〈妖精の輪〉(フェアリーリング、フェアリーサークル)とは、
〈エルダー・テイル〉における
ゾーン間テレポート装置である。
〈大災害〉後も機能していることは確認されていたが、誰も近寄ろうとはしていなかった。
その理由は〈妖精の輪〉が月の運行の影響を受けて目的地を変えるタイプのテレポート装置であるためであった。
◆〈大災害〉以前
目的地点は月齢の28日周期に加え1時間ごとに変更される。そのためテーブルは672通り。
(ゲーム時代は5分変更の56時間周期)
ある〈妖精の輪〉の目的地情報は、他の場所にある〈妖精の輪〉とはまったく別であり、出現地点で〈妖精の輪〉に入り直しても元の〈妖精の輪〉の場所に帰れるとは限らない。月が出ている間だけに限っても各地の〈妖精の輪〉同士の接続は膨大な組み合わせ数に上る。出現先にある〈妖精の輪〉のテーブルも網羅されていたゲーム時代は何回も経由する利用法が取られていたが、
再使用規制時間があるため待たずにすぐに他の〈妖精の輪〉を使用することは出来ない。
〈エルダー・テイル〉の一般的なプレイでは、それぞれが根城にしているプレイヤータウンにおいて、その日遊ぶメンバーとパーティーを組む。もしくは一人で遊ぶ場合は買い物などの準備を行なった後、目的地のダンジョンやフィールドゾーンまでの移動に〈妖精の輪〉を使い、到着したならば冒険や戦闘を行なう、という流れであった。
主にフィールド上に存在するが、
シブヤのように大神殿があるプレイヤータウンの範囲内に〈妖精の輪〉もある場所があり、行き先がそういう場所だと否応なく帰還ポイントが上書きされて
〈帰還呪文〉では元のプレイヤータウンに帰れなくなる。
◆〈大災害〉以降
〈妖精の輪〉自体は機能していることが早い時点で知られていたが、〈大災害〉で攻略サイトが閲覧不可能になったことで、実質的に利用が困難な状態になっていた。
アキバに
〈円卓会議〉が発足して以降、
〈ホネスティ〉による転送先タイムテーブルの調査が進められていた。その結果、〈大災害〉前とは違い、月齢と時間――つまり一か月を周期としていないことが判明。長期調査によって、その周期は少なくとも半年以上の期間にわたるものであり、しかも何らかのランダムな要素が加えられているのではないかという暫定的結論が出てしまった。
(Web版 Ep12 Chapter1.01)
最終更新:2016年05月08日 14:35