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累積:&counter()___ 昨日:&counter(yesterday) ___今日:&counter(today) ------ 術伝流操体 【5】応用 [1] 按摩指圧などと組み合わせて  (3) 座位で按摩指圧と組み合わせ &size(24){&color(green){座位で按摩指圧と組み合わせ}} ------ #contents *1.はじめに  先々回先回に続いて、按摩指圧との組み合わせの例です。今 回は、座位での基本的手順と、工夫を紹介します。 *2.ラクな座位になってもらう  ラクな座位になってもらいます(写真1)。胡座(あぐら) が多いですが、正座がラクと言う人もいます。また、初めは正 座になった人(写真1)に、胡座も試してもらうと、胡座の方 がラクということもあります(写真2)。 &ref(DSCF1406.JPG)写真1 &ref(DSCF1407.JPG)写真2 *3.肘・膝で、肩・背中などを指圧按摩操体  肘〜前腕小指側、膝などで、座位の受け手の肩、腰、背中、 腰、腕を指圧按摩していきます。  指圧按摩しながら、イイ感じのする格好を探してもらったり、 体重を移動しやすい方に移動してもらったりします。イイ感じ を探すときは、特に、首や手が動かしやすいと思います。体重 を移動するときは、倒れない範囲でするように声を掛けてくだ さい。 **1)肘〜前腕小指側で、肩を指圧按摩  前腕小指側を肩の中央に置いて指圧します(写真3)。 &ref(DSCF1408.JPG)写真3  このとき、これまでも説明したように、手首を使い、動診〜 タワメ〜瞬間脱力をリズム良く繰り返せば、按摩になります (写真4)。 &ref(DSCF1409.JPG)写真4  また、その指圧按摩している所の筋肉が収縮していくような 動きの操体を付け加える(写真5)と、効果が出やすくなりま す。 &ref(DSCF1410.JPG)写真5 **2)肘で、背中を按摩指圧  肘で、背中を、肩甲間部から腰の方へ按摩指圧していきます。  効果を上げるためには、肘でもツボが取れることが必要です。 初めは戸惑うかもしれませんが、稽古を重ねれば、肘でもツボ が取れるようになります。  手首でリズム良く動診〜タワメ〜瞬間脱力を繰り返せば按摩 になります。  また、按摩指圧している部分の筋肉が収縮するような動きの 操体を組み合わせれば、効果が出やすいです。肩甲間部の上の 方では肘を高くした方が上手く行きます(写真6)が、中程に なったら、肘を低くした方上手く行きます(写真7)。 &ref(DSCF1412.JPG)写真6 &ref(DSCF1413.JPG)写真7  また、こうすることで、受け手の体が前屈してしまって、指 圧按摩の力が逃げてしまうのを防げます。  右が終わったら左を同じようにします。 **3)膝で背中を按摩指圧  膝で、背中を肩甲間部から腰の方へ指圧していきます。両手 を肩に置きバランスを取ると同時に、受け手の体が前に倒れな いようにします(写真8)。 &ref(DSCF1417.JPG)写真8  効果を上げるためには、膝でもツボが取れることが必要です。 初めは戸惑うかもしれませんが、稽古を重ねれば、膝でもツボ が取れるようになります。  やはり、足首でリズム良く動診〜タワメ〜瞬間脱力を繰り返 せば、按摩もできます(写真9). &ref(DSCF1419.JPG)写真9  右側を終えたら、左側をします。 **4)膝で腰横側の指圧  受け手の腰椎部の脊柱起立筋の外側を、操者の両膝で挟み、 指圧します。爪先立ちになり、両膝で、受け手の肋骨と骨盤の 間の体横側を挟んで、両膝を閉じるように力を入れます(写真 10)。 &ref(DSCF1420.JPG)写真10  このときイイ感じの方に首や肩を動かしてもらうと、気持良 さが深くなりやすいです。 **5)腕の内側を伸ばす  腕の内側を伸ばしていきます。  先ず、真っ直ぐ上に伸ばして、腕内側中央の手厥陰を伸展し ます(写真11)。 &ref(DSCF1421.JPG)写真11  次は、斜め上に伸ばし、腕内側親指側の手太陰を伸展します (写真12)。 &ref(DSCF1422.JPG)写真12  そして、左右順番に、肘を曲げ、前腕小指側の手少陰を伸展 します(写真13、14)。 &ref(DSCF1423.JPG)写真13 &ref(DSCF1424.JPG)写真14  腕の伸展をするときに、皮膚をズラす操体を付け加えると、 気持ち良さが深くなりやすいです。  手平を組んで上に向ける操体もします(写真15)。膝で肩甲 間部を押すと、気持ち良さが増えやすいです。 &ref(DSCF1426.JPG)写真15 **6)拳骨で後頭骨下縁を指圧按摩  拳骨の先で、後頭骨下縁、つまり、首の後頭骨側を指圧按摩 します(写真16)。指圧按摩する肘を大腿部で支え、グラつか ないようにして、受け手に体重をあずけてもらいます。 &ref(DSCF1429.JPG)写真16  体重が掛かってくるので、リズム良く動診〜タワメ〜瞬間脱 力を繰り返すのは、他より難しいです。 **7)肘と膝で腕を挟んで指圧按摩  操者の腕と膝で、受け手の腕を挟んで按摩指圧していきます。 先ずは上腕(写真17)、次に前腕(写真18)。 &ref(DSCF1431.JPG)写真17 &ref(DSCF1433.JPG)写真18  リズム良く動診〜タワメ〜瞬間脱力を繰り返せば、按摩にな ります。  左が終わったら、右も同じように指圧按摩していきます。 **8)腕と胴の間の痼りの操体  腕と胸、腕と背中の間に張っている筋肉の中に痼りを見付け、 その痼りを弛める操体をします。  痼りを見付けたら、上の方、つまり、肩に押し付けるように 移動します。痼りの周りの筋肉が緊張してくると思います。  それから、胸側の場合は、肘を曲げ、小指を手平側に回す手 首捻転をします(写真19)。こうすると、痼りの周りの筋肉が より緊張します。受け手には体重を移動しやすい方に移動して もらいます。 &ref(DSCF1435.JPG)写真19  背中側の場合は、肘を伸ばし、手首を背屈し固定してから、 中指を小指側に回します(尺屈)。 &ref(DSCF1436.JPG)写真20 *4.仕上げの操体、指揉み **1)座位で重さの操体  頭の後ろで手を組んでから、左右捻転、前後屈のしやすい方 を選んでもらいます。それから体重を移動しやすい方に移動し てもらいます。操者は、しっかり受け止め、受け手が十分体重 を掛けられるようにします(写真21)。 &ref(DSCF1437.JPG)写真21 **2)髪の毛を引っ張る  頭の熱い所を探し、その部分の髪の毛を軽く引っ張り、パッ と離します(写真22)。 &ref(DSCF1438.JPG)写真22  この方法で、鍼の散鍼と同じように、皮膚表面の熱を散らす ことができます。 **3)手の指揉み  手の指を順番に按摩していきます(写真23)。 &ref(DSCF1439.JPG)写真23  普通は、利き手でない側の小指〜拇指を按摩していき、次に、 利き手側の小指〜拇指を按摩します。 *5.おわりに  操体や指揉みなどについては、今まで書いてきた術伝流操体 を参考にしてください。  座位での操体は、[[術伝流操体no.41]]、[[術伝流操体no.42]]、 [[術伝流操体no.4]]、[[術伝流操体no.5]]、[[術伝流操体no.6]]、など、 仕上げの重さの操体や指揉みは、[[術伝流操体no.28]]など を見てください。  紹介した指圧按摩は例です。自分流の按摩指圧に操体を組み 合わせ、受け手に喜んでもらえるよう工夫してください。     つぎへ>>>[[術伝流操体no.51]] -----    >>>目次へ・・・・・・・・・[[術伝流操体(あ)]]    >>>このページのトップヘ・・[[術伝流操体no.50]]    >>>術伝HPトップへ ・・・・[[トップページ]] ----- 術伝HP内検索:上の@wikiメニューの「wiki内検索」 ----- ----- *お知らせとお願い **術伝流鍼灸操体講座で患者さん役を募集  術伝流鍼灸操体講座は、実践面を重視しています。実際に症状が出て いる方の治療を見たほうが勉強になります。そこで、講座で患者さん役 をしてくださる方を募集しています。  くわしくは、[[術伝流のモデル]]をみてください。  よろしくお願いします。 **感想など  感想などありましたら、術伝事務局までメールをください。 よろしくおねがいします。 術伝事務局メルアド :jutsuden-jmkkあまググどこ (この行は無視してください。akwba、laemfro、thgosewibe) (「あま」を「@」に、「ググ」を「googlegroups」に、) (「どこ」を「.com」に変えて送信してください。    ) (面倒をおかけし申し訳ありません。迷惑メール対策です) 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ----    >>>術伝HPトップへ ・・・・[[トップページ]] ----
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