〈楽器職人〉

名称:楽器職人
大分類:生産系

◆解説

〈楽器職人〉は、生産系の基本サブ職業〈木工職人〉の派生上位職で、さまざまな楽器を作成することができる生産系サブ職業である。楽器の製作にボーナスがある代わり、家具や木製武器防具といった他の木工を創り出す能力は低下している。
 楽器は主に〈吟遊詩人〉特技にボーナスを与える装備であり、他の専門系サブ職以上に需要が少ない。このため、〈楽器職人〉の多くが本人も〈吟遊詩人〉で、自分用の楽器を作成していることが多い。


◆〈セルデシア〉における〈楽器職人〉

〈楽器職人〉は〈セルデシア〉でも、非常に珍しい職業である。音楽を嗜む文化が一般的ではなく、作曲家のいないこの世界では、〈楽器職人〉のニーズは現実の中世ヨーロッパ以上に低いのだ。
 数少ない〈楽器職人〉は主に都市部に住み、貴族お抱えの楽団や、たまに訪れる〈吟遊詩人〉を相手に、普段は簡単な木工の仕事を請け負いながら生活していることが多い。
 まれに卓越した腕の職人が、最高の一品を創り出すため、レアなモンスター素材を〈冒険者〉に要求することもある。進んで〈楽器職人〉になる〈大地人〉には変わり者が多く、依頼をきちんと受けるだけで一苦労、ということも少なくない。


◆ゲーム時代の〈楽器職人〉

 ゲーム時代、様々な専門系の上位生産職の中において、〈楽器職人〉は特に希少なサブ職業として知られていた。
〈エルダー・テイル〉における楽器は、〈吟遊詩人〉の特定の技能を強化するものがほとんどであり、ほぼ〈吟遊詩人〉にしか必要とされないアイテムなのである。〈楽器職人〉のレベルを上げるには、楽器を多く作る必要がある。だが、楽器は一部の人間にしか売れないため、不良在庫が増える。不良在庫が増えれば、新たな素材を購入するための経済的な余裕も減る。こうした理由から、高レベル〈楽器職人〉は非常に少ないのである(同様の傾向は、〈刀匠〉などの専門職にも言える)。
 また、転職方法が限られることも、〈楽器職人〉の希少さに拍車をかけている。〈楽器職人〉になるには、基本サブ職である〈木工職人〉を50レベル以上にした上で、各地に点在する数少ない〈大地人〉の〈楽器職人〉に弟子入りする必要がある。
 有名な転職クエストはマイハマの都でバイオリン職人の弟子入りをする〈潮騒を聴くものたち〉。細々とした素材集めの面倒さと、NPC同士の純愛を見せ付けられるストーリーから、多くのゲーマーの心を粉砕する難クエストとして知られている。ある挑戦者が残した「耳をすましに逝ってくる」との言葉が、このクエストの全てを表現しているとか。


◆〈大災害〉後の〈楽器職人〉

〈大災害〉を経て、〈楽器職人〉の地位は若干向上した。楽器は単なる〈吟遊詩人〉専用の補助アイテムではなく、音楽を奏でるための道具としての需要が新たに生まれたからである。
 とはいえ、簡単な修理や低レベル楽器の製作ならば〈木工職人〉で事足りる。そして、サブ職業が〈楽器職人〉でかつ、現実世界で楽器の製作を技術として身に着けていた者は限られることから、やはり、〈楽器職人〉が表舞台に立つことは少なかった。
 だが、ある〈楽器職人〉が、〈鍛冶屋〉〈機工師〉とチームを組み、様々な発明の音声部分を担当するようになって、その利用価値に目が向けられるようになった。どうやらこの世界では「音を出すもの=楽器」という判定がなされ、〈楽器職人〉の専門領域として扱われているようなのである。こうしたことから、〈設計士〉や〈大工〉と組んで、ホールの音響を研究する〈楽器職人〉、〈機工師〉と組んで蓄音機やスピーカー等の音声機器の開発を目指すものなど、広く〈楽器職人〉が街で活躍するようになっている。


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最終更新:2014年11月24日 13:29
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