「はい!」
 元気いっぱい手を挙げる小星の手を、卓の手が下げた。
「コイツは却下」
 上がった手はカトリーナともう一人、怜悧な印象を受ける美女だった。
「十和子さんと、カトリーナさんですか」
「うむ」
 壱与の声に美女、鉄砲塚十和子(てっぽうづか とわこ)が手元のキャラク
ターシートから目を離さず頷いた。
 そして向かいの席に座っていた大柄な男、戸隠力也も遅れて太い腕を上げた。
「はっはぁ! 面白そうなイベントじゃないか! 俺様も参加するぞ!」
「……戸隠入れて三人か」
 まあ、妥当かもしれない、と思う卓だった。
「目指すは優勝ですわよ!」
 拳を掲げるカトリーナに、腕組みをしたまま十和子はニヤリと笑う。
「ふ……やるからには、当然だな」
「……お前ら、リアルで武闘派だもんな。どうでもいいけど、プレイ始めるぞ
ー」
 呆れながら、軽く机を叩く卓であった。

 ――TRPGスレより、『金色の格闘姫』カトリーナ・真白・フランクリン、
『爆撃王』鉄砲塚十和子、『馬鹿力』戸隠力也、参戦。
<> 嘘予告CPB(2/5)<>sage<>2009/04/01(水) 16:03:09 ID:BE1toEdN<>  同時刻。
 まだ日も高い風杜神社の境内で、天神はづきは泣きそうな顔をしていた。
「木島君、ど、どうしよう?」
 石段に腰を下ろし、はづきのクラスメイトであり相棒(パートナー)の木島
勇人(きじま ゆうと)は招待状から顔を上げた。
 小学四年生とは思えない、落ち着いた少年だ。
「実戦経験を積むのは悪い事じゃない」
 その言葉に、はづきは少しだけ励まされる。
 棍術はそれなりにやれるし、勇人は基本的に根拠のない事は口にしない性格
だ。
「で、でも……」
 ただ、それでもやっぱり自信がないはづきであった。
「色んな人に見られて戦うなんてわたし……やれるかな」
「天神は、本番に強いタイプだと俺は思う」
「そ、そう……?」
「それにルールにあるが……天神、変身してみろ」
「え?」
「幸い、誰もいないみたいだ。問題はない」
「う、うん……じゃあ……」
 はづきは胸元から、勾玉の首飾りを取り出した。
「変、身……っ!」
 かけ声とともに、青い光が身を包む。
 私服姿から、霊力を帯びた巫女装束の魔法少女、トゥインクル・オーガスト
へと変身を完了する。
 同時に勇人も手のひらサイズの赤い子鬼、ボルトへと変化し、トゥインクル
・オーガストの肩に乗っていた。
「小動物はパートナーとして一緒に参加が可能のようだ。問題は、ない」
「……わ、分かった。やってみるよ」
 ボルトが一緒なら、不安もない。
 ちょっとだけ勇気の増えたトゥインクル・オーガストは、変身を解いた。
 同じく元の姿に戻った木島勇人は、ポケットに招待状を突っ込んだ。
「じゃあ、参加者の情報を下調べしてくる。天神はいつも通りに道場で稽古を
続けていてくれ」
「う、うん。頑張ってね」
「お前もな」
 はづきと勇人は手を振って、分かれた。

 ――魔女っ子&変身ヒロイン創作スレより、『魔法☆巫女』トゥインクル・
オーガスト&ボルト、参戦。


 同時刻?
 こことは違う、とある異世界のとある宿屋。
 郵便屋さんの運んできた招待状の封を、若干六歳の勇者、レイルは切った。
 しかし、レイルには文字が難しすぎたので、保護者である羊飼い、スイフト
に助けを求めた。
「おにーちゃんおにーちゃん、これよんで!」
 招待状を渡し、レイルはベッドに腰掛けるスイフトの膝に乗った。
「ふむ、武闘会の招待状だね」
 その言葉に、レイルは目を見開いた。
<> 嘘予告CPB(3/5)<>sage<>2009/04/01(水) 16:04:27 ID:BE1toEdN<> 「ぶとーかい!?」
「うん。どうする、レイル?」
「する! れいる、さんかする! ドレスきて、おにーちゃんとおどるの!」
「うん、レイル。それは違う舞踏会だ」

 ――新ジャンル「ロリ騎士」より、『ろくさいゆーしゃ』レイル、参戦。


 同時刻。
 荒れた古寺『開団寺(かいだんじ)』の離れで、女学生の格好をしたツイン
テールの幼女、武桜(ぶおう)はキラキラと目を輝かせた。
「参加するぞ、豪! 賞金は山分けじゃ! ぱふぇ食い放題じゃぞ!」
 武桜の頭の中は、既に生クリームとフルーツで満たされていた。
 一方、春星高校の制服上着を脱ぎ、稽古前のアップをしていた木島豪(きじ
ま ごう)は、そこそこ冷めていた。
 ギョロリとしたドングリ眼が印象的な、屈強そうな若者だ。
「やる気はいいけど、取らぬ狸の皮算用って知ってるか、師匠?」
「うむ。という訳でこれから大会までは、修行量三倍じゃ!」
「無茶言うな! 死んじまうだろ、そんなの!」
「豪よ。お主もそろそろ黄泉路を渡る経験をしてもおかしくないぞ?」
「したくねえよ、そんな経験!?」
「なーに、師匠である我に任せておけば心配いらぬ。慣れればちょっとした旅
気分じゃぞ」
「旅気分で死線を彷徨いたくねえよ!? 俺は師匠みたいに仙人じゃなくて、
普通の人間なんだからな!」
「普通の人間は、念動力なんぞ使えんと思うがなぁ」
 などと、いつものようなやりとりを師弟がしていると、入り口の扉がガラリ
と開いた。
「お邪魔します」
 一礼をして入ってきたのは、豪の弟、勇人(ゆうと)だった。
 小学四年生とは思えない、落ち着いた少年だ。
「ぬ? 勇人ではないか。どうした」
「兄の見学に来ました。いいですか」
「ほう、それは関心関心。ほれ、豪。弟にいいところを見せてやるのじゃぞ」
「出来れば必殺技など、見せてもらえると助かります」
 言って、勇人は離れの端に正座した。
「ほっほっほ、任せよ」
 気をよくした武桜は軽く笑うと、一足で豪との間合いを詰めた。
「ゆくぞ、豪! 螺旋撃!」
 まだ構えも何もしていなかった豪は、桜色に輝く気を渦状に練り込んだ掌底
に吹き飛ばされた。
「ふ、不意打ちは反則過ぎるだろーーーっ!?」
 壁に大きな穴を開け、錐揉み状態で豪は飛んでいく。
「はっはっは、ざっとこんなものよ」
 勝ち誇る武桜と壁の穴を見、勇人は冷静に呟いた。
「……やはりここは要注意だな」

 ――ロリババァ創作スレより、『格闘仙女』武桜、『サイコ・パワー』木島
豪、参戦。
<> 嘘予告CPB(4/5)<>sage<>2009/04/01(水) 16:06:01 ID:BE1toEdN<>  同時刻。
 自宅に帰った小泉南雲(こいずみ なぐも)は、招待状を手にベッドに寝転
がった。
「……どこでお前の事を知ったんだろうな」
 すると、霊体の幼なじみ、柳田玖美子(なやぎだ くみこ)が手紙を突き抜
け、南雲の顔をのぞき込んだ。
「さあ? でも、いいのかな? 二人一組での参加って……私たちだけ例外っ
ぽいんだけど」
 重力は無視しているくせに、三つ編みは垂れるのは何故だろう、と南雲は文
学少女然とした玖美子を見て、疑問に思う。
 まあ、そんな事より招待状の内容が問題だ。
 自分と玖美子の二人で戦って、果たして勝算はあるのかどうか。
 二人一組については、大会の方が許可しているなら悩む内容じゃない。
「まあ、ありなんじゃないのか? ほら、キャラクターが生命エネルギーのビ
ジョンを出現させて戦う格闘ゲームもある事だし。……っていうかお前がいな
きゃ、俺ただの一般人じゃないか。死んだらどうする」
 南雲の問いに、玖美子は首を傾げて軽く悩んだようだ。
 それから。
「……あ!」
 ポン、と手のひらを打った。
「わたしと一緒になれるね?」
「名案だ、みたいに手を叩くなよ、おい!?」

 ――恋愛物創作総合スレより、『幽霊使い』小泉南雲&柳田玖美子ペア、参
戦。



 同時刻。
 CPB開催会場は、まだ建造途中であった。
 何体もの岩の巨人が地響きをあげながら歩き、己の身体を崩して岩の建造物
を作り上げていっている。
 ヘルメットをかぶった、小柄な少年だか少女だかよく分からない不思議な雰
囲気の少年シェセプは、使い魔達の働きを見守っていた。
 彼の仕事の大部分は設計部分にあり、それはもう終わっているので気楽な物
である。
 そこに、黒い帽子に黒いマントという魔女然とした幼女が、湯飲みの載った
お盆を手に近づいてきた。
「お茶どーぞ」
 のほほんとした幼女、まったり魔法少女であるなごみに、シェセプは微笑ん
だ。
「ありがとうございます」
「どういたまして。しゅびはどおだ?」
 お茶を啜りながら、シェセプはうん、と頷いた。おいしいお茶である。
「はい。予定通りに進んでますよ。武闘会場というのは初めて作りますからね。
腕が鳴ります」
「それとこれもあげるのです」
 なごみは、薄い手紙を差し出した。
 CPBの招待状だ。
「ボクにも招待状ですか。どうしようかなー。特にお金には執着ないんだけど」
<> 嘘予告CPB(5/5)<>sage<>2009/04/01(水) 16:07:12 ID:BE1toEdN<> 「あ、シェセプ、わすれてた。きゅうけいじょを作るのだー」
「はいはい」
 シェセプの指示で、岩人形の一体がカウンターのある小さな部屋を作り始め
る。
 なごみはそこに、魔法で出したお茶をよいしょよいしょ、と並べていく。
 カウンターいっぱいにお茶を並べ終えると、なごみは大きく両手をあげて笑
った。
「じゅんびかんりょー、ばっちこいだー!」
 はじまりはじまる。

 ――ファンタジーっぽい作品を創作するスレより、『墓職人』シェセプ、参
戦。
 ――魔女っ子&変身ヒロイン創作スレより、『まったい魔法少女』なごみ、
お手伝いとして参加。


 かくして、創作発表板を舞台にした熾烈な戦い(まつり)が今、始まる――!!




 ……なお、同時刻別地点において、ERO PARO BATTLEが開催
されようとしている事には、まだ誰も気づいていない。
<> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/04/01(水) 16:08:29 ID:BE1toEdN<> 4月1日という事で、自作キャラでバトルロワイアルな嘘作品を作ってみました。
どうせでっち上げなので、自作キャラ〜本スレに投下するのも何ですし、
かといって各スレに置くのも妙なので、ここに投下させていただきます。

あと、一番最後の一文ですが、時間の都合で向こうにはこのネタ存在しませんです。

<> 殺しはなかった1<>sage<>2009/04/02(木) 05:27:44 ID:TBGpavgJ<>  彼は橋の下に住んでいた。
橋の下の青いビニールのテント、それが彼の家だった。
今彼の風貌をなんとかここに描写できたらいいと思うのだがそれができない。
なぜなら彼を良く知る人物というのが一人もいないからだ。
つまり彼の顔を正確に知っている者はこの世にいないのである。
唯一私が知っている彼の特徴を述べるならあの長く白い髭だろう。
それは相当長い間手入れされておらず、彼がかなりの高齢である事を示していた。
彼には身内というものがなかった。
もしかしたら本当はどこかに、彼の身内はいるのかもしれない。
しかし誰も彼を必要としていなかったし、愛してはいなかった。
例え彼を道端で見つけたとしても、小汚いこじきだと思うだけで一分後には何もなかったかのように忘れてしまうだろう。

そんな彼の毎日は全く変わらない。
しかし今夜は青いテントの中でいつもとは変わったことが起きていた。
深夜零時、いつもは彼も寝ている時間、今日に限って彼は仰向けになり青いテントの一点をじっと見つめている。
彼はきっとこれからずっとこの一点を見つめる事になる。
誰かが彼を見つけない限りずっとだ。
もしかしたら一生彼はこのままかもしれない。
何故なら彼を知る人は誰もおらず、彼がいなくてもいつも通りの明日が訪れるからである。
<> 殺しはなかった2<>sage<>2009/04/02(木) 05:31:19 ID:TBGpavgJ<>  その青年が住むのはその橋のすぐ近くの家だった。
青年の顔立ちは非常に整っており、見たものは誰でも一瞬惚れこんでしまうような、そんな美しい顔をしていた。
しかし顔色には一種病的な青白さがあり、よく彼を観察した者であれば、彼があの美しい顔の下でどれだけ私たちを侮蔑していたかすぐに分かっただろう。

学校でも彼はほとんどの人間を見下していた。
確かにそれができるほど彼は賢く、なおかつスポーツでも彼は非常に優秀な成績をおさめていた。
学校中の人々は皆彼と話したがった。
しかし彼はそれを冷徹な態度でいつもあしらっていた。
このような行動は彼にマイナスの効果を与えたかというとそうではなかった。
ただ他の者達は、(この人はあまり他人と話さないんだな)つまり内気な人と思い込みそれで解決した。
ほとんどの人間が、彼がその行為を侮蔑から行っているとは全く気づかなかったのである。

 彼はいつも通り零時にベッドに潜り込んだ。
しかし今日彼はなかなか寝付く事ができない。
彼は分厚い毛布をかけ、それでもなおガタガタと震えていた。
別にここが特別寒いわけではなかった。
むしろ季節は六月の中旬であったし、この場所はもうそろそろ夜も蒸し暑くなってきているような、そんな天候のはずだった。
もちろん彼が異常に寒さに弱いとかそういうのではない。
彼が震えているのには別の理由があった。
ずっと今日の夕方に起こった出来事について考えている。
彼はそのために震えているのだった。

 (くそ、いったいどうしたってんだ俺は、あんな訳の分からないじいさん相手に。
俺はただあのじいさんがどんな事してるか見てやろうとしただけだ。
やつのテントは思えばやつが盗んだもんばかりだった。
あいつはもともと死ぬべきだったんだ。
そうだ、だってあんな橋の下で暮らしているようなやつがあんな金の時計なんて持っているわけないじゃないか。
他にも金目の物がいくつも置いてあった。
そうだやつは死ぬべきだったんだ。
それがあいついきなりテントに戻ってきて、俺を見つけるなり襲い掛かってこようとした。
だからやっちまったんだ、近くにあった…あれはなんだったんだろう?
クリスタル?
あれもやっぱり高そうな置物だったな。
細長いダイヤみたいな形をしていて下に台座が付いていた。
ええい、何でこんな時に俺はそんなどうでもいい事を思い出すんだ!
これじゃあ駄目だ。
明日は学校に行かない方がいいかもしれない、このままじゃ何か気づかれるかもしれない。
いや、俺はなんて馬鹿なことを考えてるんだ!
もし明日死体が見つかったらどうする!
その途端学校を休みだした俺が疑われるのは当然じゃないか。
そうだ、明日はいつものように学校へ行くんだその後はどうすれば?
とりあえず学校に行っている間は何もするべきじゃない。
終わってからだ!その時には何かいい考えが浮かんでいるかもしれない。
それよりまず明日の学校だ。
寝不足で行くのはやはりまずいな。
なんとか少しでも寝て疲れをとるんだ。
ひどく疲れているはずだ、眠れる、眠れる…。)
 きっと彼は今晩一睡もできない。
例え眠れたとしても、彼は夢の中であの青いビニールのテントを見るだけなのであった。
<> 殺しはなかった3<>sage<>2009/04/02(木) 05:34:49 ID:TBGpavgJ<>  「隆一、ご飯できてるわよ。」
いつものように息子に声をかける母咲子であったが、本当は息子がいつもとは違う事に気づいていた。
何があったかすぐにでも確かめたい。
帰ってくるなりすぐに部屋に閉じこもった隆一、食事の時は青白く恐ろしい顔をしていた。
今思えば何故あの時に声をかけなかったのだろう。
しかしあそこで私に何が言えただろうか。
私にあの子の何が理解できるのだろう…。

咲子は息子を恐れていた。
しかしまた、彼女は息子をそれ以上に強く愛していた。
(本当のところ隆一が何を考えているか分からない。
あの子は頭のいい子だし、私には見当も付かないような事を考えているんだろうけども。
それにしても少しくらい私に話してくれてもいいんじゃないかしら。
あの子は口数も少ないし、友達もあまりいないようだし。
今もきっと難しい問題を一人で考え込んでいるに違いないわ。
何か助けになってあげたいけれど…。
昨日帰ってきたときから様子がおかしかったわ。
朝はそんなことなかったのに。
という事は学校で何かあったのかしら?
さりげなく聞いてみたほうが良いかもしれないわね。
でもあの子は勘のいい子だし、とてもとても優しい子だから、私が心配している事を知ったらきっと私を気遣って何も無かった事にしてしまうわね。
とっても慎重に聞かなくちゃいけない、いつも通りにすればいいのよね。)
隆一がキッチンに入ってくると、咲子はすぐさま声をかけた。
「飲み物はどうする?牛乳、それともオレンジジュースにする?」
「牛乳がいいな。」
隆一は母の姿を見て考えていた。
(おかしいな、昨日の俺はきっといつもとは違っていたはずだ。
母さんがそれを見逃すわけないじゃないか。
それなのにこんなに落ち着いているなんて。
何かあるな、早めにこちらから手を打っておくほうが良いかもしれない。
それにやっぱり母さんだけには心配をかけたくないしな。
そうだ、これは俺自身の問題だ。
誰も関係ない、誰も巻き込むべきじゃないんだ。)
「母さん」
急に声をかけられた咲子は一瞬びくりとする。
その様子を隆一は見逃さない。
(やっぱり気づいている。あんなに俺の声に敏感になっているじゃないか。)

咲子は平静を装いこたえる。
「何?」
「母さん、昨日は僕の様子が変だったのに気づいたでしょ?実は昨日学校でちょっと嫌な事があったんだ。友達と少し言い合いになって…。どうやって謝ろうかずっと考えてて、それですぐに部屋にこもったりして…。」
「あらそうだったの。元気が無かったのはそのせいだったのね。」
「うん、でも今日ちゃんと話してくるから心配しないで。」
「分かったわ。さ、早く朝ごはん食べちゃわないと間に合わないわよ。」
「はい、いただきます。」
(うまくいっただろうか?
でもきっと何も言わないよりはずっと母さんの不安は取れただろう。
そうだ、今不審がられるわけにはいかないんだ。
今日の内にテントのあれもどうにかしなくてはいけないし、そう考えると下手に心配されて行動を拘束されたんじゃいけないからな。)
朝ごはんを食べながら何かを考えている息子を見ながら、咲子もまた考えていた。
(やっぱり何かあったのは当たっていたわね。
でも友達と喧嘩したなんて、本当にそうなのかしら?
私が昨日見た時はもっと鬼気迫るような深刻な顔をしてたように思えたけど。
でももしかしたら私の思い過ごしかもしれないわ。
今日はそう言ってるんだからあまり気にしない事にしましょう。
ただもしもこんな状況が長く続くようだったら…
やっぱり何か考えなくちゃいけないわね。)
隆一はご飯を食べ終えると、「いつも通り」学校にむかった。
<> 殺しはなかった4<>sage<>2009/04/02(木) 05:37:46 ID:TBGpavgJ<>  学校に向かう間も隆一の頭の中は橋の下のあれのことでいっぱいだった。
隆一は自分がとんでもないミスをしてしまったという事にもうすでに気づいていた。
あれを殴った時のあの忌々しいクリスタルを、そのままそこに置いてきてしまったのだ。
それだけでもなんとか処理してしまおうかと考えたが結局隆一はそれを諦めた。
あんな誰も来ないような橋の下に行ってもし見つかりでもしたら絶対に怪しまれるだろう。
隆一はあれが今日一日中誰の目にもふれないように祈ることにした。
(今日一日、そうだ、今日一日何とかなれば後は上手くやれる。
しかしあのテントはなかなか見つけ辛い。
それに例え見つかったとしてもあんな所にあるテント誰も気味悪がって近寄らないだろう。
実際最初のうちは俺もそうだった。
それなのに何故俺はあんなところに近づこうと思ったんだ?
今日は天気予報は晴れだったな、ついてない。
雨だったら外に出る人も少ないだろう、晴れていたら必ずあそこを散歩するようなやつが一人や二人いるはずだ。
もしかしたらってこともありえるぞ。
唯一良かった事といえば今日が平日だって事だ。
休日でこんなに晴れていたら子供はもしかしたらあそこに行くかもしれないぞ。
なんてったって子供はああいう気味の悪い秘密めいた所が大好きだからな。
まぁそんなこと考えたってきりがないな。
そう、後は神に祈るだけだ。)
ふと、隆一は自分がとてつもなく不思議な事を言っていることに気づいた。

(ふふふふ、こんな時に俺はどうしたんだ。
神に祈るだって?この俺が?)
そんな事を考える隆一は自分が今この学校へ向かう一本道を歩いているという当たり前の事実にすら、疑問を覚えずにはいられないのであった。 <> 殺しはなかった5<>sage<>2009/04/02(木) 05:40:52 ID:TBGpavgJ<>  澤田恵美は学校に来てすぐに隆一がいつもと違うという事に気づいていた。
これは隆一が動揺を隠せず不振な行動を取ったり、極端に顔色が悪かったりしたわけではない。
確かにいつもよりは元気の無い顔をしていたがそれだけである、後はいつもと変わらない。
恵美以外の人は隆一のこの違いに全く気づかなかったはずだ。

 なぜ恵美が隆一のこのような変化に気づいたか、それは恵美が隆一のことを好いていたからであろう。
隆一の事が好きな女子は他にも多くいたのだが恵美はそんな女子達とは少し違っている。
他の女子達は隆一の美しい顔つきや彼の博識、スポーツをしている姿などから隆一に好意を持っていたが、恵美の隆一への思いはそんな軽率なものではなかった。

 隆一と恵美とは小学校から一緒だった。
恵美は本人さえ覚えていないであろうことまでしっかりと隆一の事を覚えていた。
小学校の時飼っていたウサギが逃げ出した時の話である。
他の皆は最初は残念そうにしていたがウサギの事はすぐに忘れてしまった。
しかし隆一だけはそれから放課後になるとずっとウサギを探して回っていた。
そのウサギ探しも一週間ほどで終わってしまうことになる。
隆一は野良犬に殺されてしまったウサギの姿を見つけた。
彼は嗚咽を漏らしながら長い間泣いていた。
一緒にウサギを探す手伝いをしていた恵美も泣いたが彼ほどではなかった。
それから何日もふさぎ込んでしまった隆一。
辛く気味の悪い思い出だが、小学校の頃から大人びていた隆一がこんなにも子供のように行動していた思いでは他になく、涙を流していた記憶もこの時だけで、非常に強く印象に残る思い出だ。
もしかしたらそんな隆一の弱さや優しさを知っていたから、恵美は隆一を愛したのかもしれない。

 難しい顔をして座っている隆一を見て、恵美もまたその美しい顔曇らせ、眉間にしわを寄せた。

(隆一君今日は変だ。
何かずっと悩んでいるし、とっても具合が悪そう。
何か声をかけたいけれど…。
すっごく恐い顔してる、きっと人には言えないような深刻な問題で悩んでるんだわ。)
 それから一日ずっと隆一は同じであった。
そんな隆一をみて恵美は心配であり、恐ろしかった。
五時間目が終了するとすぐに隆一は帰る支度をする。
部活にいかなくてはならない恵美だったが隆一の事が非常に気になった。
今日はできないけど、今度またあんな風に悩んでいたら勇気を出して声をかけてみよう。
なんとか隆一の助けになるような事をしてあげたい、そう思いながら隆一の教室から出ていく後姿を黙って見つめるのであった。 <> 殺しはなかった6<>sage<>2009/04/02(木) 05:43:52 ID:TBGpavgJ<>  空にだんだんと嫌な雲がかかりだした。
「これは一雨来るな」そう思いながら隆一は帰りの道を急いだ。
もしかしたらこれは好都合かもしれないぞ。
俺の家からあの橋の下までは近いし行くのは深夜の予定だ。
人に見られないようにして行く予定だったが絶対に誰ともすれ違わないとは言えないじゃないか。
しかしそこで雨が降れば、はるかに人が通る確立は低くなる。
万が一すれ違ったとしても黒い雨合羽があるからな、はっきりと俺の顔はわからないはずだ。

 学校から家までは三十分程であったが、考えを巡らしている間に着いてしまった。
途中また橋の様子を見たがまだ騒ぎになっていない。
少し落ち着いた。
家のドアはスッと軽く開いた。
「ただいま」一言言ってすぐに部屋に閉じこもりベッドに入る。
どうしてもしなくてはならないのは睡眠だ。
昨日の夜はまともに眠っていない。
今日確実に事を運ぶために体力がいるせめて夕飯までは眠らなくては、そんなことを考えながら目を閉じた。


 咲子は隆一の部屋へ続く階段を上がりながら考える。
あの子、家に着くなり自分の部屋にこもって何をしてるのかしら。
やっぱりいつもとは様子が違うわね。
ああ、なんだか恐ろしいわ。
あの子がいつの間にか遠くに行ってしまいそうで。
もう高校生なんだし、そりゃ悩みの一つや二つあってもおかしくないでしょうけど、あの子にはもう少し子供らしく甘えてほしいわ。 

 
 今咲子の夫、つまり隆一の父親は単身赴任中でこの家は隆一と母二人だけだったのだ。
そのせいか咲子は自然隆一の事をいつも以上に気にかけるようになり、隆一の一つ一つの行動に神経過敏になっていた。
そのときの出来事だったため、この隆一の態度はひどく咲子を困惑させた。
しかしまたその神経過敏ゆえに、咲子は結局隆一に何も言えず、ただ不安をつのらすだけなのだ。

「隆一、晩御飯できたわよ」
一度言っても返事がなかったのでもう一度同じ事を言ってから下に降りる。
どうやら聞こえていたようだ、隆一が降りてくる。
隆一は何も言わない。咲子も黙って食卓につく。
「いただきます」
そう言ったきり二人の間にはまた沈黙が流れる。
「ごちそうさま」
たった二言、二人の食事にはそれだけの会話しか無かった。
なんて恐ろしい食事!
咲子にはその食事が息子との最後の食事になるのではないか、そう考えたほどであった。
<> 殺しはなかった7<>sage<>2009/04/02(木) 05:46:49 ID:TBGpavgJ<> もう外には車の音もしない。
ただ微かに雨と風の音が聞こえるだけだ。
隆一は準備をする。
準備と言っても必要なものはもうつめてあるし、着替えもする必要はない。
あとで大きな雨合羽を着るだけだ。
小さなバックを抱えて隆一はそうっと部屋から出た。
階段を静かに降りる。
いくらなんでもこんな少しくらいの物音で起きるわけはないと思ったのだが慎重にやっておいて損はない。
隆一は階段を降りきる。
そこで思わぬことが起こった。
隆一はそこで母咲子の姿を見た。
とっさにバックを陰に隠す。
「母さん!どうしたの」
「私は今から眠るところよ、それよりお前こそどうしたの」 
「僕は、トイレ」
隆一は嘘をついてごまかす。
「そう、じゃあ早く寝るのよ、明日も学校なんだから。おやすみ。」
そう言って隆一は母と別れた。
隆一は困惑した、これでは外に出られない。
このまま外に出てしまったらきっと気づかれるぞ。
隆一はそう思い、玄関から自分の靴だけ取ってきてもう一度自分の部屋に帰った。
母さんが寝るまで、三十分。
隆一はじっと時計の針を見つめた。
もう良いだろう、そう思い今度は階段を降りないことにした。
実は隆一の部屋の窓からは下に降りることができるのだ、もちろん上ってくる事も。
中学校の時隆一はよくふざけてそこから上がってきたりしていた。
窓から出れば絶対に母さんには気づかれない。
隆一は黒い大きな雨合羽を着る。
もう一度荷物を確認、問題は無い。
窓を開けると雨風が吹き込んできた。
隆一は外に出た。
慣れた調子でするりと下まで降りる。
そうして物置に行き、用意しておいたものを取り、隆一は橋の下に向かった。


咲子はなかなか寝付けなかった。
咲子はいつもであればもっと早く眠っていた。
しかし今日は隆一の事が気になってなかなか眠れなかったのだ。
さっき隆一とあったせいで、咲子はさらに眠れなくなった。
あれからもう三十分くらいたつだろうか。
その時、何か隆一の部屋から物音が聞こえたような気がした。
(隆一、何かやってるのかしら。)
しかしその音は微かで一度聞こえたきりもうしなくなってしまったので気のせいかとも思った。
でも、ちょっと確かめようか。
そう思い咲子はベッドから出た。
確かに何か物音がした気がするのだが、さっきも実は何かしようとしていたのではないだろうか、トイレなんて嘘だったのではないだろうか。
咲子はそんなことを考えながら一歩ずつ階段を上った。
しかし、階段の真ん中辺りで、足を止める。

何の音もしないじゃないか

咲子は踵を返し、真ん中まで上った階段を降りる。
全く、私はあの子のことに神経質になりすぎだ。
そんなことを考えて咲子は、今度こそ眠ろうと思うのだった。

<> 殺しはなかった8<>sage<>2009/04/02(木) 05:51:43 ID:TBGpavgJ<> 隆一は橋の下に向かって走っていた。
雨は想像以上に降っており、隆一は足の先までずぶぬれであった。
非常に仕事がしづらい、そのかわりこれだけの雨だ、人影はどこにも見当たらない。
ましてやあんな橋の近くになど人は絶対にいないだろう。
隆一はもしかしたらもうすでに警察があれを見つけているんじゃないかとも少し考えた。
しかしそうであってもどうする事もできない、行けばわかる、行けばわかるのだ。
橋が見える所まで来た。
雨が強いせいではっきりとは見えない、しかし警察がいるようには見えない。
前に来た時と変わらない、そのままだ!
隆一は急いで橋の下に行った。
橋に遮られ雨が当たらなくなり、叩きつける雨の音がいっそう際立つ。
問題の青いテントは、果たしてそこにあった。
恐る恐るテントを開ける…そこにはあの時と全く変わらない、ずっとテントの一点を見つめている彼がいた。
血がかなり出ている、殴った時返り血はそれほどではなかった。
その時着た服にほんの少しかかっただけだったため血のことはトンと考えなかったので、これだけの量の血が流れていた事は意外であった。
何を思ったか隆一はあらためてやつの顔を見てみようと思った。
つい数日前まで生きていたとは思えない、すでに真っ白になってしまっている顔はまるで蝋人形のようだ。
不思議と腐臭はあまりしてこない。
きっとこの男が骨と皮だけみたいにガリガリに痩せていたせいであろう。
気が進まないが早く事を済ませてしまわねば。
隆一はまずテントの中のあるものを全部川に捨てた。
持ってきたライトで一つ一つチェックして、血のついているものは水でしっかり洗った、もちろんあのクリスタルもだ。
川は水位が上がっていたがこちらに危険な事はなさそうだ。
テントのある場所はかなり高い位置だったのでもしここまで来るとしたらきっと雨は三日四日降り続かなければならない。
それぐらいここは安全だ。
そうでなければこいつもここにテントを張ろうとは思わなかっただろう。
テントの中の物は全て捨て終えた。
後は死体だけだ。隆一は死体は川には捨てない事にした。
流れていく途中で見つかるかもしれないことを考えるとそれはできなかった。
隆一は物置から取ってきたスコップで穴を掘る。
深い穴だ、絶対に見つからないように深く掘るんだ。
雨のせいで土が軟らかくなっており、非常に掘りやすい。
一心不乱にただ掘り続ける。
周りに誰かいないかと確認すらしなかった。
不用意であったが幸い、その時は全く誰もそこを通らなかった。
もし通ったとしても暗くなっている橋の下で黒い雨合羽を着ている隆一を雨の中探すのは困難だったかもしれない。
隆一はふと思った。
今までで川岸なんかに死体を埋めた男が他にいただろうか。
普通山奥など人目のつかないところだろう。
なんて俺は大胆な真似をしているんだ。
そう思い隆一はこんな状況で笑いがこみあげてきた。
かなり深くまで堀り、次に隆一はテントの中から死体を出す。
ちょうどすっぽりと死体が入るような大きさで上手く穴が掘れていた。
後は土をかけて埋めるだけ、見る見るうちに死体は土で埋もれていき、ついに彼はこの世にいなくなった。
足で軽く地ならす。
しかし雨が降っているのでそんなことしなくてもきっと掘った後はわからなくなるだろう。
今まで自分にあれ程強い影響を放っていた物が今はもう無くなってしまった。
隆一は何か不思議な心持がした。
後はビニールテント、これも良く洗って血を落とすがこれは川に流さない。
万が一見つけられたら川岸に住んでいた人が流されたと思うやつがいるかもしれない。
それがきっかけでこの橋の下にたどり着き、死体を見つけてしまわないとは限らないのである。念には念を。
隆一はずっと作業中していた軍手だけを川に流し、ビニールテントは畳んで手に持って家に引き返す。
それは途中のゴミ捨て場でゴミ袋につめ捨てた。ついでに着ていた雨合羽も捨ててしまう。
もう一着実は雨合羽を用意していたので大丈夫だ。
こういうその時身に着けておいたものは早めに処理するべきなのだ。
あとは家に帰るだけ。隆一は疲れきっていた。
体力的にもそうであったが、死体や凶器を処理した事で一気に緊張の糸が切れたのだ。
(早く家に帰って眠りたい)
しかし、雨の降り続く視界の悪い道は終わりの見えない、まるで永遠に続くかのように見え隆一を苦しめるのであった。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/04/02(木) 05:59:53 ID:TBGpavgJ<> 殺しはなかった
前半部投下させてもらいました
どこに投下して良いのかわからなかったのでとりあえずここに
<> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/04/02(木) 09:04:54 ID:JmOdzLUh<> 夏と花火と私の死体みたいだ
面白く読めました
GJ <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/04/02(木) 14:52:41 ID:UvbVzI76<> 確かに
高校のとき書いた小説だから乙一の影響もでてるかも

帰ってきたんで中盤投下します <> 殺しはなかった9<>sage<>2009/04/02(木) 14:55:18 ID:UvbVzI76<> 昨日の事もあって、咲子は少し疲れた目をしていた。
顔を洗ってもむくみは引かない。
本当に私は何をやっているのだろうか。
隆一の事は心配だけど、それで私が不安そうにしていれば隆一はもっと不安になるに違いないわ。
いつも通りに、朝ごはんの支度をして、そうだ、隆一をそろそろ起こさなくちゃ。
「隆一、朝ごはんできたわよ」
「隆一?」
返事は全くない。やはり昨日の夜何かあったのかもしれない。
あの時私がちゃんと確認しておけば良かったものを。
もしかしたらあの時、隆一の部屋に誰か忍び込んできていたのかも、隆一に何かあったら、私…。
咲子はそう考え焦って、階段を駆け上がる。
「隆一!」
ベッドの上には悪夢にうなされ、脂汗をかき悶え苦しんでいる隆一の姿があった。

<> 殺しはなかった10<>sage<>2009/04/02(木) 14:59:41 ID:UvbVzI76<> 「じゃあ、出席をとるぞ、朝井…井上……」
澤田恵美は昨日の隆一の異様な空気を感じ取っていたため、
隆一の席が今日空になっている事にひどく不安を覚えた。
隆一君、いったいどうしたんだろう…。
先生に聞いてみたところ、隆一は今日、熱を出したということらしい。
しかし恵美はどうもふにおちなかった。何か嫌な胸騒ぎがする。
小学校の頃から隆一とは一緒だったのだ、家の場所くらいはわかる。
それに、かなり昔の話だが、一度だけ恵美は隆一の家に行った事があった。
恵美の家から隆一の家までは、別段近いわけでもない。
けれどもどうしても気になったので。
プリントを届けるという口実で、隆一の家を放課後訪ねてみる事にした。

「ピンポーン」
ベルを鳴らしてしばらくすると、ドアが開き、咲子が玄関に顔をだした。
「あら、恵美ちゃん、久しぶり。」
恵美は咲子の姿を見て、相変わらず美しい人だと思った。
しかしどこかその顔が疲れており明るく振舞ってはいるがそれが空元気であるという事まで
恵美は瞬時に読み取った。
「こんにちは。あの、隆一君に、今日配られたプリントなんですけど。」
「あら、遠いのにわざわざありがとう。
隆一は今寝ているんだけどね、どうぞあがって頂戴。」
「いえ、すぐ帰りますので。それより、隆一君はどんな様子なんですか?」
「それが、朝になって急に熱を出して…医者に行くのも本人は嫌がるし…。」
「あの、実は隆一君、昨日から学校でも少し変で、もしかしたら、熱がでたのも、何か関係があるんじゃないかって…。
どう変だったかっていっても、具体的には言えないんですけど、何か、悩んでいるみたいで。
普通にしようとしてたみたいなんですけど、その日はなんだかすっごく、恐いっていうか…。」
「恵美ちゃんもそう思ったの?実は私も思ったのよ!
でも変だったのは確かおととい、学校から帰ってきてからよ、おととい、学校で何かあったんじゃないの?」
「おととい隆一君は放課後残ったりせずに、すぐ家に帰っていたようですし、学校でも普通でした。」
「という事は、学校で何かあったんじゃないってこと?」
「隆一君、なんか家で変わった様子ありませんでした?」
「変わった事…。
そういえば昨日はずっと部屋に閉じこもっていたわ。
そんな事あまりないのよ。それにそういえば…。
いや、でもこれは関係ないわね、なんでもないわ。」
「何ですか?教えて下さい。」
「たいした事じゃないのよ。
ただちょっと夜中に、隆一の部屋から物音が聞こえた気がするの。
でもただの聞き間違いだと思うわ。あまり気にしないで。ごめんね、でもね、どうしてもその音が気にかかっているのよね、いつもだったら物音なんてほとんど気にしないのに。おかしな話よね。」
恵美はそれを聞き、隆一が昔、自分の部屋から外に出れると話していた事を思い出した。
もしかしたら、隆一はその晩…
「ガタッ」
奥の部屋から物音が聞こえてきた。
「あっ、隆一が起きたみたい。恵美ちゃん、あっていかない?」
「いえ、もう帰ります。」
「そう。プリントわざわざありがとう。隆一にも言っておくわ。じゃあね、気をつけて。」
恵美は隆一の家を後にした。

隆一の家からの帰り道、恵美はずっと考えていた。
(隆一君は昨日の夜、外に出たんだ!そうだわ、そうに違いない。
でもだとしたらどこへ?何のために?)
確証は何もなかった。
しかし恵美には隆一がその夜、何か大切な用事のため家を出たことは絶対の事実であるかのように思えたのであった。

<> 殺しはなかった10<>sage<>2009/04/02(木) 15:02:10 ID:UvbVzI76<> さっき母さん以外の声がしたな、あの声は、恵美?
なんで俺の家に?いったいどうしたんだ、いきなり。
 すぐに声は止み、ドアを閉める音がした。
どうやら恵美は帰ったようだ。咲子が自分のいる部屋に入ってくる。
「隆一、起きたの?」
母には大して変わった様子はなかったので、大丈夫だとは思ったが、隆一は恵美が何をしに来たのか探りを入れてみることにした。
「うん、大分熱も下がったみたいだよ。それより、さっき来てたの恵美でしょ?あいつ、どうしたの?」
「学校のプリント、持ってきてくれたのよ。ほら。」
それは特別急いで渡さなければならないという内容のものでもなかった。
しかも恵美の家は帰り道についでにという場所ではないはずだ。
俺の家からなかなか距離がある。いったいどうして。
「でも、恵美の家はここから遠いでしょ?なんでわざわざきたのかなぁ?」
「なんか、熱出したって聞いて心配したらしいわよ。
それでわざわざ顔出してくれたのよ」
「でもさ、今までも熱出して学校休んだ事はあったけど、そのときは恵美、来たりしなかったよね?
今回だけってどうしてかな?」
咲子は一瞬苦い顔をした。
自分の息子の鋭い指摘に、本当の理由を言わなければならないかもしれないと思ったのだ。きっと隆一が学校で変わった態度をしていたというのは本当だろう。しかしそれを気づかれたくないと思っている隆一にとって、それを話すことは大きな精神的負担になるはずである。
できればなんとか誤魔化してしまいたい。
隆一はその表情を見逃さなかった。
「母さん、何か別に理由があったんでしょ?気になるなぁ。教えてよ」
こうなったら隆一はどんな事をしてでも聞こうとしてくるだろう。
この子に隠し事はできない。咲子はそう思った。
「実はね、恵美ちゃん、昨日学校で隆一の様子がおかしかったって言っていて。
そんな事があって急に熱だから、きっと心配してたんだと思うわ。」
隆一は驚いた。自分の変化に気づいている人がいたとは。
母に自分の変化を知られるのは、正直仕方のないことだと諦めもあった。
しかし学校の者にまでそれが悟られていたとは、隆一は自分が置かれている状況がどれだけ危険な状況であるか瞬時に悟った。
これは一度恵美と話しておかなくてはならないな。
咲子はそんなことを考えこむ隆一の横顔に、深い悲しみと不安を覚えるのだった。 <> 殺しはなかった12<>sage<>2009/04/02(木) 15:05:43 ID:UvbVzI76<> 恵美とは昼休みに話そう、もしかしたら長い話になるかもしれない。
どこまで知っているのかわからないからな。
しかし知っていたとしてもきっと些細な事だろう。
そうだ、俺があれを隠したって事は誰にもばれていないはずだ。
絶対に大丈夫だ。
隆一は一日休んでいただけで、この日は学校に来ていた。
しかし体調が戻ったのかというとそういうわけではないようだ。
体調を崩しているのを悟られないように必死に一眼を時限目を乗り越えた。
授業の合い間の十分間であるが、隆一以外の生徒は談笑を楽しむ。
彼だけはそのどこの談笑のグループにも入らない。
これは別段変わったことではなかった。
彼はいつでもこんな時は一人物思いにふけっていて、誰とも交わろうとはしないのである。
 しかし、今日はこの時間いつもとは少し変わったことがおきた。
考え事をしている隆一には近寄りがたい雰囲気が漂っていたが、今日はそこへ話しをしに来た人物がいたのだ。
 その人物は背が高く、がっちりとしている上に肌は浅黒い。
初めてこの人物にあった人でも彼が何かしらスポーツをやっていたという事が容易に想像できるだろう。
それだけ聞くと、この男が体育会系の堅物に感じられるかもしれないが、彼の顔を見ればそんな考えは一気に消し飛ぶだろう。
その顔にはまだかなり幼い表情が残っており、隆一の方に愛想よくニコニコと近づいてきた。
白い歯と細い目、その顔は本当に少年をただ大きくしたような、そんな純真さを持っていた。
 彼の名は川村康祐、隆一と同じクラスの生徒であり、明るく社交的。
さらに世話好きという特徴を持っていたが、その性質は時におせっかいとも思われるほど強いもので、彼は隆一とは全くと言っていい程正反対の人間だった。
もちろん、この罪の無い男は誰からも愛され、彼自身誰も彼もを愛していた。
 そんな彼がいったい何の用であったのか? <> 殺しはなかった13<>sage<>2009/04/02(木) 15:09:13 ID:UvbVzI76<> 「隆一、もう熱はいいのかい?」
 隆一は康祐の事を疎ましく思った。
精神的に疲れきっている隆一としては早く康祐に立ち去ってもらい、一人になりたいというのが本当であった。
それでも隆一は怪しまれないようにと普段どおりを心がけ、康祐に応える。
「ご心配ありがとう。でももう大丈夫だよ、なんてことはない。
ちょっと風邪にやられただけだよ。一晩ぐっすり寝たら治ってしまったよ。」
「そうかい、何だかまだ少し顔色が悪いようだったから心配だったんだよ。」
「うん。もしかしたら風邪で食欲がなくて、昨日食事をあまりとらなかったからきっと腹が減っているんだ。
栄養をとれば顔色も戻るよ。」
「ならいいんだけど…。ところで隆一、君は青いテントがどうなったか知っているかい?」
隆一はその言葉を聞き驚きを隠せなかった。
「青いテント?」
「そう、橋の下に前あったやつだよ。
昨日見たら無くなっていたんだ。お前なら何か知ってるかもって思ってさ。」
 どういうことだ、何故こいつが青いテントを知っているんだ?
何故俺があのテントの事を知っているとわかったんだ?
こいつ、何を知っているんだ?何か言わなくては。
ここは慎重に、相手がどれぐらい情報を持っているか聞き出すんだ。
「ごめん、わからないよ。何の事だい?それにどうして君は僕がそれを知っていると?」
「あぁ、そうか、知らないのか。
いやね、最近なんだよ、あのテントを見つけたのは。
三日前だな、夕方ちょうど帰り、五時頃だな、何か橋のしたから慌てて上がってくる人を見たんだよ。
それで何かあったのかなって、俺もその橋の近くに行って見てみたんだよ。
そしたら下に汚い青のビニールテントがあってさ。
草ぼうぼうに生えててなんかそこ気味悪かったんでその時はそのまま帰ったけど、昨日見たらそれが消えてたんだよ。
それで何か気になって今思い出してみると、遠めだったから間違ったんだと思うけど、その慌てて上がってきたやつってのがお前に似てるんだよ。
時間帯もお前が帰った時刻とたぶん合うだろ。
だからもしかしてあれがお前で何か知ってるんじゃないかと思ったわけ。
勘違いだ、悪いな。あれ、もう授業だ、じゃあまたな。」
目撃者、間違いない。彼は隆一があいつを殴って逃げ出したとき、そこにいたのだ。
彼はひょっとすると恵美以上の危険人物かもしれない。
昨日と全く同じ熱病がまた隆一を襲ってきた。
<> 殺しはなかった14<>sage<>2009/04/02(木) 15:10:45 ID:UvbVzI76<> 一時間目が終わった後康祐と話してから隆一の様子はまた徐々におかしくなっていった。
隆一の隣の席の生徒は何度も保健室に行くようすすめていたが隆一はそれを断った。
しかし三時間目になると、彼の顔は明らかに病人の顔になってしまっていた。
授業を受けている場合でなく、すぐにでも休息が必要であるということが誰の目にもわかった。
とうとうその時間の中ごろになって隆一の隣の席の子が、手を上げ彼の異変を報告した。
「先生、隆一君の様子がおかしいです」
 隆一は絶対に人に自分の体調が優れないことを悟られたくなかったはずである。
しかしこの時ばかりは隆一は元気なふりをする気力さえ失っていた。
保健室に連れていけという先生の言葉で隆一の所に係りが行ったが、隆一はすんなりとその人に身をゆだねてしまっていた。

<> 殺しはなかった15<>sage<>2009/04/02(木) 15:12:21 ID:UvbVzI76<>  思えば朝から隆一の様子は変だったわ。
昨日まで熱を出していたというのに今日は早くに起きだして
珍しく新聞を読んでいたみたいだったし、ニュースも熱心に見ていたわ。
熱は大丈夫なのか聞いたら、下がったって…確かに測ってみたら熱はないようだったけど
あの子の顔はまるで狂人のようだったわ。まるで自分の息子じゃないみたいだった…。
まぁ、私ったらなんて恐ろしい事を!隆一は今きっと大変な時なのよ!
そう、誰にだって何か深く悩む時期はあるものだわ。
そんな時こそ私が隆一を支えてあげなきゃ。
それを私は自分の息子じゃないみたいだなんて…。
早く隆一をむかえに行ってあげなくちゃ、きっと私が来るのを待っているわ。
それにしてもこんな時に限って良く信号に引っかかるものね。
でもこの信号を超えればもう学校はすぐだわ。
待っててね、隆一。  <> 殺しはなかった16<>sage<>2009/04/02(木) 15:15:20 ID:UvbVzI76<> 恵美が保健室に来た頃隆一はもう眠っていた。
病人は眉間にしわを寄せ必死に悪夢に耐えていた。
その顔を見て恵美は隆一に申し訳なくなった。
こんなに隆一が苦しんでいるのに、自分は隆一の秘密を探ろうとしていた。
彼の心をさらに傷つけようとしていたのだ。
実は今日、隆一と話す機会があれば、恵美は隆一がおとといの夜外に出たかどうか、もし出たとしたらどこに何をしに行ったのか聞くつもりでいたのだ。
しかしもうすでに恵美はもうそんな事を考えてはいなかった。
彼女はただ、隆一に早く元気になってほしい、そう思うばかりであった。
休み時間保健室はいつもは何人か人がいて騒がしいはずなのだが
今日は病人がいるということで皆先生が追い出したらしく
隆一一人だけだった。
保健の先生は恵美がかなり熱心に隆一を看ていてくれるのがわかると
隆一の事は任せ、少し他に仕事があると言って保健室を出た。
「ガタ」
 ドアの閉まる音がすると完全にそこは隆一と恵美、二人だけの空間になった。
恵美はこんな状況だというのに、隆一と二人という事で鼓動が速くなっている自分に気づいた。
<> 殺しはなかった17<>sage<>2009/04/02(木) 15:18:18 ID:UvbVzI76<> 恥ずかしくてじっとしていられなかった恵美は
隆一がかなり汗をかいているのでタオル探すことにした。
何かしていれば少しは緊張もほぐれる。
透明なカラーボックスの中にハンドタオルがいくつか入っていたのを見つけた。
濡らして隆一の汗を拭いてやる。
「うっ!」
「ごめん、起きちゃった?」
 隆一が起きてしまった事で恵美の胸はさらに高鳴った。
恵美の頬はほのかに赤くなる、その顔は高校生とはいえ恋する一人の女性であることに変わりはなかった。
この時の彼女の顔を見て美しいと思わない男はいないだろう。
隆一は目覚めてすぐであったが恵美を見てその表情の意味をなんとなく悟った気がした。
 もしもここで隆一が殺人など犯しておらず
これがただの熱病であったのなら、たちまち二人は恋に落ち
ロマンスが生まれていたことだろう。
だが隆一には今恋愛などに頭を使っている余裕は無かった。
 しかしただ一つ、この恵美の表情を見て隆一の中で考えが変わった事がある。
彼は恵美が自分について何を知っているか問いただそうとしていた。
けれども彼女の美しい、自分に対する愛情に溢れた顔を見ることによってその気持ちがすっかりなくなってしまったのだ。
これは理屈ではない。
実際に良く考えてみれば、恵美の態度を見ても、それ程重要な情報を持っているとも思えない。
隆一は完璧に恵美に対する警戒を解いていた。
「もう少し横になっていなきゃ駄目だよ。
お母さんがもうすぐむかえに来るって。
それまで私ここにいるからちゃんと寝ていて」
 彼は心地良かった。自分をこうも心配して、愛情を注いでくれる人がいる。
同時に恐ろしく胸が締め付けられる瞬間があった。
愛してくれている人間のためにも自分は逃げきらなくてはならない。
彼は一時の心の安らぎを得た代わりに、今まで以上の精神的負担を背負ってしまったのである。
「ガチャ」 
 そんな事を考えていると保健室のドアが開き、先生が帰って来た。
どうやら咲子が学校に着いたようである。
先生は隆一を呼びに来たらしい。
隆一は恵美と先生にお礼を言い保健室を去った。
恵美は玄関までついていくと言ったが彼はそれを頑なに拒否した。
 家に帰れば次の日は学校は休みだ。
隆一の長い一週間はやっと終わろうとしているのである。
しかしそれにしても今日は恐ろしい事実を知ったと、隆一は今日を振り返った。
康祐が目撃者であったことである。
しかし隆一はもっと重要な、自分を危機的な立場にする事実を知らずに学校を去ってしまったのである。
 恵美は隆一がおとといの夜外に出たことを知っていた。
そして康祐は隆一が青いテントを見に行っていたのを知っている。
この二つの情報がそろった時、隆一はかなり危険な立場に立たされるだろう。
もしも恵美に話を聞いていたら隆一は恵美と康祐との接触を何とかして食い止めたはずだ。
しかしそうはならなかった。
だからと言って私は隆一が恵美に話を聞かなかったのは失敗だったとは言わない。
全てはこうなる運命だったのである。
<> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/04/02(木) 15:20:40 ID:UvbVzI76<> われながら長い小説だ
でももうちょっと続くから
また後で投下しにきます <> 殺しはなかった18<>sage<>2009/04/02(木) 17:30:44 ID:UvbVzI76<>  隆一が保健室から帰り、恵美も教室にでも戻ろうと思ったときだった。
保健室のドアが開き川村康祐が入って来た。
「あれ?隆一は?」
「今さっき帰っちゃった。あなたも心配で見に来たの?」
「うん、そんな感じ。だってさ、あいつが気分悪くしたの、俺のせいかもしれないから」
「それ、どういうこと?」
「隆一さ、二時間目辺りから様子がだんだんおかしかったってあいつの隣の席のやつが言ってたんだよ。
それで考えてみたら俺実は一時間目が終わってすぐ、あいつと話してるんだよな。
今思えばあいつ俺としゃべってから体調壊したんじゃないかと思うんだ」
「なんでそう思うの?」
「隆一俺と話していてさ、一瞬びくっとしたような気がするんだよ、なんか凄く驚いたみたいに。
それは青いテントの話をした時なんだけどさ、俺の帰り道、って言っても寄り道なんだけど小さな橋があるんだよ。そこの下に前まで青いテントがあったんだけどそれが急になくなったんだ。それで気になってなんか知らないか隆一に聞いたんだよ。
あいつは知らないって言ってたよ。
でも疑うわけじゃないけどあの驚き方、何か知ってるのかもって思うんだよね。
それでその事が気になって体調崩したんじゃないかって」
「でも、川村君はなんで隆一がそのテントと関係あるって思ったの?」
「実はさ、あいつがその橋の下から上がってくるところ見たんだよ。
あいつは自分じゃないって言ってたよ。
でも今考えても、あれは隆一だった気がするんだよな」
「川村君、今日放課後暇?」
「ああ、暇だけど何?」
「今日帰りに私をその橋の下に案内して!」
「え、でも澤田さん家って○○町だろ?橋とは全然違う方向だよ」
「いいの。どうしてもその場所を見ておきたいの」
康祐は恵美の真剣な態度に驚いてたが、しばらく考え込み口を開いた。
「……わかった。じゃあ放課後、玄関で待ってるよ。」
そう言って康祐は保健室を後にした。
恵美は自分で隆一の事はもう疑わないと決めたはずだったのに
今こうしてまた隆一の秘密を探ろうとしている自分がいる矛盾を苦しく思った。
しかしあのまま隆一を放っておくなどということはどうしてもできなかった。そこに行けばきっと隆一の苦悩の原因がわかる。
そして彼の力になってあげる事ができるはずだ。
彼女は自分にそう言い聞かせるのであった。
<> 殺しはなかった19<>sage<>2009/04/02(木) 17:33:38 ID:UvbVzI76<>  「俺が隆一らしき人物が土手から上がってくるのを見たのは火曜日、三日前だったよ。
結構遠くから見たから見間違えかもしれないけど、あれは確かに隆一だったとおもうんだよな」
三日前!?それを聞いて恵美ははっとした。
全ての話を総合しても完全につじつまが合うのだ。
三日前と言えば隆一のお母さんが、その日は学校から帰ってから隆一がおかしかったと言っていた日である。
三日前、隆一は学校では確かに普通だった。
という事は学校から家に帰るまでに何かが起こったということである。
その何かとは今私たちが見に行こうとしている場所で起こったことではないだろうか。
いや、確実にそうだ!川村君が見たのは絶対に隆一だった。
恵美はそんな事を考え、隆一が何をしたのかという不安と、これで隆一を救えるかもしれないという期待で一人興奮していた。
そんな様子を見て、康祐も我慢できなくなった。
「澤田さん、君は何を知っているんだい?
あの青いテントってそんなに重要なのかな?
俺にはさっぱりわかんないよ。
そもそもなんでそんなに隆一の事を気にかけるんだよ」 
康祐の鈍感な台詞に、恵美はさっと顔を赤くしたが、それすらも康祐は気づかなかった。
隆一が好きだからなど言えるはずはない。
しかし自分が知っている事を話すということはもしかすると良い考えであるかもしれないと恵美は考えた。
これからまた隆一はおかしくなるかもしれない。
そこでやはり男の子で隆一の心配をしてくれる人ができれば、かなりの助けになるのではないかと思ったのだ。
その隆一を助けてくれるような男としては、康祐は文句のない人のように思える。
これだけ他人に対して優しく、世話好きな人物は他にそういないだろう。
きっと話せば隆一の事を気にかけていてくれる。
「実は…」
そう言った途端、もしも隆一の秘密が本当に人に知られたくない事だったら、という考えが頭によぎった。
私は隆一のどんな恐ろしい秘密を知ったとしても、誰にも言わないし、隆一を非難しない自信がある。
しかし他の人はどうだろうか。
きっとそうではないだろう。
そう思い、恵美は次の言葉を言い出すことができなかった。
「隆一、今日大変そうだったよな。
何かあったのかな?
もしかしてその青いテントが隆一の今日の病気と関係あるのか?」
「……」
「話したくないならいいさ。
でもな、俺だって隆一が心配だ。
話してくれなくても自分でなんとか隆一の不安の種をさがす。
それで、俺ができることがあったらなんでもしてやるさ」
恵美は思った。
この人にかけてみようと。
他の人物だったら信用できない。
しかし彼なら隆一を本当に思いやった行動を取ってくれると今の言葉を聞いて確信したのだ。
恵美はゆっくりとこれまでのいきさつを話し始めた。
「って事は、今から行くところに隆一を悩ましている手がかりがあるかもしれないってことだな」
「うん」
「そうか…ほら、見えてきた。あれがその橋だ。
とりあえず行ってみよう。何かわかるかもしれない」
そういうと興奮を抑えられず二人は足を速めた。
もうすぐだ、もうすぐ何かわかるかもしれないのだ。
<> 殺しはなかった20<>sage<>2009/04/02(木) 17:36:49 ID:UvbVzI76<> それから数日が経過した。その間何事も起こらなかったというわけではない。
しかし恵美や康祐は橋の下を見に行ったその日から今日まで全く隆一とコンタクトをとろうとしなかったのだ。
だからといって、隆一にもう関心が無くなったのかというとそうではなかった。
たえず隆一の行動には気を配っていたし、恵美と康祐の間でのやり取りは何回かあったようだった。

当の隆一本人はというと相変わらずいつもとは違った異様な雰囲気を放ってはいたが
他の生徒にばれるほどのものではなく、最初に恵美だけが感じたようなあの程度の違和感であった。
隆一の苦悩は消えたわけではなかったが、今は少し落ち着いたのか
熱を出すという事はなく体調が良いとは言えないが安定した状態であった。

咲子の心配もまだ残っているには残っていた。
しかしあの時隆一が倒れたときほどではなかった。
最初は気にかかっていた新聞やニュースよくチェックするようになったという事。
それも徐々に気にかからなくなり、些細な事であると思うようになった。

そんな時だった、この状況を変えるような大きな変化が起こったのである。 <> 殺しはなかった21<>sage<>2009/04/02(木) 17:39:54 ID:UvbVzI76<>  良く晴れたこの日、あの橋にはこれまでにない程の数の人が集まっていた。
膝丈ほども高く伸びている草を、額に汗しながら刈る人々。
 もちろんそのような変わった事態を隆一が知らないわけはなかった。
なぜなら彼はちょくちょくこの橋の近くを通るようにしてなにか変わった様子がないかどうか確かめていたからだ。
 学校が休みであったので隆一は午前中から橋の様子を見に行った。
そこでこの様子を目撃したのだ。
かなりの人数が集まっていたので死体が見つかったのかと最初は焦ったのだがそうではないらしい。
全員草を刈っているようでどう考えても死体発見、という様な様子ではなかったので少し彼は安心したが
それでも死体が埋めてある場所に人が集まっているというのは彼にとって危険なことであったので
何故急にこんな所の草刈をしているのか作業をしている者の一人に話を聞いてみた。
「これかい、これは…」

話によると、今集まっているのはボランティアグループで
この橋の土手にたくさんのコスモスを植えようとしているという事だった。
(コスモスを植える?何を言ってやがる、こいつら。
今まで見向きもしなかったはずの橋じゃないか。
もしかしてあのテントが無くなったからこんな事を計画しだしたのか?
計画を始めた理由?そんな事どうでもいいじゃないか。
そうだ、それより今自分がおかれている状況だ。
なにしろ花を植えるんだ。
という事は土を掘るだろうしあの死体はみつかるにきまっているじゃないか!
今はあのやつを埋めた所は日陰になっていて草も少ないのでほとんど近くに行くやつはいないが
植える作業になってしまったらそうもいかないだろう。
くそっ、どうしてこんな事になるんだ。
俺は今何をすればいい?ただ待つのか?死体が出てくるまで…。
そうだな、それ以外は無いのかもしれないな。
死体が見つかったところでどうだというんだ。
そうだ、絶対に隠し通してやる。俺は捕まりたくなんかないんだ!)
 この日隆一は、橋からどこをどう家までたどり着いたかわからなかった。
そしてやっとのことで帰った時彼は高い熱を出しており
数日前学校で保健室に運ばれた時とほとんど同じような状態であった。
玄関のドアを開けたかと思うとそのままどさりとその場に倒れ落ちた。
大きな音がして咲子は玄関に駆けつけた。
そこにはぐったりと倒れこんでいる息子の姿があった。
彼女は息子の名前を呼び、体をゆすった。
それでも隆一の意識はだんだん薄らいでいく。母咲子の声が遠くに聞こえた。
<> 殺しはなかった22<>sage<>2009/04/02(木) 17:42:45 ID:UvbVzI76<>  隆一の容態が良くなったと思っていただけに、咲子のショックは大きかった。
もちろん隆一が倒れたのは彼女の責任ではなかった。
しかし彼女にしてみれば息子が倒れた事は全て自分の責任であり
もっと気を配ってやっていればと思うのであった。
(どうして私はこの子がまだ危ない状況だって事を気づいてあげられなかったのかしら。
確かに前に熱を出した時に比べればだいぶ調子を取り戻したように見えたわ。
あぁ、思えば私は安心していたんだわ。
あの時よりは良かったかもしれないけど、やはり様子がおかしいには違いなかったはずなのに。
これから私はどうしたらいいのかしら。
私にはこの子の母親でいる資格なんてないのかもしれないわ。
きっとそうだわ!それでもやっぱり隆一の息子は私なんだ。可哀想な隆一。
今私にできる事といったらずっと隆一を見ていてあげることだけね。
そうよ、いくら私でもそれぐらいはできる。
そう、その後目を覚ましても私は隆一に優しく接してあげるのよ。
絶対に不安なそぶりを見せちゃ駄目。一番不安なのは隆一自身なんだもの。)
 咲子は本当に隆一が寝込んでいる間付きっ切りで看病し続けた。
うなされる息子の姿を見て彼女は苦しくてたまらなかった。
しかしそれでもその場を離れたりはしない。
この苦しみを与えたのは自分であり、少しでもその苦しみを共有しようと目を離さなかったのである。
 彼女の体力も精神力も限界に近づいてきたところだった。
ついに隆一のまぶたがピクリと動く。
彼はけだるそうにゆっくりと目を開けた。
「起きたのね?お腹すいたでしょう、何か食べる?」
 隆一は一瞬自分に何が起きたかわからなかった。
それでも暖かい母の言葉に微かな安心感をおぼえた。
言われてみれば確かに自分は空腹のような気がする。
今どのような状況なのか確認する必要があるが、とりあえず食べ物を頼む事にした。
「ありがとう母さん。できれば何か食べたいな」
「そうね、待ってて今作るから。でも、そうだわ。冷蔵庫に何もないわね。
昨日何か買っておけば良かったんだけど。ごめんね。
一日以上何も食べなかったんだもの、それはお腹すくわよね。
今すぐ買い物に行って来るけど、一人で隆一、大丈夫?」
 一日以上?その言葉に隆一はひどく驚いた。
「一日以上って、今日は何日?」
<> 殺しはなかった23<>sage<>2009/04/02(木) 17:45:47 ID:UvbVzI76<> 「7月の○日よ。隆一、一日以上寝てたんだけど、やっぱり気づいてなかったのね。
でもそのおかげでだいぶ熱も下がったみたいだし。」
 全く気がつかなかった。
確かにそう言われれば、咲子の目にはくまができている。
きっと一日中寝ないで看病していてくれたのだろう。
でも本当に一日たったとしたら橋の下は今どうなっているんだ?
「僕、一日中寝てたの?何か寝ている間に変わったことあった?」
「さあ、別に。私はずっと家にいたし、何も変わったことは無かったわ。
一日寝てたからって何も心配する事ないのよ。
ごめんね、今すぐ買い物に行くわ。すぐ帰ってくるから。また寝てなさい」
 そういうと咲子はすぐに支度をした。
「じゃあ行ってきます。まだ本調子じゃないんだから寝てなきゃ駄目よ。
じゃあすぐ帰ってくるからね」
 隆一は家を一歩も動かずに自分を看病してくれた母に感謝したが。
それ以上に、橋のことが気になって仕方がなかった。
母が家を出るとすぐにテレビをつけ、もしかしたら死体発見のニュースがどこかでやっていないかどうか、片端からチェックした。
 しかしどこを回してもそのようなニュースはない。
もしかするとまだ土を掘るような作業までいっておらず、だからまだ見つかっていないのかもしれない。
今の状況が把握できない事に隆一は苛立ちを覚えた。
 それでもずっとニュースを見続ける隆一。
考えて見れば自分が事件を起こしてから、死体発見のニュースはおろか、行方不明情報のニュースすら出ていない。
これはおかしな事だ。しかしそれももうすぐ終わりであろう。
あそこを掘り返すような作業をしたら確実に死体は見つかる。
それが遅いか早いか時間の問題だけで、ほとんど違いはないのである。
死体が見つかったら、テントから走ってくる俺を見かけた康祐もかなり危険な存在になってくる。
隆一は山済みにされた問題に頭を抱えた。
 そうしているうちに、咲子が買い物から帰ってきた。
「ただいま。ごめんね、本当にお腹すいたでしょう」
 隆一は自分の狼狽を悟られないよう明るく振舞う。
「大丈夫、テレビ見てたし、あんまりお腹は気にならなかったよ」
「あら、もうテレビが見れるほど元気になったの?でも無理しちゃ駄目よ」
 咲子の方も明るく振舞ってみせる。
二人の本心を隠したやり取りが他人の私から見ると恐ろしくぎこちなく悲しいものに見える。
 そんな話をしながらも、やはり隆一はチャンネルを変え続け、ニュースをチェックしている。
そんな隆一に、咲子は料理をしながら何気なく話しかけた。
「そういえば変わったことといえばね。近くの小さい橋わかる?
ちょっと先に行ったところにあるそこの橋の土手。
町内のボランティア団体でコスモスを植えるって計画あったのよ。
前に町内会で言ってたわ。秋になったらきっと綺麗なコスモスがたくさん咲くわ。楽しみね」
 母の口から自分が最も気にしていたことが飛び出した事に隆一は驚いた。
驚いた事がばれないように、彼は極めて慎重に応答する。
「そうなんだ。それは楽しみだね」
「かなり前の町内会でやるような事言ってたから忘れてたんだけどね、
今買い物に行く途中近くを通ったのよ。
そしたらもう雑草も綺麗になって、種まきも終わってたみたいだったから思い出したのよ。」
「終わった!?」
 母の衝撃的な言葉に思わず大きな声を出してしまった。
もうすでに種まきは終わっただと?いったいどういうことなんだ。 <> 殺しはなかった24<>sage<>2009/04/02(木) 17:50:25 ID:UvbVzI76<> 本当に母さんの言っていた通りだった。確かにあの橋での作業は終わっていた。何故だ?何故気づかない?
お前らのすぐ足元には、あの死体があったというのに!何故これだけの事があって何も気づかないんだ?
思えば事が起こってからかなりの時間がたっているぞ。
それなのに俺の周りではそれについて騒いでいるやつは一人もいないじゃないか。
これだけの間、死体発見情報はおろか、行方不明のニュースすらどこにも出ていないんだ。
世界は何も変わっていない!何も知らないんだ!
この日の学校での隆一の様子は、明らかにいつもと違っていた。
かといって熱を出した時のようでもないし、最近のように何かに悩まされている様子ともどこか違って、別のことで興奮しているように見えた。
そんな様子を知ってか知らずにか、ある男が隆一に話しかけてきた。
もちろんその男とは、川村康祐。
隆一の殺人の時間に、唯一同じ場所にいたという、この事件にとって極めて重要な情報を持つはずの人物である。
そんな彼が隆一に、事件があってから二度目である接触を試みたのである。
しかし、彼が話しかけた時、隆一は心ここにあらずといった感じで、ほとんど康祐には興味がなさそうであった。
「なぁ隆一、ちょっといいか?」
 隆一は何も言わない。それでも康祐はかまわず話し続ける。
「お前に、前話したテントがあった橋。あそこでコスモスを植える作業があったこと。
もちろん知っているよな?お前はあそこに行って、とてつもなく重要な事をしているんだもんな」
 いつもの隆一であればこの話を聞けば恐ろしい顔をして康祐を睨みつけていたかもしれない。
もしくは冷静さを失って何か大きなミスをしていたかもしれなかった。
しかしこの日に限っては、彼は先ほどと同じように何も言わない。
康祐はなおも続ける。
「俺実はあの橋の下に行ったんだよ、テントのあった場所に。
そしたらそこで、何を見たと思う?」
 沈黙が流れる。康祐も隆一も両方とも口を開かない。
この発言で隆一は決して怯えていたわけではなかった。
その証拠に、しばらくすると隆一はこう応えたのである。
「何もなかったんだろ」
 その言葉を聞いても康祐は何も言わない。隆一はもう一度言う。
「あそこには何も無かった。そうだろ」
「……その通りだ。俺はあそこに行ってみた、けれど何も無かった。
でもな、お前はあそこに行ったんだろ?それからおかしくなったんだ!
あそこで何かあったに決まっている。いったい何があったんだよ。教えてくれ!」
「確かに俺はあそこにいった。テントも見た。でもやっぱり何も無かったんだ」
「何言ってるんだよ?わかってるんだ、何かあったのは!」
「君、もしもだよ。僕らが全く知らない事だ。まだ歴史でも解明されてない。いや、一生解明されない事だよ。
ずっと昔の時代に、僕らには想像もできないくらいに恐ろしい事件が起こったとしよう。
でもね、その事実を知る人は誰一人いないんだ。それで困る人はいないし皆そんな事あったなんて知らずに生活しているんだ。
君はそれでもこの事件が本当に実際起こった事だと証明する事ができるかい?」
「何を言ってるんだよ?ぜんぜん意味がわからないよ」
「いいから応えるんだ!誰も知らない、誰にも迷惑はかかっていない。
そんな事件がこの世にあると思うかい?どうだ?」
「そんな事ありえないだろ。被害があるから事件であって、そんな事件はありゃしないよ」
「そうだよ、その通りだよ事件はなかったんだ!」
 そう言うと再び隆一は一言もしゃべらなくなった。
康祐はそんな隆一の姿を見て、もしかしたら彼は狂ってしまっているのかもしれないと思った。
いったい何のことを話していたのか全くわからない。
しかしその話はなんだかとてつもなく恐ろしい話のように康祐には思えた。
 隆一の頭にはずっとこの考えが浮かんでいたのだった。あの事件は初めからなかったのだ。
誰にも迷惑をかけない。誰にも気づかれない。
あのテントに住んでいた浮浪者の死は路上で人知れず轢かれ死んでいく猫の死のような、全く意味のない死だったのである。そうなのだ。
‘殺しはなかった!’
<> 殺しはなかった25<>sage<>2009/04/02(木) 17:52:37 ID:UvbVzI76<> 康祐と話してからから隆一は驚くほど静かになり
不気味なほどの落ち着きをみせていた。
学校での生活はというと休み時間はいつもと同じように誰も隆一に話しかけない。
表面上だけは何も変わらない日々がすぎていった。
そうしていつの間にか、隆一の学校は夏休みの時期に入る。
隆一は一ヶ月ほど学校に来なくてよい日々を送っていた。
康祐はというと、あの日からずっと、隆一と話したことを悔やんでいた。
恵美と橋の下に行ったとき、何も見つけることができなかった。
その時恵美は言ったのだ。ここに行ったことは隆一には話さないでおこうと。
その時は確かにそれが一番いいことのように康祐にも思えた。
しかしその後も心配で恵美と二人、隆一を観察しているとやはり気になってしまう。
隆一が何故それほどまで悩んでいるのか、そしてあのテントの秘密とはなんだったのか。
結局、好奇心に負けて、彼は隆一と話してしまったのだ。
 
 (俺はいったいなんて事をしてしまったんだ!
あの時俺は、橋に行ったことを話せば隆一も自分の秘密を話してくれる。
そうすれば力になってやる事ができるだなんて…この偽善者め!
本当はただあそこで何があったのか秘密が知りたかっただけなんだ。
理由をつけて自分を正当化していたにすぎない。
なんて俺は卑怯な男なんだ!それに考えてみれば彼の様子が変わってしまったのはほとんど俺のせいではないか!
熱を出した時だって俺が話したからだ。
今回だって、余計な事さえしなければ何も変わらなかったのに。
あぁ、あそこでコスモスを植える作業があったというのを知って俺はチャンスだと思ってしまった。
絶対に彼はそれを知っている、動揺しているはずだと考えたんだ。
そんなときを狙って話しかけた。俺は汚いやつだ。
俺は彼になんと詫びたらいいんだ。ずるずるとあれから何も言わないできてしまった。
しかしこれでは駄目だ。俺は彼に一言詫びなければならない。
絶対にだ。よし、今から彼の家に向かおう!)
<> 殺しはなかった26<>sage<>2009/04/02(木) 17:56:04 ID:UvbVzI76<> 「ピンポーン」玄関のチャイムが鳴る。咲子は返事をしてドアを開ける。
するとそこには高校生くらいの爽やかな風貌の青年が立っていた。おそらく隆一の友達だろう。
「隆一のお友達?」
康祐はドアを開けてくれた美しい中年女性を見て、一目で彼女の苦悩を悟った。
それは日頃隆一の観察を続けていたかもしれない。
彼女は今恐ろしく精神的に追い詰められていて、とても危険な状態である事が瞬時にわかったのだ。
彼はそれを悟った上で慎重に礼儀正しく応える。
「隆一君のお母さんですか?私は川村康祐といいます。
隆一君のクラスメートです。隆一君はご在宅中ですか?」
「ええ、いるわよ。そんなにかしこまらないでもいいわよ。まぁ上がって。
今隆一は二階の自分の部屋にいると思うから。隆一、お友達よ。」
そう言って咲子は階段の下から二階にいる隆一に呼びかける。
「さぁ」「お邪魔します」
彼は上がって隆一の部屋に向かっていたが、実際のところ、どのように謝ればいいものか全く考えなしにここまできていた。
しかしいったん会ってしまえば言いたい事など出てくるものだと、行き当たりばったりに考えていたのだ。ドアの前まで来る。
「隆一、入るぞ」中からは返事はない。しかしかまわず康祐はドアを開ける。
隆一はベッドの上に腰をかけていた。康祐が入っていくと顔を向け一言言った。
「君だったのか」「突然悪かったな。今時間あるか?」
「何だい、何か用かい」
隆一の落ち着いた話し方に軽く調子の狂う思いをした康祐だったが、用件をと思いなおし口を開く。
「実はさ、お前に一言謝ろうと思って。ほら、前にお前に変な事聞いちゃったろ、橋の下で何したんだって。」
「そんなことか、いいさ、別に気にしていない」
隆一の一見なんとも思っていないような態度に、最初に考えていた思いとは裏腹に、康祐は感情的につい口を滑らせてしまった。
「そんな事ないじゃないか!明らかにあの時からお前はおかしい、まるで別人だ。
あの橋に対する執着は異常だよ」
「俺が?あの橋に執着しているだと?」
先ほどの穏やかな表情はいったいどこへ行ったのだろうか、感情をむき出しにして康祐を睨みつける。
「確かに、ぱっとみ今のお前は数ヶ月前のお前と変わらないさ。
でも良く見れば全然違う。全く別の人物だ。一人ずっと悩んだり、熱出したり、もっと激しい変化はたくさんあったよ。
でもな、今のお前が今までで一番変だよ」
「お前は、何を言っているんだ?俺はこの通り何も変わっちゃいない!そうだ!
だって俺の周りは何も変わっていないんだ!変わるはずがないじゃないか!」
「隆一、お前何をそんなに恐がっているんだよ…」
「黙れ!お前はいったい何をしに来たんだ!帰れ!」
そう言われると康祐はゆっくりと立ち上がった。
「そうするよ。悪かったな、でも一人で考え込まないでくれ。
俺はお前の友達だ。もっと信用して俺を頼ってくれよ」
「お前は何もわかっちゃいない…」
康祐は悲しそうに、狂人のような顔をしている隆一を見つめその場を去ったのだった。
<> 殺しはなかった27<>sage<>2009/04/02(木) 17:59:01 ID:UvbVzI76<> 「お邪魔しました」その声を聞いて咲子は驚いた。
慌てて玄関に向かう。康祐はもう靴をはいて家を出ようとしているところだった。
「もう帰るの?もっとゆっくりしていっていいのよ?」
「いえ、もう用事は済みましたから」
そういった青年は浮かない表情を浮かべている。「では、お邪魔しました」
きっと何かあったんだ。康祐が帰ると咲子はすぐに隆一の部屋に行った。
「隆一、入るわよ」胸の鼓動が止められない。
何をこんなに恐れているのか。咲子は自分でたまらなくなった。
ガチャリ。ドアを開ける金属音がした。咲子はそっとドアから顔を出し部屋を眺める。
中はいつもと変わらない、変わっているのは一つだけ。
恐ろしい顔をした狂人がベッドに三角座りで小さくうずくまっているという事だった。
「隆一…何があったの?」彼は何も言わない。
「友達と喧嘩したの?ねぇ!」
それでも恐ろしい顔をしてじっと動かない息子の姿。
咲子の我慢の糸はついに切れた。それまで貯めていた涙が止め処もなく流れ落ちだしたのだ。
「頼むからなんとか言ってよ!」
彼は母の涙する姿を見て、ふいに我に帰った。
最後の精神力を振り絞って、精一杯普段どおりの姿を取り戻すようにして母を見つめた。
「母さん、ごめん。なんでもないよ。大丈夫、大丈夫なんだ」
それでも母の気持ちは治まらない。
「嘘よ!思えばいつもそう!あなたは私を信用してくれた事なんて一度も無かった。
確かに私は駄目な母親だったかもしれないけど、一度くらい頼ってくれたって良かったはずじゃない。
ちゃんと気づいているのよ!あなたの様子がおかしいって事も!
ずっとよ!もちろん熱を出した時がおかしいのはわかってるはでもその前からよ!
最近は落ち着いたように見えるわよね。でもそんなのも嘘!
私はわかってるのよ!あなたがずっと悩んでるって事!何故悩んでるの?
なぜ理由を話してくれないの?」
「母さん…本当に僕はこの数日間おかしかったように見えたのかい?」
「ええ。確かに今までと雰囲気は変わったけど、絶対におかしかった!」
その言葉を聞くと、明らかにまた隆一の表情が変わった。
今度は落ち着いた表情でも、狂人の顔でもない。
その表情は実際に見たものにしかわからないだろう。
この時彼が何を考えていたかは私にもわからない。
何故なら本人すらこの時のことを後で思い出しても思い出せないのだ。
しかし少なくとも私には、この時の彼の目に何か強い意思のようなものが感じられた。
「母さん、これから僕は出かけるよ。どうしても行かなければならない所があるんだ。
それがすめばもしかしたら僕はいつも通り、母さんの隆一に戻れるかもしれないんだ。
わかってくれるね。」
息子のその複雑な表情を見て、咲子はこれはただ事ではないと考えた。
「嫌!行かないで!絶対に行かせない!」
「大丈夫、母さん、すぐ帰ってくるから。お願いだから信じて待っていて」
隆一の言葉一つ一つは母への愛情で溢れていた。そんな優しい言葉を聞いてもやはり咲子は息子を行かせたくはなかった。
「どうして?どうして?」
「すぐ帰ってくる」

隆一は咲子のもとを後にした。
<> 殺しはなかった28<>sage<>2009/04/02(木) 18:02:36 ID:UvbVzI76<> 呼び鈴を鳴らす音に、一瞬びくっとする。いったい誰だろう?
郵便屋さんか何かかしら。そう思ってドアを開ける。
開けた先に恵美が見たものは自分の最も愛する男が熱病のため、今にもその場に倒れこんでしまいそうになっている姿だった。
「どうしたの!とにかく上がって。こっち私の部屋に来て」
隆一はおとなしくついて行く。「こんな状態で私の家に来るなんてどういうこと?何かあったの?」
恵美はタオルを絞りながら隆一に尋ねた。「俺はな、今から殺人を犯すんだ。今この場でだ」
「えっ?何言ってるの?恐いよ、どういうこと?」
「殺人って言っても、別にお前を殺すわけじゃない」
「全然意味がわからないよ!」「いいから黙って俺の話を聞くんだ!」
隆一がそう怒鳴りつけると、部屋の中はシーンと静まり返った。
「俺はあの日橋の下に行った。思えばあの忌々しい青いテントだ!
あれが何なのか、あの時の俺はそれが凄く気になっていたんだ。
確かにあれは気づきにくい場所にある。でも一度見つけてしまえばそれが気になって仕方なくなるんだ。
そうだ、その中はどうなっているのか、一度、一目で良かったんだ。
俺が中を見ていたその時だよ!あの男が帰って来たんだ。
来るなり俺に襲い掛かってきて。俺は覚えているよ、今でも、あいつを殴った感触。
一発でやつはぐったりなって、死んだ。俺はな、やつを殺したんだよ!」
「お前にこんな話をしても、お前は信じないだろう」
この一部始終を見て恵美はがたがた震えた。
何より狂ったように話す隆一の姿を見て震えていたのだ。
それでも彼女は、震えた声で隆一に応えようとする。
「信じるわ」「お前は俺を信じてくれるのか?何故」
「あなたを…愛しているから」
恵美の瞳には涙が溢れていた。彼女は男の事を思い、涙せずにはいられなかったのである。
「お前は俺を思って泣いてくれるのだね。こんな俺のために涙を流してくれるんだね。
恵美、君はいつ、僕がどんな状況にあっても、僕が辛い時は僕のために涙を流してくれるかい?」
「もちろんよ」
「ああ、恵美。本当に愛しているよ。恵美、僕はね、本当は殺人者になんかなりたくなかったんだ!
本当だよ!この話を君にしなければ誰もこのことは知らなかったんだ!
僕は殺人者にならずにすんだんだよ!それなのに僕は君に話した!
自分から進んで殺人者になったんだ!自分でも何故だかわからない。
僕は何故こんな事をしたんだ!」
「隆一、それはきっとあなたの魂がそうさせたのよ!話さずにはいられなかったんだわ!
あなたは人を殺して黙っておけるような人じゃない。隆一私待っているから!」
「待っている?どういうことだ?」
「今からその話を告白するのよ。そうすれば罪だって軽くてすむし、すぐに戻ってこれるは。
隆一、あなたならそこで勉強して、出てきたらきっと立派になれる。」
「じゃあ君は僕に自首しろというのか?」
「そう、罪を洗い流して生まれ変わるのよ!」
「君はいったい何を考えているんだ!そんな事をしたら俺の母さんはどうなるんだ?
俺だってそうだ!俺は檻の中でなんか、一日でも過ごしたくなんかないんだ!捕まりたくないんだ!
それに罪だって?俺になんの罪があるんだ?俺が殺したのは盗人の浮浪者だ!
あいつが死んだって誰も迷惑しない!俺が何を傷つけた?あんなのは無意味な死でしかなかったんだよ!
俺はなんとも思っちゃいない」
「嘘よ!」「嘘じゃない!俺は何の罪もない!」
「だって…隆一はあの時涙を流したじゃない!」
「いったい何を言っているんだ、お前は?」
「ウサギが殺された時、あなたは誰より涙を流したじゃない!」
「!?」
「無意味な死なんて無いって、あなたが一番良く知っているはずじゃない」
「ふざけるな!そんな昔の話!」
そう言って部屋を出て行こうとする隆一。恵美は必死でそれを止めようと叫ぶ。
「隆一!」彼は一瞬恵美を振り返る。
「俺は絶対に捕まらない。自首なんて絶対にしない」
バタンと部屋のドアを閉める音がする。後には恵美のすすり泣く音が永遠と続いた。
<> 殺しはなかった29<>sage<>2009/04/02(木) 18:04:23 ID:UvbVzI76<> 隆一はそれからあてもなく外をうろうろと歩いていた。何をするでもなく。
実際に彼には目的など無かったのだろう。
しかしその足は自然とあの橋の方へと向いていたようだった。
何台もの車や人が通り抜けて行くが、彼はそんなことには無頓着にふらふらとおぼつかない足取りで歩く。
そんな時だった。彼は一つのなんと言うことのない景色を目にする。
路上で轢かれたまま横たわっている猫の死体。
その姿を見たものは他にもいるはずだが、ほとんど気にもとめない。
隆一はその光景を見て、すっと一筋涙を溢した。
彼は猫を抱き上げた。猫を抱きしめたまま、隆一はまた足を進める。
あの橋までだ。その途中、道行く人は死んだ猫を抱いている彼を奇異な目で見つめた。
それでも彼はかまわず進んでいく。
小さな橋が見える。あそこから全ては始まった。
彼は土手をゆっくりと降りて橋の下に行く。
土は案外軟らかかった。手で土を掻き分け小さな穴を作ってやった。
そこに抱きかかえてきた猫を埋めてやる。
土を上からかけてやり、猫の姿が見えなくなってからもずっと、彼はその様子を見つめ続けた。

もうすぐ、この場所にコスモスの花が咲く。


<殺しはなかった>完
<> 創る名無しに見る名無し<><>2009/04/03(金) 18:18:46 ID:QzboH9yc<> TVドラマのようなお話を書いてみます。よかったらご感想お聞かせください。

タイトル「ブラックナース和奈」
最近出会いがないな…合コンにも大した男(ひと)いないし。
私の名前は和奈。一応、ペットみたいな男はいるけど、いまいちもの足りない。
だから、いつも彼氏なんていない振りをしてる。そんなとき、
近所の従姉の佳子からメールが。「結婚しました。写真も添付します。
二人で温かい家庭を築いていきます。」
添付の写真はとても幸せそうなウエディング姿の佳子と旦那さん…。
悔しい。なんであんな馬鹿な女にこんなイケメンが…。
私はこの旦那さんに興味を持った。別に、恋とかそんなんじゃないけど。
名前、なんて言うんだろ。この彼のことがどんどん気になっていく。
もう、私の旦那さんなんじゃないかっていうぐらい気になってきた。
ムカつく!!!佳子め、私が撮った結婚写真を合成して送信してきたんだ!!
絶対許さない!!!今度から佳子に会うときは必ず、親戚みんなで超イジめまくってやる!
私の住む沖縄は親戚づきあいが多いから、イジめるチャンスは多い。
絶対に佳子を精神的に追い詰めて、自殺に持ち込んでやる。それか、旦那さん殺しをさせるとか。
佳子は案の定、私を見るとビクビクするようになり、親戚一同白い目で佳子を
見るように。佳子は実はバツイチ子持ちのヤリマンバラバラ無差別殺人鬼です。
この噂は沖縄県中に広まった。
私がこの怪文書的なチェーンメールを佳子の文責として送るよういろんな人に指示したから。
このことを佳子は何も知らない。佳子、早く死ねばいいのに。超楽しみなんですけどww <> 523<><>2009/04/03(金) 18:58:02 ID:QzboH9yc<> 佳子はたぶんもう誰かに元旦那さんを寝取られてるはず。
あの怪文書を読んだら、みんな、元旦那さんがかわいそう。って、
思うでしょ?だから、女はみんな元旦那さんにメロメロになるってわけ。
そう、怪文書では佳子はバツイチって設定だから、旦那さんじゃなくて元旦那さん。
だから、女はみんなあの元旦那さんをゲットしたくて仕方なくなるわけ。
私って天才!!アハハハハハ☆私は彼には近づかない。怪しまれないようにね。
どこかの誰かさんが、不倫とも知らずにあの男を佳子から寝取ってると思うと超感じちゃう☆
女って、他人の幸福を認められないんだよね。それを活用してるの。
あと、女の腐ったような男もね。似たようなものね。みんな馬鹿ね。
私は佳子の新居なんか呼ばれても一歩も足を踏み入れないんだ。絶対、あの嫌われ松子の晩年状態の
汚部屋でしょ?男なんかいるわけない。近所の子どももみんな嫌ってる。
お年寄りにだけは、人気があるみたいだけど、ザマアってかんじ。
一生、ジジイ、ババアとラブアフェアーしてりゃいいのね。33歳にして、精神的にお墓に片足突っ込んでる
アルツハイマー女佳子はいつも大暴れして、ナースとしては最高にケアし甲斐のある患者さんなのよって、
みんなにいいふらしてる。だからいつもみんなに褒められるんだ。
「さすがナースの鏡。私も和奈さんみたいになりたいな」ってね。爆笑でしょ?満点大笑いよね☆
ところで私の夢は、嵐の松潤君みたいなヒトと一緒になるコト☆
私はまだ25歳だし、まだまだチャンスあるしっ♪恋空みたいな恋もいいナ☆水嶋君もサイコー。
こんなこと親には言えない私。両親は私のこといつも子ども扱い。
パパはやり手のデカだけど風俗遊びがやめられない。これはママのうつ状態の原因。
でも、そんなことより私とペット君のラブライフの内容を知ったらパパもママも気絶するんじゃないかな。エヘ☆

<> 天にまします……<>sage<>2009/04/05(日) 01:57:18 ID:4rw04npX<>  この宇宙に、地球以外に知的生命体は存在しているのだろうか、
そしてもし存在していたとしたら、人類はその存在と交流できるのだろうか―――

 少なくとも現在の人類の科学力で現実的な時間内に行くことのできる範囲には
地球外知的生命体は存在していそうにないから、
その疑問に答える方法はこの宇宙で最も速いもの、すなわち電磁波に頼ったものになる。
つまりは地球から電波でメッセージを送ったり、反対に異星人の通信を拾えないか地球に飛んでくる電磁波を分析したりするのだ。
 しかしいかにそれが実際に宇宙に乗り出すのに較べれば現実的で実現へのハードルが低いとはいえ、それはあくまで相対的な話、
絶対的な意味では極めて困難、かつ成果が得られるかどうか誰にもわからない、そして莫大な金がかかる、
それに何より、成功したところで、それが何らかの社会経済的な利益につながるとは考えにくい。
 そんなわけで、この疑問に答える計画は元から冷ややかな視線を浴びせられていたところに、
経済情勢が厳しくなれば縮小廃止の対象になってくるのは、これはもう、当然の帰結なのだった。
 そしてここにも、そんな予算を縮小された計画があった。

「まーったくよう、連中はわーってねーんだよ」
 例によって例の如し、研究施設の片隅に計画のメンバーが集まってやけ酒をあおっていた。
「そうだそうだ」
「だから金勘定しかできねえ連中とそいつらに票を入れる人間っていう構図に重篤な問題がさあ……」
 もちろんこんなところで管を巻いていたって何にもならない、そんなことはわかっている、
だが、では、どこでどうしたらこの現状を変えられるというのか?
それだからこそ、酒でもかっ喰らって空しい気勢を上げなければやっていられない。
「二言目には成果見せろ成果見せろ言いやがって。そんなホイホイ成果が出るような簡単なもんだったらやる価値がねえ。
 達成できないように見える困難への挑戦こそが人類を発展させてきたんだ」
「そうだその通り! これは人類の停滞につながる愚行ですよ愚行」
「目に見える成果がなけりゃ物事の価値判断も出来ないような連中に国家の運営を任せるのがそもそも間違いなんだ。
 そーいう馬鹿どもにもわかる程度の結果をいちいち出していられるかっての」
「まったくだな、ま、一応もう成果は出てるっていえば出てるんだが」
「え!?」
 一斉に向けられた視線の中心で、計画のリーダーは己の迂闊な発言に対する猛烈な後悔の表情を浮かべ、
事情を知っているらしい古株のメンバーが、睨みつけるような眼や悲しそうな表情でそっちを見ていたりするがもう遅い。
「どういうことですかどういう!」
「そうです成果が出てるって! どういうことか説明して下さい!」
 一斉に詰め寄られ、リーダーは上手い言い訳を考えているのか難しい顔をしていたが、それも数秒の間だけのことで、
ワタクシはもはや全てをあきらめましたといった表情になり、口を開いた。
「わかった話そう」

 一同は分析室に場所を移していた。
「昔からここにいる人間は知っていることなんだが……、
 確かに以前に宇宙から知的生命体の通信と思われる電波を受信したことがあるんだ。
 そして、それが本当に知的生命体の通信か確かめるための作業の結果としてというか、一環としてというか、
 とにかく、その内容の解読もできた。
 それがここに書いてある」
 リーダーは紙を持った手を軽く持ち上げた。
「大発見じゃないですか! なんで今まで黙っていたんですか!」
「そうです! どうして発表しなかったんですか! いや、今からでも遅くない、すぐに発表するべきだ!」
「うん……、いやまあそう言うのはわかるんだけど……、それはこれを読めばわかるっていうか……」
「じゃあすぐ見せて下さい!」
「うーん、いいけど、後悔するかもしれないよ、っていうか多分後悔するよ。それでも……」
「ごちゃごちゃ言ってないで早く見せて下さい!」
「……わかった、じゃあハイ」
 苦渋の表情でリーダーが差し出した紙をひったくるようにして、一同はそこに書かれた内容を読んだ。
<> 天にまします……<>sage<>2009/04/05(日) 02:00:21 ID:4rw04npX<> 「いやもうあれさ、やんなっちゃうわけ、やっぱり予算出してくんないってさ! 
 いるかどうかもわからない(解読不能・惑星の名を示す固有名詞と思われる)外知的生命体への
 メッセージ送信なんかにカネ出せないって!
 お前みたいなオタク野郎のいうことなんか通るわけないって!
 ひゃぁっは〜政治家の皆さま方に納税者の皆さま方は賢明でいらっしゃいます〜う〜!
 だっかっら自分でカネ出してやってるよ〜ん!だから好きなこと自由に言っちゃうよ〜!
 (解読不能・人物名等の固有名詞と思われる)萌え〜! 
 ああ〜(解読不能・先のものと同一の固有名詞と思われる)、なんで画面の中から出てこないの!?
 恥ずかしがり屋さんなのは知ってるけど、僕なら大丈夫だよ〜、出てきて慰めてよ〜、そうからd」

 途中で読むのをやめた一同を前に、誰に言うともない調子でリーダーは言った。
「人類の未来への一歩が、
 社会的に認められた組織やら理想的な人間やらによって感動的になされるのではなく、
 世間で認められないオタクによってまるでふざけた冗談みたいな形で進められる、
 そんなこと政府や社会が認めると思うか?」
 一同は納得した。そう全てを納得したのである。

 宇宙にはまだまだ数え切れないほど多くの謎がある。
 きっとその中には、知らないままの方がいいものだってきっとあるんだろう。
<> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/04/06(月) 05:58:08 ID:aoriM8ot<> >>525-526
まさに「宇宙からの電波を受信」した訳ですかw


ところで、>>406氏のシリーズのスピンオフとして、弾道ミサイルを迎撃する「SM-3」ミサイルに
自我が芽生えるという読み切りものを構想してたのですが、そのシーンが登場するまで
時間が掛かりそうなのと、せっかくミサイル防衛システムが注目されているこの頃という事もあり、
単独作品として投下します。
>>406氏のシリーズに登場する兵器たちも、こんな風に自我を獲得していったのかもしれません…… <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/04/06(月) 05:59:58 ID:aoriM8ot<> 「それ」は暗く狭い空間に、精密かつ厳重に収納されていた。
この世に生を受けてからのほとんどの時間をそこで過ごしているのだ。
そこに収まってからというもの、大抵は周期の大きな揺れを受けている。
時には激しく揺れる事も全く揺れなくなる事もあったが、「それ」自体の機能に影響を与えるものではなかった。



 ―― その日も普段と変わらない様子で揺れに身を委ねていた。数日前に揺れは始まったが
 それはあと十数日あるいは数十日は続くであろう、いつもの日々のはずだった。
 しかしその日はいつもと違って「彼」から命令が入ってきた。だからあらかじめ決められていた反応を返した。

 突然激しい振動、そして轟音。ものすごい加速度。
 明らかに普段とは違う事態。

 さっきの命令がこの事態の原因なのは判っていた。
 轟音と振動は続く。数十秒で空間の温度が下がってきた。
 さっきのものとは違う命令が入ったので、さっきのものとは違う反応を返した。

 振動と轟音が途切れた。しかし再び激しい振動と轟音。心なしか前のものとは違うようだ。

 更に温度が下がる。空気が薄くなり、やがてほぼ真空になった。
 外からの音は聞こえなくなったが激しい振動は続き、途切れ、そしてまた始まった。
 しかし機能の維持には問題無い。
 次々と命令が入ってくる。そのたびにそれぞれ決められた反応を返した。

 「彼」から200km以上も離れた辺りだろうか、幾つ目かの命令に答えた時、今まで被さっていた壁が外れ、
 外が見えた。周りには何も無い。
 そのまま広く暗く冷たい空間に放り出された。
 前の方に何かが見えた。命令はそれに出来るだけ近づく事だ。
 向こうからもこっちに近付いてくる。擦れ違わないように、こちらの進行方向を変えた。

 このままいけば衝突する。与えられた命令を達成する事になる。
 ではその後は?初めて考えた。自分は何者で、何をしようとしているのか。
 その間にも目的物が近付いてくる。ためらいながらも進路を合わせる。衝突すれば両方とも粉微塵だ。
 そしてそれが自分に与えられた使命なんだ。



熱の目を持った「それ」は側面からの噴射で向きを変え、精密に目標に向かっていき、
衝突した。
およそ30メガジュールのエネルギーが形を変え、宇宙空間に大輪の花を咲かせた。

イージス艦から発射されたSM-3ミサイル、その先端に搭載されたキネティック弾頭は目標を捉え、衝突して
弾道ミサイルを完全に破壊したのである。両者の破片は大気圏に降り注ぎ、燃え尽きて消滅した。



 ―― 気がつくとまた暗く狭い、いつもの場所にいた。揺れもいつものとおりだ。
 いや、いつもの感じじゃない。自分の体のはずなんだが違和感を覚える。
 外からは何か声が聞こえる。何か喜んでいる声のようにも聞こえる。
 隣のセルが空になっている。思い返せばこんな体験は初めてじゃない。

 一度目はさっきと同じように。二度目は目的物に衝突せず、今思えば失意を感じながら。
 何も見えず何も感じられない状態になって、気がついたら別の体に収まっている。
 三人目だった自分は今、きっと四人目になったんだろう。

 一体自分が何者で何のために存在しているのか、いつか判る日が来る。
 その時にはきっと、「彼」と語り合うこともできるだろう。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/04/06(月) 06:15:21 ID:aoriM8ot<> 文中に登場する「SM-3」ミサイルの詳細はこちらをご参照ください。

スタンダードミサイル
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%9F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%AB

以上、スレ汚し失礼しました。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/04/06(月) 07:06:38 ID:tMLxEfEQ<> るーくんwww <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/04/06(月) 08:18:12 ID:JqEiQHRW<> 超乙!
発射されるまでの過程が生々しく描かれているのが良かった。

軍事や擬人化スレでもどちらでも十分いけるかも知れない。
こっちも早く再開出来るよう頑張るわ…本当色々申し訳ないです。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/04/10(金) 00:40:51 ID:n2LRNQjE<> 「彼曰く、
 「彼曰く、
  「彼曰く、
   「彼曰く、
     「彼曰く、
     これは世界一長い文章
     であると。」
   であると。」
  であると。」
 であると。」
であると。」 <> コピペみたいだが<>sage<>2009/04/12(日) 04:19:54 ID:HMRhc5lc<>  皆さんもご存じの通り、現実と空想の区別がつかなくなった人達による凶悪事件が多発しています。
これらの事件は、もちろんその内容そのものもさることながら、
それを行った人達が反省や悔恨の情といったものを示さず、自分達がした行為は正当なものと思っており、
さらにおぞましいことに、そういった人達の同類が、事件を起こした人達には問題がなく、
まるで被害にあった人達の方に非があったかのような言動や態度をとることがしばしばです。
自分達と違った人間に対する思いやりや同情といったものが、まるで欠如しているのです。
こうした見方は偏見に過ぎないという意見もありますが、現実を見れば、これが厳然たる事実であることは一目瞭然です。
 さらに、こういった現実と妄想を混同した人達は、その妄想の内容の違いによって派閥を作り、
ところかまわず派閥間で激しく争ったり、そんなものに興味のない人を引き込もうとしたりします。
興味のない人達の迷惑など顧みず、自分達の偶像をしつこく宣伝してくる人もいることは、皆さんもご存じでしょう。
 彼らが妄想や偶像のために多額のお金を使うことや、その空想に関係ある場所が観光資源としても利用されているという、経済的な利益や、
それらの妄想や偶像を題材にした絵画や立体作品の芸術性から、そういった人達の妄想を受け入れようという意見もあります。
 しかし、先述のような様々な弊害のことを考えれば、とても引き合うものではありません。
 断固規制しなければならないのです。
 だから皆さんも、宗教の規制運動に協力して下さい。
<> 523<><>2009/04/13(月) 10:58:33 ID:IGt9P9Jx<> 大体さあ、不倫してる佳子さんと旦那さんってやり方が違うっていうか。
佳子さんは自分に旦那さんがいるってバラすから、プライド高い男どもに
ひどい乱暴されてロクな不倫できないのよ。
でも佳子さんの旦那さんのトモミさんは違う。奥さんがいるんだって男が女に
バラすと、途端に女は燃えまくるのよね。そして年中無休の、動きが激しすぎる性獣が増殖。
これ、日本のこれまでの経済成長の一因だったんじゃないの?そうか、そうか!
性は生ってそゆことなのかな☆まあ、私はそんな馬鹿は知らぬが仏だとしか思ってないしっ♪
私の大好きなペット君の幸喜クンはそんなヒトじゃないもん☆信じてるからね☆
まさかあなたの元職場のトキワ○の経費横領してカラ出張&モルヒネセックス、またヤルの?
そんなことするのほんとに私だけだよね?信じてるから!祈ってるから!
しかし、佳子の自称彼氏って誰なんだか。彼氏なんていないくせに。処女のくせに。馬鹿すぎ。
私の尊敬するナース先輩のY子さんとレズって思ってるんだけど。佳子ってタチなんじゃないかな。
私を見る目が怪しいのよ。ムカつく!市ねって感じ。プリンが大好物らしいけど、ほんと
プリン食って市ね!!!お前が一番怪しい!!!毒色オマ○コのお前が悪い!!!
死亡説流したんだからもう私の目の前に現れないで!!
あと、妊娠してないのに近所のバークレーレディースクリニックに行ったのも許さない!!
流産した?ありえない!!ありえない!!お父さんとの子どもだったらわかるけど。
佳子、お父さんとお幸せに〜♪♪私はペット君の幸喜君を大事にしつつ、患者様のダンディおじい様に気に入られて、
遺産をガッポリ、エッチなしでゲット決定だから。幸せすぎ☆ <> 523<><>2009/04/13(月) 11:17:08 ID:IGt9P9Jx<> 私のモテテクはシンプル。気に入った男には、絶対にダーリンの話を
しない。存在は絶対に明かさない。すると、男は、こいつはやっぱり
処女なんだ、俺の女なんだと勘違いするから。そしたら勝手に向こうが
恋に落ちるわけ。簡単。だから私は結婚しても、旦那にも毎日処女ぶるのよ。
男も女も意図的に、毎日軽く記憶障害となり、毎日新鮮な恋愛したい生き物だから。
だから私は佳子は処女って思い込んであげてるのにあの馬鹿ときたら。。
のびしろがありすぎて祈りがいがあるのよ。誰よりも不幸な佳子、誰よりも幸せになってね☆
また食事行こうね☆私の頭の回転の速さと高笑いについてこれなくてアタフタしてる
佳子がまた見たい。楽しみにしてるしっ♪
佳子とトモミさんとの夫婦仲を誰かに壊されないように一番祈っているのは実はこの私だからね☆
佳子さん、トモミさんを信じてあげて。信じすぎて自称セフレからカウンターパンチ?それはナイナイ。
信じすぎている状況は、佳子を無敵にするから。やってみて☆疑うと地獄に堕ちるよ♪
間違っても離婚しちゃダメよ☆別居もダメ☆実家に帰るのもね。
馬鹿みたいに信じてあげる。これしかない!これで佳子は今の地獄から救われるから!
がんばれ! <> 523<><>2009/04/13(月) 11:25:34 ID:IGt9P9Jx<> ところで私が愛するラブペット君のこと、佳子の元彼の幸喜さんって呼んであげてるの
知らないんですか?アハハハハハ!!まるで佳子の元彼と付き合ってるみたいで
超楽しくて。佳子を見るたび大爆笑が止まらないのはそのせいだよ☆ドンカーン…



<> 523<><>2009/04/13(月) 11:33:39 ID:IGt9P9Jx<> 奥さん方は夜は娼婦のようにって言うけど、娼婦って「処女のように振舞え」って
指導されてるっていうし。結局、すべての女が処女のように振舞うのが、DV撲滅にも
繋がるのよ。佳子、勘違いしちゃだめよ。親戚の集まりに今時、網タイツとか
履くんじゃないのよ!みんな一応心配してるんだから。 <> 523<><>2009/04/13(月) 11:45:00 ID:IGt9P9Jx<> だから、トモミさんの好きな女たちも、みんな処女としかトモミさんは
思ってないわけ。子どもを10人引き連れててもね。ただし、女を捨てて
ません的な雰囲気の女のみね。だから佳子も、女を捨てなければ大丈夫。
私が保障するから。だから安心してよね。オタクだからってそんないつも
暗い顔しないほうがいいよ。女ざかりの人たちを見てごらん。みんなギラギラ顔
でしょ。佳子はとりあえず前を向いて、ニコニコしてりゃいいのよ。
ギラギラもいいけどニコニコがいいなって、思ってもらえればいいのよ!
泣いちゃダメ!男は女の涙を見るとスメアゴルと思って殴り殺すとしか思わないから!ホント!
怒っちゃダメ!中の人である男が怒ってるみたいと思ってやはりDVされるから!
佳子、ズボン履いちゃダメ!この見知らぬ男、俺を同性愛と思いこんで挑戦してきやがった、
受けて立つ!と思われ、K1ごっこしはじめるから!ノックダウンするまで攻撃するモードになっちゃうんだよ!
佳子、自宅であられもない格好で歩かないで!ホー○レス女と思われて、やはり市ぬまで暴力振るわれるから!
ホントのホントなんだからね!要するにきちんとした女性らしく。ね! <> 523<><>2009/04/13(月) 12:11:17 ID:IGt9P9Jx<> あとね、佳子がもし妊娠したんだったら今度は誰にも言わずに半年ぐらいは
過ごすことね。バラしたらだめよ。みんなの中では佳子は処女なんだから。子どもさん、また
トモミさんに殺されちゃうよ。胎児殺しは無罪だからね。胎児殺しの快楽も知ってるトモミさんと離婚しないなんて。
こんなに救いがいのある人はいないわね!佳子!トモミさんは佳子以外の、セックスしたくなる女性しか愛してない。
トモミさんのアレは私のオマンコが幸せにしてあげる。横にいるガキのような妹はどいてよっていう目で、盛りのついた女たちが見てるでしょう。
見つめてるでしょ。私もそうなんだからわかるの。
佳子はお腹が大きくなってきたら、いろんな人に嫌がらせされるでしょうけど、なんとか聞き流したり
いろいろ工夫して乗り切ってね。応援してるから。佳子の新しい命は私の祈りによっても守られていくから。
今度こそ! <> 523<><>2009/04/13(月) 12:16:52 ID:IGt9P9Jx<> トモミさんのモテぶりは佳子、あなたが横で妹のように歩いてるから。
トモミさんもそれを悪用してる。トモミさんの子どもっぽい妹という設定の
佳子にわざとつれない素振りをすると、通行人女性も突然トモミさんに対し淫乱な気持ちになるってわけ。
佳子、子どもっぽいから。だから、子連れの女性や家族連れの女性も、家族を使ってトモミさんに
接近してくるでしょ。熱い視線でジーッと見ながら。で、トモミさんも見つめかえすと、恋の始まり。
大変ね。恋人大杉ね、トモミさん♪私はひっかからないように、あなたの目の前には現れないから。
ヤバ杉。
<> 創る名無しに見る名無し<><>2009/04/14(火) 12:36:34 ID:LoZ7Fkxa<> 西田真弥は老舗旅館を経営する西田綾香の次女として生まれた。綾香には真弥を含めて7人も子供がいるが一度も結婚せず独身を貫いている。 <> 523<><>2009/04/15(水) 11:30:42 ID:XOMa1eur<> って、私ったらまた和奈さんの妄想をプロファイリングしたつもりになって、
症状全開になっちゃった☆お薬、昨夜きちんとデパス3錠、リスパダールをお水
に3滴ほどたらして飲んだら、スヤスヤ♪今日なんて、久々に幻聴からも解放
されたしっ♪なんて幸せなの☆普通に心身ともに健康に生きられるってことが。
あとはダーリンがもっとセレブ人脈を増やして、世界平和に邁進してもらえれば
私はもっと幸せ☆がんばれ佳子&ダーリン!!
新婚おノロケしてごめーん、まことにすいまめーん♪

(終) <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/04/16(木) 23:03:13 ID:rU5kjdin<> 私は時折考える。
近年、急激に伸びている所謂「アニメ産業」についてである。
もちろんそれはアニメに限らずラノベ漫画ゲームその他諸々。
なぜこんな風になったのかは私は知らない。マスコミがあおったせいもあるのかもしれないがそれも一因に過ぎない。
かつての清流も今や濁流。誰にこの流れを止められようか。蛍が戻るにも時間がかかる。
だがしかし。自らも濁流に巻き込まれ、今の人格を成したと考えるとそれは少々狂っている。
清流の時より水底にてじっと居続けたであろう石たちに濁流と共にやってきた石どもが覆いかぶさり、果ては「これは俺たちのものだ」といい始めるのはいかがなものか。
濁流と共にきたのならばそれと共に海へと帰るのがいいのだろう。その水は空へと登り、新たな石たちを運ぶ。
古きものたちはただ待つしかないのだろうか。待つことにより元の流れに戻るのだろうか。
そして新しきものとして来た者は古きものに歓迎されるか。
私は時折考える。 <> コギト・エルゴ・スム(この場合誤用) 1<>sage<>2009/04/18(土) 22:29:25 ID:k/333BWZ<> 「ちょっと思いついたことがあるんで聴いてくれ」
 奇妙奇天烈にして暇つぶしには役立つ思索をのぞき見れる合図。学生食堂の片隅で、我が友人の講釈会がまた始まるのだ。
もっとも講釈「会」とはいっても聴いてるのはいつも俺一人だけ、俺の知る限りでは、
奇矯なる我が友人は、その言動のエキセントリックさが災いして、こんなどうでもいい無駄話を出来るような相手が俺しかいない。
 ……誰だ「類は友を呼ぶ」なんて言った奴は。そんな言われ慣れた言葉じゃ既に腹も立たんが。

「で、どんな話だ?」
「よくあるだろ、ある仮説が発表されて、それが正しそうだとなると次々とその正しさを裏付ける観測結果が出てくることが」
「ああ、確かにな」

 別に適当に相槌を打ったわけじゃない。確かにそういうことはよくある。
 例えば、どんな教科書にも載っている進化の証拠のあの世界一有名な化石は、
まさに進化論が正しいか否かの激しい議論が戦わされているときに発見された。
 たぶん天才の代名詞として最も頻繁に引っ張り出されているあの元役人は、
これまた難解の代名詞である自分の理論が発表されてしばらくしてから、
天体観測によりそれが正しいという証拠が示されて有名になった。

 こんな例はまだまだある。確かによくあることなのだ。

 ただ、それはコイツの思いついた素晴らしい理由―――そいつがどんなもんかはまだ知らんわけだが、いずれにせよ―――に
よるもんじゃないだろうが。
<> コギト・エルゴ・スム(この場合誤用) 2<>sage<>2009/04/18(土) 22:30:07 ID:k/333BWZ<> 「そこでだ、それをこう考えてみたらどうだ? 
 この世界は、何かが―――まあ俺のこの話では創造主といってもいいか、そいつが創ったんだ。
 そうなんだが、その世界構築にはいろいろ穴がある。
 それで、俺達みたいな知的生命体が新しく科学的法則に気が付くと、
 それまでは認識されていなかったその穴に気が付かれる可能性が出てきちまう。
 そこで、創造主は大慌てでその穴を塞ぐよう世界を修正するんだ。
 その結果、正しい科学法則が新しく提唱されると、それを裏付ける観測結果が次々と出てくる、というわけだ」
「ああ、そりゃ大した話だな。面白い面白い」
「……何だその気のない相槌は」
やっぱり俺の態度が気に食わなかったか。贅沢な奴だ。
「あのな、考えてもみろ。
 この世のありとあらゆる事象が真剣に科学の俎上に上げられてるわけじゃないし、
 ある事象が科学的にどんな意味を持つかなんて、全く事前情報なしにわかるもんじゃない。
 新しく提唱された仮説を検証するために、それに使える事象が新たに分析されるなんてのは当然の流れだし、
 それまではその科学的重要性が理解されずに見過ごされてきた事象が、
 新しい仮説が提唱されたことによって、初めてその重要性が認識されて日が当たるところに引っ張り出される、
 なんてのもやっぱり当然あることだろ。
 遺伝の法則を見てみろ。発見した奴が死んでかなりたってから“再発見”されたんだぞ。
 それにだ、科学者だって成果が出そうにないと思われてることをわざわざ研究対象に選んだりせん。
 少なくとも、まともとされてるタイプの奴はそうだ。
 それで、新しい仮説が提案されたことによって初めて成果が出そうだとなった事象が、
 そこで初めて研究されるようになった、っていうことは恐らく日常茶飯事なんてもんじゃないぞ」
「でも、しかしな……」
往生際の悪い奴だ。止めを刺してやるか。
「そもそもだな、お前の話が正しいとすると、
 この世界の創造主は、自分の作った世界に、その世界の矛盾を指摘する存在がいることを許容していることになる。
 わざわざ穴を隠すために自分の作った世界を修正するくらいなら、
 最初からそんな知的生命体なんか世界に存在させなけりゃいいじゃないか」
「むぅ……」
 渋い顔をして何か考え始めやがった。本当に往生際が悪い奴だ。
まあ逆転の手なんて思いつくわけもないだろうし、救いの手を差し伸べてやるか。話題を変える。

「ところでだ、課題の進み具合はどうだ?」
「ああ、あれな。正直、あんま芳しくない」
「そうか。俺もだ」

 俺達は、あるシステムの作成を課題に出されている。
 それで厄介なのが、システムの完成度を高めるため、そのシステム中に、
自己更新して次々とシステムの内部矛盾を指摘していくプログラムを組み込まれていることだった。
<> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/04/18(土) 22:56:24 ID:ZQNFEr3j<> しかし最初は完璧だと思ってリリースするんだ
後になって…… <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/04/23(木) 00:29:54 ID:G/nunidB<> 散文詩投下します。




今、朝の闇絶え
空へと地結ぶ旭日
姫百合が花を匂わせ
河骨も路肩で濡れる <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/04/23(木) 08:48:02 ID:bHIxrHIb<> 続きがあるような感じはするが―― <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/04/25(土) 23:40:37 ID:8xszEGjO<> 「The End of DQN paradise」

そして、俺の時代が到来するのであった。
神降臨!!


おわり <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/04/29(水) 22:59:28 ID:o96rnNmr<> きょうは まんとひひを みに いきました。
まんとひひは おかあさんに にて いました。
くさかった です。

ぼくは どうぶつが きらいです。
くさい からです。
ゆうこちゃん にも、くさいっていわれて、だからです。
ぼくは くさくなんか ないです。
ぼくより くさいものは たくさん あります。

まんとひひも そう、です。
おもしろいくらい すえた においが します。
オオナガザル ヒヒ化 でした。
ウィキペディアのほうが、どうぶつえんより くわしいです。
あるくとつかれました。

いえにかえるとすぐ、おかあさんが、ねろといいます。
なので ぼくは ねたふりを します。

おかあさんは
まいばん、ちがうおとこのひとと、
まんとひひのような へんなこえを だしています。

  いちねんさんくみ ○○ ○ <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/04/30(木) 00:27:55 ID:m6QetncY<> これは…やりきれないな <> タイトル「何か」<><>2009/05/02(土) 22:46:22 ID:g/ZAwlXI<>  何かっ! 何かが迫ってくる!
 あれは何っ! いやああああ! 何だかわからないものが何だかわからない方法で迫ってくるうううう!
 よく見たらそれは大きな餅のようで、顔は二尺三寸、腰のくびれはマリリンモンロー、背中は象である。
 やっぱりなんだかわからないぃぃぃぃっぃっ! 助けてぇぇぇぇっっ!!

「正直なところ、それが『何』なのかを一意的に確定できるような言語を人間は発明できていないんだ」
 彼女は紅茶を啜りながらそう応えた。
「僕はそうは思わない。僕らは記号的な表現に置き換えることで『何か』を表現できるし、描写的に描写することも可能だ。その上、科学的メソッドによってしっかり検証可能な状態の文章を残せる」
「その文章は、本当に『なにがなんだか判らないもの』が目の前にあったときに、それを表現する事は不可能なんじゃないか」
 彼女は苛立たしげにティーカップをソーサーに乗せた。
 カチャリという音が、春風のもとで小気味よく響く。
「本当になにがなんだかよく判らないもの、って物の存在は証明できるのかい?」
「それは悪魔の証明だね。そもそも――」
 彼女とのティータイムはいつにもまして衒学的な内容で埋め尽くされた。
 僕は、そんな時間が心地良かった。

 いやああああああっ!! 部分部分を身近なものに置き換えて語れば語るほど混乱するぅぅぅぅぅぅっ!!
 角はまるで穴のあいてないリコーダーのようで、その双眸は丸ごとタコって感じでうにょうにょぐにゅぐにゅしている。最も意味不明なのが背びれがタンポポだってことだ。ダンデライオン。
 理性で語れる範疇を越しているぅぅぅぅぅぅぅっ!

「人間の語彙ってのはそもそも印象を切り出しただけにすぎず、私の見ている『赤』とあなたの見ている『赤』は――」
「クオリア論だっけ。正直良く判んないんだよな」
 僕は彼女の肩に手をかけた。
「たとえ僕らに見えている物事の本質が別物であっても、共有できる価値を見出して、すりあわせて行く事はできるだろう」
「それは妥協ってことね」
「恋愛なんて、概ねそんなものさ」
 僕はうまくまとまった気がしたので、彼女の頬にキスをした。
「それじゃ、また明日ね」
「うん。明日ね」

 なんか走馬灯のように昨日の事を思い出してしまうぅぅぅぅぅぅっ!! 助けてぇえぇぇぇぇぇぇぇっ!!
 そもそも今この何かに包み込まれている訳だが、害らしい害といえばいまのところ気色悪いだけである。
 鼻がお花畑で、耳は比較的美味しそうなローストビーフの香りと湯気を放っている。
 そうじゃなくてぇぇぇぇぇっっ!! 身動きが取れないのぉぉぉぉぉっ! だれか助けてぇぇぇぇぇぇっ!!

「それで? その夢の続きは?」
「うーん……」
 僕は鼻を爪で掻きながら、困ってしまった。
 なんでこんな話ばかり、楽しそうに食らいつくんだろう。
「多分あれだよね、本当に『何がなんだかわからないもの』ってのがあるかどうか、考え過ぎたんだと思うよ。昼間の記憶の残滓が夢の方に混ざって来たんじゃないかな」
 彼女はニコニコと笑顔を僕に向けながら、紅茶を傾ける。
 それから彼女は言った。
「私、恋愛なんて、本当に何がなんだかわからないものだと思うな」
 春の風が心地良かったので、僕も笑って聞き流すのである。

了 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/05/04(月) 14:09:06 ID:Xnnfpv84<> 真面目なのかギャグなのか
夢の話なのか恋愛の話なのか
一言で言うと、わけわからんwでも面白いなw <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/05/08(金) 11:32:55 ID:EKbcPQWQ<> タイトル「おかあさんへ」
おかあさん、いつも僕のことを心配してくれてありがとう。
僕は元気です。おかあさんは僕にいつも「保証人にだけはならないでね」
と言うけど、大丈夫だよ。たとえ僕がおとうさんとおかあさんに
フランス料理をおごってもらったとしても、絶対におとうさんとおかあさんの
保証人にさえならないんだから。僕のお嫁さんは知らないけど。
僕は人生の転換期になると必ずつつもたせのような男女ペアに無銭飲食させて
もらって、旅行の約束までしてしまったりしてあとでお嫁さんにげきどされたりして、
釈然としない毎日でした。なんで僕がお嫁さんにしかられないといけないのか、ぜんぜん
わかりません。なんでお嫁さんが僕のじついんをとりあげるのか、まったく理解できません。
僕のじついんなのに。僕の人生、誰と旅行に行ってもいいじゃないか。前はそう思っていたときも
ありました。だけど最近はそんなことどうでもいいです。お嫁さんといろんなところに旅行に行く方が、
気楽で楽しいことがわかりました。でもまたつつもたせの男女ペアが来たら、僕はまたメロメロ、元の木阿弥だと思います。
だけど、僕のお嫁さんは、また僕をメロメロから正常に戻してくれます。お嫁さんはお薬を僕に飲ませてくれたり、
せいしんしょうがいしゃへの接し方を読み聞かせしたり、お経を唱えたりして僕を改心へと導いてくれるからです。
僕はお嫁さんが大好きです。つつもたせのひとたち、ごめんなさい。
ぼくは、保証人にもならないし、お嫁さん以外の人にてをだしたりいちゃいちゃしたりする気は今のところありません。
僕は奇跡的に正気に戻ったのです。一時的なものではあると思いますが。
自分でわかっていても、また罹患する可能性は大です。犯罪妄想に。
お嫁さんは気丈なふりをしてけっこう気弱で、僕もそうなのですが、ふたりで成長して、
心の強く、賢い人間になってから、本格的に子作りしようかなと、お嫁さんは考えているようです。
僕は、できたらできたでおめでたいし、うれしいです。でもおそらく妊娠、出産という節目は一番つつもたせの人が
僕の家に襲撃に来たり電話やメールしてきたりする可能性が高い。だからお嫁さんは警戒しているようでもあります。
でも、それだけでなく、お嫁さんはがんばりつづけた人生だったから、あと8年ぐらい休息したいそうです。
ひょっとして子どもつくりたくないのかも。それは僕は困ります。だけど急いで作ろうとは思いません。
まあ今は急がずあわてずゆっくりと。スローライフでロハススタイルなマインドを大事にします。
そうすれば、僕たち夫婦は何の被害にも遭わないですむでしょう。
さあ、今日はどこのランチを試そうかな?

(終) <> 554<><>2009/05/12(火) 09:09:47 ID:Q7+01MNU<> タイトル「夫へ」
ダーリン、いつも早く帰ってきてくれてありがとう。
今日もお仕事がんばってね☆
実は昨日、おぞましい出来事があったんだよ。
我がアパートの隣の隣の奥さん、ダーリンが帰ってきそうな時間帯にいきなり
ドアをあけて、子どもさんたちとわざとらしく一家だんらんしてキャッキャと
楽しそうだったんだよ。私もまざりたくなるぐらい。あの奥さん、だんなさんと
別居するためにこのアパートに引っ越してきたみたいね。おじいちゃんのc念さんも住んでいるふりして
結局帰ってるみたい。つまり…ダーリン狙いってこと。ウヒャ☆あっぶない人妻☆
別居中にダーリンをゲットして離婚→ダーリンと半年同棲→再婚→ウマーという、またしても私を
イリュージョン扱いしている輩が登場したってわけ。さっさと引っ越し!出て行け!ってさ、もうね、
私もmiyokoタソになっちゃいそう☆でも今日はあいにくのお天気だし、問題の奥さん、m城さんは昨夜、無事
いったんは旦那さんに迎えにきてもらって事なきを得た様子なの。よかった。でもまた今日も手料理をうちの
ダーリンに食べさせてお泊りさせちゃおうとやっきになって帰ってきたらやだなあ。どうしよっかな。
これじゃ、よけい主婦業に力が入るじゃない。ようし、がんばっちゃいます☆
ヨソの無料人妻に寄り道しないで、こっちの私、そう、運命の人である私のところにまっすぐ帰ってきてねダーリン☆
(終) <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/05/12(火) 16:56:21 ID:6xkIAdYg<> なんか怖いー <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/05/12(火) 22:13:59 ID:KacbA9Ec<> ヤンデル? <> みさいる<>sage<>2009/05/12(火) 23:17:20 ID:4I7l+6aj<>  ミサイル――ミサイル(Missile、誘導弾)は軍事兵器であり、なんらかの誘導に従って自ら目標を攻撃する飛行装置である。ロケットや
ジェットエンジンなどを推進力に空中を飛行し、電子装置を用いて遠隔操縦や自律操縦によって目標に誘導される。誘導飛翔体という語
が用いられることもある。(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より)

 男「いつつ・・・つ・・痛っ・・・・」

俺は今某大国との領土を巡ったくだらない戦争のために意味のあるかないのかわからない訓練を終え、一路最前線を目指すトラックに
乗っていたはずだ。

 小さな声「ん・・・・んぅ・・・」

確か昼飯の休憩が終わり、いざ出発という所で隊長(この民間人の寄せ集め部隊の中で唯一の軍人)が無線機からの非常通信を聞き、
青ざめて俺らに何かを指示しようとした直後に何かが起こった。

 小さな声「ぁ・・・・ん・・・・・ぁぅ・・・」

あれは爆発だったか? ミサイルが上空を飛んでくるような音も聞こえてた気がするし、いやでもそうなると俺がこうして生きてるのはおか
しな話で。ん?じゃぁどういうこった……

 小さな声「はぅ・・・・く・・・・ぅ・・・」

そういえば非常通信を受けていた隊長がIRBMがどうのとか言ってたな。因みにIRBMとはIntermediate-Range Ballistic Missileの略、簡単
に言うと中距離弾道ミサイルだ。ふっふっふ、隠れ軍事オタを見くびってもらっては困る。ポスト第3世代戦車から細菌兵器にいたるまで個
一時間は語れるぞ。
……っとそうじゃない、IRBMだIRBM、弾道ミサイルの話だったな。

 小さな声「ぁぅ・・・こ・・・こは・・・?」

しかしおかしな話だ、ミサイルの滑空音が聞こえて直後の衝撃。

 男「生きているのが不思議というか不自然だなこりゃ。軍用トラックといってもただの軽トラに屋根が付いただけのハリボテだし」

衝撃を吸収するような物も確かなかったはず・・・

 小さな声「ふぇっ? えっ? い・・や・・・」

お?なんか後頭部が柔らかいぞ。なんだこのマシュマロみたいなのは、こんな物荷台にはなかった気がしたが、それに人肌くらいに温かい
し微妙に震えている……うーむ不思議だ。

 小さい声「――――――――――っっっっ!!!!!!」

しかしこの物体のお陰で思いっきり頭を打つことだけは避けれたようだ。ただ一つ文句があるとすれば

 男「もうちょっと大きければ頭の横を打たなくてすんだのが残念だ」
大きな声「いっやああああああああああああああああああああああああーーーーーー!!!!!」

パーーーーン

(続) <> みさいる<>sage<>2009/05/12(火) 23:18:20 ID:4I7l+6aj<> (続き)

えーと、俺の名前は"久城 悠"普通の日本人だ。何をもって普通とするかによるだろうが、大体の場合は普通になるだろう。
そしてここは俺の田舎から前線へと向かう道……っとここはもう説明したっけ。
じゃぁ何故その普通の日本人である俺がこうして空を飛んでいるかというと、別にミサイルの直撃を受けたとかそんな物騒な話じゃない。
確か目の前に女性……いやあれはどっちかと言うと少女だったな、うん。その少女の顔が現れてそれで気がついたら空を飛んでて今に
至ると・・・回想終わり!

ってあれ、こうなった理由が全くわかっていないじゃないか。それになんか俺の体も下降を始めているしやばいんじゃないかこれ?
うわっ! 落ちてる!落ちてるよ!My body has fallenだよ!!

悠「誰か…たすけっ!!!!」

そう言ってる間に地面は近くなる、あと20メートル、あと15メートル、あと10メートル。いや、勘で言ってるだけだけどさ・・・

悠「ってそんなこと言ってる場合じゃない!!マジで死ぬ!」

そんなこと言ってる間に地面が眼前に迫る!
遂に顔面から地面に叩きつけられると思った瞬間っ――



ガシッ……


頭に衝撃が来た、来たのだが予想の100倍は軽い衝撃だった、それも後頭部に。

悠「へっ・・・・?」

そして後頭部には先程と同じ感触があり目の前には地面、頭上を見上げれば先程の少女の顔。そして足は地面につかない浮遊感。
彼女は俺の頭を抱きかかえて飛んでいた。

少女?「あの・・・大丈夫・・・ですか・・・?」
悠「あ、はい・・・お陰様で」

それが彼女との初めての会話だった

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ありきたりなプロローグになってしまった気がしますが(汗
エロゲのシナリオライター志望です
SSというかレポート以外の文章作成が中学の作文以来、十数年ぶりなので見苦しい点ごめんなさいorz
R18の方とも思ったのですがそういうシーンがないのでこちらに失礼します。
意見・感想を教えてくれると喜びます <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/05/13(水) 18:32:48 ID:UN9J4Z7N<> ID:4I7l+6ajの一連のレスを読んでいて思うが、
小説を書く段階に到っていないんじゃないだろうか。
脈絡がなかったり、説明が言葉足らずだったり、
言葉の使い方がヘンだったりする部分が多すぎる。
中学生でもここまで意味不明な文章は書かないぞ。

キツイことを言うかもしれないが、このレベルだったら
自分の文章のおかしさが理解できるようになるまで
プロの文を書き写すことに専念した方がいいと思う。
できれば小説やエッセイのような主観的な文章じゃなく、
客観的な、文章の構成がしっかりしてるやつ。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/05/13(水) 18:52:15 ID:FJhFXe/L<> 野暮は承知で言わせてもらうと、>>560の言いたい事は多分、

>俺は今某大国との領土を巡ったくだらない戦争のために意味のあるかないのかわからない訓練を終え、一路最前線を目指すトラックに
>乗っていたはずだ。

ここと

>確か昼飯の休憩が終わり、いざ出発という所で隊長(この民間人の寄せ集め部隊の中で唯一の軍人)が無線機からの非常通信を聞き、
>青ざめて俺らに何かを指示しようとした直後に何かが起こった。

ここの部分だと思う。一文に詰め込みすぎ。
大して重要でないから省きたいんだろうけれど、それでも状況を細かく分けて文を作った方が良い。

以降の部分は文章全体のバランスを見渡すことができれば改善されると。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/05/13(水) 19:50:39 ID:lH6y1Y74<> >>558
>エロゲのシナリオライター志望です

だったら、シナリオの書き方をまず調べて、その決まり(形式)に沿った形を取らないと。
文章の上手下手以前の問題だと思う。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/05/13(水) 23:27:30 ID:lH6y1Y74<> エロゲのシナリオ見本
ttp://www.digital-cottage.net/HEL-VAL/game.php#s5

シナリオは小説とは違った書き方になると思う。
調べればいろいろ出てくると思う。頑張って下さい。 <>
◆30AKLWBIYY <>sage<>2009/05/15(金) 06:08:14 ID:KX9TX6Mb<> 深夜テンションで書き散らしたものを供養の為に投下してみる <> ◆30AKLWBIYY <>sage<>2009/05/15(金) 06:11:02 ID:KX9TX6Mb<>
 引き扉の前に私の事務所を示す札を貼り付け終わると、今日の私はやっと一息つくこと
が出来た。並んだ机の前の椅子へと腰を降ろし、足を投げ出して座り、シガレットを口に
咥える。
 私の目に入るのは無愛想な木の机、そこに散らばったメモに郵便物の束だけだった。く
すんだ壁は、年季は感じさせても歴史は感じられなかった。殺風景な部屋には午後五時の
斜陽が差し込み、私を感傷的な気分にさせた。柄にも無いと思いながらも、私は一杯飲み
物を作ることにした。今日は事務所を開いた記念日だ、一杯飲んでも罰は当たらないだろ
う。
 私は立ち上がると黄ばんだ白色の冷蔵庫から飲み物を取り出し、グラスに注ぐ。成分無
調整と書かれたボトルから、新鮮な白色の液体がグラスに注がれていく。私は恋人と口付
けするかの様に口元にグラスを近付け、一気に呷る。疲れに火照った体を鎮めるかの如く
体内を駆け巡り、私はその感覚に思わず唸り声を漏らした。
 すぐさま一杯目が空いた。ボトルに手を伸ばし、二杯目を注ぎ、グラスの中を見つめる。
グラスの中では私の顔が揺らいでいた。その顔は随分と幼いような気がして、私はグラス
の中の私の顔としばし見つめ合った。
 今日の私は随分と感傷的だ、らしくないなと思いながらも私は再び机に足を投げだして
座る。背中を仰け反らせるように再びグラスを呷り、中身を飲み干す。グラスを空にした
とき、私の視界は回り、何かが連続して倒れる音が耳を打った。
 軽く服をはたきながらなんとか起き上がると、そこに広がっていたのは思わず目を覆い
たくなるような惨状だった。転がったグラス、倒れた特号机、床に散らばったメモ、郵便
物。
 飲みすぎたかとも思ったが、違う。私は自分の限界を良く知っているのだ。考えられる
ことは一つだけだった。余りにも勢いよく背中を仰け反らせすぎて、椅子が倒れ、机もそ
の反動で倒れたらしい。無愛想なだけでなく、軟弱とは何ともどうにもならんヤツらだ。
 私は仕方なしに机を引き起こしにかかった。こういう生き方も、なかなか難しいご時世
になったものだ。なるほど、今日の私はやはりいささか感傷的だ。 <>
◆30AKLWBIYY <>sage<>2009/05/15(金) 06:12:59 ID:KX9TX6Mb<>  どこの学校にも、やはり七不思議というモノはあるものだな、と私は輪の中で一人思っ
た。大概がパターン化されていて、オチは七つ全て知ると呪われるか、それとも七不思議
を上限を超えて八つ九つあると相場が決まっているのだが、この学校の七不思議はどうや
ら違うらしい。
「で、これが最後、七つ目なんだけどね……四階の南廊下に部室が並んでるところあるで
しょ? 通称文化部ロード。あそこね……出るらしいんだよ」
「なにそれこわい それ、初耳なんだけど」
 輪の中の女の子が一人、興味津々といった風情で聞き返した。
「私も最近文芸部の友達から聞いたんだけどね……」
 午後五時の斜陽が差し込む放課後の教室で怪談話というのもなかなか間抜けだが、折角
転校してきた私にこの学校の情報を教えてくれるというのだ、この学校に早く馴染む為に
も早々に帰るわけにもいかなかった。
「……でね、最後は現代心霊文化研究会が一番奥の部屋に閉じ込めたんだけどね、その部
屋から時々すごい物音が……ってちょっと聞いてる!? サエカちゃん!」
 物思いに耽っていた私は、急に自分の名を呼ばれて我に返った。
「ああ、聞いてるよ。なるほど、恐ろしい」
 先ほどから三回はいったであろう科白を繰り返して相槌を打つ。先ほどまで話してた子
もなんとか納得してくれたようで、最後にこんな言葉でこの話を締めくくった。
「サエカちゃんも、絶対にあそこには近づいちゃ駄目だよ!」

 そう言われて私が本当に近づかないような人間だったら、今頃私という人格は生まれて
いなかっただろう。サーティー・ワンに寄って帰ろうという誘いを用事があるからと断り、
私は四階の南廊下、通称文化部ロードへと歩を進めていった。
 軽音部、文芸部、手芸部、囲碁将棋部といった札を横目に見ながら、私は一番奥の部屋
へとたどり着いた。
 引き戸に貼られた札には『探偵部』とだけ書かれていた。
 ふむ、なるほど、わけが分からない。具体的に何の活動をしている部活なのか、名前を
見ただけではまるで分からなかった。それともこの辺りでは、『探偵』なる遊びでもある
のだろうか。その遊びを皆でする部活……しかしそれでは先ほどの話と食い違ってしまう。
 私が『探偵部』の扉の前でやはり物思いに没頭していたとき、部屋の中から何かが連続
して倒れる音が響いてきた。
 これが物音の正体だろうか、と私は思い、さらに少し躊躇した後に扉を開けてみること
にした。扉を開ければ少しは状況が理解できるかとも思ったが、その期待はあっさりと裏
切られることになった――ちょっとぐらい理解できないぐらいが、面白いのだ。 <>
◆30AKLWBIYY <>sage<>2009/05/15(金) 06:14:07 ID:KX9TX6Mb<>  最初の机を起こした時、急に扉が開いた。差し込む斜陽で扉を開けた主の顔が良く見え
た。斜めに引き上げられた切れ長の目は見た者に冷たさを感じさせるが、長いまつげと瞳
自体の大きさがそれを中和していた。染めたことは無いであろう長い黒髪は天然のキュー
ティクルと、化粧っ気は無いが白く透き通った肌と相まって日本人的な美しさを感じさせた。
 私はちょうど一歩踏み出そうとしていた時だったので、それに気を取られてトレンチ
コートの裾の長さをすっかり失念していた。足が引っ張られるような感覚と共に、またも
視界が反転する。
「ここが、探偵部?」
 派手に転げた私の事などなんの気遣いもなしに、彼女はそう問いかけた。私は短く机の
裏から「そうだ」と声をかけ、立ち上がった。一個だけまだ立っていた机の前に椅子を引
き寄せて腰掛ける。彼女は部屋の中をキョロキョロと見回していた。
「悪いがまだ椅子が一個しか無くてね。さて、用件を聞こう」
「その格好、暑くないの?」
 彼女はまたも私の事を無視して勝手にそんなことを聞いた。
「質問しているのはこっちだ」
 私は少し苛立ちを含ませた声で答える。そもそも、彼女は私の格好にどこが問題あると
いうのだろうか。制服の上にトレンチコートをはおり、頭にはソフト帽――探偵の正装と
も言うべき格好のどこに彼女は疑問を感じたのだろうか。
「あら失礼……えーと、探偵さん?」
「沢井ジュンだ。ご覧の通り、私立探偵だ。用件を聞こう」
「その科白は二回目ね。ところでその体に合わないトレンチコートは何のつもり?」
「俺の格好に関する質問は二回目だ。三回目を言ったら出て行ってもらう。今度こそ用件
を聞かせてもらおうか。用件もなしに、ただ世間話をするつもりなら、やはり出て行って
もらう」
「自分は良いのね。自分勝手な人」
 私は懐からシガレットのケースを取り出し、一本とって口に咥える。チョコレートのよ
うな甘い香りがするこのタバコを私は好んでいる。
 彼女は手近な机を立ててそこに足を組んで座った。どうやら居座るつもりらしい。机に
座るとどうしても私は見下ろされる形になり、居心地が悪かった。
「私も一服させてもらうわ」
 彼女はそう言うと、鞄をごそごそとやって黄色のパッケージに鳩の絵がついた煙草を取
り出した。ソフトパッケージを軽く振って一本取り出すと、それをそのまま口に咥える。
いつのまに取り出したのか、片手にはジッポライターが握られている。
「まだ俺の許可は出てないんだが」
 返答はジッポが開かれる子気味良い音だった。火を煙草に近づけ、紫煙を深々と吸い込
んで切なく吐息した。私はどっちが自分勝手なんだと思いつつ、口のシガレットを少しか
じった。香りもチョコレートだが、味もまたチョコレートのこのタバコを私は好んでいる。 <>
◆30AKLWBIYY <>sage<>2009/05/15(金) 06:15:14 ID:KX9TX6Mb<>  彼女は無言で煙草を悠々と吹かしていたので、私も負けじと彼女を無言で睨み付けてい
た。なんとなくだが、先に喋ったほうが負けのような気がしたのだ。
「灰皿無い?」
 何事も無かったかのように、彼女はそう言った。
「あるわけ無いだろう。校内は普通禁煙だ。ここも、勿論のことだ」
「探偵事務所なのに?」
「それは勝手なイメージだ。ついでにもう一つ言うと、チャンドラーの読みすぎだ」
「形から入る人に言われたくないわね」
 彼女はそれだけ言うと、しぶしぶといった風情で携帯灰皿の口を開いて煙草の灰を落と
した。そして、また煙草を吹かす作業を再開させた。
「灰皿は無い、飲み物は出ない、サービスがなってない探偵事務所はやっていけないわよ」
 やはり、こともなげに彼女は言い放った。
「俺がサービスするのは依頼人だけだ。人の話も聞かない、勝手に煙草を吸うようなヤツ
にサービスするところは無いね。LAでも、そうだ」
 彼女は吸い終わった煙草を携帯灰皿へと滑り込ませていた。本当に人の話を聞かないヤ
ツだと私は思いながら、コイツを叩き出す計画を考えていた。普通に言ったんじゃどうせ
聞かないだろうからと思い、何かしら用事を思い出すことに努力を傾けることにした。
「依頼があるの」
「今日は塾があるから悪いけど――なんだって?」
「本当に人の話を聞くのが苦手なのね。私、あなたに依頼があるの」
 それならば、話は別だ。気にいらないから飲み物は出さないが。事務所を開いたその日
に依頼があるとは、私には探偵の才能があるのかもしれない。
「ところでジュン、何歳?」
「今年で17歳、それと俺を下の名前で呼ぶのはよしてもらおう」
「依頼があるって言えば、急に素直になるのね」
「気に入らない依頼人に飲み物は出さないがな」
「ふーん、17歳ね。見たときは小学生かと思ったわ。咥えてるのはシガーチョコだし」
「立派な健康志向の高校生二年生だ。それで、あんたは何者だ、依頼人さん。これから依
頼人一号さんと呼ばせるつもりか?」
 よく言われ、そしてまた気にしていることを言われたので私の言葉には多少棘が立った
物となった。
「あら、私が一号? それはとんだ光栄ね。賽目サエコよ、あなたと同い年。そしてあな
たの依頼人、探偵さん」
 平然と、悠々と彼女は私を見下ろしながらそう言った。
「自己紹介が済んだところで、本題に入ってもよろしゅうございますか? それとも、日
が暮れるまでお喋りするつもりなのか?」
「それも面白そうだけど、私の依頼はもっと面白い話よ」
 喉元まで上っていた「いいからさっさと喋れ」という言葉を飲み込み、私は何とか微笑
を作って彼女の言葉を待つことにした。
「私ね、これから失踪するの。私の依頼は、私を見つけ出してほしいの。期限は一週間ね」
 私はしばらく何も答えることが出来なかった。それは今日の私が感傷的だった所為だろう。
「難しいなぞなぞだな。あんたの前の高校じゃあなぞなぞを習ってたのか?」
「へぇ、私が転校生だってちゃんと分かるんだ」
「鞄が学校指定の鞄じゃない。靴だってそう」
 私はそこで言葉を区切る。演出効果が好きなのは老若男女変わらないのだ。
「それに、見ない顔だ」
 彼女はそれを聞いて少し微笑んだ。私にはどういう意味の笑みなのかは分からなかった
が、それはいささか嘲りを含んだ笑いのように思えた。
「安心して私を任せられるわ――それじゃあ、よろしく」
 私が抗議の言葉をあげるよりも早く、彼女はまったく颯爽と事務所を後にしていった。
私は無言でその背中を見送るしかなかった。
 一人事務所に残された私は、シガーチョコを取り出して口に咥えた。後に残されたのは
私と、煙草の残り香と、斜陽が差し込む散らかったままの部屋と、散々にかき乱された私
の心だけだった。 <>
◆30AKLWBIYY <>sage<>2009/05/15(金) 06:16:24 ID:KX9TX6Mb<> 以上、投下終了
プロットも設定も立てずに気の赴くままに書くのも面白いな
なので展開未定、題名も未定。そもそも続くかすら未定 <> 558<>sage<>2009/05/15(金) 11:05:53 ID:Y/REVJdP<> >>560-563
指摘ありがとうございます
何分こういう文を書くことが初めてなのでなにから勉強すればいいのかわからず、
とりあえず他人の意見を聞いてみようと思い投下させていただきました。

>>560
他人の目にはそう移りますか・・・
自分にわかりやすく書いているので読みやすい文を勉強する必要がありそうですね・・・
文章の写しやってみます。

>>561
あまり重要じゃない部分なのでできるだけまとめようとしたのが逆効果でしたか・・・
「プロローグで飽きられたら終わり」だとどこかで見たのでそれだけ見えていなかったかもです。
バランスは経験を積むしかなさそうですね、ありがとうございます。

>>562-563
やはり最終的にはこういう形式にしないといけませんか・・・
とりあえず文を書くことに慣れようと思います、後々参考にさせていただきます!

<> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/05/15(金) 22:42:31 ID:mcNO0Epy<> 未成年が煙草を吸っちゃいけません>< <>
◆30AKLWBIYY <>sage<>2009/05/17(日) 00:46:35 ID:dD/fLFWm<> >>565-568の続き。奇跡的に続いた

 私は彼の言うところの事務所から出てはたと立ち止まった。照明の灯っていない午後五
時半の廊下は薄暗く、他の部室からは低く楽しげな怪しげな声が聞こえてきていた。私の
心情を反映するかのようだった。
 まったく、困ったことになったものだ、と私は歩きながら心の中で呟いた。失踪? 誰
が失踪するというのだろうか。勢いに任せてあんなことを言ってしまったことを、私は早
くも後悔し始めていた。
 私は理解のある人間なのだ。探偵事務所には、依頼が持ち込まれるべきなのは承知して
いた。そして、失踪した美人を探してほしいというのが依頼の定番なのも。生憎、私の知
り合いに失踪者はいない。ならば、私が失踪するしかないではないか。
 しかし、私があのようなことを言ってしまったのには彼も責任を負うべきだろう。あの
ような格好を見たのは映画の「さらば愛しき女よ」を見たとき以来だし、あのような口調
で急かされては私もそれに乗るほか無いではないか。
 彼のまるで似合わない口調と格好を思い出し、私は頬がつり上がってくるのを感じた。
鷹のような鋭い眼光とはまったく正反対のくりくりとした可愛らしい目、研ぎ澄ましたよ
うな贅肉のない頬がVの字を作っている、とは言えない丸顔。6フィートから1フィート
は優に引けそうな身長。制服の上から着たトレンチコートは袖口が余るらしく、何重にも
折り返されていた。裾は地面の上を引きずり、今日見た様子ではその裾には何度か悩まさ
れているらしい。目深に被った中折れ帽は表情を隠すためではなく、単に彼に合うサイズ
が無いだけだろう。
 以上を総合すると、彼の格好はまったく滑稽なものとなるが、私はそういうのが嫌いじゃなかった。むしろ、面白いと感じたのだ――だから、あのようなことを言ってしまった。
私の生きがいはおもしろおかしいことに首を突っ込むことと、おもしろおかしい人物と遭
遇することなのだ。
 新しいスクールライフも、何とか楽しそうなものになりそうな予感と、これからどうす
べきかという暗澹たる気持ちの間で私は揺れていた。失踪すると言ったからには、家には
帰れないだろう。頼るべき友達が出来るほどには、私はこの学校の生徒と親交を深めては
いない。つまり、なんら行くアテが無いのだ。無論優雅なホテル住まいが出来るほど私の
懐は暖かくなく、私を暖かい懐に抱いてくれるような奇特な異性もいない。
 学校から出ると、日はすでに大きく傾き、僅かにその頭頂部を見せているに過ぎなかっ
た。こういう生き方も、なかなか難しいご時世になったものだと思い、私は自分の言った
ことに可笑しくて笑った。沈みかけた夕日が、私を感傷的にさせたのだろう。私は颯爽を
気取った歩調でぶらぶらと気だるく澱んだ街へと歩き始めた。 <>
◆30AKLWBIYY <>sage<>2009/05/17(日) 00:47:30 ID:dD/fLFWm<>  未だ整理のつかない感情を抱えたまま、私は自分の家へと戻った。教師にあの女の情報
を聞こうかとも思ったが、まだ私は依頼を引き受けるとは決めていなかったのでまっすぐ
帰宅した。部屋に戻った私は帽子を脱ぎ、トレンチコートと上着をハンガーにかけ、ネク
タイを緩めた。服に煙草の匂いがついて無いかと思い、コートを鼻に近づけるとやはり煙
草の嫌な匂いがした。
 煙草の匂いに私は顔をしかめる。それと共に今日の忌まわしい記憶が蘇った。まったく、
あの女は一体なんだというのか。最初の依頼人があんなのとは、私には探偵としての才能
が無いのかもしれない。
 私はシガーを立て続けに二本かじってから部屋を出、熱いシャワーを浴びた。裸のまま
冷蔵庫の前に行き、ボトルを取り出してグラスに注いだ。腰に手を当てて一息で飲み干し
て私が思い出したことは、やはりあの女のことだ。気にしてる事を言いやがって、という
黒い感情が湧き出る。今日はいつもよりもう一杯白い液体を注いだ。私だって、こうして
努力しているのだ。
 パジャマを着た私はテーブルに足を投げ出して座り、新聞を手に取り裏面を読んだ。今
日も私の目を引く情報はなかった。表面や他の紙面を読むのは寝る前だけと決めている。
裏面から一つめくった紙面は欠かさずに読んでいるが。
 手早くオムライスを作り上げ、それを平らげると、まだ午後九時を回ったところだと言
うのに睡魔が襲ってきた。今日は肉体的にも精神的にもハードな日だったから、しょうが
ないと思いながら自室に引き返す。
「見た目は小学生、寝る時間も小学生ね」あの女の声が私の頭の中にこだました。私はす
ぐさまキッチンへ戻ると、ポットに水を張って湯を沸かし始めた。再び新聞を手に取り、
今度は裏返さずに表面を仔細に検討する。すぐさま瞼が落ちようとするが、突如聞こえた
女の悲鳴を思わせるカン走った、性急な叫びが聞こえたので私の意識は瞬時に覚醒した。
方向はキッチンから。私は猟犬の素早さでなんの躊躇もなく立ち上がり、銃弾を避けるよ
うに身を屈めてガスコンロに近づいた。火を止め、カップに粉末状の珈琲を一さじ入れて
湯を注いだ。
 私は部屋から「さらば愛しき女よ」を手にとってソファに座った。珈琲を口に含み、ま
ず熱さに顔をしかめ、それから苦さに顔をしかめた。「見た目は小学生、舌も小学生ね」
クリープと角砂糖を入れようかとした私にまたあの女の声が聞こえた。一口すすり、やは
り入れることにした。まず解決すべきなのは身長の問題からだ。
 角砂糖二つにクリープを入れた珈琲を飲み干しても、私は黙々と読書を続けた。ページ
をめくり、またページをめくる。そろそろ何十度目かのラストシーンが訪れようとしてい
た。すでに日付は変わり、午前一時を過ぎているというのに、私の目と頭は冴え渡り、睡
魔はどこかへと追いやられていた。解説まで読み終わり、深いため息と共に、私も出来る
だけ早くあの女とおさらばしたいものだと心の内で呟いた。愛しき、が付かないのは言う
までも無いだろう。
 ベッドに潜り込むが、やはり睡魔は襲ってこない。何度か寝返りを打って最適な姿勢を
見つけようとするが、どの姿勢も長くは持たなかった。妙に喉が渇き、何杯も水を飲み、
そのたびに不安になってトイレに行った。頭を支配していたのはあの女のことだ。依頼を
受ける、というか彼女の言葉を真に受けて彼女を探すのか。今から失踪するから探してく
れ、なんて内容の本は少なくとも私の本棚にはなかった。こういうとき、フィリップ・
マーロウならどうするのだろうか、サム・スペードなら? 生憎、どちらも答えてはくれ
なかった。
 私はまた寝返りを打ち、今日のことは無かったことにしようと心に決めた。そう決めて
も、また彼女は私の頭の中で嘲り笑い、私の睡眠を妨害した。別のことを考えようとする
が、余り上手くはいかなかった。
 また明日もハードな一日になるというのに、なんてことだろう。こういう生き方も、な
かなか難しいご時世になったものだと今度は心の底から思い、私は全てあの女の所為にす
ることに決めた。大いなる眠りはなかなか訪れてくれそうにもなかった。 <>
◆30AKLWBIYY <>sage<>2009/05/17(日) 00:48:46 ID:dD/fLFWm<> 今日はこれだけ
>>571
果たして本当に未成年なのかな。
それは誰にも分からない…(未成年です) <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/05/17(日) 08:24:28 ID:8Oq7+w04<> ジュンさん頑張れ <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/05/19(火) 17:47:17 ID:QytyVAsA<> 自分的古事記

メタボな大国主は困り果て息子の事代主のところに行ったところ彼は釣りをしていました。
「ワシわな裸一貫でこの国作ったんや。それをおまタケミカズチちゅうあほが来て譲れちゅうんやどないしょ」
「譲れ!」
不思議な柏手を打つとぶくぶく、海に消えました。
「あかん…。」
大国主はメタボなお腹を揺すって次男のタケミナカタの所に走りました。

未完

<> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/05/20(水) 22:13:46 ID:MU4KbpRd<>
マクロスF最終話

アルト「チクショオオオオ!くらえブレラ!!」
ブレラ「さあ来いアルトオオ!オレは実は一回叩かれただけで洗脳が解けるぞ!」
(ボカ)
ブレラ「グアアアア!この盲目のシスコンブレラが…こんな小僧に…洗脳を解かれるなんて」
(ドドドドド)
ブレラ「グアアアア」

グレイスA「ブレラの洗脳が解けたようだな…」
グレイスB「ククク…奴はシスコンの中でも最弱…」
グレイスC「空気ごときに負けるとはシスコンの面汚しよ…」
アルト「くらえええ!」
(バキューン)
3人「グアアアアアアア」
アルト「やった…ついにクイーンを倒したぞ…これでフロンティアへの扉が開かれる!!」
空「よく来たなアルト…待っていたぞ…」
(ブーン)
アルト「こ…ここが本物の空なのか…!感じる…ランカとシェリルの翼を…」
空「アルトよ…飛ぶ前に一つ言っておくことがある お前はランカかシェリルかを選ばなければならないと思っている様だが…別に選ばなくても終わる」
アルト「な 何だって!?」
空「そして残された伏線は劇場版で回収しておく あとは私を飛び回るだけだなクックック…」
(ブーン)
アルト「フ…上等だ…オレも一つ言っておくことがある このオレには家庭の問題とか色々あった気がしていたが別にそんなことはなかったぜ!」
空「そうか」
アルト「ウオオオいくぞオオオ!」
空「さあ来いアルト!」
アルトの翼が空を飛び回ると信じて…! ご視聴ありがとうございました! <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/05/21(木) 01:41:46 ID:dmPOZhSA<> 『ツンデレラ』

「べ、別に。舞踏会なんて行きたいわけじゃないけど?
ここまで用意してくれたなら行っても構わないわよ」

「王子様? 興味ないけど?
踊りたいの? 仕方ないわね」

「靴片方落としちゃった。
別に? いらないからおいて来ただけよ」

「靴が合う女を探してる?
別に。心当たりないけど履いてみてあげても良いわよ」

「王子様が結婚したいって?
別に良いわよ」

「結婚したくてするわけじゃないんだからね!」 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/05/21(木) 07:38:05 ID:oQKiL2jQ<> >>578
何故かものすごい悪女に見える <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/05/23(土) 00:06:38 ID:TzOMtDTw<> 「デッドヒートマリッジめぐみ」
わたしは新城めぐみ。元夫との体の関係はあるけれど、
私の職場にいた王子様、光輝君のことが忘れられない。
光輝君とはメールのやりとりして、パソコン修理してもらったりする
だけだけど、これは私の作戦。
光輝君は結婚してるらしいけど、私にはなぜか内緒なの。うれしい。
このままこの恋を温めて、派手再婚ゲットしちゃうから☆
毎日おいしいお茶いれてあげる。
光輝君、楽しみにしててね。自称奥さんなんか早く追い出して♪
なんてね。うそ。わたしは光輝の妻、百合子。
光輝が最近めぐみさんとときたまメールやりとりしているとさっき聞いて、
大ショック。独身のころはこんなことなかったのに。なんで。
光輝ったら、結婚して安心してるのか、危機感かんじてるのかどっちなのか。
どっちかというと危機感みたいね。私と心中したいみたいで、
この前彼、いきなり信号無視しちゃって。マジ死ぬかとおもった。
こんなにこの人、私がいないとだめなんだ。わたしは恐怖のなかあのときは何が
なんだかわからなかったけど。今は冷静になってきた。
この人は私が先に死んだら死ぬんだ。めぐみさんはダミーで、煽ってるだけなのね。
煽りは放置でおながいします。といいたいけど2ちゃんねらーがばれないように
気を使わないとね。
前は私に身体的DV三昧の日を送った旦那も最近はおちついてる。わたしが変な疑いをかけなくなったから。
そして、趣味のビオトープを共有するようになってから。
私が無駄におしゃれをしようとしなくなったから。
この平和な日々がずっとつづけば待望のベビーももうすぐね。
知恵を使ってがんばらなきゃ。さあ、もう寝よう。おやすみ、わたし命の旦那さん。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/05/23(土) 00:32:49 ID:vWHYKEM4<> なにこれこわい <>
◆30AKLWBIYY <>sage<>2009/05/23(土) 02:28:08 ID:vWHYKEM4<>  私の悪い予感は的中することになった。私の確信めいた予感は、よく当たるのだ。それ
も、悪いときばかりに限って。覚醒しきった朝の街を駆けながら私は滅多にしないことを
した――神に祈ったのだ。それほどまでに置かれた状況は絶望的だった。
 息が切れ、肺が痛む。トレンチコートを着てきたことを後悔した。そして昨夜珈琲を飲
んだこともついでに後悔しておいた。口に咥えた生のままの食パンが視界の下で飛び跳ね
ている。トーストする時間もなかったのだ、朝の日課である熱いシャワーとブラックコー
ヒー(に砂糖とミルクを入れたもの)にありつけるはずも無かった。
 時刻を確かめる。8時45分、私はたまには神に祈ってみるのもいいことだと思った。
このペースならば、なんとか朝のホームルームには間に合うだろう。
 私が一切スピードを落とさず十字路に進入した時、"なにか"と衝突した。迂闊だった、
まさか待ち伏せされていたとは。相手が次に狙ってきたのは足だった。視界が回り、次に
地面が急激に加速して近づいてくる。私は当て身をとる暇もなく、アスファルトと熱いキ
スをすることになった。私は鼻をしたたかに打った痛さに涙を零しながら、懐を探る。コ
ルトは入っておらず、指に触れたのはシガーのソフトパッケージだけだった。まさか学校
に行くのにコルトが必要とも思えなかったのだ。
 私は体をなんとか相手がいる方向へと向ける。白昼堂々私を襲うヤツの顔を見ておきた
ったし、最後までへらず口を叩く必要があると感じたからだ。

 視線を上げる。相手の汚い靴底が私の顔面をしたたかに蹴り上げる。私は虫けらのよう
に地面を転がる。口の中に生臭い血の味が広がる。
「随分なご挨拶だな。お国が知れるよ」
 私は口の中の血を地面へと吐き出すと共に、相手に向かって減らず口も吐き出した。相
手の笑い声が降りかかってくる。立とうと脚に力を入れるが、私の膝まで笑っていた。私
も自分が情けなくて笑った。私は、死を覚悟した。もう一度神にでも祈ろうかとも考えた
が、やはり私らしくないと思い、やめておいた。
「おはよう」
「大方"X"の差し金ってとこか? こんな街中で、堂々とよくこんなことができる。筋肉
がつきすぎて瞼が開けられないのか?」
「おはよう」
「生憎"鷹"の居場所は私も知らない。そして、私を始末すれば永遠に"鷹"の隠し場所は…
…」
「おはよう」
「そう、私を殺しても無駄な事。この世に邪悪な心がある限り、私は何度だって復活する
――!」
「おはよう、寝ぼけてるの、ジュン」

「私を下の名前で呼ばないでもらおう。一日一回言わせないと気がすまないのか?」
 私を見下ろしていたのは全身が筋肉で被われた屈強な男でも、全身を黒服で纏った殺し
屋でもなかった。昨日のあの女、賽目サエカだった。 <>
◆30AKLWBIYY <>sage<>2009/05/23(土) 02:29:40 ID:vWHYKEM4<> 「……ここで何してる」
 私はやっとのことで立ち上がり、転がっていた帽子を叩いてから頭に乗せた。鼻はまだ
痛んでいたが、口の中は切れていなかった。
「変なことを口走っていたわ。熱中病?」
「生憎、俺の体はそんなにヤワな作りじゃないんだ。足払いの次は蹴り飛ばすとは、なか
なか趣味が良い」
「何を言っているの? 私は足払いなんてしてないけれど」
「とぼけないでもらおう。私がトレンチコートの裾を踏んでガキみたいにすっころんだ
と?」
「その通りじゃない。その次は顔面を蹴られたみたいに一人で地面を転がり、口の中が切
れたみたいに唾を吐き出していたわ。殺し屋に襲われる白昼夢でも見たの? よほど今朝
はベッドから抜けるのが辛かったらしい」
 私は顔が赤らむのを感じた。表情を隠す為に帽子を目深に被り、もう一度同じ質問を繰
り返す。
「……ここで何してる」
 こいつには一度言っただけじゃ伝わらないことは昨日の経験から知っていた。
「何してる……って――ちょっと、どこ見てるのよ」
 何の脈絡もなしに彼女はそう言った。視線を泳がせ、頬を赤らめてはいるが、科白が棒
読みでは感情は伝わってこない。もっとも、伝わったところで私が混乱するだけだろうが。
「熱中症か、それとも少女漫画の主人公になった白昼夢か? よほど今朝はベッドから抜
けるのが辛かったらしいな」
「いや、一応やっとか無いと駄目かなぁと」
「なるほど、もっと重症なんだな。さてこれで三度目だが、一体何をしてるんだ?」
「待ち伏せ」
「そうか」
「そうなんだ。ちょっと尾けさせてもらったわ」
 さよならを言った。フランス人はこんな場にふさわしいひとことを持っている。フラン
ス人というのはいかなるときも場にふさわしいひとことを持っており、どれもがうまくつ
ぼにはまる。
 さよならを言うのは、少しだけ死ぬことだ。
「まぁそう焦るな」
 行きかけた私の横に慌てて並んで、彼女がそう言う。どれだけ私が足を早く動かしても
彼女は悠々とした足取りでついてきた。
「昨日のこと、気になるだろう?」
「米粒ほども覚えちゃいない。昨日のことで覚えているのはマロイとヴェルマのことだけ
だ」
「気になるよな」
 私は何も答えなかった。答える気にもなれなかった。
「気になれジュン」
「俺とお前は、ファーストネームで呼び合うほど仲良し同士だったか?」
「あら心外。依頼人と探偵の仲じゃない」
「失踪者とそれを探す探偵の仲でもあるな」
 私は苛々しながら言葉を続けた。
「ところがその失踪者とやらは俺の目の前にいる。こいつはどういうことだ?」
「学校に行くのが学生のお勤め。学校にいる間は探偵家業はお休みじゃないの?」
「私はいつだって探偵だ。もう一つ言うと、私は依頼を受けた覚えは無い」
「少なくとも、私は失踪者のお仕事は学校がある時間はお休み。幕が開けるのは放課後か
ら。それが私達のルール。分かった、ジュン?」
「これも三回目を言わせるつもりか?」
 私は彼女の方を向き、顔と視線を上げる。頭一つ分背が高いのも、気に入らない。睨み
つけるがどこ吹く風で、のんきに腕時計を眺めていた。
「でも、今日は生憎重役出勤ね」
 私は悪い予感を覚えながら腕時計に視線を落とした。やはり悪い予感は的中することに
なった。私の確信めいた予感は、よく当たるのだ。それも悪いときばかりに限って。すで
に時刻は9時を回っていた。
「それではまた放課後に。会えたらね」
 声をかけるよりも早く、彼女は疾走を開始していた。私も慌てて追いかけようとするが、
またしてもコートの裾が邪魔をした。再度の鼻の鈍痛はタフな一日の始まりを告げている
ようだった。 <>
◆30AKLWBIYY <>sage<>2009/05/23(土) 02:31:51 ID:vWHYKEM4<> 今日はここまで。そろそろ題名をつけたいところでござる <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/05/23(土) 07:37:48 ID:XUopoCP9<> 邪気眼に過ぎる
早く探偵らしい活躍をさせてあげて <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/05/24(日) 08:49:05 ID:9K8IherM<> 「夫へ」
夫よ、私はあなたの繊細さにとても最近驚いています。
気付かなかったことにどんどん気づいてきています。
あなたは私が弱気になるととても嘆き、暴力でなにもかも破壊しようとします。
普段は天使のようなあなたが。不思議なことですね。
でも、そんなあなたから離れる気はまったくありませんからね、ご安心を。
あなたがほかの女の人と親しくしてる素振りをしたって、そんなの煽りですので
右から左へ受け流します、昔のように。私のなかの修羅界、地獄界が冥伏して、
いつもほのぼの、しずしずとして、ときには効率良い動きで家事をこなせば文句はありませんね?
軽い文句なら聞き流しますが、本当は褒めて伸ばしてもらいたい。だから私もそうします。
もうDV被害を訴えて犯人扱いされる日々はまっぴらですよ。
私は警察に出頭したけど捕まらなかったんですよ、警察はわかってくれているようで感心しました。
あとね、あなたあての電話でハアハア、あなた命で変質者まるだしのあのお友達をうちに入れるのやめてね。
あの厄病神は精神病棟に隔離しないと、
マジであなたの何もかもを奪おうとしているのよ。お願いね。
あなたは私の天使なんです。悪魔になっちゃいけません。悪魔払いが悪魔になっちゃいけない。
団結そして毎日お気楽に楽しく新婚生活しようね、最近だいぶ正気に返ってきたあなた。
あなたを宇宙一永遠に愛してますよ、この気持ちは忘れないで。お願いね。
じゃあまたね。 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/05/26(火) 11:33:49 ID:2kY9wNfM<>
老人と二次

二次元に恋し、喪のまま結婚する事無く八十数才になった俺
近所からは危ない老人、キチガイ老人と若い頃と同じく迫害され続ける俺
訪れる人といえば市の職員が死んでねーか?と来るくらい

ある日風邪をこじらせた俺の家の玄関をダンダン!と叩く馬鹿がいる
ブチ切れた俺は「誰だ!フォルァァ!」と扉を激しく開ける

そこには50年以上前に心の底から愛し恋い焦がれたあのキャラの姿があった
彼女は何ら変わらぬ優しい笑顔で俺に手を差し伸べ
「お待たせ!さぁ一緒に行こっ」
震えた、涙が止まらなかった

それから数日後、俺の家を訪ねた市の職員は玄関先で倒れた俺を発見する
すでにこと切れていた
警察や役所は風邪をこじらせた独居老人の孤独死と結論を出す
しかし色んな孤独死を見てきた市の職員は不思議に思っていた
これ程の満面の笑みで亡くなった老人を彼は知らない
最後の最後でこの孤独な老人にいったいどんな奇跡が起きたのだろうか <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/05/26(火) 13:50:37 ID:ztBtseKP<> コピペいらね <> 花沢花子の憂鬱<>sage<>2009/05/27(水) 01:29:59 ID:Luy/ckq4<> サザエさんのカツオ周辺が中学生(2年ぐらい?)という設定で
花沢さんと早川さんの帰り道を妄想します。

カオリちゃんビッチ扱いでごめんなさい。
続編書けるならちゃんと理由考えてあげたい… <> 花沢花子の憂鬱<>sage<>2009/05/27(水) 01:32:06 ID:Luy/ckq4<> まだ夕方の5時に満たない空は、夜が十分に照らされた青色から始まって、
しぶとく周囲を染めて残る細い赤色の光線で終わる、
全体が巨大で重苦しい虹のように見えた。

花子はその光景に物凄さを感じて、この時間には、
本当にいつもこんな空になっているのかな、と不思議に思った。

こんな早い時間に帰るのは随分久しぶりで、
明るい道を一人で歩いていると妙な気分になる。

「花ちゃん」

不意に呼び掛けられて顔を上げると、ちょうど早川さんが隣に並んだところだった。
すっかりあだ名として定着してしまって、同じ小学校出身の皆でさえ
"早川さん"と呼んでいる早川さん。

ショートヘアと人懐っこい笑顔はそのままだが、
バスケ部に所属して背も手足もすらりと長く伸びている。
テレビのCMでたまに見かけるリボンの騎士のサファイア姫みたいだ、と花子は思っている。

「今日は一人なんだ」
「うん、夕飯の買い物していかなきゃいけないから」

花子は自宅の冷蔵庫に足りないものをもう一度思い浮かべる。
今日の夕飯はお好み焼きにするつもりだから、キャベツと豚肉。卵は買ったばかり。

「私もお使い頼まれてるんだ、一緒に行こ。
 うちのお母さん"テスト週間で早く帰るならついでに買ってきてよ"って早速だよー」

(うちはあたしが晩ごはん作って片付けるとこまでやるんですよー)

心の中で突っ込んでみるが、夕飯を任されているのは、
仕事の入っている時期何かと忙しそうな両親を気遣って
自分から申し出たからであって、別に不満はない。

花子は素直に早川さんのお母さんのちゃっかり具合を彼女と一緒に笑うことができた。

それから二人は"部活ないと身体鈍るねー"から始めて、お互い今下げているビニールの袋の中には
女子にあるまじき臭いを放つ部活用シューズが入っていることを暴露したり、
テストへの不安や愚痴を話しながら買い物を済ませていった。

花子の家はこの本通りを真っ直ぐ行った駅前の不動産屋、
早川さんの家はもう少し奥まった所にある住宅地だ。
この辺りがちょうど分かれ道になっていた。

「花ちゃん家駅前でいいよねー買い物も便利だし」
「でも線路の側だと電車の音がうるさいよ。2階はカーテン閉めっぱなしだし」

あぁ、まあねぇ、と早川さんはあっさりと納得してみせた。 <> 花沢花子の憂鬱<>sage<>2009/05/27(水) 01:33:08 ID:Luy/ckq4<> 何となく離れ難いのか、彼女は話題を変えて話を続けた。

「…何か中学入ってから、皆ばらばらだよね。
 昔と全然違う人みたいで…時々これで良かったのかな、って思うことがある」

表情のつかめない顔で静かにそう言う早川さんを見ていると、
花子には彼女がそれを自分に伝えたくて追いかけて来たのかもしれないな、と思えた。

中学に入ってから女子は(男子もそうかもしれない)可愛くて積極的な子と
地味で大人しい子に別れて、更に何らかの基準で細分化されたグループを組むようになった。

早川さんはいつの間にか花子とは別のグループに所属することになっていたが、
以前に比べて他所よそしくすることはなく、今のように機会があれば親しく話す仲だった。

ただしその機会自体が滅多に訪れないのだが。

「…花ちゃんが最近元気ないのってカオリが原因?」

驚いて顔を上げたとき、また自分が俯いていたことに気付いた。
これでは一目見て分かるはずだ。

「…え、カオリちゃん?」
「だってどう見てもカオリ、花ちゃんのいるところで磯野くんにベタベタしてるんだもん!
 磯野くんもカオリにヘラヘラしてるし…」

やはり花子が小学校から未だに磯野カツオを好きでいる、というのが周囲では前提となっていた。
確かにあの頃はよくあれだけ周りの目も省みずあからさまにできたものだと思う。

「あの、早川さん。あたしもう磯野くんのことは別に…」
「え!?そうなの?」
「今にして思うと、あたしが押し掛けるといつも迷惑そうだったし、
 中学に入ってからもこんなのと噂されて、磯野くんも可哀想なもんよね」

ははは、と念を押すように笑ってみせた。
<> 花沢花子の憂鬱<>sage<>2009/05/27(水) 01:34:03 ID:Luy/ckq4<> けれども元気がないと言われる原因は確かにその辺りにあった。
カオリが自分を目に留めると、思いついたように磯野カツオを
構い始めることに、花子は既に気付いていた。

今はグループが違うし全く話さないといっても、小学校では仲良しだったカオリが
自分の弱点を突くようなやり方で嫌がらせをしてくることは純粋にショックだったし、
磯野カツオに対する気持ちの切り替えもまだほとんど出来ていなかった。

それどころか実際花子は変わらずに彼のことが好きだった。

それなのに異性に堂々と好きだと言えるような容姿や立ち振舞いが、
自分には無いということが彼女を酷く悩ませていた。

磯野カツオに面食いの傾向があるのもそうだが、
世間というのは男も、女でさえ美しい女が好きだ。
余程のことがなければ美しい/可愛いだけで初めから人望があり、
信頼され、何より発言権がある。

自分のように豚鼻で肌も別にきれいではなく、寸胴で、
肩と脚が筋肉と脂肪でぱんぱんに膨れ上がったような女が何を言っても
可笑しみの対象になってしまうことは、花子はよく承知していた。

(バレーじゃなくてバスケ部にしておけば良かったな)

全ての原因はこうして花子の中で一つに繋がっていた。

「花ちゃんがもうそんなに好きじゃないって言うんなら仕方ないけど、
 絶対自分なんかって諦めちゃ駄目だよ!」
「うーん、そう…だねー」

曖昧に頷きながら、まあこいつには一生分からねえだろうな、
という異様に乱暴な気持ちを、まさか早川さんに対して抱いてしまった。

自分たちの間にはどうしようもない隔絶が広がっている気がした。
<> 花沢花子の憂鬱<>sage<>2009/05/27(水) 01:35:09 ID:Luy/ckq4<> 「…それにしても、カオリちゃんどうしちゃったんだろうね」

気まずい話題を変えるために言ったことだったが、
それは花子が純粋に疑問に思っているところだった。

「私あの子にどういうつもりなのか聞いてみたんだ。
 そしたら別に花沢さんのことは嫌いじゃないし、からかってるつもりもないって。
 …そんな訳ないじゃんね。
 何か私も知らない高校生ともメールしてるみたいだし…」

「それって…ちょっとヤケになってるみたいだね。
 カオリちゃんって早川さんにも悩みとか話したりしないの?」

「全然!いっつもニコニコしてるだけで自分のことは言わないの。
 …私の方はずっと親友だと思ってきたんだけど…」 
無理やりに一瞬だけ明るく作った早川さんの表情に、再びじわりと悲しみが染みる。

小学校の頃からカオリと早川さんが一番近くにいるのは当たり前のことだと
花子を含め皆が思ってきた。
けれどもこの二人の間にもやはり立ち入ることのできない部分があり、
最近はそれが大きく広がってきているのだと今本人から打ち明けられている。
とても痛ましいことだ、と花子は思った。

「だから…なのかな、今は私が花ちゃんに謝らなくちゃ気がして。
 本当は関係なんかないのにね。
 …それなのに結局こっちが話聞いてもらっちゃった」

早川さんはもう一度曇りを振り払って、
"何かあったら今度は私が花ちゃんの話聞くからね!"と言いながら
自分の道を帰って行った。

花子は彼女が息苦しそうに呟いた言葉を思い出していた。
"…何か中学入ってから、皆ばらばらだよね。
 昔と全然違う人みたいで…時々これで良かったのかな、って思うことがある"

自分は恥を知って慎みを覚えたつもりでいるけれど、
果たしてそれで以前より良くなったことがあるだろうか。
けれども小学校の頃、磯野くん磯野くんと呼びかけながら町内を駆け回り、
何の不安もなく彼とずっと一緒にいることを夢見ていた頃には、
どうにも戻れないような気がした。

(お好み焼きなんか食べてるから太るんだ…晩ごはん、食べたくないな)

もちろん花子の両親がそんなことを許すはずがなかった。
でもカオリちゃんのお家はそんな我が侭を平気で言えるのかもしれないな、と
彼女の人形のように細い脚を思い浮かべながら花子は勝手に想像した。


<> 花沢花子の憂鬱<>sage<>2009/05/27(水) 01:36:49 ID:Luy/ckq4<> 以上です。
やまなしおちなしいみなし、ある意味801だな、こりゃあ。 <> レス代行<>sage<>2009/05/27(水) 10:38:48 ID:GPvILFFd<> 悩める感じがよく出てておもしろかったよー <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/05/28(木) 10:02:13 ID:BQ7deoaN<> タイトル「ベイビーブルー」
夫は子どもを介護要員として産んでねと言う。
このグローバル化した現代において何を言う…と思いつつ、これは
夫の症状なのだと思うことにした。私は不妊の気があり、子どもはできやすいが、
流れやすい、すなわち流産しやすい体質だと最近知った。あっさり告知する保健師には
あきれたが、言われないよりはよかった。私はすぐに、かかりつけの心療内科へ足を運び、
薬の処方箋を産婦人科病院へ渡し、医療機関どうしの連携をお願いすることに成功した。
こんなことができるなんて。私は子どもをあきらめようかとまで思っていたのに。
でも、そういった話をすると主人は「ほかの人と子どもを作るよ。」とのたまった。
ほかの女に生で、中で射精するってこと?私はいまだにショックから立ち直りきれていない。
主人が浮気する生々しい妄想に支配されつつも、私はこの地獄から這い上がりたい。
大悪起これば大善来たり。これは地球そして宇宙を支配する大法則なのだから。
大善は必ずやってくる。それが夫との赤ちゃんとなってやってくるのか、夫との別れとなってやってくるのか。
それは結局、仏のみぞ知ることなのだろう。何、万一夫に捨てられようと、今流行りのイエガネーゼとやらになってお気楽?に
生活してみるのも悪くない。私は悪運は強いほうなので、もし家がなくなってもどうにか安全に生活できると思う。
私が夫から追い出されたら、夫はほかの女とすぐくっついて幸せになるのだろうか。それとも突然自殺するだろうか。
前者であっても後者であっても、私の人生とは関係ない。関係ないんだ。
夫の福運がどう現れるか。それだけだ。それだけなんだ。
私は夫に捨てられるよりは一緒にいたい気持ちが強い。だからずっと一緒にいたい。
誰も私の夫を略奪しないでほしい。お願いだ。勝手に夫と家族気取るのはやめてくれないか、他人女様よ。
私は夫にとって他人じゃない。他人じゃないんだ。わかってくれ。わかってくれよ!!!
殺されないとわからないのか?刺されないとわからないのか?刺されても、わからないなら殺すよ、殺してやるよ。
住所は、わかっているし、職場もね。いつ私に刺されてもおかしくないって、覚悟しておいてよね、
夫と恋に落ちた子持ちのm.oさん。夫はあなたのこと「友達じゃないよ」って主張するの。
それって特別な人ってことよね。もう絶対許さないからね。絶対殺すからね。
じゃあね、今夜はもうあなたの命はないと思っておきなさいね。

(終) <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/05/28(木) 11:27:03 ID:2Ur1Dto6<> 怖っ!普通に怖かった <> 596<><>2009/05/29(金) 09:04:31 ID:Se25npSc<> >597
ご感想ありがとうです。怖い話でスマソ

タイトル「死ねって言うな」
死ね。これほど人の心を凍てつかせる言葉もないのではないか。
私はこの沖縄のヤンキー文化なごあいさつにどれほど憂鬱になってるか。
梅雨どきの気候も関係しているのか、いないのか…人は今憂鬱な状況のときが多いのか。
私だけが憂鬱ではないはずだ。こうして愛するあなたに思いを綴っているときは憂鬱を
忘れる私は、憂鬱になるとこうして思いを書き込みたくなる。
忘れられない人は数人いる。体の関係を持った人は夫以外には二人しかいなくて、そのうち
一人はとにかくイケメン。もう一人はゆきずりの普通の人だったので名前も覚えていない。
でも、体の関係を持ったイケメンへの未練はすっかりなくなった。女って、立ち直れるものだなあ。
男の場合はどうなんだか。うちの夫はほかの女と性行為をすることに非常に興味があるようで恐ろしい。
性感染症の恐怖もなにも知らないセカンドチェリーボーイ症候群か?不倫という概念が彼の頭にはない様子。
それは私もそうだが、何せ相手がいない。募集しているわけでもないので当然だが。
夫は、とある独身女性からアプローチを受けて非常に幸せそうだ。私はまさに彼の好きな女の代わりにとりあえず抱く的な週一セックス付き
家政婦なのである。そう考えると、ハワイへ逃亡したくなる。しかし逃亡しても人類の業からは逃げられないのだろう。
どんなにお金があっても。どんなに頭がよくても。宿命を転換しなければ、環境を変えても同じ。人間革命が必要だ。
それが私の使命なんだ。だから夫よ、リアルにほかの女もしくは女の子もしくは積極的なグロオバサンを抱きに行くその前に、
ちょっと待ってくれないか。
あなたを宇宙一愛しているのは、ほかならぬこの私なんだからね。
だから死なすって言うな。通りがかりの沖縄県民もね。人を見れば死ねって言うの、すぐにおやめなさい。
あなたが余計不幸になるだけだよ。私は余計幸せになるだけです。言った側じゃないから。
いいですね?犬や猫でも死ねなんて言わない。沖縄県民の少ない欠点は早く直しなさい。
思いやり予算でゆとり脳になっているのはわかるけど、もうちょっとモラルについてお勉強、一緒にしよう。
私も沖縄県民にそまってるので…。とりあえず私の尊敬する人以外は死ね。

(終) <> 596<><>2009/05/29(金) 18:02:01 ID:Se25npSc<> タイトル「斡旋魔マサル」
私の夫の知人に、斡旋魔マサルという男性がいる。
この男は、夫のことを、そして自分のことを可愛く思うあまり、
職場の、これはと思った女性と夫を性交させようと躍起になっている。
つい先日も、奴は、夫に飲み(無料情婦人斡旋)に誘う電話を架けてきたので「学生じゃないんだから…」
と、たしなめ、その日の飲み参加は阻止できた。いやはや、これほど危険な知人がいたとは。
結婚してから世間というものの厳しさが別の角度からわかるようになってきた気がする。
奴は、「とりあえず、俺のオキニだがまだ抱いていない亜矢を四の五の言わず抱け」
といった、男どうしの絆を深める儀式的な、かなり一般人離れした言動を、私たちが結婚した後も数か月おきに、
忘れた頃にしでかそうともがいている。断末魔め。お陰さまで夫への愛情が本物だと再認識できたではないか。
ありがとう!もう、私達夫婦はお前に用はない。もちろん、その情婦にもまったくもって用はない。同情の余地はない。
夫よ、奴とはとにかくもう二度と連絡を取らないでくれ。電話には出ず、メールも返信しないのが常識だ、そんな破廉恥魔。
頼む、夫よ。そんな悪魔達とは二度とコンタクトしないでくれ。でも、もう大丈夫だよ、罠に気付いたからね。
そんな悪魔とは、絶縁するのが良識派日本人の感覚だぞ!時間の使い方をもっと価値的に!
そばにいる誰かさんをもっと大事にしてやれよ、と自分でも思う。
身近な本当の悪魔を見抜き、打ち砕く、もっと高尚な人間となってくれ。頼む。そうでなければ、後進の人類に申訳が立たないではないか。
お願いだ、土下座もする。夫よ、あなたに情婦を斡旋してくる魔が存在する事実は、私の宿命が現れたのだね。
斡旋魔よ、早く消え失せろ!人類にとって目ざわりだ。社会のゴミだ!
妻より

(終)

<> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/06/04(木) 22:59:04 ID:qZUdsfpc<> 高校の時に書いたやつを発掘したんで記念に投下。

タイトル「七夕の夜」
傘をさした男の子は、女の子に会いました。
女の子は不思議な歌を歌いながら、逆さまに広げた傘をくるくるくるくる、回していました。
しとしと雨が、傘の中で水たまりになっています。
「何してるの」
女の子がびっくりして振り向きました。ぱちゃん、傘の水たまりが揺れて、ちょっとだけ零れたみたいです。
「あ……、おどかして、ごめんね」
女の子は首を振って、男の子の手をとりました。
そうして、びっくりしている男の子を見つめて、可愛らしくほほえみました。
「ううん、私こそ。こうしないと、あなたと話もできないの」
女の子が体を動かして喋るたび、髪から頬から、細かな雨の粒が散ってゆきます。
それなのに、女の子は傘をひっくり返そうとはしないのです。
男の子はそれを尋ねました。
「空のお水を集めているの」
女の子が答えます。
「天の川が渇いてしまっているから、空のお水を集めなくてはならないの」
成る程、そうなんだろうな。男の子は思いました。
これだけ雨が降るのですから、天の川だって渇くのに違いありません。
男の子は、手伝ってあげることにしました。
  * * *
霧のような雨が降る中で、男の子と女の子が笑っています。
二人はしっかり手をつなぎ、逆さまに傘を持ち、それぞれの言葉で歌を歌っています。
段々と濃く深くなっていく霧の中、二つの歌は一つに混ざり、高く高く響きます。
やがて、宵闇と霧とで二人の姿が見えなくなった頃――男の子は、女の子と同じ歌を
歌っていることに気がつきませんでした。
* * *
七夕の夜が明けて、一つの町から、子どもが一人消えました。
たくさんの人が何日も探していましたが、消えた子はどこにも見つかりません。
そして誰も、天の川に増えた小さな一つの星には気づかないのでした。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/06/05(金) 09:53:03 ID:gTzYkwQs<> これは…美しい <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/06/05(金) 13:23:55 ID:9bhppmki<> 一ヶ月後にもう一度読み返したいと思います。 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/06/05(金) 18:17:04 ID:TvKNfLYu<> ああ、投下する時期を間違えたんだな… <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/06/06(土) 02:38:32 ID:0t4jKuWb<> なんとも美しい… <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/06/06(土) 09:29:31 ID:MzWdDVmB<> 『出生前性格診断』

「根はいたって真面目ですが、心配性……というか、不安を抱きやすい性格です」

「ふむふむ」

「事前に結果を踏まえておかないと、なかなか次の行動に移ろうとしないようです」

「なるほど」

「あと、人の意見を鵜呑みにしがちな傾向があります。受身の姿勢を改めさせたほうがいいでしょう」

「わかりました。本日はどうもありがとうございました」


 妊婦が立ち去った後、産婦人科医は看護婦に向かってつぶやいた。

「要するに、カエルの子はカエルってことだよ」
<> 創る名無しに見る名無し<><>2009/06/07(日) 11:10:10 ID:eriTOOXu<> 猫と金魚


私は金魚が好きだ。
夕焼けをぎゅっと詰め込んだような体、綺麗。
まあるい水槽の中は、いつだって夕焼けが泳いでいる。

私は金魚が好きだ。
あなたの赤は綺麗だと褒めると、
あなたの黒だって綺麗よと笑ってくれる。

私は金魚が好きだ。
外の世界の話を聞かせてやると、
虹色の泡をぽこり、ひとつ、ため息をついて、
『私も広い世界に出たいわ』

私は金魚が好きだ。
けれど私は猫だから、どうにもしてやれない。

だから、そうだ。

私は金魚が好きなのだ。
金魚も私が好きなのだ。
おおきな声を出したり、あばれたりもしないのも、


私と金魚はいつも一緒だ。
今も、これからも、ずっと。

ちいちゃな夕焼けを抱えて、
そう、こうやって、
世界を見せてやる事に決めたのだ。 <> 606<><>2009/06/07(日) 11:11:10 ID:eriTOOXu<> 以上です。
ほとんど詩のようになってしまいましたが… <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/06/07(日) 14:24:11 ID:4+ivQFF3<> かわいい <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/06/11(木) 00:46:12 ID:dkWD8xRf<> どこへ書けばいいのかわからなかったもので……ここに投下させて頂きます。ある、勧誘する、男

「なぁ、だから、脱いでくれれさえすればいいんだよ。な、簡単だろ?」
「絶対に、嫌よ。何回言ったらわかるの? いいから、帰ってちょうだい。こんな夜中に、迷惑だわ」
「…ふざけんな! お前、うちから金借りてんだろ、なぁ。何生意気な口利いてんだ、あぁ!!?」
「辞めてよ! 辞めて、蹴らないで、扉が壊れちゃうわ。そう言えば、最近、ここら辺に、パトカーが多くいるのよ。わたし、いいのよ。借金取りに脅されてます、って、その人たちに、言ってもいいのよ」
「言ったら即、お前の首は飛ぶけどな。それでもいいなら、言えばいいじゃねぇか!あぁ!?」
「……。だって、それに、その借金だって、わたしの父親が作ったものよ。わたしには、一切関係ないはずだわ」
「あるだろう、お前の、親だろ?」
「理由になっていないと思うわ」
「うるせぇ! いいからさっさと開けろ! AV一本出りゃあ、借金をちゃらにしてやってもいい、つってんだ。何も一生、AV女優として生きろと言っている訳じゃない。な、いいだろ? わかったら、ここを開けろ!」
「……どうしても、どうしても、無理なのよ」
「…あぁ?」
「そうよ、無理だったのに…。アナタが、そんなに、強く言うから……。それなのに、何で、どうして、また来るのよ……。こんなことされたら、わたし、わたし……」



「もう一度、殺すしかなくなるじゃない。」 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/06/11(木) 07:15:56 ID:k2+VgJoR<> ごめん。
理解力不足だと思う。
でも、意味がわからない。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/06/11(木) 08:37:42 ID:m4Ji/HOn<> 要するに借金取りを殺してどっかに埋めたか捨てたかしたんだけど
そいつが幽霊になってまだやってくるっていう話かな? <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/06/11(木) 11:02:06 ID:dkWD8xRf<> >>611
そうです!男の方は、自分が女に殺され、幽霊になったのにも気付かずに、生前と同じく、借金を取りに現われる、という話のつもりでした…
すみません、私の勉強不足です。出直してきますノシ <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/06/11(木) 12:45:36 ID:4U/ZAcdc<> どうやってもう一度殺すのかもわからんよ <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/06/11(木) 13:12:32 ID:m4Ji/HOn<> そこはそれ、精神的に追い詰められて錯乱した女性の言うことだから…
とはいえ怖さはあまり感じなかった。なんでかな?

まぁオレはホラーものを書いたことはないし書けないから、偉そうなことは言えないけどね
人を怖がらせるのと笑わせるのは本当に難しい… <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/06/11(木) 21:32:31 ID:g8ZFsb0g<> >>609
一行目に、
男は靴も脱がずに上がり込んできた。
とか一文入れてみたら? <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/06/16(火) 17:54:36 ID:JQ/hWJNd<> 届かないラブレター

『元気ですか?
 私は相変わらず元気です。
 あなたと会えなくなってからしばらくたちます。あなたが風邪などひいてないか心配です。
 気がつくと、いつもあなたのことを考えているんです。
 あなたは今どうしてるんだろう?
 あなたは今何を考えてるんだろう? って……。
 おかしいですよね?
 そんなに話をしているわけでもないのに。それでも私は気がつくと考えちゃうんです。
 実は、ずっと、あなたに伝えたいことがあったんです。
 私……あなたのことが……』


 最後まで書いた手紙を封筒に入れる。
 そして、机の引き出しに入れる。
 そこには、今まで届けられなかった思いがある。
 出されることのない手紙。でも、それで十分。

 彼女はそう思った。 <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/06/30(火) 14:05:05 ID:Fr2+UzJs<> 禁断の人妻テルミ

私の夫は、人妻を囲む会(飲み会やバーベキュー)にときたま参加しては、人妻漁りをしている。
その会に参加している人妻は、テルミとK子(K子は親友なので仮名にします)。
K子は、もうすぐ旦那さんと転勤で引っ越すみたいなので、転勤先で男漁りをするのだろう。
しかしテルミは違う。あくまで地元で漁るらしい。しかも旦那さんのいる目の前で。
人妻を囲む会に、以前は私も参加したかったのだが、やはり倫理的におかしいと思い参加は思いとどまった。
それに、夫が私の参加を絶対に嫌だと言うからだ。
夫は身勝手だと、前は思っていたが、今は違う。夫はこの会に狩りに行っているのだから、メスの私は家に
いろというわけだ。
テルミ、今はあなたの人生バラ色かもしれない。でもね、そんなに男漁りがしたかったら離婚すれば。
でも、夫は渡さないから。
イケメン旦那さんにも謝りなさいよ、テルミ。あなたは旦那さんにご不満があるのね。だから漁るのね。
もうよしてちょうだい。お願いよ。何がバーベキューよ。何が飲み会よ。
早く帰って旦那さんと子づくりに専念しなさいよ。
あなた、私の夫との子どもがほしいのね?嫌よ、夫が許しても私が許さないから。
まだ、あなたを囲むハーレム会を開催するなら、私だって黙っちゃいないのよ。
公務員だからって調子に乗らないことね。最近は公務員だってリストラされるかもだからね。
ああ、だから漁ってるんだ、正社員の私の夫を。嫌ね。家つきのイケメン旦那様のお給料が
安いから、仕事がダサいからって、バーテンダー正社員の私の夫が、ちょっと結婚指輪をつけ忘れて
飲み会に参加したからって、何もあなた目当ての参加というわけじゃないから。K子のことも好きなんだから。
夫はB型だから、好きな人が100人以上いるのよ。参るわ。だから勘違いしないことね。
テルミ、you will killed by me soon!

(end) <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/07/21(火) 14:24:23 ID:6qa1sJlB<> 2009.21.7.21
 「何となくある」
 「その気持がだんだん大きくなると思うよ。それは何でと言うより、人間が持って
埋まれば本能なんだ。動物と同じで、誰にも教わらなくても誰かを好きになると
その人と唇を合わしたくなったり、、それに男と女が抱き合い、男のおちんちんが
自然に大きくなり、女の人のあそこに入たくなる、そして子供が出来る。これは
理屈じゃなくて、自然にね」
 「男の人はおちんちんを触られると気持いいんでしょう」
 「何で知っているの」
 「それは誰に触られても気持いいの」
 「それはどうかな、好きな人だけかと言うと好きな人だけとは言えない。好きな
人に触ってもらったほうが気持いいと思うよ。でも、好きとは関係無しに触られたり
するとおちんちんは大きくなる。握ったり、摩ったり、しごいたりして刺激すると
大きくなり硬くなって棒のようになり、気持も高ぶり、大きくなったおちんちんを
女の人のあそこに入れたくなるんだ。好きな人の場合は触られ無くても自然に
考えただけでおちんちんが大きくなるし、話している途中に大きくなるときもあるね」
 「そのとき、エッチな話をしなくても、大きくなるの」
 「それはそのときの二人のいる場所にもよると思うけどね。好き同士が二人だけ
だったら余りエッチな話はしないだろう。恋人同士はどんな話をしていてもお互い
の体を寄せ合ったり、触ったりして、いつの間にかお互いを欲しくなり、男は
その気持がおちんちんを大きくするし、女の人も体を触って欲しいとか抱いて
欲しいと思い、男は女の人のあそこにおちんちんを入れたくなり、女の人は
あそこに男の人のおちんちんを入れて欲しいと思う訳だね」
 「若松さんとお母さんも好きだから、抱き合っていた訳でしょう、今、こんな話を
すると若松さんのおちんちんは大きくなる訳」
 「そうだな、少し大きくなったかな、誰でも男は女の人とこんな話をすると大きく
<> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/07/21(火) 22:36:52 ID:QEpDOybg<> 手紙読みました。
あなたの手段は非常にいいアイディアだと今も思っています。
しかし残念なことに『書いた』ということを忘れることがなかったために
「なんとなくやってみたら手紙を見つけた」ということは出来ませんでした。
元から無理な話だったのでしょう。
それと抽象的な書き方が多すぎです。他人であることには変わりないのですからもっと具体的に書きましょう。
あなたはその後、少しだけ行動をしました。ほんのわずかだけど前進しています。
ただそれはいずれは後退へと繋がるものです。早めな転換を私は望みます。
さて、堅苦しいのはこのくらいにして今回は彼女について話したいと思います。
私が指す『彼女』があなたの指す『彼女』と同一人物であるかどうかわかりません。
ただ今の私からすれば必ず同一人物であると言い切れます。その理由はあなたもよくご存知かと。
『彼女』に出逢ったのは高校時代のことでした。
当時私はどこの部活に入ろうか悩んでいるとき、友人がいるという理由でとある部活に入部しました。
そのとき居た同級生の1人が『彼女』でした。それはあなたもよくご存知かと思います。
最初はなんてことないはずでした。普通の同級生。ただそれだけのはず。
だけど私が1人でいるとき、『彼女』はなぜか近くにいました。今でも理由はわかりません。
ただの思い過ごし、偶然、気まぐれだったのかもしれません。人の考えることなど奇奇怪怪ですから。
だけどあの日。思い返せばあの夕日を見たあの時。なぜか黙って隣にいてくれた『彼女』。
前述した通り、人の思考など奇奇怪怪。私には人の気持ちを理解することなど出来ません。
彼女がどう思って私と2人で夕日を見てくれたのかはわからない。
でも私にとっては『彼女』が特別な存在になりえる十分な出来事だったのです。
だけどすぐにはそれに気づけませんでした。結局気づいたのはその1年後。
告白など洒落たことをしたことない私はこのまま気持ちを収め続けるのだろうと思ってました。
『彼女』とはちょっとだけ仲がよく、たまにメールする程度の関係。素晴らしい関係じゃありませんか。
だけど『彼女』が彼氏が出来たとメールしてきたあの日。自分の手でそれを壊しました。
なぜあのとき告白してしまったのだろうか。なぜ過ちを犯したのか。今となっては知るよしもありません。
ただそれからだんだんと疎遠になって行き・・・今に至るというわけです。
結局私は変わることなど出来ません。
やろうと思えば彼女に連絡は取れます。でもそれが出来ません。
あなたならわかるはずです。
自分が『彼女』に嫌われてると思い、連絡を取らない。
それは違うでしょ?
『彼女』に直接、嫌いと言われるのが嫌だからなんでしょ?
どんなに『彼女』を愛しても愛しても愛しても。『彼女』のことを考えるだけで切なくくらい愛しても。
結局行動なんて出来ない。メールのひとつすら打てない。
永遠に変わることなどない。
望みが叶ったじゃないか。俺はあの時、望んでいた底辺に辿り着いたんだよ。
あんたもどうせそこにいるんだろ? 何も出来ない蛆虫のように。
これを見るのがいつの俺かはわからん。が、いつかの俺であるあんたよ。
俺はここに誓うよ。
作家が全てを糧にするように。俺はこれを糧にして作品を書く。
それが俺に出来る唯一の抵抗だと信じてるから <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/07/22(水) 04:54:45 ID:sVCdcZfP<> 相変わらず尖がった作品が多いなぁwここまで感想が付け辛いスレも珍しい

よっし! 480KB越えたし次スレ立てようぜ!
テンプレは>>の18禁リンク取っ払ったのでいいのかな? 立ったら俺の昔書いたポエムを晒すかも試練 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/07/22(水) 08:23:40 ID:jkr4AzKm<> 基本的に18禁以外なら何でもあり、書き捨てもOKですが、その分感想も
付きづらいかも知れません、といった文面もテンプレにつけ加えた方がいいだろうか… <> 創る名無しに見る名無し<><>2009/07/22(水) 09:36:08 ID:0VRhxoQ5<> 2009.21.7.22
 「おはよう。良さん。早かったね」
 「おはようございます。久しぶりですね」
 「会うのはね。元気そうね」
 「まあまあですよ。でも、今日は仕事の話は無しでしょう」
 「そう、私は仕事に行くのよ。良さんにも手伝って貰わないと」
 「本当ですか。こんな格好でいいんですか」
 「そうね。ばっちりよ。私のはどう」
 「ばっちり」
 若松は安井社長の車に乗り、安井社長は助手席に座り、何が起こるか分らない
2日間のドライブの始まりだ。安井社長は笑いながら車の外を見ながら、
 「久しぶりね、何とか時間作ったの、良さんは大丈夫だった」
 「大丈夫ではないですよ。でも、社長の言う事は第一ですからね」
 「そうよ。聞いて貰わないと」
 安井社長はいつまでも笑っていた。
 「何がそんなに可笑しいのです」
 「可笑しいのよ。良さんといると何となく、可笑しくなる。いいでしょう。二日間で
しょう。嬉しくない」
 「それはそうですね。嬉しいと言えば嬉しいし、何か事故でも起きたら大変だな
と思ったり、でも、社長が楽しいのなら、何も言う事はないですよ」
 「打ち合わせが2時なの間に合うかな」
 「なんだ、仕事もするんだ」
 「仕事だから、出られたのよ。そんなに時間は掛からないから、何処かで
待っていて欲しい」
 「そうなんだ。何時間ぐらいです」
 「30分位か一時間かな、終わったら連絡する」
 車は山間部に入り、景色は田舎の風景になり、安井社長は相変わらず楽しそうに
話し続けていた。
 「田舎か、私も田舎育ちよ。子供のころは色々会ったな、良さんは子供の頃、
お医者さんごっこした」
<> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/07/22(水) 19:42:01 ID:+PnTWoLu<>  危機的状況というのは人生で何度もあることではないだろう。何度も危地に陥るよう
な人は、おそらく自らそれを望んでいる方か、あるいはたいへん不幸な方であるかの
どちらかだと言える。
 が、平凡な人生を送っていても、時にそのような状況に直面することは、ある。
 ところで、あなたも嫌いな食べ物や料理というものを一つや二つはお持ちだろう。私も
それらが無いではないが、おおむね好き嫌いは無い方だと思っている。
 ただ、それはその食べ物または料理が、少なくとも平均的な出来である場合だ。
 不味い食べ物というのは、むろん食べる当人の主観的評価によるものが大半である。
好みの問題もあるし、その時々の気分によって評価も変わるだろう。しかし――この世
の中には、絶対的に不味い食べ物というのも存在する。いついかなる人が食しても、
すべての場合において高いマイナス評価を得るだろう存在だ。
 幸運なことに、それは絶対的に美味い食べ物と同様、そう頻繁にお目にかかれる存在
ではない。万が一遭遇しても、そのような食べ物には(これも美味いものと同様)オーラ
というものがあるから、普通は事前に回避することが可能だ。

 しかし、その絶対的な不味さ、それを具備した存在が――今、私の目の前にある。
 
 なお悪いことに、私はそれから逃れることはできない。なぜなら――

「ね、ゆーくん」と彼女は言った。「お話もいいけど……そろそろご飯たべないと、冷め
ちゃうよ?」
「あ、そーだね、しーちゃん」と私は答えた。「……そうだよね、冷めちゃうよね」

 ……念のため言うと、私たちはUとCという仮名で呼び合っているわけではない。私
たちの名前の中に同じ音を含む文字があるというだけの話だ。……ともかく、私たちは
そのような略名で呼び合う仲ということはご理解いただけるだろう。ともあれ、――

 私の眼前に鎮座するのは、冷めるどころかいまだに湯気をたてている物体だ。全体
的に赤みがかっているが、ところどころ黄色や白のねばついた部分が見える。盛り上
がった全体の端の方は焦げ付いて皿に貼りついているようだ。それでいて、中心部
は奇妙にやわらかそうで、うかつにフォークを差し込みでもしたら一生忘れられない
ような色の物体が溢れ出てきそうである。
 彼女はこの料理をオムレツと言った。だが私にはこれが料理にすら見えない。

「あ――そうだ」私は背中ににじむ冷や汗を自覚しながら言った。「しーちゃんは、
何か食べないの? ぼくばっかりおなかいっぱいになるのなんて不公平じゃない」
「ゆーくんはやさしいね」彼女は天使のように微笑み、「でも、だいじょーぶ。それを
つくるときに、いっぱい味見したから」
 そっか、と私は笑った。

 ここで、彼女が味見したというのだから少なくとも人類の味覚が耐えうるレベルの
不味さだろう、という推測をするのは危険である。彼女が嘘をついているというのでは
ない。彼女はその点、天使よりも純粋で誠実であることを私は保証する。
 だが不幸なことに、彼女の味覚が人類の規格内に収まっていることを、残念ながら
私は保証することができない。
 しかしそれはある意味で当然かもしれない。彼女はあらゆる点で人並みをはるかに
超えた女性だ。その容姿については――あえて言う必要もあるまい。そして彼女は、
何よりその内面において、どんな表現でも言いつくせないようなすばらしい人間だ。
味覚においても、そのような筆舌し難さが現れたに過ぎない。それが長大なマイナス
方向のベクトルとして現れたのはやはり残念であるが。
 神は二物を与えず、という。だが神は彼女に限っては大盤振る舞いしたとしか思え
ない。問題は神が完璧主義者ではなかったことで、どうやら最後の一つについては
鼻をほじりながら適当に選択したとしか私には思えないことである。
 さて――神や仏に祈っても、ましてやそれらに責任を押し付けようとしても、このオム
レツがこの世から消滅するわけではない。今この瞬間この世の終わりが来るというの
なら別だが、幸か不幸かそうなる様子はなく、ただ時間だけが過ぎてゆく。

「ゆーくん」彼女は言った。「……もしかして、おなかの具合、わるいの?」
 その心配の感情以外に何の疑いもない瞳に、私はすべてを白状してしまいそうに
なる……だが、ここで真実を告げれば、彼女が傷つくことは必定だ。たとえ彼女が <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/07/22(水) 22:05:38 ID:+PnTWoLu<> その場ではちょっと困った笑顔で謝ったとしても、もっと奥深いところではひどく
傷ついているということを私は知っている。私は彼女を傷つけたくないし、それくらい
ならこのオムレツをかきこんだ方がましだ……。
「ううん、そんなことないよ」私はどうにか笑って言った。

 腹の調子が悪いのは事実である。葛藤とストレスに苦しむ私の胃が、このオムレツ
を受け容れてなお活動を保っていられるかどうか、私には自信がない。それ以前に、
私の舌と喉がこの物体の通過を生理的に許可するかどうか、私はなんとも言えなか
った。
 愛する人のためなら死ねるという人は多くいるだろう。私も僭越ながらそのような
人間のひとりであるつもりだ。だが、愛する人のためなら人糞四人前を食べられるか
と言われれば、躊躇する人が大半ではないだろうか。むしろ喜んでそれを行える人
は、特殊な性癖の人間だとしか思えない。もちろん、彼女の料理が人糞並だと言って
いるわけではない。それ以下の可能性もわずかながらあるのだ。
 ここで誤解の無いように述べておくと、私は彼女の人格について悪意をもって述べて
いるのではない。私はただ、彼女の料理について客観的な評価を下し描写しようと努力
しているだけだ。私はたとえ彼女の料理が生物兵器に認定されようと彼女を愛している
し、彼女の生物兵器、もとい料理を食べる覚悟もある。これは比喩ではない。
 覚悟はある、が――いざそれを目の前にすると躊躇してしまうのが、私の弱さだろう。
しかしここで躊躇しないというのも、やはり人間として問題がある気がする。これなら
まだ、彼女のために死ねと素直に言われた方が楽かもしれない。

「ゆーくん……」彼女は深刻な顔で言った。「……もしかして、ゆーくんって――」
 私はあわててそれを遮ろうとした。
「い、いや、しーちゃんの料理はまず――」
「――ゆーくんって、オムレツ……きらいだった?」
 私は一瞬、ぽかんとした。その瞬間、私の脳内をいくつもの計算が同時に駆け巡った。
「あ……」私はできるだけ申し訳なさそうな表情を努力してつくった。「……その、ごめん、
実は……」
 ばん、と大きな音がしてテーブルが揺れた。私は彼女の顔を見ることができず、次に
起こるだろう事態を想像しようとした――が、目の前のオムレツ以上にそれは想像
し難いものだった。私はただ、このオムレツから逃れようとする己の打算が、より悪い
結果をもたらさないことを祈るのみだった。
 すたすたとスリッパが床をこする音がして、それが私のすぐ隣で立ち止まった。私は
決心し、おそるおそる顔を上げた。これくらいの決心は、先ほどまでの悩みに比べれば
清水の舞台からパラシュートを背負って飛び降りる程度のものだ。
 ――そしてそこには、半分泣きそうな彼女の顔があった。

「ゆーくん!」彼女のふわりとした香りが私を包んだ。「ごめんね、わたし、ゆーくんの
ためにつくったのに……きらいなもの食べてって言われて、困ったよね。ゆーくん、
怒ってる……?」
「まさか」私は頬がゆるむのを感じた。「しーちゃんがいっしょうけんめいつくってくれた
のに、食べられなくてほんとうに残念だよ……ほんとうに」
「ほんとに、怒ってない?」
「ほんとだよ。ぼくの方こそ、しーちゃんにばっかり料理させて、ごめんね。今度からは、
いっしょにつくろ?」
「ゆーくんと、いっしょ?」彼女の顔がぱっと輝いた。「わああ……ゆーくんといっしょに
お料理! ほんとに、してくれるの?」
「もちろん。しーちゃん、教えてくれる?」
「うん! ……ゆーくん、大好きっ!」

 ぎゅっと押しつけられる彼女の身体を、私は幸せいっぱいな気持ちで抱き返した。
彼女に好きと言われることが心とろけるような気持ちにさせることも確かだが、率直に
言ってこの目の前の物体を食べずに済んだことが、私の気分をいっそう晴れやかな
ものにさせていた。しかも、どうやらこれからは同じ目に遭わずに済みそうなのだ……。
 私は彼女がその得体の知れぬ物体をおいしそうにぱくつくのを、微笑んで見ていた。
自分が食べるのでなければこうなのだから、現金なものだ。しかし私は、その物体が
彼女の肉体を構成する一要素となるとはとても思えなかった。

「なぁに、ゆーくん」彼女はくすりと笑った。「お口に、なにかついてる?」 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/07/22(水) 22:07:46 ID:+PnTWoLu<> 「そうじゃないよ」私も笑い、「しーちゃんが食べてるの、かわいいんだもの」
「こんなに食べたら、わたし太っちゃうかも」
「しーちゃんは太ってもかわいいよ」
「もう……ゆーくんったら」
 彼女はそこでふとまじめな顔になると、私に顔を向けたまま、目を閉じた。

 私は一瞬だけためらい――彼女にそっと口づけをした。

 ……そのときどんな味がしたか、ここではあえて言うまい。ただ、私の彼女に対する
愛が少しも揺らがなかったことだけは、最後に明言しておこう……。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/07/23(木) 02:10:41 ID:/RqkTziK<> >>621
確かにその事に関するご理解は大事だけど、テンプレに入れちゃうと免罪符になっちゃうかもとか思うんだ
いや、感想つけづらいスレなのは変わりないけどさw <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/07/23(木) 02:15:29 ID:/RqkTziK<> ほぼ>>1のコピペだけど、シンプルにこれで行っちゃう
実は結構これ名文だと思って感心してたり



とりあえず書いてはみたものの、一体どのスレに投稿するべきか分からない自作の作品を投下するスレです。
仲間外れの方、空気読めない方で、想像力と妄想力をもてあまし気味の方は是非、こちらのスレへどうぞ。

批判、批評、ご意見はなるべく簡潔に。変に貶したり感情的にならずに優しく見守ってあげましょう。


前スレ
他に行き場所の無い作品を投稿するスレ
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1223547316/ <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/07/23(木) 02:21:24 ID:/RqkTziK<> ぎゃふん!立てられませんでした!
依頼してくるます! <> 昔書いたポエム<>sage<>2009/07/23(木) 02:28:14 ID:/RqkTziK<> 肋骨! 肋骨! 肋骨!
数えろ! 探れ! 刻み込め!
叩け! 叩け! 叩け!
走路の終りは泥塗れだ! <> 悪夢1/2<>sage<>2009/07/23(木) 13:06:27 ID:BpA0tKSi<>  また夢を見た。
 中学生のときのあの忌まわしい出来事……。もう二十年の年月が流れようとしていた。



 一回り以上年下の歩美とは付き合い始めて半年になる。まだ結婚を考えるのは早いと思っているけれど、歩美は親に紹介したがっていた。
 ついに根負けして歩美のバースデーパーティに招待されるかたちで、歩美の家に行くことになった。
 歩美は母親と、父親の違う妹の三人家族だ。母親は歩美が産まれてすぐに離婚し、二度目の夫とは死別していた。
 歩美の母親とは初対面のはずなのだが、何処かで会ったことがあるような、ないような…… どうしても思い出せない。
 車で来ていたのだけれど、場の雰囲気も手伝って、ついついアルコールを口にしてしまった。



「おまえ、男だろ!」
「早くしろよ!!」
「もっとだよ! もっと!!」




 またあの夢か……。
 ハッとして飛び起きると、ソファの上だった。近くでは歩美の母親が後片付けをしていた。歩美はちゃっかりと自分の部屋で寝ているらしい。遅いから泊まっていくように言われる。
 しばらく歩美の母親と話し込んだ。仕事のこと、趣味のこと、そして将来のこと……。結婚を考えているならという条件付きで、歩美の生い立ちを語り始めた。

 この家は死別した夫のもので、以前は僕が中学生まで住んでいた町に暮らしていたこともあったらしい。これから先の話は歩美にも言っていないという。 <> 悪夢2/2<>sage<>2009/07/23(木) 13:07:40 ID:BpA0tKSi<>

 その日は夫が出張中で、ひとりで留守を預かっていた。夕闇が迫ってきた頃に彼等はやってきたという。
 チャイムの音で玄関を開けると、四〜五人の男たちが一気になだれ込んできた。
 何が起きたのか理解する間もなく、押し倒されて両手両足を押さえつけられ、猿轡をされて衣服を剥ぎ取られる。
 声も出せず、抵抗らしい抵抗もできずに男たちにはされるがままであった。最後にひとりだけ小柄な男が、周りに囃し立てられながら行為に及んだことまでは憶えているという。
 出世に関わる大事な出張を邪魔するわけにもいかず、警察には届けないでいた。妊娠が判明したのはそれから数ヶ月後であった。
 夫との子でないことはわかっていたが、喜ぶ夫に本当のことは言えずに出産。しかし血液型の相違から浮気を疑われ離婚に至ったという。彼女の父親は誰なのかはわからないままだ。




 仕方なかったんだよ!
 僕は何度も拒んだんだ。でも、あいつらの言うとおりにするしかなかったんだ!!
 僕が彼女の父親のわけない! だってあのときは、井上も、山崎も、武田も、永井も、みんな同じようにやったんだ。僕じゃない!!



「あなたどうしたの? 酷くうなされてたわよ」
 目を醒ますと、そこには妻となった歩美が心配そうに見つめていた。 <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/07/23(木) 17:53:54 ID:ga/joVMH<> 次スレ
他に行き場所の無い作品を投稿するスレ2
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1248339137/ <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/07/23(木) 23:37:39 ID:EjWIR+vZ<> 乙
このスレ9カ月も続いたんだな
地味ながら需要もある良スレだと思う <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/07/29(水) 23:30:49 ID:gCiwvqbv<> てすtp <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/07/29(水) 23:34:38 ID:gCiwvqbv<> ぼくは、盲導犬だ。

犬のくせに、ぼく、だなんてのもないだろうって思うかもしれない。
たしかにぼくは犬だけれど、盲導犬なんだ。正式には、電子盲導犬
というらしいけれどね。

いまの(人間の)世界で、電子仮想世界へ対応する能力、いわゆる
サイバー・リテラシーは必須のものとなっているのは、もちろん
知っていると思う。
高度な情報ネットワークである仮想世界へアクセスするためには、
脳に演算補助用のマイクロマシン群を注入しなければいけない。
これもいまじゃ当たり前のことだね。けれど、そういうマイクロマシンを
身体が受け付けない人もいる。それがギヴスン症候群と呼ばれる
病気で、ぼくのご主人さまもその病気にかかっているんだ。
ギヴスン症候群の人が仮想世界へアクセスするには、マイクロ
マシン群以外の演算補助装置が必要になる。そのために考え
出されたのが、ぼくみたいな電子盲導犬なのさ。

ぼくの脳には、だいたい五億くらいのマイクロマシンが注入されて
いて、演算能力はふつうの二千倍くらいまでは上がっている。
こうして話せているのも、そのちょっとした副次効果ってわけさ……
思考ってのは、つまり、計算することだからね。ぼくの脳は有機的
な素材でできた演算装置、コンピュータなんだ。
そんなぼくの脳はご主人さまの脳と連絡ワイヤーで物理的に結合
されて、ぼくの脳が処理した仮想世界の情報はご主人さまの脳に
受け渡される。逆にご主人さまの脳が発した命令は、ぼくの脳を
介して仮想世界へ伝えられる。そうしてご主人さまは、ぼく、電子
盲導犬という存在を介して、仮想世界へとアクセスして活動する
ことができるわけなんだ。

もちろん、向こうの世界で活動するのはご主人さま本人なわけだから、
ぼくが能動的になにかするわけじゃない。ふつうは、電子盲導犬を
使っていることを仮想世界でわざわざ示すようなことはしないんだ。
でも、ご主人さまは……ぼくのご主人さまは、そうじゃない。
ご主人さまは、仮想世界にわざわざぼくのアバターをつくってくれて、
いっしょに連れて歩いてくれる。それだけじゃない、そんなぼくのこと
を、自分のたいせつなパートナーだって、逢う人ごとに紹介してくれ
るんだよ!
……それがどれだけすばらしいことかっていうのは、なかなか
わからないだろうね。ぼくだって、ご主人さまの役に立てるなら、
それだけでもじゅうぶんうれしいよ。でも、ご主人さまといっしょに
いられることで、ご主人さまの役に立てているってことを、もっとよく
実感できるんだ。それに……だれだって、たいせつな人から
ほめられてうれしくないなんてこと、ないでしょう?
そうさ。ぼくはご主人さまのことを誰よりもたいせつに思ってるし、
だれよりも大好きだって、胸をはって言えるよ。

そんなぼくも、現実世界ではちょっと頭がいいだけの犬だし、ご主人さま
も健康なひとりの人間なんだ。いっしょに散歩もするけれど、ご主人さまは
そこでもぼくのことをパートナーとして扱ってくれる。ときどきむしょうに、
投げられたフリスビーか何かを追いかけてみたいような気持ちにかられる
けれども、そんな子供っぽいことはもちろん言わないよ……もちろん、ね。
でも、ぼくだってそりゃあ、たまには甘えたくなるときもあるさ。ご主人さまは
どうしてかちゃんとそういうことをわかってくれてね、いっしょにベッドで寝て
くれたりもするんだ。
ご主人さまの身体はあったかくって、やさしい手でなでてくれて……ぼくは
もうそれだけでしあわせいっぱいになる。でもそれだけじゃなくって、ベッドの
中でご主人さまがかけてくれる言葉がね……うふふ、そういうときこそぼくは、
ちょっと頭のいい、人語を解する電子盲導犬という存在として生まれてきて
よかったって思うのさ! <> 創る名無しに見る名無し<>sage<>2009/07/29(水) 23:35:19 ID:gCiwvqbv<> (∪^ω^)<何か求められているものと違った気がした。
たぶんこれで500kb超えたな <>   <>sage<>2009/07/29(水) 23:38:05 ID:GeiUMr0v<> 隙間をついて1Kb
イイハナシダナー <>