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鍼灸を独習no.3 足の爪の上で間接灸

1.はじめに

 前回までは手でしたが、今回は足です。

 足の経絡は、体全体に関係しているので、慢性的な体の
歪みの改善には、足の経絡をよく使います。

2.指揉みで探す

 手指と同じように足指を反らしたり揉んだりしてみます。

 狙い目は、指裏の関節部の皺の所で、特に皺の両端に痼
りが見付かることが多いです。

 しかし、痼りができて時間が経っていると、麻痺してし
まって痛まないこともあります。

3.爪の上で間接灸

 痼りが見付けられたら、その指の爪の上で、千年灸や釜
屋ミニなどの温灸をしてみます。炭艾(もぐさ)タイプが
良いと思います。

 茶色く色は付きますが、水疱ができたりはしないので、
便利です。ペディキュアをする人は無理かもしれませんが。

 体の症状から、どの指にするかを判断することもできま
す。

(1) 生理痛、腹痛などの腹の内側の症状なら、拇指

(2) 前頭部痛など体の前側の辛さなら、第2指

(3) 目眩、耳鳴り、偏頭痛など横側の関係なら、第3,4指

(4) 腰痛など体の後ろ側の辛さなら、第4指、小指

 私は、生理痛の患者さんには、足の親指に間接灸をする
ことを勧めていますが、他の方法よりも簡単なので、続け
られる人が比較的多いです。

 ここで、第2指とは手の示指、第3指は中指、第4指は
薬指に当たる指のことです。

4.指端の灸

 また、艾が捻れる人なら米粒大か半米粒大を作って、爪
の指先側の中央と指先の間に挟んで、透熱灸をします。

 指端の灸といいます。

 足の指10本に指端の灸をしてみて熱くなかった所に、熱
くなるまで、米粒大か半米粒大を据え続けます。

 手指用糸モグサを手に入れれば、艾が捻れない人でも可
能です。カナケンなどに売っています。→本と道具の店

 足指裏の痼りを揉んでも麻痺して痛まないので、どの指
に灸したらよいか分からない人には、こちらの方が向いて
いると思います。

5.毎日のように灸し、体の様子を観察する

 どちらのやり方でも、毎日のように続けると、慢性期の
養生に役立ちますし、灸の練習にもなります。

 灸をしているときや、その後の半日位の体の中の変化を
観察するようにしてください。

6.おわりに

 次回は、手の指にマグレインを貼るので、マグレインを
用意してください。

 阪村技研から「お試しセット」を買うのがよいと思いま
す。


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最終更新:2016年10月26日 12:14