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東京講座報告 東京081005レポート

1.操体1期('08.10.5実習記録)


 和我腕です。

 本日は2期、4期の第1回目でしたが、ラクな寝方からの操体のモデ
ルさん相手の実演で、徐々に核心に迫っていく過程が印象的でしたので
投稿させていただきます

体で覚える操体講座08.2期NO.1(2008.10.5)

「ラクな寝方をすこし強調してイイ感じを探す」

先生(以下Y)による、モデルOさん(以下O)の操体ライブ

Y:「じゃ、ラクな格好で寝て下さい」

O:動きながら、仰向けで両膝は立てた姿勢で止まった

Y:「重さからはじめましょう」

Y:「右の腰が何かあったんでしたね」

O:「ええ、人工骨頭が‥入ってます」

Y:左肩、右肩、右腰、左腰に重さをかける

O:右肩が良いとのことで、Y右肩に重さの操体しながら

Y:「手の平は上を向いた方がいいですか下を向いた方がいいですか?」

O:「このままがいいです」

Y:「頚は左に向いた方と右に向いた方と真ん中と、どちらがいいで
   すか?」

O:「左です」

Y:「膝はどちらか倒してみて、どうですか?」

O:左をそのまま膝を曲げたまま左側に倒して「これがいいです」

少しすると、お腹に深く息が入った

Y:(Oの倒した左足の大腿部内側、そして膝に軽く重さをかけて)
  「この感じはどうですか?」

O:「いやです」

Y:「じゃ、これは?」と言いながら、左足の足首、踵を上方へ上げ
  気味にすると

O:「その方がいいです」

少しすると

Y:「あ、今カクっといったね。変化したみたい」

  Oの右足を膝を真っ直ぐ伸ばしてから、足首と下腿を持ち内旋

  「外旋すると股関節がはずれやすくなるからね。こっちの方がいで      しょ?」

O:「はい」

ちょっとして

O:「疲れてきました」

Y:(右足の膝を曲げて少し浮かせぎみにして、膝を固定したまま
  足首・踵を持ちながら下腿を内旋・外旋して)「どっちがいい?」

O:「内側に回転するのがいいです」

Y:(左手チラッと見ながら)「左手は手の平を天井に向けた方がいい
   でしょ?」

O:(やってみて)「あ、そうですね」

O:「膝が辛くなってきました」

Y:(再度、右足を伸ばし)

O:「左足も疲れてきました」

Y:(左足も伸ばし)(Oの仰向けの姿勢を見て)
  「ああ、仰向け大の字に近づいたね」(と言いながら、右脚を内旋)

Y:「さっきから、肩が緊張してるんだよねえ」
  「両腕を頭の上の方にバンザイしてみたらどうかな」

O:(バンザイしてみて、少しして)「左が辛いです」

Y:「じゃ、降ろしましょう」(右手は挙げたまま)
  「そして、も一度、顔を左右動かしてみていい方は?」

O:「左です」

Y:(右足が真っ直ぐ下に伸びて、右腕が上に伸びた姿を見て)
  「右半身を伸ばしたいんだな」と言いながら
  右肩と膝下に手を添えて互いが上と下に伸びるように強調
  (少しすると、お腹の息が深くなった)

Y:「右足にかなり負担がかかってるみたいだね」
  「前脛骨筋が緩んできたね。さっきは硬かったけれど、
   ようやく暖かくなって血が通ってきたみたいだね」

  「どうしても人工骨頭だからか、右足に力が入ってしまうから
   無理があるのかもしれないね」

  「橋本先生の操体理論からすれば、踏ん張っている側が伸びる
   わけだから、負担の大きい右半身が伸びたがっていたという
   のは、うなづけるね」

Y:「今、右足に気がめぐろうとしているから、この姿勢だと疲れ
   ないでしょ」

O:「はい、ずっとしていたい感じ」

Y:「これが、Oさんが、やってもらいたかったポーズですよ」
  (タワメの間)

  「じゃ、続きはあとで練習相手にやってもらってください」
  (二人組のときに)

O:(立ち上がって、ちょっとしてから)
  「先生! 立ち上がるときラクでした!」(と感想)

以上 ライブ風の報告でした

2.遊風のコメント

和我腕 様

 報告ありがとうございます。

 うーん、よくぞ記録してくれました。私が再現してもここまで再現
できません。

 まぁ、操体に慣れていない方でもこういう感じですこしずつ、その
日そのときに受け手の方の体が求めているタワメの間がみつけていけ
れば良いのです。

 昔とちがって、いまは、深層の姿勢維持筋にゆがみやひずみがある
人がおおいので、そのとき体が必用としているタワメの間にはいると
10分以上そのままという人がおおいです。

 ただ、操体になれていない人がすぐそういう姿勢になれるわけでは
なく、いろいろな姿勢になりながら、だんだん近づいていきます。

 私たち操者は、受け手の人が、体と対話しながら、その日そのとき
に体が求めているタワメの間をさがしていくのを、お手伝いしていけ
ばよいということです。

 和我腕さんのおかげで、それをあらためてはっきり認識できたし、
みなさんにも伝えられて良かったなと思います。

 ありがとうございました。


3.おわりに


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最終更新:2010年08月29日 08:05