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術伝流操体no.30 - (2017/02/25 (土) 13:48:42) のソース

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術伝流操体・操体で一通り治療 (3)すごく動く人の例2

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#contents
*1.はじめに
 先回は、操体で一通り治療する例の1回目で、よく動く人を
紹介しました。2回目の今回も、やはりよく動く人の例です。

 講座に初めて参加し、初めて操体を受けた人でも、気持ち良
さを求めて、どんどん動いていってしまう人がいます。この人
も、どんどん姿勢が変わっていきました。

 よく動く人は、今まで比較すると女性が多かったのですが、
今回は二人続けて男性でした。初めてで写真を撮られると言う
状態が原因していた可能性もあるかなと思っています。

*2.どんどん動いていきました
**2.1.はじめのラクな姿勢、仰向けから
 まず「ラクな寝方で寝てください」と伝えたら、色々と試し
た結果、仰向き寝になりました(写真1)。

&ref(DSCF0235.jpg)写真1

 「姿勢を変えたくなったら、どんどん変えてかまいません。
ただし、付いていけないこともあるので、できるだけゆっくり
動いてください。」と声を掛けました。

 そして、その仰向けの姿勢から、この寝方が受け手の体に本
当にラクかどうか確かめるために、足の指裏の痼りを探し、見
付かった痼りを、軽く揉んでみました(写真2,3)。そしたら、
だんだん横向き寝になっていきました。

&ref(DSCF0237.jpg)写真2

&ref(DSCF0238.jpg)写真3

**2.2.横向き寝から、上側の腕を切っ掛けに
 横向き寝では、上側の腕を動かしたそうにしていたので、試
しに、色々な動きをしてみて(写真4,5)、どれがイイ感じか
聞いてみたら、結局、背中を反らせる動きが良いということで
した。

&ref(DSCF0240.jpg)写真4

&ref(DSCF0241.jpg)写真5

 反りやすいように腰を補助してあげました(写真6)。

&ref(DSCF0244.jpg)写真6

 しばらくしたら、仰向けの姿勢になりました。

**2.3.仰向けから足を切っ掛けに
 仰向けの姿勢を見たら、足を両方とも伸ばしていたので、こ
の姿勢で良いのかなと、試しに足指揉みをしてみました(写真
7)。

&ref(DSCF0245.jpg)写真7

 そしたら、右足を曲げて倒し、右足踵が左足膝の位置に来る
姿勢になりました(写真8)。

&ref(DSCF0246.jpg)写真8

 その姿勢を少し強調するのを色々と試してみた結果、上を向
いている右足大腿内側を伸ばし、左足甲親指側を足裏側に捻転
するのがイイ感じということでした(写真9)。

&ref(DSCF0247.jpg)写真9

 その足の操体をしながら、声を掛けて、動いてもらいました。

 首を回したり(写真10)、手を上げたり(写真11)してもらっ
たら、手を上げる姿勢がイイ感じということでした。

&ref(DSCF0248.jpg)写真10

&ref(DSCF0249.jpg)写真11

 そこで、そのまま大きく体を反らす姿勢になっていったので、
腰に手を当てて、その姿勢が保ちやすくなるよう腰を少し押し
て補助しました(写真12)。

&ref(DSCF0250.jpg)写真12

**2.4.仰向けから腕を切っ掛けに
 しばらくして、また、仰向けに戻っていきました。戻っていっ
た当初は足を曲げた姿勢をしていました(写真13)。

&ref(DSCF0252.jpg)写真13

 が、だんだん足を伸ばして、左腕を頭の方に上げた姿勢にな
りました。それで、左腕を上げる姿勢を強調するように、少し
左腕を伸ばすのを援助する皮膚操体をしてみました(写真14)。

&ref(DSCF0253.jpg)写真14

 すると、また、半ば横向き寝になりながら、左半身を大きく
反らせるタワメの間がしばらく続きました(写真15)。

&ref(DSCF0254.jpg)写真15

 そして、うつ伏せになって行きました。

**2.5.うつ伏せから肘持ち上げ
 うつぶせ寝の姿勢を観察したら、足も外を向いていましたが、
左腕を上げているのが目立ちました(写真16)。

&ref(DSCF0255.jpg)写真16

 また、先ほどから左上半身を反らせる姿勢が多いこともあり、
左肘を持ち上げてみました(写真17)。

&ref(DSCF0256.jpg)写真17

 左腕の位置から背骨の直ぐ脇(華佗経)でツボが出ていそう
な場所を予測して、その辺りを調べたらツボが出ていたので、
ついでにそのツボを指圧しました。

 
 しばらくして、腕を下ろしたそうにしたので下ろしたら、今
度は右手を頭の方に上げた姿勢になりました(写真18)。

&ref(DSCF0257.jpg)写真18
 
 そこで、今度は、右肘を持ち上げ、背骨近くのツボも見付け
指圧しました(写真19)。

&ref(DSCF0258.jpg)写真19

 そしたら、こちらの方がより凝っていたのか、肘を高く持ち
上げた方が気持ち良さそうでした(写真20)。

&ref(DSCF0260.jpg)写真20

 しばらくして、腕を下ろしたそうにしたので下ろしたら、右
手は上がっていますが、先ほどよりは力が抜けた感じになりま
した。

**2.6.うつ伏せからカエル足
 その姿勢(写真21)をよく観察したら、右手が上がっている
以外では、左足が外を向いているのが目立ちました。

&ref(DSCF0261.jpg)写真21

 そこで、それを強調するようにしたら、だんだん、いわゆる
カエル足の動きになっていき、しばらく、その姿勢のタワメの
間が続きました(写真22)。

&ref(DSCF0262.jpg)写真22

 そして、その姿勢での操体を終えた後に、ラクな姿勢を探し
てもらったら、仰向けの姿勢になっていきました。

**2.7.仰向けから背中反らし
 仰向けで寝ている姿勢(写真23)を観察してみたら、背中
上部を反らしたがっているように見えました。

&ref(DSCF0263.jpg)写真23

 試しに手を入れて背中上部を反らすことを強調してみたら
(写真24)、非常に気持ちよいということでした。

&ref(DSCF0264.jpg)写真24

 それで、両手の拳骨を入れ背中を少し余分に反らせるように
しました(写真25)。

&ref(DSCF0266.jpg)写真25

 やがて、横向きへと変化しながらも背中を反らし続けたがっ
ている感じでしたので、操者もそのイイ感じに背中が反った感
じが消えていってしまわないように、姿勢を変えて支え続けま
した(写真26)。

&ref(DSCF0270.jpg)写真26

 しばらく、背中を反らす姿勢を続けた後に、ゆっくりと、う
つ伏せ寝の姿勢になっていきました(写真27)。そして、「今
日は、もういい感じです」ということでした。

&ref(DSCF0271.jpg)写真27

 結局、この日は、背中、特に、その上の方を反らしたかった
のでしょう。充分に背中を反らすことができたので、満足した
という感じでした。

**2.8.座位で、重さの操体と指揉み
 それで、仕上げに行くことにして、座位になってもらいまし
た(写真28)。

&ref(DSCF0272.jpg)写真28

 先ずは、重さの操体で、試しに左右前後に体重を移してもら
い、一番移したい方向を探してもらいました(写真29)。

&ref(DSCF0273.jpg)写真29

 移したい方向の肘を操者が両手で支えて、充分に体重が移せ
るようにしました(写真30)。

&ref(DSCF0275.jpg)写真30

 そしたら、ほとんど頭が床に付く位の姿勢が気持ち良いと言
うことでした(写真31)。

&ref(DSCF0276.jpg)写真31

 それから、手の指揉みをして仕上げました(写真32,33)。

&ref(DSCF0278.jpg)写真32

&ref(DSCF0279.jpg)写真33

*3.おわりに
 この人も操体を初めて受けられるにしては、体の求めに応じ
て動くことができる人でした。気持ち良さが消えてしまわない
ように、 操者が付いていくのが大変な位でした。

 周りで見ていた人からは、「表情が明るく穏やかになった」
と言う感想がでました。

 次回は、同じ初めて操体を受けた人の例ですが、姿勢の変化
が少ない人の例を出します。


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