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累積:&counter()___ 昨日:&counter(yesterday) ___今日:&counter(today) ------ 術伝流操体no.82 【6】自然則篇 (18)自炊は無理なく &size(24){&color(green){自炊は無理なく}} ------ #contents *1.はじめに  食の自然則の続きです。  先回は、現在では、和食を多くし添加物を少なくすることが大 切と書きました。橋本敬三先生が本に書かれた頃との大きな違い が、 洋食化と添加物の多さだからです。繰り返しになりますが、 特に、外食や中食では、カタカナ食や添加物を避けるようにした 方が良いです。  しかし、外食や中食ばかりでは、カタカナ食や添加物を避ける のは、かなり難しいです。ストレスを溜めてしまって、反動が起 きて、続けられなくなってしまうことも多いでしょう。私も、そ ういうことを何度も繰り返してきました。  少しずつ自炊を多くしていった方が、現在では、橋本先生の書 き残した「食の自然則」を実践しやすいです。 *2.できるだけ手間をはぶく  自炊を身に付けるコツは、先ず「できるだけ手間をはぶく」こ とです。時間や手間が掛かるようでは、続きません。  私は、今、一人暮らしで、基本的に自炊です。時間が掛からな いように工夫しています。沢山は作らず、先ずは、一品を目指し ます。一汁一菜よりも簡単にします。また、ほっておいても調理 できる道具や方法、後片付けがラクな道具を利用します。  昼飯は汁ソバ、夕飯は汁かけ飯の一品料理が基本です。それぞ れ季節の野菜を中心に、魚肉類、野菜、穀物が1:2:4の「歯 の本数」になるようにします。無理しても続かないので、1週間 単位くらいで適当な割合になれば良いなと思っています。  朝は、コーヒーか緑茶で目覚まし、果物があれば食べます。コー ヒーは有機のインスタント、緑茶は無農薬の粉末茶。果物は頂き 物が多いですが、好きな柿やミカンは取り寄せたりもします。  昼は、ソバです。真夏は、ザルにして薬味。ダシは、前日に、 粉の昆布とカツオ節、醤油と味醂に、水を足します。この時、つ いでにワカメやモズクなど乾燥海草も入れます。1日経つと良い ダシが出ています。  前は、1周間に一度ダシを大量に作って使っていましたが、粉 ダシなら時間が掛からないので、前日に毎日作るようになりまし た。  それ以外の薬味は、葉ネギを中心に、シソ、ミョウガなど。  香辛料は、唐辛子、山椒、柚、ゴマで、唐辛子と柚子は粉、山 椒とゴマは、ミル付き容器に入れておき、引いています。あれば 青海苔(アオサ)、荏胡麻、韃靼蕎麦。  葉ネギと香辛料は大好きなので、美味しいものを探しました。 香辛料は七味を使っていましたが、探しているうちに単品を組み 合わせることになりました。 追記:2016.11.17 この夏の昼蕎麦 ーーーーーーーーーーー [[この夏の昼蕎麦>http://d.hatena.ne.jp/kuhuusa-raiden/20160726]] ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  真夏以外は、汁蕎麦です。ツユは、羅臼昆布を糸状にハサミで チョキチョキ、サバ節を手で握りつぶし、酒粕を刻み、醤油と味 醂、水で適量に薄めます。  それに、ワカメやモズクなどの乾燥海草、青ネギ、大根下ろし などを入れます。香辛料は真夏と同じです。チリメンジャコ、桜 エビ、牡蠣、ホタルイカ、や魚のアラなど入れることもあります。 追記:201611.17 蕎麦の栄養について分かりやすいものを 見付けたので、紹介します。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  蕎麦と栄養(松本市浅間温泉の手打そば「あるぷす」) 私達の生命の維持や成長に欠かせないタンパク質。そばは このタンパク質が白米の約2倍含まれています。その上タ ンパク質中の必須アミノ酸の含有量とのバランスがすこぶ る優れているのです。必須アミノ酸は体内で作ることが出 来ず、必ず食物から摂取しなくてはならない大切な成分で す。必須アミノ酸のうち、発育期に必要なリジンなどが白 米の三倍近くあり、必須アミノ酸の豊かなことがそばの栄 養価の優れた点の筆頭です。 そば粉にはビタミンB1も多く、その含有量は小麦の四倍も あります。ビタミンB1はでんぷんなどの糖質の代謝に必要 なもので、したがって糖質を含む酒の後にも良いというこ とになります。ビタミンB1は薬味として欠かせないネギに 含まれている成分、アリル化合物と結合しやすく、これに よってビタミンB1の吸収が促進されるといえます。伝統的 なおいしい組合せには意味があるようです。そば粉には、 高血圧や動脈硬化に良いとされるルチンが入っていること も知られています。ルチンは毛細血管の弾力性を保ち出血 を防ぐ効果があります。貴重なルチンゆえ、そば湯を飲ん だほうが良いでしょう。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 追記:20170103 ルチンについて詳しい説明 [[ルチンの効能 効果と注意点>http://www.fashion96.com/supplement/rutin/]] ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  そして、夜用の蒸し物を準備も昼にします。と言っても、洗っ て、炊飯器にセットするだけです。炊飯中の蒸気を利用して蒸し 物ができる道具を使っています。  炊飯器の中に入れるタイプ(商品名:おかず倍増計画)には、 根菜やカボチャなど蒸し時間が長いものに向きます。脚付きで、 水とコメの上にセットします(写真1)。 &ref(DSCF5664.jpg)写真1  上に置くタイプ(商品名:炊飯蒸籠)には、枝豆、葉物、魚介 類など蒸し時間が短いものに向きます(写真2)。 &ref(DSCF3771.jpg)写真2  また、煮物などには、保温調理鍋(商品名:シャトルシェフ) も利用します。  夜は、基本は、味噌汁かけ飯です。  枝豆など蒸しあがっていれば、調理前に先に食べたりもします。  蒸した根菜などと、切った小松菜などの葉物を水と鍋に入れ、 沸騰したら火を止め、味噌とカレーペースト(商品名:カレーの 壺)やカレー粉を溶きます。夏はカレーペーストやカレー粉が 多目に、冬は少な目になります。  冷凍のサバなどあれば、昼に冷蔵庫に移しておき、沸騰してか ら入れれば、3分ほどで煮えるので、そこで火を止め味噌などを 入れます。  ナベは、火を止めても冷めにくいタイプを使っています。 追記:2016.11.17 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー [[イカゲソとオクラの味噌カレー>http://d.hatena.ne.jp/kuhuusa-raiden/20160720]] ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  後片付けのついでに、次の日の夕飯用の玄米を炊飯器にセット します。  昼夜ともに準備に30分位しかかりません。外食に行ったり、 中食を買いに行ったりと比較して、時間はあまり変わりません。  どちらも漬物などあれば、添えます。浸かり過ぎたものは、刻 んで夕飯の汁物のダシとして使ったりもします。  楽しんでしていることもあり、疲れているとき以外は、苦にな りません。洗い物も少なくて、直ぐ終わります。  洗うのが面倒なので、油を使った料理を自分で作ることは、殆 ど無くなりました。揚げ物など食べたくなれば、スーパーで買っ ています。  漬物も放っておいても調理できる方法と思います。私は、野菜 は三五八漬けにしています。と言っても、だんだんと手抜きをし て、塩と糀を野菜にまぶして重しを置いただけです。夏はキュウ リなど、冬はラディッシュなど。  イカのキモの味醂醤油漬け(写真3)、ホタルイカやシロイカ の塩辛、冷凍塩サバを使った〆鯖なども作ります。皆、セットし ておけば、ほっといても調理できてしまうからです。 &ref(DSCF4045.jpg)写真3  講座の日曜日の弁当も、玄米小豆御飯(ジャコや乾燥タケノコ の炊き込むことも)に、カレー味噌汁系の煮物や、梅干し、海苔、 金山寺味噌、三五八漬けが基本です。煮物を保温調理鍋などで作 っておけば、ご飯が炊き上がったら詰めるだけです。  前の日の夕飯の時に次の日の弁当分の煮物を一緒に作ってしま い、半分を冷蔵庫に保存しておいたりもします。  二十日大根は三五八漬けにすると、中の方までピンク色になり、 見た目にもきれいです(写真4)。 &ref(DSCF4584.jpg)写真4  時間が無ければ、納豆に適当なものを混ぜてオカズにしたりも します。葉ネギを刻んで削り節と醤油を混ぜたもの、サバ缶にタ マネギやトマトを刻んで混ぜたものとか。 *3.楽しんでやる  長続きさせるコツは、もう一つ、楽しんですることです。季節 ごとに美味しいものがありますから、それを取り入れています。  春は、菜の花など芽物や山菜が美味しい季節です。昼のソバを 菜の花ソバにしたり(写真5)、蒸したものを味噌などで和えて 夕飯のオカズにしたりします(写真6)。また、小イカや貝を合 わせたりもします。大根の葉などを炒めたものも美味しいです (写真7)。 &ref(DSCF8505.jpg)写真5 &ref(DSCF2667.jpg)写真6 &ref(DSCF4695.jpg)写真7 追記:2016.11.17 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー [[真竹の筍>http://d.hatena.ne.jp/kuhuusa-raiden/20160530]] ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  夏は、キュウリ、トマト、ナスなど果菜が美味しいです。漬物 にして漬物丼にしたり、蒸した野菜を削り節とダシと和えて蒸し 浸し(写真8)にしたり、それをご飯にのせて、丼にしたりしま す(写真9)。夏野菜のスープカレーの汁かけ飯も良いです。 &ref(DSCF3665.jpg)写真8 &ref(DSCF3779.jpg)写真9  半夏生の時期なら、タコを合わせたりします。私は、タコは、 足より頭が好きです。また、シラスとシソの刻んだものとの組合 わせも、さっぱりしていいです。  すごく暑い日には、冷やしたダシや味噌汁をかけたりもします。 ご飯がダメなら、夕飯もソーメンや細いソバにします。それでも、 食欲がなければ、無理せず食べる量を減らします。 追記:2016.11.17ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー [[蒸豆+夏野菜漬物+ホタルイカ塩辛>http://d.hatena.ne.jp/kuhuusa-raiden/20160804/1470306970]] [[サヤインゲンとサバ水煮缶の煮物>http://d.hatena.ne.jp/kuhuusa-raiden/20160910/1473502772]] ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  秋めいてキノコが出たら、それも合わせます(写真10)。 &ref(DSCF3820.jpg)写真10  秋は、イモ類とサンマ。サンマは、シンプルな塩焼き(写真11) が好きで、大量の大根下ろしと一緒に食べています。グリルの後 片付けが大変でしたが、グリルに入る鉄板を買ったら後片付けが ラクになりました。 &ref(DSCF4501.jpg)写真11 追記:2016.11.17ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  [[今年は、サンマのムニエル 油無し>http://d.hatena.ne.jp/kuhuusa-raiden/20161007/1475834731]] ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  冬は、根菜類、サトイモ、ダイコン、ニンジン、ゴボウ、ジャ ガイモ、レンコンなど、炊飯器の中で蒸します(写真12)。ブリ 大根用のブリのアラを利用したりもします。 &ref(DSCF4498.jpg)写真12  また、時間があれば、蒸した根菜を切らずにダシとともに保温 調理鍋に入れておけば、次の日にはオデン風になります。カキを 昼のソバに入れたりもします。 追記:2016.11.17 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー [[根菜と青菜のオデン>http://d.hatena.ne.jp/kuhuusa-raiden/20151030]] [[根菜と青菜のオデン+トマト、+ブリ>http://d.hatena.ne.jp/kuhuusa-raiden/20151116]] ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  乾物の煮物なども作りおきの常備菜に向きます。浸し豆もジャ コ入りにすると栄養的にもバランスがとれ、美味しさも増すよう な気がします(写真13)。 &ref(DSCF3461.jpg)写真13  スーパーでサケの安売りのときに出ている白子なども煮物にし ておくと、夕飯のおかずになります(写真14)。 &ref(DSCF1797.jpg)写真14 ーーー 追記:2018.9.2 ーーーーーーーーーーーーー  毎年いろいろなアレンジを楽しんでます。今年の夏は、青魚の 酢醤油漬や夏果菜の塩水糀漬を試してみました。その辺りは、養 生日記の食養のカテゴリーに書いています。 http://d.hatena.ne.jp/kuhuusa-raiden/searchdiary?word=%2A%5B%BF%A9%CD%DC%5D ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー *4.より美味しく  慣れてきたら、素材ごとの加熱時間に注意すると、より美味し いものができます。煮えにくいものは先に煮て、煮えやすいもの は後にします。  ただし、魚は沸騰してから入れるのが原則です。初めに周辺を 煮て、中の旨味を閉じ込めるためです。逆に、ダシを出すために 水から煮ることもありますが。  調味料は、基本的なものを良い物にします。塩は海水から取っ た自然塩、醤油や味噌は本醸造で塩分が自然塩のものが良いです。  この2つに注意するだけで、かなり、素材の味を活かした調理 ができます。その辺りも楽しんでやった方が良いと思います。だ んだんと、少しずつですね。 *5.おわりに  楽しんでやっていても、飽きてしまうことがあります。疲れて 作りたくないときもあります。外食や中食で食べたいものが出て きたりもします。そういうときは、無理せずに、欲望のままにし てみましょう。その方が、長い目で見れば長続きするように思い ます。  このごろ私は、自炊のサッパリした味になれてしまったせいか、 外食や中食の濃い味、特に砂糖や化学調理料の多いものが続くと、 サッパリしたものが食べたくなります。  あと、そういう外食や中食が続くと、体の中が濁った感じがし てきて、勘が鈍くなったような感じになります。それもあって、 サッパリしたものを食べたくなります。  でも、そういう感覚も長い時間かかって身に付いたものです。 あせらず、じっくり、のんびりやっていけばよいと思います。  好きなものを好きなように食べられるのが自炊の良さと思いま す。イカ肝の漬物は、ご飯に乗せて混ぜ混ぜしたり、蒸した野菜 のソース代わりに使います。  蒸した根菜類は、美味しい塩があれば、それを付けるだけでも 良いです。私は、蒸したサトイモを塩味で食べるのが大好きです。  味噌を味醂で溶いたタレに好みの香辛料をいれ、蒸した野菜な どに付けて食べるのも好きです。  枝豆、スナップエンドウ、トウモロコシなどは、蒸しただけが 好きです。  そんなこともあり、私には、好きなものを好きな方法で食べた いから自炊をしている面があるような気もしています。皆さんも、 そういうことを探し増やしてていけば、自炊を続けられると思い ますよ。 追記:2016.11.18ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  術伝の講座にも私は自家製弁当持参です。が、自家製弁当持参 の人は少ないです。  私と講座参加者に勘の点で差が有るとしたら、そういうことが 一番関係しているかもしれないなと思います。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー      次へ >>> [[術伝流操体no.83]] -----    >>> 目次へ・・・・・・・・・[[術伝流操体(あ)]]    >>> このページのトップヘ・・[[術伝流操体no.82]]    >>> 術伝HPトップへ ・・・・[[トップページ]] ----- 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累積:&counter()___ 昨日:&counter(yesterday) ___今日:&counter(today) ------ 術伝流操体no.82 【6】自然則篇 (18)自炊は無理なく &size(24){&color(green){自炊は無理なく}} ------ #contents *1.はじめに  食の自然則の続きです。  先回は、現在では、和食を多くし添加物を少なくすることが大 切と書きました。橋本敬三先生が本に書かれた頃との大きな違い が、 洋食化と添加物の多さだからです。繰り返しになりますが、 特に、外食や中食では、カタカナ食や添加物を避けるようにした 方が良いです。  しかし、外食や中食ばかりでは、カタカナ食や添加物を避ける のは、かなり難しいです。ストレスを溜めてしまって、反動が起 きて、続けられなくなってしまうことも多いでしょう。私も、そ ういうことを何度も繰り返してきました。  少しずつ自炊を多くしていった方が、現在では、橋本先生の書 き残した「食の自然則」を実践しやすいです。 *2.できるだけ手間をはぶく  自炊を身に付けるコツは、先ず「できるだけ手間をはぶく」こ とです。時間や手間が掛かるようでは、続きません。  私は、今、一人暮らしで、基本的に自炊です。時間が掛からな いように工夫しています。沢山は作らず、先ずは、一品を目指し ます。一汁一菜よりも簡単にします。また、ほっておいても調理 できる道具や方法、後片付けがラクな道具を利用します。  昼飯は汁ソバ、夕飯は汁かけ飯の一品料理が基本です。それぞ れ季節の野菜を中心に、魚肉類、野菜、穀物が1:2:4の「歯 の本数」になるようにします。無理しても続かないので、1週間 単位くらいで適当な割合になれば良いなと思っています。  朝は、コーヒーか緑茶で目覚まし、果物があれば食べます。コー ヒーは有機のインスタント、緑茶は無農薬の粉末茶。果物は頂き 物が多いですが、好きな柿やミカンは取り寄せたりもします。  昼は、ソバです。真夏は、ザルにして薬味。ダシは、前日に、 粉の昆布とカツオ節、醤油と味醂に、水を足します。この時、つ いでにワカメやモズクなど乾燥海草も入れます。1日経つと良い ダシが出ています。  前は、1周間に一度ダシを大量に作って使っていましたが、粉 ダシなら時間が掛からないので、前日に毎日作るようになりまし た。  それ以外の薬味は、葉ネギを中心に、シソ、ミョウガなど。  香辛料は、唐辛子、山椒、柚、ゴマで、唐辛子と柚子は粉、山 椒とゴマは、ミル付き容器に入れておき、引いています。あれば 青海苔(アオサ)、荏胡麻、韃靼蕎麦。  葉ネギと香辛料は大好きなので、美味しいものを探しました。 香辛料は七味を使っていましたが、探しているうちに単品を組み 合わせることになりました。 追記:2016.11.17 この夏の昼蕎麦 ーーーーーーーーーーー [[この夏の昼蕎麦>http://d.hatena.ne.jp/kuhuusa-raiden/20160726]] ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  真夏以外は、汁蕎麦です。ツユは、羅臼昆布を糸状にハサミで チョキチョキ、サバ節を手で握りつぶし、酒粕を刻み、醤油と味 醂、水で適量に薄めます。  それに、ワカメやモズクなどの乾燥海草、青ネギ、大根下ろし などを入れます。香辛料は真夏と同じです。チリメンジャコ、桜 エビ、牡蠣、ホタルイカ、や魚のアラなど入れることもあります。  そして、夜用の蒸し物を準備も昼にします。と言っても、洗っ て、炊飯器にセットするだけです。炊飯中の蒸気を利用して蒸し 物ができる道具を使っています。  炊飯器の中に入れるタイプ(商品名:おかず倍増計画)には、 根菜やカボチャなど蒸し時間が長いものに向きます。脚付きで、 水とコメの上にセットします(写真1)。 &ref(DSCF5664.jpg)写真1  上に置くタイプ(商品名:炊飯蒸籠)には、枝豆、葉物、魚介 類など蒸し時間が短いものに向きます(写真2)。 &ref(DSCF3771.jpg)写真2  また、煮物などには、保温調理鍋(商品名:シャトルシェフ) も利用します。  夜は、基本は、味噌汁かけ飯です。  枝豆など蒸しあがっていれば、調理前に先に食べたりもします。  蒸した根菜などと、切った小松菜などの葉物を水と鍋に入れ、 沸騰したら火を止め、味噌とカレーペースト(商品名:カレーの 壺)やカレー粉を溶きます。夏はカレーペーストやカレー粉が 多目に、冬は少な目になります。  冷凍のサバなどあれば、昼に冷蔵庫に移しておき、沸騰してか ら入れれば、3分ほどで煮えるので、そこで火を止め味噌などを 入れます。  ナベは、火を止めても冷めにくいタイプを使っています。 追記:2016.11.17 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー [[イカゲソとオクラの味噌カレー>http://d.hatena.ne.jp/kuhuusa-raiden/20160720]] ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  後片付けのついでに、次の日の夕飯用の玄米を炊飯器にセット します。  昼夜ともに準備に30分位しかかりません。外食に行ったり、 中食を買いに行ったりと比較して、時間はあまり変わりません。  どちらも漬物などあれば、添えます。浸かり過ぎたものは、刻 んで夕飯の汁物のダシとして使ったりもします。  楽しんでしていることもあり、疲れているとき以外は、苦にな りません。洗い物も少なくて、直ぐ終わります。  洗うのが面倒なので、油を使った料理を自分で作ることは、殆 ど無くなりました。揚げ物など食べたくなれば、スーパーで買っ ています。  漬物も放っておいても調理できる方法と思います。私は、野菜 は三五八漬けにしています。と言っても、だんだんと手抜きをし て、塩と糀を野菜にまぶして重しを置いただけです。夏はキュウ リなど、冬はラディッシュなど。  イカのキモの味醂醤油漬け(写真3)、ホタルイカやシロイカ の塩辛、冷凍塩サバを使った〆鯖なども作ります。皆、セットし ておけば、ほっといても調理できてしまうからです。 &ref(DSCF4045.jpg)写真3  講座の日曜日の弁当も、玄米小豆御飯(ジャコや乾燥タケノコ の炊き込むことも)に、カレー味噌汁系の煮物や、梅干し、海苔、 金山寺味噌、三五八漬けが基本です。煮物を保温調理鍋などで作 っておけば、ご飯が炊き上がったら詰めるだけです。  前の日の夕飯の時に次の日の弁当分の煮物を一緒に作ってしま い、半分を冷蔵庫に保存しておいたりもします。  二十日大根は三五八漬けにすると、中の方までピンク色になり、 見た目にもきれいです(写真4)。 &ref(DSCF4584.jpg)写真4  時間が無ければ、納豆に適当なものを混ぜてオカズにしたりも します。葉ネギを刻んで削り節と醤油を混ぜたもの、サバ缶にタ マネギやトマトを刻んで混ぜたものとか。 **2.1. 蕎麦とルチンについて 追記:201611.17 蕎麦の栄養について分かりやすいものを 見付けたので、紹介します。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  蕎麦と栄養(松本市浅間温泉の手打そば「あるぷす」) 私達の生命の維持や成長に欠かせないタンパク質。そばは このタンパク質が白米の約2倍含まれています。その上タ ンパク質中の必須アミノ酸の含有量とのバランスがすこぶ る優れているのです。必須アミノ酸は体内で作ることが出 来ず、必ず食物から摂取しなくてはならない大切な成分で す。必須アミノ酸のうち、発育期に必要なリジンなどが白 米の三倍近くあり、必須アミノ酸の豊かなことがそばの栄 養価の優れた点の筆頭です。 そば粉にはビタミンB1も多く、その含有量は小麦の四倍も あります。ビタミンB1はでんぷんなどの糖質の代謝に必要 なもので、したがって糖質を含む酒の後にも良いというこ とになります。ビタミンB1は薬味として欠かせないネギに 含まれている成分、アリル化合物と結合しやすく、これに よってビタミンB1の吸収が促進されるといえます。伝統的 なおいしい組合せには意味があるようです。そば粉には、 高血圧や動脈硬化に良いとされるルチンが入っていること も知られています。ルチンは毛細血管の弾力性を保ち出血 を防ぐ効果があります。貴重なルチンゆえ、そば湯を飲ん だほうが良いでしょう。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 追記:20170103 ルチンについて詳しい説明 [[ルチンの効能 効果と注意点>http://www.fashion96.com/supplement/rutin/]] ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー *3.楽しんでやる  長続きさせるコツは、もう一つ、楽しんですることです。季節 ごとに美味しいものがありますから、それを取り入れています。  春は、菜の花など芽物や山菜が美味しい季節です。昼のソバを 菜の花ソバにしたり(写真5)、蒸したものを味噌などで和えて 夕飯のオカズにしたりします(写真6)。また、小イカや貝を合 わせたりもします。大根の葉などを炒めたものも美味しいです (写真7)。 &ref(DSCF8505.jpg)写真5 &ref(DSCF2667.jpg)写真6 &ref(DSCF4695.jpg)写真7 追記:2016.11.17 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー [[真竹の筍>http://d.hatena.ne.jp/kuhuusa-raiden/20160530]] ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  夏は、キュウリ、トマト、ナスなど果菜が美味しいです。漬物 にして漬物丼にしたり、蒸した野菜を削り節とダシと和えて蒸し 浸し(写真8)にしたり、それをご飯にのせて、丼にしたりしま す(写真9)。夏野菜のスープカレーの汁かけ飯も良いです。 &ref(DSCF3665.jpg)写真8 &ref(DSCF3779.jpg)写真9  半夏生の時期なら、タコを合わせたりします。私は、タコは、 足より頭が好きです。また、シラスとシソの刻んだものとの組合 わせも、さっぱりしていいです。  すごく暑い日には、冷やしたダシや味噌汁をかけたりもします。 ご飯がダメなら、夕飯もソーメンや細いソバにします。それでも、 食欲がなければ、無理せず食べる量を減らします。 追記:2016.11.17ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー [[蒸豆+夏野菜漬物+ホタルイカ塩辛>http://d.hatena.ne.jp/kuhuusa-raiden/20160804/1470306970]] [[サヤインゲンとサバ水煮缶の煮物>http://d.hatena.ne.jp/kuhuusa-raiden/20160910/1473502772]] ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  秋めいてキノコが出たら、それも合わせます(写真10)。 &ref(DSCF3820.jpg)写真10  秋は、イモ類とサンマ。サンマは、シンプルな塩焼き(写真11) が好きで、大量の大根下ろしと一緒に食べています。グリルの後 片付けが大変でしたが、グリルに入る鉄板を買ったら後片付けが ラクになりました。 &ref(DSCF4501.jpg)写真11 追記:2016.11.17ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  [[今年は、サンマのムニエル 油無し>http://d.hatena.ne.jp/kuhuusa-raiden/20161007/1475834731]] ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  冬は、根菜類、サトイモ、ダイコン、ニンジン、ゴボウ、ジャ ガイモ、レンコンなど、炊飯器の中で蒸します(写真12)。ブリ 大根用のブリのアラを利用したりもします。 &ref(DSCF4498.jpg)写真12  また、時間があれば、蒸した根菜を切らずにダシとともに保温 調理鍋に入れておけば、次の日にはオデン風になります。カキを 昼のソバに入れたりもします。 追記:2016.11.17 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー [[根菜と青菜のオデン>http://d.hatena.ne.jp/kuhuusa-raiden/20151030]] [[根菜と青菜のオデン+トマト、+ブリ>http://d.hatena.ne.jp/kuhuusa-raiden/20151116]] ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  乾物の煮物なども作りおきの常備菜に向きます。浸し豆もジャ コ入りにすると栄養的にもバランスがとれ、美味しさも増すよう な気がします(写真13)。 &ref(DSCF3461.jpg)写真13  スーパーでサケの安売りのときに出ている白子なども煮物にし ておくと、夕飯のおかずになります(写真14)。 &ref(DSCF1797.jpg)写真14 ーーー 追記:2018.9.2 ーーーーーーーーーーーーー  毎年いろいろなアレンジを楽しんでます。今年の夏は、青魚の 酢醤油漬や夏果菜の塩水糀漬を試してみました。その辺りは、養 生日記の食養のカテゴリーに書いています。 http://d.hatena.ne.jp/kuhuusa-raiden/searchdiary?word=%2A%5B%BF%A9%CD%DC%5D ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー *4.より美味しく  慣れてきたら、素材ごとの加熱時間に注意すると、より美味し いものができます。煮えにくいものは先に煮て、煮えやすいもの は後にします。  ただし、魚は沸騰してから入れるのが原則です。初めに周辺を 煮て、中の旨味を閉じ込めるためです。逆に、ダシを出すために 水から煮ることもありますが。  調味料は、基本的なものを良い物にします。塩は海水から取っ た自然塩、醤油や味噌は本醸造で塩分が自然塩のものが良いです。  この2つに注意するだけで、かなり、素材の味を活かした調理 ができます。その辺りも楽しんでやった方が良いと思います。だ んだんと、少しずつですね。 *5.おわりに  楽しんでやっていても、飽きてしまうことがあります。疲れて 作りたくないときもあります。外食や中食で食べたいものが出て きたりもします。そういうときは、無理せずに、欲望のままにし てみましょう。その方が、長い目で見れば長続きするように思い ます。  このごろ私は、自炊のサッパリした味になれてしまったせいか、 外食や中食の濃い味、特に砂糖や化学調理料の多いものが続くと、 サッパリしたものが食べたくなります。  あと、そういう外食や中食が続くと、体の中が濁った感じがし てきて、勘が鈍くなったような感じになります。それもあって、 サッパリしたものを食べたくなります。  でも、そういう感覚も長い時間かかって身に付いたものです。 あせらず、じっくり、のんびりやっていけばよいと思います。  好きなものを好きなように食べられるのが自炊の良さと思いま す。イカ肝の漬物は、ご飯に乗せて混ぜ混ぜしたり、蒸した野菜 のソース代わりに使います。  蒸した根菜類は、美味しい塩があれば、それを付けるだけでも 良いです。私は、蒸したサトイモを塩味で食べるのが大好きです。  味噌を味醂で溶いたタレに好みの香辛料をいれ、蒸した野菜な どに付けて食べるのも好きです。  枝豆、スナップエンドウ、トウモロコシなどは、蒸しただけが 好きです。  そんなこともあり、私には、好きなものを好きな方法で食べた いから自炊をしている面があるような気もしています。皆さんも、 そういうことを探し増やしてていけば、自炊を続けられると思い ますよ。 追記:2016.11.18ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  術伝の講座にも私は自家製弁当持参です。が、自家製弁当持参 の人は少ないです。  私と講座参加者に勘の点で差が有るとしたら、そういうことが 一番関係しているかもしれないなと思います。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー      次へ >>> [[術伝流操体no.83]] -----    >>> 目次へ・・・・・・・・・[[術伝流操体(あ)]]    >>> 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