『キーボード配列QWERTYの謎』共著者安岡孝一タイプライター歴史学の特徴と方法

cf.

あったなかった、、事象存在の対象歴史時点での物理実態認識の問題

時点 安岡孝一仮説 my検証 定説
1873年春以前 アームはなかった 不支持1872年のロング・アーム 不支持
フロントストライク機ドアティー以前 アームはなかった 不支持1879年のtype-armUS Patents の long-arm and short-armたとえタイプバーはなくともアームはあるって感じか?初期特許書類においては。この、アームがずっと最初期から後年まであるってことだったら、タイプバー式の原理で、ずっと通底しているって証拠になるかもしれないなあ。ロングアーム・ショートアームの年代分布、アップストライク時代、フロントストライク時代を通じてか否か、、 不支持
1873年春以前 活字棒は絡みにくかった 不支持と想定する立場で検証中。開発試作期の改良に伴って徐々に絡みにくなっていったと想定。(プロトタイプ機1873年春モデル以前、 活字棒は絡みにくかったか?検討中)。ここが「QWERTY言説」の核心部であろう。 不支持。改良で徐々に絡みの軽減も進展
アップストライク機 活字棒は絡みづらかった 初期試作モデルに関しては不支持を想定して検証中、製品機に関してはまあ支持。製品機では絡みの程度は、配列のABCからはじめて間もないやっとABC順あるいは環状ABC順や折り返しありABC順に手を加えはじめた試行錯誤最初期のSholesのキー配列(たとえばyasuoka (21275)氏推理GNY配列など)に比べて、軽減されていた(検討中) 同左。パーシャル不支持
1873年春以前 絡んだとしても活字棒配置とキー配列の間に自由度。自由度説 カレント(1949)脚注22の確認待ちキー配列-タイプバー配置強関係性説、1871年?頃に確立。ここが、言説を支えるタイプバー配置決定原理原則として成立していなくてはならない。 不支持
アップストライク機 そもそも絡まないんだから、絡み対策を配列決定時の制約条件とするのはナンセンス すくなくとも衝突接触はあった。その対策の必要性がショールズ特許に列挙された効果の中にもみてとれる。「less liable to collide」(Sholes、1878年)http://slashdot.jp/comments.pl?sid=382172&cid=1477700 衝突接触の軽減は、配列改良決定にも配慮されていた。前打鍵タイプバーの乗っかり衝突や、固まることも、あったようである。http://www26.atwiki.jp/raycy/pages/156.html 配列改良には、衝突接触軽減にも配慮した
タイプバスケット機 タイプバー配置どう換えたってニタイプバー間の離散を確保できない連続文字のケースが残るだろう。そんなこと配慮するだけ無駄 過去の文字頻度傾向から将来打鍵されるであろう文字列傾向を推定するしかない。(ってか、開発期現在進行中に実際キー打って、当たるとキンコンカン明珍火箸http://b.hatena.ne.jp/raycy/20090901#bookmark-15727878、音もしたんじゃないかな。なにその機械、いい音色ね、って?音減らそうよお。)タイプバーの当たりが生じやすい文字頻度や連続文字に配慮つつ、目での追いやすさ、指のもって行きやすさ、タイプバーの干渉絡みにくさ等々に配慮されたキー配置が進展した。ショールズの“I”のうつろいもこの原理で進展したのかもしれない、、。任意の2タイプバー間における印字空域の開放状態を、タイプバー行程角度パーセントか何かで、論じておく必要があろう。ってか、タイプバー高確率ヒット配列を組めば、逆効果はてきめんだろう。http://www26.atwiki.jp/raycy/pages/158.html#id_bacfbabe タイプバーの配置移動は干渉多寡に効く
1882年の配列変更 ショールズ特許との抵触回避のためで、技術的理由によるものではない。 きっかけは安岡孝一氏主張http://slashdot.jp/~yasuoka/journal/489447のとおりとしても、なぜCXMが移動の対象箇所とされたかは、二連続文字組出現頻度から説明できそうである。(ただし、実装のディッカーソン規則性を仮定。)http://slashdot.jp/comments.pl?sid=469083&cid=1646237

概念カテゴライズの問題

安岡孝一説 一般解釈 カテゴリー、包摂範疇
タイプハンマーヘッド部 と アーム部 タイプバー、活字棒、印字棒
「アームという機構」 機構としてはタイプバー式。アームとは本来せいぜいタイプバーのタイプハンマーヘッド部が取り付けてある部位を指し示す程度なのではないかと思っていたが、、
が絡む 干渉、接触、衝突、抜き差しならない状態
機構タイプバー配置がまったく異なる カレント脚注22あたりの原理で通底しているとされている(確認待ち) ショールズらプロトタイプ機 対 Jenneらデザインによる製品機
機構がまったく異なる タイプバー式に共通の課題を抱えている。印字点一ヶ所を多数のタイプバーが時分割シェアして印字。 アップストライク(⇔アンダーストライク)対 フロントストライク

タイプバーの干渉の問題点

そもそも「タイプバーが物理的接触干渉すること」がなぜ問題なのか。タイプライター実用化での当時当面最大の課題障壁は、行ぞろえアラインメントにあったと
1872年8月10日付Scientific Americanの表紙記事『The Type Writer』
http://blog.goo.ne.jp/raycy/e/e7411f90cd0f755bca6ecbebd9d25497
過去のタイプ・ライターへのチャレンジャーの課題には 一定の文字送りとアラインメントにあったとは書かれてあるような、
から読める。タイプバーの接触は、
タイプバーは、スティック・ファスト抜き差しならぬ固着状態にならずとも、単に接触することも、行揃えアラインメントの観点からも、なるべく避けるべきことであった、とmy考える。
アームが絡む
フロントストライク式タイプライターも知らない世代では、
などとの認識も見られた。だが、金属部品が「絡まる」ことは実際にあった。タイプライター用語としての「絡まる」とは、
と解説されていた。だが、先に、タイプバーの干渉の問題点でみたように、単に接触することも問題なのであって、この単なる接触も「絡む」と呼びうるとmy考える。
また、実際に接触するのは、印字ヘッド部であって、印字ヘッドを支えるアーム部ないし棒部が接触することは、実際のタイプバー式では、ほとんど起こりえないような気もするのだが、、届かないような感じ、、?どうかな。http://blog.goo.ne.jp/raycy/e/5c5b90b70b1b74377ea4c20269003e16
印字ハンマーヘッド部が接触しあうというインシデント、、それはつまり一本のタイプバー全体への外乱力であり、タイプバーのうで腕部アームおよび付け根の支点軸受け部へも他タイプバーとの相互干渉効果として波及する、、

対象時点設定の問題、対象言説の定式化でのノイズ歪み

  • ショールズらの意図の現代QWERTY配列に残る影響を評価するなら、配列チューニングがショールズらの手の内にあった1873年春までに、まず着目すべきであろう。
  • 非目視的 触知式タイピングが、市場需要家獲得拡大への淘汰圧時代となった時期1880年代後半~1920年における市場選択肢中のキー配列中QWERTY配列は、比較最善であった(山田尚男より)。ネルソン-1919年出願までは現代的な意味での触知式打鍵とはいえまい。キーボードのサイズ面積もストローク深さも、現代とは異なっていたであろう、、 って、現代の時期画期も、もっと厳密にとる必要があるな、、手動式タイプライター廃滅後、ワープロワードプロセッサー時代、、
  • 引用元の主張の定式化時点での歪みノイズ

安岡孝一式歴史学の特徴

概念 カテゴライズ と 事象存在の歴史的実態

  • 何を違うと考え、何を同じと考えるか?
  • 概念操作、概念範疇の自分勝手な恣意的言いぬけのための手前勝手な伸縮
  • 文字コード屋との立場もお持ちの安岡孝一氏によるタイプライターの歴史。安岡孝一式歴史認識法パノラマとしての『キーボード配列QWERTYの謎』。
  • 記号歴史学 二次元コップレックス的というか、記号化文字符号化書面描画されたテキストを重視した歴史学、、かな?てな感じ、、
  • あった無かった、真か偽か、択一式? だが、尤もらしさ比べの局面もたまにある、、? 、、要検討
  • 言語の歴史時点フォーカス範囲の適用が、ごっちゃ?


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最終更新:2010年07月16日 14:10
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