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累積:&counter()___ 昨日:&counter(yesterday) ___今日:&counter(today) ----- &sizex(5){&color(green){肩の養生1(慢性期の型)}} ----- #contents **(1)はじめに  肩まわりに応急処置をして痛みやつらさをかるくできたけれど復活 しやすいときなど、応急処置だけで完治しなかった場合には、肩まわ りだけではなく全身の歪みが関係していることがおおい。  たとえば、心臓に負担がかかっているときは、右利きなのに左肩コ りで肩胛骨の内側縁の下半分がコっていることがおおい。また、悪血 が左下腹にあるときは、首左側真横のつけ根(肩との境目)ちかくに コリが出ることがおおい。  そのほか、目の疲れ、下半身の歪みなども関係していることもある。 そのため、慢性期の型と組み合わせて体全体の歪みをすくなくしてい くと改善しやすい。 **(2)全体の流れ  腰痛と同じように、基本的には慢性期の型の手順で診察刺鍼し、座 位で、肩、肩胛骨、首まわりをくわしく観察してツボが出ていれば刺 鍼し、脇の下〜上腕陰経などの動作鍼をして、慢性期の型にもどり、 頭の散鍼と手の甲への引き鍼で後始末。 **(3)くわしい手順  まず、診察をして左右どちらからはじめるか決める。腹の古いツボ を中心に決めるので、肩こりのひどい側と一致しないこともある。  もし、表位に症状が出ていれば、左右で症状の強い側の手の甲に引 き鍼。なければ省略。あお向けでの刺鍼では、肩の症状はあまり意識 せずに腹を中心に体をととのえるつもりで刺鍼。  うつ伏せでも、大腿部までは肩の症状はあまり気にせずに体全体を ととのえるつもりで刺鍼。膝から下、脹ら脛ちかくのシコりは肩甲間 部と相関関係がすこしある。足のつけ根を境目とした上下対応の相関 関係では、膝から下が横隔膜から上、足首から先が首から上と対応す るとされる。  とくに、脹ら脛下部の飛揚〜外丘あたりはよく出ているのでさがし て刺鍼。外踝や踵ちかくに出ることもある。  座位では、首肩背中をさわってみて熱いところがあれば、散鍼して 熱を散らしておく。  そして、このあたりでツボの出ることのおおい、首のつけ根〜肩井 〜肩峰のライン、肩胛骨の上から内側のライン、後頭骨下縁ライン、 頸椎に平行で筋肉が太いところのラインと真横のライン、そういうラ インに指をすべらせツボをさがし、出ていたら刺鍼。  つぎは、肩の慢性期でのポイントとなる脇の下〜上腕陰経。経過が 長いものや挙上制限があるときには、とくにこの部分が重要。  腕をつらくない範囲で横に上げて脇の下から上腕の陰経側を観察す ると、溝が腕と平行にはしっているのが見えることがおおく、その溝 を脇の下のほうにたどり、終点で肩に押しつけるように押して痛いと ころをみつけて刺鍼。  つぎに、脇の下のツボから溝を肘のほうにたどっていき、ヘコみが 大きいあたりで、押して痛いところをみつけて、刺鍼。挙上制限があ るときには、1か所刺鍼するたびに腕がすこしづつ上に上がるように なっていく。  溝が2本出ていたら、順番に刺鍼。腕が水平近くまであがるように なったら、肩甲骨まわりなどの動作鍼でもうすこし改善。  脇の下のツボの関係で、脇の下前後の水かきにツボが出ていること がおおい。水かきとは、腕と胸、腕と背中のあいだに張っている筋肉。 押し手の裏側を中指で押さえて刺鍼する。  それから、それ以外の挙上制限や捻転などの動作制限があれば、そ れにあわせて動作鍼。また、肩首の痛みやつらさがのこっていれば、 ツボをさがして刺鍼。  首の前側や鎖骨まわりにつらいところがあれば刺鍼。熱いところが あれば、その前に散鍼。  後始末として、頭の熱いところに散鍼し、ツボが出ていれば刺鍼し、 手甲に引き鍼。  鍼のみでの治療で変わりにくい古いツボがあるときには、腰痛の場 合と同じように、その古いツボに灸や灸頭鍼をして変化をうながす。 別項目で解説。 要点 ① 肩のつらさは上半身の歪みのなれの果て ② 肩の慢性期、まずは脇の下を見る ③ 挙上制限は、脇の下〜上腕陰経の溝のツボ    >>>つぎへ>>>[[腰の灸頭鍼]] -----    >>>目次へ・・・・・・・・・[[術伝流鍼灸text]]    >>>このページのトップヘ・・[[肩の養生]]    >>>術伝HPトップへ ・・・・[[トップページ]] ----- 術伝HP内検索:上の@wikiメニューの「wiki内検索」 ----- ----- *お知らせとお願い **術伝流鍼灸操体講座で患者さん役を募集  術伝流鍼灸操体講座は、実践面を重視しています。実際に症状が出て いる方の治療を見たほうが勉強になります。そこで、講座で患者さん役 をしてくださる方を募集しています。  くわしくは、[[術伝流のモデル]]をみてください。  よろしくお願いします。 **感想など  感想などありましたら、[[「術伝」掲示板>http://jutsuden.bbs.fc2.com/]]に書いてください。  また、「術伝」掲示板でも、旧掲示板「養生の杜」と同じように、 養生についての雑談や症例相談などもしていきたいと思っています。  よろしくお願いします。 **間違いなど  間違いなど見つけた方は、[[術伝事務局>jutsuden-jmkk@yahoogroups.jp]]あてにメールをください。  よろしくお願いします。 **「術伝」症例相談用メーリングリストの参加者募集  「術伝」では症例相談用メーリングリスト( [[術伝ML(muchukand)>http://groups.yahoo.co.jp/group/muchukand/]])の 参加者を募集しています。  よろしくお願いします。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ----    >>>術伝HPトップへ ・・・・[[トップページ]] ----
累積:&counter()___ 昨日:&counter(yesterday) ___今日:&counter(today) ----- &sizex(5){&color(green){肩の養生1(慢性期の型)}} ----- #contents **(1)はじめに  肩まわりに応急処置をして痛みやつらさをかるくできたけれど復活 しやすいときなど、応急処置だけで完治しなかった場合には、肩まわ りだけではなく全身の歪みが関係していることがおおい。  たとえば、心臓に負担がかかっているときは、右利きなのに左肩コ りで肩胛骨の内側縁の下半分がコっていることがおおい。また、悪血 が左下腹にあるときは、首左側真横のつけ根(肩との境目)ちかくに コリが出ることがおおい。  そのほか、目の疲れ、下半身の歪みなども関係していることもある。 そのため、慢性期の型と組み合わせて体全体の歪みをすくなくしてい くと改善しやすい。 **(2)全体の流れ  腰痛と同じように、基本的には慢性期の型の手順で診察刺鍼し、座 位で、肩、肩胛骨、首まわりをくわしく観察してツボが出ていれば刺 鍼し、脇の下〜上腕陰経などの動作鍼をして、慢性期の型にもどり、 頭の散鍼と手の甲への引き鍼で後始末。 **(3)くわしい手順  まず、診察をして左右どちらからはじめるか決める。腹の古いツボ を中心に決めるので、肩こりのひどい側と一致しないこともある。  もし、表位に症状が出ていれば、左右で症状の強い側の手の甲に引 き鍼。なければ省略。あお向けでの刺鍼では、肩の症状はあまり意識 せずに腹を中心に体をととのえるつもりで刺鍼。  うつ伏せでも、大腿部までは肩の症状はあまり気にせずに体全体を ととのえるつもりで刺鍼。膝から下、脹ら脛ちかくのシコりは肩甲間 部と相関関係がすこしある。足のつけ根を境目とした上下対応の相関 関係では、膝から下が横隔膜から上、足首から先が首から上と対応す るとされる。  とくに、脹ら脛下部の飛揚〜外丘あたりはよく出ているのでさがし て刺鍼。外踝や踵ちかくに出ることもある。  座位では、首肩背中をさわってみて熱いところがあれば、散鍼して 熱を散らしておく。  そして、このあたりでツボの出ることのおおい、首のつけ根〜肩井 〜肩峰のライン、肩胛骨の上から内側のライン、後頭骨下縁ライン、 頸椎に平行で筋肉が太いところのラインと真横のライン、そういうラ インに指をすべらせツボをさがし、出ていたら刺鍼。  つぎは、肩の慢性期でのポイントとなる脇の下〜上腕陰経。経過が 長いものや挙上制限があるときには、とくにこの部分が重要。  腕をつらくない範囲で横に上げて脇の下から上腕の陰経側を観察す ると、溝が腕と平行にはしっているのが見えることがおおく、その溝 を脇の下のほうにたどり、終点で肩に押しつけるように押して痛いと ころをみつけて刺鍼。  つぎに、脇の下のツボから溝を肘のほうにたどっていき、ヘコみが 大きいあたりで、押して痛いところをみつけて、刺鍼。挙上制限があ るときには、1か所刺鍼するたびに腕がすこしづつ上に上がるように なっていく。  溝が2本出ていたら、順番に刺鍼。腕が水平近くまであがるように なったら、肩甲骨まわりなどの動作鍼でもうすこし改善。  脇の下のツボの関係で、脇の下前後の水かきにツボが出ていること がおおい。水かきとは、腕と胸、腕と背中のあいだに張っている筋肉。 押し手の裏側を中指で押さえて刺鍼する。  それから、それ以外の挙上制限や捻転などの動作制限があれば、そ れにあわせて動作鍼。また、肩首の痛みやつらさがのこっていれば、 ツボをさがして刺鍼。  首の前側や鎖骨まわりにつらいところがあれば刺鍼。熱いところが あれば、その前に散鍼。  後始末として、頭の熱いところに散鍼し、ツボが出ていれば刺鍼し、 手甲に引き鍼。  鍼のみでの治療で変わりにくい古いツボがあるときには、腰痛の場 合と同じように、その古いツボに灸や灸頭鍼をして変化をうながす。 別項目で解説。 **要点 ① 肩のつらさは上半身の歪みのなれの果て ② 肩の慢性期、まずは脇の下を見る ③ 挙上制限は、脇の下〜上腕陰経の溝のツボ    >>>つぎへ>>>[[腰の灸頭鍼]] -----    >>>目次へ・・・・・・・・・[[術伝流鍼灸text]]    >>>このページのトップヘ・・[[肩の養生]]    >>>術伝HPトップへ ・・・・[[トップページ]] ----- 術伝HP内検索:上の@wikiメニューの「wiki内検索」 ----- ----- *お知らせとお願い **術伝流鍼灸操体講座で患者さん役を募集  術伝流鍼灸操体講座は、実践面を重視しています。実際に症状が出て いる方の治療を見たほうが勉強になります。そこで、講座で患者さん役 をしてくださる方を募集しています。  くわしくは、[[術伝流のモデル]]をみてください。  よろしくお願いします。 **感想など  感想などありましたら、[[「術伝」掲示板>http://jutsuden.bbs.fc2.com/]]に書いてください。  また、「術伝」掲示板でも、旧掲示板「養生の杜」と同じように、 養生についての雑談や症例相談などもしていきたいと思っています。  よろしくお願いします。 **間違いなど  間違いなど見つけた方は、[[術伝事務局>jutsuden-jmkk@yahoogroups.jp]]あてにメールをください。  よろしくお願いします。 **「術伝」症例相談用メーリングリストの参加者募集  「術伝」では症例相談用メーリングリスト( [[術伝ML(muchukand)>http://groups.yahoo.co.jp/group/muchukand/]])の 参加者を募集しています。  よろしくお願いします。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ----    >>>術伝HPトップへ ・・・・[[トップページ]] ----

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