amazonで探す
昭和二十年、太平洋戦争下の日本。東京の学生だった周作は、疎開先の叔母の家を空襲で焼き出され、岡山県山中の秋津温泉に流れ着いた。彼はそこで、秋津荘の一人娘、新子と出会う。病に体を蝕まれていた周作は、暗い時代に絶望し、生きる希望を失っていたが、彼女の快活さに打たれ、生きる力を取り戻す。 終戦を挟み、二人は次第に惹かれ合うようになっていった・・・ 三年後、周作は再び秋津荘を訪れたが、彼はすっかり自堕落な男になっていた。文壇での成功を夢見ながらも、芽の出ない周作は酒に溺れていたのだ。周作は新子に「一緒に死んでくれ!」と訴える。周作の愛を確かめた新子は、彼の願いを受け入れ、一緒に川原に向かったのだが・・・
最終更新:2022年03月15日 17:47