〈設計士〉

名称:設計士
分類:生産系

◆解説

〈設計士〉は、様々な建築物の設計を専門とするサブ職業である。
ギルドホールの拡張上限の増加や機能追加へのボーナス、砦や城といった特定ゾーンにおける有利な補正を受けられる特技など、〈大工〉とは能力の及ぶ分野が変わってくるため、上級職ではなく、派生職のひとつとされている。


◆〈セルデシア〉における〈設計士〉

城や屋敷、砦に防壁、ひいては街の在り様など、広く建物の設計を行う専門職として、〈セルデシア〉世界における〈設計士〉は都市部を中心に活躍している。建築そのもの専門家である〈大工〉と比べ、そのデザインや機能を評価対象とされるため、職人であると同時に芸術家としての側面も持つ。
有力貴族は必ずといっていいほどお抱えの〈設計士〉を雇っている。そうして、意匠を凝らした館や庭などを作らせることがステータスなのである。貴族が〈設計士〉を重用するのには、実用的な意味もある。
〈セルデシア〉こと〈自由都市同盟イースタル〉の貴族は、領地を亜人などの脅威から守ることも大きな役割であり、堅固な城壁や防御効果の高い街作りを行う上で、〈設計士〉による都市計画は大きな意味を持っているのだ。また、貴族付きの〈設計士〉は、屋敷の隠し通路や侵入者対策の罠の仕掛けなどの秘密を握る立場でもある。こうしたことから、貴族が〈設計士〉の流出を許さず、他の貴族の引き抜きを受けた者を後ろ暗い方法で引き止める例すらもあるという。
都市では貴重な存在とされる〈設計士〉だが、地方の村落での需要はあまり高くない。むしろ実際に建築物を建てる技術がある〈大工〉の方がありがたがられる傾向があるようだ。
〈設計士〉の技は通常、徒弟関係の中で引き継がれるが、一部の〈設計士〉は後進のために技術書とでもいうべき書物をしたためることがある。こうした書物を使い、独学で〈設計士〉となる者も、少数ながら存在する。〈設計士〉の専門書は希少で、基礎が書かれたものでも高価な値がつき、高度なものであれば騒動の種になりかねぬほどの価値がある。


◆ゲーム時代の〈設計士〉

〈エルダー・テイル〉には、プレイヤーが自身で建物を建てることはできない。このため、家のデザインなども行うことはできなかった。
その代わり〈設計士〉に行うことができたのは、ギルドホールの充実に必要なキーアイテムである〈設計図〉の作成だった。これは通常、相当額の大金を積むか、一部のコンテンツのレアアイテムとして入手できるもので、対応する〈設計図〉がないと、ギルドホールの拡張や機能の追加、内装の変更等を行うことができなかった。
〈大工〉はこうした拡張、機能追加、内装変更時の必要費用を軽減することができるのに対して、〈設計士〉は、こうした行動をとるための前提条件となるアイテムを作成することができたのである。大人数が収容できるホールともなれば、〈設計図〉の作成に必要なレベルも高く、専属メンバーがいない場合には他ギルドの〈設計士〉などから高額で買い求めるしかなかった。
また、わずかながらであるが、砦や城壁などが存在する防衛戦クエストにおいては、〈設計士〉の特技によって構造物の耐久度等が強化される効果もあったため、PvPやさまざまなタイプのクエストに備える大規模戦闘系ギルドには専属の〈設計士〉がいることも多かった。
ハイエンドコンテンツになるほど、数パーセントの補正の積み重ねが重要になるため、ギルドホール拡張のための生産系としてよりも、防戦の戦力を底上げできる補助系サブ職業としての価値を重く見たプレイヤーが相当数存在したのである。
このため、生産職しては珍しく、〈設計士〉は大手生産系ギルドよりも大規模戦闘系ギルドで目にすることの多い、独特の位置付けのサブ職業であった。


◆〈大災害〉後の〈設計士〉

〈大災害〉後は実際に建造物のリフォームや建築が可能となったことから、〈設計士〉もアイテムとしてだけでなく、実際の設計図を書くことができるようになり、「自分でデザインした家」を建設することが可能となった。もちろん、他のサブ職業と同じく、オリジナルの設計には〈冒険者〉自身の建築への知識が必要となるため、まともな設計を行うことのできる〈設計士〉は少ない。
〈七つ滝〉の攻略戦における大遠征では、〈大工〉と同じくキャンプの設営など、表からは見えにくい部分ながら重要な働きをした。
特に、効率的な防御陣地の設置は〈設計士〉の真骨頂であり、その難攻不落の陣地は〈円卓会議〉の消耗と攻略日数を大幅に軽減、短縮したとされる。
〈召喚術師〉〈森呪遣い〉の従者によるおびき寄せ(カイティング)と〈設計士〉の設計した陣地による行軍誘導、〈罠師〉や〈大工〉の罠を組み合わせた拠点防衛作戦は、1パーティに満たない〈冒険者〉で多数の〈緑小鬼〉の軍勢を翻弄し、壊滅させたことで、新たな戦術として注目を浴びた。
〈ホネスティ〉はこの作戦を立案した〈設計士〉に聞き取りを行って戦術をマニュアル化、少数で亜人に対抗するための戦術として、ドクトリン研究が進められている。
また、〈円卓会議〉では〈自由都市同盟イースタル〉からの依頼を受け、〈七つ滝〉などの亜人の生息地の近い村落や街に〈設計士〉を派遣、亜人の被害を減らすべく、各種施設の再設計などに協力している。ある程度腕に覚えがある〈設計士〉の〈冒険者〉ならば、こうしたクエスト〈冒険斡旋所〉から打診されることも多いだろう。また〈設計士〉と協力・護衛できる〈冒険者〉の選抜や育成も進んでいる。


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最終更新:2015年01月05日 21:31
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