〈機工師〉

名称:機工師(マシーナリー)
大分類:生産系

◆解説

〈機工師〉は、〈セルデシア〉における遺失技術、機械の専門家であることを示す生産系サブ職業である。古代文明や機械を主要なテーマにした4番目の拡張パック〈Maze War〉で、レベル上限の60への引き上げとともに拡張パックの目玉として実装された。
遺失技術という設定を反映してか、低レベルで作れるのはびっくり箱などの実用性の無いジョークアイテムが大半であるが、高レベルになれば〈時計仕掛け〉と呼ばれる一連のアイテム群を作り出すことができるようになる。このシリーズではペットアイテムが人気で、代表的なものは乗騎としての性能も優秀な〈時計仕掛けの戦馬〉である。また、作業台や製図台、回転のこぎりなど、他の生産系サブ職業に様々なボーナスを与える生産設備を作れるのも大きな特徴である。


◆〈セルデシア〉における〈機工師〉

〈大地人〉の〈機工師〉は希少な存在である。〈大地人〉にとって機械とは、人類の暗黒期である古代アルヴ期の遺物であり、その歴史的経緯から禁忌として扱われることが多い。技術を修め研鑽しようという発想そのものが異端なのだ。ヤマトにおいて機工技術を研究しているのは〈学術都市ツクバ〉の研究者ぐらいのものである。古代文明の研究の一環として彼らは様々な遺跡に赴き、機工技術の産物を求める。
ツクバ以外では、〈機工師〉といえば時計職人を指すことが多い。実用的で安全な機械である時計は珍しく〈大地人〉からの忌避感が少ない。特に遠洋航海が可能な船舶を持つ沿岸部の貴族や海賊衆の間では、天測航法および計時によって現在位置を知るために必要であり、メンテナンスのために〈機工師〉が雇われていることが多い。
また、ごく稀に、時計に限らず広く古代文明の品々を蒐集する好事家も存在するようだ。


◆ゲーム時代の〈機工師〉

〈機工師〉は中級職であり、他のサブ職業の下積みは不要だが転職クエストに60レベル以上が必要とされる。これは実装当時のレベル上限に等しく、サブ職業の転職条件としては困難な部類に入る。
また、〈機工師〉が作るアイテムには、〈鍛冶屋〉や〈細工師〉など別の生産職の作ったアイテムが素材として要求されることが多い。素材調達の困難さに加えて、低レベルの〈機工師〉が作れるアイテムに実用的なものが少ないこともあり、レベル上げはより一層困難で時間がかかる。こうした要因から、ゲーム時代の〈機工師〉は非常に珍しいサブ職業であった。
しかし、高レベルの〈機工師〉が作成できる生産設備は、アイテムの作成時間短縮や成功率上昇など生産職垂涎の効果を持っており、その需要は非常に高い。将来的な設備投資の一環として、他の生産職が協力して〈機工師〉の計画的育成を行うケースもある。


◆〈大災害〉後の〈機工師〉

〈機工師〉は〈大災害〉後に需要が爆発したサブ職業である。単独で活躍しづらく、他の生産職との連携で力を発揮するのは以前からそうであったが、〈円卓会議〉発足のきっかけにもなった蒸気機関や蒸気船オキュペテーをはじめ、従来から作成可能だった時計、板ばねを利用した馬車のサスペンション、ポンプ式の井戸など、新たな技術はどれも〈機工師〉の技術が多かれ少なかれ必要とされるものであったからだ。
〈機工師〉が扱う機械は、現実世界の工業技術や知識を応用できるので、〈大災害〉後には珍しく手作業のハードルが低めなのが利点である。もちろん〈冒険者〉自身が工学系の知識や技術を修めている必要があるので簡単というわけでもないが、現代人が手作業で鍛冶仕事や楽器作りをするよりはずっとマシなのである。
古代アルヴ期の遺産である〈時計仕掛け〉についてはまだ研究を要するが、〈学術都市ツクバ〉との技術提携も含め、躍進が期待されている。


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最終更新:2014年11月18日 22:06
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