Re:"キーボード配列の謎"の誤解|べいたまのパソネタ!

ここで何をしたいかというと、事象を浪川健治のプロトコルhttp://www26.atwiki.jp/raycy/pages/179.html#id_772bd7b6に準じて扱ってみようということである。
QWERTY言説は、いわば叙事詩である。http://blog.goo.ne.jp/raycy/e/c5f08e07e6a3ba5495a756d00782c287
もんごん文言メッセージ字づら言葉尻は、話し手も聞き手も・書き手も読み手も本当の言葉の意味の実像を知らずに扱っている、たましい言霊のこもってない一旦死んだ、一般人に聞こえるのりと祝詞のようなもの、お使いの術http://b.hatena.ne.jp/raycy/%E3%81%8A%E4%BD%BF%E3%81%84%E3%81%AE%E8%A1%93/のようにして世代を越えて渡り伝えられてきた呪文、ほんとは現代人には、すぐには、わけのわかるはずのない、古文書的古伝承なのである。そこにちりばめられた単語は、たとえ現代語のようにみえても、古語なのかもしれないということである。現代にもある単語が多いから、ついそのまま受けとれてしまえるだけ、危険度は、低くはない。さらには、後世の観点から付加された後付け的な説明も、それとなく加えられていたりする、、なまの生粋の古文書というわけでもない。後世のおせっかいが、原型をとどめないほどまでにまで変えてしまっている、、
そうだ、QWERTY言説の素にはいくらかの、いわば言葉の化石http://blog.goo.ne.jp/raycy/e/380bde92b9abc652105792f43b7bf586があったかもしれない。でも原型保存状態は極めて悪く、傷欠けもあり後世の”善意・悪意”の修復が加えられたり手垢がつきまくって回ってきたものである。そこで、読み解くためには、よくよく深い背景知識を持って、当たらねばならない。http://blog.goo.ne.jp/raycy/e/3b59d249efd37e4be87a61164cf48e15

タイプライター古語辞典

タイプライターひとつとっても、いろいろある。

(通称)タイプライター。米国特許呼称:タイプ-ライティング・マシンhttp://b.hatena.ne.jp/raycy/20090907#bookmark-15879054

  1. 1867年~1893年までは、タイプ・バー原理http://b.hatena.ne.jp/raycy/20090907#bookmark-15881127の場合には、アップストライク式
    1. 1867年プロトタイプ機から発売1873年末当初大文字のみ
    2. 1878年 大文字小文字シフト式発売
    3.  たしか少し遅れて18はてな年 カリグラフ 大文字小文字専用別キーを有するダブルキー複式機。たしかレミントン特許を使っていることもあり、配列にはQWERTYの影響がかなり入っている。
  2. 1893年~19世紀末 フロントストライク式発売(発明は1891年) タイプバー原理の場合には、先発アップストライク式と後発フロントストライク式が並存
  3. 20世紀初頭 タイプバー原理フロントストライク式製品が席巻。大文字小文字専用別キーを有するダブルキー複式機は淘汰され、1920年ごろには大文字シフト式が支配確立。

タイプバーhttp://www26.atwiki.jp/raycy/pages/165.html

  • 1867年ごろ以来のショールズらの仲間内では、タイプバーだったのかな、たぶん、、
  • 1872年のマスコミ上。サイエンティフィックアメリカンでは、タイプレバー:ロングアームとショートアームhttp://www26.atwiki.jp/raycy/pages/32.html
  • 1882年以前の特許書類 タイプレバー、レターレバー、タイプバーが並存。US Patents の long-arm and short-arm

タイプバスケット

  • アップストライク機では、円形が基本。
  • フロントストライク機では、半円弧未満扇形が基本。ってか、タイプバスケットといっていいんだぅけか、、まあ、呼ばれてることもあるようではあったが、

タイプバー・プリンシプル(プリンスィプル)http://b.hatena.ne.jp/raycy/20090831#bookmark-15703037

  • タイプバーの相互干渉衝突リスク
    • タイプライティングを中断させる、タイプライターのシステミックリスク
    • 印字の文字並び行揃えアラインメントを劣化させる

んと、なんかこんなことhttp://www26.atwiki.jp/raycy/pages/183.html#id_6a38de40、年表みたいなことなら、前にも書いたな、
http://blog.goo.ne.jp/raycy/s/%A5%BF%A5%A4%A5%D7%A5%E9%A5%A4%A5%BF%A1%BC%BB%CB
http://blog.goo.ne.jp/raycy/e/6150ed0735d455fa8669565f55ec0e4d
カリグラフの年号が入ってないな、、 順序も、レミントンの大文字小文字シフト式が先で、カリグラフが後だったはず。これは、ちょっと意外だったからなあ。


さて、QWERTY叙事詩は、どう伝えられ(字ずら言葉尻)、どう受け取られ(受信者内でわかるイメージにデコード変換認識受容)、どう再送出・再配信されたか。http://b.hatena.ne.jp/raycy/20090825#bookmark-15530216 http://www26.atwiki.jp/raycy/pages/146.html


事例検証

エントリ1「キーボード配列の謎」

2009-06-24 11:07:53エントリ初出http://ameblo.jp/dk2beihappy/entry-10286538204.html#main

「先生!キーボードの配列って何でアルファベット順じゃないの?」
と質問を受けるのですが、
調べてみると
この配置はタイプライターが起源のようですね。

タイプライターは、文字を打つと、印字するバーみたいなものが飛び出て、紙に印字という仕組みですが、よく打つキーを、隣同士にしてしまうと、バーが絡まってしまうという危険性があったんですね。
そこで、よく打つキー同士をなるべく離していくと、今の配列になったんだそうです。
(諸説色々あるので、正しいのは今はわかりません!)

一番上のキーはQWERTYUIOPとなっていますよね。
これは、タイプライターが発売された当初、タイプライターのセールスマンが、商品デモをする時に、
一番上のキーのみだけで
TYPEWRITER
(タイプライター)と打てるようにしたなんて、説もあります。

コメント

2009-06-24 18:46:46コメントhttp://ameblo.jp/dk2beihappy/entry-10286538204.html#cbox

1 ■QWERTY配列に対する誤解

「よく打つキー同士をなるべく離していくと、今の配列になった」ってのは、どうも事実と合っていないように思えます。だって、英語の連続する2文字で一番頻度が高いのは「th」だし、その次は「er」+「re」ですから、実際あまり離れてません。このあたり、よければ私のページの『QWERTY配列再考』もごらん下さい。
安岡孝一 2009-06-24 18:46:46

んと、元エントリは
よく打つキーを、隣同士にしてしまうと
なので、
なるべく離す
といっても、「なるべく距離を遠くに離すこと」ではなくて、「よく打つキーに関してはなるべく隣同士にならないように離散させてなるべく隣接は避ける」ってことではないかと思われるのですけれども、。頻度を勘案して、digraph文字組ごとに、重み付けして重点対策して、高頻度連続文字組ほど優先的に隣接忌避、分かれさせる。
ですから、コメント者の
あまり離れてません
と、離れかたの距離の程度を論点として応答しているようにもとれる、、 そうじゃないようにも取れないこともないが、、
元エントリーを、コメント者は、ちゃんと読めているのだろうか?って、こうして書いてみて、あらためていまさらはじめて(はっきりとってほどでもないかな)my感じました。

でもまあ、隣同士にすべきでない対象を、「タイプバー」と補正して読む必要はあるでしょうね。
そして、このエントリの文面だと、キーの近接とタイプバーの隣接が同値のような言い回しなので、フロントストライク式の(タイプバスケット?)半円弧状並びを想定しているかもしれない。
これは、エントリの参照元が陥っていたものかもしれない。
実際、フロントストライク式に切り替わったときには、
GNY配列http://blog.goo.ne.jp/raycy/e/358432c4f307a3e3890cbdb7c501f5c3みたくに、再接近したのかな?
「T」と「H」のタイプバーが、たぶん、、?
まあ、さすがにTHのタイプバー隣接はさせてないだろうなとは思うが、

フロントストライク式のタイプバーの並び順を調査する必要があるなあ。

40年前には実家にも中古が2台オリベッティとオリンピアだか、あったんだが、いまはってか30年ぐらい前に処分したようだった、、どっか近くの中古屋で見れれば、それが早そうではあるが、、http://commons.wikimedia.org/wiki/File:Typewriters.jpg ウィキペディアのフロントストライク タイプバーのならび例http://b.hatena.ne.jp/raycy/20090908#bookmark-15883520 http://snyderstreasures.com/images/spy/german/TypewriterOlympiaSimplexHammers.jpg
フロントストライク機でも、隣接忌避されてるdigraphはあるかもしれない。てか、QWERTY配列の関係から、ある程度は決まっちゃってるんだろうけれども、それでも、少しは左右にずらしてるかもしれない?そんなことないはず?どっちだ。

おっ?QWERTZ

この上にある2例
  1. ウィキペディアのhttp://commons.wikimedia.org/wiki/File:Typewriters.jpg ウィキペディアのフロントストライク タイプバーのならび例
  2. オリンピアのhttp://snyderstreasures.com/images/spy/german/TypewriterOlympiaSimplexHammers.jpgオリンピアのフロントストライクQWERTZの タイプバーのならびのNとUも、
QWERTZだった。ウィキペディアのは、配列順が
…・・、数字、文字、文字、文字、数字、文字、文字、文字、数字、・・・
と、数字境いに文字が三連なのに、オリンピアのは中央部で、文字が四連とか2連とか、何か事情があるのかな?

あと、QWERTZだとか、ほんのちょっとだけ配置を換えているのは、特許の関係とかもあるのかもしれないけれども、その地の言語ローカルに対応させて最小限の変更で、言語対応をしてるのかも。Colemakと同様な着想で。

エントリ2「"キーボード配列の謎"の誤解」

2009-06-27 08:24:57再掲加筆訂正告http://ameblo.jp/dk2beihappy/entry-10288378887.html#main

さっそく安岡さんのホームページを見させて頂きました。

QWERTY配列(いまのキーボードの並びのこと)になっていくまでには、タイプライター会社の提携など
複雑なからみがあったんですね。とても奥深いです

他にも、キーボードの上の列を TYPEWRITERと打てると言うくだりに関しても
昔はタイプライターの単語は「TYPE-WRITER」と書いたのだそうです
それならば、ハイフン(-)もキーボードのその列に来ていないとおかしいわけですよね

色々勉強になりました。

詳しくはこちらのホームページをご覧下さい

インターネットは勉強になります。キーボード配列の奥深さを知れてよかったです。
安岡さん有難うございました。

現在につながるいわゆる「QWERTY配列が決定された」のは1882年のことhttp://slashdot.jp/~yasuoka/journal/295055だそうです。
TYPEWRITERと打つことができる英字が上段にそろったのは、1882年よりだいぶ前、
#ref error :画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。
http://www26.atwiki.jp/raycy/pages/143.html
1873年末いわゆるタイプライター製品化初号機系いよいよ販売開始ごろのこと。http://b.hatena.ne.jp/raycy/20090909#bookmark-15912011
(1882年ごろのレミントン系機商標は「TYPE-WRITER」だったそうです。ここでなぜ1882年が出てくるか、わかりますか?)
1873年末1874年の「タイプライター」のつづりの状況を知りたいところだが、その辺前にも調べたが結論が出たわけではないhttp://www26.atwiki.jp/raycy/pages/53.html。だがその一年ほど前の1872年の記事での例ならばあったので、そのテキスト部を抜書きしときました。http://blog.goo.ne.jp/raycy/e/e7411f90cd0f755bca6ecbebd9d25497、下にその部分を画像版にして再掲しときます。(元データ提供配信源http://slashdot.jp/~yasuoka/journal/400631より)



ハイフンの入っていない、「タイプ・ライター」。ただし分かち書きhttp://blog.goo.ne.jp/raycy/e/a47f9538e008b460c596002e6ac4e9faです。
ところで、
1872年8月10日付Scientific Americanの表紙記事『The Type Writer』を読み返していて、妙な記述に気がついた。http://slashdot.jp/~yasuoka/journal/295055
って、元記事は、タイプ-ライティングが可能なキャラってわけじゃないかもしれないけれども、『THE TYPE WRITER』。原文に忠実に引用するなら、
8月10日づけ1872年当時の記事のタイトルは、小文字は入ってなくてすべて大文字で書かれてあってその記事タイトルは

『THE TYPE WRITER』


あと、過去のyasuoka (21275)情報により、1874‐1875年ごろの、フロントパネルに書かれてある文字が、読み取れそうだ。なるほど、報告にあった通りのようだ。http://slashdot.jp/comments.pl?sid=368963&cid=1195446
#ref error :画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。
http://www26.atwiki.jp/raycy/pages/190.html

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最終更新:2009年09月13日 05:23
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