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腰の養生2(灸や灸頭鍼も使って) - (2010/07/13 (火) 09:11:11) の最新版との変更点

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 **(1)古いツボには灸・灸頭鍼
  今回は、慢性期の型を中心に治療していって、鍼のみでは変わりにくい古いツボ
 が見つかったときの処置です。そういう古いツボは、灸や灸頭鍼をすると、それを
 さかいに大きく変化していくことがよくあります。
 
 **(2)古く変わりにくいツボが出やすいところ
  慢性期の型で診察刺鍼をしながら古いツボをみつけてください。古いツボは、表
 面はペコペコで、押すとしばらくフニャフニャしていて、ずっと奥に非常に硬いシ
 コりがあるという形をしています。腹、腰から臀部、膝裏から脹ら脛の3か所を中
 心に探します。
 
  腹側では、腹診のときに説明した臍まわりの上下左右肓愈、章門、五枢・維道が
 まず候補になります。それ以外では、正中線上の関元あたり、ソケイ部から恥骨に
 かけての衝門・急脈・気衝・横骨などに出ることがあります。関元あたりは臍から
 恥骨の指を滑らしてもっともヘコんだところ、ソケイ部から恥骨は腰骨の腹側から
 指を滑らして探し、押して痛みが強いところをとります。
 
- 腰から臀部では、大腸愈、環跳、臀央のあたりに多いですが、腰徹腹、足徹腹や仙骨まわり(上仙・腰愈、次寥、仙蝶関節陵など)、腰椎3〜5の華陀経にも出ます。腰徹腹は、蝶骨の上縁にそって指を滑らし脊柱起立筋の外縁を横から押して取ります。足徹腹は、承扶から臀部下縁にそって指を滑らし靱帯の手前を取ります。仙骨まわりでは、正中線上の上仙・腰愈は正中線上を指を滑らして取りますが、一つずれて腰陽関・長強に出ることもあります。八寥穴の次寥や仙蝶関節陵なども仙骨孔や関節陵にそって指を滑らしてペコペコとヘコんでいて押すと痛みが強いところを取ります。
- 膝裏から脹ら脛にかけては、下委陽と飛揚・外丘によく出ますが、内側の下陰谷と築賓や、正中線上の承筋・承山に出ることもあります。それぞれ、まず、膝裏の委陽、陰谷、委中を取り、そこから指を滑らしてヘコんでいて押すと痛みが強いところを取ります。
-(3)補の灸
- 古いツボには補の灸をします。補の灸は、10壮以上すえてやっと暖かさを感じるぐらいの弱刺激で、ゆっくりじっくり暖め、体全体の力がクニャーと抜け、気持ちよくホンワカ、ポワーンとなるぐらいまで暖めることを目的にした施灸法です。2,3壮で熱くなる刺激では、皮膚表面だけ熱くなって、奥の堅いシコりにまで熱が届かないので、古いツボを変えることは難しいです。小さな刺激でゆっくり暖めることを目的にしているので、艾も点灸用のいちばん良質な艾を使います。
- まず、灸点紙を2枚重ねて、皮膚に付ける側から鍼柄の太さのもので穴をほんのすこし広げます。灸点紙をツボに貼り付け、胡麻粒を縦に半分にしたぐらいの大きさで、ほとんど捻らないフンワリした艾を、広げた穴のまわりの毛羽だった部分に引っかけるように置いて、火をつけます。それから、ほんのすこしずつ大きな灸をすえていきます。残った灰は取り去らず、その灰をつぶさないように、フワーッとつぎをのせていくのがコツです。灸点ちかくに熱さを感じたら、いったんすこし小さめをすえてから、またすこしずつ大きくしていきます。ある程度灰がたまれば大きくするスピードを速くしても大丈夫です。底面が灸点紙からはみださないで倒れる心配のない、底面の直径5mm高さ2,3cmぐらいまでに大きくなったら、大きさを変えずに、体全体の力がクニャーと抜け、ホンワカ、ポワーンという感じの独特の気持ちよさが味わえるまですえます。
- この灸のあと鍼を刺してもよいです。奥の堅いシコりがゆるみやすくなっているのがわかると思います。
-(4)補の灸頭鍼 
- 補の灸頭鍼は、鍼体を通して熱を奥深くまで届けて奥の堅いシコりをゆるめるため、まず奥の堅いシコりに当たるまで鍼を深く刺します。そのため、場所によって鍼の長さを選びますが、下に骨(や肋骨&肺)がある場所では、古いツボでも比較的浅いこともありますので、注意してください。
- つぎに、あらかじめ鍼柄が通る太さに穴を開けた直径5cmぐらいの厚紙(葉書の厚さ)をおき、その上に鍼柄の通る穴を開けたアルミケースをおきます。
- そして、直径2cmぐらいに丸めた灸頭鍼用艾を二つに割り鍼柄に付けるか、台付きキャップの上に艾や炭化艾をのせたあとに、点火します。体全体の力がクニャーと抜け、ポワーンという感じの独特の気持ちよさが味わえるまで繰り返します。熱すぎたら、紙とアルミのあいだに緩和用の厚紙をいれれば、加減ができます。灰処理は、アルミケースごとすれば簡単です。
- 奥の堅いシコりがゆるみ鍼が沈んで鍼柄が皮膚に付いて火傷することがありますので、そうならないように注意して下さい。
- 厚紙の下にアルコール漬けにした枇杷の葉をおくと、より緩みやすくなります。
-(5)手順
- 慢性期の型をして、うつ伏せ、仰向けそれぞれ1,2か所の古いツボを選び、うつ伏せ仰向けの順で、補の灸・灸頭鍼をします。臍まわりなど鍼が痛いところは灸をし、それ以外は灸頭鍼をします。仕上げに、手の指の骨空か指端に熱い灸をします(ノボセ止め&目覚まし)。
- 以前の治療で古いツボが見つかっているときや、時間が無くて診察中に古いツボが見つかったときには、手の陰陽に引き鍼したあとで、補の灸・灸頭鍼に移ってもよいです。このときも手の骨空への灸で仕上げます。
+ 腰から臀部では、大腸愈、環跳、臀央のあたりに多いですが、腰徹腹、足徹腹や
+仙骨まわり(上仙・腰愈、次寥、仙蝶関節陵など)、腰椎3〜5の華陀経にも出ま
+す。
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+ 腰徹腹は、蝶骨の上縁にそって指を滑らし脊柱起立筋の外縁を横から押して取り
+ます。
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+ 足徹腹は、承扶から臀部下縁にそって指を滑らし靱帯の手前を取ります。
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+ 仙骨まわりでは、正中線上の上仙・腰愈は正中線上を指を滑らして取りますが、
+一つずれて腰陽関・長強に出ることもあります。八寥穴の次寥や仙蝶関節陵なども
+仙骨孔や関節陵にそって指を滑らしてペコペコとヘコんでいて押すと痛みが強いと
+ころを取ります。
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+ 膝裏から脹ら脛にかけては、下委陽と飛揚・外丘によく出ますが、内側の下陰谷
+と築賓や、正中線上の承筋・承山に出ることもあります。それぞれ、まず、膝裏の
+委陽、陰谷、委中を取り、そこから指を滑らしてヘコんでいて押すと痛みが強いと
+ころを取ります。
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+**(3)補の灸
+ 古いツボには補の灸をします。
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+ 補の灸は、10壮以上すえてやっと暖かさを感じるぐらいの弱刺激で、ゆっくりじっ
+くり暖め、体全体の力がクニャーと抜け、気持ちよくホンワカ、ポワーンとなるぐら
+いまで暖めることを目的にした施灸法です。
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+ 2,3壮で熱くなる刺激では、皮膚表面だけ熱くなって、奥の堅いシコりにまで熱が
+届かないので、古いツボを変えることは難しいです。小さな刺激でゆっくり暖める
+ことを目的にしているので、艾も点灸用のいちばん良質な艾を使います。
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+ まず、灸点紙を2枚重ねて、皮膚に付ける側から鍼柄の太さのもので穴をほんの
+すこし広げます。灸点紙をツボに貼り付け、胡麻粒を縦に半分にしたぐらいの大き
+さで、ほとんど捻らないフンワリした艾を、広げた穴のまわりの毛羽だった部分に
+引っかけるように置いて、火をつけます。
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+ それから、ほんのすこしずつ大きな灸をすえていきます。残った灰は取り去らず、
+その灰をつぶさないように、フワーッとつぎをのせていくのがコツです。灸点ちか
+くに熱さを感じたら、いったんすこし小さめをすえてから、またすこしずつ大きく
+していきます。
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+ ある程度灰がたまれば大きくするスピードを速くしても大丈夫です。底面が灸点
+紙からはみださないで倒れる心配のない、底面の直径5mm高さ2,3cmぐらいまでに
+大きくなったら、大きさを変えずに、体全体の力がクニャーと抜け、ホンワカ、ポ
+ワーンという感じの独特の気持ちよさが味わえるまですえます。
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+ この灸のあと鍼を刺してもよいです。奥の堅いシコりがゆるみやすくなっている
+のがわかると思います。
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+**(4)補の灸頭鍼 
+ 補の灸頭鍼は、鍼体を通して熱を奥深くまで届けて奥の堅いシコりをゆるめる
+ため、まず奥の堅いシコりに当たるまで鍼を深く刺します。そのため、場所によっ
+て鍼の長さを選びますが、下に骨(や肋骨&肺)がある場所では、古いツボでも比
+較的浅いこともありますので、注意してください。
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+ つぎに、あらかじめ鍼柄が通る太さに穴を開けた直径5cmぐらいの厚紙(葉書の
+厚さ)をおき、その上に鍼柄の通る穴を開けたアルミケースをおきます。
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+ そして、直径2cmぐらいに丸めた灸頭鍼用艾を二つに割り鍼柄に付けるか、台
+付きキャップの上に艾や炭化艾をのせたあとに、点火します。体全体の力がクニャー
+と抜け、ポワーンという感じの独特の気持ちよさが味わえるまで繰り返します。
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+ 熱すぎたら、紙とアルミのあいだに緩和用の厚紙をいれれば、加減ができます。
+灰処理は、アルミケースごとすれば簡単です。
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+ 奥の堅いシコりがゆるみ鍼が沈んで鍼柄が皮膚に付いて火傷することがあります
+ので、そうならないように注意して下さい。
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+ 厚紙の下にアルコール漬けにした枇杷の葉をおいたり、アルコールにしみだした
+枇杷の葉エキスをスプレーしたりすると、より緩みやすくなります。
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+**(5)手順
+ 慢性期の型をして、うつ伏せ、仰向けそれぞれ1,2か所の古いツボを選び、うつ伏
+せ仰向けの順で、補の灸・灸頭鍼をします。臍まわりなど鍼が痛いところは灸をし、
+それ以外は灸頭鍼をします。
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+ 仕上げに、手の指の骨空か指端に熱い灸をします(ノボセ止め&目覚まし)。
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+ 以前の治療で古いツボが見つかっているときや、時間が無くて診察中に古いツボ
+が見つかったときには、手の陰陽に引き鍼したあとで、補の灸・灸頭鍼に移っても
+よいです。このときも手の骨空への灸で仕上げます。
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