「パソコン大会」という名の「タイピング大会」
タイピングの早さを競う事に何の意味があるのか疑問だ。
本文抜粋
「この学習が順調にできるのも入力ができるからこそ」と佐藤教諭は語り、基礎技能であるキーボード入力の重要性を強調した。今大会の参加は20名ほどだったが、「来年は学校をあげて参加したい」と佐藤教諭は意気込んでいた。
そもそもキーボードの配列(タイプライターのキー配列)は、あまり早いスピードでタイプされたとき文字を打ち込むハンマーがジャミングしない様にわざと使いづらい(ジャミングしない様に使用頻度の高いキーを離した)配置になっていると聞いた事がある。
パソコンの場合には、このようなジャミングの心配は無い。
むしろ、ネットを使った検索技術や、それを使った研究課題をプレゼンテーションするような技術を競わせ合うべきだろう。
ええと、毎日パソコン入力コンクールの実施要綱に、
とあるが、これを、規制撤廃レギュレーションの変更、どんな配列を使ってもオーケー。セッティング時間に、30分与えるとかって短いなあ、キーボードの持込オッケーとか、なんか、普段各自が使っている環境を持ち込めるようなルールにしたら、
ってあんまり現実味はないかな、、
以下は、後ほど、コメント予定
内 容 ニックネーム/日時
ま、タイピング大会ってのは19世紀からエンエンと続いてるもんですから…。ただ、「あまり早いスピードでタイプされたとき文字を打ち込むハンマーがジャミングしない様にわざと使いづらい配置になっている」ってのは、実はガセネタのようです。詳しくは
http://slashdot.jp/~yasuoka/journal の「QWERTY配列に対する誤解」をごらん下さい。
安岡孝一
2005/04/01 01:39
えっと、前に書いたことのつながりでいけば、
19世紀からエンエンと続いてる、、タイピング大会
ってのは、競技要項レギュレーションはどうなってたんでしょうか。マッガリンとかのころは、配列も自由だったんでしょうかね、 そうではないな。オープン参加じゃなかったのかな。
アンダーウッドとかレミントンチームとかが競っていたころは、どうだったんでしょうか。
メーカーチームの対決の場合には、特別に軽くチューニングしたマシンを持ち込んだとか、あっようだったな。
Dvorakでの最速だった人のは、そんな細工なしでの記録だったってな。
メーカーのサポートはなくても、ともかく、他流の配列でも、競える競技環境はあったってことなんでしょうね。
現行、他国のレギュレーションはどうなっているのか。国内でも、他に、配列他流でいける古テストはないのか。
コメントありがとうございます。
大学の人間工学の授業でそう習った記憶があるのでそう書いてしまいました。
ふと思ったのですが、続けて打つ可能性の高いキーが隣り合っていると、すぐに押せることから、なまじ打つづらい配列とは言えないという話ですが、私はこう考えます。
昔のタイプライターはキーのストロークも大きく、また強く打鍵する必要があったのではと思います。よって、関連度の高いキーが隣り合っていた場合、確実に打鍵するん場合にはそれなりの構えが必要で、素早く連続的には押せなかったのでは?と考えます。
かずゆき
2005/04/01 18:24
この説に関してはwikipediaのQWERTY配列でも述べられていますが
http://ja.wikipedia.org/wiki/QWERTY%E9%85%8D%E5%88%97
交互に打鍵した方がより安定して確実に打つことができると考えます。
実際、PlayStation2の標準機コントローラを使い「太鼓の達人」で遊ぶ時、連続してボタンをおすと、同じボタンを押し続けるよりも、違うボタンを押した方が楽なことに気づきます。
タンタンタンというリズムの場合には、1つのボタンを押しても大して苦にはならないのですが、ダダダダッと押す場合には、左右交互に押す方が楽だったりします。
以前お年寄りにパソコンを教えるボランティアをしていましたが、一番難しいのはダブルクリックでした。やはり同じキーを続けて押す動作というのは難しいようです。
キーのストロークが大きく、また必要とするトルクが大きいのであればなおさらかと考えます。
そう考えると関連性の高いキーをあえて隣に配置しているのは打ちづらくする為とも考えられないでしょうか?
あくまでも推測に過ぎませんけど。
かずゆき
2005/04/01 18:33
1872 年当時の「Type-Writer」(現在はNew YorkのUnisys博物館にある)は、20世紀以降の機械式タイプライターに比べてもストロークが大きく、確かに一打一打にものすごいパワーが要ります。しかも、ストロークが大きいがゆえにキーが戻ってくるのも遅いので、そんなに連続して打つことができず、「ダダダダッと押す」ことなんて、もちろん無理です。その上、そもそもQWERTY配列の最初の被験者であるLillian Sholes (Christopher Latham Sholesの末娘)は、右手だけを使って「Type-Writer」を打っていたようです。
http://www.library.wisc.edu/etext/WIReader/Images/WER0773.htmlにある写真がそうですが、左手はプラテンを押さえています。1872年当時の「Type-Writer」は、プラテンの下から活字を打ち上げる構造になっているので、左手でプラテンを押さえていないと、イマイチ印字が安定しないのです。
安岡孝一
2005/04/03 15:25
えっと、
1872 年当時の「Type-Writer」
しかも、ストロークが大きいがゆえにキーが戻ってくるのも遅いので、{安岡孝一)
1つのボタンを、 ダダダダッと押す場合(かずゆき)
そんなに連続して打つことができず、「ダダダダッと押す」ことなんて、もちろん無理です。(安岡孝一)
というのは、
別のキーならば、タイプバーが安全空域に戻りきる時間を気にしなければ、 ダダダダッと押すことは、できるでしょう、
あれ?
同じひとつのキーでも、ダダダダッと押すことはできるでしょう、戻りきってなくても。ただ、戻りきってないってだけで。
プラテンの送りが、どのタイミングで動くようになってるかも関係あるかな。印字が意味あるように行われる素地があるためには。
無理ってのはどうなのか。押すことはできる。意味がないってか、機械が鈍くて反応が追いつかないってだけで。
キーが戻ってくるのも遅い
写真がそうですが、左手はプラテンを押さえています。
まあ、形、ポーズであって、それは、手がぶれないように、どこかに何かに触って、露光時間の間、被写体としてのからだ腕手指がぶれないように安定させるために、タイプライターの一部に触っているって面が多いのではないでしょうか。
もっとも、露光時間は、1秒ぐらいなのかなどうなんでしょう?明治5年?
坂本龍馬のころは、分オーダーだったのかな、台に触ったりしてて。
したがって、QWERTY配列を設計したChristopher Latham Sholesは、両手で「Type-Writer」を打つことなんてそもそも頭になかったと考えられます。これらの点から「関連性の高いキーをあえて隣に配置しているのは打ちづらくする為」っていうのは、私には全く納得できません。私の個人的な考えとしては「目で見て探しやすくするため」の方が遥かに有力だと思われます。
安岡孝一
2005/04/03 15:26
今、読み直してたら、とんでもないミスが…。Unisys博物館をNew Yorkと書いてしまってるんですが、これBrusselsです。どうもすみません。
安岡孝一
2005/04/03 16:27
なるほど、安岡様の論を改めて読んでみました。私自身キーボードに対してそれほど研究している訳ではないので、なるほどなと思いました。しかしこの研究、日本人には難しいですね。もともと母国語ではない言葉の配列を研究するわけですから、どのアルファベットの使用頻度が高いか低いかわかりません。そもそも言葉そのものが生きているので、時代と共に微妙に変化して行くことを考えると、今時点良く使われる言葉から推測しても、その当時の言葉や文体と違えばその統計が正しいとは言えないと思いますし。タイプライターを使うような文章は公式に使う文章が多いのであまり変化が無いかもしれませんが。
かずゆき
2005/04/04 21:48
この研究、日本人には難しいですね。
日本国内で資料を持っているとしたら、山田尚勇氏かなと思って、中京大の後継先生に連絡したら、さあってな。あとは国立情報学研究所かなって、そちらでもわからないようだった。どうも写真コピーでとっていたのかなってなお話でした。
あとは資料があるとしたら、安岡孝一先生のところかな。
かずゆき
2005/04/04 22:03
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最終更新:2014年03月21日 23:32