術伝HP
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術伝HP
ja
2022-10-21T20:58:23+09:00
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トップページ
https://w.atwiki.jp/jutsuden/pages/1.html
累積:&counter()___ 昨日:&counter(yesterday) ___今日:&counter(today)
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齢のせいか体が思うように動かず、講習会は休講中。
動かない体で、現代医学の化学合成薬を利用しないで、出来ること…養生生活に…を探す毎日です。
ーーー
「ツボや経絡、気血水や上衝などを感じられる人を増やしたいな…」
https://kuhuusa-raiden.hatenablog.com/entry/2020/01/05/072033
------
&size(12){&color(green){人は動物、体は自然、治療は対話、鍼は引き鍼、操体はアクビ}}
&bold(){&size(24){&color(green){ 感じてますか?ツボや経絡}}}
&size(1){ }
&size(15){&color(green){ ツボや経絡は、体に現れる自然現象です}}
&size(15){&color(green){ 空に現れる雲や虹や風や雷と同じように}}
&size(10){&color(green){邪気,水毒,瘀血、上衝,心煩,心下痞,胸脇苦満,臍下不仁,小腹急結なども}}
&bold(){&size(18){&color(green){・ ・ ・}}}
&size(15){&color(green){邪気を退け,真気が巡る和方鍼灸}}
&size(1){ }
&size(15){&color(green){気持ちよく動いて癒やす操体法}}
&bold(){&size(18){&color(green){・ ・ ・}}}
&bold(){&size(12){&color(green){日本伝統の}}}
&bold(){&size(18){&color(green){ 良く効くツボの見付け方,使い方}}}
&bold(){&size(12){&color(green){ 伝えます}}}
&size(1){ }
&size(14){&color(green){術伝は、座学で知識を学ぶ場では無く}}
&size(18){&color(green){技術を体で覚える場}}&size(14){&color(green){}}
&size(14){&color(green){ツボや経絡などを実感し,治療に役立てる場}}&size(10){&color(green){}}
&size(11){&color(green){ 座学的知識は、このHPで公開}}
&size(3){ }
&ref(DSCF2613c.jpg)
&size(16){日本伝統の&bold(){和方}を活かした鍼灸操体の養生と臨床の技&bold(){術}を&bold(){伝}えます}
&bold(){&size(24){&color(green){ 術伝}}}(和方養生技術伝承塾)(術伝流)
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#contents
-----
*募集中の講座など
以下、募集中です。よろしくおねがいします。
| [[術伝流鍼灸操体講座]] |5(11)月から新期開講、学生2割引、毎月1,3日曜|
| [[術伝流のモデル]] |術伝流講座の患者さん役を募集中 |
| [[通し稽古の受け手役]] |通し稽古の受け手役募集中 |
それぞれ、見学も歓迎しています。
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*術伝HPの主な内容
***初めての人は、先ず
&bold(){初めての人}は、先ず以下を読んでください。
| [[術伝で目指すこと]] | [[私の養生観]] | [[自然則と型]] | [[養生生活の基本]] |
また、[[術伝流の基本+]]は、上記を図中心で解説したものです。
&size(9){ }
***興味に応じて
また、以下の左側に興味のある人は、先ず、右側を読んでみてください。
| 興味 | 読む所 | 詳細 |
| &bold(){ツボや経絡} | [[ツボと経絡の観方]] | |
| &bold(){鍼灸} | [[和方鍼灸の基本]] | |
| &bold(){操体} | [[術伝流操体no.87]] |橋本先生の自力操体の動画|
|&bold(){現代医学との関連}| [[鍼灸漢方用語の術伝的解釈]]| |
|&bold(){写真付き症例}鍼灸| [[術伝流一本鍼(あ)]] |術伝流鍼灸の詳細な解説 |
|&bold(){写真付き症例}操体| [[術伝流操体(あ)]] |術伝流操体の詳細な解説 |
| &bold(){鍼灸}の&bold(){独習}| [[術伝流一本鍼(あ)]]の体得編|鍼灸で自己養生しながら独習 |
(※)このHPのコンテンツ(内容)の解説は、[[コンテンツ]]
&size(9){ }
***術伝流講座テキストなどのpdfファイル
講座のテキストなどのpdfファイルは以下です。
| 術伝流基本など | [[術伝流基本+]] |
| 鍼灸講座text | [[術伝流鍼灸指南書]] |
| 操体講座text | [[術伝流操体指南書]] |
講座textの一括pdfファイルは、[[FB術伝>https://www.facebook.com/jutsuden/]]で配布しています。
&size(9){ }
(大きすぎて、このHPには掲載できないので)
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*術伝関係のグループなど
| [[FB術伝>https://www.facebook.com/groups/472271422932360/]] | Facebook内の術伝グループ |
| [[術伝ML技術&症例>jutsuden-gi-rei@googlegroups.com]] | GoogleGroups内のメーリングリスト |
現在治療中の症例報告や症例相談をし合っています。
参加者募集中!参加希望者は術伝事務局宛にメールをください。
&size(9){ }
| [[術伝の仲間]] | 術伝の仲間の治療院HPのなどのリンク |
| [[主宰者の簡単な自己紹介]] | 術伝主宰者の自己紹介です |
術伝流鍼灸操体の治療は「術伝の仲間」の治療院に連絡してください。
&size(9){ }
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*術伝事務局メールアドレス
&bold(){術伝事務局メルアド}:jutsuden-jmkkあまググどこ
この行は無視してください akwba,laemfro、refs thgosewibe
「あま」を「@」に)(これは無視してください→msjep harain)
「ググ」を「googlegroups」に、(これは無視してください→terabit lkanms)
「どこ」を「.com」に変えて送信してください。
面倒をおかけし申し訳ありません。迷惑メール対策です。
また、旧ヤフーグループの術伝事務局アドレス、術伝掲示板
は使えなくなっています。このHPのページによっては、下部に
それらの記載があるページもありますが、使えません。少しず
つ改正していますが、全部は完了していません。すみませんが、
よろしくおねがいします。
-----
*術伝HP内の検索方法
***パソコンの場合
パソコンの場合は、ページ最上部メニューの「wiki内検索」
例えば「花粉症」や「生理痛」を「wiki内検索」に入れて、
右の検索をクリックすると、術伝HP内で「花粉症」や「生理
痛」の言葉が入ったページのリストが表示されます。
***スマホ・タブレット等の場合
iPhoneなどスマホや、iPadなどタブレットの場合は、一番
上の右側の「横3本線」をタップします。そして、出てくるメ
ニューの「最新の情報をみる」をタップすると、一番上に「検
索」が出てきます。
その「検索」をタップすると、一番上に「wiki内検索」が出て
きます。「wiki内検索」をタップしてから、検索ウィンドウに
検索語句を入れて、検索してください。
例えば「花粉症」や「生理痛」を「検索ウィンドウ」に入
れ、右の検索をタップすると、術伝HP内で「花粉症」や「生
理痛」の言葉が入ったページのリストが表示されます。
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*リンク記念色紙
「術伝の仲間」のページにリンクさせてくださった人、
術伝HP(jutsuden@ウィキ)にリンクしてくださった人に以下を送っています。
#image(DSCF0008.jpg)
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&ref(DSCF0004.jpg)
2022-10-21T20:58:23+09:00
1666353503
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術伝流一本鍼no.60
https://w.atwiki.jp/jutsuden/pages/312.html
累積:&counter()___ 昨日:&counter(yesterday) ___今日:&counter(today)
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&color(green){術伝流一本鍼no.60 (術伝流・養生の一本鍼・応用編(12))}
&bold(){&size(24){&color(green){花粉症で辛い}}}
------
#contents
*1.はじめに
花粉症が酷くて疲れて「やる気が起きない」というカメラマン
の人が患者さん役モデルとして講座に来てくれました。花粉症だ
と、鼻の付け根の周りが重く淀んだ感じになるので、そのせいで
「やる気が起きない」ということなのかなと思いました。
春は、新陳代謝の衰える冬に溜まった老廃物を出す季節です。
が、この頃は、食品や洗剤などに高度精製物や化学合成物が多く、
汗吐下和を始めとする通常の手段で排泄しきらないことも多くなっ
ているようです。
そういう時に、皮膚や粘膜から出そうとして、目の周りが痒く
なったり、鼻水が出たりします。
昔から七草やヨモギ餅という習慣があるのも、そういう物を食
べると、老廃物を汗吐下和の形で出しやすいからです。
と言っても、季節は、新暦よりも旧暦との相関関係が高いです。
毎年違いますが、だいたい節分くらいが旧暦の元旦です。ですか
ら、新暦1月下旬から、春の葉や芽の野菜を沢山食べるとよいで
す。
しかし、3.11以後は、東北関東の放射性物質汚染地で採取され
た自生の山菜は、高汚染が報告されていますので、避けた方が良
いでしょう。西日本の、菜の花、カブやラディッシュの葉などの
春野菜が良いと思います。
また、呼吸器系のアレルギーという面もあるようで、呼吸が深
くなるような施術をしていくと、症状が改善することが多いよう
に、経験から思います。
*2.実際にしたこと
**2.1. 方針
1回目は、応急処置として、鼻が通り、目の周りの痒みが消え、
頭、特に前頭部がスッキリすることを目指しました。前頭部がスッ
キリすれば、「やる気が起きない」状態の改善もできると思いま
したので。
そのため、座位で、表位~上焦の急性期の手順で、患部の器官
である鼻に関連するツボ、呼吸器系に関連するツボなどを組み合
わせていきました。
この辺りは、今まで書いてきた以下の項目を参考にしてくださ
い。
(1)[[術伝流一本鍼no.20]] 表位の急性期 概要
(2)[[術伝流一本鍼no.21]] 表位陽明経の急性期
(3)[[術伝流一本鍼no.24]] 上焦の急性期
(4)[[術伝流一本鍼no.59]] 初めて診る病に出合ったら
**2.2. 施術
先ずは、手甲への引き鍼。症状の左右差を聞いたら、左右差は
無いということでした。鼻の位置から体の前側の陽明が関係して
いるだろうと予測し、左右の合谷を比較してみました。
左側の方が悪い感じがしたので、患者さんにも確認し、左合谷
に引き鍼をしました(写真1)。「手足に引く」です。手甲に引
くときは、鼻などの患部を見ながら、刺鍼します。瞬きなどの変
化が目安になりますので。
&ref(DSCF4797.jpg)写真1
次は、花粉症など鼻水対策に良く使われる印堂(写真2)、上
星(写真3)を調べたら、ツボが出ていたので、順番に刺鍼し置
鍼しました。こういう頭蓋骨上のツボに置鍼するときは、弾入し
た後に鍼を寝かせ、頭蓋骨と指で押手を作って横刺にしてから置
鍼します。
&ref(DSCF4801.jpg)写真2
&ref(DSCF4802.jpg)写真3
次は、症状の出ている器官である鼻の、しかも、鼻水が出やす
い上部の真後ろの後頭部にツボを探し、「陽に引く」感じで刺鍼
しました(写真4)。この刺鍼で、「鼻が通った」そうです。
&ref(DSCF4807.jpg)写真4
次は、後頚部。頭や顔など首から上の症状のときには、首にツ
ボが出ていることが多いです。首は、血行の関係からは、症状の
出ている顔や頭の少し中枢より(心臓側)に相当するからかなと
思います。
しかも、頭頂に近い方は頚椎2番の方、顎に近い方は頚椎7番の
方に出やすいです。鼻の付け根だと3番辺りが多いです。
その辺りを調べて、出ていたツボに刺鍼しました(写真5)。
「効く~」という声が患者さんから出ました。
&ref(DSCF4808.jpg)写真5
真後ろや首のツボを使って改善するのは、目の病と同じです。
[[術伝流一本鍼no.52]]「 応用(4)目はれやかに」に書きまし
たので、興味があったら読んでみてください。
呼吸器系のアレルギー疾患の人や、呼吸の浅い人では、胸椎3
番辺りの利き手側華佗経にツボが出ていることが多いです。調べ
たら、ツボが出ていたので、刺鍼しました(写真6)。
&ref(DSCF4810.jpg)写真6
同じように、呼吸器系のアレルギー疾患の人や、呼吸の浅い人
にツボが出ていることが多い肩貞を調べたら、ツボが出ていまし
た。ここは、ツボの芯のシコリが肩甲骨と肋骨の間にあるので、
肩甲骨の裏側に当てるように刺鍼しました(写真7)。
&ref(DSCF4811.jpg)写真7
刺鍼したら、邪気が沢山出てきました。そのためか、周りで見
ていた人達が咳込んでいました。
左の方が軽かったのですが、左にもツボが出ていたので、軽く
刺鍼しました(写真8)。
&ref(DSCF4812.jpg)写真8
呼吸器系の慢性期のツボの出方は、[[術伝流一本鍼no.46]]
「病証(5)上焦の病」に書きました。
この時点で、症状の変化を聞いたら、「鼻は完全に通った。目
がスッキリ見える感じ。痒みもなくなった」とのことでした。周
りで見ていた人たちからも、「柔和な表情になった」「目覚めた
感じ」という声が出ました。それで、これで治療を終え、仕上げ
に入ることにしました。
印堂と上星に置鍼していた鍼を抜き、右合谷に引き鍼しました
(写真9)。
&ref(DSCF4814.jpg)写真9
**2.3. 治療の後で養生法
治療の後、春野菜などの食養の話を伝えました。
また、上星の周辺の髪の毛を引っ張ることで鼻の症状の改善す
ることもあるので、それも伝えました(写真10)。
&ref(DSCF4815.jpg)写真10
*3.おわりに
こんな感じで、今まで書いてきたことを組み合わせて、普段の
治療をしています。
以下も参考に
[[初めて診る病に出会ったら]]
というか、上記の例として書きました(^o^)
追記(1)2016.2.27ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
症状が繰り返すようなら、体に溜まっている水毒の量が多いと
見立てて、水毒を減らす「中焦の慢性期の養生」の視点からの診
察治療もすると思います。
あと関係しそうなのは、呼吸系アレルギーの慢性期の視点から
「上焦の養生」、皮膚アレルギーの視点から「皮膚」の関係、
「軽くても治り難い病」という視点から「少陽の病」かなと思い
ます。
(1)[[術伝流一本鍼no.47]] 病証(6)中焦の病
(2)[[術伝流一本鍼no.46]] 病証(5)上焦の病
(3)[[術伝流一本鍼no.53]] 応用(5)皮膚つややかに
(4)[[術伝流一本鍼no.45]] 病証(4)少陽の病
また、[[術伝流鍼灸指南書]]の以下のページも参照してくださ
い。
中焦の病:p78、p79
上焦の病:p76、p77
皮膚 :p96、p97
少陽の病:p74、p75
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
追記(2)2016.2.27ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
冬に冷房を使わなくなって丸3年、その間は、冬に鼻水が沢山
出ました。そしたら、今年は、花粉が飛ぶ季節になっても、眉の
辺りが痒みが出ることはありませんでした。
節分の頃に眉の辺りが痒くなったら春の七草系の芽物葉物を食
べることにしていて、すると、痒みが消えていました。その程度
の花粉症でした。
暖房で冬に鼻水で老廃物などを出さないのも花粉症の原因の一
つかもしれないなと思いました。
この頃は、秋の花粉症もあるそうで、冷房で夏に汗をかかない
ことも関係しているかも。暖房を使わない前から、ここ10数年は
自宅では冷房も使っていません。
また、白砂糖や精製塩のような高度精製物や、化学調味料や添
加物のような化学合成物を少なくするのも大切にに思います。そ
れらは、血中濃度が低くなっても全てが体外に排出されるわけで
はなく、皮下や筋肉などの組織の間に残ってしまうようです。
ーーー追記(2)の追記1.:2017.01.31 ーーー
例えば以下のような例もFBで流れました。
「…重症の花粉症…20年…鼻が両方とも完全に塞…夜は呼吸が
出来ずガバッと何度となく飛び起き…蒸しタオルで必死に鼻を温
めて気道を確保するのが精一杯…
…今年はほとんど症状が出ない…
…食品添加物を摂らなくなってから初めての花粉シーズン…」
[[花粉症の嘘>http://planz.blog62.fc2.com/blog-entry-295.html]]
ですから、現代の食養の基本の「高度精製物や化学合成物を減
らし、丸事食を増やす」ことを伝え、実践してもらうことも大切
に成ります。
[[養生生活の基本:食養>https://www26.atwiki.jp/jutsuden/pages/341.html#id_9d339acd]]
ーーー追記(2)の追記2.:2017.02.17 ーーー
クミスクチン茶を飲んだら、大量の小水が出ました。これも
花粉症の水毒の可能性があるなと思いました。また、水毒に効
果的と有名な小豆も良いかも。ただし、白砂糖はダメなので、
御飯に炊き込むか、カボチャと従兄弟煮ですね。
この辺りは、人に因って違うかも知れません。でも、試して
みる価値は有ると思います。
ーーー追記(2)の追記3.:2017.03.06 ーーー
サラダ油やマヨネーズのリノール酸を減らし、オメガ3脂肪
酸のアルファリノレン酸(アマニ油,えごま油)とDHA,EPA
(魚に豊富)を増やすと、花粉症に良いという話も、FBで流
れてきました。
[[花粉症が、サラダ油とマヨネーズをやめたら治った!>http://biz-journal.jp/2016/02/post_13933.html]]
「…サラダ油やマヨネーズの主成分のリノール酸は必須脂肪酸
ですが、体内でアラキドン酸を生成し、さらに生理活性の強い
プロスタグランジンを生成します。このプロスタグランジンが
炎症やアレルギー反応の原因となり、痛み、熱、腫れなどのつ
らい症状を引き起こし…」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
追記(3)2016.2.29ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
肩貞部分の凝りを解すことを習慣にすることも良いと思いま
す。[[自分で養生no.1]]に書いた「脇の下の後側の凝り」を解
す方法や、「腕返し」、「仰向け腕立て伏せ」、「顔を上げた
平泳ぎ」なども、肩貞部分の凝りを解す自己養生として役立つ
と思います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
追記(4)2016.3.10ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
鼻水対策に鼻の内側にワセリンを塗ると良いという話をSNS
で見ましたが、ワセリンの原料は石油なので、化学合成物を減
らした方が良いという立場からは、余りお勧めできません。
馬油や紫雲膏が良いという話を見付けました。比較すれば、
こちらの方が良さそうに思います。
「花粉症即効対策 馬油・紫雲膏」
http://www.ioudou.co.jp/col/archives/2004/11/post_15.html
ただ、軽くなったら患部への塗り薬は減らし、体の中の邪毒
を減らして改善する方が良いように思います。鼻水も排泄現象
の一つで、排泄を強制的に止めるのは一時避難と思うからです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
次へ>>>[[術伝流一本鍼no.61]]
-----
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>>>このページのトップヘ・・[[術伝流一本鍼no.60]]
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-----
術伝HP内検索:上の@wikiメニューの「wiki内検索」
-----
-----
*お知らせとお願い
**術伝流鍼灸操体講座で患者さん役を募集
術伝流鍼灸操体講座は、実践面を重視しています。実際に症状が出て
いる人の治療を見た方が勉強になります。そこで、講座で患者さん役を
してくださる方を募集しています。
くわしくは、[[術伝流のモデル]]をみてください。
よろしくお願いします。
**感想など
感想、間違いなどありましたら、術伝事務局までメールをください。
よろしくおねがいします。
術伝事務局メルアド :jutsuden-jmkkあまググどこ
(この行は無視してください。akwba、laemfro、thgosewibe)
(「あま」を「@」に、)(以下無視kuaniu、nteyu、lPpkiumo)
(「ググ」を「googlegroups」に、)(以下無視mesiun、kiuen)
(「どこ」を「.com」に変えて送信してください。)
(面倒をおかけし申し訳ありません。迷惑メール対策です)
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2022-03-07T21:04:54+09:00
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術伝流一本鍼no.57
https://w.atwiki.jp/jutsuden/pages/248.html
累積:&counter()___ 昨日:&counter(yesterday) ___今日:&counter(today)
------
&color(green){術伝流一本鍼no.57 (術伝流・養生の一本鍼・応用編(9))}
&bold(){&size(24){&color(green){筋痛症}}}&bold(){&size(15){&color(green){(線維筋痛症の初期症状に近いもの)}}}
------
#contents
*1.基本的に
普通の運動器系疾患とは思えないほどの激痛を訴えるが増え
ています。90年代後半から見かけるようになり、2000年以降
は毎年増加傾向にあります。腕の場合は、首肩も痛むが、腕の
痛みやシビレの方が酷いことが多く、モノが持てなくなること
もあります。
線維筋痛症の発症時に似ていますが、手足どれか1本だけの
ことが多いです。病が進行して、全身に痛みが出ると、線維筋
痛症と診断されるようです。
原因不明で治療法がなく、タライ回しになることが多いよう
です。左腕の場合には、心臓系の疾患を疑われますが、検査し
ても異常が見られません。
水毒や瘀血が疑われる腹証や背部症候が見られます。腕なら、
腹証は、患側の胸脇苦満、心下痞などです。腕で、背部の兆候
は、患側の脊椎7~11番の華佗経や痞根にツボが出ます。腿なら、
患側の瘀血証のこともあり、鼠径部の辺り(五枢~維道、居髎)、
仙骨の周り、腰徹腹にツボが出ます。
患側の上腕や大腿の陰経側に、邪気が溜まっていることが多
く、切経をすると、非常に痛がります。鍼をすると、ピリピリ
ビリビリした感じを訴える人が多いです。ただし、自覚痛は無
いことが多く、切経の前には痛みを言わないことが多いです。
初めての発症は、運動した直後、手術や出産などの後などに
多いようです。手術や出産の後に発症した場合は、瘀血証の徴
候が出ています。
腹部の水毒や瘀血から発生した邪気が、上腕や大腿の陰経側
に溜まり、感覚神経に不正なインパルスを発生させているので
はないかと考えています。邪気は、生体内雑電気なのかなと言
う感じもしました。
また、運動後に発症した場合は、運動時の骨格筋の活動電位
が切っ掛けの可能性も頭に浮かびました。
治療は、運動器系の応急処置に、腹部の水毒や瘀血を減らす
養生を組み合わせています。
食養は、和食を勧めます。また、添加物や精製物は、減らし
た方が予後が良いことが多いです。水毒や瘀血を減らす漢方薬
を併用した方が治りやすいと思うので、漢方の専門医に研究を
してほしいなと思っています。
添加物や精製物の多い食事と、パソコンや携帯の使用が、こ
のような症状が増えた要因の一つではないかと思います。パソ
コンや携帯を使う人が多くなってから、こういう症状を訴える
人が多くなってきたように思いますので。
また、以下のような話も有り、全体として化学合成物の摂取
を減らす必要が有るように思います。
[[「やはり薬の影響だった」>https://blog.goo.ne.jp/harunokaze716/e/b853d2ae5fba10b4b7339e14d7cd51c3]]
*2.ツボが出やすい所
**1)上腕、大腿の陰経側
脇の下~上腕陰経、大腿陰経側、その2つの筋肉の溝の中で、一番
凹んでいる所。
**2)腹部の腹証の出ている所
水毒なら、鳩尾、中脘、承満、章門、上肓兪など。
瘀血なら、五枢~維道、関元、居髎、下肓兪など。
**3) 2)の背中側
水毒なら、胸椎7~11番の華佗経、痞根など。
瘀血なら、腰椎3~5番の華佗経、腰徹腹、上仙、次髎、仙
腸関節など。
**4)1),2),3)と経絡的に関係する手足のツボ。
上腕や大腿の陽経側、肘膝から先に出ているツボ。
*3.手順など
**1)先急:患部周囲の邪気を減らす
先ずは、患部周囲の邪気を減らし、辛さや痛みを軽くします。
手順は、基本的には、運動器系の応急処置と同じです。
手足甲陽経側→手足末端陰経側→上腕や大腿の陰経側→腕や腿の陽
経側→手足甲陽経側。
上腕や大腿の陰経を丁寧に調べ刺鍼します。
**2)養生:水毒や瘀血を減らす
腹部の水毒や瘀血を減らしながら、患部の痛みや辛さを減ら
していきます。
仰向けになりにくいようなら、先ず1)をして、仰向けにな
れる位には改善します。
慢性期の養生の型をし、必要なら灸をします。
鍼のみで変わりにくいツボが見付かったら、灸頭鍼や補の灸
も併用します。
**3)食養なども勧める
和食を勧めます。
添加物や精製物を減らすよう伝えます。精製物とは、白砂糖
や、NaClが100%に近い食塩、白米、精白小麦粉などです。
それらを、味醂、ハチミツ、メープルシロップ、和三盆、黒糖
や、自然塩、玄米、全粒粉などに変更します。また、甘味は量
も少なくするようにします。添加物は、化学調味料はじめ化学
合成物で食品に添加されているものです。
食養に関しては、術伝流操体に詳しく書きました。
[[術伝流操体no.81]] 食の自然則:基本は和食
[[術伝流操体no.82]] 自炊は無理なく
[[術伝流操体no.83]] 18時間断食、カゼの食養など
*4.症例
**1)左腕の激痛
[[術伝流一本鍼no.17]] 左腕の激痛(線維筋痛症の発症時に
似ている)を参照してください。
**2)足首捻挫の後遺症
右足の内踝(くるぶし)から親指の右足内側横側面に、抜歯時
の麻酔注射の後のようなシビレ感(感覚異常)が続いていると
言う人。麻痺して感覚がまるで無いわけでもなく、動かせない
わけでもなく自由に動かせるとのこと。
この人は、ネットの筋痛症関連の掲示板が縁で、術伝の通し
稽古に来てもらいました。通し稽古は午前中で終わりましたが、
面白そうな症例なので、術伝講座の参加者にも参考になると思っ
たこともあって、午後まで残ってもらい、施術させてもらいま
した。
発症後9カ月で、筋痛症治療で有名な石川の整形外科に2回
通い、近所のTP鍼の所や麻布のTP注射にも通っているが、改
善が思わしくないということでした。
局所のみの異常かどうか分からないので、先ずは、仰向けで、
全身診察させてもらいました。
脈は、実でしっかり打って元気そう、ただし、体格に比べ、
少し細めかなと思いました。舌裏側の血管が両側ともドス黒く、
瘀血証の兆候でした。上腹部は、特に左側が硬く、水毒もあり
そうでした。臍周囲も左側が硬く、鼠径部も左側が硬い状態で
した。
患部の位置が右足太陰脾経なので、大腿の足太陰脾経の左右
差を診てみました。
大腿部も左側にツボが出ていました。下腿の足太陰脾経の左
右差を診ていくと、右側の脹ら脛が終わる辺り(漏谷)にツボ
が出ていました。そして、この辺りから先は、右側にツボが出
ていました。また、下腿までは、それほど冷えていないのに、
足首から先は非常に冷えていました。
腰椎や坐骨神経などに関係しているなら、こういうツボの出
方や冷えの出方は変だなと思いました。出ていたツボを患者さ
んにも確認してもらい、右足に怪我か何かしなかったか聞いた
ら、右足首捻挫を繰り返したとのこと。その後遺症の可能性が
あるなと思いました。
施術は、経過が長いので、慢性期と考え、養生の型で、左手
陰陽、左横腹の順で刺鍼していきました。初めての人だし、大
勢が見ていることもあって、左鼠径部は、打鍼をしました。そ
れから、臍周囲、左上腹部、左大腿の順で刺鍼しました。
それから、右に移って、漏谷の辺り。ここは1cm位の太さ
の筋張りになっていたので、2カ所ほど刺鍼して筋張りを無く
しました。
足首近くの大谿の辺りに出ていたツボに刺鍼したら、古そう
な邪気が出てきました。それと、捻挫の後遺症なら瘀血の滞留
もあるかなと思い、置鍼し、墨モグサで灸頭鍼をしました。
内踝前方の商丘あたりも凹んでいてツボが出ていました。刺
鍼したら、そこでも古そうな邪気を感じたので、置鍼し灸頭鍼
をしました。
公孫の辺りも大きく凹んでツボが出ていたので、刺鍼したら
大量の邪気が出てきました。同じく、置鍼し灸頭鍼をしました。
公孫の辺りの灸頭鍼では、灸頭鍼中に、鍼がしばらく震えてい
たので、かなり大量の邪気が出ていっているのかなと思いまし
た。
これだけ大量の邪気なら、邪気の出口を末端に作った方が良
いかなと思ったので、隠白にも置鍼し、打鍼用金属棒で、弾鍼
しました。
公孫の辺りの灸頭鍼は、初めセイリンのラック灸でしたが、
足りなそうなので、釜屋の温暖を追加しました。炭の量が、温
暖の方が、ラック灸の倍位あります。
患者さんが熱さを感じたそうなので、紙を挟んで熱さの調整
をしたりしながら、燃え尽きるまで待ちました。
終える頃には、何故か、先に刺鍼した漏谷あたりも赤くなり、
しかも直径2mm位の赤いブツブツが数個出てきました。灸頭
鍼を取り去ってみると、大谿、商丘、公孫の辺りも似たような
感じでした。それと、内踝から土踏まずにかけて、イトミミズ
のような細絡が目立つようになりました。奥の瘀血が動いたか
なと思いました。
患部の感じを聞いたら、改善したということでした。表情も
晴れ晴れとした笑顔になりました。座位になってもらい、頭頂
部の近くの足厥陰~足太陰に関連すると言われる所に出ていた
ツボ2つに刺鍼しました(頭刺>>>[[術伝流一本鍼no.13]])。
その後、頭の熱い所に散鍼し、手甲への引き鍼し、仕上げま
した。
筆者の私も、若い頃の左肩甲骨の打撲の後遺症で、その辺り
の感覚異常に、長い間、悩まされました。それと同じような感
じだったので、分かりやすかったです。
下腿の脹ら脛の終わる辺りから先だけ、右にツボが出ていた
のに気付いて、怪我か何かしたかという質問ができたことが、
改善への切っ掛けだったように思いました。
このような訴えや線維筋痛症などの患者さんには、打撲捻挫
したかや手術歴などを聞く必要を改めて感じました。良い経験
をさせてもらい、勉強になりました。
この人を紹介してくれた大阪の鍼灸師さんから、本人からの
メールのコピーを含め、コメントをもらいました。
「当人からのメール添付します。『今日、金子先生の通し稽
古の受け手役に参加して来ました。今までの足の麻痺がかなり
取れました。感謝ですよ~。今までの鍼灸は何だったのって感
じで、とても晴れ晴れな気持ちで帰宅中です。痺れの元は、昔
捻挫を何回かして内出血して、汚れた血が溜まったみたいです。
帰りにドラッグストアでお灸買って、金子先生の言われた場所
にお灸します。いやー神業です。今まだ 興奮しています』。
病態の把握が的確だった症例と思います。知人の一人として感
謝いたします」
以下の返信をしました。
「メール紹介ありがとうございます。自分と似たことが原因
だったので、分かりやすかったです。こんなに喜んでいただけ
ると、こちらとしても非常に嬉しいです」
**3)リウマチ薬で数値は下がったが、症状が改善しない
メールで「2年ほど前から関節の腫れ痛み、リウマチ薬で数
値は下がったが、症状は改善しない」という相談を受け、講座
にモデル患者さんとして来てもらいました。話の感じから線維
筋痛症の初期症状のような感じを受けました。
・1回目
現在いちばん困っていることを聞いたら、左手首の痛みと言
うことでした。が、今まで見てきた人との比較のため、先ず腹
診をさせてもらいました。案の定、左胸脇苦満(写真1)、心
下痞があり、左脇の下から左上腕陰経側に痼りもありました。
&ref(DSCF3801.jpg) 写真1
ただ、初めてなので、先ず、応急処置として、左手首の辛さ
の改善をすることにしました。要するに、体が邪気を出したがっ
ているのに、手首の所で詰まって出られないから、辛いんだろ
うなと思いました。
頭を触って熱い感じがしなかったので、手甲の引き鍼は省略
し、左手首内関から施術開始しました。次に、手甲の2~3間
と3~4間を比較したら、3~4間がイヤな感じとのことでした。
そこに出ていたツボに刺鍼したら(写真2)、中指と薬指、特
に薬指の方に何か動いているとのことでした。
&ref(DSCF3805.jpg) 写真2
ああ、この人も邪気の動きが分かる人だなと思い、それが減っ
たら言ってくれるように伝え、刺鍼を続けました。邪気が減っ
たように感じたので、患者さんにも確認してから、抜鍼しまし
た。
抜鍼した後、左手首を動かしてもらったら、良くなったと言
うので、仕上げに移りました。指の井穴に邪気の出口を作って
おいた方が良いように思ったので、左手中指薬指の井穴を調べ
ました。薬指両側、中指の薬指側の3カ所にツボが出ていたの
で、透熱灸をしました。
夕方「…本日の施術は、まさに瞬時に効果を実感できました…
一針で体があれだけ反応するとは、驚きでした。」というメー
ルが届きました。ありがたいなとも思ったし、改めて良かった
なと思いました。
症例としては、「術伝流 先急の一本鍼No.17」とよく似て
いるので、次は、慢性期の養生も含め、そういう治療をするの
で、読んでおいてもらえるよう伝えました。
・2回目
2回目なので、慢性期の養生の型でやらせてもらいました。
腹診では、心下痞と左胸脇苦満でした。しかも、左上腹部と
左肋骨下部を比べると、左上腹部の方が、ほんの少しだが、床
からの高さが高い状態でした。普通は肋骨の方が高いのに。
その後、腕と胸、腕と背の間に張っている筋肉を調べたら、
痼りと圧痛がありました。
左上曲沢の刺鍼(写真3)で、腕と胸の間の筋肉内の痼りが
柔らかくなりました。変化の速さにびっくりしました。
&ref(DSCF3865.jpg) 写真3

腹部の刺鍼中(写真4)に、大量の汗が出てきました。腹筋
内に溜まっていた水毒かなと思いました。
&ref(DSCF3876.jpg) 写真4
背中を刺鍼しようとしたら、汗が沢山出ているの状態でした。
拭いて、胸椎7~11番の左華佗経と左痞根に出ていたツボに刺
鍼したら、また大量の汗が出てきました。しかも、ヌルヌルベ
タベタした感じした。筋肉内に溜まっていた水毒だろうなと思
いました。
普段は、余り汗をかかないとのことで、それで水毒が出にく
く発症に繋がったのかなと思いました。
左大椎回り、背と腕の間に張る筋肉内の痼りにも刺鍼しまし
た(写真5)。

&ref(DSCF3909.jpg) 写真5
今回も、邪気の動きなど刺鍼中の体の中の動きを沢山言って
もらえたので、それも参考に刺鍼しました。あと、体の変化の
大きさにもビックリしました。鍼が向く体質なのかなとも思い
ましたし、鍼灸師になったら、名人になりそうな感じもしまし
た。
やはり、病態、ツボの出方、変化の仕方が、
「[[術伝流一本鍼No.17]]」の症例に良く似ていました。
・3回目
汗をかきにくいということだったが、急いで来たせいか、診
察の時点で全身汗ばんでいました。先回も同じように急いで来
たということだが、診察時点では発汗は見られず、鍼灸してか
ら汗をかいたので、体が変わっていっている感じがしました。
また、左前腕外側に引っ掻き傷がありました(写真6)。痒
いので掻いたということでした。これも、痒みとして出てきた
ので良い傾向かなと思いました。
&ref(DSCF3961.jpg) 写真6
治療は、2回目とほぼ同じにしましたが、仰向けで腹に刺鍼
した後、左脇の下から左上腕陰経に出ていたツボに刺鍼するの
を加えました(写真7)。案の定、ここにも邪気がいっぱい溜
まっていました。
&ref(DSCF3968.jpg) 写真7
鍼灸したら大量の汗というのも、前回と同じでした。また、
腹に刺鍼後、上腹部と肋骨下部の高さが、若干だが肋骨の方が
高い感じになったので、左上腹の水毒をかなり減らせたかなと
思いました。
今回も、刺鍼中の邪気の動きを言ってもらいながら刺鍼しま
した。「爪の根元から出ている」という言葉に、「井穴!」と
周りで見ていた一同唖然としました。しかもどっち側かも言え
ました。
筋痛症系の患者さんは、邪気の動きが分かる人が多いが、こ
こまで細かく特定できた方は初めてでした。鍼灸師になったら
名人になりそうだなと、あらためて思いました。
今は、こういう感じの筋痛症系の症状の人が多いので、3回
の治療を講座参加者の皆さんに見てもらうことができて良かっ
たなと思いました。
夕方帰宅したらメールがきていました。
「今回の施術後は体がとても楽というか軽快になりました。そ
れから、思わぬ、というかやはりというべきか、別の部分に効
果が出ました。2日ほど前から痛みがあった扁桃炎が、ほとん
ど治っていました。今朝は痛みと腫れがあったのですが、施術
終了直後から治まったことに気付きました。普通は、治まるの
にもっと時間がかかるのですが、今回も鍼の即効性に、驚かさ
れた次第です」
とのことでした。
*5.おわりに
私自身も、外傷性瘀血証に因る筋痛症系の症状に長期間悩み
ました。その辺りは以下に書いています。
[[私の筋痛症系の病歴]]
ーーー 追記:2020.10.20 ーーー
治打撲一方という漢方薬(江戸時代医師 香川修庵の創案)
を知ったので、打撲したら治打撲一方を飲むようにしてます。
また、古傷と成って疼くようなら桂枝茯苓丸を飲みます。
ただし、桂枝茯苓丸の方は、体質に因って向かない場合も有る
そうで、漢方専門医や漢方に詳しい薬剤師に相談してください。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
次へ>>>[[術伝流一本鍼no.58]]
-----
>>>目次へ・・・・・・・・・[[術伝流一本鍼(あ)]]
>>>このページのトップヘ・・[[術伝流一本鍼no.57]]
>>>術伝HPトップへ ・・・・[[トップページ]]
-----
術伝HP内検索:上の@wikiメニューの「wiki内検索」
-----
-----
*お知らせとお願い
**術伝流鍼灸操体講座で患者さん役を募集
術伝流鍼灸操体講座は、実践面を重視しています。実際に症状が出て
いる方の治療を見たほうが勉強になります。そこで、講座で患者さん役
をしてくださる方を募集しています。
くわしくは、[[術伝流のモデル]]をみてください。
よろしくお願いします。
**感想など
感想などありましたら、術伝事務局までメールをください。
よろしくおねがいします。
術伝事務局メルアド :jutsuden-jmkkあまググどこ
(この行は無視してください。akwba、laemfro、thgosewibe)
(「あま」を「@」に、「ググ」を「googlegroups」に、)
(「どこ」を「.com」に変えて送信してください。 )
(面倒をおかけし申し訳ありません。迷惑メール対策です)
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>>>術伝HPトップへ ・・・・[[トップページ]]
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2022-03-03T21:41:40+09:00
1646311300
-
術伝流一本鍼no.17
https://w.atwiki.jp/jutsuden/pages/55.html
累積:&counter()___ 昨日:&counter(yesterday) ___今日:&counter(today)
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術伝流・先急一本鍼・運動器偏 17.左腕の激痛
&size(24){&color(green){左腕の激痛}}
------
#contents
*(1)線維筋痛症の発症時に似た訴えが増えている
線維筋痛症という病気をご存知ですか? 原因不明の全身的
慢性疼痛を特徴とする病気です。詳しくは、以下の友の会のH
Pをご覧ください。
[[線維筋痛症友の会>http://www.jfsa.or.jp/]]
筆者は、ここ10数年ほど、普通の運動器系疾患とは思えない
程の激痛を訴える患者さんに会ってきました。
初めは、1996年のことで、左腕の痛みが長期に続いている
人で、心臓系の病気を疑われ24時間モニターなどもしたけれ
ど、原因が不明ということでした。
腹診をしたら、左上腹部が硬かったので、それも含めて治療
したら、あっさり痛みが消えました。余りにあっさり消えたの
で、こちらがビックリしたほどでした。
そして、そういう人が、2000年を過ぎてから多くなり、特
に、ここ数年毎年のように増えている気がして、気になってい
ました。
線維筋痛症という病気を、鍼灸講座に参加した研修医の人か
ら教えてもらいました。調べてみたら、私が見てきた人々の症
状の訴え方が、線維筋痛症の発症時と良く似ていることが分か
り、日本全体で増えていることを知りました。
**その特徴
今まで見てきた人を振り返ってみて、その特徴をまとめてみ
ると、以下のようになります。
***1.激痛を訴える
通常の頸肩腕、腿の痛みとは考えられない程の激痛を訴える
人が増えている。
腕の場合は、首肩も痛むが、腕の痛み・シビレの方が酷いこ
とが多く、モノが持てなくなることも多い。
***2.初めは、手足どれか1カ所のことが多い
線維筋痛症の発症時に似ているが、手足どれか1本だけのこ
とが多い。
***3.90年代後半から、200年から毎年倍増?
90年代後半から見られるようになり、21世紀に入り毎年増
えている。
***4.原因不明で、治療法がない?
原因不明で、治療法がなく、たらい回しになることが多い。
左腕の場合には、心臓系の疾患を疑われることも多いが、検
査しても異常が見られない。
***5.全身に痛みが出ると、線維筋痛症と診断
全身に痛みが出るようになると、線維筋痛症と診断されるよ
うだ。
***6.水毒の腹証・背部症候が見られる
水毒の影響が疑われる腹証・背部症候が見られる。特に、腕
の場合は、必ずと言っても良いほど多く見られる。
腹証は、患側の胸脇苦満、心下痞。患側の上肓愈や章門など
にツボが出る。
背部は、患側の脊椎7~11の華陀経、痞根にツボが出る。
***7.脚の場合は、患側の瘀血証の場合も
脚の場合は、患側の瘀血証の場合もある。
この場合のツボは、普通の小腹急結よりも外側の鼠蹊部の
(五枢〜維道、居髎)、仙骨の周り、腰徹腹に出やすい。
***8.患側の脇下周りや大腿内側の筋肉に邪気が溜まる
患側の脇之下から上腕手平側、および、上腕〜胸の間に張っ
ている筋肉、上腕〜背中の間に張っている筋肉に、邪気が溜
まっていることが多い。
そのため、切経をしたり、摘(つま)んだりすると、非常
に痛がる。また、鍼をすると、ピリピリビリビリした感じを
訴えられることが多い。
腿の場合には、大腿内側が多い。
ただし、これらの上腕手平側や大腿内側の自覚痛は無い場
合が多い。そのため、触診や切経の前には痛みを訴えないこ
とが多い。
***9.初めての発症は、運動直後、手術出産の後などに多い
初めての発症は、運動した直後、または、手術や出産の後
などに多い。
打撲捻挫、手術出産に因る内出血系の瘀血や、運動中の汗
の内攻に因る水毒が関係しているような感じを受けています。
***10.上腹部の水毒から発生した邪気が原因か?
上腹部の水毒から発生した邪気が、脇の下〜上腕陰経など
に溜まり、感覚神経に不正なインパルスを発生させているよ
うな感じを受ける。
ヒトの神経系が絶縁されてなくて、開放系であることが関
係しているように思う。電気が溜まった筋肉などの近くを感
覚神経が通る時に、絶縁されていないランビエの絞輪などの
場所で、近くの電気の影響を受けてしまうのでは無いだろう
か?
邪気は、生体内雑電気なのかなと言う感じも受けた。また、
運動直後の発生については、運動時の骨格筋の活動電位が切っ
掛けの可能性も、頭に浮かんだ。
***11.水毒と瘀血を減らすと改善する
治療法は、「運動器系の応急処置」に、「上腹部の水毒と、
下腹部や古い打撲捻挫などの場所の瘀血を減らす慢性期の処
置」を組み合わせる。
水毒や瘀血が排泄されると、一気に改善が進む。
水毒の排泄は、新しければ汗が多い。古くなると、湿疹の
形で出ることが多い。古い水毒が動いた時の湿疹は、直3
cm〜数cmで淡いピンク色が多い。
瘀血が動いた時は、新しければ、下血、ドロッとした血液
の出血、黄色い輪(へログロビンがビビルビンに変化)など
の形。古い瘀血が動いたときは、湿疹の形が多い。この場合
の湿疹は、直径2〜3mm位の細かいもので、鮮紅色が多い。
***12.食養は水毒を減らす小豆など、漢方薬も
添加物・精製物を減らした方が良い感じ。
水毒や瘀血を減らす漢方薬を併用した方が治りやすいと思う。
***13.合成物精製物と、パソコンや携帯の使用が影響?
化学合成物や高度精製物の多い食事と、パソコン・携帯の使
用が影響しているのではないか?と思う。パソコンや携帯を使
う人が多くなってから、こういう症状を訴える人が多くなって
きたように思うので。
化学合成物や高度精製物は、血中濃度が直ぐ上がり直ぐ下が
り、薬としては切れ味が良いとされているようだ。が、血中濃
度が下がっても全て体外に排泄されるわけでは無いようだ。
化学合成物や高度精製物を常時多量摂取している人の筋肉は、
そうでない人の筋肉と比較すると、粘っこい感じを受ける。鍼
を刺して動かそうとすると、抵抗を受けて動かしづらい。
筋肉に溜まった化学合成物や高度精製物の残滓が、蓄電池で
の電解質のような役割を演じて、電気みたいな邪気を溜め込ん
でいるような感じを受けた。
*(2)症例
この4月に講座参加者で似たような症例を写真に撮れました。
解説していきます。
上腹部の水毒を減らす慢性期の養生の処置を組み合わせてい
るので、厳密には、先急の一本鍼とは言えません。が、実際の
臨床の場で応急処置だけでは済まない場合、と言うか、もう発
症から大分時間が経過していて慢性期と考えてもいい場合には、
筆者は、こういう治療をしているという例として、読んでみて
ください。
慢性期の養生の処置に関しては、来月以降、「術伝流・養生
の一本鍼」として、診察から順番に解説していく予定です。
**左腕の激痛
***1.経過
3月12日「左腕激痛の為、救急車で運ばれそのまま入院。
多分頚椎ヘルニア。痛みで一睡もできなかった。」とのメール
が入りました。結局、7日間入院して牽引と鎮痛剤だけだった
そうです。
後頚部や、左肩や、左肩甲骨周りに怠さ・鈍痛が残り、鎮痛
剤を飲んで自宅療養を続けたそうで、4月5日に講座に来る途
中も数回激痛が出たそうで、2時間ほど遅れて会場に到着され
ました。
***2.腹診をしてみると
今まで同じような人を診てきた経験から、腹診をしたかった
ので、仰向けになれないか頼んだところ、きついのか時間を掛
けて仰向けになりました。
腹診をしていくと、(1)で書いたように、案の定、左胸脇
苦満と心下痞が有りました。肋骨下部を左右交互に押してみる
と、左側だけ何か詰まっている感じで押せませんでした(写真
1)。
&ref(DSCF0191.jpg)写真1
また、腹側から肋骨下縁に指を入れようとしても入りません
(写真2)。
&ref(DSCF0193.jpg)写真2
左上腹部が硬く、臍の左斜め上2cm位にツボ(左上肓愈と
仮称している)が出ていました(写真3)。
&ref(DSCF0206.jpg)写真3
***3.慢性期の養生の型で、手から治療開始
筆者は、慢性期の治療は、仰向けで手腹足、うつ伏せで背腰
足、座位で肩首頭手甲という順で治療しています。この手順で
治療する意味は、来月以降の「養生の一本鍼」で説明していき
ますので、それまでお待ちください。
簡単に言うと、腹の前に手に刺すのは、腹に鍼した時に動く
邪気が頭の方へ向かうのを防ぎ、手の方に誘導するためです。
この場合には、左上腹部の水毒から発生し、左腕、左肩、左
肩甲骨などの痛みの原因になっていると思われる邪気を左腕に
誘導しようということです。邪気は、鍼した方に集まってくる
性質がありますので。鍼の原則「手足の引く」の一例です。
というわけで、先ず、手の陰経陽経の順でツボを探し刺鍼し
ました(写真4、5)。
&ref(DSCF0194.jpg)写真4
&ref(DSCF0198.jpg)写真5
***4.水毒を動かすため、腹に刺鍼
次は、腹の水毒を減らすため、腹へ刺鍼しました。先ずは、
横腹から(写真6)。
&ref(DSCF0199.jpg)写真6
これは、いきなり腹の中心に刺鍼すると、急に邪気が動き、
患者さんに辛い思いをさせてしまうこともあるためです。先ず
邪気をより陽位である横腹に引くためです。
鍼の原則『陽に引く」の一例で、この辺りの説明も「養生の
一本鍼」で徐々にしていく予定ですが、早く知りたい人は、術
伝HPの「手足に引く、陽に引く、下に引く」のページを読んで
みてください。
それから、左上腹部の水毒の時にツボが良く出る左上肓愈、
左章門を調べたら、ツボが出ていたので刺鍼(写真7,8)。
&ref(DSCF0203.jpg)写真7
&ref(DSCF0204.jpg)写真8
***5.足にも引くため、足の陰陽経に刺鍼
腹の邪毒を足にも引くため、言い換えれば、腹の状態を足の
ツボでも改善するため、足の陰経、陽経に出ていたツボにも刺
鍼しました(写真9、10)。
&ref(DSCF0207.jpg)写真9
&ref(DSCF0209.jpg)写真10
この場合に、腹のツボの位置との関係から足のどの辺りにツ
ボが出やすいかは、だいたい予測できるのですが、長くなりま
すので、「養生の一本鍼」で詳しく解説したいと思います。
***6.うつ伏せで背中などに刺鍼
次に背部の診るためにうつ伏せになってもらいました。やは
り、ゆっくりと、うつ伏せになっていきました。
診ていくと、やはり、 背中側胸椎7〜8の左華陀経に、径2
cm位で、ズブズブに凹んだ(虚した)ツボが出ていましたし、
左痞根が板のように硬くなっていました。順番に刺鍼しました
(写真11、12)。
&ref(DSCF0211.jpg)写真11
&ref(DSCF0213.jpg)写真12
その後、左背中の状態を足のツボでも改善するため、左足脹
脛に出ていたツボに刺鍼しました(写真13)。
&ref(DSCF0214.jpg)写真12
***7.座位で、左首肩に刺鍼
次に座位になってもらいました。先ほどどよりはスムーズに
動けるようでした。
座位では、先ず、念のため、手甲に出ていたツボに引き鍼し
ながら首を動かしてもらい、運動鍼をしました(写真14)。
&ref(DSCF0216.jpg)写真14
この後に左首肩上腕に鍼したときに動いた邪気を、より末端
である手甲に誘導するためと、首肩の痛みを大雑把に減らし、
悪い所を特定しやすくするためです。
それから首を調べてみたら、首の真後ろの下から1/3の所
に、やはり、表面がズブズブに虚したツボが見付かりました
(写真15)。
&ref(DSCF0218.jpg)写真15
以前にムチウチをしたことがあるということなので、その名
残だと思います。こういうのを残しておくと、腹の邪毒の影響
を受けやすく、その結果として辛い症状が出やすいので、刺鍼
しておきました(写真16)。
&ref(DSCF0221.jpg)写真16
その左横から首の付け根にかけて華陀経にツボが出ていたの
で、そこにも刺鍼しておきました。
次に、首肩が辛いときにツボが出やすい辺りを順に調べ、出
ていたツボに刺鍼しました(写真17)。
&ref(DSCF0223.jpg)写真17
***8.仰向けで、上腕陰経に刺鍼
次に、左の脇の下から上腕陰経を調べたら、やはり、ここに
もツボが出ていました。 拇指側(手太陰)と小指側(手少陰)
にツボが出ていましたが、真ん中(手厥陰)には出ていません
でした。
安定した状態でしっかり刺鍼したかったので、再度仰向け
になってもらいました。
手太陰と手厥陰それぞれを、脇の下の方から肘に近い方の
順で刺鍼しました(写真18、19)。この手順は、邪気を手の
末端に誘導するためです。
&ref(DSCF0226.jpg)写真18
&ref(DSCF0228.jpg)写真19
***9.また座位で、動作鍼をしてから後始末
また、座位になってもらい、首腕を動かして、辛さや違和感
のある所を教えてもらい、動作鍼の要領で、辛さや違和感が無
くなるまで刺鍼しました(写真20)。
&ref(DSCF0230.jpg)写真20
それから後始末に移り、頭に散鍼し(写真21)、手甲に引き
鍼しました(写真22)。
&ref(DSCF0233.jpg)写真21
&ref(DSCF0234.jpg)写真22
***10.終了後の様子
終了後に具合を聞いたら、すっきり良くなったということで
した。そして、そのまま、午後の操体講座に参加されました。
次の日にメールが来ました。
「来た時あんなに辛かった後頚部と左肩があんなにスッキリと
痛みが取れたので本当にビックリしています! あの痛みは、
『左腹の水毒が悪さをしていた為』だったとは……水毒恐るべ
し……ですね! そして『鍼ってすごいなー』と改めて実感致
しました。いや〜左腕が軽い♪」
***11.応急措置をするとしたら
このケースの場合で、もし発症の数日以内の治療で応急処置だ
けするとしたら、この例の座位になってから以降の内容を中心に
治療したと思います。
念のために、手甲の引き鍼した後、手陰経手首付近のツボにも
引き鍼してから、首肩上腕などの刺鍼をしたと思いますが。
*(3)おわりに
**1.邪気って
邪気という概念に疑問を抱く人もいらっしゃると思いますが、
私には、はっきり感じられます。また、次のような実験から、
感じられないと言う人でも、体は感じていて意識できないだけ
ではないかなと思っています。
経絡上10数cm上で指をゆっくり動かしていくと、所々で跳
ねたりスピードが変わったりするのが観察できます。
&ref(jaki-wo-kanjiru.jpg)
この点に関しても、詳しくは術伝HPの「鍼は邪気を引く道具」
のページに書きましたので、興味のある方は読んでみてくださ
い。
それに、こういう線維筋痛症タイプの痛みを訴える人は、患
者さん御本人が邪気やその動きを良く感じてらっしゃる場合が
多いです。そのため、邪気のことを話して、今どういう状態か
聞きながら治療した方が、適切な治療ができる可能性が高くな
ります。
ピリピリビリビリした感じが今何処で起こっているか、どっ
ちに動いているかを言ってもらうと、邪気の動きが分かりやす
いと言うことです。
**2.今後の予定
今まで「先急の一本鍼:運動器編」ということで書いてきま
したが、基本的に良く使うことは、だいたい書き終わりました。
今回書いたように、運動器系の痛み辛さでも、慢性期には、腹
の邪毒が関係している場合が多いです。
それで、筆者は、2、3回応急処置しても再発するようなら、
腹診をして慢性期の養生と組み合わせて治療させてもらうこと
にしています。また、内科系の病気の慢性期にも、腹診は大切
です。
そこで、次回からは、慢性期に対する「養生の一本鍼」につ
いて解説していこうと思っています。
しかし、引き続き、「先急の一本鍼」のモデルも募集します。
慢性期の養生の例も含め、少しずつ増やして、ゆくゆくは、深
谷先生の「お灸で病気を治した話」の写真入り版のようなもの
を目指していきたいと思っています。よろしくお願いします。
というわけで、「養生の一本鍼」の解説をしつつ、その症例
を出したりするのをメインに、興味深い先急の症例があれば解
説したり・・・という感じで進めていきたいと思います。
追記:色々あって、先急の一本鍼の内科系が先になりました。
**追記:2017.01.10…似たような症例や邪気の解説など
その後に見た似たような症例に関しては、以下に書きました。
「応用(9)筋痛症(線維筋痛症の初期症状に近いもの)」
→ [[術伝流一本鍼no.57]]
また、症例問答にも、足背の激痛の例があります。
→ [[鍼灸症例問答no.7]]
邪気に関しては、先ず以下を読んでみてください。
→ [[鍼灸漢方用語の術伝的解釈:邪気>http://www26.atwiki.jp/jutsuden/pages/318.html#id_21237c91]]
つぎへ>>>[[術伝流一本鍼no.18]]
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*お知らせとお願い
**術伝流鍼灸操体講座で患者さん役を募集
術伝流鍼灸操体講座は、実践面を重視しています。実際に症状が出て
いる方の治療を見たほうが勉強になります。そこで、講座で患者さん役
をしてくださる方を募集しています。
くわしくは、[[術伝流のモデル]]をみてください。
よろしくお願いします。
**感想など
感想などありましたら、[[「術伝」掲示板>http://jutsuden.bbs.fc2.com/]]に書いてください。
また、「術伝」掲示板でも、旧掲示板「養生の杜」と同じように、
養生についての雑談や症例相談などもしていきたいと思っています。
よろしくお願いします。
**間違いなど
間違いなど見つけた方は、[[術伝事務局>jutsuden-jmkk@yahoogroups.jp]]あてにメールをください。
よろしくお願いします。
**「術伝」症例相談用メーリングリストの参加者募集
「術伝」では症例相談用メーリングリスト( [[術伝ML(muchukand)>http://groups.yahoo.co.jp/group/muchukand/]])の
参加者を募集しています。
よろしくお願いします。
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2022-03-03T21:24:16+09:00
1646310256
-
術伝流一本鍼no.9
https://w.atwiki.jp/jutsuden/pages/59.html
累積:&counter()___ 昨日:&counter(yesterday) ___今日:&counter(today)
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術伝流・先急一本鍼・運動器偏 9.膝の痛み
&size(24){&color(green){膝の痛みは、脹脛から}}
------
#contents
*(1)はじめに
膝の痛みは、下半身の痛みの「成れの果て」という感じで、
膝の痛みを訴える人は、昔、腰痛、坐骨神経痛、足首痛など
の有った人が殆どです。それらが軽くて治療を受けるほどで
無かった場合もありますが。
そのため、そのとき痛い急性症状が出ていても慢性期の要
素も多く、応急処置では辛さが減りきらずに残ってしまうこ
とや、痛みがぶり返すこと、再発も多くなります。
治療の経過も長くなることも多いので、2,3回応急処置を
しても再発するようなら、慢性期の型(養生の一本鍼で解説
予定)を併用して、腹を中心に全身を整える必要も出てきま
す。患者さんには、治療が長びく可能性のあることを伝えて
おくとよいでしょう。
とはいえ、1回の応急処置で長年の膝痛がすっかり治り、
伝えた操体などの自己養生を続けることで再発していない人
もいます。
それに、例え、ぶり返しがあるとは言え、初めての応急処
置である程度改善しないと、患者さんには信用してもらえな
いので、よく練習して結果が出せるような技術を身に付けて
ください。
また、膝の痛い人は、膝の皿まわりの痛みを訴えることが
多いですが、原因となるツボは膝裏側に出ていることが多く、
大腿裏から膝裏、そして下腿裏側に出ているツボを先ず改善
しないと膝の痛みは減りにくく、ぶり返すのも早くなります。
「膝の痛みの改善は膝裏側、特に脹脛から」ということを
忘れないようにしてください。
*(2)膝の痛みの応急処置の手順(図1)
&ref(hiza-oukyuu-tejun.jpg)
これまでにやってきた応急処置の総まとめという感じで、
練習してきた技を全て使います。今までの練習を思い出しな
がら練習してください。
膝の応急処置も、前半、動作鍼、後始末に分けられます。
痛みが陽経側だけの時は応急処置も陽経側だけにしますが、
経過が長いせいかツボや痛みが陰経側にも出ていて、陰経側
も刺鍼する必要があることが多くなります。
以下、陰経側も痛い場合を例に解説します。陽経側のみ痛
い場合には陰経側の刺鍼を省略します。
応急処置の前半では、症状を良く確認したあと、先ずは陽
経側、陰経側の順で引き鍼をしてから、陽経側、陰経側に出
ているツボに刺鍼します。
動作鍼も陽経側動作鍼をした後、陰経側の動作鍼も加える
のが基本ですが、膝の場合には、陰経側と陽経側が混ざって
しまうことも多いです。その動作が辛い時にどの辺りが原因
になっているかを考え刺鍼していきます。
後始末は、頭に散鍼した後に手の甲に引き鍼します。
**1.症状確認
症状確認では、どのような動きが辛いか、日常生活で困っ
ていることをよく聞きます(写真1)。
&ref(p1hari09#0101.jpg)写真1
その1番目と2番目を日常生活に支障が無い位に改善する
ことを応急処置の目標にします。
正座ができない、階段を降りるのが辛いという訴えが多い
です。正座ができない場合には、どの位までなら可能か(写
真2)、階段を降りるのが辛い場合には、膝をどのぐらい曲
げた状態で痛みが出るかを調べます(写真3)。
&ref(p1hari09#02.jpg)写真2
&ref(p1hari09#03.jpg)写真3
どちらも痛みが出る直前の膝の曲がる角度を確認しておき
ます。
膝の痛みに関係するツボは膝裏に出ているので、膝裏から
下腿にかけて、丁寧に調べます。
**2.引き鍼と大腿裏〜膝裏〜下腿の刺鍼
先ず足の甲に準備の引き鍼をするために、ツボを探します
(写真4)。
&ref(p1hari09#04.jpg)写真4
陽経側は、4~5間が多いですが、3~4間のこともあります。
陰経側は、1~2間が多いです。陽経側に引き鍼した(写真5)
後、陰経側の足甲1~2間に引き鍼します(写真6)。引き鍼
をしながら動けるような運動鍼をしても良いです。
&ref(p1hari09#05.jpg)写真5
&ref(p1hari09#06.jpg)写真6
その後にうつ伏せになってもらい、大腿裏から膝裏、下腿
裏にかけて、外側、中央、内側の3本のラインを調べます
(写真7)。
&ref(p1hari09#07.jpg)写真7
外側は、膝裏のH字状の窪みの小指側の延長ラインで、委
陽を通ります。中央は、足裏中央のラインで、委中を通りま
す。内側は、膝裏のH字状の窪みの親指側の延長ラインで、
陰谷を通ります。
その3本のラインを足の付け根の方から踵まで順に凹んで
いる所を押して圧痛がないか聞き(写真8,9)、圧痛のある
所を覚えておきます。印を付けてもよいと思います。
&ref(p1hari09#08.jpg)写真8
&ref(p1hari09#09.jpg)写真9
外側では、委陽の2,3cm足首よりの下委陽、そのラインを
そのまま辿って脹ら脛が終わる辺りの飛揚〜外丘、踵の上の
陽大鐘など。中央では、委中の2,3cm足首よりの下委中、承
筋、承山、アキレス腱中央部など。内側では、陰谷の2,3cm
足首よりの下陰谷、築賓、大鐘など。そういう所に圧痛のあ
ることが多いです。
古くなるとそのラインの延長線上の大腿部にも出ているこ
とが多くなります。踵の上の大鐘や陽大鐘は、踵の骨に足底
に向かって押し付けるように押すと圧痛がわかりやすいです
(写真10)。
&ref(p1hari09#10.jpg)写真10
調べた3本のラインの圧痛のあったツボを外側、中央、内
側の順で、それぞれのラインでは腰の近い側から足首に向かっ
て順に刺鍼していきます(写真11,12)。
&ref(p1hari09#11.jpg)写真11
&ref(p1hari09#12.jpg)写真12
踵の上の大鐘や陽大鐘は、踵の骨に足底に向かって、つま
り圧痛の有った方向に鍼を置いてから刺鍼します(写13)。
&ref(p1hari09#13.jpg)写真13
この足裏側の刺鍼だけで膝の痛みがかなり改善され、膝を
動かして動診できるようになることが多いので、直ぐ動作鍼
に移ります。
余り無いと思いますが、膝裏側だけの刺鍼では膝が動かし
にくい場合には、膝の表側、膝の皿の外側、内側、中央のラ
インを調べ圧痛のあるツボを探し刺鍼します。
膝裏側と表側のツボの出やすいラインについては、図2も
参考にしてください。
**3.膝の動作鍼
今までしてきた動作鍼と基本的には同じで、できない動作
で最も伸びようとしている筋肉にツボが出ていることが多い
です。
正座不可という動作制限が多いので、先ずは、その動作が
ラクにできる範囲で痛くなる直前まで曲げてみて(写14)、
膝の皿周りの窪みを調べ、一番痛い所を見付け、そこに先ず
刺鍼します(写真15)。
&ref(p1hari09#14.jpg)写真14
&ref(p1hari09#15.jpg)写真15
いったん戻してから調べ直すと少し可動域が広がりますか
ら、先ほど刺鍼した所から下腿方向と大腿方向に溝を辿って
次のツボを見付け(写真16)、見付かったツボに刺鍼します
(写真17)。
&ref(p1hari09#16.jpg)写真16
&ref(p1hari09#17.jpg)写真17
すると、また少し可動域が広がり次のツボは膝から先程よ
り遠くに出ます(写真18)。繰り返します。
&ref(p1hari09#18.jpg)写真18
写真のモデル患者さんは比較的軽かったので、表側1ライ
ン3カ所の刺鍼で済みましたが、辛い動作によっては、足裏
の側に刺鍼する必要がある場合もあります。
座位で症状が確認しにくい場合には、立って確認したり、
横向きなどの寝た姿勢で確認したりもします。
***もう少しで正座ができそうなとき
もう少しで正座が可能な場合や、できるけれど体重が掛け
られない場合には、ツボは大腿の胴体より、鼡径部や尻近く
に出ています。特に伸びる側の大腿付け根から尻にかけてツ
ボが出ていることが多いです。
痛い側を上にした横向き寝で正座をした時と同じ位に膝を
深く曲げた姿勢でツボを探し刺鍼します。
***階段を降りるのが辛いとき
また、階段を降りる動作が辛いときなどは、ある程度改善
してからは、実際に階段を降りてもらうか、階段と同じ位の
段差で降りる格好してもらって、痛む所と曲がり具合を確認
します。
実際に階段で検査するときには、手すりに掴まりながら降
りてもらい下で待つか、一段下から手を添えながら降りても
らいます。
座位になれるところに戻って、同じ曲がり具合に膝を曲げ
痛んだ所辺りを探して圧痛のあるツボを見付け刺鍼します。
何回か繰り返しになることもありますが、一鍼するたびに
改善していくので、それほどイヤがらずに試させてくれるこ
とが多いです。
**4.後始末
陰経側にも刺鍼したときには、後で腹の邪気が上衝する現
象が起きて、頭が痛くなったり熱が出たりする可能性もある
ので、念のため、頭に散鍼した後に手甲に引き鍼しておきます。
手甲は、肩こりなどの仕上げの引き鍼と同じように、井穴
を摘んだり、指を反らせたり、甲の骨間を押したりして、出
ているツボを探します。
余り無いと思いますが、陽経側だけに刺鍼したときは、足
甲の陽経側2~3、3~4,4~5間の何れか一番痛い所に刺鍼し
て終えます。
*(3)おわりに
膝の痛みの治療ができるようになると、それを応用して肘
や股関節の治療もできるようになります。
肘については、腱付着部痛への鍼、捻転時の動作鍼という
技術がありますので次回解説します。が、股関節については、
膝と余り変わらないので、工夫して試してみてください。
つぎへ>>>[[術伝流一本鍼no.10]]
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2022-02-19T23:39:14+09:00
1645281554
-
自分で養生no.5
https://w.atwiki.jp/jutsuden/pages/342.html
累積:&counter()___ 昨日:&counter(yesterday) ___今日:&counter(today)
-----
&sizex(3){&color(green){自分で養生no.5}}
&sizex(5){&color(green){カゼかなと思った時の食養と灸}}
-----
#contents
*1.はじめに
カゼかなと思った時の食養や灸です。
*2.具体的な方法
私は、カゼかなと思ったら、以下を順番にしていきます。
1,2時間で改善しなければ、次に進む感じです。夜寝ている
間は進めませんが。
(1)手の親指小指の爪に☓印を描く
自然海水塩を水に溶かして飲む
(2)手の親指小指の井穴に灸
カゼに向く汁物を作って飲む
(3)喉が痛かったら、土踏まずを温める
(4)葛根湯
(5)麻黄湯
**2.1. 手親指小指の爪に☓印、自然塩を溶かした水
手の親指小指(左右)の爪にナイフで軽く☓印を描きます。
ごくごく軽くで、線が見えれば十分です。爪が割れるほど深く
は逆効果です。3時間位で消えてくるので、再度描きます。
自然海水塩を水に溶かして飲みます。余裕が有れば、湯を沸
かして、湯に溶かした方が効果的です。
**2.2. 手親指小指の井穴に灸、カゼに向く汁物
左右の手の親指小指の井穴に灸をします。透熱灸や手指用糸
モグサで熱く感じる程度。また、その後に、粒鍼(マグレイン)
をその8箇所の井穴に貼っておくのも良いです。
詳しくは>>>[[術伝流一本鍼no.65]]
梅ショウ番、大根湯や、それに近い効果のある汁物を作って
飲みます。詳しくは>>>[[カゼのときの食養>http://www26.atwiki.jp/jutsuden/pages/286.html#id_a45710a2]]
**2.3. 喉が痛かったら、土踏まずを温める
喉が痛かったら、一番簡単なのは、靴下を2枚重ねにして、
1枚目の土踏まずの所に貼り付けカイロミニを貼ることです。
詳しくは>>>[[自分で養生no.6]]
**2.4. 葛根湯
項(うなじ)〜肩甲間部が汗ばんでなければ、葛根湯エキス
顆粒を湯に溶かし(有ればシナモン、葛根粉も溶かして)飲む。
(項(うなじ)〜肩甲間部が汗ばんでいる時は、適用外とか)
ただ、まぁ自己責任になりますね。事前に、漢方専門医や、
漢方に詳しい薬剤師や販売員に相談しておくと良いでしょう。
適用などは、以下などを参考にしてください。
[[「風邪には葛根湯」が効く人、効かない人>http://mainichi.jp/premier/health/articles/20161130/med/00m/010/006000c]]
**2.5. 麻黄湯
項(うなじ)〜肩甲間部が汗ばんでなくて、かつ、手足など
の節々が痛むような症状が有れば、麻黄湯エキス顆粒を湯に溶
かし(有ればシナモン、葛根粉も溶かして)飲む。
(項(うなじ)〜肩甲間部が汗ばんでいる時は、適用外とか)
これも、自己責任になりますね。事前に、漢方専門医や、漢
方に詳しい薬剤師や販売員に相談しておきましょう。
麻黄湯は、インフルエンザにも効果が有ることが知られてい
ますね。以下などを参考にしてください。
[[「麻黄湯」タミフルに劣らぬ抗インフル薬>http://mainichi.jp/…/…/articles/20161228/med/00m/010/017000c]]
[[インフルエンザに麻黄湯!飲み方の正しいコツ3か条!>http://informationnow.xyz/archives/15122.html]]
*3.おわりに
**3.1 カゼかなと思った時の対処をまとめると
繰り返しに成りますが、私のカゼの対処は以下の順です。
(1)手の親指小指の爪に☓印を描く
自然海水塩を水に溶かして飲む
(2)手の親指小指の井穴に灸
カゼに向く汁物を作って飲む
(3)喉が痛かったら、土踏まずを温める
(4)葛根湯
(5)麻黄湯
私は、幸いなことに、ここ10年位は、(3)までで済んで
しまうことが殆どです。
夕方に発熱して、(2)までの対処をすると、翌朝には解
熱していることが多いです。夕方発熱・翌朝解熱を3日位繰
り返すことも有ります(年に2,3度)。
(3)まで行くのも、年に2,3度位。
(4)まで行くのは、年に1,2度位有るか無いかかな。
(5)には至っていません。
ただ、漢方に詳しい医師や販売員の友人から情報を聞いて、
念のため、葛根湯と麻黄湯は常備しています。
また、季節別でのカゼの対処は、以下の本も参考に成ると
思います。
『風邪の効用』 野口晴哉著 ちくま文庫
上記の野口晴哉先生関係のグループだったと思いますが、
20代に「達人は宵越しのカゼは引かない」という言葉を聞き
ました。40年して、少しは近付けたかなと思っています。
野口晴哉先生は、背骨への行気法で1,2時間でカゼを経過し
たそうです。行気法とは真気を巡らす方法です。それも試み
てはいるのですが、未だに出来てはいません。私には、上記
した方法の方が確実なので、上記した方法を実践しています。
ーーー 追記:2021.09.27 ーーー
要は、自然科学的には、ウイルスの増殖に早く気付き、上
気道の出来るだけ上の方で、ウイルスの増殖を防げるかどう
かなんじゃないかなと思います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーー 追記:2021.10.26 ーーー
私は色々と試行錯誤してきましたが、40年以上もカゼ・イン
フル・新コロなどの上気道感染症で、現代医学を利用したこ
とは有りません。要するに、上気道での感染に早く気付き、
ウイルスの増殖を防げるかどうかですね。上気道で感染しウ
イルスが少し増殖した方が免疫が出来ますし。気管や気管支
や肺への増殖を防げる範囲で、感染するのが、一番理想的な
ように思います。
…
追記の追記:
ただし、今回の新コロ騒動でイベルメクチンを知り、40億人
近くに処方され、副作用も殆ど無く、色々ん症状に効くという
ことで、40数年ぶりに現代医学の薬を買ってみました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
**3.2 カゼを軽く経過しやすい体に
また、そのためには、普段から上衝や頭項強痛・項背強な
どを解消する習慣をつけると良いでしょうね。
(1)上衝を下げる
(2)頭項の強痛を弛める
カゼなど上気道を経由する感染症は、漢方的には太陽病で、
代表的な漢方薬は葛根湯ですね。漢方に言う表位(太陽位)
は、上気道の有る場所の皮膚表面(主に背中側)ですね。そ
この皮膚や筋の状態で病状を判断したことに由来しているよ
うに思います。
「太陽之為病、脈浮、頭項強痛而悪寒」 『傷寒論』
(うなじにもシコりが出る)
「太陽病、項背強几几、無汗、悪風、葛根湯主之」 『傷寒論』
(うなじから背中にかけて強くこわばる)
葛根湯:桂枝、麻黄、生姜、葛根、芍薬、大棗、甘草
「桂枝、上衝を主治す」 『薬徴』
この辺りの条文の解釈については、以下も参考にしてください。
[[鍼灸漢方用語の術伝的解釈]]
食養としては、
(1)には、香りの良いものが適しているようです。
桂枝(→シナモン)、ミント、シソ、柚子、
(2)には、味覚性発汗が良いようです。
唐辛子、大根おろし、ネギ、わさび、生姜、
それと、葛根などトロミが付くもの(腹で温かさが持続する)
私は、昼飯は蕎麦です。特に、冬は、毎日昼飯を温かい汁
蕎麦にして、ネギや唐辛子(や大根おろし)を多めに入れ、
後頚部や肩甲間部から味覚性発汗するようにしています。そ
の後に風に当たって冷やさないようにすることも必要ですが。
そして、肩凝り系の解消のためには、以下の操体などの運
動療法を習慣にするのも良いでしょう。
[[自分で養生no.1]]
こうして、毎日、上衝を下げ、項背強を弛めているので、
カゼを引きにくく、引いても軽く経過するように思います。
また、余裕が有れば、以下に書いた基本的な養生も身に付
けると、よりカゼなどを引いても軽く経過するように思いま
す。
[[養生生活の基本]]
特に、頭寒足熱は、上衝を予防することに成りますから、
カゼ予防には大切と思います。
**3.3 術伝流鍼灸でのカゼ治療
術伝流鍼灸によるカゼ治療は以下に書きました。
カゼの養生:[[術伝流一本鍼no.49]]
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*お知らせとお願い
**術伝流鍼灸操体講座で患者さん役を募集
術伝流鍼灸操体講座は、実践面を重視しています。実際に症状が出て
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**感想・間違いの指摘など
感想や質問などありましたら、術伝事務局あてにメールをください。
間違いなど見つけた方も、術伝事務局あてにメールをください。
よろしくお願いします。
**術伝事務局のメールアドレス
術伝事務局:jutsuden-jmkkあまググどこ
(この行は無視してください。akwba、laemfro、thgosewibe)
(「あま」を「@」に、「ググ」を「googlegroups」に、)
(「どこ」を「.com」に変えて送信してください。 )
(面倒をおかけし申し訳ありません。迷惑メール対策です)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
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2022-02-15T08:41:25+09:00
1644882085
-
参考文献
https://w.atwiki.jp/jutsuden/pages/23.html
累積:&counter()___ 昨日:&counter(yesterday) ___今日:&counter(today)
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&bold(){&size(24){&color(green){参考文献}}}
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具体的で分かりやすく症例の多いものを選びました。
#は特にお薦め(時々入れ替える予定です)
養生に関する本を読んだ感想は、
blog「[[遊風の養生日記>http://d.hatena.ne.jp/kuhuusa-raiden/]]」の「[[本>http://d.hatena.ne.jp/kuhuusa-raiden/searchdiary?word=%2A%5B%CB%DC%5D]]」のカテゴリーに載せています
#contents
**医学史関係
-#『素問医学の世界』 藤木俊郎著 績文堂
(ぜひ読んで欲しい『素問』入門書)
- 『素問医学源流考』 藤木俊郎著 績文堂
- 『中国医学はいかに作られたか』山田慶児著 岩波新書
- 『中国医学の起源』 山田慶児著 岩波書店
- 『中国医学の思想的風土』 山田慶児著 潮出版
- 『夜鳴く鳥』 山田慶児著 岩波書店
- 『気の自然像』 山田慶児著 岩波書店
- 『中国医学の誕生』 加納喜光著 東大出版
『素問』『霊枢』のテキストは、台湾中華書局のものが良いと思います。
**鍼灸関係
***江戸期の和方鍼灸(漢方)
-#『鍼道発秘講義』 横田観風著 医道の日本
-#『鍼灸重宝記』 本郷正豊著 医道の日本
-#『杉山真伝流臨床指南』 大浦慈観著 六然社
- 『名家灸選釈義』 深谷伊三郎著 刊々堂新社
- 『長沙腹診考』 奥田鳳作著 どなたか現代語訳をお願いします
- 『切脈一葦』 中茎謙著 どなたか現代語訳をお願いします
***そのほか
- 『医道の日本』特集号(300,500,600号)日本の鍼灸界の幅がわかる
- 『簡明不問診断法』 柳谷素霊著 石山鍼灸医学社
- 『柳谷素霊選集』 柳谷素霊著 績文堂
- 『鍼灸真髄』 代田文誌著 医道の日本
- 『針灸治療の実際」 代田文誌著 創元社(治験例を主とした)
-#『名灸穴の研究』 深谷伊三郎著 刊々堂新社
(深谷先生の本で一番まとまり有)
- 『経穴活用宝典』 深谷伊三郎著 鍼灸の世界社
(症状別灸穴事典として)
- 『取穴法の全て』 深谷伊三郎著 鍼灸の世界社
(「奇穴・無名穴・変動穴の活用」が使える)
- 『お灸で病気を治した話』 深谷伊三郎著 鍼灸の世界社
(読み物症例集として)
- 『体の中の原始信号』 間中・板谷著 地湧社
- 『皮内鍼法』 赤羽幸兵衛著 医道の日本
-#『特効針灸治療法』 福島 聡著 壮神社
- 『鍼灸臨床Q&A』 鈴木育雄著 叶屋
- 『鍼灸治療学』 山下 詢著 医歯薬出版
- 『鍼灸臨床わが30年の軌跡』 長野 潔著 医道の日本
-#『漢方養生談』 荒木正胤著 大法輪閣
(湯液や養生の他、鍼灸もいい)
- 『はるかなる東洋医学へ』 本多勝一著 朝日新聞社
-#『東洋医学見聞録』 西田皓一著 医道の日本
- 『図解経筋学』 西田皓一著 東洋学術出版
-#『臨床生情報』 日産玉川編 医道の日本
- 『鍼灸特効穴一発療法』 山本敏夫著 源草社(堀切流?)
- 『鍼灸臨床マニュアル』 北村・森川著 医歯薬出版
- 『はり100本』 竹村文近著 新潮社
- 『石坂流鍼術の世界』 町田栄治著 三一書房
- 『思うツボ』 戸ケ崎正男著 humanworld
- 『経穴の使い方 鍼の刺し方』鍼灸素霊会 績文堂
-# 『図説東洋医学 用語編』 学研
-# 『図説東洋医学 鍼灸治療編』 学研
1990年頃の国試化の時に、鍼灸学校の教科書に
この『図説東洋医学』シリーズの
『鍼灸治療篇』が「鍼灸臨床論」に、
『基礎編』が「東洋医学概論」になっていたら、良かったのに。
- 『カラーアトラス経穴断面解剖図解 下肢編』医歯薬出版
- 『カラーアトラス経穴断面解剖図解 上肢編』医歯薬出版
- 『東洋医学の臨床と基礎』山下・竹之内著 マグブロス
**手技関係
-#『万病を治せる妙療法 操体法』橋本敬三著 農文教
-#『生体の歪みを正す』 橋本敬三著 創元社
(「力学的医学の構想」が良い、鍼治療や鍼練習法も)
- 『誰にもわかる操体法の医学』 橋本敬三著 農文教
(「体の自然の指示を読む」=「力学的医学の構想」)
- 『体の設計にミスはない』 橋本敬三著 谷口書店
- 『操体法治療室』 三浦・今著 谷口書店
- 『楽しくわかる操体法』 今・丸住著 医道の日本社
-#『風邪の効用』 野口晴哉著 ちくま文庫
- 『病人と看病人』 野口晴哉著 全生社
- 『症状別 家庭でできる指圧』 増永静人著 有紀書房
-#『図解 病気を治す指圧入門』 増永静人著 有紀書房
- 『経絡指圧治療百話』 増永静人著 医王会
- 『気功養生学概要』 焦 国瑞著 自然と科学社
- 『背骨のゆがみは万病のもと』 甲田光雄著 創元社(断食・生菜食+西式健康法)
- 『ボディワイズ』 J.ヘラー著 春秋社
-#『クリニカルマッサージ』Clay&Pounds著 医道の日本社
**漢方・食養関係
-# 『[[和漢診療学>http://d.hatena.ne.jp/kuhuusa-raiden/20160713]]』 寺澤捷年著 岩波新書
- 『症例から学ぶ和漢診療学』寺澤捷年著 医学書院
- 『傷寒論真髄』 横田観風著 績文堂
- 『[[専門医のための漢方医学テキスト>http://d.hatena.ne.jp/kuhuusa-raiden/20101028/1288247718]]』 日本東洋医学会学術教育委員会編 南江堂
(漢方専門医研修カリキュラム準拠)
- 『類聚方広義・重校薬徴』 吉益東洞著 創元社 吉益東洞原著 尾台榕堂校注 西山英雄訓訳
- 『臨床応用 漢方処方解説』矢数道明著 創元社
- 『症候による漢方治療の実際』大塚敬節著 南山堂
-#『慢性病の食養法』 日野 厚著 緑書房
- 『食べ物さん、ありがとう』川島四郎著 朝日文庫
(『日本食長寿健康法』(新潮文庫)も良い)
- 『断食少食健康法』 甲田光雄著 春秋社
-#『[[粗食で生き返る>http://d.hatena.ne.jp/kuhuusa-raiden/20080129]]』 幕内秀夫著 角川書店
(『免疫アップ食事法』(二見書房)も良い)
- 『家庭でできる自然療法』東城百合子著 あなたと健康社
-#『[[病気にならない暮らし事典>http://d.hatena.ne.jp/kuhuusa-raiden/20170429]]』本間真二郎著 セブン&アイ出版
- 『[[欧米人とはこんなに違った日本人の「体質」>http://d.hatena.ne.jp/kuhuusa-raiden/20180818/1534538399]]』 奥田昌子著 講談社
- 『からだの自然治癒力をひきだす食事と手当て』大森一慧著 ソレイユ出版
**現代医学関係
-#『イラストで学ぶ生理学』 田中越郎著 医学書院(生理学の意味がわかる)
- 『好きになる生理学』 田中越郎著 講談社(上記が手に入らない時に)
- 『目でみる動きの解剖学』 Wirhed著 大修館
- 『新・ヒトの解剖』 井尻・後藤著 築地書館
- 『目で見る体のメカニズム』 堺 章 著 医学書院
- 『入門組織学』 牛木辰男著 南江堂(著者自筆の絵が絶品!)
- 『ヒトのからだ』 三木成夫著 うぶすな書院
-#『生命形態学序説』 三木成夫著 うぶすな書院
- 『皮膚は考える』 伝田光洋著 岩波書店
-#『医療の原点』 中川米造著 岩波書店
-#『[[治療をためらうあなたは案外正しい>http://d.hatena.ne.jp/kuhuusa-raiden/20090525]]』名郷直樹著 日経BP社
(EBMに学ぶ、医師にかかる決断、かからない決断)
-#『見逃し症例から学ぶ日常診療のピットフォール』生坂政臣著 医学書院
(外来臨床は問題解決、病歴から予測、帰納的思考が大切)
-#[[『めざせ!外来診療の達人』>http://d.hatena.ne.jp/kuhuusa-raiden/20101010]] 生坂政臣著 日本医事新報社
(外来カンファレンスで学ぶ診断推論)
-#[[『薬なしで生きる』>http://d.hatena.ne.jp/kuhuusa-raiden/20100715]] 岡田正彦著 技術評論社
(多くの薬は、飲んでも飲まなくても余命に差はない)
-#[[『医者の私が、がん検診を受けない9つの理由』>http://d.hatena.ne.jp/kuhuusa-raiden/20171028/1509147135]]
岡田正彦著 三五館
(がん検診をいくら受けても余命は伸びない)
-#[[『がんは治療困難な特別な病気ではありません!』>http://d.hatena.ne.jp/kuhuusa-raiden/20171126/1511649807]]
真柄俊一著 イースト・プレス
- [[『植物はなぜ薬を作るのか』>http://d.hatena.ne.jp/kuhuusa-raiden/20171111/1510355060]] 齊藤和季著 文春新書
-#『医療が病を作る』 安保徹著 岩波書店
-#『トリガーポイントブロックで腰痛は治る!』 加茂淳著 風雲舎
(運動器疾患は、筋痛症である)
-#『[[森の診療所の終の医療>http://d.hatena.ne.jp/kuhuusa-raiden/20101014]]』 増田進著 講談社
-#[[『体内静電気を抜けば病気は怖くない!』>http://d.hatena.ne.jp/kuhuusa-raiden/20161018]]堀泰典著 講談社
(江戸期鍼灸書の邪気とは、堀先生の言う体内静電気でしょう)
追記:2017.02.09ーーー
ただ、静電気は逃げやすいので、邪気の全てを静電気と考え
にくいと思います。そういう意味で、邪気は、静電気を含む生
体内の余剰な雑電気と考えるのが妥当と思います。
深層の姿勢維持筋に溜まった邪気は静電気だけとは考えにく
く、アースだけでは抜け切らないように思います。
ーーーー
-#『心病める人々』 石川信義著 岩波新書
-#[[『その島のひとたちは、ひとの話をきかない』>http://d.hatena.ne.jp/kuhuusa-raiden/20160811]]
森川すいめい著 青土社
・岩波新書には読みやすく役に立つ本が多い
『神経内科』『現代ウィルス事情』『腸は考える』『からだの設計図』
『痛みとのたたかい』『新型インフルエンザ』『カラー版細胞紳士録』
『信州に上医あり 』『生活習慣病を防ぐ』など
***闘病記
-#『椅子が怖い』 夏木静子著 文芸春秋
-#『[[認められぬ病>http://d.hatena.ne.jp/kuhuusa-raiden/20100907]]』 柳澤桂子著 中公文庫
-#『[[1リットルの涙>http://d.hatena.ne.jp/kuhuusa-raiden/20080621]]』 木藤亜也著 幻冬舎文庫
-#『[[いのちのハードル>http://d.hatena.ne.jp/kuhuusa-raiden/20080622]]』 木藤潮香著 幻冬舎文庫
-#『死にたくない!』 川上宗薫著 サンケイ出版
- 『大学教授がガンになってわかったこと』 山口仲美著 幻冬舎新書
**その他1 医療・稽古・自然など
- 『スリランカの悪魔ばらい』 上田紀行著 法蔵館
- 『養生の実技』 五木寛之著 角川
- 『健康問答』 五木寛之・帯津良一著 平凡社
(本音で語る現代の養生訓(2も良い))
-#『医療人類学入門』 波平恵美子著 朝日新聞社
-#『脳はなぜ「心」を作ったのか』前野隆司著 筑摩書房
(副題:「私」の謎を解く受動意識仮説 )
- 『内臓が生みだす心 』 西原克成著 NHKブックス
- 『経験の政治学』 R.D.レイン著 みすず
- 『北斗の人』 司馬遼太郎著 角川など
- 『私の自然観』 今西錦司著 講談社
- 『[[夢を操る>http://d.hatena.ne.jp/kuhuusa-raiden/20090323]]』 大泉実成著 講談社文庫
(夢で出会った精霊に力と智恵をもらう)
-#[[『犀の角たち』>http://d.hatena.ne.jp/kuhuusa-raiden/20071108]] 佐々木閑著 大蔵出版
(仏教は、他の宗教よりも、数学物理学生物学に近い)
-#『[[鎮守の森>http://d.hatena.ne.jp/kuhuusa-raiden/20090604]]』 宮脇 昭著 新潮文庫
(人間の手の入らない本来の自然の姿がわかる)
- 『[[ヤマノミ>https://kuhuusa-raiden.hatenablog.com/entry/20170914/1505383753]]』 国分 拓著 NHK出版
(森の精霊と生きる民と文明の交差)
-#『[[海のグレートジャーニー>http://d.hatena.ne.jp/kuhuusa-raiden/20161118]]』 関野吉晴著 クレヴィス
**その他2経営・接客など
-『働く君に伝えたい「お金」の教養』 出口治明著 ポプラ社 「自分が好きなこと」に投資しよう!
-『この世でいちばん大事な「カネ」の話』 西原理恵子著 理論社
-『そうだ、葉っぱを売ろう!』 横石知二著 ソフトバンク
(日本料理のツマものをビジネスに)
-『経営学』 小倉昌男著 日経BP
-『俺の考え』 本田宗一郎著 新潮社
-『古道具屋さんの経済原論』 魚柄仁之助著 飛鳥
-『人生は勉強より「世渡り力」だ!』 岡野雅行著 青春新書
-『感動を創る』 橋本保雄著 PHP
-『クレーム対応術』 橋本保雄著 大和出版
(橋本保雄さんは、操体の橋本敬三先生のご子息(三男?))
-『[[山中かんの顧客満足経営>http://d.hatena.ne.jp/kuhuusa-raiden/20070411]]』 松尾武幸著 東洋経済
(「百貨店の神様」が語る経営の神髄)
-『サービスの天才たち』 野地秩嘉著 新潮新書
-『実学』 稲盛和夫著 日経新聞
-『会計学』 小川 洌著 放送大学
**※昔の文献を読む時に気をつけたいこと
古武術の研究をしている人(武術稽古研究会の甲野善紀先生)
の話では、古い武術書には、武術家本人が書いたものよりも、
当時のインテリであるお坊さんに書いてもらったものが多いそ
うです。当時の武術家には本を書けるだけの文章力を持つ方が
少なかったせいだろうとのことです。
そのため、武術とは関係のない空理空論や心構えが中心のも
のが多くなるそうです。実践しながら読んでいき、試して確か
め、武術に関係のない空理空論部分などを除き、武術本来の姿
を見付けていく必要があるとのことでした。
心構えが書かれている部分は、特に注意しないと、お坊さん
のお説教を鵜呑みにする危険性が高いそうです。
私は鍼灸などの養生の技術に関しても同じ様な事が言えるよ
うな気がしています。
そういう意味で、古い文献を読む時は、深谷伊三郎先生が
『名家灸選釈義』で、また、藤木俊郎先生が『素問医学の世界』
で、橋本敬三先生が操体を作り上げていく過程(『生体の歪み
を正す』に書かれている)で、されているような読み方が良い
ように思います。
そして、鍼灸などの養生の技術では、現在の文献を読む時に
も同じような注意が必要なものも多いように思っています。
ーーー 追記:2018.04.04 ーーーーーーーーーーーーーー
また、本に書かれたことが、いま目の前に居る患者さんの体
でも成り立っているかどうか、確かめながら四診し鍼灸などし
ていくことも大切ですね。法則性とは、あくまでも仮説で、い
ま目の前に居る患者さんの体で、その時に必ず成り立つとは限
らないのですから。
そういう「いま目の前に居る患者さんの体で、その時に成り
立っているか」という点について検証する習慣に関しては、西
洋、中国、日本と比べると、日本に比較的、そういう感じの流
派が多いように思います。和方鍼灸では阿是穴治療が基本とい
うのも、その典型例のように思います。
山そのもの、岩石そのものが御神体の神社が有ったりするよ
うに、また、八百万の神々、草木虫魚悉皆成仏、山野川海悉皆
成仏という言葉が有ったりするように、自然への畏敬の念が一
番有るように思いますので。
自然への畏敬の念が無い科学や思想は暴走しやすく、間違い
も起こしやすいように思います。
比較すると、西洋は、自然征服という感じが強いように思い
ます。
中国は、馬王堆医経や素問霊枢、墨子、老荘の頃は、自然へ
の畏敬の念は有りそうな感じは受けますが、金元医学や現代中
医には、自然への畏敬の念は殆ど感じられません。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
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*お知らせとお願い
**術伝流鍼灸操体講座で患者さん役を募集
術伝流鍼灸操体講座は、実践面を重視しています。実際に症状が出て
いる方の治療を見たほうが勉強になります。そこで、講座で患者さん役
をしてくださる方を募集しています。
くわしくは、[[術伝流のモデル]]をみてください。
よろしくお願いします。
**感想など
感想、間違いなどありましたら、術伝事務局までメールをください。
よろしくおねがいします。
術伝事務局メルアド :jutsuden-jmkkあまググどこ
(この行は無視してください。akwba、laemfro、thgosewibe)
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2021-12-28T21:58:51+09:00
1640696331
-
自分で養生no.4
https://w.atwiki.jp/jutsuden/pages/344.html
累積:&counter()___ 昨日:&counter(yesterday) ___今日:&counter(today)
-----
&sizex(4){&color(green){自分で養生no.4 }}&sizex(6){&color(green){打撲の青痣}}
-----
#contents
*1.はじめに
軽い打撲をして、青痣(暗赤色?)が出来た時には、温める
と、次の日には、黄色い輪になって消えていきます。ヘモグロ
ビンがビビルビンに変化するようです。
*2.方法
もう既に冷えて赤黒い感じの青痣に成っている場合と、まだ
熱感が多く腫れ上がっている場合とで、対処が別れます。
もう冷えて赤黒い青痣に成っている場合は、温灸や点温膏で
温めます。
未だ熱感が強く、腫れがある場合には、「局所冷却」や「四
畔の灸」が効果的です。
**2.1. 温灸
千年灸やカマヤミニなどの貼付けタイプの温灸を青痣の中心
に置き点火し、温めます。青痣の面積が広い場合は、数を増や
します。
次の日には、黄色い輪になっていると思います。未だ暗赤色
の部分が残っていて、押して痛みが有る場合には、再度、温灸
で温めます。明るい赤色で押して痛みがない場合は止めます。
どちらも現在では「せんねん灸の奇跡」などの炭艾タイプが
良いと思います。ヨドバシ・ドット・コムやアマゾンなどの通
販でも売っています。
**2.2. 点温膏
打撲が軽く、面積も狭い場合は、クラシエの点温膏を貼って
置くだけでも、次の日に黄色い輪になって消えます。この場合
も、暗赤色の青痣や痛みが残っていれば、再度貼ります。
点温膏も通販で購入可能です。
**2.3. 局所冷却(ポイント・コールド)
局所冷却(ポイント・コールド)は、氷の角を使って点状に
局所を冷やす方法です。
打撲し、熱い部分を、楊枝の頭くらいのものでピンポイント
に、特に凹んで痛みが強い部分のツボを探して、そのポイント
だけを冷やします。
全体を冷やすと血行が悪くなり、長引いてしまうことも多い
ですが、ポイントだけ冷やすと熱感だけ消えて、痛みも引きま
す。
1.冷凍庫の氷を1個取り出し、一度水に潜(くぐ)らす。
2.薄手のポリ袋に入れて、氷の直ぐ上に結び目を作り固定。
3.結び目を持って、氷の角の部分を探した局所に当てる。
4.幾つか有ったら、順に氷の角を当てていく。
5.暗赤色の患部が明るいピンク色になったら終わり。
症例問答にも紹介しました。
[[鍼灸症例問答no.2]]
**2.4. 四畔の灸
四畔の灸は、以下に写真付きで書いています。
[[四畔の灸と灸頭鍼>http://www26.atwiki.jp/jutsuden/pages/56.html#id_6cba2581]]
**2.5. 棒灸で炙(あぶ)る
頭など、毛の生えている場所で、上記がしにくい場合は、
棒灸で炙ることでも改善できます。
[[術伝流一本鍼no.18]] 頭部の打撲に灸など
**2.6. 深い内出血には灸頭鍼
深い内出血には、灸頭鍼が効果的です。鍼灸師でないと、
自己養生の範囲を超えますが。
内出血の有る深さまで刺鍼し、皮膚の近くで灸をする形式
の灸頭鍼をします。新しくて内出血が液状の場合は、灸頭鍼
後の抜鍼時にドロリとした暗赤色の血が出てきます。古くて
乾燥した内出血の場合は、細かく赤い斑点が皮膚に沢山出て
きます。
[[足首捻挫の後遺症>https://www26.atwiki.jp/jutsuden/pages/248.html#id_c590fe72]]
**2.7. 漢方の駆瘀血剤
新しいものには、治打撲一方。古いものは、桂枝茯苓丸な
ど。漢方に詳しい医師や登録販売者に相談してみてください。
私自身の打撲捻挫の外傷性瘀血症に因る筋痛症系の症状も
桂枝茯苓丸で改善しました。
[[私の筋痛症系の病歴]]
*3.おわりに
余り酷くない打撲の青痣は、以上の方法で改善できます。
試してみて下さい。
質問などは、術伝事務局までメールをください。
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術伝HP内検索:上の@wikiメニューの「wiki内検索」
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*お知らせとお願い
**術伝流鍼灸操体講座で患者さん役を募集
術伝流鍼灸操体講座は、実践面を重視しています。実際に症状が出て
いる方の治療を見たほうが勉強になります。そこで、講座で患者さん役
をしてくださる方を募集しています。
くわしくは、[[術伝流のモデル]]をみてください。
よろしくお願いします。
**感想・間違いの指摘など
感想などありましたら、術伝事務局あてにメールをください。
間違いなど見つけた方も、術伝事務局あてにメールをください。
よろしくお願いします。
**術伝事務局のメールアドレス
術伝事務局:jutsuden-jmkkあまググどこ
(この行は無視してください。akwba、laemfro、thgosewibe)
(「あま」を「@」に、「ググ」を「googlegroups」に、)
(「どこ」を「.com」に変えて送信してください。 )
(面倒をおかけし申し訳ありません。迷惑メール対策です)
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2021-10-24T14:23:40+09:00
1635053020
-
養生生活の基本
https://w.atwiki.jp/jutsuden/pages/341.html
累積:&counter()___ 昨日:&counter(yesterday) ___今日:&counter(today)
------
&bold(){&size(14){&color(green){体は自然}}}
&bold(){&size(24){&color(green){養生生活の基本}}}
-----
#contents
*はじめに
私が、この頃、養生生活の基本と思うことを書いてみます。
基本的には、「体に起こる自然現象を把握し利用する」こと
と思います。
*術伝流「養生生活の基本」
「自分の体に起こっている自然現象を、昔の養生の達人達も
利用し書き残したことも参考に、十分に把握し、適切に利用す
る」 ことが養生生活の基本です。
**(0)体の勘を磨き育む
養生生活は、知識や技術を知っているだけでは十分では無い。
それが無意識で実践できるレベルに身に付いていることが必要。
「頭で考えている」レベルや「心で思っている」レベルでは
不十分で、無意識に判断し行動することが可能な、動物的(野
性的)勘のレベル。そう言う風に成れるように、勘を磨き育ん
でいくことが大切。
そして、養生は相性でもある。様々な養生法の中で自分の体
に合った養生法を選んでいく必要がある。そういう自分の体に
合うか合わないかについての勘の良さも必要。少しずつ試しな
がらイイ感じのものを選んでいく。そういう勘も育んでいく。
鍼灸や操体を人にする時も、その人のその時の体の状態を診
て、ぴったり合うように鍼灸操体できると効果が出やすい。刻
一刻と変化していくことが多いので、それに即時即応できるよ
うに、そういう勘も磨いていく。
**(1)体内余剰電気を抜く
ピリピリビリビリした鋭い感じの痛み辛さは、江戸時代の鍼
灸書に書かれた邪気に因ることが多い。邪気を体の外に抜き出
せば、痛み辛さは軽くなる。
邪気は、現在の言葉で言えば、体内に溜まった余分な雑電気
だろう。
言い換えれば、機能性疾患の範囲なら、急性症状の痛み辛さ
は、邪気(体内余剰雑電気)を抜き出せば、ほとんど改善する。
手足末端に鍼灸などで強刺激を与えることが効果的。爪にナ
イフで☓印を描いたり、指をピリピリビリビリする位に反らす
のも良い。
コンセントに付いているアースに触る。コンセントにアース
が無い場合は、土に触ることで代替可能、というか、アースに
触るのは、土の触ることの代替。
表層の皮膚内体内静電気はアースで抜けるが、深層の筋肉
(特に姿勢維持筋)内の雑電気はアースでは抜けにくく、深層
筋肉まで刺鍼した方が抜けやすい。
定期的な深鍼治療がお勧め。また、深層の筋肉を弛める操体
按摩指圧なども効果的。
追記:2017.02.09ーーー
ただ、静電気は逃げやすいので、邪気の全てを静電気と考え
にくいと思います。そういう意味で、邪気は、静電気を含む生
体内の余剰な雑電気と考えるのが妥当と思います。
深層の姿勢維持筋に溜まった邪気は静電気だけとは考えにく
く、アースだけでは抜け切らないように思います。
ーーーー
**(2)筋肉の凝りを弛め、立位で体の中心軸を整える
筋肉の凝りを弛めて歪みを少なくし、立位で体の中心軸を整
える。
イイ感じの動き、体が感じる気持ち良い動きをしていくと、
筋肉は弛む。筋肉を弛めると、たいていの不快な症状は取れて
いく。下半身、特に脹脛を弛めると長持ちする。
(左右両足の中央付近に有る)足心の中点の真上に、丹田
(体の重心)や百会(頭の中心の象徴)が来るようにして、重
心軸(体の中心軸)を整える。具体的には、立位や座位の重さ
の操体がお勧め。イイ感じを探しながら体丸事の気持ち良さを
深めていく。
立位で中心軸が整っていないと、バランスが崩れやすく、疲
れやすくなる。すると、余分で無理な負荷が筋肉に掛かるので、
筋肉に機能性病変が出て来て、体が歪んでいく。
鍼灸で邪気を抜くと、筋肉は弛みやすい。
立位での重さ操体をすると、中心軸が整いやすい。
「立位などから重さの操体」
http://www26.atwiki.jp/jutsuden/pages/26.html
**(3)精製物・化学合成物を減らし、丸事食・発酵食を増やす
白砂糖、精製塩(NaCl)、白米、精白小麦粉などの高度精
製物や、「味の素」(化学調味料)や食品添加物などの化学合
成物を減らしていく。遺伝子組換え(GMO)も減らす。
味噌や醤油なども自然海塩を使ったものにしていく。
ーーー 追記:2020.10.19 ーーー
外食や中食で精製塩(NaCl)を摂取してしまう場合は、
「海の調べ(濃厚にがり液@海の精)」などを水などに入れ
ニガリを意識的に摂取すると良いです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
マーガリンなどのトランス脂肪酸はじめ精製油脂も減らす。
丸事食は、生きていた生物を丸事食べること。具体的には、
白米など精製されたものでは無く、玄米、全粒小麦粉、雑穀、
豆類、ナッツ類、チリメンジャコ、桜エビ、アミエビ、イカ、
タコ、貝、小魚など、生きている(あるいは、生きていく可能
性のある)生物のまま丸事食べることを指す。
野菜なども、季節に応じて、葉、茎、実、根など、色々な部
分を食べる。春は芽葉(菜の花,葉玉葱,新若芽,春の七草,ヨモギ,
山菜,葉物)、夏は果菜(キュウリ,ナス,トマト,ナーベラなど)
の漬物、秋は果実・堅果(ナッツ)、冬は根菜を多くする。
味噌、醤油、味醂、酒粕、納豆、漬物、醤油麹・塩麹などに
含まれる麹菌、乳酸菌はじめ菌類、全体で栄養素に変化の少な
い海藻類、キノコ類を食べることも含む。腸内はじめ体の内外
の細菌類との共生を大切に(細菌も丸事生物)。
生きている全体を食べることで、質的栄養不足や特定栄養素
過剰を防げる。
イヌイット(エスキモー)は肉食中心だが、生で(腸内容物
を含め)内蔵を食べることを始め、食べられる所は全て食べる。
沖縄や欧米なども、内蔵、顔、尻尾、足、骨髄、脳など全身食
が普通。
飲み物に自然海水塩(雪塩、ヌチマース、海の精など)を少
量(吸い物や味噌汁程度の濃さ)入れて、飲む。ヒトの体液は、
祖先の魚が陸に上がった頃の太古の海の水に由来する。その頃
の海水と同じ物を入れると、古い水毒が排出されやすく成る。
油脂も同じ。油脂として製品化されたサラダ油、マーガリン、
バターなどは高度精製物の一つなので減らす。丸事食の観点か
らは、胡麻、荏胡麻、ピーナツ、胡桃、松の実など油分の多い
種実を、和物(胡麻和え等)や薬味や間食に。また、油の乗っ
た魚(イワシ、アジ、サバ、サンマ、ブリなど)や皮付き鶏肉
などで摂る。
追記:190615 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
基本的に、工業化以前に日本人が食べていた物のみ食べた方
が良いということだと思います。高度精製物や化学合成物など
は全て工業製品ですね。そういう物を代謝できるほどヒトの体
は進化していないということのようです。
高速道路やスーパー・コンビニ・ファーストフードが出来る
以前の1965年以前位の食生活が基本です。当時も、白米、白砂
糖や味の素は有りましたが、それ以外の高度生成物や化学合成
は少なかったです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
できれば、洗剤(シャンプー、洗濯など)や化粧品なども、
精製物や化学合成物を減らす。
食養について詳しくは、以下を読んで下さい。
[[術伝流操体no.81]] 食の自然則:基本は和食
[[術伝流操体no.82]] 自炊は無理なく
[[術伝流操体no.83]] 18時間断食、カゼの食養など
追記:180302ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
近頃の流行りの言葉で言えば、「腸内フローラ」の健全性を
考えても、「精製物・化学合成物を減らし、丸事食・発酵食を
増やす」ことが必要ですね。精製物・化学合成物は腸内フロー
ラを混乱させることが多く、丸事食・発酵食は腸内フローラを
改善することが多いようですから。
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追記:181221ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「精製物・化学合成物を減らす」ことに関しては、以下も参
考にしてください。
「超加工食品」がメタボ・糖尿病・がんのリスクを高める
http://www.seikatsusyukanbyo.com/calendar/2018/009633.php
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**(4)水毒や瘀血を減らす
食事や洗剤などで入る量を減らす。
水毒や瘀血は、現代科学的には、「流れにくくなった体液や
血液に、排泄しきれなかった高度精製物・化学合成物の残滓が
溜まり、細菌ウイルスが繁殖したもの」。流れにくくなった水
にゴミが溜まりやすく腐りやすのと似た感じ。
高度精製物や化学合成物は、血中濃度が直ぐ上がり直ぐ下が
ることが特徴だが、血中濃度が下がったからと言って、全てが
排泄されるわけではなく、皮下や筋肉などの組織の間に溜まる。
そのため、鍼を刺していくと、皮下や筋肉が粘り、鍼が動か
し辛い状態に成っている。また、そのため、筋肉内の痼りなど
が弛みにくく、弛んでも復活しやすい。
外食や中食、そして、合成洗剤などが発達した現在では、食
事や洗剤などで、体内に、高度精製物や化学合成物が入る量が
昔に比べ、非常に多い。意識的に減らす必要がある。
そして、家事はじめ軽い運動や風呂や灸などで温めて、汗を
かいて水毒を出す。
枇杷葉(エキス)を入れた風呂は微温くても温まりやすく汗
が出やすい。剪定した枇杷葉をアルコールやウォッカ(飲用を
兼ねる場合)に3ヶ月ほど漬ける。枇杷葉茶の出殻でも良い。
女性は、瘀血対策として、生理痛生理不順を改善することも
大切。
打撲捻挫などの後には、灸や灸頭鍼などで温めて瘀血を動か
す。場合によっては、治打撲一方の利用も考える。
鍼灸で邪気を抜くと、水毒や瘀血の毒性が低減する。毒性が
低減すると、排泄しやすく成る。また、駆瘀血や駆水の漢方薬
も利用。
**(5)頭寒足熱
足首から先を温める。下痢がちなら+下腿。立位座位で下に
なる部分から温める。上衝予防。
冷暖房は上熱下寒になりやすく、控えめがお勧め。特に、
外断熱でない日本のコンクリート集合住宅では、上熱下寒にな
りやすい。
寝る時の湯たんぽは、(足元の方の)銀マットと敷布団の間
に置き、ほんのりと温かくなるようにする。
座位での仕事などの時には、銀マットの上にバスタオルを敷
き、その上に湯たんぽ、膝掛けなどで、頭寒足熱に成るように
する。
**(6)長息の時間を増やす、口呼吸は万病の元
自然に深呼吸になりやすい操体などを定期的に。アクビや、
長息になりやすい歌も良い。
口呼吸は万病の元。
「夜に寝る前に、深呼吸」を習慣にする。仰向け膝立の姿勢
で、先ず、下腹に両手のひらを当てて、口から、ゆっくり吐く
(できるだけ長く)。吸うのは、鼻から勢いに任せる感じ。そ
れを数回繰り返す。
**(7)無想・無心・無我の時間を増やす
想の理想は、無想。心の理想は、無心。我の理想は、無我。
無心に遊ぶ子供のように、夢中に成れる時間を増やす。
子供の頃に夢中で遊んだことを思い出し、似たことを探す。
ウォールクライミングのように、安全性を確保した上で
身体が危険を感じることをしても、頭真っ白(無想、無心)
に成ることが多い。
**(8)季節や一日の自然に合わせる
一日:早く寝て、朝日を浴びる。昼寝しても良いから。
1日のリズムの切っ掛けを作る。
一年:季節の野菜や魚などを食べる。新緑など季節の変
化を楽しむ。
**(9)自然科学を理解し、自然への畏敬の念を持つ
体や養生の自然科学、例えば、生理学、解剖学、病理学、薬
理学、組織学、栄養学などの基本を理解する。
また、数理論理学はじめ自然科学的合理性や、確率論(「大
数の法則」)はじめ数理統計学の基礎を理解する。特に、並列
関係と因果関係の区別は、必要。
並列関係:或る共通の原因から起きる事同士の関係
因果関係:或る現象が原因で,その結果,別の現象が起きる関係
特に注意したいのは、統計や実験で相関関係が高かった場合
にも、単なる並列関係で因果関係では無い場合も多いこと。例
えば、以下の本によれば、「ピロリ菌と胃がんの相関関係は有
るが、因果関係が有るとは証明されていない」ようですね。
『薬なしで生きる』
http://d.hatena.ne.jp/kuhuusa-raiden/20100715
「椎間板ヘルニアと腰痛」や「ファシア重責と運動器痛」も
私は、並列関係で因果関係では無いように思います。
筋肉の過緊張→必要な時に弛緩できない→腰痛(運動器痛)
→骨を引き,椎間に左右差→椎間板ヘルニア
→筋肉が縮む→ファシアが余る→ファシア重責
それと同時に、自然の営みで人間が科学的に理解できた事は
極々僅かという点への理解も必要です。アニミズムというか、
「自然への畏敬の念」の無い自然科学や思想は暴走しやすいの
で。
この辺りの詳細は、以下に書きました。
「アニミズムと自然科学」
http://d.hatena.ne.jp/kuhuusa-raiden/20160803/1470179989
そして、鍼灸操体など伝統医学的養生で自分や患者さんに対
処する際にも、鍼灸操体などで伝えられたり経験したりしてき
た自然法則が、自分や眼の前の患者さんの体で今現在の時点で
成立しているかという点に、常に注意する必要が有ります。
そして、その時に、人間が未知な部分の方が遥かに多い、体
という自然への畏敬の念が少ないと、自分や眼の前の患者さん
の体で今現在の時点で成立して無い自然法則の無理な利用に成
りやすいです。注意してください。
ですから、(0)に書いた「体の勘を磨き育む」ことが、と
ても大切なのです。
*おわりに
この辺りは、多くの人に共通と思います。後は、四診など診
察してみないと、お勧めは分かりません。
繰り返しになりますが、
「自分の体に起こっている自然現象を、昔の養生の達人達も利
用し書き残したことも参考に、十分に把握し、適切に利用する」
ことが養生生活の基本と思います。
追記:20170626ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
その土地の風土に合った本来の天然林を真似た「鎮守の森」
のような、風土と自然に合った体や生活を目指していくのが良
いと思います。人の人工的な手入れを必要としない体(や心)
を目指していくと言うことです。
「鎮守の森」については、以下の本に詳しいです。
[[『鎮守の森』宮脇昭著 新潮文庫>https://www.amazon.co.jp/鎮守の森-新潮文庫-宮脇-昭/dp/4101317518]]
簡単には、以下の「鎮守の森プロジェクト」の説明が分かり
やすいです。
[[鎮守の森のプロジェクトとは>http://morinoproject.com/about]]
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上記は、その点でポイントになりそうなことを、箇条書きに
してみたものです。
試案です、御意見募集中。
また、具体的な自己養生法は「[[自分で養生]]」にも書いて
います。読んでみてください。
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>>>このページのトップへ ・・・・[[養生生活の基本]]
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*お知らせとお願い
**術伝流鍼灸操体講座で患者さん役を募集
術伝流鍼灸操体講座は、実践面を重視しています。実際に症状が出て
いる方の治療を見たほうが勉強になります。そこで、講座で患者さん役
をしてくださる方を募集しています。
くわしくは、[[術伝流のモデル]]をみてください。
よろしくお願いします。
**感想・間違いの指摘など
感想などありましたら、術伝事務局あてにメールをください。
間違いなど見つけた方も、術伝事務局あてにメールをください。
よろしくお願いします。
術伝事務局:jutsuden-jmkkあまググどこ
(この行は無視してください。akwba、laemfro、thgosewibe)
(「あま」を「@」に、「ググ」を「googlegroups」に、)
(「どこ」を「.com」に変えて送信してください。 )
(面倒をおかけし申し訳ありません。迷惑メール対策です)
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2021-10-18T18:35:36+09:00
1634549736
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術伝流操体no.83
https://w.atwiki.jp/jutsuden/pages/286.html
累積:&counter()___ 昨日:&counter(yesterday) ___今日:&counter(today)
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術伝流操体no.83
【6】自然則篇 (19)18時間断食、カゼの食養など
&size(24){&color(green){18時間断食、カゼの食養など}}
------
#contents
*1.はじめに
食の自然則に関係して、今の時代に気を付けたいことの3回目
です。これまで2回で以下のことを書いてきました。
1)和食を基本に、カタカナ食を少なく、高度精製物や化学合成
物を減らす
2)自炊は、手間を省き、季節を楽しみ、好みに合わせる
今回は、これまでの2回で書き残したことを先ず書き、その後、
食べないこと、カゼの食養など書いていきます。
*2.緑黄色野菜を多目に
基本的なことで書き忘れたのは、野菜は緑黄色野菜を多くした
方が良いということ。様々な栄養素が含まれ、少ない種類と量で
もバランスが取れやすいそうです。
一人暮らしで自炊のときには、色々な種類の食材を買っても余
らせてしまうことが多いので、少ない種類でバランスが取れやす
いのは、良い点と思います。
農家の人に言わせると、キャベツも、美味しいのは外側の濃い
緑の葉とか。食べにくいときは、カレーに入れたり、カレー味の
炒めものにしたりすると、食べやすくなります。カレーには、味
が濃い野菜の方が合いますから。
*3.漬物で乳酸菌
漬物が良いのは、乳酸菌も取れることです。塩分と水があると、
時間が経てば乳酸発酵します。キムチをはじめ、漬物の酸っぱさ
は乳酸発酵に由来します。ピクルスなどの酢漬けは違いますが。
私は数年前に脳梗塞になりました。脳梗塞になりにくい食事を
調べていくうちに、乳脂肪が逆に梗塞系の病気を増やしやすいと
いう説を知りました。
乳は、もともと血液から赤血球を除いて脂肪を混ぜたものなの
で、乳脂肪は血液に混ざりやすいのかもしれません。乳脂肪摂取
が多い地域は、梗塞系の病気も多いそうです。 私は、脳梗塞にな
る前は十年近く毎日自家製ヨーグルトを食べていました。
そして、日本人は、昔から乳酸菌を漬け物で取ってきたことも
知りました。前から漬物は好きでしたが、自分で作るようになっ
たのは、それからです。ヨーグルトは作らなくなりました。
*4.自炊を始める時の参考文献
これから自炊を始めようという人に参考になりそうな本を挙げ
ておきます。
1)『自炊をしよう!』奥薗壽子著 主婦の友社
「(祝)一人暮らし カンタン、うまいっ、安上がり」という
副題がついています。その副題の通りの内容で、役に立ちます。
イラスト、写真が多く、初めての人にも読みやすいと思います。
奥薗さんは、TVチャンピオンの「3分料理人選手権」で優勝さ
れた人で、手間を省くことをはじめ工夫の達人です。
書き始めた頃の本『ズボラ人間の料理術』を読んだときに、私
が鍼灸や操体で工夫していることは、奥薗さんが料理で工夫して
いるレベルには、遥かに及ばないと感じました。
『 ズボラ人間の料理術』は、奥薗さんの基本的な考え方が書か
れているので、これもおすすめです。
また、新しい工夫は、HPなどで紹介されています。
http://www.nabekama.jp
2)『クッキングパパの絶品ひとり暮らしレシピ』うえやまとち著
講談社文庫
雑誌連載のマンガのレシピ部分を集めたものの「ひとり暮らし」
篇です。こちらも、料理することを楽しむという点に配慮してあ
り、初心者が「やってみようかな」と思いたくなる内容です。
このマンガのレシピ本は、文庫になる前は、写真付きのカラー
ムックで出ていました。小さい頃の次男がそれを見て、「これ作っ
て、これも」とか言うので作っていたら、色々な料理ができるよ
うになっていきました。
初めに出た『クッキングパパのレシピ365日』などと、シリー
ズになっています。
二人とも、前2回で書いてきた内容よりは一般的なので、そう
いう意味でも初めての人には良いかなと思います。自炊の習慣が
付いたら、前2回で書いてきたことも、だんだん取り入れていく
と、橋本敬三先生の「食の自然則」が実践しやすくなると思いま
す。
*5.食べないことも利用する
私は食いしん坊なので、つい食べ過ぎをしてしまいます。
特に、旅行や宴会のときなどは、出されたものは残さず全部を
食べてしまう方なので、どうしても食べ過ぎてしまいます。そう
いうときは、次の日は、朝昼は食欲がなく、夕食のみということ
が多いです。
そういうこともあって、18時間断食という考え方を知ったとき
には、割りと、すんなり納得できました。18時間断食というのは、
夜6時から次の日の昼の12時まで、水以外は口にしないという断
食法です。
日の出から日没までは食べないというイスラムのラマダンに近
いけど、時間帯がずれています。寝るまでの時間を十分に取るた
めと思います。一般的にも、食事後から寝るまでの時間は、2時
間以上が望ましいと言われていますね。
昼間の仕事の都合もあって、夕食を遅くしたり、昼食が早目に
なったりはあります。が、夜は20時までに、昼は10時すぎてか
らという2点は、だいたい守れています。なので、14時間以上
には断食時間がなっていると思います。
大切なことは、空腹でないのに食べないこと、胃腸が休む時間
を確保することだそうです。そのためにも、血糖値が下がりにく
い、玄米や雑穀ご飯など精製度の低いものを中心にした方が良い
と思います。
*6.カゼのときの食養
カゼなどで食欲のないときにも、食べない方が良いことも多い
です。が、食欲が落ちないこともあります。カゼなど病が動いて
いるときに、それに合った食養として、私が実践していることを
書いてみます。
漢方薬はじめ薬を飲んだりする前にしていることです。なお、
食事を作る気力もない程のときには、買い置きしてある漢方のカ
ゼ薬を飲んでいます。
カゼのときの食養生として有名なものは「梅醤番」でしょうか。
梅干し、生姜、醤油に熱い番茶をかけたものです。材料は、添加
物のない昔ながらの製法のものがよいと思います。
………追記:2021.10.4………
カゼは疲れが溜まっている時に引くことが多いので、レモンや
梅干しのクエン酸は、疲労物質の乳酸を解消する意味が有るよう
に思います。
そういう意味では、梅酢も、カゼの時の食養の選択肢の一つに
成るように思います。
…………………
次に有名なのは、大根湯かな。大根おろし、生姜のすりおろし、
醤油、番茶。梅醤番の梅干しを大根おろしに代えたものですね。
その他にも、ネギ、ニンニク、ミント、大根下ろしなどを入れ
た、熱い、薄塩味の汁物を飲むという話も聞きました。塩味は、
醤油が多いですが、味噌という人もいました。
基本的には、カゼの主症状である上衝を下げる食材、体を温め
る食材の組み合わせが多いと思います。漢方薬では、桂枝湯とか
葛根湯が使われます。
桂枝湯の桂枝は、『薬徴』(注1)に「上衝を主治す」とあり
ます。桂枝はニッキの枝で、シナモンですね。「上衝を下げる」
ものは、桂枝、麝香(外郎の主成分)など香りの良いものが多い
です。
ミントなども上衝を下げるのに使われるようです。ネギや生姜
も関係している感じです。
なお、生姜は「嘔を主治」(『薬徴』)で、寿司屋で酢漬け生
姜のガリがタダなのは、それを利用しているとか聞きました。沢
山食べてもらえるからだそうです。
葛根は「後背強急を主治す」で、葛根で付いたトロミで汁物が
冷めにくく後背から汗が出やすくなることを利用しているようで
す。
ですから、私は、カゼのときには、香りのよいものと、トロミ
の付くものを組み合わせて熱い汁物を作って飲んでいます。
香りと上衝を下げる傾向の食材としては、柚子粉、シナモン、
ネギ、生姜、ミント、シソなど、そのとき手に入るものを使いま
す。大根おろしも使います。唐辛子、山椒、山葵などを入れるこ
ともあります。
トロミの方は、本葛の粒や粉、クタクタに煮たソーメンなどで
付けます。片栗粉(材料はジャガイモ澱粉だそうですが)とかも
使えるかもしれません。
追記:2017.01.09 トロミ付けには酒粕も ーーーーーーーー
酒粕を湯に溶かしたら、結構トロミが付いて、体が温まりまし
た。酒粕も、カゼの食養の汁物のトロミ付けに使えそうです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
味付けは、出汁、つまり、昆布、削り節、醤油、味醂が多いで
す。
薬ではなく食べ物なので、材料や味付けなどは、好みで良いと
思います。美味しくて結果の出るものを選んでいくようにしてく
ださい。
ーーー 追記:2020.01.04 ーーー
冬は、毎日昼飯を温かい汁蕎麦にして、ネギや唐辛子を多めに
入れ、後頚部や肩甲間部から味覚性発汗するようにしています。
その後に風にあたって冷やさないようにすることも必要ですが。
こうして、毎日、上衝を下げ、後背強急を弛めているので、
カゼを引きにくく、引いても軽く経過するように思います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーー 追記:2020.01.26 ーーー
まとめると以下かなと思います。
カゼを軽く経過しやすい体に成るために
(1)上衝を下げる
(2)頭項の強痛を弛める
「太陽之為病、脈浮、頭項強痛而悪寒」
(うなじにもシコりが出る)
「太陽病、項背強几几、無汗、悪風、葛根湯主之」
(うなじから背中にかけて強くこわばる)
葛根湯:桂枝、麻黄、生姜、葛根、芍薬、大棗、甘草
「桂枝、上衝を主治す」 『薬徴』
食養としては、
(1)には、香りの良いものが適しているようです。
桂枝(→シナモン)、、ミント、シソ、柚子、
(2)には、味覚性発汗が良いようです。
唐辛子、大根おろし、ネギ、わさび、生姜、
それと、葛根などトロミが付くもの(腹で温かさが持続する)
そして、肩凝り系の解消のためには、以下の操体などの運動
療法を習慣にするのも良いでしょう。
[[自分で養生no.1]]
灸も含めた術伝流カゼ対策は以下に書きました。
[[自分で養生no.5]]
ーーーーーーーーーーーーーーーー
*7.おわりに
「食の自然則」を今の時代で実践してきて、気が付いたことを
書いてきました。「食」の世界も、「動」や「息」の世界と同じ
ように、広く深い世界だなと思います。ゆっくり、少しずつ、身
に付けていきたいと思っています。
*注1:
ここでいう『薬徴』は『重校薬徴』のことです。私は、インター
ネットが普及する前に、医師の方々との勉強会で漢方を学びまし
た。そこで『薬徴』といえば『重校薬徴』でした。
しかも、普通は、創元社の東洋医学選書シリーズの『類聚方広
義・重校薬徴』のことが多いようでした。
今はネットに『薬徴』も載っていて、そこを読んだ人から「桂
枝は、衝逆を主治す」という指摘されたことがあるので、念のた
め書いておきます。
日本の古法漢方の世界では一般的には『重校薬徴』の方を主に
利用しているようです。
次へ >>> [[術伝流操体no.84]]
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>>> このページのトップヘ・・[[術伝流操体no.83]]
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**術伝流鍼灸操体講座で患者さん役を募集
術伝流鍼灸操体講座は、実践面を重視しています。実際に症状が出て
いる方の治療を見たほうが勉強になります。そこで、講座で患者さん役
をしてくださる方を募集しています。
くわしくは、[[術伝流のモデル]]をみてください。
よろしくお願いします。
**感想・間違いなど
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参加希望の方は、[[術伝事務局>jutsuden-jmkk@googlegroups.com]]あてにメールをください。
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2021-10-04T19:14:46+09:00
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