〈魔王〉

名称:〈魔王〉
呼称:《まおう》
大分類:ロール系

◆解説

〈魔王〉は、元々は様々なクエストに登場する敵キャラクターの称号だったものである。しかし、後にユーザーからの「プレイヤーも〈魔王〉の称号を名乗れるようにして欲しい」という要望を受けて、プレイヤー用のサブ職業として追加実装されることとなった。
 実装に際しては、敵キャラクター用に作られた能力をそのままプレイヤーが使用できるようにするとゲームバランスを崩壊させるため、プレイヤー用サブ職業としての〈魔王〉からは戦闘的な能力は全てオミットされた。これは以前に、安易にモンスター能力をサブ職業に搭載した結果、ゲームバランスを崩壊させて大規模な修正パッチを当てることとなったサブ職業〈吸血鬼〉の前例を踏まえた措置である。
 従って、プレイヤー用サブ職業としての〈魔王〉は、〈魔王〉の称号がもらえるだけの純粋なロール系サブ職業である。武器が闇のオーラをまとう、漆黒の炎や雷を放つなど、キャラクターの見た目や特技の演出を悪役っぽく変えることはできるが、それらはあくまで演出であり、能力値やダメージなどの数値は一切変化しない。
 数値的に有利な能力が無い代わりに、サブ職業のレベルを10上げるたびに「魔王のパパ」を名乗る誰かから手紙とプレゼントが届くという独自のシステムが実装されている。手紙は上京した息子(もしくは娘)を心配する父親風の文面であり、プレゼントアイテムは赤と黒のマントや不気味な角を生やした王冠といったコスプレ装備である。


◆〈セルデシア〉における〈魔王〉

〈魔王〉の存在は〈大地人〉の間では過去の伝承や言い伝え、あるいはおとぎ話などによって知られており、それらの真偽については諸説あるものの、伝説的な存在として恐れられている。
〈セルデシア〉の各地には〈魔王〉が何人も存在している。大抵は壮大な長編コンテンツの最終ボスや黒幕といった扱いで、単に強大な力を持つというだけでなく、大勢の配下を率いる知性とカリスマを備え、魔を統べる王の名に相応しい強敵である。拡張パック名にもなっている代表的コンテンツ〈永遠のリンドレッド〉の最終局面で太古の封印を解かれて復活する〈魔王ベルフェゴア〉などが代表的な〈魔王〉である。


◆ゲーム時代の〈魔王〉

 ゲーム時代の〈魔王〉は、プレイヤーによって評価が両極端に分かれるサブ職業である。
〈魔王〉になっても戦闘や生産などには数値的な有利が一切得られないため、数値効率や強さを求めるタイプのプレイヤーには見向きもされなかった。一方で、〈魔王〉の称号を名乗りたい、悪っぽいキャラクターをやりたい、といった一部のロールプレイヤーには絶大な人気を誇っていた。
 転職条件は、他のサブ職業の下積みが不要な代わりにレベル制限があるタイプのサブ職業で、レベル50以上が必要となる専用クエスト〈魔王継承の儀式〉の達成が必要となる。このクエストはソロ専用であり、他のプレイヤーの助けを借りることはできない。50レベルちょうどで挑むとかなり難しいが、ある程度レベルを上げてから挑めば、ソロに不向きなメイン職業であっても充分にクリア可能である。


◆〈大災害〉後の〈魔王〉

〈大災害〉後はサブ職業の設定の影響か、このサブ職業の持ち主に威厳やカリスマのようなものが備わりだしているようだ。といっても、他者の意思を無視して無条件で従わせるような効果はなく、あくまでその人が元々持っている魅力や交渉能力に多少の影響を与える程度である。〈魔王〉になれば、誰でも王や支配者になれるなどという都合の良い話は存在しないようだ。
 ゲーム時代から〈セルデシア〉各地に存在している〈魔王〉は、〈大災害〉後もゲーム時代の設定に従って行動しているはずである。しかし、多くの〈魔王〉は直接的な破壊行動よりも、部下に命じて行動させたり、遠大な策略や陰謀を好むため、現時点ではまだ何らかの被害や具体的な動きなどは確認されていないようである。 


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最終更新:2022年12月26日 11:37
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