〈神祇官〉


◆特性

戦場での役割:中衛or後衛支援or後方攻撃
HP:普通
MP:普通
装備可能な鎧:布鎧、和風専用装備
装備可能な白兵武器:杖、刀、魔法具
装備可能な射撃武器:和弓


◆解説

霊と言葉を交わす〈神祇官〉は、日本サーバー独自の職業である。北米サーバにおいては〈霊媒師〉(メディウム)というクラスが〈神祇官〉に相当し、スキルなどの演出が異なっている。刀や巫女装束など、和風の装備を使用できることもあって日本サーバでの需要は高く、男性キャラは「神主」、女性キャラは「巫女」と呼ばれて親しまれている。
〈神祇官〉のスキルには武器攻撃と魔法攻撃がバランスよく存在し、錫杖のほかに刀や弓も装備できるため、近接戦闘を行う「殴り〈神祇官〉」も、見た目の華やかさもあって人気がある。しかし、なんといっても〈神祇官〉を特徴づけるのは、〈禊ぎの障壁〉をはじめとする「ダメージ遮断魔法」である。
「ダメージ遮断魔法」は〈ヒール〉のようにダメージによって減ったHPを回復するのではなく、キャラクターの代わりに一定量のダメージを肩代わりする障壁を張る魔法だ。障壁のぶんだけHPが増えたと見ることもでき、障壁が健在な限りダメージに付随する毒などの効果も受けず、回復によってHPが「あふれる」ことがないため、HPが全快の仲間に使うこともできる。〈大災害〉以後は、「ダメージ遮断魔法」によって攻撃を無効化すれば痛みを感じないという現象も発見された。
良いことばかりのように思える「ダメージ遮断魔法」だが、HP効率にすれば、回復魔法の中で最も悪い。ダメージを遮断するよりも一度ダメージを受けてから回復する方がはるかにたやすいため、〈神祇官〉のMP消費は早く余裕はない。また障壁を張ったり更新するタイミングをつかむのは難しく、他の回復系職業以上に仲間の状態に気を配る必要がある。また〈神祇官〉は、HPを「回復する」能力は回復系職業の中で最低であり、ダメージを受けていない間はよいが、一度ピンチになってからの立て直しはやや苦手。
見た目につられて〈神祇官〉を選んでしまった初心者が使いこなせずに泣きを見ることも多く、「初心者殺し」と称されることもある。
以上のように、難しい、とっつきづらいという印象のある〈神祇官〉だが、その分、熟練してスキルを使いこなし、活躍できたときの喜びは大きい。〈神祇官〉こそ、自分が「上手くなった」ことをもっとも実感できる回復系職業である。


◆ビルド

■祈祷師/祈り巫女:結界防御型

〈神祇官〉のうち、回復魔法を重視して構築されたビルドは「祈祷師」と呼ばれる。仲間が倒れるのを防ぐ、という回復系職業の基本に忠実に、「ダメージ遮断魔法」と回復魔法を駆使して、後方から支援を行うプレイスタイル。
主軸となるスキルは、やはり〈神祇官〉の売りである「ダメージ遮断魔法」である。〈禊ぎの障壁〉が綻んだと見るや〈鈴音の障壁〉で修復を行い、それでも間に合わないようなら〈四方拝〉〈護法の障壁〉のような強力な魔法で凌ぎ切る。熟練した「祈祷師」は、低難度のクエストならば戦闘の初めから終わりまで障壁を絶やさないことすら可能であり、自分のHPが減らない、という他の回復系職業と一線を画する安心感を仲間に与えることができる。
「ダメージ遮断魔法」は、張ってしまえばあとは消滅するまでダメージを吸収してくれるため、障壁が健在な間の「祈祷師」は〈物忌み〉などの補助魔法で仲間の支援を行うほか、時には攻撃魔法で敵を打ち倒すこともある。防御的なビルドのため、単純に威力の高い魔法よりは〈鏡の神呪〉のように補助的に回復効果を併せ持つ魔法がよく用いられる。
魔力を高める錫杖と簡素な布製の装束、といった装備が定番で、近接戦闘はあまり得意ではない。「ダメージ遮断魔法」を駆使して前衛の耐久力を強化し、自身を含む後衛に敵の攻撃が及ぶのを防ぐのが「祈祷師」のスタイル。いつ、誰に障壁を張れば有効かを素早く判断せねばならず、パーティ全体の戦況を俯瞰して把握する能力が求められる。
作中ではミノリが典型的な「祈祷師」型の〈神祇官〉。最初は基本中の基本たる〈禊ぎの障壁〉すら使いこなせていなかった彼女も、〈ラグランダの社〉での戦闘訓練を経て大いに成長し、「祈祷師」に必要な戦況判断の資質を開花させつつある。

■戦巫女:武器攻撃型

「戦巫女」は、近接武器を携えて戦場を駆ける〈神祇官〉のビルドのひとつ。薙刀や刀といった得物と和装の組み合わせは見た目にも華やかで、男女問わず人気のあるビルドである。
鎖帷子程度の鎧しか身に着けられず、HPも決して多くはない〈神祇官〉が前線に出るのは相応のリスクを伴うが、「ダメージ遮断魔法」は自分にも使えるため、〈禊ぎの障壁〉を張ってから〈天足法の秘儀〉によって強化された移動力で一撃離脱を繰り返すことで、比較的安全に攻撃を行うことができる。
〈凶祓い〉の名を冠した〈神祇官〉の武器攻撃特技は、回復系職業にしては威力が高めに設定されており、リスクを冒す価値は十分にある。攻撃を行いつつ自分に障壁を張る〈白蛇の凶祓い〉、命中させた敵が状態異常を発動していると威力が増す〈犬神の凶祓い〉を主軸にするキャラクターが多いようだ。危険な状況を脱するための〈飛び梅の術〉のような移動魔法が豊富に存在するのも、「戦巫女」のスタイルに適合している。
祈祷師は〈神祇官〉の主流ビルドではあるしPTやレイドなどで求められる回復性能を備えているが、その一方でソロ行動時に攻撃力不足でストレスが溜まる。
だが武器攻撃を行うということはその分仲間に回す「ダメージ遮断魔法」が少なくなるという事と同義のため、「やられる前にやる」前のめりな戦い方になりがち。「戦巫女」には、鉄壁の防御で被害ゼロを目指すのではなく、ある程度の被害は必要な代償と割り切り、敵を素早く倒すことに注力できる思い切りの良いプレイヤーが多い。
作中では〈西風の旅団〉ナズナが「戦巫女」スタイルの〈神祇官〉である。くノ一を自称する彼女の動きは「戦巫女」の十八番たる一撃離脱の粋を極めており、高速移動で戦場を飛び回りつつ攻撃と回復を繰り返す華麗なものであるが、勘と経験で成り立っているため本人にも解説できないようだ。

■弓巫女:遠隔武器・魔法型

同じ武器攻撃型〈神祇官〉でも、近接攻撃寄りの「戦巫女」に対して、和弓を装備して後列から攻撃を加えるビルドは「弓巫女」と呼ばれる。
〈凶祓い〉系の武器攻撃特技は弓にも対応しており、安全な後方から攻撃できることから、「戦巫女」より安定した戦い方ができる。また、敵の体勢を崩して仲間の攻撃を有利にする〈露払い〉や、〈剣の神呪〉に代表される遠隔攻撃魔法を織り交ぜることで、状況や相手に応じた柔軟な対応ができるのも強み。
遠距離攻撃を行えるため、移動魔法はあまり重視されない。その代わりに「ダメージ遮断魔法」や〈石凝の鏡〉のように仲間の防御を固める魔法が好まれる。タイプはそれぞれ異なるものの、援護に長けた「祈祷師」と攻撃寄りの「戦巫女」の中間に位置するビルドといえる。
ただし多くの弓はモンスターとの近接状態ではオートアタックが停止する。近すぎる敵には攻撃が出来ないのである。弓巫女は回復と攻撃力を高レベルで手に入れた代償にソロ能力を大きく失っている。
〈円卓会議〉十二ギルドマスターのひとり、アインスがこの弓〈神祇官〉である。〈エルダー・テイル〉のゲーム時代、装備した武器は戦闘が開始されターゲットさえ指定されて入れば、武器に設定された時間ごとにMP消費のない「通常攻撃オートアタック」を繰り出していた。遠隔武器使用の最大のメリットは、MP温存のために攻撃呪文を控えている場合でも、装備武器によるオートアタックでダメージに貢献できることである。遠隔武器が高位の幻想級であれば、MP吸収やそのほかの付帯効果も期待できる。ちなみにアインスは「弓巫女」という称号にお冠である。性差別反対。男だって〈神祇官〉をしたいのだそうだ。


◆代表的な特技

たおやかなイメージとは裏腹に、魔法および武器の攻撃特技が充実している一方、「ダメージ遮断魔法」をはじめとする防御・回復特技を備え、自身や味方を強化する援護魔法のバリエーションも回復系職業で随一を誇る。全体として粒揃いの印象を受ける〈神祇官〉の特技だが、反面、良くも悪くも尖った性能の特技が多いため、使用する相手やタイミングを間違えるとコストに見合った効果が得られないこともままある。使いこなすには熟練を要するが、それゆえ〈神祇官〉は奥が深くやりがいのある職業なのである。

■〈禊ぎの障壁〉

防御魔法・ダメージ遮断:〈神祇官〉の固有回復魔法であるダメージ遮断魔法のひとつ。水色の鏡のような障壁を張る。障壁は一定の耐久力を持ち、敵から攻撃を受けるとHPの代わりに障壁の耐久力にダメージが適用され、対象を保護する。ダメージによって耐久力が尽きた時点で障壁は砕け散り効果を失う。戦いを先読みして使用しなければならないことから、回復三職の固有回復能力の中でも最も運用が難しいとされる。だが、〈施療神官〉の反応起動回復や〈森呪遣い〉の脈動回復がダメージを受けた後で回復するのに対して、〈神祇官〉のダメージ遮断は攻撃のダメージとそれに付随する効果そのものを無効化することから、ダメージと状態異常を同時に与えてくるような攻撃に強いという利点もある。また、直接自分の生身で戦わなければならなくなった〈大災害〉後の戦闘では、ダメージに応じた「痛み」を受けるようになったが、ダメージ遮断魔法はこの「痛み」を軽減・無効化することができるため、〈大災害〉後の世界において〈神祇官〉の評価と需要が高まっている。また、障壁のエフェクトにも若干のアレンジが効くようになり、模様や絵を表示する〈神祇官〉も居る。

■〈護法の障壁〉

防御魔法・ダメージ遮断:広範囲を対象として複数の味方にまとめてダメージ遮断魔法をかける上位魔法。範囲内の仲間に対して〈禊ぎの障壁〉と同様のエフェクトが発生する。強力な効果に相応しくMP消費は大きく、再使用規制時間も長い。特技の習熟段階を上昇させることで短縮が可能だが、レベル上昇にしたがってより高位の障壁魔法を習得することになるため、低レベルのうちから習熟段階を上昇させるメリットは薄いとされる。大規模戦闘などでドラゴンのブレスを防ぐなど活躍のチャンスは多いが、高性能ゆえに〈熟練の巻物〉の相場も高く、奥伝の書ともなれば価格は天井知らずとなっている。

■〈治癒の祈祷〉《ヒール》

回復魔法:全ての回復職が初期取得している最も基本的なHP回復魔法。HP回復量そのものは多いが、詠唱時間が長くMP消費も大きいため再生、障壁、反応起動とくらべ、あまり効率は良くない。回復量の多さから初心者ほどこの魔法に頼りがちな傾向から、多用するヒーラーは二流三流のヒーラーと評されやすい。だからといって全く使わないヒーラーもまた論外であり、的確な使い所を見極められるかどうかがヒーラーの技量の目安となる。使用時には自分の周囲にうっすらと暖かい光が浮かび、それが光の粒子となって対象に降り注ぐ。

■〈物忌み〉《パシフィケーション》

ヘイト操作魔法:自分、もしくは味方1人のヘイトを減少させ、敵の標的から外れ易くする。ヘイトの上昇を任意に抑制できるため有効度は高い。しかしながら、ただでさえ戦闘中は忙しい回復職がその合間にヘイト調整まで行なうのはかなりの負担になることは明白なため、効果的な運用は難易度が高い。ヘイトを低下させる時に青白い光が蒸発するようなエフェクトが発生する。

■〈勾玉の神呪〉

攻撃魔法:敵1体の足元に勾玉を模した陣が浮かび、そこから立ち上る闇が敵を襲う。通常の魔法ダメージに加えて、追加効果として対象に一定時間、継続ダメージを与え続ける効果を持つ。この継続ダメージは、この魔法が複数回命中した場合に累積し、ダメージ量が増加していく。「1体の敵に連続使用すると有効」「時間ごとの継続ダメージが有効となるのは長期戦」といった性質から、単体の強敵に対して使用するのが最も効果的。頑丈な敵や対ボス戦用の魔法として定評がある。

■〈鏡の神呪〉

攻撃魔法・回復魔法:術者の眼前に輝く鏡があらわれ、放たれた光線が敵を撃つ。この魔法で敵にダメージを与えると、同時に「パーティ内で最もヘイトが高い仲間」1人のHPが回復する。主に盾役が回復対象になるため、攻撃と回復を同時に兼ねる利便性から広く愛用されている魔法である。角度によっては〈神祇官〉の顔から光線が出ているようにも見えるため、「神々しい」「ありがたや」と拝む信者もいるという。

■〈剣の神呪〉

攻撃魔法:虚空から無数の剣が降り注ぎ敵を切り裂く範囲攻撃魔法。〈神祇官〉の攻撃魔法としては威力が高く、範囲攻撃ができることから優秀なダメージソースとなる。さらに、自分よりレベルの低い敵を一定確率で即死させる効果も持ち、魔法攻撃型〈神祇官〉の主力となる魔法。一方で、範囲攻撃魔法の例に漏れずヘイト上昇率と消費MPが高く、また詠唱時間も他の神呪と比べてやや長いため、むやみやたらに連発する呪文ではない。

■〈三方御饌の神呪〉

攻撃魔法・防御魔法・ダメージ遮断・必殺魔法:敵1体に大ダメージを与えると同時に、パーティ全員に強力な障壁を付与する〈神祇官〉屈指の必殺魔法で、24時間に1度しか使えない。付与される障壁の強度は敵のレベルとランクに依存するため、弱い敵に使うよりレイドボスなどの強敵に使うほうが効果が高いが、一般的な攻撃魔法に比べて射程が短く設定されており、接近して使わねばならないリスクを伴う。使用すると敵の足元から供犠台のエフェクトがせり上がり、生命力が抜けるかのように青白い光が敵の身体から抜けて天に昇ってゆく。大いなる凶事を司る「厄災の星」の力を借りる魔法と設定されており、いずれこの「厄災の星」に絡む日本サーバーオリジナルのクエストが実装されるのではないか、とプレイヤー間で噂されていた。

■〈雲雀の凶祓い〉

攻撃技・移動補助技:凶祓いの名を持つ〈神祇官〉用の武器攻撃技のひとつ。使用すると同時に使用者の足元から翼が吹き上がるエフェクトが発生する。この特技最大の特徴は武器攻撃後の硬直が発生せず、即座に移動が可能な点である。かつてはこの特性を利用し、弓を装備した〈神祇官〉による逃げ撃ち戦術がPVPで最強を誇っていた。現在は数度にわたるバランス調整により弱体化(威力低下・移動距離の減少・再使用時間の延長など)しているが、それでもなお強力な特技の一つであることに変わりはない。

■〈白蛇の凶祓い〉

攻撃技・防御技・ダメージ遮断:凶祓いの名を持つ〈神祇官〉用の武器攻撃技のひとつ。使用すると術者の周囲に、蛇の鱗を思わせる半透明のダメージ遮断障壁が発生する。攻撃性能は平凡だが、自分へのダメージ遮断障壁を更新しつつ攻撃できる特性から、前衛に立つ殴り〈神祇官〉に人気の高い特技。また、ソロで戦う場合には、回復(ダメージ遮断)と攻撃を、1手順で行えるために、有力な選択肢になり得る。使用頻度が高い割に特技名が言いにくいため、「スネーク」の愛称で呼ぶ〈冒険者〉が多い。

■〈犬神の凶祓い〉

攻撃技:凶祓いの名を持つ〈神祇官〉用の武器攻撃技のひとつ。武器に獰猛な犬を模したエフェクトが重なる。〈神祇官〉の特技としては高い基礎威力を持ち、さらに「攻撃対象が状態異常を受けている時に威力が増す」という特性も持つため、他の特技や仲間との連携で効果的に使うことで大ダメージを与えることも可能。攻撃重視の殴り〈神祇官〉の主力特技。

■〈露払い〉《アシストアタック》

攻撃技・行動阻害:装備している武器で牽制攻撃を行う。直接敵にダメージを与える能力には乏しいものの、敵の体勢を崩して隙を作る効果があり、続く味方の攻撃を有利にする。武器攻撃職などの専門職に比べればつたない攻撃だが、援護としては優秀な特技である。

■〈燈明招来〉《バグスライト》

その他・補助魔法・召喚:全ての回復職が共通で習得できる照明魔法。蛍の幻獣〈バグスライト〉を召喚し、周囲を明るく照らす。幻獣を召喚するとはあるが効果はごくごく単純で、光量調節なども効かない。

■〈天足法の秘儀〉

移動補助魔法:一定時間、術者または味方の移動速度を上昇させる補助魔法。使用時にはくるぶし付近に翼が生えるようなエフェクトが現れる。他の移動速度上昇特技と効果が重複するため、〈冒険者〉の超人的な身体能力も相まって「100m9秒の壁」を突破した例も報告されているという。

■〈大祓えの祝詞〉

回復魔法・防御補助魔法:輝く水色の輪が術者の周りを八の字に回転するエフェクトが発生し、術者を中心とした広範囲の味方の呪詛系および精霊系の状態異常を回復、さらに一定時間、同様の状態異常の予防効果も持つ。状態異常を受けた後で使っても問題はないが、敵の状態異常攻撃を見切ってあらかじめ使用しておくことで戦闘は格段に有利になるため、〈神祇官〉の技量と知識が問われるテクニカルな特殊回復魔法。
再使用規制時間は20秒。

■〈石凝の鏡〉

防御魔法:「いしこりどめのかがみ」。味方単体の防御能力を高め、一定時間対象が受けるあらゆるダメージを軽減する。性質の違いからダメージ遮断魔法と併用が可能なため、ダメージ遮断魔法だけでは凌げないような強敵を相手にする際に真価を発揮する。使用時には対象の前に二枚の銅鏡が回転しながら現れるエフェクトが表示される。明るく表示される鏡と暗く表示される鏡の二枚で、残像とコントラストで陰陽巴のように見える。

■〈神楽舞〉

その他・補助技:この特技使用後4秒間に使用する魔法の詠唱時間が1回だけほぼゼロになり、2つの魔法を同時(に近い速度で)使用することが可能となる。もちろんMPはそれぞれに必要となるし、大技の連打はヘイトを稼いでしまうので、使い所を見極める必要がある。また、この際「沈黙や窒息といった状態異常中でも魔法を使用できる」という効果もあるため、状態異常中の緊急回避としても用途がある。神楽舞の名前のとおり、特技使用時に簡易的な舞のようなモーションを行なう。

■〈四方拝〉

防御魔法・ダメージ遮断・必殺魔法:使用者およびその周囲の仲間を〈禊ぎの障壁〉に似た白黒赤青の四枚のダメージ遮断障壁が四角柱状に覆う、強力なダメージ遮断魔法。遮断量も多く、詠唱時間がほぼゼロ、しかも沈黙や窒息状態でも使用可能と非常に高性能。一方、再使用規制時間は24時間と極めて長く、一発きりの緊急回避技として使用タイミングの難しい特技でもある。

■〈鈴音の障壁〉

防御魔法・ダメージ遮断:〈禊ぎの障壁〉などの通常のダメージ遮断魔法を重ねがけをした場合は、最も耐久力が高いものに上書きされるが、これに対して〈鈴音の障壁〉は、すでに効果を発揮しているダメージ遮断障壁の耐久力を増加させる効果を持つ。この効果を駆使すれば、一度張った障壁を維持し続けることも理論上は可能である。もっとも〈鈴音の障壁〉の障壁量はすくなく、敵から与えられるダメージ=障壁の弱体化の方がペースが速い事がほとんどである。障壁を破壊されるたびに使用しなおすより、この特技を使用した方がヘイトや消費MPの点で効率はよいが、通常のダメージ遮断魔法と比べて射程が短いため、使用するには前に出る必要がある。そのため効果的に運用する難易度は高い。使用時には「シャリーン、シャリーン」と澄んだ鈴の音が響き、かざした武器から小さく波紋状の白いエフェクトが浮かぶ。

■〈快癒の祈祷〉

回復魔法:〈神祇官〉の固有回復魔法。回復量は低いが詠唱時間・再使用時間ともに短いため、〈ヒール〉などとの併用で素早い回復行動を行なえる。エフェクトは小さな瑠璃色の勾玉が対象の周囲に現れ、小さく鈴の音が聞こえる。〈小回復〉とよばれることもあり、手軽なため通りすがりの〈神祇官〉が激励代わりにかけてくれることも。〈大災害〉後のアキバでは、この鈴の音が「無事な帰りを願う神祇官の挨拶、祈り」として広まりはじめた。

■〈討伐の加護〉

攻撃補助魔法:使用直後8秒間の自分の攻撃ダメージを大きく増やす。刀や弓で戦う玄人向けビルドである「戦巫女」御用達の特技。習熟度を上げることで再使用時間が短縮されるため、カンストした打撃系神祇官にはこの魔法を極めようと血道を上げるものも少なくない。

■〈防人の加護〉

防御補助魔法・回復補助魔法:使用直後8秒間に使う「ダメージ遮断魔法および回復魔法」の効果を大きく増やす。攻撃型でないと意味がない〈討伐の加護〉と比較して、より人気の高い特技。こちらも習熟度を上げることで再使用時間が短縮されるが、人気が高い分「奥伝の巻物」の市場価格は暴騰している。

■〈飛び梅の術〉

移動魔法:自分専用の転移魔法。その場に梅の花びらが散るエフェクトを残し、指定した位置に瞬間移動する。こう書くと非常に強力な術のように思われるが、自分を中心に八方向距離固定6mで転移するだけであり、ゲーム中この呪文をつかうシチュエーションは少なかった。〈大災害〉後には転移位置を術者の意思である程度制御できるらしく、使いこなすための練習に励む〈神祇官〉もいるらしい。また、使用時に梅の香りも発生することが判明し、芳香剤代わりにも使われている。

■〈神馬駆けの術〉

移動魔法・召喚:馬型の式神を呼び出して移動手段にする。効果時間は5分と短く、自分専用のため長距離の旅の役には立たないが、戦闘中でも使用可能なため馬上戦闘が可能になる。ゲーム時代は折り紙の馬のようなエフェクトが表示されて単純に移動速度が上昇しただけであったが、〈大災害〉後は実際に紙の馬が現れて騎乗するようになった。この点については賛否両論である。

■〈見鬼の術〉

攻撃補助魔法:近接攻撃の命中率がわずかに上昇する。霊体型のモンスターは、物理的な攻撃を数十%の確率で無効化する能力を持っていることがあるが、この術の効果中はそれを無視できるようになる。もちろん、命中判定そのものは必要なため〈見鬼の術〉を使っているからといって必ず命中させられるわけではない。実装当時は「〈見鬼の術〉を使っているのに霊体に攻撃があたらない!あたりにくい!」というメールが運営に数多く寄せられたという。そのため、数度のバランス調整が繰り返された。目が薄青く輝くエフェクトがかかるので、〈大災害〉後はいきなりやると非常に怖い。

■〈式神遣い〉

その他・補助魔法・召喚:式神を呼び出し、自己の行動を補助させる。使用するとさまざまな姿の式神が使用者の周囲に現れ、5分ほどの間使用者のステータスが僅かに上昇する。ゲーム時代はおまけ程度の扱いで実用魔法ではないとされていた〈式神遣い〉だが、〈大災害〉後には式神が使用者と感覚を共有していることが判明し、偵察などに高い効果を発揮するようになった。もちろん純粋にマスコットとして式神を愛でるプレイヤーも少なくない。

■〈神降ろしの儀〉

その他・補助魔法・必殺魔法:効果時間中は、直後に使用した特技の熟練度が1段階上昇したかのようにあつかわれる(初伝であれば中伝というように)。神祇官の強力な切り札。拡張パック『炎の贈り物』で秘伝書システムの実装とともに導入された追加特技。使用すると、術者に個人ごとに異なる姿の神霊の姿(おおよそ30種前後といわれる)が重なるエフェクトが現れるのだが、エフェクトの種類は〈冒険者〉のPC氏名から計算で決定される。美しい女性や勇ましい武士の姿をした神霊が人気な一方で、巨大ナマズや筋骨隆々たる巨漢の姿をした神霊は一部の愛好家をのぞき「ハズレ」扱いされているため、望んだエフェクトを求めてキャラクターの作り直しをするプレイヤーまで現れた。

◆資料集未記載の特技

■〈魂呼びの祈り〉

〈神祇官〉の固有蘇生魔法。死亡者は術者の足元に転移されて蘇生する。安全距離までの退避と復活を同時に行える便利な呪文。

■〈厄おとしの祝詞〉


■〈反魂の祈り〉


■〈正鵠の加護〉《ホーリーヒット》


■〈方違え〉

味方を吉兆の方向へ導き、より理想的な位置へと移動させる特技。

■〈禹歩〉

特殊な歩法で味方に降りかかった不調や災難を祓う特技。


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