「術伝流操体no.44」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

術伝流操体no.44」(2017/02/25 (土) 14:12:34) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

累積:&counter()___ 昨日:&counter(yesterday) ___今日:&counter(today) ------ 術伝流操体 【4】操体で一通り治療 [4] 座位立位などでの操体  (4) 座位の皮膚の操体など &size(24){&color(green){座位の皮膚の操体など}} ------ #contents *(1)はじめに  先回まで3回、座位での動きの操体を取り上げてきました。 先回は、 座位での対角からの動きの操体でした。  今回は、座位での皮膚の操体や、それにちかい耳や髪の毛の動きを キッカケにした操体を紹介していきます。  基本手順は、先回までと同じです。 (1)ラクな座位になってもらう (2)キッカケをえらびイイ感じにする (3)イイ感じを付け足し増やす  ・とくに、体重移動を付け足す (4)気持ちよさを味わう (5)体重をもどしたくなったら終える  ・そのあと、数呼吸は後味を味わう *(2)頭や首などの皮膚の操体   座位からの皮膚の操体は、比較すると、肩甲骨鎖骨から上のところ にすることがおおくなります。そういうところにしたほうが動きやす いからだと思います。  くわしくいえば、頭では、頭頂部、額、側頭部、後頭部など。それ 以外では、首、鎖骨まわり、上腕外側、背中や胸の上のほうなど。  ラクな座位になってもらい、気になるところがあるか聞き、教えて もらいます(写真1)。写真の人は、横頚部のすこし後ろよりでした。 &ref(DSCF0998.JPG)写真1  このとき、ふれてイヤな感じがあれば、別のところをえらびます。  イヤな感じがなければ、そこをズレやすいほうにずらしてみます。 それで、イヤな感じがなければ続けます(写真2)。イヤな感じがあ れば、イイ感じのずらし方をさがします。 &ref(DSCF1000.JPG)写真2  付け足しは、まず経絡的に関連する手の指などを反らしてみて、イ イ感じなら反らし続けます(写真3)。 &ref(DSCF1001.JPG)写真3  それから、連動をうながす言葉をかけていきます(写真4)。「イ イ感じをさがして、ゆっくり動いていってください。体重も移しやす いほうに移してください。」とかです。そして、十分に気持よさを味 わってもらいます。 &ref(DSCF1002.JPG)写真4  イイ感じが消えたり、体重をもどしたくなったりしたら、終わりに して、ラクな座位になってもらいます。  そして、数呼吸やすんで、後味を味わってもらいます。 *(3)髪の毛をずらす操体  髪の毛をずらすことをキッカケにする座位の操体です。非常に微妙 な操体なので、受け手のイイ感じをとくに大切にしてください。また、 感覚的にわからない人にはできないこともあります。  同じように、ラクな座位になってもらいます(写真5)。 &ref(DSCF1003.JPG)写真5  髪の毛の上に四指をふんわりと乗せてから、四指のあいだで髪の毛 をはさむようにします。このとき、イヤな感じがしたら、別の場所の 髪の毛をはさむようにします。  それから、はさんだ髪の毛を左右前後や、時計回り、反時計回りな どにずらしてみて、イイ感じのずらし方をさがします(写真6)。つ むじの向きや、髪のはえている方向と、同じ方向か逆の方向か、その 二つが良いことが多いようです。 &ref(DSCF1005.JPG)写真6  つぎに、イイ感じの姿勢をさがして動いてもらったり、体重も移し やすいほうに移してもらいます(写真7)。 &ref(DSCF1007.JPG)写真7  十分に気持よさを味わってもらいます。 このとき、写真の人のように、どんどん姿勢が変わっていくこともあ ります(写真8)。 &ref(DSCF1008.JPG)写真8  イイ感じが消えたり、体重をもどしたくなったら、終わりにして、 ラクな姿勢になってもらいます。  そして、数呼吸やすんで後味をあじわってもらいます。 *(4)耳の操体  耳を動かすというか、引っ張ることをキッカケにする操体です。動 きの操体なんですが、感覚的には、動きの操体というよりも、皮膚の 操体にちかい感じがします。  これも、微妙なところがある操体なので、受け手の感じるイイ感じ をとくに大切にしてください。また、これも、感覚的にわからない人 にはやりにくいです。  やはり、ラクな座位になってもらいます。  そして、まず耳をつまんでみてイイ感じのするところをさがします (写真9)。 &ref(DSCF1009.JPG)写真9  それから、つまんだ耳をあちこちに動かしてみて、イイ感じの方向 をみつけます。つまんだところを頭から離す方向に引っ張るほうがよ いことが多いので、いろいろな方向にかるく頭から離すように引っ張っ てみて、イイ感じの方向をみつけます。  連動を動かす言葉をかけていきます。まずは、頭や首をイイ感じの ほうに動かしてもらいます(写真10)。 &ref(DSCF1011.JPG)写真10  つぎに、手を動かしたり、体重を移したりしてもらいます(写真11)。 &ref(DSCF1013.JPG)写真11  こうして、付け足しの動きをしてもらっているあいだに、耳をかる く引っ張る感じがゆるんでしまわないよう気をつけます。ゆるんでし まうと、そのとたんに気持よさが消えてしまうことが多いので。  気持よさをさがして動いていってもらうと、写真の人のように寝て しまうこともあります(写真12)。 &ref(DSCF1014.JPG)写真12  イイ感じが消えたり、体重をもどしたくなったら、終わりにして、 しばらくラクな姿勢で後味をあじわってもらいます。  この操体は、耳をはさまず、耳にふれ、そこをずらすことをキッカ ケにすることもできますが、ますます微妙になり、感覚的にイイ感じ がわかる人でないと、むずかしくなります。  また、片方の耳を引っ張るだけでなく、両方の耳を引っ張ることを キッカケにすることもできます。このときには、頭のなかに何か響い ているような感覚が生まれるので、私はおもしろいなと思っています。  ただ、まぁ、これも微妙な感覚なんでわからない人もいますし、イ ヤな感じに思う人には使えないです。 *(5)髪の毛を散鍼がわりに引っ張る  座位での操体で、髪の毛をキッカケにするものに、髪の毛をかるく 引っ張りすぐ離すというのがあります。  鍼でする散鍼とよく似た効果があり、頭に熱感があるときなどにす ると、熱が出ていきやすくなります。  ラクな座位になってもらいます。頭をさわって熱く感じるところの 髪の毛をつまんで、かるく引っ張り、すぐにパッと離します(写真13)。 &ref(DSCF1015.JPG)写真13  熱いところがみつからなくなるまで、くりかえします。  この操体をしたあとは、前に書いた座位での手の指もみをしておい たほうがよいです。髪の毛を引っ張ることで、熱を発散させることが できますが、発散した熱の代わりに胴体のほうから、新たな熱がやっ てきてしまうキッカケになってしまうこともあるからです。  手の指もみをしておくと、胴体から新たにきた熱は、手のほうに誘 導されやすくなり、頭が熱くなる可能性を減らせます。  また、 その日の操体のおわりに、 この髪毛引張操体と手の指もみ をしておくと、頭が痛くなったり熱が出たりする可能性も減らせます。  いまでは、かるい操体をうけたあとの夜などに、頭が痛くなったり 熱が出たりする人も、たまにいるようです。そういう経験がある人に は、しておいたほうがよいと思います。 *(6)おわりに  座位での操体を紹介してきましたが、今回までで、おもなものは終 わりました。  次回は、四つん這いなどからの操体を紹介していきます。    つぎへ>>>[[術伝流操体no.45]] -----    >>>目次へ・・・・・・・・・[[術伝流操体(あ)]]    >>>このページのトップヘ・・[[術伝流操体no.44]]    >>>術伝HPトップへ ・・・・[[トップページ]] ----- 術伝HP内検索:上の@wikiメニューの「wiki内検索」 ----- ----- *お知らせとお願い **術伝流鍼灸操体講座で患者さん役を募集  術伝流鍼灸操体講座は、実践面を重視しています。実際に症状が出て いる方の治療を見たほうが勉強になります。そこで、講座で患者さん役 をしてくださる方を募集しています。  くわしくは、[[術伝流のモデル]]をみてください。  よろしくお願いします。 **感想など  感想などありましたら、[[「術伝」掲示板>http://jutsuden.bbs.fc2.com/]]に書いてください。  また、「術伝」掲示板でも、旧掲示板「養生の杜」と同じように、 養生についての雑談や症例相談などもしていきたいと思っています。  よろしくお願いします。 **間違いなど  間違いなど見つけた方は、[[術伝事務局>jutsuden-jmkk@yahoogroups.jp]]あてにメールをください。  よろしくお願いします。 **「術伝」症例相談用メーリングリストの参加者募集  「術伝」では症例相談用メーリングリスト( [[術伝ML(muchukand)>http://groups.yahoo.co.jp/group/muchukand/]])の 参加者を募集しています。  よろしくお願いします。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ----    >>>術伝HPトップへ ・・・・[[トップページ]] ----
累積:&counter()___ 昨日:&counter(yesterday) ___今日:&counter(today) ------ 術伝流操体 【4】操体で一通り治療 [4] 座位立位などでの操体  (4) 座位の皮膚の操体など &size(24){&color(green){座位の皮膚の操体など}} ------ #contents *(1)はじめに  先回まで3回、座位での動きの操体を取り上げてきました。 先回は、 座位での対角からの動きの操体でした。  今回は、座位での皮膚の操体や、それにちかい耳や髪の毛の動きを キッカケにした操体を紹介していきます。  基本手順は、先回までと同じです。 (1)ラクな座位になってもらう (2)キッカケをえらびイイ感じにする (3)イイ感じを付け足し増やす  ・とくに、体重移動を付け足す (4)気持ちよさを味わう (5)体重をもどしたくなったら終える  ・そのあと、数呼吸は後味を味わう *(2)頭や首などの皮膚の操体   座位からの皮膚の操体は、比較すると、肩甲骨鎖骨から上のところ にすることがおおくなります。そういうところにしたほうが動きやす いからだと思います。  くわしくいえば、頭では、頭頂部、額、側頭部、後頭部など。それ 以外では、首、鎖骨まわり、上腕外側、背中や胸の上のほうなど。  ラクな座位になってもらい、気になるところがあるか聞き、教えて もらいます(写真1)。写真の人は、横頚部のすこし後ろよりでした。 &ref(DSCF0998.jpg)写真1  このとき、ふれてイヤな感じがあれば、別のところをえらびます。  イヤな感じがなければ、そこをズレやすいほうにずらしてみます。 それで、イヤな感じがなければ続けます(写真2)。イヤな感じがあ れば、イイ感じのずらし方をさがします。 &ref(DSCF1000.jpg)写真2  付け足しは、まず経絡的に関連する手の指などを反らしてみて、イ イ感じなら反らし続けます(写真3)。 &ref(DSCF1001.jpg)写真3  それから、連動をうながす言葉をかけていきます(写真4)。「イ イ感じをさがして、ゆっくり動いていってください。体重も移しやす いほうに移してください。」とかです。そして、十分に気持よさを味 わってもらいます。 &ref(DSCF1002.jpg)写真4  イイ感じが消えたり、体重をもどしたくなったりしたら、終わりに して、ラクな座位になってもらいます。  そして、数呼吸やすんで、後味を味わってもらいます。 *(3)髪の毛をずらす操体  髪の毛をずらすことをキッカケにする座位の操体です。非常に微妙 な操体なので、受け手のイイ感じをとくに大切にしてください。また、 感覚的にわからない人にはできないこともあります。  同じように、ラクな座位になってもらいます(写真5)。 &ref(DSCF1003.jpg)写真5  髪の毛の上に四指をふんわりと乗せてから、四指のあいだで髪の毛 をはさむようにします。このとき、イヤな感じがしたら、別の場所の 髪の毛をはさむようにします。  それから、はさんだ髪の毛を左右前後や、時計回り、反時計回りな どにずらしてみて、イイ感じのずらし方をさがします(写真6)。つ むじの向きや、髪のはえている方向と、同じ方向か逆の方向か、その 二つが良いことが多いようです。 &ref(DSCF1005.jpg)写真6  つぎに、イイ感じの姿勢をさがして動いてもらったり、体重も移し やすいほうに移してもらいます(写真7)。 &ref(DSCF1007.jpg)写真7  十分に気持よさを味わってもらいます。 このとき、写真の人のように、どんどん姿勢が変わっていくこともあ ります(写真8)。 &ref(DSCF1008.jpg)写真8  イイ感じが消えたり、体重をもどしたくなったら、終わりにして、 ラクな姿勢になってもらいます。  そして、数呼吸やすんで後味をあじわってもらいます。 *(4)耳の操体  耳を動かすというか、引っ張ることをキッカケにする操体です。動 きの操体なんですが、感覚的には、動きの操体というよりも、皮膚の 操体にちかい感じがします。  これも、微妙なところがある操体なので、受け手の感じるイイ感じ をとくに大切にしてください。また、これも、感覚的にわからない人 にはやりにくいです。  やはり、ラクな座位になってもらいます。  そして、まず耳をつまんでみてイイ感じのするところをさがします (写真9)。 &ref(DSCF1009.jpg)写真9  それから、つまんだ耳をあちこちに動かしてみて、イイ感じの方向 をみつけます。つまんだところを頭から離す方向に引っ張るほうがよ いことが多いので、いろいろな方向にかるく頭から離すように引っ張っ てみて、イイ感じの方向をみつけます。  連動を動かす言葉をかけていきます。まずは、頭や首をイイ感じの ほうに動かしてもらいます(写真10)。 &ref(DSCF1011.jpg)写真10  つぎに、手を動かしたり、体重を移したりしてもらいます(写真11)。 &ref(DSCF1013.jpg)写真11  こうして、付け足しの動きをしてもらっているあいだに、耳をかる く引っ張る感じがゆるんでしまわないよう気をつけます。ゆるんでし まうと、そのとたんに気持よさが消えてしまうことが多いので。  気持よさをさがして動いていってもらうと、写真の人のように寝て しまうこともあります(写真12)。 &ref(DSCF1014.jpg)写真12  イイ感じが消えたり、体重をもどしたくなったら、終わりにして、 しばらくラクな姿勢で後味をあじわってもらいます。  この操体は、耳をはさまず、耳にふれ、そこをずらすことをキッカ ケにすることもできますが、ますます微妙になり、感覚的にイイ感じ がわかる人でないと、むずかしくなります。  また、片方の耳を引っ張るだけでなく、両方の耳を引っ張ることを キッカケにすることもできます。このときには、頭のなかに何か響い ているような感覚が生まれるので、私はおもしろいなと思っています。  ただ、まぁ、これも微妙な感覚なんでわからない人もいますし、イ ヤな感じに思う人には使えないです。 *(5)髪の毛を散鍼がわりに引っ張る  座位での操体で、髪の毛をキッカケにするものに、髪の毛をかるく 引っ張りすぐ離すというのがあります。  鍼でする散鍼とよく似た効果があり、頭に熱感があるときなどにす ると、熱が出ていきやすくなります。  ラクな座位になってもらいます。頭をさわって熱く感じるところの 髪の毛をつまんで、かるく引っ張り、すぐにパッと離します(写真13)。 &ref(DSCF1015.jpg)写真13  熱いところがみつからなくなるまで、くりかえします。  この操体をしたあとは、前に書いた座位での手の指もみをしておい たほうがよいです。髪の毛を引っ張ることで、熱を発散させることが できますが、発散した熱の代わりに胴体のほうから、新たな熱がやっ てきてしまうキッカケになってしまうこともあるからです。  手の指もみをしておくと、胴体から新たにきた熱は、手のほうに誘 導されやすくなり、頭が熱くなる可能性を減らせます。  また、 その日の操体のおわりに、 この髪毛引張操体と手の指もみ をしておくと、頭が痛くなったり熱が出たりする可能性も減らせます。  いまでは、かるい操体をうけたあとの夜などに、頭が痛くなったり 熱が出たりする人も、たまにいるようです。そういう経験がある人に は、しておいたほうがよいと思います。 *(6)おわりに  座位での操体を紹介してきましたが、今回までで、おもなものは終 わりました。  次回は、四つん這いなどからの操体を紹介していきます。    つぎへ>>>[[術伝流操体no.45]] -----    >>>目次へ・・・・・・・・・[[術伝流操体(あ)]]    >>>このページのトップヘ・・[[術伝流操体no.44]]    >>>術伝HPトップへ ・・・・[[トップページ]] ----- 術伝HP内検索:上の@wikiメニューの「wiki内検索」 ----- ----- *お知らせとお願い **術伝流鍼灸操体講座で患者さん役を募集  術伝流鍼灸操体講座は、実践面を重視しています。実際に症状が出て いる方の治療を見たほうが勉強になります。そこで、講座で患者さん役 をしてくださる方を募集しています。  くわしくは、[[術伝流のモデル]]をみてください。  よろしくお願いします。 **感想など  感想などありましたら、[[「術伝」掲示板>http://jutsuden.bbs.fc2.com/]]に書いてください。  また、「術伝」掲示板でも、旧掲示板「養生の杜」と同じように、 養生についての雑談や症例相談などもしていきたいと思っています。  よろしくお願いします。 **間違いなど  間違いなど見つけた方は、[[術伝事務局>jutsuden-jmkk@yahoogroups.jp]]あてにメールをください。  よろしくお願いします。 **「術伝」症例相談用メーリングリストの参加者募集  「術伝」では症例相談用メーリングリスト( [[術伝ML(muchukand)>http://groups.yahoo.co.jp/group/muchukand/]])の 参加者を募集しています。  よろしくお願いします。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ----    >>>術伝HPトップへ ・・・・[[トップページ]] ----

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: