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養生の自然則を理解し、型を持って対処

自然則と型


はじめに

 養生についての自然則を理解し、それを自分や周りの人
の養生や、臨床で使いこなせるように、型として身に付け
ることが大切と思います。

 自然則というのは、達人たちが、養生体験や臨床経験を
帰納して見付け出した「自然の法則」です。日本では、江
戸時代から独自の発展をしています。

 私の養生観に書いた「未病と発作」以外にも、
ツボと経絡の観方」を始めとする、私が理解できた自
然則が、このHPには書いてあります。

 「術伝流一本鍼(あ)」の体得篇や、「術伝流操体(あ)
の自然則篇にも、それぞれの自然則が書かれています。

 そういう養生についての自然則を理解し、それを利用し
た診察と施術の技術を、型として身に付けていけるような
稽古法も書いています。

 鍼灸を独習したい人は、「術伝流一本鍼(あ)」の体得篇
や、鍼灸を独習を参考にしてください。「術伝流操体(あ)
の自然則篇も経絡の理解には役に立つと思います。

達人の技術=自然則×達人の個性×…

 養生の達人の技術というのは、そういう「養生の自然則」
と「達人の個性」を掛け合わせたものだと思います。

 より詳しく言うと、

達人の技術=自然則×達人の個性
         ×常連の個性×時代の特性×場所の特性×…

常連の個性:治療する機会の多い患者さんの個性
時代の特性:その時代の生活や仕事に由来する歪みなど
場所の特性:近くの場所の生活や仕事に由来する歪みなど

という感じかなと思っています。

 そして、色々な流派の達人の技術の共通点を探すと、自
然則は見付けやすいと思います。逆に言うと、違いに目が
行っているうちは、上達しにくいとも言えます。

 達人の実演から自然則を見付け、自分の個性を掛けて、
自分の技術にしていく必要があります。

 個性の近い師の技は盗みやすいとは言えますが、自然則
への理解が無いと応用が効きにくいように思います。今の
時代には、師の常連や治療院をそのまま引き継げる人は少
ないでしょうから。

 自然則を理解して、それに自分の個性を掛け合わせて、
自分の技術を作り、自分流初代になれるよう精進していき
ましょう。

型を身に付けることが大切

 鍼灸操体などの伝統医学的臨床技術は、ただ知識がある
だけ、技術を知っているだけでは、 使いこなせません。

 講習会などで習っても、初めは講習生相手には効果が出
せても、講習生以外では効果が出せなかったりします。目
の前の患者さんのその時の状態に合わせるための少しばか
りの応用もできなかったりします。

 初めのうちは仕方ないとしても、そのままでは、臨床家
として自立することはできないと思います。

 そういう段階を越えるには、「型を持つ」ことと思いま
す。知識や技術が、型として身に付き、少し位は他の事を
考えたり、ボッとしたりしていても、手が型通りに動いて
いく必要があります。

 術伝の講座では、自然則に基づいた型を伝えています。
基本は、前期の「基礎と先急」、後期の「慢性期の養生」
を半年ずつ、計1年で、身に付けていただけるように伝達
法を工夫しています。そして、応用コースで、型の応用の
仕方を学んでいきます。

 目の前の人のその時の状態を見て触って把握できる診察
の型と、それに対応した施術ができる治療の型を、身に付
けることを目指しています。型を体で覚える講座ですから、
実演と二人組での診察施術の稽古が中心です。

 二人組の稽古では、受け手は可能な限り自分の体の中で
起こっていることを口に出し、術者は可能な限り受け手の
言うことに合わせる(即時即応)よう努力します。上達し
ようとする志を持つ二人が、互いに声を掛け合い、体と体
のコミュニケーションが上手くなるよう協力します。

 患者さんで言ってくださる人は少ないです。体の要求に
合ったことを施術してもらえなければ、来なくなるだけの
ことが多いです。ですから、二人組の練習で、声を掛け合
い、体の要求に合った施術ができるように稽古します。

 各期の終わりには、通し稽古をして、型として身に付い
たかの点検をします。

 症例に上げたような症状で私が診る程度の患者さんは、
術伝流鍼灸と操体の型の応用で、喜んでもらえることが多
いです。

 「型を持つ」ことについては、術伝流一本鍼no.74
に詳しく書きました。読んでみてください。

おわりに

 日本の伝統を踏まえた鍼灸操体の技術を、体で覚え、型
として身に付けてもらうための伝達法を工夫していきたい
し、それをHPなどで図解や文章で分かりやすく伝えること
も工夫していきたいと思います。

 これからは、TPP、EPAなどで、アジア各国から伝統医
学の技術者が来日して開業することも増えるでしょう。

 また、今まで人間のしていた仕事の多くは、コンピュー
タとネットワークに置き換えられていくでしょう。将棋ソ
フトは、プロ棋士に勝つレベル。大学受験ソフトは、WK
MARCH合格レベルで、2020年に東大京大合格レベルを目
指しているとか。

 そして、マッサージチェア始めマッサージ器も、どんど
ん高機能高性能になっていくでしょう。そういう機器を並
べた、10分100円のコインマッサージ店のチェーン化もあ
りそうです。

 日本の伝統に根ざした医療の技術を、目の前の人のその
時の状態に合った診察と施術が可能なレベルで、体で覚え
る(型を持つ)と、その2つに対抗できるような気がして
います。

 目の前の人のその時の状態を診察の型で把握し、それに
応じた施術を型として実践できるように、養生と臨床の技
術を伝えていきたいと思っています。よろしくおねがいし
ます。

追記:2017.01.25ーー 達人は同じ内容を伝えている!?

(1) 『鍼道発秘』、『鍼灸重宝記』、『杉山真伝流』
などの江戸時代の鍼灸書

(2)操体の橋本敬三先生の『生体の歪みを正す』や操体
実技の映像『操体法 橋本敬三の世界 温古堂診療室から』

(3)『トリガーポイントブロックで腰痛は治る!』の加
茂淳先生、『東洋医学見聞録』の西田皓一先生、『森の診
療所の終の医療』の増田進先生(この3人の先生は医師で
すが、鍼灸や、それに近い技術を活用しています)

 以上の達人の方達は、表現は違いますが、皆さん同じ内
容のことを伝えているように、私には思えます。

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