〈アルヴ〉

名称:〈アルヴ〉
分類:種族

◆基本情報
 今から350年ほど前、〈セルデシア〉が現在よりずっと平和だった頃、世界には〈ヒューマン〉〈ドワーフ〉〈エルフ〉、〈アルヴ〉の4種族が暮らし、それぞれに栄華を誇っていた。
〈アルヴ〉は魔法の発明者にして強大な魔法文明の先駆者であった。彼らは高い知性と魔法の才能を有し、様々な魔法の器具《マジック・アイテム》を作り出し、この世の神秘を明らかにしたと伝えられる。
 しかし、その一方で種としての繁殖力は弱く人口は増えず、各地の〈アルヴ〉系の王国は版図も小さかった。
 そのような少数種族が魔法技術を独占しているという事実に、他の3種族が次第に憤りを募らせ、ついには〈ヒューマン〉、〈ドワーフ〉、〈エルフ〉の連合軍が〈アルヴ〉系の王国を襲撃、滅亡へと追いやった。
 他の3種族が最初に狙ったのは、〈アルヴ〉の魔術の知識や高性能な魔法の道具であったが、次に狙ったのは〈アルヴ〉族そのものであった。〈アルヴ〉族は他種族の奴隷にされ各地で売り買いされた。
 こうして〈アルヴ〉族は滅亡したが、奴隷化され犯されたことで血が薄められた末裔がその後の〈ハーフアルヴ〉族である。但し、現在では人間の親から隔世遺伝で時折生まれる程度である。

※過去に滅んだという設定のため、〈エルダー・テイル〉では〈アルヴ〉族を〈冒険者〉の種族として選択することはできない。

◆〈六傾姫〉《ルークィンジェ》
 国を滅ぼされ奴隷化された〈アルヴ〉の中で、各々に独自で反旗を翻して国々を同士討ちに誘導した6人の姫が居た。後世の歴史家は、彼女たちを総称して〈六傾姫〉と呼んだ。

◆〈メッシ・ティーロ〉
 古代〈アルヴ〉族の習慣の一つ。
〈大災害〉以前の〈セルデシア〉では、『味の無い料理』が普通であったが、古代〈アルヴ〉族の料理には(仕組みは不明だが)味が付いていたらしい。それが、〈大災害〉以降の『手料理法』と同様のものなのか、魔導技術により味のするように錯覚させていたのかは、魔法学者の間でも意見が分かれている。
 古代〈アルヴ〉族には、自分たちの食べている(味のする)料理の映像を投影し他者に見せつける習慣があったとされている。これが〈メッシ・ティーロ〉である。
 この習慣が他種族の怒りを買う一因になったとも言われている。
(ログ・ホライズンTRPGリプレイ『ごちそうキッチンと病の典災』p195脚注)

◆古代〈アルヴ〉族の生活
 彼らのコミュニティは、世界数か所の集団生活所《コロニー》もしくは人里離れた塔や城にあったらしい。そのなかには高度な高層建築、地下建築、海中建築なども存在したようだ。
 内部は魔法技術を用いて自動化され、生活に必要な事柄を彼らの手を煩わせることなく行なうことができた。例えば、住居の中は常に適温に保たれ、半永久的に灯る魔法の照明により夜の闇とも無縁であり、昼夜を問わず魔法の実験や思索に没頭することができたようだ。住居内では〈機械仕掛〉や知性を与えられた魔法生物の従僕が多数動き回り、設備の清掃や維持、物資の補充や食料の生産など、主人である〈アルヴ〉族の生活全般を助けていたらしい。
 一般的に〈アルヴ〉族は、思索室などに引きこもったまま、人工的な従僕に作らせた美食を摂り、何か欲しい物があれば魔法の通信網によって思うままに取り寄せ、娯楽放映について討論する、というような生活スタイルだったようだ。彼らは絵画や音楽、コミュニケーションや創作などを生活の中心に据えるという極めて文明的な生活を送っていたのだ。
 しかし、この高度に文明化された生活は魔法技術の独占によって支えられていた側面があり、他種族からは『怠惰で高慢である』と謗られ嫉妬の対象となり、その後の種族の衰退・滅亡の原因になったと考えられる。
(ログ・ホライズンTRPGリプレイ『山羊スラ戦車と終わらない旅(下)』p111)


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最終更新:2015年08月12日 20:48
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