ここではPCでD3/D4などのHD映像をキャプチャするための拡張カードを紹介する。
プロ向けの製品など高価なものもあるが、ここでは主に2万円前後で購入できるものに限り、高価な製品については取り扱わない。
プロ向けの製品など高価なものもあるが、ここでは主に2万円前後で購入できるものに限り、高価な製品については取り扱わない。
※2011/4/27追記
このページの最終更新日は2010/2/17であり、内容はかなり陳腐化している。
その後HDMIキャプチャについては新しい製品が出てきており、64bit対応ドライバが用意された低価格製品も存在する。
入手性がよく低価格なものでは恵安のDM626 H3とサンコーのHDMVC4UCなどが有名。
このページの最終更新日は2010/2/17であり、内容はかなり陳腐化している。
その後HDMIキャプチャについては新しい製品が出てきており、64bit対応ドライバが用意された低価格製品も存在する。
入手性がよく低価格なものでは恵安のDM626 H3とサンコーのHDMVC4UCなどが有名。
※2012/2/18追記
既に新品での入手が難しくなっている製品に関しては記述を削除し、現在入手が容易なHDMIキャプチャについての項目を追加した。
それに伴いまとめの文章も修正
既に新品での入手が難しくなっている製品に関しては記述を削除し、現在入手が容易なHDMIキャプチャについての項目を追加した。
それに伴いまとめの文章も修正
アナログHDキャプチャ
GV-D4VR
- 公式サイト
- http://www.iodata.jp/product/tv/capture/gv-d4vr/index.htm
- 特徴
- D端子入力と2chRCA音声入力を持ったキャプチャカード。
- MPEG2のエンコードチップを搭載しており、MPEG2にリアルタイム圧縮しながらキャプチャを行える。
- 帯域に余裕があるためか、最近のHDキャプチャとしては珍しくPCIスロット(*1)を使用する。
- 長所
- ハードウェアエンコード方式のため、非力なPCでも無理なくHDキャプチャを行うことができる。
- 録画方法が基本的に付属ソフトのみという点も、面倒な設定がないという点でPC初心者には長所となりえる。
- 短所
- 長所であるハードウェアエンコード方式が短所でもある。
- リアルタイムプレビューを行えないため、プレビューに大きな遅延が発生する。
- ゲームプレイの録画に使うなら、D端子分配機の利用が必須に近くなる。
- ゲーム以外の用途であれば欠点にはならない。
- MPEG2のビットレートはかなり高いところまで設定できるので実用上は十分だろうが、可逆圧縮ではないのでいくらか劣化はしてしまう。
- 備考
- 対応スロットがPCIなのは最近のPCからすれば痛し痒しと言ったところ。
- 比較的古いPCでキャプチャを行うならメリットとなるだろう。
- MPEG2-TSで録画される点は、後に他形式へ変換する際の使い勝手がよくないかもしれない。
- 使うソフトにもよるので感じ方は人それぞれと思われる。
- コピーワンス信号のCGMS-Aに対応している。ごにょりたい人はGoogle先生に聞こう。
HDMIキャプチャ
IntensityPro
- 公式サイト
- http://www.blackmagic-design.com/jp/products/intensity/
- 特徴
- HDMI及びコンポーネントの入出力端子を持つキャプチャカード
- 音声入力はHDMI及び2chRCA。
- 長所
- 豊富な入出力端子を持つ。
- 低価格HDキャプチャの中で出力系を持つものはこの製品のみ。
- 他の機器と組み合わせて使うならIntensityProが最有力。ただしスルー出力にも遅延はあるようだ。
- 短所
- コンポーネント入力時に白飛びするという症状が報告されている。
- 筆者はユーザーでないので未確認。
- またアナログ入力はあるものの480pの入力には非対応。
- 備考
- 1080pは24fpsまで対応
- 現在では少なくなってしまったアナログ入力のあるHDキャプチャカードの1つ。
MonsterHD 264
- 公式サイト
- http://www.sknet-web.co.jp/product/mhd264/index.html
- 特徴
- HDMI入力の他、コンポジット・S・コンポーネントとアナログ入力も用意されたキャプチャユニット。
- H.264のエンコードチップを搭載しており、H.264にリアルタイム圧縮しながらキャプチャを行える。
- USB2.0でPCと接続する。
- 特徴としては上記のGV-D4VRに近い。なので長所と短所もほぼコピペ。
- 長所
- ハードウェアエンコード方式のため、非力なPCでも無理なくHDキャプチャを行うことができる。
- 拡張カードではなくUSBでPCと接続する。
- PCの蓋を開ける必要もなくノートPCなどでも利用できるため、上記の長所とも合わせ、敷居の高いHDキャプチャというジャンルの中ではPC初心者に優しい。
- 短所
- 長所であるハードウェアエンコード方式が短所でもある。
- リアルタイムプレビューを行えないため、プレビューに大きな遅延が発生する。
- ゲームプレイの録画に使うなら、分配機の利用が必須に近くなる。ゲーム以外の用途であれば欠点にはならない。
- H.264といえど非可逆圧縮なのでもちろん劣化する。とはいえ十分なビットレートを確保すれば実用上困ることはないだろう。
- ただ、低ビットレートでの画質はやはりつらい。イメージ的にはIntelのQSVとかの高速エンコード機能に近いかもしれない。
- 備考
DM626 H3
- 公式サイト
- 恵安が代理店のようだがサイト内で見つからない
- 特徴
- 3つのHDMI入力を持つHDMIキャプチャカード
- 長所
- 低価格、HDCPスルー。
- 短所
- 左右に各3pixel分の黒帯が入るようだ。6pixel分映像がなかったからといって実用上困ることはないかもしれないが、あるべき映像がなくなっているというのは気分が悪い。
- 備考
HDMVC4UC
- 公式サイト
- http://www.thanko.jp/product/av/4-hdmi-capture-card.html
- 特徴
- 4つのHDMI入力を持つHDMIキャプチャカード。
- DM626 H3の姉妹品?
- 長所・短所
- DM626 H3と同じ
- 備考
- 1080/30p対応
DC-HC1
- 公式サイト
- ^o^<どこですか?
- 特徴
- HDMIキャプチャカード
- 長所
- 低価格、HDCPスルー。
- lowprofile対応。薄型PCでもPCI-Express x1が開いていれば搭載できる可能性がある。
- 短所
- DM626 H3・HDMVC4UCと同じく左右6pixelが黒く塗りつぶされる。
- 備考
- VIPで初心者がゲーム実況するには@wiki - トップ > TVゲーム編 > DC-HC1
- このサイトマジ役に立つからはやくこっちいけよ
MonsterX2
- 公式サイト
- http://www.sknet-web.co.jp/product/mvx2/index.html
- 特徴
- D端子入力も備えたHDMIキャプチャカード。
- 長所
- D端子入力を備えている。HDMI出力を持たないWiiやXBOX360旧モデルを使っている人には有用
- 短所
- 64bit対応に制限がある。
- 64bit用ドライバも用意されているものの、メモリ容量が4GBを超える場合映像が出力されない。
- 備考
- 64bitの制限について、PCのメモリ搭載量が4GBを超えていても、Windows上での認識を4GB以下に制限することでその問題は回避できる。
- その場合もちろん4GBを超えるメモリはWindowsからは扱えない。RAMDISKを構築してキャッシュ用に使うなどして無駄にならないようにはできるが、今時メモリ4GBというのはつらい制限。
MonsterX3
- 公式サイト
- http://www.sknet-web.co.jp/product/mvx3/index.html
- 特徴
- スタンダードなHDMIキャプチャカード。
- 長所
- これといって長所は思い浮かばないが、他のあやしいHDMIキャプチャに比べれば、まともにドライバのアップデートが期待できる。
- lowprofile対応…なのだがlowprofile用ブラケットは別売り。
- 短所
- 備考
- 発売当初は高かったが、今は価格もこなれているので無難なチョイス。X2と違い64bit環境上での制限はない。
- HDCPには基本的に非対応。プレビューは可だが録画不可。というか非対応なのが普通でスルーしちゃう方が本来おかしいのだが…
- 1080/24p対応
MonsterXX
- 公式サイト
- http://www.sknet-web.co.jp/product/mvxx/
- 特徴
- 1080p/60fps対応のHDMIキャプチャ
- PCI-Express x4対応。
- 長所
- 言わずもがな1080/60p対応という点。
- 短所
- 非常に高価。
- コンシューマでは珍しいPCI-Express x4スロットを使うカード。x1しか空いていないというケースでは取り付けることが出来ない。
- ビデオカードを使っておらず、x16が開いているならそこに取り付けることができる。ただしfullheightカードなので、x16があると言ってもlowprofileのスロットには装着できない。
- そもそも現在の国内メーカー製PCは拡張カードスロットがないものがほとんどなので、拡張カードスロットのあるPCを選んだ人ならあまり問題にならないかもしれない。
- 備考
- 1080/60p対応製品としてはほぼ唯一の選択。
- 当初はRGB入力が白飛びするなどの問題があったようだが、現在はドライバアップデートにより改善している。
まとめ
MonsterX-iの生産が終わり、代替としてHDMI入力にも対応したMonsterX2が登場した。ただし、64bit対応が不完全なのがネック。
その代わりというわけではないが、IntensityProは価格が大きく下がり購入しやすくなった。(2012年2月現在 Amazon で\15,000ほど)
その代わりというわけではないが、IntensityProは価格が大きく下がり購入しやすくなった。(2012年2月現在 Amazon で\15,000ほど)
アナログキャプチャの入手性が悪くなったのと逆にデジタルキャプチャ(HDMIキャプチャ)は入手が容易になった。
価格面でも\10,000を切るものもあり購入しやすい。低価格製品はHDCPをスルーするので、PS3を録画する人にとっては都合がいいだろう。(その状況がいいかどうかは別として)
登場当初は高価だったHDMI分配機も価格が下がりHDMIキャプチャ環境を整えやすくなった。
基本的に付属ソフトの使い勝手はイマイチのようなので、アマレコTVなどのキャプチャソフトを使うのが吉。
価格面でも\10,000を切るものもあり購入しやすい。低価格製品はHDCPをスルーするので、PS3を録画する人にとっては都合がいいだろう。(その状況がいいかどうかは別として)
登場当初は高価だったHDMI分配機も価格が下がりHDMIキャプチャ環境を整えやすくなった。
基本的に付属ソフトの使い勝手はイマイチのようなので、アマレコTVなどのキャプチャソフトを使うのが吉。
製品としてはようやく(というかこの記事を全然更新してなかっただけだが)1080/60pキャプチャに対応したMonsterXXが登場したのがトピック。
しかし価格的に手を出しづらいので、当面1080i/720pキャプチャからの脱却は難しそうだ。
しかし価格的に手を出しづらいので、当面1080i/720pキャプチャからの脱却は難しそうだ。