超硬・超密物質地層

〈セルデシア〉世界の地下を深く深く掘り下げていく。地点によって深さは異なるが、少なくとも「ウェンの大地」のほぼ全域ではいずれ貫通不能の青い物質でできた地層にぶちあたることになる。これが「超硬・超密物質地層」である。最強の特技や装備を用いれば、引っ掻き傷をつけて塵ほどの大きさの細片を採取することもできる。…ただし、非常に重いため、塵ほどの大きさであっても持ち上げることすら困難であり、〈魔法の鞄〉(マジックバッグ)の中に収納して地上に持ち運ぶこともできない。
 古代文献によると、この物質や地層について研究した〈アルヴ〉族でも非常に硬く重いこと、一層ではなく通常物質の地層とでミルフィーユ仕立ての構造を形成していることなど基本的な事実以外たとえばどうやってこの地層が生成したのか等ほとんどわからなかったそうである。一説には、『旧世界』崩壊とそれにともなう世界の再構築の際に、大地の一部が高圧縮されたことで生成されたのではないかともされている。
 場所によってはその薄い層に穴が開いていて、その下に通常岩石地層を刳り貫く形で高難易度ダンジョンがあったり、(文字通りの意味で)ハイエンドコンテンツの入口があることがあり、とくに北米サーバーでは廃人級〈冒険者〉ならこの地層を一度は目にしたりその存在を耳にしたことがある。
 他地域での扱いは地域運営会社のデザインにより異なる。たとえばヤマトの設定ではオーケアノス運河とかその他の構造物に阻まれてあるいは大深度すぎてこの地層にお目にかかることはまず無く、〈ハンドメイドメイズ〉のような特殊レイドコンテンツで思いっきり〈冒険者〉が地下へ地下へと掘り下げた時に最下層で遭遇する程度の存在であったりする。
 アタルヴァ社がこの物質や地層を設定した理由の一つには、地下空間のシミュレーション限度を越して〈迷宮職人〉〈山師〉(のような「穴を掘る能力」のあるサブ職業)がある深度は掘り下げられないリミットを設けるということがある。さらにもう一つの理由として「地球と同じ岩石で出来ていて半径が半分だったら質量八分の一で、ってことは万有引力の法則で重力半分なのでは?」…というツッコミに設定補完で返そうとした、ということがある(つまり設定上は〈セルデシア〉世界の惑星としての質量の半分はこの地層の質量ということになる)。青いのはおそらくラリー・ニーヴンの「リングワールド」リスペクトであろう。せっかく登場させた設定であるがまたまた一部のプレイヤーから「質量が問題ならセルデシアの中心核が鉛とかイリジウムとか密度の高い物質でできていることにすれば変な物質を登場させなくて良かったのに」……などとツッコミが入れられた。全ての人を納得させる説明というのはなかなかできないものであり、結局魔法の物質で質量を補なうくらいなら「魔法だから」と説明を返しても良かったのかもしれないが、一度公式にした設定なのでとりあえずこの地層はずっと残ることになりそうである。


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最終更新:2014年11月22日 20:21
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