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累積:&counter()___ 昨日:&counter(yesterday) ___今日:&counter(today) ------ [[鍼術覚書]] (5)治療 &bold(){&size(24){&color(green){治療}}} ------ #contents *治療は対話  治療は対話。患者さんの体と、術者の体のコミュ二ケー ション。 *心と体を弛めるのが、治療の基本  患者さんの心と体を弛めることが、治療の基本。リラッ クスできれば、自然治癒力は増す。  違和感を感じさせないで患者さんの体に触れられること が、最初の課題。違和感を感じれば、体は固くなり、ツボ が消えにくくなる。  欲張ると心と体は硬くなるので、時間は掛かるが少しづ つ動かす。こちが硬くなれば相手も固まる。自分の心と体 を弛めることを心がける。  操体や気功などを自己養生を身に付けるとよい。迷った ら、気持ちの良さを感じられる方を選ぶ習慣を付けるのも よい。  人を緊張させやすい人は向いていないので、普段から気 を付ける。 *感受性に合わせる  刺法の強さや種類は、患者さんの体がどう感じているか で決める。自分が何を感じているかで決めない。  感じてもらわなければ効かないし、痛くしたら体は硬く なってしまう。硬くなると、鍼した所は弛んでも、体全体 の歪みは増す。  2000年以降、東京周辺では、接触鍼で充分な人もいる。  ただ、患者さんの言葉と体は、一致しないことも多い。 言葉と感覚が一致しないから病気になりやすいと言えるの で、その点で心を乱さない。  痛い一歩手前か、感じるか感じないか、その二つが良く 効く。その間は、余り効かない。この辺りが難しい所。 **呼吸の深さが目安になる  効いていれば呼吸が深くなるので、一つの目安にはなる。 この独特の呼吸は、鍼に限らず、灸でも指圧でも操体でも 同じなので、見て、触れて、この深い呼吸が分かるように なれば、治療の効果の判断に役立つ。  元気な子供が、たまに風邪を引いたり頭が痛いと言って 寝ているとき呼吸も同じなので、自己免疫機能が働いてい るときに共通の呼吸なのだろう。  常に患者さんの体の状態を眺め、自分が利用できる目安 を増やしていく。瞬き、腹の鳴動、ツボの近くの温まり方、 指先の震えなど。 *リアルタイム・コミュニケーション  患者さんの状態を、よく観る。患者さんの体に描いてあ る通りに治療できるように、自分の勘を磨いていく。  患者さんの体の何処に、歪みや淀みがあるか。何故、生 じたか。動かすと、どうなるか。体の望んでいることを、 つかんでいく。  刺鍼中も刻々と変わる、患者さんの体の望みが分かるよ うに勘を磨き、その望み通りにリアルタイムに手の内を変 えて刺せるように術を養う。  治療前後の表情を比べ、良くなっているかを観る。症状 が残っていても、表情がスッキリ晴れ晴れなら良い。  逆は、要注意。痛みが消えても表情が暗いときは、予後 が悪い。また、精神症状を伴うことが多い。  精神症状を伴うときの治療は、焦(あせ)らないことが 肝心。心を鎮める鍼灸を併用しながら、じっくり話を聞く ことが効果を上げることが多い。が、時間が掛かる。 *養生法の指導  長患いは、クセの病。良い習慣は、鍼より力(ちから) 大。だから、養生法の指導も大切。  息食動想の自然則を伝える。心身を弛めることと、養生 法指導が矛盾しないようバランスに気を付ける。伝え方に よっては、患者さんが心と体を硬くし、逆効果になること もある。  気持ちの悪いことを無理に習慣にすると、体の歪みは増 す。苦行の果てに身に付けた思想や技術は、人を虐めるた めにしか使われないことが多い(=おしん症候群)。  気持ちの良い養生を工夫し、伝えていく。 *相性  施術者と治療法と患者さん、この三つの相性が、それぞ れ良ければ、それだけで自然治癒力は増すようだ。  そのため、患者さんとの相性が良いことが重要だが、来 る人の60%に満足してもらえないと、身を立てることは難 しい。そのためには、手の内にある程度の幅があることも 必要。ただし、深さが必要なレベルを超えていなければ、 プロにはなれない。    >>>つぎへ・・・・・・・・・[[修行]] ----    >>>目次へ・・・・・・・・・[[鍼術覚書]]    >>>このページのトップヘ・・[[治療]]    >>>術伝HPトップへ ・・・・[[トップページ]] ----- 術伝HP内検索:上の@wikiメニューの「wiki内検索」 ----- ----- *お知らせとお願い **術伝流鍼灸操体講座で患者さん役を募集  術伝流鍼灸操体講座は、実践面を重視しています。実際に症状が出て いる方の治療を見たほうが勉強になります。そこで、講座で患者さん役 をしてくださる方を募集しています。  くわしくは、[[術伝流のモデル]]をみてください。  よろしくお願いします。 **感想・間違いの指摘など  感想などありましたら、術伝事務局あてにメールをください。    間違いなど見つけた方も、術伝事務局あてにメールをください。  よろしくお願いします。 **術伝事務局のメールアドレス 術伝事務局:jutsuden-jmkkあまググどこ (この行は無視してください。akwba、laemfro、thgosewibe) (「あま」を「@」に、「ググ」を「googlegroups」に、) (「どこ」を「.com」に変えて送信してください。    ) (面倒をおかけし申し訳ありません。迷惑メール対策です) 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ----    >>>術伝HPトップへ ・・・・[[トップページ]] ----
累積:&counter()___ 昨日:&counter(yesterday) ___今日:&counter(today) ------ [[鍼術覚書]] (5)治療 &bold(){&size(24){&color(green){治療}}} ------ #contents *治療は対話  治療は対話。患者さんの体と、術者の体のコミュ二ケー ション。 *心と体を弛めるのが、治療の基本  患者さんの心と体を弛めることが、治療の基本。リラッ クスできれば、自然治癒力は増す。  違和感を感じさせないで患者さんの体に触れられること が、最初の課題。違和感を感じれば、体は固くなり、ツボ が消えにくくなる。  欲張ると心と体は硬くなるので、時間は掛かるが少しづ つ動かす。こちらが硬くなれば相手も固まる。自分の心と 体を弛めることを心掛ける。  操体や気功などを自己養生を身に付けるとよい。迷った ら、気持ちの良さを感じられる方を選ぶ習慣を付けるのも 良い。  人を緊張させやすい人は向いていないので、普段から気 を付ける。 *感受性に合わせる  刺法の強さや種類は、患者さんの体がどう感じているか で決める。自分が何を感じているかで決めない。  感じてもらわなければ効かないし、痛くしたら体は硬く なってしまう。硬くなると、鍼した所は弛んでも、体全体 の歪みは増す。  2000年以降、東京周辺では、接触鍼で充分な人もいる。  ただ、患者さんの言葉と体は、一致しないことも多い。 言葉と感覚が一致しないから病気になりやすいと言えるの で、その点で心を乱さない。  痛い一歩手前か、感じるか感じないか、その二つが良く 効く。その間は、余り効かない。この辺りが難しい所。 **呼吸の深さが目安になる  効いていれば呼吸が深くなるので、一つの目安にはなる。 この独特の呼吸は、鍼に限らず、灸でも指圧でも操体でも 同じなので、見て、触れて、この深い呼吸が分かるように なれば、治療の効果の判断に役立つ。  元気な子供が、たまに風邪を引いたり頭が痛いと言って 寝ているとき呼吸も同じなので、自己免疫機能が働いてい るときに共通の呼吸なのだろう。  常に患者さんの体の状態を眺め、自分が利用できる目安 を増やしていく。瞬き、腹の鳴動、ツボの近くの温まり方、 指先の震えなど。 *リアルタイム・コミュニケーション  患者さんの状態を、よく観る。患者さんの体に描いてあ る通りに治療できるように、自分の勘を磨いていく。  患者さんの体の何処に、歪みや淀みがあるか。何故、生 じたか。動かすと、どうなるか。体の望んでいることを、 つかんでいく。  刺鍼中も刻々と変わる、患者さんの体の望みが分かるよ うに勘を磨き、その望み通りにリアルタイムに手の内を変 えて刺せるように術を養う。  治療前後の表情を比べ、良くなっているかを観る。症状 が残っていても、表情がスッキリ晴れ晴れなら良い。  逆は、要注意。痛みが消えても表情が暗いときは、予後 が悪い。また、精神症状を伴うことが多い。  精神症状を伴うときの治療は、焦(あせ)らないことが 肝心。心を鎮める鍼灸を併用しながら、じっくり話を聞く ことが効果を上げることが多い。が、時間が掛かる。 *養生法の指導  長患いは、クセの病。良い習慣は、鍼より力(ちから) 大。だから、養生法の指導も大切。  息食動想の自然則を伝える。心身を弛めることと、養生 法指導が矛盾しないようバランスに気を付ける。伝え方に よっては、患者さんが心と体を硬くし、逆効果になること もある。  気持ちの悪いことを無理に習慣にすると、体の歪みは増 す。苦行の果てに身に付けた思想や技術は、人を虐めるた めにしか使われないことが多い(=おしん症候群)。  気持ちの良い養生を工夫し、伝えていく。 *相性  施術者と治療法と患者さん、この三つの相性が、それぞ れ良ければ、それだけで自然治癒力は増すようだ。  そのため、患者さんとの相性が良いことが重要だが、来 る人の60%に満足してもらえないと、身を立てることは難 しい。そのためには、手の内にある程度の幅があることも 必要。ただし、深さが必要なレベルを超えていなければ、 プロにはなれない。    >>>つぎへ・・・・・・・・・[[修行]] ----    >>>目次へ・・・・・・・・・[[鍼術覚書]]    >>>このページのトップヘ・・[[治療]]    >>>術伝HPトップへ ・・・・[[トップページ]] ----- 術伝HP内検索:上の@wikiメニューの「wiki内検索」 ----- ----- *お知らせとお願い **術伝流鍼灸操体講座で患者さん役を募集  術伝流鍼灸操体講座は、実践面を重視しています。実際に症状が出て いる方の治療を見たほうが勉強になります。そこで、講座で患者さん役 をしてくださる方を募集しています。  くわしくは、[[術伝流のモデル]]をみてください。  よろしくお願いします。 **感想・間違いの指摘など  感想などありましたら、術伝事務局あてにメールをください。    間違いなど見つけた方も、術伝事務局あてにメールをください。  よろしくお願いします。 **術伝事務局のメールアドレス 術伝事務局:jutsuden-jmkkあまググどこ (この行は無視してください。akwba、laemfro、thgosewibe) (「あま」を「@」に、「ググ」を「googlegroups」に、) (「どこ」を「.com」に変えて送信してください。    ) (面倒をおかけし申し訳ありません。迷惑メール対策です) 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ----    >>>術伝HPトップへ ・・・・[[トップページ]] ----

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