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累積:&counter()___ 昨日:&counter(yesterday) ___今日:&counter(today) ------ &size(24){&color(green){養生の指導も楽しく、少しづつ}} ---- 体は自然、臨床は対話 【2】臨床は対話  (5) 養生の指導も楽しく、少しづつ #contents *1.はじめに  慢性症状で、治療しても、なかなか、効果が目に見えてこな い人もいます。  「長患いは癖の病(ながわずらい は くせ の やまい)」 とも言えるので、養生法を指導する必要も出るてきます。  ただ、気を付けたいのは、気持ちの悪いことを無理し て習慣にすると体の歪みは増えるようで、挙げ句の果てに体 を壊してしまうこともあるようです。 *2.養生の自然則を伝える  良い習慣が身に付けられれば、たまに治療を受けたりす るよりも効果があります。  ですから、養生法を身に付けられるように指導していく のは、治療する以上に大切なことだと思います。  食や息などの自然則を伝えるのも大切です。  「食」のことなど、材料の入手から料理の方法、季節ご との料理など、話が尽きないぐらい沢山の内容があります。  野菜用の前歯が8本、肉用の犬歯が4本、穀物用の奥歯 が16本ですので、その本数に合わせて、穀物:野菜:肉魚 を4:2:1の割合で食べるのが基本のようです。  また、日本人には和食が合っているようで、カタカナの 食材や料理を減らしていく必要もあるようです。  「息」も詳しく伝えようとすると、長い時間が掛かりま す。  ツボを取って、自分で円皮鍼を貼ったり、灸をしたりす る方法を伝えることから始めて、体の動かし方の自然則を 操体などしながら伝えていく過程で、機会を見て伝えてい くとよいと思います。  特に、心の問題である「想」については、受け手が悩ん でいて、心の中を思いが堂々巡りしている最中に「想」の 自然則を伝えても、堂々巡りのネタを増やすだけの結果に しかならないことも多いです。  体が弛んで、受け手の口から「なんか、どうでもよくなっ ちゃった」とかの言葉が出た後に、機会を見て「愉快なこ とに心を向けた方が良いみたいですよ。頑張らないで気持 ち良く、愉しくとも言います。」というようなことから入っ ていく方が伝わりやすいです。  そういう点も含めて、養生の指導と体や心を弛めること が矛盾しないよう注意が必要です。  伝え方によっては、受け手が心と体を硬くしてしまう場 合もあります。  特に、今まで、「ガンバらなくっちゃ」という思い方、 行動の仕方を取ってた人が相手の場合には、ゆっくり、じっ くり伝えていきましょう。  私達の目的は、受け手に養生を身に付けてもらうことで、 そう思ってもいないのに「ガンバらないほうがよい」と話 してもらうことではないと思いますので。 *3.簡単にできることから  受け手が日常的に自分でしていたことを、その人のその 時の体の歪みなどに合わせて、少し体の自然則に合ったよ うにアレンジすることから始めると上手くいくことが多い です。  例えば、膝が痛くて外出できなかったお婆さんには、風 呂で膝の皿を撫でているということだったので、脹脛の痼 りを押した痛みから逃げる操体を伝えました。  膝裏から脹脛に出ている痼りを見付け、そこを指圧しな がら、首を捻ったり曲げたりして、痼りが痛くなくなる格 好を探し、首を戻したくなるまで、その姿勢を保つという 方法(圧痛操体)です。  灸や円皮鍼に興味を持ってもらえたら、一番簡単なのは、 その人の症状に効果的なツボを伝えて、そこに温灸したり、 円皮鍼を貼ってもらうことだと思います。  足の下腿のスネの骨の上のツボ(蠡溝)に円皮鍼を貼る ことで生理痛をコントロールしている人もいます。  それから、一般的な色々な症状に対応できるように、爪 の上や手足の甲に貼り付けタイプの温灸をすることや、手 足の甲に円皮鍼を貼ることが次に簡単かなと思います。  指や手足の甲を調べてツボを探す方法を伝え、そこに温 灸したり、円皮鍼を貼ったりしてもらいます。円皮鍼は、 鍼の長さが0.3mm以下の短い物がよいと思います。  粒鍼もよいですが、円皮鍼よりも剥がれやすいですね。  受け手に聞かれたら、経絡は前・横・後ろなので…と言 う「体は自然」で説明したことや「鍼の自然則」を伝えて もよいと思います。が、余り一度に伝えて覚えられない状 態だと習慣にしてもらえません。 *4.難しい病気は、じっくりと  体が変化するのが難しい病気もあります。遺伝性の疾患 や中枢神経性のもの、末期のガンなどです。  鍼灸や操体などの良い所は、そういう人でも、辛さを減 らしたり、日常生活をしていく上で不便なことを改善した りとかが可能なことです。  ただ、時間は長く掛かります。  私は、そういうときには、次男のことを話します。前に 何度も書いていますが、次男は脳性麻痺なので、鍼灸など をしていても、1ヶ月単位では効果が見えませんでした。  でも、1年単位で見ると変化していき、少しずつですが、 できなかったことができるようになっていきました。  中学1年生も終わる頃になって、やっと5mmのシャー ペンが使えるようになりました。それまでは、9mmのシャー ペンでした。  手先が不自由でしたので、小学校に入ってからも1学期 の間は、字が書けませんでした。  1年生の夏休みに2cm四方の枠内になんとか仮名が書け るようになりました。  6年生の卒業文集では5mm四方の原稿用紙に細いフェ ルトペンで字が書けないので、9mmのシャーペンで1cm 四方の原稿用紙に書いたものを縮小コピーしました。  中学を卒業するころには5mmのシャーペンで画数の多 い漢字以外は6mm四方の原稿用紙に書けるようになりま した。早くは書けませんが。  水泳担当のPTさんから「内反尖足なので一生絶対に平 泳ぎは、できるようになりません」と言われてました。確 かに、小3から小4頃に毎週プールに通っても、1年以上 足が開きませんでした。が、やがて、足を開いて泳げるよ うになりました。そして、中学1年の夏の臨海学校で、平 泳ぎで、海での遠泳を完泳するまでになりました。  小児鍼や灸、操体などをして、後は、練習が楽しくなる ような工夫をしただけです。 *5.おわりに  養生は、ゆっくり、じっくり、頑張らないけど、あきら めないで、のんびり楽しみながら続けていくと、少しづつ 成果は出てくるみたいです。    >>>つぎへ>>>[[先ず、伝え合いを楽しむ]] -----    >>>目次へ・・・・・・・・・[[体は自然、臨床は対話]]    >>>このページのトップヘ・・[[養生の指導も楽しく、少しづつ]]    >>>術伝HPトップへ ・・・・[[トップページ]] ----- 術伝HP内検索:上の@wikiメニューの「wiki内検索」 ----- ----- *お知らせとお願い **術伝流鍼灸操体講座で患者さん役を募集  術伝流鍼灸操体講座は、実践面を重視しています。実際に症状が出て いる方の治療を見たほうが勉強になります。そこで、講座で患者さん役 をしてくださる方を募集しています。  くわしくは、[[術伝流のモデル]]をみてください。  よろしくお願いします。 **感想など  感想などありましたら、術伝事務局までメールをください。 よろしくおねがいします。 術伝事務局メルアド :jutsuden-jmkkあまググどこ (この行は無視してください。akwba、laemfro、thgosewibe) (「あま」を「@」に、)(以下無視kuaniu、nteyu、lPpkiumo) (「ググ」を「googlegroups」に、)(以下無視mesiun、kiuen) (「どこ」を「.com」に変えて送信してください。) (面倒をおかけし申し訳ありません。迷惑メール対策です) 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ----    >>>術伝HPトップへ ・・・・[[トップページ]] ----
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