〈画家〉

名称:画家
大分類:生産系

◆解説

〈画家〉は、文字通り絵を描くことのできる生産系サブ職業である。
 作成した絵は、〈画家〉のレベルに対応した価値を持つ芸術系の換金アイテムとなり、売却して金銭を稼ぐことができる。また、家具系アイテムの一種としてギルド施設などに展示することも可能であり、これをコレクションをする者もいた。しかし、作成時にレベルに応じた成否判定が存在する、絵を描くのに必要な消耗品である画材のコストなどの理由から、通常はそれほど高い収入を得られるサブ職業ではない。
〈画家〉最大の特徴は、専用の簡易描画ツールを用いた画像データの作成機能である。この機能を用いて作り出した画像データは「スタンプ」として保存し、アイテム化できる。このスタンプは、使用することで画像データを盾やマントなどの装備品やギルド施設の壁面、旗や看板などに転写することができる。この機能のために〈画家〉になり、スタンプの作成を請け負う「ゲーム内職人」も存在する。


◆〈セルデシア〉における〈画家〉

〈セルデシア〉の〈大地人〉にとって〈画家〉は非常に珍しい存在である。
 特定の雇用主を持つ宮廷画家や、名声を博す著名な画家、売れない画家に、画家を夢見る青年など、さまざまな〈画家〉が存在しているものの、その絶対数は少ない。絵画を購入するのは芸術に文化的価値を見出す人間、すなわち一部の貴族や豪商などの富裕層であり、そういった顧客を掴めない限り〈画家〉を生業とすることは困難なのである。
 その道の困難さゆえか、〈大地人〉にとって〈画家〉や〈画家〉を目指している人間は変人、あるいは珍獣のような存在として映るようだ。


◆ゲーム時代の〈画家〉

〈画家〉へは転職クエストの達成によって転職することができるようになるが、その条件は「メイン職業のレベルが40以上必要」というやや特殊なものである。
 こうしたレベルを条件とするサブ職業は〈画家〉の他にも存在し、転職条件を満たせばすぐに転職できる基本職と、他のサブ職業の下積みを必要とする上級職との中間的な扱いから、プレイヤー間では中級職と呼称されている。中級職には、拡張パックによるレベル上限の拡張によって追加実装された新規サブ職業や、他に似たタイプの職が無く独自性の強い特殊なサブ職業が多く、既存の生産系やロール系のサブ職業とは一風変わった特徴を持っている。
〈画家〉の場合は前述した描画ソフト機能とスタンプの作成がそれにあたる。これを活かし、プレイヤー自身がデザイナーとしての腕や画力を有する〈画家〉は、外部ギルドや他プレイヤーからギルドエンブレムやトレードマークの作成依頼を請け負っていた。一部の有名職人の作成したスタンプは高値で取引されることもあり、戦闘や生産などのゲーム的な活動を一切せずとも絵を描くだけでレイドプレイヤー並みの財産を稼ぐ者すらいたという。


◆〈大災害〉後の〈画家〉

〈大災害〉後はツールの機能によらず自由に絵を描けるようになったことで、〈画家〉の活躍する機会が増えた。特に天秤祭においては、祭りのシンボルマークデザインやチラシに記載するイラスト作成、屋台の看板や各種イベントの舞台における大道具の塗装にと、アキバの〈画家〉達による作品の数々は〈冒険者〉に懐かしい賑やかさを、そして、〈大地人〉には新鮮な驚きをもたらした。
 ただし、〈画家〉のサブ職業とそのレベルが担保するのは、〈冒険者〉本人が持つ絵描きとしての技量が十分に発揮されることであり、元々の絵心が皆無であれば意味がない。
 しかし、絵画の作成に留まらず、家具や建築物の内装、外装などもペイントできることから、〈木工職人〉や〈大工〉などと組むことで、絵が苦手であっても商売の幅を広げた者も多い。特に〈円卓会議〉設立後は「看板を書く」という仕事が増え、〈画家〉の貴重な収入源となっている。
 実用的なアイテムを作成するわけでも戦闘に寄与するわけでもないが、〈画家〉の生み出す彩りは人々に潤いを与える大きな力なのだ。


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最終更新:2014年11月24日 14:45
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