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治療 - (2016/07/18 (月) 12:23:19) のソース

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[[鍼術覚書]] (5)治療

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*治療は対話
 治療は対話。患者さんの体と、術者の体のコミュ二ケー
ション。
*心と体を弛めるのが、治療の基本
 患者さんの心と体を弛めることが、治療の基本。リラッ
クスできれば、自然治癒力は増す。

 違和感を感じさせないで患者さんの体に触れられること
が、最初の課題。違和感を感じれば、体は固くなり、ツボ
が消えにくくなる。

 欲張ると心と体は硬くなるので、時間は掛かるが少しづ
つ動かす。こちらが硬くなれば相手も固まる。自分の心と
体を弛めることを心掛ける。

 操体や気功などを自己養生を身に付けるとよい。迷った
ら、気持ちの良さを感じられる方を選ぶ習慣を付けるのも
良い。

 人を緊張させやすい人は向いていないので、普段から気
を付ける。

*感受性に合わせる
 刺法の強さや種類は、患者さんの体がどう感じているか
で決める。自分が何を感じているかで決めない。

 感じてもらわなければ効かないし、痛くしたら体は硬く
なってしまう。硬くなると、鍼した所は弛んでも、体全体
の歪みは増す。

 2000年以降、東京周辺では、接触鍼で充分な人もいる。

 ただ、患者さんの言葉と体は、一致しないことも多い。
言葉と感覚が一致しないから病気になりやすいと言えるの
で、その点で心を乱さない。

 痛い一歩手前か、感じるか感じないか、その二つが良く
効く。その間は、余り効かない。この辺りが難しい所。

**呼吸の深さが目安になる
 効いていれば呼吸が深くなるので、一つの目安にはなる。
この独特の呼吸は、鍼に限らず、灸でも指圧でも操体でも
同じなので、見て、触れて、この深い呼吸が分かるように
なれば、治療の効果の判断に役立つ。

 元気な子供が、たまに風邪を引いたり頭が痛いと言って
寝ているとき呼吸も同じなので、自己免疫機能が働いてい
るときに共通の呼吸なのだろう。

 常に患者さんの体の状態を眺め、自分が利用できる目安
を増やしていく。瞬き、腹の鳴動、ツボの近くの温まり方、
指先の震えなど。

*リアルタイム・コミュニケーション
 患者さんの状態を、よく観る。患者さんの体に描いてあ
る通りに治療できるように、自分の勘を磨いていく。

 患者さんの体の何処に、歪みや淀みがあるか。何故、生
じたか。動かすと、どうなるか。体の望んでいることを、
つかんでいく。

 刺鍼中も刻々と変わる、患者さんの体の望みが分かるよ
うに勘を磨き、その望み通りにリアルタイムに手の内を変
えて刺せるように術を養う。

 治療前後の表情を比べ、良くなっているかを観る。症状
が残っていても、表情がスッキリ晴れ晴れなら良い。

 逆は、要注意。痛みが消えても表情が暗いときは、予後
が悪い。また、精神症状を伴うことが多い。

 精神症状を伴うときの治療は、焦(あせ)らないことが
肝心。心を鎮める鍼灸を併用しながら、じっくり話を聞く
ことが効果を上げることが多い。が、時間が掛かる。

*養生法の指導
 長患いは、クセの病。良い習慣は、鍼より力(ちから)
大。だから、養生法の指導も大切。

 息食動想の自然則を伝える。心身を弛めることと、養生
法指導が矛盾しないようバランスに気を付ける。伝え方に
よっては、患者さんが心と体を硬くし、逆効果になること
もある。

 気持ちの悪いことを無理に習慣にすると、体の歪みは増
す。苦行の果てに身に付けた思想や技術は、人を虐めるた
めにしか使われないことが多い(=おしん症候群)。

 気持ちの良い養生を工夫し、伝えていく。

*相性
 施術者と治療法と患者さん、この三つの相性が、それぞ
れ良ければ、それだけで自然治癒力は増すようだ。

 そのため、患者さんとの相性が良いことが重要だが、来
る人の60%に満足してもらえないと、身を立てることは難
しい。そのためには、手の内にある程度の幅があることも
必要。ただし、深さが必要なレベルを超えていなければ、
プロにはなれない。


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