甲虫王者ムシキング

【こうちゅうおうじゃむしきんぐ】

ジャンル トレーディングカードアーケードゲーム
対応機種 アーケード
使用基板 初期型 NAOMI
後期型 SYSTEM SP
発売・開発元 セガ
稼働開始日 2003年1月21日
1プレイ料金 100円
判定 なし
ポイント キッズ向けTCAGの先駆け
アーケード史を変えた
大ヒットの要因は簡単なルールにあり?
甲虫王者ムシキングシリーズ


概要

セガのキッズカードゲーム(子供向けTCAG)。2001年に開発、2002年のロケテストで反響を呼び、2003年から稼動を開始した。
社会現象を起こすほどの大ヒットとなり大々的なメディアミックス展開に至るまでの大ヒットを記録した。


ストーリー

あるところに豊かな森があり、たくさんの虫達が住んでいた。
その森に元気な妖精ポポがいた。
ポポが森の王者ムシキングに会っていると、突然怪しい音が聞こえた。人間が逃がした外国の甲虫が襲ってきたのだ。
ムシキングは奮戦するも、ヘルクレスオオカブトの前に力尽きてしまう。
外国の甲虫を操っていたのはアダーという年寄りの妖精で、彼は森を追放された憎しみから森を破壊していたのだ…。
(公式より、一部変換)


特徴

主なシステム

  • 本作のゲームシステムはじゃんけんによって勝敗が決まるシステムを採用している。相手とじゃんけんをし相手の体力を0にした方が勝利となる。
  • じゃんけんの「グー・チョキ・パー」は全て「ダゲキ・ハサミ・ナゲ」に置き換えられている。また虫ごとにどれか一つ他の手の2倍の攻撃力を持つ「必殺わざ」が放てる手が存在する。対人戦においてはこの「必殺わざ」がじゃんけんの駆け引きに深みを持たせている。
    • じゃんけんで勝った方は相手の虫に攻撃する。両方とも出したわざが同じ場合は、お互いの体力が少しだけ削られる。すなわち「あいこ」である。
      • お互いの体力がギリギリの状態であいこになると、どちらかの虫は倒れる仕様になっている。またどちらかが特殊技の「あいこやぶり」を使用した際は、あいこ状態は起こらず、どちらか一方があいこのダメージを受ける。なおどちらも「あいこやぶり」を使用した際は両方ともダメージを受け付けない。
  • 虫のスペックは組み合わせた技カードの相性によっては数値以上の強さを発揮することもできる。そのため小型甲虫もある程度中型甲虫並みの強さにもできる。
  • またアーケードゲームとしては珍しく、ストーリー性も重視されている。(評価点にて後述)
    • オープニングのゲーム説明の「君のムシカードをスキャン 君のムシがバトルに登場」「君のわざカードをスキャン 君のムシがわざをマスター」で登場する甲虫も2005ファーストプラス以前は「アクティオンゾウカブト」、2005セカンド以降は「タランドゥスツヤクワガタ」になっていた。なお、OPでは「君のムシがわざをマスター」では登場した甲虫が超必殺わざを使うが、「タランドゥスツヤクワガタ」は超必殺わざが「バッファロークラッシュ」に変更された後も「ヒャクレツケン」になっていた。
  • ストーリーはバージョンごとに以下のように分けられる。また、稼働初期はアダー登場編以前の物語が遊べるが、アダーは名前だけの登場になっている。
    • アダー登場編は1から4に分けられ、徐々にストーリーが追加されていき2005ファーストで最後の「アダー登場編4」が登場。2005ファースト+までプレイすることができた。
    • 2005セカンドから2005セカンド+までは「復活の森」。「さいしょのおはなし」「つづきのおはなし」「さいごのおはなし」の3つに分けられている。
    • 2006ファーストから2006DSからは「アダーの計画」。上記の復活の森同様「さいしょのおはなし」「つづきのおはなし」「さいごのおはなし」があるが、こちらはその後の「ほんとうのさいごのおはなし」がある。
    • 2006セカンドからはアダー完結編直前までは過去のステージを簡略化したステージを選ぶ。詳細は後述の問題点で解説する。

カードの種類

ムシカード

  • ムシを戦わせるためのカード。「小型甲虫」「中型甲虫」「大型甲虫」の三つに分類することができ、強さは100から200まで20刻みで存在する。強さの数値が多ければ多いほど攻撃力と体力と希少価値も高い。
    • 登場時のポポのセリフも小型甲虫は「よーし」、中型甲虫は「やった!」、大型甲虫は「すごいぞ!」と区別されている。ただし、後述する「固有名詞付き虫」の場合は独自のセリフが用意されており、「ムシキング」の場合は登場時の演出も専用のものになる。「アダーコレクション」の場合はアダーが読み上げを行い、こちらは強さに関わらず「いでよ!」となる。
    • また、究極必殺わざのエフェクトの色も小型甲虫は青、中型甲虫はオレンジと異なる。
  • 必殺わざは主にその甲虫の外見、イメージから設定されている傾向にある。ちなみに「ナゲわざが必殺わざのクワガタムシ」と「ハサミわざが必殺わざのカブトムシ」は存在しない。
    + 必殺わざの詳細
  • ダゲキ
    • 相手を叩き飛ばす技のイメージからか、主にツノ・大アゴが短い、ずんぐりとした体型のカブトムシ・クワガタムシが属するが、「ヒメカブト」といった角が長いカブトムシもいる。これは登場時期の関係と思われる(結果的に後に登場した「ケブカヒメカブト」との差別化にもなっている。知名度の関係上、登場順を逆にできなかったのだろう。)。「ヒメカブト」に至っては、グラフィックでは「ケブカヒメカブト」よりも角が長くなっている。そのためか、『新甲虫王者ムシキング』ではパーが必殺わざに変更された。
    • 「ゴホンヅノカブト」も角が短くはないが、属している。こちらも『新甲虫王者ムシキング』でパーが必殺わざに変更された。
    • クワガタムシにも「ティティウスヒラタクワガタ」等、大アゴがそれほど短くない虫もいる。
      • また、『新甲虫王者ムシキング』では「マレーコーカサスオオカブト」が角が短くはないのにグーが必殺わざで登場した。角をやや曲げて原名亜種よりは短く見えるようにはなっているが。
  • ハサミ
    • 相手を挟む技のイメージからか、主に大アゴが細長い体型のクワガタムシが属するが、「キプルツヤクワガタ」「ミクラミヤマクワガタ」「スティーブンスツヤクワガタ」「スジブトヒラタクワガタ」など一部大アゴが短いクワガタムシもいる。
      • 「スジブトヒラタクワガタ」は『新甲虫王者ムシキング』ではグーが必殺わざに変更された。
  • ナゲ
    • 相手を投げ飛ばす技のイメージからか角の長いカブトムシが多いが、こちらも「ケブカヒメカブト」「オキナワカブト」「ティティウスシロカブト」「パプアミツノカブト」「バックレイコフキカブト」やアダー完結編になってから登場した「フンボルトヒナカブト」などの角が短いカブトムシがいる。
      • 特に「ティティウスシロカブト」はカードに「角が短いので押し合うようなケンカしかしない」とある。
      • また「フンボルトヒナカブト」は『新甲虫王者ムシキング』では必殺わざがグーに変更された。
    • 『新甲虫王者ムシキング』でも角が短い「ヘルクレスレイディ」がパーが必殺わざだった。
  • 2003秋から「性格」も設定されるようになった。これは攻撃力、体力の値を増減させるもので、同じ強さ・必殺わざでも能力に変化を持たせている。また、導入当初は敵の性格によって行動パターンが異なっていた。主に現実での虫の性格から設定されているが、2005ファーストからは他の同じ強さ・必殺わざの虫との性格被りを防ぐためか、実際の性格と異なる場合もある。
    + 性格の詳細
  • バランスタイプ
    • 攻撃力の合計、体力が強さの数値と同じで、バランスの良く平均的な能力を持つ。(以下、攻撃力と体力についてはバランスタイプとの比較である) 性格を表す文字の色*1は黄色である。「グラントシロカブト」「メンガタクワガタ」「ケンタウルスオオカブト」等、下記のどちらとも言えない虫が多いが、こちらは性格導入当初から気性が荒い性格の「マンディブラリスフタマタクワガタ」「コガシラクワガタ」や大人しい「ゴホンヅノカブト」等も属するという例外が見られた。
      • また、「ムシキング」も「カブトムシ」の説明文を流用していたため、バランスタイプにもかかわらず「気も荒いのでよくケンカをする」と書かれていた。こちらは『アダー完結編』では「個体」としての説明文に変更され、「力が強く、やさしい」といった補足がされている。
    • 性格導入前のカードも能力値はバランスタイプと同じである。ただし、こちらは性格が表示されず、文字の色は白色となる。なお、強さ180のナゲわざが必殺わざの虫にはバランスタイプの虫が存在せず、同等のパラメータを持つのは性格無しの「コーカサスオオカブト」だけ。また、ムシカードなしで出てくる「カブトムシ」も性格無しと表示される。
      • 「ムシカードなしのカブトムシ」は「GCへの道」「GCへの道2」では唯一の性格なし甲虫。
    • なお、「フェイスタメルシワバネクワガタ」は本来はディフェンスタイプだが、2005ファーストプラスのストーリーモードに限り敵専用でバランスタイプとなっていた。
  • アタックタイプ
    • 体力が20低いが攻撃力が20高い。性格を表す文字の色は赤色である。気が荒く好戦的な性質の「ノコギリクワガタ」「カブトムシ」「アトラスオオカブト」等が属するが、カードの説明文に「警戒心が強い」と書かれている「クロゴホンヅノカブト」や、大人しい性質を示す記述があるムシの中でも「爪を使ってケンカする」という、アタックタイプに属するにはやや迫力に欠ける補足しか無い「アヌビスゾウカブト」も属している。
    • 大人しい性質を示す記述があるアタックタイプのムシのうち、「ヘルクレスリッキーブルー」は「怒らせると怖い」、「ヒラタクワガタ*2」は「追い詰められると恐ろしいほどの力を出して戦う」といったそれらしい補足がされている。
  • ディフェンスタイプ
    • 攻撃力が20低いが体力が20高い。性格を表す文字の色は青色である。ケンカをあまり好まず大人しい性格の「オオクワガタ」「スぺキオシスシカクワガタ」「サビイロカブト」等が属するが、「ディディエールシカクワガタ*3」「フォルスターフタマタクワガタ*4」「スジブトヒラタクワガタ*5」など一部気の荒い甲虫や、カードで性格が大人しいことを思わせる表現は無い「ヒメゴホンヅノカブト*6」等もここに属している。「ディディエールシカクワガタ」は同属の「スぺキオシスシカクワガタ」と合わせたのかもしれないが。
    • なお、強さ200の甲虫にはディフェンスタイプがいないが、2003秋では敵専用でディフェンスタイプの「ヘルクレスオオカブト」「アクティオンゾウカブト」が存在した。
  • スーパーアタックタイプ
    • 体力が40低いが攻撃力が40高い。性格を表す文字の色は赤色である。初出は雑誌付録の「ヒラタクワガタ」で、その後2004セカンドで登場した「アルキデスオオヒラタクワガタ」を皮切りに通常排出のカードでも登場。また復活の際にアタックタイプから変更された虫や、雑誌付録限定カード(後述)のものもあり、上記のカードに加え「ファブリースノコギリクワガタ」「パラワンオオヒラタクワガタ(2005セカンド以降)」、「コーカサスオオカブト(2006ファースト以降)」「アルケスツヤクワガタ」「スティーブンスツヤクワガタ」「ヒメカブト(雑誌付録)」「キング(2007年の学年誌の付録)」の合計9種が登場した。また、『スーパーコレクション』にはスーパーアタックタイプの「カブト丸」もデータ上存在するが、カード化されなかった。
    • 「アルキデスオオヒラタクワガタ」は強さ160で必殺わざはダゲキわざだが、強さ160でダゲキわざが必殺わざのアタックタイプは登場していない。また、強さ200と140の甲虫にはスーパーアタックタイプがいない。
  • スーパーディフェンスタイプ
    • 2004セカンドより登場。攻撃力が40低いが体力が40高い。性格を表す文字の色は青色である。属するのは「サタンオオカブト」1種しかいない。前述の通り、カード化された強さ200の甲虫にディフェンスタイプがいないため、「サタンオオカブト」は強さ180でありながら体力が220もあり、全ての虫の中で最も高いという唯一無二の強みを持っていた。
  • カードの学名は稼働開始時から表記されているが、2005夏限定より種小名の先頭のアルファベットが大文字から小文字に変更される*7
    • 2005セカンドからはカタカナ表記も併記されるようになった。これはこのバージョンからストーリーモードの途中でタッグマッチ(後述)が導入されたため、タッグ相性に影響する属名をわかりやすくするためと思われる。
      • タッグ相性確認のステータス画面でも属名がカタカナで表記されるようになった。
  • 通常のものとはデザインが異なるカードも存在する。以下のように分類される。
    + 詳細
  • パラレルコレクション
    • 2003夏限定から2004セカンドまで登場。強さ100から140のカードに存在する。通常のものとはデザインが異なり、「パラレルコレクション」の刻印がある。通常のものより排出確率が低いが、データ上は外見もステータスも全く同じ。2003夏限定を除き背景が青色となっている。
    • なお、2004ファーストでは虫の3Dモデルのワイヤーフレームが表示され、データの作製図のようになっている。2004ファーストと2004セカンドでは、必殺わざのアイコンの手が黒色になっている。後に前者は『対戦バトラーズターミナル』排出のムシカードに、後者は後述の「アダーコレクション」に引き継がれた。
  • アダーコレクション
    • 「パラレルコレクション」に代わり、1億枚突破記念からフォレストグリーンまで登場。これは敵役である「アダー」が所持している目が赤い虫を使えるというもの。「アダーコレクション」の刻印がある。原則強さ100から140のカード(在来種も含む)が対象である。なお、2003秋までは敵の虫が赤目になっていなかった。
      • 2005セカンドから強さ160以上の一部の虫もアダーコレクションになった他、使用した際、木の中から木を突き破って登場する演出が追加された。
      • もっとも、強さ160以上の虫はアダーコレクションになった2バージョン後に、該当カードの排出は終了した。「エレファスゾウカブト」はアダーコレクションが登場して排出終了した後にフォレストグリーンで復活したが、その際はアダーコレクションは復活しなかった。
    • 2007ファーストでは廃止されたため、それ以降に登場した虫にはない。「5周年コレクションカード」でも新規に追加されたものは無く、全てそれ以前に登場したものの再録である。
      • 「オオクワガタ」だけ超必殺わざの変更前後で2バージョン存在するが、「アクティオンゾウカブト」は超必殺わざ変更後、「パラワンオオヒラタクワガタ」は性格変更後、「ミヤマクワガタ」「マンディブラリスフタマタクワガタ」は超必殺わざ変更前だけ。何れの虫も「性格無し」「緑バーコード」のアダーコレクションはない。
    • 「GCへの道」「GCへの道2」では登場しないが、代わりにGBAの「GCへの道」を除き劇場版に登場した「ダークサイドネプチューンオオカブト」が登場した。
      • 外見やステータスはアーケード版や「スーパーコレクション」で敵として登場する「ネプチューンオオカブト」と同じだが、ショルダーネームや解説は異なる。
    • アダー完結編になってからアダーコレクションに似たカードとして「改造コーカサスオオカブト」もカード化された。こちらは通常の「コーカサスオオカブト」とステータスも異なる。
      • また、カード化に伴い専用のショルダーネームが付いた。本作で唯一ショルダーネームの変更が行われた虫といえる。
  • 裏バージョン
    • 2007夏シャイニングの(シークレットカードを除く)全てのムシカードとわざカードに存在する。通常のものと基本的なデザインは同じだが、背景が2007ファーストから実装された「裏モード」のスペシャルステージで登場する「嵐のステージ」になっている。
  • この他、雑誌付録や関連作品限定の特殊なカードも登場した。これらは以下のように分類される。
    + 詳細
  • 固有名詞付き虫
    • 雑誌連載の漫画に登場する虫のカード。スーパーアタックタイプの「キング」「カブト丸*8」を除き、元になった虫と同じステータスだが、「個体」としての特徴を反映した専用のグラフィックと固有名詞を持つ。カードの説明文も「個体」としての説明になっている。ショルダーネームは全て「とくべつゲスト*9」となる。学年誌で連載された『甲虫王者ムシキング 森の救世主*10』よりカブトムシの「キング」、ノコギリクワガタの「ジョー」、コクワガタの「ジャンボ」、コロコロコミックで連載された『甲虫王者ムシキング~ザックの冒険編~』よりカブトムシの「カブト丸」、ノコギリタテヅノカブトの「ヤイバ」、ムナコブクワガタの「チャン・G」が登場した。
    • アダー完結編になってからお助けカードとして『オッス!ムシキングッス!!』の「かぶ太」が特殊わざに近い「昆虫カード」として登場した。この虫だけ漫画でのデフォルメ化されたイラストでカード化されている。
      • 「人間がカブトムシの着ぐるみを着て腕を4本にしただけ」のような体型だっため、そうしないと出せなかったのだろうが…
    • なお、通常排出のカードの「ムシキング」も生物学上の分類の階級は「個体」であるため固有名詞付き虫だが、こちらは前述の通り登場時の演出が専用のものになる他、通常の「カブトムシ」とは強さ・性格・超必殺わざ・音声が全て異なり、ショルダーネームと説明文は固有名詞なしの「カブトムシ」と同じというように扱いが異なる。
      • また、ストーリーモード(1人で遊ぶ)ではヒントにより難易度を下げるほか、2006ファーストの「アダーの計画」では「つづきのおはなし」の「つくられたムシたち」の敵ムシを倒したときに「アクティオンゾウカブト」を食い止める場面に切り替わる。「ムシキング」を使用していない場合は食い止める敵が「ヘルクレスオオカブト」になる。
  • 特別な見た目の虫
    • こちらも専用のグラフィックを持つが、通常排出のカードの虫とは名前が同じためか同種扱いになり、アダーコレクションを含めて同時に使用出来ない。ショルダーネームも通常のものと同じ。スーパーアタックタイプの「ヒラタクワガタ」「ヒメカブト」が該当する。
    • なお、通常排出のカードにも通常と見た目や演出が異なるカードは存在する。前述のアダーコレクションの他、2007ファースト限定の黒い羽の「ヘルクレスオオカブト」「ヘルクレスオキシデンタリス」、2007夏シャイニングのムシカード(虫が光輝く演出がある)等が該当する。通常版と同時に使用できないのも同じ。
  • オールスターズ甲虫カード
    • 作中の登場人物が使用する特別仕様のムシカード。派生作品である『甲虫王者ムシキング 対戦バトラーズターミナル』で排出された。上記の「特別な見た目の虫」に含まれ、通常版やアダーコレクションとは同時に使えないが、「ネブ博士スペシャル」は青い光、「ムシ王スペシャル」は赤い光、「ブラック博士スペシャル」は紫の雷のエフェクトが表示される。
    • 「ネブ博士スペシャルグラントシロカブト」「ムシ王スペシャルカブトムシ」「ブラック博士スペシャルアクティオンゾウカブト」はそれぞれ専用のグラフィックを持ち、ショルダーネームの表記が「ネブ博士/ムシ王/ブラック博士スペシャル」、登場時の読み上げ音声が「ネブ博士/ムシ王/ブラック博士の(甲虫名)」となる。
      • それ以外の虫はグラフィックやショルダーネームは通常版と同じ。
      • また、「クワ王スペシャルオオクワガタ」「ムシキングジョニースペシャルネプチューンオオカブト」は『スーパーコレクション』に音声データのみ存在するが、該当するムシカードは存在せず、専用グラフィックやエフェクトも無い。
    • ただし、『対戦バトラーズターミナル』が稼働途中で突然終了したためか、「ネブ博士スペシャルグラントシロカブト」(バトラーズターミナル版)を含め一部は実際にはカード化されなかった。
      + 詳細 赤字はカード化されていない(没データ)
      専用グラフィック 備考
      ネブ博士 グラントシロカブト ゴホンヅノカブト
      エラフスホソアカクワガタ
      タイゴホンヅノカブト
      「グラントシロカブト」は体が青白い
      雑誌付録版(後述)も同じグラフィック
      ムシ王 カブトムシ メンガタカブト
      ヒルトゥスヘラヅノカブト
      「カブトムシ」は羽が赤い
      ブラック博士 アクティオンゾウカブト ギラファノコギリクワガタ
      ヘルクレスオオカブト
      タランドゥスツヤクワガタ
      「アクティオンゾウカブト」は羽が赤い
    • なお、これらのカードよりも先に雑誌付録で「ネブ博士スペシャルグラントシロカブト」がカード化されているが、こちらは登場時の読み上げ音声が「ネブ博士のシロカブト」と略される、上記のエフェクトが表示されないというように若干仕様が異なる。
      • この「シロカブト」という名称は一部の図鑑で「グラントシロカブト」の表記に用いられる。本作でも総称が種名のように扱われている虫には「メンガタクワガタ」「オウゴンオニクワガタ」などが挙げられる。
  • 通常とバーコードが同じカード
    • 通常排出のカードとはデザインが異なるだけで、バーコードも全く同じ。フィギュアや手帳についてくるカード、JALカードや「2006夏ネイチャー」で行われた20063Dキャンペーンのカード等が該当する。「甲虫王者ムシキング パーフェクトガイド 2008」付録の「ヘルクレスオオカブト」はムシカードと超必殺わざ「ヘルクレススパイラル」のわざカードが一体化したカード(ムシカードが2006DS(黒バーコード)、わざカードが2007ファースト(緑バーコード)の仕様)で、カードの大きさも通常のカードの2倍となる。
  • スジブトヒラタクワガタ、ホペイオオクワガタ
    • 上記の「固有名詞付きの虫」とほぼ同様の扱いだが、こちらはそれぞれ専用のショルダーネーム*11を持ち、また通常の「ヒラタクワガタ」「オオクワガタ」とは属は同じだが別種(正確には亜種で、「ホペイオオクワガタ」と「オオクワガタ」は生物学上は同一種。)であり、音声も異なる。また、「スジブトヒラタクワガタ」は通常の「ヒラタクワガタ」とは性格も異なる(ディフェンスタイプ)。「ホペイオオクワガタ」は日本の「オオクワガタ」(超必殺わざ変更後)と全く同じ能力である。「スジブトヒラタクワガタ」は2007年公開の映画の前売り券特典で登場し、後に2007ファーストでも「映画大ヒットありがとう記念」としてデザインを変更し排出された。「ホペイオオクワガタ」は前述した『スーパーコレクション』の付属カードで登場した。

わざカード

  • ムシの各手に技を覚えさせ、強化するためのカード。すくみごとに1枚ずつ、合計3枚まで使える。攻撃力の増加分、カスタマイズ画面で表示される「つよさ」の値も上昇する。各わざカードにも★(究極必殺わざ)、◎、〇、△の段階に分けられている相性があり、大半がカードの下に表記されている「相性早見表」で確認できる。小型甲虫はあらゆるカードに対して高い対応力を持ち、強さの高い虫ほどテクニックとわざカードへの対応力が低い。
    • わざカードには後述の特殊わざを除いてテクニックが設定されている。小型甲虫の超必殺わざはテクニック80、中型甲虫の超必殺わざはテクニック50、大型甲虫の超必殺わざはテクニック20でテクニックが足りないと攻撃力が上がらない。この点は後述する究極必殺わざも同様。
    • 2005ファーストからつよさの上昇分体力も上がるようになった他、攻撃力の増加量が一部調整された。特に強さ100の甲虫に究極必殺わざをカスタマイズした際の攻撃力の増加量は2004セカンドプラスまでは60であったが、2005ファースト以降は40になった。
      • 以降、攻撃力・体力・強さの増加量については特に断りが無い限り、2005ファースト以降のものを記載する。
  • 各ムシにはそれぞれ超必殺わざが1つ設定されており、演出がやや豪華になるほか、2005ファースト以降は同じ相性でも超必殺わざをカスタマイズした方がつよさが上がるようになった。
    • 「カブトムシ」と「グラントシロカブト」の超必殺わざが共に「トルネードスロー」であるというように、2004ファースト拡張パックまでは同時期に登場した2種の虫で超必殺わざを共有していたが、2004セカンド以降に登場した虫はそれぞれ一匹のみで専用の超必殺わざを持つようになり、それ以前に登場した虫も復活の際にどちらかの虫が超必殺わざを変更するようになった(後述)。超必殺わざの変更は『アダー完結編』や『新甲虫王者ムシキング』になってからも行われ、最終的に「スジブトヒラタクワガタ」を除く前述の「ゲーム機から排出されないカード」限定の甲虫を除き、『新甲虫王者ムシキング』の時点では超必殺わざが被ることはなくなった
    • 小型甲虫は「究極必殺わざ」をもっており、対応するカードをカスタマイズすると超必殺わざの代わりに究極必殺わざを使える。このカードは他のわざカードよりも希少だが小型甲虫の強さを大型に近いレベルまで発揮し、発動した場合はかなりのダメージを与えられるという、使う意義の薄かった小型甲虫への救済ともいえるカードだったが、稼働末期には一部の中型甲虫にも搭載された。
      • 公式サイトなどでは「小型甲虫への救済として導入した」と語られた。
    • 究極必殺わざカードは対応していない虫にカスタマイズすると通常のわざになる。例えば「スーパートルネードスロー」は「(ムシカードなし・キング・カブト丸・GCへの道2限定のムシキング研究所スペシャルを含む)カブトムシ」と「(ネブ博士スペシャル含む)グラントシロカブト」以外の虫にカスタマイズすると「トルネードスロー」になる。
      • ただし、そのような場合でも「究極必殺わざカードをカスタマイズした」という事は記録されている模様。「しろいはね」「さなぎきゅうしゅつ」で特定のカスタマイズを使用すると確認できる。
+ 詳細
  • これらのスペシャルステージの敵はプレイヤーが使うカードと全く同じカードを使うが、「ムシキングを含む固有名詞付きの虫」や「特別な見た目の虫」は通常版で代用される他、性格や超必殺わざが変更された虫の場合はプレイヤー側のカードのバージョンにかかわらず、アダー完結編直前時点での最新版の仕様となる。また、「(スーパー)キングトルネードスロー」は「(スーパー)トルネードスロー」に置き換えられる。
  • この仕様のため、「ムシキング」に「スーパートルネードスロー」、「(ムシカードなし・キング・カブト丸含む)カブトムシ」に「スーパーキングトルネードスロー」、「2006夏ネイチャーまで(フィギュア付属品と20063Dキャンペーンカード含む)のオオクワガタ」に「スーパータツマキ」、「2005夏限定(フィギュア付属品含む)までのミヤマクワガタ」に「スーパーシンザンキョウ」をそれぞれカスタマイズした場合、プレイヤーの虫では通常の必殺わざとなるが、スペシャルステージの敵では「究極必殺わざ」となる。

特殊わざカード

  • 「相手のコマンド選択の制限時間を減らす」「体力を回復する」など特殊な効果を起こす、わざカードとは別分類のカードとなる。上級者はこのカードを重視することが多い。使用時はカマキリやミツバチなどの昆虫が登場する。カードにはテクニックの代わりに「!」マークが表記され、発動時はじゃんけんのアイコンに表示される。2つ以上同時に発動する時は「‼︎」「!!!」というようになる。ちなみにロケテスト時は「まほうカード」という名称であった。
    • 特殊な効果が期待される代わりに、強さの向上は全くないので、どちらを使うかはプレイヤー次第である。
      • ただし、公式大会では特殊わざしか使わない人が大半だった。詳細は問題点で解説する。

ライセンスカード

  • 「ムシの登場時に特殊な演出が起こる」カード。使用する際はムシカードの前にスキャンする。 主に公式大会の優勝賞品や関連作品の付録、キャンペーン等で入手できた他、「むしつかいのあかし」はフォレストグリーンで排出された。使用しても能力は変わらないが、アダー完結編では、「むしつかいのあかし」は日本出身、「ニジノモンショウ」はオセアニア出身の虫を強化できる。

対戦プレイ

  • 本作は後の子供向けアーケードゲームの基礎となる対戦プレイを搭載している。ただし当時の技術力では現在のような店内通信対戦が不可能だったのか「筐体1台を2人で使用して遊ぶ」というスタイルを使っている。対戦形式は以下の通り。
  • 勝ち抜き戦
    • 甲虫を2匹用意し、最初に1匹目をスキャンして戦う。負けたら新たに2匹目をスキャンし、対戦を続ける。先に2匹倒れた方が負けとなる。2006セカンドより1vs1、3vs3も登場した。
  • タッグマッチ
    • 2004ファーストから登場。甲虫を2匹用意し、途中でタッチ(交代)しながら戦う。カウント7か2でボタンを押して勝てばタッチに成功し、その際に「合体わざ」が発動する。なお、必殺わざで勝った場合は「合体必殺わざ」となる。負けた場合はタッチに失敗してパートナーが気絶し、次のターンは交代できない。1匹が倒されると交代できなくなり、先に2匹とも倒れた方が負けとなる。
    • 交代した後、控えに回った虫はターン経過で体力が回復する。回復量はテクニックが高いほど多く、その点では小型甲虫が有利となっていた。
    • ペアを組む虫にも相性の組み合わせがあり、相性によって強さの上昇値と合体わざの攻撃力が変わる。公式曰く「属名が同じ*12」「カードに表記されている強さの合計が300以内に収まる」のが良い。なお相性は両方を満たした場合が◎、どちらか一方を満たした場合が〇、両方とも満たしていない場合が△となっている。
    • カードをスキャンしなかった場合に出てくる「カブトムシ(強さが100・性格なし・色が少し黒っぽい)」は上記の属名と強さの合計値の法則から外れ、どの虫と組み合わせても相性は「△」になる。
    • 2005セカンドからは、ストーリーモード(1人プレイ)でもタッグマッチをするようになった他、ステータス画面で属名が表示されるようになった。また、特定の組み合わせにタッグネームが付き、そのタッグでは専用の合体わざが発動するようになった。
      • 「復活の森」では「つづきのおはなし」の「タッグパートナー」からプレイヤー側は2匹使用するようになったが、対戦プレイ時と異なり、交代は後述の「アダー登場編4」と同様、倒されそうになった時に自動で行われる形式であった。なお、敵は1匹のみ。タッグ相性は前述した強さの上昇値と「さいごのおはなし」に進めるかどうかの判定にのみ使用されていた。
      • 「アダーの計画」でも「つづきのおはなし」の「タッグマッチ」からプレイヤー側は2匹使用するようになるが、対戦プレイ時と同様にプレイヤーが任意に交代できるようになり、合体わざも使えるようになった。こちらも敵は1匹のみだが、「さいごのおはなし」の「さいごのたたかい」と「ほんとうのさいごのおはなし」では「工場での決戦」から敵も2匹使用した。
      • 上記の「復活の森」「アダーの計画」のタッグマッチは相性が〇か◎のタッグで、かつクリア時に2匹とも体力が残っていないと先に進めない。強さの関係で条件は簡単に満たせるが。
    • 2006セカンドから交代する方法が「ボタンを2回連続で押す」に変更された他、「タッチに失敗してもペナルティなし」「タッグ相性によって交代が制限される」「1匹でも倒されると負けになる」といった変更が行われた。
      • 「ボタンを2回連続で押す」という方法に変更された結果、合体わざと「カウント10でボタンを押すと発動する」特殊わざが一度に使えるようになった。
      • タッグ相性が◎の場合はいつでも交代できるが、〇の場合はパートナーの体力ゲージが緑か黄色、△の場合は緑の時しか交代できなくなった。これによって、相性を△にするメリットがほぼ無くなり、強さの合計が300を超える場合は同じ属の甲虫同士とそうでない場合の差が大きくなった。
  • この他、ストーリーモード限定ではあるが、次のような特殊な対戦形式も存在した。
    • 「アダー登場編4」では、プレイヤーはスキャンした虫と「ムシキング」の2匹、敵は大型甲虫3匹(ただし2匹目と3匹目は体力が半分の状態)で戦う。戦闘に出ている虫が倒されそうになった時に控えの甲虫が送り込まれ、自動的に交代しそのまま攻撃を受ける。これを繰り返し、最終的に全ての虫が倒れた方が負けとなる。
      • なお、この時「ムシキング」はまだカード化されておらず、強さ・攻撃力・体力は後のカード版と同じだが、超必殺わざ・テクニックはカード版の「カブトムシ」と同じになっていた。そのため、究極必殺わざの「スーパートルネードスロー」も使用可能で、カスタマイズによっては強さが200を越えることもあった(最大で208)。2005セカンドからは他の強さ160の虫同様テクニックが60になり、超必殺わざが「キングトルネードスロー」となった。2006セカンドで究極必殺わざの「スーパーキングトルネードスロー」が登場し、タッグマッチで「究極必殺わざを使用」「特殊わざを除く相性◎のわざカードを2枚使用」「タッグ相性が◎」を全て満たす場合に限り強さが200まで上がるようになった。

評価点

  • 様々なムシカードを集めるコレクション性の高さ。
    • カードにはだいたいの体長の他、生息地、学名なども記載されている。
    • 多くのTCAG同様にレアカードはホイル仕様となっている。
    • 原則として、弾ごとに毎回異なるイラストで収録されているため、別の弾のバージョンの同じカードを所持していてもほとんど苦にはならない。ただし、「2005ファースト」と「2005ファーストプラス」等、絵が全く同じバージョンも存在する。
      • 「ダイヤモンドブルー」では筐体から排出されるカードでは初の横型デザインとなり、バーコードも片側だけになり、その分イラストが大きくなった。その後のバージョンでもライセンスカードの「むしつかいのあかし」(フォレストグリーン版)、『対戦バトラーズターミナル』で排出されたカード、アダー完結編の「合体わざカード」等の例外を除き、イラストの向き(縦型・横型)を問わずバーコードは片側だけであった。
      • アダー完結編突入直前の「5周年コレクションカード」では、ムシカードには背景に花*13が描かれ、わざカードも含めて表面には説明文が無く、裏面には説明文と初登場時のカードイラスト*14、背景の花の説明(花言葉等)、本作や甲虫に関するトリビアが記載される等、それまでとは異なったテイストになっている。
    • 余ったカードをセガに送り、ムシキングの筐体のペーパークラフト等のグッズと交換して貰えるサービスもあった。『GCへの道』『GCへの道2』でも同様のイベントがあり、『GCへの道』では作中のキャラクターの色紙、『GCへの道2』ではフィギュアと交換できる。
    • カードをスキャンする感触も楽しい。
    • 虫にはショルダーネームも用意されている。例えば、「カブトムシ」であれば「甲虫の王者」といった具合。「オオクワガタ」は「日本の英雄」、「グラントシロカブト」は「北米の将軍」、「セアカフタマタクワガタ」は「アジアの凶器」、「ケンタウルスオオカブト」であれば「アフリカの原石」、「パプアキンイロクワガタ」は「パプアの虹」など、生息地から決められているものもある。
      • 大型甲虫のショルダーネームは大きさや力強さを表したものが多い。「ヘルクレスオオカブト」であれば「伝説の巨大甲虫」、「パラワンオオヒラタクワガタ」なら「怪力甲虫」など。
      • ただし「サビイロカブト」の「錆色兜」といった手抜き感のあるものも混じっている。こちらは『新甲虫王者ムシキング』ではショルダーネームも読み上げるようになり、音声では虫の名前と区別がつかないためか「古来よりの荒武者」に変更された。
      • 後期以降は「マンディブラリスミツノサイカブト」の「ダンシングビート」、「ラティペニスツヤクワガタ」の「クレイジーモンキー」、「パリーオオクワガタ」の「勝利の貴公子」など元のムシと関連性の無い、超必殺わざから決められているものが多くなった。
  • 虫の3Dモデリングは本物と見間違えるリアルさ。虫が好きな人にはたまらない。
    • ただし、必殺わざの前の演出やチョウの飛び方など、意味があるとは思えない現実離れした描写もある。
  • わざのクオリティも高く、リアルなCGも相まって色々な甲虫で様々なわざを試してみたくなる魅力を持っている。
    • 実在のプロレス技、フィギュアスケート、卓球、バスケといったスポーツの動きを取り入れてさらに甲虫の飛翔能力を活かしてアクロバティックにしたものから、居合、雲隠れ、影分身といった超人的なものといった風に技のレパートリーがなかなか広い。雑誌でわざの募集も行われた。
      • ヘルクレスオオカブトの超必殺わざ「ヘルクレススパイラル」は、実在のヘルクレスオオカブトがケンカの際によくとる姿勢を再現するなど、甲虫の個性から出来上がったわざもある。
      • 一方で飛べない「ミクラミヤマクワガタ」が飛ぶわざを超必殺わざにしているなどの例外もある。別に飛ばなくてもいいわざではあるのだが*15
    • 2005年から登場した究極必殺わざは、いい意味で何が起こったかが分からないくらいの迫力とスピード感を持つものが多い。
  • アーケードゲームにしては重視されているストーリー。
    • 当初「“虫はゲームの中にしかいない”と子供が勘違いするのでは?」などと言う大人もいたが、自然の大切さ・人間の醜い部分などを描いた良質のストーリーであった。ただし完結までに作中・現実時間とも長い時間が経過しており、アダー完結編も含めストーリー終了までなんと5年以上もかかった。そのためプレイヤーが最後までストーリーを追えていたのかは疑問が残る。
      • 実はもっと長くなる予定だったのか、一部未回収の伏線があったりポポの家族周りにも謎が残っている。しかしある程度解釈のしようはある。
      • それほどの時間を必要としながらもまだ疑問に残る伏線が存在しているあたり、どれだけの構成が考えられていたかが良くわかる。
    • 子供向けとは思えないシリアスな描写が全体的に多い。「赤い液体が虫に注入される」「森に火を放つ」「火事で丸焼けになった森」「サナギを無理やり成虫にし、羽化後すぐに戦わせる*16」「環境汚染の被害を被った森」など。
    • 作品のテーマとしても「人間が輸入した外国の甲虫や植物による生態系破壊」「ゴミの不法投棄」「砂漠化」といった、大人でも考えさせられるような現実世界でも問題になっている題材を扱っている。
    • 制作上の都合ではあるのだが、「外来種による生態系破壊」を扱っている割には外国産甲虫でも全く同じようにプレイできる。同様に、後述のアダーコレクションでもプレイ可能。雑誌などの紹介では新しく登場した甲虫、復活した甲虫を紹介するために外国甲虫を使っているスクリーンショットも多かった。これは特に稼働初期において、在来種(日本の甲虫)の数があまり多くなかったというのもあるのだが。
      + 在来種について
    • ロケテストでの在来種は「カブトムシ」「オオクワガタ」「ヒラタクワガタ」「ノコギリクワガタ」の4種。その後、ロケテスト終了後に「コクワガタ」「ミヤマクワガタ」*17が登場してから2005セカンドで「ムシキング」「ミクラミヤマクワガタ」が登場するまでの2年半は、雑誌付録のカードを除き新規の在来種が全く追加されなかった。しかも2005ファースト+にて「ミヤマクワガタ」が排出を終了してしまった。
    • 2006ファーストからフォレストグリーンまでは排出される在来種は減る一方で、2006セカンドとダイヤモンドブルーでは在来種は「ムシキング」「ミクラミヤマクワガタ」の2種だけだった。フォレストグリーンでは「アカアシクワガタ」が登場し、同時に「オオクワガタ」「ヒラタクワガタ」「カブトムシ」が復活した。また、ライセンスカード「むしつかいのあかし」も登場し、アダー完結編では在来種を強化させる効果が追加された。2007ファーストでは「スジブトヒラタクワガタ」(後述)と「オキナワカブト」が登場し、同時に「ミヤマクワガタ」も復活した。アダー完結編では「ルイスツノヒョウタンクワガタ」が登場した。
      • もっとも、外国甲虫やアダーコレクションでプレイする場合でも「外国の甲虫や赤目甲虫が日本の森を守るのに力を貸してくれている」というような解釈ができなくもないが。ストーリー中でもアダー登場編2・3では「敵の虫が後のステージでピンチの時に助けに入る」という描写が存在するし、テレポートのように光から出てくる当たり自主的に来ていると解釈はできるし、後述の「さばくの森」に至っては「パプアキンイロクワガタ自ら日本まで助けを求めに来る」という解釈になる*18。また、アダー完結編で登場した「革命軍」の外来種は「アダーの改造が解かれ、ポポの味方になった」という説明がされている。
      • 一応、アダー完結編以前は在来種はプレイヤーと全く同じカードを使う「しろいはね」「さなぎきゅうしゅつ」のスペシャルステージの敵と番外編の「ポポの冒険編」を除き「ストーリー中で原則敵(赤目甲虫)として登場することは無い」という扱いにはなっていた。
      • 「アダーの計画」と「しろいはね」の序盤では「仲間の甲虫同士でのトレーニング」という理由で在来種と戦うが、その場合は勿論赤目ではない。
    • 「2000年代より前の日本」という設定から見るに、『ムシキング』をプレイする児童層より上の大人に対してのアピールもあったと思われる。
      • ただし世界観設定に関しては「“過去の”日本の森」という曖昧な表現になっており、稼働当初しばらくまではどの時代なのか明確にされてなっていなかった。「さばくの森」がステージとして登場した際のゴミの描写によってようやく範囲が絞り込まれ、旧型の冷蔵庫やブラウン管テレビの姿が見られることより高度成長期からバブル崩壊までの間のいずれかの時代の物語と考えられている。外国産甲虫が輸入されていることを考えると、1999年以降となるが。
      • もっとも上記のテーマが完全に理解されていたとは言い難いようで、「虫を戦わせるのは虐待だ」といった偏見も当時のメディアなどでは散見された。「外来種による生態系破壊」に至ってはシリーズ全体の栄枯盛衰で解説されている影響もあり、悪化させる結果になったという誤解も未だにある。
      • 実際に虫に限らず、生物同士を戦わせるのは生物の体力を消耗し負傷させる恐れもあり、結果として寿命を減らすことに繋がるため、飼育の観点では推奨されない。
      • 人為的に戦わせた時に限らず、生物が自発的に戦っても上記の通り寿命が縮む。一例としては動物園では20年ほども生きるライオンだが、野生ではそこまでは長生きせず、特に雄はリーダーの座をかけて戦うためか10年以上生きる個体すら少ない。クワガタムシでも好戦的な種は寿命が短い傾向にあり、「ノコギリクワガタ」のカードの説明文には「気が荒くケンカが好きだ。悲しいことに寿命が短い」と書かれており、「オオクワガタ」のカードには「争いを好まない。とても長生きする」と書かれている。
    • またストーリーの演出なども凝ったものとなっている。
      • 例えば洗脳を解いた敵の虫次のステージでプレイ中に敵の攻撃からプレイヤーの虫を庇ったりする演出や、バトル中のポポとアダーの会話もただ邪魔なだけではなくストーリーのテーマを訴えるものになっている。
      • 敵の虫を倒した際に散り際に攻略のヒントを言ったりするなど、演出面の良さも光る。
    • とはいえあくまで「アーケードゲームの中ではストーリー性が重視されている」であるため、実際のところは『ビックリマンチョコ』や『神羅万象チョコ』といった昔からあるトレーディングカードのバックグラウンドストーリー程度のものである。裏を返せば最低限の知識さえあれば最初期から遊んでいなくても途中からすんなりストーリーに入れるということである。
  • 「カードのレアリティが戦力の差」というTCAGにありがちな問題は、本作の時点ですでにある程度解消されていた。
    • わざカードによる強さの強化は強さが低い虫ほど大きくなるため、大型甲虫は基礎の強さが高い代わりに、究極必殺わざが使えない上に器用貧乏でわざカードを使っても強さがほとんど上がらなくなっている。一方の小型甲虫は基礎スペックこそかなり低いが、応用力の高さと究極必殺わざで補うといった形でフォローされている。問題点の点でも触れている通り、それでも使うメリットは乏しいが……。
      • またシステムの土台があくまでもじゃんけんである(=運が絡む)ため、わざカードを一つもセットしていない状態の小型甲虫であっても十分に勝つことはでき、極論すれば、遥かに強さで勝る大型甲虫に対して一度もわざを出させることなく、完封してしまうことすらあり得る。ある程度ムシキングを進めた人であれば、そのようなカスタマイズで挑むのはカードを忘れた時に限られただろうが。
      • こうした事情から、対人戦でもあまり問題が出なかった。
  • 完成度の高い筐体
    • 後述の「大会で相手のボタンがわかる」の欠点もあるが、他社の同様のカード機が色々不具合を起こしているのと比べても問題点が少ない。
      • 例1)カードスリットに異物を入れられたり、いたずらされても簡単に対処できる←→ダイノキングバトル等カードを横向きに差し込むゲーム機は異物を入れられカードが入らなくなることがある。
      • 例2)自販機モードが無いのでカード購入目的で筐体が占拠されにくい←→同バンプレスト機種以降は自販機モードが標準装備となりカード購入目的のプレイヤーに占拠されることが増えた。ただし、購入目的のプレイヤーにゲームを放置されない利点もあるため、自販機モードの存在が問題とは言い切れないが。なお、本作でもアダー完結編では実装された。
      • 例3)ソフト交換がSDカードのみ*19。前を開けたら数秒で交換可能なので、ゲームや機械に疎い人物でも簡単に行える。←→きらりん★レボリューション等、シールドがあり内部へのアクセスが容易では無い。中にはドングル管理、ハードディスク交換等現場の機械に疎い人のことを考えていないゲームもあった。
      • 例4)カードディスペンサーが1パックサイズなので管理しやすい←→アニマルカイザー等は2~3パック入る。良点にも思えるが、排出カウンターとカードパックの枚数管理の点からもレアが入手出来ない方の監視での交換作業に健全を証明するのが難しくなってしまう。
      • 例5)大会を見越して外部出力端子標準装備←→他機種は分配ハーネスが必要だったり、当時高価だったビデオスプリッターの用意を要求するとサポートの低品質なメーカーもあった。

問題点

対戦プレイの問題点

  • 対戦には現在のアーケードゲームと違い、1台を2人で使わなければならない
    • そのため、故意過失問わず相手の手元が見えやすい。じゃんけんがゲームの根幹であるだけに大問題。
      • 大会ではボタンの上にカバーがかけられるといった処置が行われていた。それでも手元が見えてしまう可能性が大きいためか、さらにその上にタオルをかぶせる人も多く、運営もタオルの持参を推奨していた。
      • GCへの道』でも「相手の手元を見る」という手段だけで準決勝まで勝ち進んだというエピソードが描かれていた程。しかもその人が決勝で敗退した理由は「決勝での対戦相手が手元をタオルで隠していた」というだけだったようだ。
  • 2006ファーストからは2人プレイ時にネブ博士の実況がついた。
    • 人によっては邪魔に感じられる可能性があるが、プレイヤー側が実況の有無を選べない。
      • 2006セカンドから導入された1対1でもステータス画面に「1匹目」と表示されるため、少し邪魔に感じられる事がある。

1人プレイ(ストーリーモード)の問題点

  • 1人プレイは基本難易度は簡単で単調さが否めない。基本じゃんけんなので、ある程度相手の出すパターンが分かると一方的に攻撃する事になりやすい。
    • 2006セカンドでは難易度の調整が撤廃された*20が、条件を満たすことでクリア後に「スペシャルステージ」に進めるようになった。このステージでは敵が「見た事もない動きをする」(出す手が完全にランダム)という行動パターンが登場したが、この場合は運要素が強くなり、やや難易度が高くなっていた。
    • 2007ファーストから登場した「しろいはね」「さなぎきゅうしゅつ」では敵を倒すごとに羽が固まり強さが上がっていくが、最初の状態では攻撃力と体力は通常時より低く、強さの数値もカスタマイズによる増加分を除き「しろいはね」では通常の40%、「さなぎきゅうしゅつ」では2匹とも通常の50%となり、事実上のハンデ戦となる。そのため、敵を倒すのに時間がかかる上、体力の低い小型甲虫の場合は必殺わざ以外の手、大型甲虫でも必殺わざを受けると一撃で倒される可能性がある。もっとも、これを逆手に取り、敢えて小型甲虫を使用し、1戦目では無傷でも「最後の力」を使用して敵を倒すという事も出来るが。
    • 2007ファーストで全てのステージに追加された「裏モード」では敵のカスタマイズはスペシャルステージを除きランダムで、相性が△や〇の技が多く、通常より弱めだが、1戦目から初手で前述の「見たこともない動き」をしてくるため、その点では難易度が高い。特に「しろいはね」「さなぎきゅうしゅつ」では、前述の理由から小型甲虫で挑むとカスタマイズで体力を最大値まで上げても初手で倒される事がある
  • ストーリーが長すぎた。
    • 「初期からムシキングをやっていた層が成長する(ムシキングを卒業する)までに終わらせなかった」事が衰退の一因とも言える。そこまで引っ張りすぎず終わらせていたら、また後世の展開も変わっていたかもしれない。
    • 「アダーの計画」までは順調にストーリーが進んでいたが、2006セカンドから2008年のアダー完結編突入までの約1年半もの間ストーリーが進行せず、その間は過去のバージョンで登場したステージを簡略化した物語の中から選択するオムニバス形式になっていた。
      • 背景やセリフも大半が使いまわしな上に、話の締めは全て「アダーが「覚えておれ〜!」と言い残して逃走する」に統一されてしまい、シリアス味に欠けるようになった。話の締めも背景以外は全く同じ。
      • 一応、「ネブ博士と戦う」「ブラック博士と戦う」で最高ランクを得ると挑戦する「ブラックマスク」というモードの追加もこのバージョンで行われた。
      • これは2006ファーストからも引き継がれている問題点ではあるのだが、相手の思考ルーチンは全ステージほぼ共通な上、2005セカンドプラスまでと比較すると大幅に簡略化されてしまっている。加えて3戦目と4戦目の相手が見せる「連続勝ち」状態になるとこちらの動きを読む動作をしなくなり、この状態になると出す手の法則が固定されてしまう。
      • フォレストグリーンでは「ブラック博士と戦う」、2007ファーストでは前述した「しろいはね」「さなぎきゅうしゅつ」といったステージの追加は行われたが、「ブラック博士と戦う」は対戦プレイと同様の形式であり、「しろいはね」「さなぎきゅうしゅつ」は「羽化したばかりの虫を育てる」という設定のため、プレイヤー側の甲虫が「羽化直後の羽が白い状態で登場する」という新要素はある*21が、ステージ自体は2006ファーストのものを背景を変えただけで、ストーリー上は続編というよりはスピンオフに近いことから、「ストーリーが進行した」とは言い難い。
    • この頃からアニメ化され、学年誌で取り上げられ始めて人気が出て来ていた『古代王者 恐竜キング*22』といった自社の競合作品や『百獣大戦アニマルカイザー』『ポケモンバトリオ』などの他社のライバル作品が台頭してきており、徐々にムシキングの立場が本格的に危うくなりかけていた。
      • 同時期には派生作品である『甲虫王者ムシキング 対戦バトラーズターミナル』を導入したものの、あまり人が集まらず、本作の人気低下に歯止めはかからなかった。その上、「2007ファースト」はカードの出荷が遅れ*23、「2007夏シャイニング」が先にリリースされ、公式サイトでも「2007夏シャイニング」の方が先に登場した事になる等、この時期のムシキングは前述の通りステージの追加こそ行われたが、「アダー完結編」までは停滞感が漂っていた。
      • 実に完結まで5年。当初は小学生だったプレイヤーも、多くが高校生になってしまう程の年月である。ここまで飽きずに付き合うユーザーはどれ程いたのだろうか?中には難易度の面で物足りなさを感じてやめてしまった人もいるかもしれない。
      • 逆に完結する頃に小学生だと稼働当初は赤ん坊ということも考えられる。未就学児でも十分にクリアできるようにはなっている*24が、稼働当初はまともにアーケードゲームができなかった人も多かろう。しかも、その赤ん坊が物心ついた頃にはライバル作品が台頭してきており、その中から本作を選ぶ人はあまり多くはなかったであろう。
  • 「復活の森」「アダーの計画」では、一部のステージで使用する虫に制限があった。
    + 詳細
    • 2005ファーストプラスまでのストーリーモードは難易度の選択(「やさしい」「難しい」)と隠しコマンド(グー・チョキ・パーの3つのボタンを同時に押す)だけでステージを選べ、他の虫でやり直すことも容易であったが、「復活の森」「アダーの計画」は「つづきのおはなし」へは前述の隠しコマンドで行けるが、「さいごのおはなし」へは上述した通り相性が〇か◎のタッグでないと進めず、かつ「つづきのおはなし」で使用したタッグでしか行けなかった
      • これは「さいごのおはなし」へ進むためのコマンド(2つのボタンを同時に押す)が虫の組み合わせによって異なるため。そのため、別の組み合わせで挑戦したい場合は「つづきのおはなし」からやり直すか、クリアした人から隠しコマンドを教えてもらわなければならなかった。
    • 「アダーの計画」では「さいごのおはなし」の後に「ほんとうのさいごのおはなし」が存在したが、「ムシキング」使った上でも「ムシキング」が途中で倒れていると進めず、更に2006DSで追加されたステージの「さばくの森」には「ムシキング」と「パプアキンイロクワガタ」のタッグで「パプアキンイロクワガタ」が途中で倒れていると行けなかった。このため、「ほんとうのさいごのおはなし」では仕様上「ムシキング」を除く強さ160以上の虫は使用できず、「さばくの森」まで行く場合は使用できる虫が2匹とも固定され、相性が◎のタッグで行けなかった。
      • また「アダーの計画」の「ほんとうのさいごのおはなし」では「ムシキングとタッグ相性が◎になる甲虫」と「パプアキンイロクワガタ」以外の虫は使うメリットがほぼなかった。
      • 条件を満たしていないタッグの場合は当然ながら「つづきのおはなし」からやり直しになるが、「さいごのおはなし」のクリア後にはポポの「こんな時、ムシキングがいてくれたら」というセリフがあり、「ほんとうのさいごのおはなし」のクリア後には「パプアキンイロクワガタ」が登場し、これらが攻略のヒントになってはいた。
      • 一応、「ムシキング」はほとんどのバージョンで背景が緑と青の2種類、「パプアキンイロクワガタ」は2006DSに限り体色が緑と青、アダーコレクションでは金色になっており*25、合計で3種類が存在し、他のカードより多く排出されるようになってはいたし、「さばくの森」は「ほんとうのさいごのおはなし」の途中で「ムシキング」が倒れてもいけるが。
      • もっとも、「さばくの森」はストーリー上は軽く触れる程度で、クリアしても続きは無く、番外編に近い扱いではあったが。
    • 2006セカンド以降ではこのような制約は撤廃され、隠しコマンド(3つボタンを同時に押す)が必要となるのは2007ファースト以降で「裏モード」に進む場合だけになった。また、「さばくの森」は単独のステージになり、対戦形式も通常の1vs1だけに変更された。
  • 後の子供向けアーケードゲームにも採用される「1ターンごとの時間制限」だが、本作はこの時間制限ありのコマンド選択中にもキャラの会話が挿入される。しかしこの会話、シリーズが進むごとに長くなっていき、また説明口調も多くなった。
    • 時間制限と長い会話は、言うまでもなく相性が悪い。会話が成り立つ前にコマンドが選択されてしまい、会話が成り立つまでに「物語の大筋があまり分からない」という始末にもなりがちだった。
      • 上記の「基本難易度は物足りない」という問題点もあり、会話の前に敵が倒れてしまう事も多い。そのため、雑誌などで「上記の会話を掲載するためだけに故意にじゃんけんに負けて勝負を長引かせた」と思われるスクリーンショットも多かった。
      • 2006セカンド以降の1人プレイではじゃんけんの勝率とボタンを押すスピードによってスペシャルステージに進めるかどうかが決まるため、会話を見るためだけにじゃんけんに負け続けたり、ボタンを押すのを遅らせたりすると、スペシャルステージに進めなくなり、本末転倒である。もっとも、じゃんけんに負けなくとも会話を見られるようにはなっていたが。
    • 2006ファーストから「ネブ博士と戦う」、フォレストグリーンから「ブラック博士と戦う」という本作の広告隊ともいえる人物と対戦できるモードも導入されたのだが、彼らのセリフも長い。しかしこちらは特に攻略のヒントになる以外に聞く意味は特にないうえに、コマンド選択でのスキップも不可。特にネブ博士は時間ギリギリまで事実上の長考をするためテンポが悪い。

ムシカードの問題点

  • 強さ関係
    • アダー完結編以前の時点で80種以上の虫が登場したにもかかわらず、大型甲虫は強さ200が6種、強さ180は7種に留まった。
    • 2004セカンドプラスで「ヘルクレスリッキーブルー」が登場するまでは3か月に1回のペースで大型甲虫が新規登場していたのだが、「ヘルクレスリッキーブルー」から「マルスゾウカブト」が登場するまでの1年半の間、新規の大型甲虫が全く追加されない事態が続いた。「マルスゾウカブト」以降の新しい大型甲虫はアダー完結編になって登場した「ヘルクレスエクアトリアヌス」「改造コーカサスオオカブト」だけ。
      • その「マルスゾウカブト」も本来なら強さ200でも通用するはずなのだが、強さ180で登場。「ヘルクレスエクアトリアヌス」も強さ180相当で、結局「ヘルクレスリッキーブルー」以降は強さ200の甲虫は新録されずじまいだった。
      • 改造コーカサスオオカブトは強さ200相当だが、2005セカンドから敵限定で登場していた上、上記の「ゲーム機から排出されないカード」や「アダーコレクション」に近く、新規追加とは言い難い。「ヘルクレスリッキーブルー」の登場よりも後ではあったし、アダー完結編までは通常の「コーカサスオオカブト」と同じ扱いだったが…
    • 大型甲虫が少なかったのは「後々の展開を考えずに強さの調整をめちゃくちゃにして出した虫が多く、新規追加が難しくなってしまった」「大半のバージョンで強さと必殺わざが同じ大型甲虫を2種以上同時に排出させなかった」事が原因と思われる。
+ 「後々の展開を考えずに強さの調整をめちゃくちゃにして出した虫が多く、新規追加が難しくなってしまった」の詳細
  • 前者は最初期の時点で「コーカサスオオカブト」「パラワンオオヒラタクワガタ」「ネプチューンオオカブト」「エレファスゾウカブト」などが該当する上、後に登場した虫でも特に強さ160において顕著に見られた。
    • 特に「パラワンオオヒラタクワガタ」に関しては一般に「強さ200として登場したクワガタムシ3種」よりも強いクワガタムシとして知られており非難される事が多いうえ、『新甲虫王者ムシキング』でも昇格されていない。
    • 「コーカサスオオカブト」も「強さ200として登場したカブトムシ3種」と同等の強さであるし、後に亜種を強さ200にして登場させられたはずである。尤も、『百獣大戦アニマルカイザー』や「どうぶつの森シリーズ」を始め「ヘルクレスオオカブトと共に登場する作品」においては二番手として扱われる事が多いが。
      • 一応、この2種は復活の際にスーパーアタックタイプに変更され、攻撃力に関しては強さ200のアタックタイプと同等に引き上げられており、わざカードで強化された攻撃力であれば強さ200の虫全種より僅かに高くなる。また、『新甲虫王者ムシキング』では稼働初期の段階で覚醒システムにより強さ200相当のSSRへ強化された。
    • 「ネプチューンオオカブト」も体長153mmとかなり大きく、これを上回る体長の虫が「ヘルクレスオオカブト」とその亜種しかいないことを考えると、強さ200でも違和感はないが、ステータス面では後述の通り「ムシキング」の劣化版感が否めなくなっている。
      • 優遇されている点は劇場版1作目で最終ボスに抜擢された点と、DS版の「GCへの道」「GCへの道2」で特殊なネプチューンオオカブトが登場した点くらい。
    • 「エレファスゾウカブト」はカードに「世界一重いカブトムシ」と書かれているだけでなく、「必殺わざがダゲキわざの虫」では体長が最大である。ただし、体長は132mmと記載されており、ここまで大きな個体は未だに養殖環境下でしか見られていないが、それでも強さ180として通用したはずである。
      • 養殖環境下以外であれば前述した「マルスゾウカブト」の方が体長が大きいため、「マルスゾウカブト」を強さ200にする方が良かったと思われる。
      • これは「強さ160・ダゲキわざが必殺わざ」のカブトムシに困ったためかもしれないが、ロケテスト時点ではクワガタムシにして、後に亜種の「メキシコゾウカブト」、他にも「ヘルクレスレイディ」などの「ヘルクレスオオカブトの中では角の短い小型亜種」を「強さ160・グーが必殺わざ」にも出来たであろう。
    • なお2003春にて登場したナゲわざが必殺わざのムシは大半が後の「新甲虫王者ムシキング」にてレアリティ並びに強さが旧作よりも高く調整されており、旧作と同ランク帯のレアリティとして設定されたムシは「ヘルクレスオオカブト」、「コーカサスオオカブト」、「カブトムシ」、「タイゴホンヅノカブト」の4種しかいない。
      • 「ヘルクレスオオカブト」は本作時点で強さが最高で、「カブトムシ」は日本人への馴染み深さからしてSR以上の滅多に手に入らない虫として扱うには不自然な事を考慮すると、実質的に「コーカサスオオカブト」と「タイゴホンヅノカブト」の2種だけと言える。
      • もっとも「カブトムシ」も小型甲虫とは言い難く、実際は強さ140でも通用するのだがこれは2003秋の内から究極必殺わざを導入させるためだったと思われる。
    • 体格に反して強さが控えめに設定されている強さ160の虫の例は上記の「ネプチューンオオカブト」「エレファスゾウカブト」の他にも「セアカフタマタクワガタ」「モーレンカンプオオカブト」「アルキデスオオヒラタクワガタ」「ギアスゾウカブト」「アルケスツヤクワガタ」「ヘルクレスオキシデンタリス」と、ほとんどが該当している。いずれも体長は90mm以上あり、少なくとも強さ180としても十分に通用したはずであった。強さ160の虫のうち強さが適正なのは「ラコダールツヤクワガタ」「ディディエールシカクワガタ」「ヒルスシロカブト」くらい。
      • 特に「アルキデスオオヒラタクワガタ」は「ダゲキわざが必殺わざで登場したクワガタムシ」の中で体長が最大。「アルケスツヤクワガタ」は「ブルマイスターツヤクワガタ」をさしのけてアダー完結編で「オドントラビス属世界最大」と取り上げられていた。
    • 「アトラスオオカブト」「エラフスホソアカクワガタ*26」「ノコギリタテヅノカブト*27」もいずれも最大で100mmを超える種にもかかわらず、強さ調整の兼ね合いで140以下に設定され、「グラントシロカブト」や「フェモラリスツヤクワガタ」や「ヘルマンミヤマクワガタ*28」やアダー完結編になってから登場した「ダイオウヒラタクワガタ」も強さが低めに設定された。
  • 一方、体格や本来の実力に反して強さが高く設定された虫も存在する。
    • 「タランドゥスツヤクワガタ」は体長100mm*29に満たない大きさでありながら、強さ200の虫として抜擢されている。仮に体長通りに強さを設定し直すのであれば、強さは180が妥当といったところであろう。「強さ200でダゲキわざが必殺わざのクワガタムシ」として扱うのに丁度良い虫が少なかったという事情が大きいのかもしれない。しかし、このケースに関しては「制作上の都合」と言える点も多々存在する。
      • 100mm以上でダゲキわざが必殺わざのクワガタムシは「アルキデスオオヒラタクワガタ」だけだが、体長が96mmを超えるのは外見も実力も弱々しい長歯形個体だけであり、本作に抜擢されている短歯形個体ではまず達しない。その上「パラワンオオヒラタクワガタ」がカードの説明文で「世界最大のヒラタクワガタ」と記載されている。そのため、「ヒラタクワガタ」と同一種ではないものの「パラワンオオヒラタクワガタ」を差し置いて「アルキデスオオヒラタクワガタ」を最強のヒラタクワガタとして扱うよりは、ヒラタクワガタとは縁も生息地も遠い「タランドゥスツヤクワガタ」を強さ200として扱う方がマシであっただろう。「パラワンオオヒラタクワガタ」が強さ200だったとしても「アルキデスオオヒラタクワガタ」を強さ200にするのは無理があっただろうが…
      • 実際には「スマトラオオヒラタクワガタ」を「強さ200でダゲキわざが必殺わざのクワガタムシ」として登場させるに越した事はなかっただろう。実際に「新甲虫王者ムシキング」になってからグーが必殺わざのSSRとして登場した。上記の「パラワンオオヒラタクワガタ」と知名度、強さ共に同じくらいであり、「パラワンオオヒラタクワガタが記載されているのにスマトラオオヒラタクワガタが記載されている」という図鑑も珍しくなく「パラワンオオヒラタクワガタ」より高い強さにしても角が立つことはなかったと思われる。また「フィリピンヒラタクワガタ」も「ダゲキわざが必殺わざ・強さ200」で通用したと思われるし、この2種ならカードに「パラワンと並ぶ世界最大のヒラタクワガタ」と記載できたであろう。
      • 本作でのビジュアルこそダゲキわざが必殺わざには見えないものの、「アルケスツヤクワガタ」は超必殺わざ「サイズ」のモーションに挟むシーンが無いことやオドントラビス属に多い『短歯形個体であっても体格は小さくならない』特徴からしてダゲキわざが必殺わざでも通用する性質を備えており、「強さ200で登場したクワガタムシ3種」を凌ぐ程の戦闘力を誇る関係でこちらも「強さ200でダゲキわざが必殺わざのクワガタムシ」として通用したと思われる。ただし、カードの説明に「内歯がある個体の方が強い」とあるため、若干無理があったかもしれない。その他、強さ160の甲虫では必殺わざがダゲキわざの虫が3種しかおらず(必殺わざがハサミわざは4種、ナゲわざは「ムシキング」を含めて5種)、大型甲虫とするのは無理でも、せめて必殺わざをダゲキわざに設定し、その代わりに「フェモラリスツヤクワガタ」を「強さ160で必殺わざがハサミわざ」として登場させれば、中型甲虫の数のバランスは良くなっていたと思われる。前述の「ダイオウヒラタクワガタ」の方が「強さ160でダゲキわざが必殺わざのクワガタムシ」としては最適なため、こちらを「強さ160・ダゲキわざが必殺わざ」にするべきだったのだろうが…
    • 「オウゴンオニクワガタ」についても体長が84mmで他の強さ180の虫どころかワンランク下の強さ160の虫を全種下回り*30、カードの解説に「戦いに向いていない」と書かれており、実際には中型甲虫といえる。こちらの場合は体格よりも見た目の派手さから強さを高めに設定したのかもしれないが、強さを140か160に設定すれば、後に亜種の「モーレンカンプオウゴンオニクワガタ」を登場させることで相性◎のタッグを組めるようにできただろう。ちなみに、「百獣大戦アニマルカイザー」では銅色のカードになっていた。
      • こちらも「エレファスゾウカブト」「アルキデスオオヒラタクワガタ」「ギアスゾウカブト」のいずれかとステータスを逆にして登場されるべきだったと言える。
      • また、性格導入前の「グランディスオオクワガタ」と超必殺わざ以外のステータスが全く同じ上、同属の虫が登場しないため、大型甲虫の中では唯一「他の虫の劣化版」になっている。
    • 「サタンオオカブト」にしても体長は90mmを大きく超えるものの、113mmとディナステス属の中では決して大きい方ではない。「ヘルクレスオキシデンタリス」や「ネプチューンオオカブト」と強さを逆にして出す方が良かっただろう。また、元々「サタンオオカブト」は「ネプチューンオオカブト」の小型な個体が独自の進化を果たした『未熟種』とする声もある種でありながら、「ネプチューンオオカブト」よりも強いという逆転現象が発生してしまった。
      • もっとも、「サタンオオカブト」と「ヘルクレスオキシデンタリス」では登場時期に2年半程、「ネプチューンオオカブト」に関しても登場時期に1年半程の間隔があり、両者ともに登場時期が悪くて強さを低く設定してしまった事情があるのだが。
      • なお「サタンオオカブト」は本作では「唯一のスーパーディフェンスタイプ」「強さ200でディフェンスタイプの虫がカード化されていない」と言う点から、公式大会では「強さ180以下」の中では最も優遇されていた。「新甲虫王者ムシキング」においても優遇は続いており、強さ180のムシの中では唯一強さ200に相当するSSRに昇格されている。
    • 「グランディスオオクワガタ」もカードに記載されている体長が90mmに満たないものの強さ180として登場している。ただし、オオクワガタ亜属の中では最大でありカードに「オオクワガタ世界最大」と記載されており、実際には野生化でも体長が90mmの個体もいるため、「強さが高めに設定された」とは言い難いかもれないが…「アルキデスオオヒラタクワガタ」と強さを逆にした方が良かったと思われる。「両方とも強さ180」でもよかったかもしれないが。
      • こちらも「強さ180・ダゲキわざが必殺わざ」として扱う虫に悩んだ末だったのかもしれないし、ロケテスト時には「アルキデスオオヒラタクワガタ」は登場していなかったというのもあるだろうが、前述の通り「エレファスゾウカブト」を「強さ180・ダゲキわざが必殺わざ」にして登場させ、後に「オウゴンオニクワガタ」ではなくこちらを「強さ180・ダゲキわざが必殺わざ」で登場させても問題なかったと思われる。また、「新甲虫王者ムシキング」ではゴットフォームを除けば「アンタエウスオオクワガタ」の方が強さが高い事を考えると、こちらを「最強のオオクワガタ」にしてよかったと思われる。ただし、体格は「アンタエウスオオクワガタ」「グランディスオオクワガタ」の両方とも同じくらいであるが…
      • この場合「アクティオンゾウカブトと超必殺わざだけでなく属まで同じになる」という意見もあるだろうが、この点は「アクティオンゾウカブト」の登場を後回しにして「スマトラオオヒラタクワガタ」を「強さ200・ダゲキわざが必殺わざ」にして登場させればよかったと思われる。また「スマトラオオヒラタクワガタ」をロケテストの時点で出せば「パラワンオオヒラタクワガタ」の登場を後回しにしても問題がなくなっていただろう。それであれば「パラワンオオヒラタクワガタ」を「強さ200・ハサミわざが必殺わざ」にして登場させられたであろう。
  • この場合、2004セカンドプラスまでのムシカードのラインナップは以下のようにするのが最適だったであろう。
    • 青字はアダー完結編含め登場しなかった虫。太字は登場したものの、実際にはその強さではなかった虫。


ロケテスト時

強さ ダゲキ ハサミ ナゲ
200 スマトラオオヒラタクワガタ ギラファノコギリクワガタ ヘルクレスオオカブト
180 エレファスゾウカブト セアカフタマタクワガタ モーレンカンプオオカブト
160 オウゴンオニクワガタ ラコダールツヤクワガタ アトラスオオカブト
140 オオクワガタ ミヤマクワガタ ケンタウルスオオカブト
120 ゴホンヅノカブト ノコギリクワガタ カブトムシ
100 コクワガタ スぺキオシスシカクワガタ ティティウスシロカブト

2003春から2004セカンドプラスまでの新規追加

強さ ダゲキ ハサミ ナゲ
200 アクティオンゾウカブト パラワンオオヒラタクワガタ コーカサスオオカブト
180 アルキデスオオヒラタクワガタ ブルマイスターツヤクワガタ ネプチューンオオカブト
160 ヘルクレスレイディ フェモラリスツヤクワガタ サタンオオカブト
140 アヌビスゾウカブト エラフスホソアカクワガタ パンカブト
120 メンガタカブト
マキシムスマルバネクワガタ
インぺリアリスツヤクワガタ
ヒラタクワガタ
グラントシロカブト
タイゴホンヅノカブト
100 メンガタクワガタ
ケドローサヒメゾウカブト
ミクラミヤマクワガタ
ゼブラノコギリクワガタ
サビイロカブト
バックレイコフキカブト
  • 大型甲虫に限らずとも「カンターゴカクサイカブト」は体長は同じ強さ120の虫に限らずともトップクラスに小さい39mm*31、「ヒメゴホンヅノカブト」は名前の通り小型種にもかかわらず、より大型な他のゴホンヅノカブト種を差し置いて唯一強さ140と、これらの虫もまた体格に対して強さが高めに設定されていたと言える。
    • 前述のような強さの設定になった理由として、「カンターゴカクサイカブト」は「ダゲキわざが必殺わざの小型のカブトムシとして扱うのに丁度良い大きさがムシが現実的に不足していた」、「ヒメゴホンヅノカブト」は「強さ140かつディフェンスタイプのナゲわざが必殺わざのムシが不足していた」というそれぞれ前述で挙げた「タランドゥスツヤクワガタ」「エレファスゾウカブト」と同じような悩みを抱えていたというのが考えられるが、「カンターゴカクサイカブト」の場合はカブトムシにこだわる意味が薄いし、カブトムシにしようにも後述のメガソマ属には小型甲虫もいる他、日本にも後述する「オキナワカブト」の他にも「クメジマカブト」「ヒサマツサイカブト」かいるし、「ヒメカブト」と強さを逆にする事もできただろう。「ヒメゴホンヅノカブト」の場合も「クロゴホンヅノカブト」は同じ強さ120の「ゴホンヅノカブト」「タイゴホンヅノカブト」よりも大型のグラフィックになっている事とカード説明文からして「クロゴホンヅノカブト」を「強さ140・ナゲわざが必殺わざ・ディフェンスタイプ」にする方が良かっただろう。
    • もっとも、「カンターゴカクサイカブト」の後には「キプルツヤクワガタ」が登場したが、こちらはハサミわざが必殺わざでありながら大アゴが短く、ダゲキわざが必殺わざで登場していても違和感の無いビジュアルであった。このことから、(カブトムシではないが)「キプルツヤクワガタ」を「強さ120でダゲキわざが必殺わざ」として登場させ*32、「カンターゴカクサイカブト」を強さ100で出すこともできたと思われる。
  • 上記の「スマトラオオヒラタクワガタ」の他にも「リノケロスフタマタクワガタ」「ローチオオカブト」「カステルナウツヤクワガタ」「ヤヌスゾウカブト」など、アダー完結編になっても登場しなかった大型甲虫も少なからずいる。
  • もっとも、「全体的に見ればカブトムシとクワガタムシの体格には大きな差がある」「現実の中から限られた数のカブトムシやクワガタムシから選出してゲームに登場させなければならない」「開発中時点では本作がどこまで続くか想定できていなかった」「知名度も考慮して選ぶ必要がある」といった事情も考慮すれば、こうしたパワーバランス調整自体は必ずしも不合理なものとは言えない。それゆえ前述のような強さの設定がめちゃくちゃな虫が続出すると言う事態もある意味では「制作上の都合」だったのかもしれないが……。
    • また、強さの設定を上記のようにすると「強さ160の虫」や「必殺わざがナゲわざ・強さ100の虫」が少なくなるかもしれないが…
    • 金レア、銀レア、銅レアとは別に2005セカンドでスペシャルレアの「ムシキング」、アダー完結編でレインボーレアの「ニジイロクワガタ」も登場したが、他の中型甲虫と同じ強さだった。ただし、アダー完結編では日本及びオセアニアの虫に限りライセンスカードによる強化が可能になり、両種ともその対象にはなっている。
      • また、「ムシキング」はストーリーモードのヒントにより難易度を下げる効果がある上、「アダーの計画」の「ほんとうのさいごのおはなし」では必須カードだった。
+ 「大半のバージョンで強さと必殺わざが同じ大型甲虫を2種以上同時に排出させなかった」の詳細
  • 後者については「一旦排出終了した大型甲虫がステータスを変更したうえで再録されていた」事も原因であると思われる。雑誌などでもそれを目玉カードにしていた。再録にも「入手機会が少なかったカードを再び入手できるようになる」というメリットはあるが、新規カードに比べたら魅力に欠けるうえ、後述する通り併用はできない。併用できても大して変わらないかもしれないが…
    • そもそも「ゲーム機から出てこない」だけでその前に入手すれば使えるし、敵が使ってくる事も普通にある。使えなくなるよりは遥かによかっただろうが。
    • 前述の通り、2006セカンドでは「マルスゾウカブト」が1年半ぶりに新規の大型甲虫として登場したが、その時は「オウゴンオニクワガタ」が復活せず、結局復活は「5周年コレクションカード第2弾」まで持ち越しとなった。
      • また、1年半ぶりに「復活甲虫なし」になった。
    • しかも「グランディスオオクワガタ」「オウゴンオニクワガタ」「ブルマイスターツヤクワガタ」は復活前後でステータスが変わらなかった。元々バランスタイプの「オウゴンオニクワガタ」「ブルマイスターツヤクワガタ」は変えようがなかったが、「グランディスオオクワガタ」は最初の復活甲虫*33だったという事情はあるが、スーパーディフェンスタイプにしても良かったはずだが……
      • 「グランディスオオクワガタ」はバーコードが「性格導入前のカード」「ディフェンスタイプの通常盤」「アダーコレクション」「2007夏シャイニング仕様カード」の4種類存在し、「ブルマイスターツヤクワガタ」は2005ファーストプラスまで(黒バーコード)と2007ファースト(緑バーコード)、対戦バトラーズターミナル(2007 Ver1.0)の3種類存在するが、「オウゴンオニクワガタ」はアダー完結編までは一度もバーコードが変更されなかった。一応、「5周年コレクションカード第2弾」ではシークレットカードが登場したが、第1弾の「ムシキング」と違ってバーコードは通常版と同じであった。
      • 「オウゴンオニクワガタ」に関しては「超必殺わざを変更する」という措置を取り、「タランドゥスツヤクワガタ」の方は「スーパーアタックタイプにする」という措置も取れたかもしれないが…
  • この点については強さと必殺わざが同じ大型甲虫の排出を1種に限定せず、再録が始まった2005ファースト辺りから、前述した「フィリピンオオヒラタクワガタ」「ヤヌスゾウカブト」「カステルナウツヤクワガタ」「ローチオオカブト」「リノケロスフタマタクワガタ」「マレーコーカサスオオカブト」といった「大型甲虫の新規追加」と「排出終了した大型甲虫の復活」を並行して行うことが最善だっただろう。もっとも、同じ強さで「新規追加」と「排出終了したムシカードの復活」は強さ140以下の虫にしか行われなかったが。
    • この点では上記の「最適と思われる2004セカンドプラスまでのムシカードのラインナップ」のようにすれば、結果的にネタ切れになる事を防ぐことができ、「大型甲虫の新規追加」と「排出終了した大型甲虫の復活」を同時に行う事も出来るようになったと思われる。
      • 小型甲虫は多かったため、それに伴う「究極必殺わざの新規追加」は頻繁にされていたが、後述するように魅力に欠けるうえ、こちらはこちらで増やしすぎてマンネリ化気味になってしまった。その他、強さが低い虫は後述する「同属の虫の有無」での劣化版が多くなった。もっとも、他に差別化の効く虫を登場させなかったというのもあるが。
  • 大型甲虫を除く虫の復活の告知は究極必殺わざが導入もしくは超必殺わざが変更された「エレファスゾウカブト」「オオクワガタ」「ミヤマクワガタ」を除いて行われず、カード一覧にそっと加わるだけだった。小型甲虫の超必殺わざの変更は「アダー完結編」になってから。
    • もっとも、5周年コレクションカードで復活した「サタンオオカブト」「ヘルクレスリッキーブルー」「マルスゾウカブト」も同じくカード一覧にそっと加わるだけだったが。
      • なお「マルスゾウカブト」もアダー完結編までは一切バーコードが変更されなかった。これはアダー完結編以前では最後の大型甲虫だったためだろうが…
  • 「事実上は全く同じステータス」の虫が多い。「同じステータスのムシカードを併用できる」というメリットはあるが。
    • 本作では虫の能力値に影響する要素が「強さ」「性格」「必殺わざ」とタッグマッチ限定で「属」とかなり少ない関係上、ある意味では「製作上の都合」と言えるかもしれないが、「超必殺わざ・究極必殺わざ・属以外が全く同じステータス」の虫が多い。そのため、タッグマッチ限定で後述する「同属の虫の有無」、2006セカンド以降では中型甲虫限定で「究極必殺わざの有無」で劣化版となる虫も少なくない。
      • この点から大型甲虫を少なくした可能性もある。それでも「属」の面で差別化出来そうな大型甲虫は多い上、大型甲虫全体でもディフェンスタイプは「グランディスオオクワガタ」、スーパーディフェンスタイプは「サタンオオカブト」とそれぞれ1種しか登場していない。
      • 「超必殺わざ」「究極必殺わざ」の違いはステータスとしては到底機能していない。
      • 特に「バランスタイプ」と「性格なし」は事実上同じため、上記の理由で劣化版になっている虫が多い。一応、2005セカンドプラスまでに登場した虫であれば「性格なしのムシカード」と2006ファースト以降に登場したカードが登場しない『GCへの道』『GCへの道2』に限り劣化版になっていない虫もいるが、同作ではタッグマッチは通信対戦限定の上、発売時点ではアーケード版でも「中型甲虫の究極必殺わざ」は導入されていなかった。
      • また、フォレストグリーンまでに登場していれば「スーパーコレクション」を含んで大半がアダーコレクションの有無でも差別化はされている。その代わり2007ファースト以降で登場した虫は「アダーコレクションの有無」で劣化版になっている虫もいるが。
+ 「究極必殺わざの有無」で劣化版となっている虫の詳細
  • 「ネプチューンオオカブト」「ギガスサイカブト」「ティティウスヒラタクワガタ」「ヘルクレスオキシデンタリス」「フェモラリスツヤクワガタ」の5種は究極必殺わざの有無で劣化版となっている。その他「アヌビスゾウカブト」も劣化版気味。後述する「スーパーローリングクラッチホールド」を使用できるようにした場合に限り「ラコダールツヤクワガタ」「コガシラクワガタ」も該当し、「アルケスツヤクワガタ」も劣化版気味になる。
    • 特に「ティティウスヒラタクワガタ」は「ホペイオオクワガタ」の登場後は2種の劣化版になり、「ほぼ同じステータスのムシカードを併用できる」というメリットも3vs3と「2匹ともアダーコレクションや2007夏シャイニング仕様カードにしたい」という時に限られる。
      • 『アダー完結編』では仕様変更により完全劣化とはいえなくなったが、結局究極必殺わざは導入されなかった。また、「ブルマイスターツヤクワガタ」に「ティティウスヒラタクワガタ」をカスタマイズした場合に専用の合体わざが発動するようになったが、逆の組み合わせ(ティティウスヒラタクワガタが前線)では発動しないため、単体では強化されたとは言い難い。『新甲虫王者ムシキング』では2015セカンドと早期に登場したにもかかわらず、後の弾には1度も再録されず、激闘編バージョンからの稼働となった台湾版では未登場に終わるというように、シリーズを通じて不遇な扱いが続いている。
    • 「ギガスサイカブト」「コガシラクワガタ」「ラコダールツヤクワガタ」「アヌビスゾウカブト」はステータスが被るのは性格なしのムシカードに限られるため、アダーコレクションの有無で差別化はされている。また「ギガスサイカブト」はカブトムシ限定大会に限り劣化版になっていない。「アヌビスゾウカブト」も同様。
      • ただし「ギガスサイカブト」は「アヌビスゾウカブト」と性格を逆にした方が良かっただろう。
    • 「ネプチューンオオカブト」「ヘルクレスオキシデンタリス」は超必殺わざ以外が全く同じステータスな上、後述する「同属の虫のラインナップ」の関係上、「タッグ相性が◎になる相手」の面でも劣化版感が強い。
      • 「アルケスツヤクワガタ」「ラコダールツヤクワガタ」は後述の通り「属の面」では劣化版ではないものの、差別化はいまいち出来ていない。
    • 「フェモラリスツヤクワガタ」はオドントラビス属のため、タッグ相性が◎になる相手は「ミヤマクワガタ」よりも多い。強さ160の虫(ラコダールツヤクワガタとアルケスツヤクワガタ)と必殺わざがダゲキわざの虫(ラティペニスツヤクワガタ)にも相性が◎になる相手や、強さの合計が300を超えても相性が〇になる相手(ブルマイスターツヤクワガタ)がいるため、タッグマッチにおいては十分な差別化がされている。但し、「キプルツヤクワガタ」と組む場合に限り「ミヤマクワガタ」と「ヘルマンミヤマクワガタ」のタッグの劣化版となる。
      • 「アヌビスゾウカブト」も「強さ160以上の同属の虫のラインナップ」の面では「オオクワガタ」とは十分に差別化出来ている。
  • 「ネプチューンオオカブト」「アヌビスゾウカブト」はアダー完結編、「ギガスサイカブト」「ヘルクレスオキシデンタリス」は新甲虫王者ムシキングで究極必殺わざを使えるようになった。
    • また「ネプチューンオオカブト」新甲虫王者ムシキングで超必殺わざ変更と共に大型甲虫になった。
  • また、「性格」も他の同じ強さ・必殺わざの虫と差別化できる要素だが、「スーパーアタックタイプ」「スーパーディフェンスタイプ」の虫のラインナップには大きな偏りが見られる。
+ 詳細
  • スーパーディフェンスタイプは「サタンオオカブト」1種しか登場しなかった。これは「サタンオオカブト」のイメージが強すぎて、他の虫をスーパーディフェンスタイプで出しづらかったのかもしれないが。
    • このためか、ディフェンスタイプの虫には、アタックタイプに比べると強さと必殺わざが同じで、事実上全く同じステータスの虫が多い。特に「クロパプアサンボンヅノカブト」は前述の通り「サンボンヅノカブト」とは属も同じであり、違うのは超必殺わざ、究極必殺わざだけとなっている。さらに、「パプアミツノカブト」「ムナコブクワガタ」「フェイスタメルシワバネクワガタ」は同じ属の虫、「ティティウスヒラタクワガタ」は究極必殺わざの有無で劣化版になってしまっている。これらの虫や、前述の「2005ファースト以降のグランディスオオクワガタ」等はスーパーディフェンスタイプにしても良かっただろう。
    • 「インぺリアリスツヤクワガタ」と「ウォレスノコギリクワガタ」と「スジブトヒラタクワガタ」、「メンガタカブト」と「カンターゴカクサイカブト」、「スぺキオシスシカクワガタ」と「ストリアータツヤクワガタ」も属の違いはある上、どれも劣化版にはなっていないものの、属と超必殺わざと究極必殺わざ以外は全く同じステータス。どれか1種だけでもスーパーディフェンスタイプにしてよかったのではないか。
    • なお、『スーパーコレクション』には没データに赤い体の「コクワガタ」「メンガタカブト」が存在する。これらはスーパーアタックタイプの「ヒラタクワガタ」「ヒメカブト」と同様の体色であることから、雑誌付録限定カードでスーパーディフェンスタイプとして出す予定だったと思われるが、結局カード化はされず、性格も通常のディフェンスタイプのままとなっている。
    • もっとも、スーパーディフェンスタイプの虫を多くすると攻撃力が低すぎる虫が増えてゲームにかかる時間が長くなりすぎてしまうリスクもある。それゆえ「サタンオオカブト」1種しか出さなかったのかもしれないが…
      • 「ザックの冒険編」では固有名詞付き虫の「メリーゴーランド」も登場したが、属の点で後述する通りカード化はされなかった。
  • 一方、スーパーアタックタイプは前述の通りカード化されていないスーパーアタックタイプの「カブト丸」を除いても9種が登場したが、こちらにも偏りが見られる。
    • 例えば、強さ120の虫では必殺わざがハサミわざの虫は2種(通常排出に限れば1種)、ナゲわざの虫は1種(没データを含めれば2種)存在するが、必殺わざがダゲキわざの虫はいない。「必殺わざがダゲキわざのアタックタイプ」のうち、「マンディブラリスミツノサイカブト」は後述の通り唯一同属の虫が登場せず、スーパーアタックタイプであれば唯一無二のステータスとなり、他の虫と容易に差別化できていたのだが…
      • 同じく強さ100もナゲわざが必殺わざの虫にはスーパーアタックタイプがいない。また、「ナゲわざが必殺わざ・スーパーアタックタイプ」の虫にはアダーコレクションがない。
  • また、「スーパーアタックタイプ」「スーパーディフェンスタイプ」の何れも、前述の通り強さ140と強さ200の虫はいない。
    • もっとも、強さ200の場合は性格によって増加する攻撃力または体力が240となり、ゲームバランスが崩壊する恐れもある。代わりに攻撃力もしくは体力が160、特殊わざなしでも最大174と、強さ200としてはかなり低い数値になるが、それでも当然ながら強さ180の同じ性格の虫よりは高い。
    • 強さ140の場合は性格によって増加する攻撃力又は体力が180となるが、究極必殺わざが使えない場合は小型甲虫や強さ160の虫に比べるといまいちインパクトに欠けるということが考えられる。
      • 例えば、スーパーアタックタイプの場合、強さ100の虫の究極必殺わざの攻撃力は110、強さ120の場合は112となる。強さ160の虫はカスタマイズ無しでも強さ200のバランスタイプと同等の攻撃力になり、超必殺わざを使用すれば必殺わざは113となるが、強さ140の場合は超必殺わざを使用しても105、究極必殺わざでも114になる。
      • 一方、スーパーディフェンスタイプの場合、体力の増加量は全ての手の攻撃力の増加量の合計値となるため、小型甲虫との差は小さくなる。強さ140の場合は「超必殺わざと特殊わざを除く相性◎のわざカードを2枚使用」で体力は207となるが、強さ100の虫は同じ条件で究極必殺わざを使用すれば200、強さ120の場合は208となる。また、超必殺わざのみのカスタマイズでも体力195となり、「究極必殺わざと特殊わざを除く相性◎のわざカードを2枚使用したディフェンスタイプのオオクワガタ」(体力196)とほぼ同等になり、かつ必殺わざ以外に特殊わざを2枚使える。勿論攻撃力では劣るが、前述した「ティティウスヒラタクワガタ」はスーパーディフェンスタイプなら「オオクワガタ」とは十分に差別化できる性能になっていただろう。
      • 他には「レアカード(金・銀・銅・究極必殺わざ)を1枚も使用せずに大型甲虫相当のステータスになることを防ぐ」といったことも考えられるが、入手難易度の点に限れば「ムシキング」は強さ160でありながら排出された殆どのバージョンで背景が緑と青の2種類存在し、他のカードより多く排出されるようになっており、また究極必殺わざの「スーパーキングトルネードスロー」も初登場した2006セカンドでは排出されやすくなっていた。「ムシキング」と「エレファスゾウカブト」はバランスタイプのため、攻撃力・体力共に大型甲虫相当のステータスではないが。
  • ただし、劣化版となっている虫も、前述した「在来種がストーリー中で原則として登場しない」「ストーリーモードで敵として立ちはだかる虫は全て最新バージョンのステータス」「スペシャルステージを除き敵は究極必殺わざを使用しない」という点から「敵の虫のレパートリーを増やす」という意味では「登場させる意味が全く無かった」とは言い切れない。
    • 前述した「ティティウスヒラタクワガタ」も、「オオクワガタ」は在来種、「ホペイオオクワガタ」はゲーム機から排出されないため、「強さ140のダゲキわざが必殺わざのディフェンスタイプ」の虫では唯一通常時に敵として登場する。「ムナコブクワガタ」「フェモラリスツヤクワガタ」「ネプチューンオオカブト」「GCへの道(2含む)に限り劣化版になっていない虫」などにも同じ事が言える。
  • タッグマッチの相性格差
    • タッグマッチでは虫の学名(生物学上の分類における属名)が相性に関係するため、タッグ相性を◎にしたい場合は組み合わせに制約がある。また、そもそも相性が◎になる相手がいない虫も少なくないため、使用できるムシカードにも制約がある。そのため、同じ強さ・パラメータの虫同士でも格差が生じている。
      • そもそも、カブトムシもクワガタムシも「属の上位分類」だから当たり前だが、カブトムシとクワガタムシでは同属にならない*34。そのため、「必殺わざがナゲわざの虫と必殺わざがハサミわざの虫の組み合わせで相性が◎」になる組み合わせは存在しない。「強さの合計が300を超えて相性が〇」も同様。
      • また、実際には後述する通り1種しかない属*35も珍しくないため、これは後述する通り製作場の都合と言えるかもしれないが…
    • また、必殺わざの項目で述べた通り、カブトムシはダゲキわざが必殺わざとナゲわざが必殺わざの虫が多くの属名で明確に分かれており、そのためダゲキわざが必殺わざの虫とナゲわざが必殺わざの虫で相性が◎になる組み合わせは「ゴホンヅノカブト」を含む組み合わせ(エウパトルス属)と、「ヒメカブト」と「ケブカヒメカブト」(キシロトルペス属)しかいない。しかもこの2つの属は「ヒメゴホンヅノカブト」を除いて小型甲虫の上「新甲虫王者ムシキング」では全種必殺わざがパーになった。「強さの合計が300を超えてタッグ相性〇」にはできない。
      • 「パチェコヒメゾウカブト」「オオツノコブサイカブト」など、他にも「ダゲキわざが必殺わざのカブトムシと同属でナゲわざが必殺わざでも通用するカブトムシ」もいるが、「ゴホンヅノカブトを除くエウパトルス属」「ケブカヒメカブト」しか登場しなかった。
    • しかも必殺わざがダゲキわざの強さ140以上のカブトムシは同属の虫が登場しない「ギガスサイカブト」を除いて全てメガソマ属。その上、メガソマ属の小型甲虫は登場しないため(後述)、ダゲキわざが必殺わざのカブトムシ同士だと「2匹とも中型甲虫」にしかできない。
      • クワガタムシでもダゲキわざが必殺わざ同士の虫でタッグ相性が◎になる組み合わせがある属は「ドルクス属」「ネオルカヌス属」「リッソノトゥス属」だけ。しかも「ドルクス属」を除いて小型甲虫しかいない上、「リッソノトゥス属」の方は水増し気味。
    • なお、タッグ相性に関係するのは「属が同じか否か」と「強さの合計が300以下か否か」と「ムシカードなしのカブトムシが含まれるか否か」だけで、その他の要素は一切影響しない。
+ 詳細
  • 攻略本などで「学名が似ている」と表記されていた割には種小名は相性には影響しない。
    • 種小名だけが同じ組み合わせは「グラントシロカブト」と「コガシラクワガタ」、「スぺキオシスシカクワガタ」と「ドウイロクワガタ」、「マンディブラリスフタマタクワガタ」と「マンディブラリスミツノサイカブト」、「ティティウスヒラタクワガタ」と「ティティウスシロカブト」があるが、何れもタッグ相性には影響しない。上記の通り、相性が◎になる組み合わせに制約が大きいことを考えると、「属名の代わりに種小名での代用が出来る」という設定を設けてもよかったのではないか。
      • 特に「ティティウスヒラタクワガタ」と「ティティウスシロカブト」の場合は2007夏シャイニングで「対立する属同士だが実は仲が良い」というようなキャラ設定をすることが出来たかもしれない。それに加えてタッグマッチではそれぞれ「オオクワガタ」「グラントシロカブト」との最大の差別化要素にもなり得ただろう。
      • ただし「グラントシロカブト」と「コガシラクワガタ」はカードの表記ではどちらも「グランティ(granti)」だが、コガシラクワガタは正確には「grantii」で、「グラントシロカブト」と違うため、「種小名が同じ虫の有無」で劣化板になる可能性がある。
      • 「別属で種小名は違うが、亜種名及び種小名が同じ」は登場する虫同士の組み合わせではない。登場しない虫を含めれば「フィリピンオオヒラタクワガタ」と「インペリアリスツヤクワガタ」、「ヘルクレスオキシデンタリス」と「オキシデンタリスゾウカブト」などがある。
    • 「セアカフタマタクワガタ」と「パリーオオクワガタ」もかつては種小名が同じであったが、本作の稼働開始以前に「パリーオオクワガタ」の学名は「Dorcus parryi」から「Dorcus ritsemae」に変更されており、同じではなくなっていた。両種とも本作では学名由来の名称(「パリーフタマタクワガタ」「リツセマオオクワガタ」)ではないためややこしいが、「パリーオオクワガタ」のカードの説明文には「リツセマオオクワガタとも呼ばれている」と書かれてはいる。
      • 英語版では「セアカフタマタクワガタ」は「Parry Stag-beetle」となっている。「パリーオオクワガタ」は初登場が5周年コレクションカード第2弾であったため登場しなかった。
  • 固有名詞付き虫などの「通常版とバーコードが異なる付録カード」も「どの書籍の付録か」はタッグ相性に影響しない上、「同じ書籍でタッグ相性◎」にできるのは「ジャンボ」と「スーパーアタックタイプ版ヒラタクワガタ」だけ。固有名詞付き虫の場合、同じ出典同士でタッグ相性◎にはできない。
    • 「キング」と「カブト丸」のタッグと「甲虫王者ムシキング パーフェクトガイド 2008」付録の「ヘルクレスオオカブト」と「ネブ博士スペシャルグラントシロカブト」のタッグなら書籍が違うが同属であるため、相性は◎になる。
      • 「ザックの冒険編」ではサビイロカブトの「サビル」、「森の救世主」ではギラファノコギリクワガタの「マティ」、オオクワガタの「チョロじい」、ヒラタクワガタの「ヤーマ」「弁慶」など、「実際にカード化された虫と同属の固有名詞付き虫」も登場したが、カード化はされなかった。もっとも「サビル」「マティ」は実際にカード化された虫たちの敵としての登場だったし、「マティ」はカード化されていても「ジョー」と組めば強さの合計が300を超えるが。
  • もっとも、種小名や出典などもタッグ相性に影響すると判断が難しくなるかもしれないが…種小名はカードに記載されているため、カスタマイズ画面で属名の下に表示するなどすれば混乱は生じなかったと思われる。
    • ただし、「オオクワガタ」は稼働中に学名や分類の階級が3回も変更された事によって、2004ファースト拡張パックまで(フィギュア付属品含む)は「Dorcus curvidens nopei」、2004セカンドからフォレストグリーンまで(デスクマットと20063Dキャンペーン含む)は「Dorcus curvidens」、2007夏シャイニング以降は「Dorcus hopei binodulosus」とカードに表記される学名の訂正があったため、種小名も表示されると混乱したかもしれない。
      • いずれも種小名が同じ虫はいないものの、「同属の虫が登場しない虫」でも属名は表示されるため、「種小名が意味をなさない場合は表示しない」というのはやや無理があったと思われる。後述の「(ムシキング・キング・カブト丸・オキナワカブト・ムシカードなし含む)カブトムシ」同様、学名の訂正をしなけれはいいだけの話かもしれないが。
    • 「どの雑誌の付録カードか」はタッグ相性に影響すると通常版のムシカードはアダーコレクションの有無を除き劣化版になるだろう。もっとも、「ノコギリタテヅノカブト」はいまいち差別化出来ておらず、「ムナコブクワガタ」は結局劣化版のままになったが…
      • そもそも、「スーパーアタックタイプ版ヒラタクワガタ」「ネブ博士スペシャルグラントシロカブト」は実際には「小学館の学年別学習雑誌」(小学一年生~小学四年生)や「コロコロコミック系列」をそれぞれ一纏めと考えても複数の種類の雑誌でカード化された上、何れも雑誌ごとのバーコードの違いは無く、通常版やアダーコレクションとの併用もできない。上記の「ヘルクレスオオカブト」に至っては通常版(2006DSからフォレストグリーンまで)とバーコードまで同じ。
      • 「カブトムシ」「ノコギリクワガタ」「コクワガタ」は性格導入後でも「アダーコレクションの有無」に加え、タッグチームの有無で差別化できる。また「コクワガタ」「ヒラタクワガタ」「ヘルクレスオオカブト」「グラントシロカブト」は「2007夏シャイニング仕様カード」の有無でも差別化はできる。
  • 多数登場した属では、「属が同じ」になる組み合わせは多いが、その一方で、1属1種しか登場していない属も多数存在する。同じ名称のムシカードを2枚以上併用することはタッグマッチであろうと勝ち抜きであろうと「アダーコレクションと通常版」「性格違い」「超必殺わざ違い」のようなバージョン違いを含めてできないため、これらの虫には相性が◎になる相手は存在しない。
    • 生物学上は同一種であっても「種の下位分類」といった理由でゲーム上の名称が異なれば併用できる。
    • ムシカードなしで出てくる「カブトムシ」は匹数に制限がない。3VS3匹では3匹ともムシカードなしのカブトムシにもできる。ただし、タッグマッチでは上述した通り、タッグ相手に関わらず相性は△となる。
+ 多数の虫が登場した属(6種以上)
  • ドルクス属
    • オオクワガタ系、ヒラタクワガタ系と「コクワガタ」「アカアシクワガタ」。強さ180から100まで、亜種と「ジャンボ」「スジブトヒラタクワガタ」「ホペイオオクワガタ」を含むと12種が登場し、本作で最も多い属である。ダゲキわざが必殺わざ、ハサミわざが必殺わざの虫の数はどちらも同じくらいだが、ハサミわざが必殺わざの中型甲虫はロケテスト時のヒラタクワガタだけ。
      • そのため後述の「2007夏シャイニング」ではハサミわざだけテクニック50のわざカードが収録されなかった。「ツシマヒラタクワガタ」「マナドヒラタクワガタ」などを「ハサミわざが必殺わざの中型甲虫」にも出来たはずだが…
    • 外国産の小型甲虫はアダーコレクションがない「パリーオオクワガタ」だけとなっている。
      • 他にも「パラレリピペドゥスオオクワガタ」「タイワンヒラタクワガタ」と言った外国産小型甲虫もいるが、登場しなかった。
    • 「グランディスオオクワガタ」と「パラワンオオヒラタクワガタ」のタッグは「異なる必殺わざで同属」という条件付きだと唯一強さの合計が360になり、最も強さが高い。
    • 大型種や有名種が多いものの*36、上記の「パラワンオオヒラタクワガタやアルキデスオオヒラタクワガタが強さが低めの設定」「スマトラオオヒラタクワガタやアンタエウスオオクワガタなどが登場しない」という点から、「アダー完結編」含めディナステス属と比べて大型甲虫に恵まれていない。
      • 「パラワンオオヒラタクワガタ・スマトラオオヒラタクワガタ・フィリピンオオヒラタクワガタの中からいずれか2匹」のタッグを「強さ200同士で相性〇のタッグ」にすることも出来たはずなのだが…。
    • スーパーアタックタイプ版の「ヒラタクワガタ」は通常の「ヒラタクワガタ」とは同時に使えない。
    • 「オオクワガタ」は学名の変更が3回も行われたが、前述の通り属は変わらず、種小名と亜種名はステータスにならないため、カードに記載されている学名が変更された。
    • アダー完結編では「ダイオウヒラタクワガタ」が登場した他、「スマトラオオヒラタクワガタ」「アンタエウスオオクワガタ」「タウルスヒラタクワガタ」は新甲虫王者ムシキングになってから登場した。
  • ディナステス属
    • 「ヘルクレスオオカブト」とその亜種、「ネプチューンオオカブト」、「サタンオオカブト」、シロカブト系。強さ200から100まで、8種が登場。カブトムシの中で一番種が多いが、「強さ140から120の虫がいない」「小型甲虫は強さ100の「グラントシロカブト」と「ティティウスシロカブト」だけで超必殺わざと究極必殺わざ以外が同じ」「「ネプチューンオオカブト」と「ヘルクレスオキシデンタリス」は超必殺わざとバーコードの色以外が同じ」「全種ナゲわざが必殺わざ」「固有名詞付き虫なし」と、こちらはドルクス属と比べて多様性に恵まれていない。
      • ただし「ヒルスシロカブト」はアダー完結編では強さ140に格下げされた。
      • アダー完結編での新規追加も「ヘルクレスエクアトリアヌス」1種しか行われなかった。最後の大型甲虫である事や「ヘルクレスエクアトリアヌスブルー」が最終ボスだったことを考えると、十分に優遇されているが。
      • 「ザックの冒険編」ではグラントシロカブトの「シロ」、サタンオオカブトの「メリーゴーランド」、「森の救世主」ではヘルクレスオオカブトの「ヴィータ」といった固有名詞付き虫も登場するが、カード化されなかった。
      • また、甲虫の中では唯一「百獣大戦アニマルカイザー」に2種登場した属である。「合虫ガッツ」でも唯一2種登場した属。
    • 「ヘルクレスオオカブト」と「ヘルクレスリッキーブルー」のタッグは強さ200同士で唯一同属となる組み合わせであり、相性が〇のタッグでは強さの合計が最大である。
      • また「ヘルクレスリッキーブルー」と「サタンオオカブト」のタッグは「2匹ともアダーコレクションで属が同じ」という条件付きでは強さの合計が最大である。
    • 雑誌付録でネブ博士スペシャルの「グラントシロカブト」が登場したが、通常のグラントシロカブトと一緒に使えない。
      • 「GCへの道」で「ダークサイドネプチューンオオカブト」、「GCへの道2」オリジナルでムシキングジョニースペシャルの「ネプチューンオオカブト」が登場しており、こちらは通常のネプチューンオオカブトと一緒に使えるが、アーケード版には登場しなかった。
    • 『新甲虫王者ムシキング』では「ヘルクレスレイディ」「ローチオオカブト」「マヤシロカブト」が登場した。
  • オドントラビス属
    • 「タランドゥスツヤクワガタ」を除くツヤクワガタ系。強さ180から100まで、9種が登場。「ブルマイスターツヤクワガタ」「アルケスツヤクワガタ」「インぺリアリスツヤクワガタ」など。殆どがハサミわざが必殺わざで、ダゲキわざが必殺わざなのは「ラティペニスツヤクワガタ」とアダー完結編で登場した「ガゼラツヤクワガタ」だけ。
      • アダーコレクションがあるのは小型甲虫と「ラコダールツヤクワガタ」だけ。
    • 意外にも稼働当初は1種もおらず、初出は2003秋で登場した「ラコダールツヤクワガタ」。「インぺリアリスツヤクワガタ」が登場するまでは小型甲虫がいなかった一方、2006セカンドでは2種、2007ファーストでは3種も同時に登場した。
    • この頃には強さ200が存在していない上、大型甲虫が1種だけだが、新甲虫王者ムシキングでは強さ200相当のSSRで「インターメディアツヤクワガタ」が登場した。また強さ140以下だった種のうち「フェモラリスツヤクワガタ」と「インペリアリスツヤクワガタ」が強さ160だった「アルケスツヤクワガタ」と「ラコダールツヤクワガタ」共々強さ180相当に引き上げられた。
      • その代わり「ラティペニスツヤクワガタ」は強さ100相当へと引き下げられた。
  • プロソコポイルス属
    • ノコギリクワガタ系。6種(固有名詞付き虫の「ジョー」を含む)が登場した。中型甲虫はおらず、「ギラファノコギリクワガタ」以外は全種小型甲虫。ダゲキわざが必殺わざなのは「ハスタートノコギリクワガタ」だけ。
    • アダー完結編では「アスタコイデスノコギリクワガタ」の他にも中型甲虫としても通用しうる「サバゲノコギリクワガタ」が登場したが、強さ120相当で登場。中型甲虫以上の新規追加は「新甲虫王者ムシキング」で登場した「ギラファケイスケレッド」まで待つことになった。
      • また「新甲虫王者ムシキング」では固有名詞付き虫の「コジロー」も登場した。
  • アロミリナ属
    • 本来はヤマトカブトムシ*37に相当する「カブトムシ」と「サビイロカブト」、亜種の「オキナワカブト」も含めて3種だが「カブトムシ」には固有名詞付き虫が多く「ムシキング」「キング」「カブト丸」を含むと6種。唯一「固有名詞付き虫同士でタッグ相性が◎」にできる属である。全てナゲわざが必殺わざ。
      • 「GCへの道2」で登場する「ムシキング研究所スペシャルカブトムシ」もアロミリナ属と表記され、こちらも通常版の「カブトムシ」と併用できるが、アーケード版には登場しない。
    • 「ムシキング」を除いて小型甲虫のため、強さの合計が300を超える事は出来ない。
      • アダー完結編で登場した「スーパームシキング」は通常の「ムシキング」とは別のカードとして扱われていたが、タッグマッチが廃止されたため結局「強さの合計が300を超えてタッグ相性〇」には出来なかった。
    • アダー完結編にお助けカードとして登場した「かぶ太」もアロミリナ属と表記はされていた。
    • ムシカードなしで出てくるカブトムシも一応アロミリナ属と表記されるが、上述の通りタッグ相性には影響しない。
    • 本作の稼働中に「カブトムシ」はアロミリナ属から独立しトリュポクシルス属として扱われるようになり、「サビイロカブト」とは別属になったが、前述の「オオクワガタ」と異なりタッグ相性の関係からか変更されなかった。また、アダー完結編で登場した「ダビディスカブト」も以前はアロミリナ属に分類されていた。
      • そのため、現在はアロミリナ属は「サビイロカブト」1種だけ。
      • トリュポクシルス属も「カブトムシ」1種だけ。「種の下位分類」である「オキナワカブト」「ムシキング」「キング」「カブト丸」も含むと5種、上記の「ムシキング研究所スペシャル」や「スーパームシキング」や『新甲虫王者ムシキング』で登場した固有名詞付き虫「タケゾー」も含めば6種以上になるが。
      • 上記の「ダビディスカブト」はキシロスカンテス属に分類されており、こちらは登場前に変更されたため別属扱い。こちらも現在は一属一種扱い。
+ 少なからず複数の種が登場した属(2種から5種)
  • メガソマ属
    • ゾウカブト系。5種が登場したが、小型甲虫はおらず、強さの関係上、相性が◎になる組み合わせは「エレファスゾウカブト」か「ギアスゾウカブト」と「アヌビスゾウカブト」だけ。
      • ヒメゾウカブト系といった小型甲虫もいるのだが、知名度の低さからか登場しなかった。全てダゲキわざが必殺わざ。
    • 『対戦バトラーズターミナル』で排出された「ブラック博士スペシャル版アクティオンゾウカブト」は通常版やアダーコレクションの「アクティオンゾウカブト」と同時に使えない。
      • 「新甲虫王者ムシキング」でも新規追加は強さ160相当の「メキシコゾウカブト」だけだった。
    • ヒメゾウカブト系は最大種の「パチェコヒメゾウカブト」がギリギリ強さ120で通用する体格。他の種は全種強さ100相当。
      • また「パチェコヒメゾウカブト」が登場していた場合は必殺わざがナゲわざになっていたかもしれない。なお、2013年発売の「甲虫王者ムシキング むしとりバトルずかん」では登場したが、「新甲虫王者ムシキング」では登場しない。
  • カルコソマ属
    • 「コーカサスオオカブト」「モーレンカンプオオカブト」「アトラスオオカブト」の3種。全種必殺わざはナゲわざ。
      • 強さの関係上、タッグ相性が◎になるのは「モーレンカンプオオカブト」と「アトラスオオカブト」のタッグだけ。小型の「エンガノオオカブト」は2004年に発見されたばかりのためか登場しなかった。
      • 新甲虫王者ムシキングでは「マレーコーカサスオオカブト」が登場し、こちらは必殺わざがグーとなった。
      • 「5周年コレクションカード」の「モーレンカンプオオカブト」のカード裏には「エンガノオオカブトはいつ登場するのかな?」とは書かれていたが、結局アダー完結編になっても登場しなかった。
    • 「改造コーカサスオオカブト」はアダー完結編になってからは通常の「コーカサスオオカブト」とは別のカードとして扱われていた。
    • 上記にも上げたが、全種強さが控えめに設定されている。「マレーコーカサスオオカブト」と「コーカサスオオカブト」を強さ200で登場させれば、「必殺わざがダゲキわざとナゲわざ」という条件付きで「2匹とも強さ200でタッグ相性〇」にも出来たと思われるが…
      • ただし、「マレーコーカサスオオカブト」は原名亜種の「コーカサスオオカブト」との区別がややつけにくい程度に外見の違いがないため*38、仮に本作時点で登場していたとしても他のカルコソマ属と共通でダゲキわざを必殺わざにするのは無理があったかもしれない。他の「コーカサスオオカブトの亜種」が必殺わざをダゲキわざにして登場させた可能性もあるが。
      • また「エンガノオオカブト」も必殺わざをグーにしてよかっただろう。
  • エウパトルス属
    • ゴホンツノカブト系。合計で4種(亜種の「クロゴホンヅノカブト」含む)登場し、「ゴホンツノカブト」を除いて必殺わざはナゲわざ。「ヒメゴホンヅノカブト」を除いて強さ120。
    • 攻略本などでは「ゴホンヅノカブト」と「タイゴホンヅノカブト」のタッグがタッグ相性◎のコンビとしてしばしば挙げられていた。
  • ヘクサトゥリウス属
    • フタマタクワガタ系。「セアカフタマタクワガタ」「マンディブラリスフタマタクワガタ」「フォルスターフタマタクワガタ」の3種。全種必殺わざがハサミわざ。
      • 強さの関係上、タッグ相性が◎になるのは「セアカフタマタクワガタ」と「フォルスターフタマタクワガタ」のタッグだけ。「ブケットフタマタクワガタ」「ムニスゼッチフタマタクワガタ」「ホーデンフタマタクワガタ」といった中・小型種もいるが、登場しなかった。
    • 「マンディブラリスフタマタクワガタ」と「セアカフタマタクワガタ」のタッグは「2匹とも必殺わざがハサミわざで同属」という条件付きだともっとも強さが高く、唯一強さの合計が360になる。
    • 「新甲虫王者ムシキング」にて、「リノケロスフタマタクワガタ」が中~小型甲虫相当の強さで登場している。もっとも、この「リノケロフスフタマタクワガタ」はこの属では「マンディブラリスフタマタクワガタ」に次ぐ大型種なのだが。
      • リノケロスフタマタクワガタを強さ200で登場させれば「マンディブラリスフタマタクワガタ」と組んで2匹とも「強さ200・ハサミわざが必殺わざ」で相性〇にできたのだが…
  • ルカヌス属
    • ミヤマクワガタ系。「ミヤマクワガタ」「ミクラミヤマクワガタ」「ヘルマンミヤマクワガタ」の3種。全種必殺わざがハサミわざ。
      • 他にも「ヨーロッパミヤマクワガタ」「カンターミヤマクワガタ」「アマミミヤマクワガタ」「エラフスミヤマクワガタ」などがいるが登場しなかった。
      • この属のアダーコレクションは日本の虫だけとなっている。
    • 「ヨーロッパミヤマクワガタ」に限らず、今作はアダー完結編を含んでヨーロッパの虫は登場しない。「ヨーロッパミヤマクワガタ」は「百獣大戦アニマルカイザー」には登場したのだが。
    • 「新甲虫王者ムシキング」では上記のヨーロッパミヤマクワガタの亜種に該当する「ジュダイクスミヤマクワガタ」が強さ200相当で実装され、ミクラミヤマクワガタと同じNとして「ラエトゥスミヤマクワガタ」も新録された。
  • ゴロファ属
    • タテヅノカブト系。「ノコギリタテヅノカブト」「ヒシガタタテヅノカブト」と固有名詞付き虫の「ヤイバ」を含み3種。全種必殺わざはナゲわざ、「性格なしのノコギリタテヅノカブト」を除いてアタックタイプ、全種小型甲虫。
    • アダー完結編では「ピサロタテヅノカブト」が登場した。「新甲虫王者ムシキング」では「エアクスタテヅノカブト」が登場した他、「ノコギリタテヅノカブト」が稼働途中からレアリティ昇格の際に「ポルテリータテヅノカブト」に改称された。なお「ノコギリタテヅノカブト」自身も強さ160〜180相当に昇格している。
  • ラエトゥルス属
    • シカクワガタ系。「スぺキオシスシカクワガタ」「ディディエールシカクワガタ」の2種。
      • 日本にも「アマミシカクワガタ」がいるが、登場しなかった。ただし最低値の強さ100で設定された「スペキオシスシカクワガタ」と比較しても一回り以上小型な種であり出しづらかったかもしれないが…
    • 「新甲虫王者ムシキング」に「オオシカクワガタ」「ウエストウッディオオシカクワガタ」が登場したが、こちらとは別のラエトゥス属(オオシカクワガタ属)。
  • キシロトルぺス属
    • 「ヒメカブト」「ケブカヒメカブト」の2種。両者とも強さ100。
    • スーパーアタックタイプの「ヒメカブト」は通常の「ヒメカブト」とは同時に使えない。
  • ネオルカヌス属
    • マルバネクワガタ系。「マキシムスマルバネクワガタ」「デリカトゥスマルバネクワガタ」の2種。
      • 他にも「サンダースマルバネクワガタ」「ウォーターハウスマルバネクワガタ」、日本にも「オキナワマルバネクワガタ」「アマミマルバネクワガタ」がいるが登場しなかった。この属のクワガタムシは全種知名度が乏しいというのもあるのだろうが。このためか、「アダー完結編」や「新甲虫王者ムシキング」での新規追加はなかった。
      • 知名度が低くて特定外来生物に指定する意味がないという意見もある。現在はクワガタムシの中でこの属の一部だけが特定外来生物に指定されていて、「マキシムスマルバネクワガタ」は本作に登場する甲虫の中では唯一の特定外来生物。
    • 2006セカンドで「デリカトゥスマルバネクワガタ」が登場したことによって、強さ120のクワガタムシは全て相性◎のタッグを組めるようになった。後に登場したクワガタムシにも相性が◎になる相手は存在する。
  • ベッキウス属
    • 「サンボンヅノカブト」1種だが、亜種の「クロパプアサンボンヅノカブト」が登場している。両者とも超必殺わざ、究極必殺わざ以外全く同じステータス。
      • ただし、唯一「2匹ともナゲわざが必殺わざ・ディフェンスタイプ」という条件付きで同属にできる。他に「スーパーディフェンスタイプ」「強さの合計が300を超える場合含む」でも「ヒルスシロカブト」と「サタンオオカブト」のタッグだけ。
    • 「アダー完結編」では「クロパプアサンボンヅノカブト」は一切排出されず、「サンボンヅノカブト」のほぼ劣化版となってしまった。その一方で、「新甲虫王者ムシキング」においては逆に「サンボンヅノカブト」の方が強さ100相当のNに格下げされる措置が取られた。
  • リッソノトゥス属
    • 「ムナコブクワガタ」1種だが、後に固有名詞付き虫の「チャン・G」が登場し、この2種の組み合わせに限りタッグ相性が◎になる。
    • ただし、同時期に「ジャンボ」もカード化された。「ムナコブクワガタ」と「コクワガタ」は属、超必殺わざ、究極必殺わざ以外が全く同じステータス。
    • 以前は「ユグリラスムナコブクワガタ」「パラレルスムナコブクワガタ」などもリッソノトゥス属に分類されていたが、現在は別属として扱われている。そのため、現在はリッソノトゥス属は「ムナコブクワガタ」1種だけ。
+ 1種しか登場していない属の例
  • ホモデルス属
    • メリーメンガタクワガタに相当する「メンガタクワガタ」だけ。
      • 「グラディアトールメンガタクワガタ」や亜種の「ジョンストンメンガタクワガタ」は登場しない。
    • 「グラディアトールメンガタクワガタ」は知名度が低く、図鑑などでも「メリーメンガタクワガタ」が「メンガタクワガタ」として表記される事が多い。そのため「同属の虫が見つかっていない」と思われる事も多い。
  • キクロマトス属
    • ホソアカクワガタ系。アダー完結編以前では「エラフスホソアカクワガタ」しか登場していない。
      • 「アダー完結編」になってから「インペラトールホソアカクワガタ」「メタリフェルホソアカクワガタ」が登場したが、タッグマッチ自体が廃止され、結局相性◎のタッグを組む事は出来ずじまいだった。
      • 一応「同じ属の甲虫がいる」点でのメリットは残されていたが、合体わざカードなどにはならなかった。
    • 「新甲虫王者ムシキング」では「アラガールホソアカクワガタ」が登場した。
    • 『対戦バトラーズターミナル』ではネブ博士スペシャル版の「エラフスホソアカクワガタ」が排出されたが、通常版やアダーコレクションとの併用はできない。
    • もっとも、「エラフスホソアカクワガタ」が同属内では最大種でありながら強さが最低の100に設定されたため、他の同属の虫を出すと強さの調整が難しかったのかもしれない。とはいえ、他の同属の虫を強さ100でもバランスタイプ以外で登場させればステータスでは「エラフスホソアカクワガタ」とは十分に差別化できた。
      • ただし、「アカアシクワガタ」と属・超必殺わざ・究極必殺わざ以外が全く同じ事や「キプルツヤクワガタ」「性格なしのノコギリクワガタ・ヒラタクワガタ」が「必殺わざと性格が同じで強さ120」である事を考えると、それでは十分な差別化にはならなかったかもしれない。2005セカンドプラスまでに登場させれば「GCへの道」「GCへの道2」に限り十分な差別化がされていた可能性もあるが。
      • 「エラフスホソアカクワガタ」もアダー完結編では超必殺わざ・究極必殺わざが変更され、その際に能力値も強さ140程度に引き上げられ、登場時のポポのセリフも中型甲虫と同じ「やった!」に変更された。これによって、アダー完結編のカードであれば「インペラトールホソアカクワガタ」「メタリフェルホソアカクワガタ」よりも高いステータスになった。
    • エラフスホソアカクワガタは、2004ファーストまでは「エレファスホソアカクワガタ」と誤表記されていたが(後述)、これはバーコードは同じ。訂正後のバージョンのゲーム機で訂正前のバージョン(性格なし含む)のカードを使ってもゲームでは「エラフスホソアカクワガタ」表記になる。
      • 5周年記念カードでも性格なし含め「エラフスホソアカクワガタ」表記のまま。
  • キアソグナトゥス属
    • 「コガシラクワガタ」だけ。前述の通り、「グラントシロカブト」と組んでも相性は「〇」になるが、一部では相性◎と誤表記されている攻略本もある。
  • メソトプス属
    • 「タランドゥスツヤクワガタ」はこちらに分類され、強さ200の虫で唯一同属がいない。現在は1種しか見つかっていないが、「新甲虫王者ムシキング」では亜種の「レギウスツヤクワガタ」が登場した。
      • ただし、強さの関係上、タッグ相性◎にするのは無理があったと思われるが…
    • 上記のオドントラビス属との混同を防ぐために正式和名は「タランドゥスオオツヤクワガタ」になっており、「合虫ガッツ」ではそちらの名称になっていた。「レギウスツヤクワガタ」も正式和名は「レギウスオオツヤクワガタ」。
  • アウゴソマ属
    • 「ケンタウルスオオカブト」だけ。唯一の同属に当たる「ガボンオオカブト」は登場しない。
  • スファエノグナートゥス属
    • シワバネクワガタ系。「フェイスタメルシワバネクワガタ」しか登場していない。他にも「オオシワバネクワガタ」「ペルーシワバネクワガタ」などがいるが、この属のクワガタムシは全種知名度も人気も乏しい。
  • アエグス属
    • ネブトクワガタ系。「プラティオドンネブトクワガタ」しか登場していない。
      • 他にも「フォルニカトゥスネブトクワガタ」「フィリピンネブトクワガタ」、日本にも「ネブトクワガタ」がいるが登場しなかった。
      • 日本の「ネブトクワガタ」は体長3cm程で、他のクワガタムシは2cmにも満たない種が多く同じ強さ100のネブトクワガタにもかかわらず体格差が凄まじいことになり無理があったのだろう。
  • リコメデス属
    • 「バックレイコフキカブト」だけ。もっとも、この属はアダー完結編以前に登場した虫では唯一「ヒナカブト族」に含まれるため、「属」の上位分類である「族」の時点で同じ虫がいない。
      • アダー完結編以降でも「ヒナカブト族」は他に「フンボルトヒナカブト」しか登場していない上、属までは共通していない。
  • オリクテス属
    • 「ギガスサイカブト」しか登場していない。
      • 同属には「ヨーロッパサイカブト」「サイカブト(タイワンカブト)」、日本にも「ヒサマツサイカブト」がいるが、知名度の低さからか登場しない。
    • 名前の関係で「カンターゴカクサイカブト」「マンディブラリスミツノサイカブト」やアダー完結編で登場した「オオツヤヒサシサイカブト」と同属と間違われやすいが、この「サイカブト」は「属」の上位分類である「サイカブト族」の事。
    • この「サイカブト族」には「メンガタカブト」「ヒルトゥスヘラヅノカブト」「パンカブト」も該当するが、どれも本作ではアダー完結編を含めて1属1種で、相性◎になる相手は存在しない。この族に限り「族まででも同じならタッグ相性が◎」と言う特殊な設定を設けてもよかったのではないか。族はカードに記載されていないせいで判別が難しくなるかもしれないが…
      • 記載しようにも「族」はクワガタムシの分類には設けられていない上、カブトムシにしても本作に登場するカブトムシは「サイカブト族」と上述の「ヒナカブト族」を除き全種「真性カブトムシ族」となる。これは知名度の高いカブトムシは「真性カブトムシ族」に偏っているためであり、本作でも上記の「ゲーム機から排出されないムシカード」のカブトムシは真性カブトムシ族以外はフィギュア付属の「メンガタカブト」だけ。
      • しかも「真性カブトムシ族」以外の族に分類されるのであれば「カブトムシ亜科」に属していてもカブトムシとして扱わないケースもある。
  • ランブリマ属
    • キンイロクワガタ系。「パプアキンイロクワガタ」しか登場していない。他には「アウラタキンイロクワガタ」等がいるが、大きさや知名度の関係から登場しない。
      • 2006DSではかなり優遇されており、「ムシカードがパフアキンイロクワガタしか使えない」大会も開かれた程なのだから、固有名詞付き甲虫を出したりして他の甲虫との差別化をつけるべきであったであろう。もっとも、「アカアシクワガタ」と「超必殺わざ・究極必殺わざ・属」以外が全く同じステータスであるため、それでも差別化は難しいだろうが…
    • 前述の2006DSの「さばくの森」の事情を考えると、「ムシキングと組んだらタッグ相性◎」という特殊な設定を設けてもよかったのではないか。
      • この設定があれば、「ハサミわざが必殺わざ」の甲虫では唯一「ナゲわざが必殺わざの甲虫と組んでタッグ相性が◎にできる」という、唯一無二の甲虫になっていた。もっとも、「アダーの計画」限定の話であるため、カードに記載するのも難しいだろうが…
  • なお、「2007夏シャイニング」バージョンでは「ドルクス属」と「ディナステス属」の対立が描かれ、この何れかに属する虫だけが収録され、このバージョンでは再登場した虫も復活カードとしては扱われなかった。特にリリース時期の関係上、「パラワンオオヒラタクワガタ」はアダーコレクションが2バージョン登場した(本来なら排出を終了する)直後に再登場する形となった。
    • わざカードも収録された虫が超必殺わざと究極必殺わざとして使えるものと特殊わざだけ。イラストは「2007ファースト」に登場するカードに限り流用だが、特殊わざで登場する虫を除いて全て収録された虫に置き換えられている。
  • また、強さの合計も相性に影響するため、大型甲虫は小型甲虫と組まないと合計が300以内に収まらない。
    • こうした事情もあり、大型甲虫で相性が◎になる相手がいるのは、強さ200の虫では「ギラファノコギリクワガタ」「ヘルクレスオオカブト」「ヘルクレスリッキーブルー」、強さ180の虫では「グランディスオオクワガタ」「パラワンオオヒラタクワガタ」「ブルマイスターツヤクワガタ」「サタンオオカブト」だけ。強さ160は全て相性が◎になる相手がいる。
    • この点では上記の「強さが控えめに設定された」という理由で結果的にタッグ相性が◎の相手が確保できた虫も少なくない(上記の「少なからず同属の虫が登場した属」の中型甲虫に多い)。もちろんそうするなら同属の小型甲虫を出す方がよほど得策だっただろうが。
  • 上記の「同じ属の虫が登場しない」メリットはないため、「強さ・必殺わざ・性格」が同じで、「超必殺わざと同じ属の虫の有無」以外は何も変わらない虫は劣化版になってしまっている。上述したように、2006セカンド以降ではタッグ相性で交代が制限されるため、それが顕著に出てくる。
+ 相性が◎になる相手がいない虫
  • 〇は「強さの合計が300を超えて相性が〇」になる相手がいる虫で劣化版にはなっていない。
  • 太字はタッグ相性◎になる相手がいる虫と「強さ・必殺わざ・性格」が被っておらず、ステータス上は劣化版ではない。(「性格なし」はバランスタイプに含める)
    • 緑字は「性格なしのムシカード」と2006ファースト以降に新規追加されたカードがない『GCへの道』『GCへの道2』に限りタッグ相性が◎になる虫がいる虫と強さ・必殺わざ・性格が被っておらず劣化版になっていない。ただし登場しない虫は除く。
      • また、「アダーコレクション」には性格なしのカードがないため、「オウゴンオニクワガタ」「フェイスタメルシワバネクワガタ」「エラフスホソアカクワガタ」を除いて「アダーコレクションの有無」で差別化されている。「ギガスサイカブト」と同じく差別化されている。
    • 逆に「セアカフタマタクワガタ」「ノコギリタテヅノカブト」「マキシムスマルバネクワガタ」「ムナコブクワガタ」「サンボンヅノカブト」は「GCへの道」「GCへの道2」ではタッグ相性◎にできない。「ミヤマクワガタ」「スペキオシスシカクワガタ」「ヒメカブト」も「GCへの道」に限りタッグ相性◎にできない。
      • ただし「同属の虫の有無」で劣化版なのは「GCへの道2」の「ノコギリタテヅノカブト」「ムナコブクワガタ」だけ。
      • また「セアカフタマタクワガタ」は「GCへの道」「GCへの道2」の両方で「強さの合計が300を超えてタッグ相性〇」には出来る。
  • 「マンディブラリスミツノサイカブト」「ギガスサイカブト」はカブトムシ限定大会に限り「強さ・必殺わざ・性格」が同じ虫が使えないため劣化版になっていない。
  • 「パプアキンイロクワガタ」は2006DSのストーリーモードと「パプアキンイロクワガタ限定大会」に限り劣化版になっていない。
  • 「スぺキオシスシカクワガタ」「ムナコブクワガタ」「フォルスターフタマタクワガタ」はタッグ相性が◎になる相手はいるが、「2匹ともアダーコレクションでタッグ相性が◎」には出来ない。
    • 「フォルスターフタマタクワガタ」は「2匹ともアダーコレクション」でも「強さの合計が300を超えても相性が〇」には出来る。
    • 「グランディスオオクワガタ」「パラワンオオヒラタクワガタ」「サビイロカブト」は「2匹ともアダーコレクション」と言う条件付きでもタッグ相性◎にできるが「両方とも外国産でアダーコレクション」と言う条件付きだとタッグ相性◎にできない。
      • 「グランディスオオクワガタ」「パラワンオオヒラタクワガタ」は「2匹ともアダーコレクションかつ外国産」と言う条件でも「強さの合計が300を超えても相性が〇」には出来る。
  • 「メンガタカブト」はディフェンスタイプであれば同じステータスは他に「カンターゴカクサイカブト」だけのため劣化版となっていないが、性格無しのカードに限り「ゴホンヅノカブト」「ハスタートノコギリクワガタ」「ラティペニスツヤクワガタ」の劣化版となる。
  • 「アダーの計画」の「ほんとうのさいごのおはなし」では「ムシキング」が必須のため、「アダーの計画」の「ほんとうのさいごのおはなし」に限り「ムシキング」とタッグ相性が◎になる「(キング・カブト丸・性格なし含む)カブトムシ」とさばくの森に行くのに必須の「パプアキンイロクワガタ」以外の虫は使うメリットがほぼなくなるため、これらの虫と「超必殺わざ・究極必殺わざ以外が同じムシ」も劣化版になる。なお、「サビイロカブト」は2006DSまでは「超必殺わざ・究極必殺わざ以外が同じ虫」が登場していない。
    • 前者は「ヒルトゥスヘラヅノカブト」に加え「タイゴホンヅノカブト」「ヒシガタタテヅノカブト」、後者は「エラフスホソアカクワガタ」に加え「性格なしのスぺキオシスシカクワガタ」が該当する。
      • 「オキナワカブト」も2006DS以前では登場はしていないものの、「サビイロカブトを除く強さ100・必殺わざがパーの虫」も上記の「カブトムシ」のほぼ下位互換。
  • 「ムシカードなしのカブトムシ」は「グラントシロカブト」と必殺わざ、強さ、性格だけでなく超必殺わざも被っているため、唯一「超必殺わざも同じ劣化版」になっている。
  • 強さ200
    • アクティオンゾウカブト 〇、 タランドゥスツヤクワガタ マンディブラリスフタマタクワガタ
  • 強さ180
    • コーカサスオオカブト 〇、 オウゴンオニクワガタ マルスゾウカブト
  • 強さ140
    • コガシラクワガタ ケンタウルスオオカブト フェイスタメルシワバネクワガタ 、ギガスサイカブト、パンカブト
  • 強さ120
    • メンガタカブト 、ヒルトゥスヘラヅノカブト、 カンターゴカクサイカブト 、マンディブラリスミツノサイカブト
  • 強さ100
    • ムシカードなしのカブトムシ、 メンガタクワガタ エラフスホソアカクワガタ プラティオドンネブトクワガタ 、バックレイコフキカブト、パプアキンイロクワガタ、パプアミツノカブト、ドウイロクワガタ
  • また、同属の虫はいるが、ラインナップの関係でいまいち差別化が出来ていない虫も存在する。
+ 詳細
  • 「ムナコブクワガタ」はタッグ相性が◎になる相手はいるが、上記の通り結局は「コクワガタ」の劣化版。それでも「相性が◎になる相手がいない」よりはマシだが。
    • バランスタイプにすれば十分な差別化がされていたのだが…
    • アダー完結編では「ニジノモンショウ」で強化できるが、「コクワガタ」も「むしつかいのあかし」で強化できる。
  • 「ネプチューンオオカブト」と「ヘルクレスオキシデンタリス」は前述の通りタッグ相性が◎になる相手は強さ100の「(ネブ博士スペシャル含む)グラントシロカブト」と「ティティウスシロカブト」しかおらず、その組み合わせでは「ムシキング」と「(キング・カブト丸含む)カブトムシ」のタッグより強さの合計は低くなる。さらに、「ムシキング」はアダー完結編以前でも究極必殺わざが使えるため、性格なしの「カブトムシ」の場合は「アダー完結編ではライセンスカードで強化できる」という点も含め、ステータス上は「2匹ともほぼ下位互換」になってしまう。
    • 「サタンオオカブト」と強さを逆にするか、「グラントシロカブト」を強さ120にすればこの点は幾分か対処できていたのだが…
    • 「強さの合計が300を超えても相性が〇になる相手の有無」「2007夏シャイニング仕様カードの有無」での差別化はされている。また、「ネプチューンオオカブト」に限り「GCへの道」「GCへの道2」限定で「特殊なカードの有無」での差別化はされている。もっとも「ムシキング」は「GCへの道」には登場しないが。
  • 「強さ120のプロソコポイルス属の虫」はタッグ相性が◎になる相手が小型甲虫しかいない事を考えると、ドルクス属やオドントラビス属の強さ・必殺わざ・性格が同じ虫の劣化版気味。「強さの合計が300を超えてタッグ相性〇」になる相手の有無はあるが、強さの合計が320でメリットが乏しい。
    • 「コンフキウスノコギリクワガタ」や「ギラファノコギリクワガタの亜種」を強さ180で出す事も出来たし、いっその事「ギラファノコギリクワガタ」と「パラワンオオヒラタクワガタ」の強さを逆にしてもよかっただろうが…
      • これはドルクス属には「グランディスオオクワガタ」が強さ180で登場しているためである。他にも「アルキデスオオヒラタクワガタ」「アンタエウスオオクワガタ」といった強さ180で通用する虫もいる。
    • ただし、下表の通り、小型甲虫同士のタッグで劣化版となっているのは強さの合計でとアダーコレクションの有無で「ウォレスノコギリクワガタ」くらい。その他は「強さの合計」「性格の組み合わせ」「タッグチームの有無」「アダーコレクションの有無」「強さ140以上の虫との組み合わせ」の何れかで差別化はされている。
+ 3つの属の小型甲虫の比較

※同じ名称の虫(表中ではそれぞれ文字の色が同じ。ただし黒字は除く)は同時に使用できない

(100):強さ100
(付):雑誌付録限定カード
NT:性格なし
A:アダーコレクション有り。また太字は「GCへの道」「GCへの道2」に登場する。ただし「ハスタートノコギリクワガタ」「キプルツヤクワガタ」は「GCへの道2」にだけ登場。
スジブトヒラタクワガタは映画前売り券特典・2007ファースト限定
太字:同属の虫同士でタッグチームが発動する

属名 必殺わざ スーパーアタックタイプ アタックタイプ バランスタイプ ディフェンスタイプ 備考
ドルクス属 ダゲキ なし パリーオオクワガタ コクワガタ(100)NT コクワガタ(100) A
ジャンボ(100)(付)
ダゲキわざが必殺わざの虫同士でタッグ相性◎にできる。
ハサミわざが必殺わざのバランスタイプ相当の小型甲虫同士でタッグ相性◎にできる。
ダゲキわざが必殺わざのアタックタイプかディフェンスタイプとハサミわざが必殺わざの小型甲虫同士でタッグ相性◎にできる。
強さ140以上のダゲキわざが必殺わざの虫と組んでタッグ相性◎にできる
究極必殺わざが使える中型甲虫やスーパーアタックタイプやディフェンスタイプの大型甲虫と組んでタッグ相性◎にできる
小型甲虫ではないがスーパーアタックタイプのダゲキわざが必殺わざの虫を組んでタッグ相性◎にできる
ハサミ ヒラタクワガタ(付) ヒラタクワガタ A ヒラタクワガタNT
アカアシクワガタ(100)A
スジブトヒラタクワガタ
オドントラビス属 ダゲキ なし なし ラティペニスツヤクワガタ なし ハサミわざが必殺わざのディフェンスタイプ同士でタッグ相性◎にできる。
「2匹ともアダーコレクション」という条件付きの場合を含めハサミわざが必殺わざの中型甲虫と組んでタッグ相性◎にできる
ハサミ スティーブンスツヤクワガタA なし キプルツヤクワガタ A インペリアリスツヤクワガタ A
ストリアータツヤクワガタ(100)
プロソコポイルス属 ダゲキ なし なし ハスタートノコギリクワガタ A なし ハサミわざが必殺わざのアタックタイプかスーパーアタックタイプの小型甲虫だけでタッグ相性◎にできる。
強さ200の虫と組んで同属にできる
ハサミ ファブリースノコギリクワガタ(100) A ノコギリクワガタ A
ジョー(付)
ノコギリクワガタNT ウォレスノコギリクワガタA
  • 「ノコギリタテヅノカブト」と「ヒシガタタテヅノカブト」は同属の虫のラインナップの点では「オキナワカブト」と「カブトムシ」の劣化版気味。一応、「ノコギリタテヅノカブト」は「オキナワカブト」とは「性格なしのムシカード・固有名詞付き虫・アダーコレクション」の有無という点で差別化はされているが、この特徴は「カブトムシ」も該当し、更に「カブトムシ」には固有名詞付きで同じステータスの虫が2種類存在する上、スーパーアタックタイプ版の「キング」に加え、没データも含めればスーパーアタックタイプ版の「カブト丸」も登場している他、アダー完結編では「むしつかいのあかし」で強化できる。
    • 「2匹ともアダーコレクションで統一できる」という点では差別化されている。「両方とも必殺わざがナゲわざかつアタックタイプで同属」であれば、他には「アトラスオオカブト」と「モーレンカンプオオカブト」だけとなる。
      • 「アトラスオオカブト」「モーレンカンプオオカブト」は中型甲虫のため、小型甲虫限定大会ではそれが顕著にでてくる。
  • 「オキナワカブト」自体も「強さ200の同属の虫が発見されていない」「アダーコレクションが存在しない」という点から、「カブトムシ」の劣化版気味。「カブトムシ」と併用するにしても「キング」「カブト丸」の方がいいだろう。もっとも、「カブトムシ」の亜種である以上、この点は致し方無いだろうが。
    • ただし、後述の通り必殺わざをダゲキわざにすれば十分に差別化ができていた。
      • また、性格を変えるだけでも十分とは言い難いが差別化が出来た。
  • 「ストリアータツヤクワガタ」は「強さ200のオドントラビス属の虫が登場しない」「アダーコレクションが存在しない」という点から、属と性格が同じで強さ120の「インペリアリスツヤクワガタ」との差別化要素が乏しく、併用する場合を除くと「インペリアリスツヤクワガタ」の劣化版気味。
    • 「アルケスツヤクワガタ」や「インターメディアツヤクワガタ」は強さ200で通用しうるため、強さ200で登場させれば十分に差別化ができていた。

わざカードの問題点

  • 特殊わざが他のわざと比べて過度に強い。
    • わざカードによる強化の量はわざのテクニックと「超必殺わざ・究極必殺わざかどうか」でしか決まらず*39、1・2ランク上の階級のムシに追いつける程度で、強さ180以下の虫を強化しても200以上にはならない。タッグマッチではタッグ相性によっても強さが上がるが、それによって200以上になるのも強さ180の虫と「究極必殺わざが使える強さ160」の虫だけ。
      • しかも強さ160の場合、タッグ相性の仕様上「2匹とも強さ200以上」には出来ない。
      • 例を挙げると、「カブトムシ」に「ダンガン」をカスタマイズした時と「ローリングスマッシュ」をカスタマイズした時と「ハヤテ」をカスタマイズした時の効果は全く同じ(全てテクニック80)。「ガンガンスマッシュ」と「ヒャクレツケン」と「サマーソルトプレス」(全てテクニック20)でも同様で攻撃系のわざカードを多く登場させる意味がやや乏しい。また、上記のわざコンテストでも特殊わざは募集されなかった。
      • 2007ファーストからは、超必殺わざ又は究極必殺わざと特殊わざを除く相性◎のわざカードを2枚使用する「MAXカスタマイズ」の場合はカスタマイズ画面で相性が表示された後に「MAX」と表示され、甲虫の周囲が赤く光る演出が追加されたが、変わるのは外見だけ。同時期の『対戦バトラーズターミナル』ではバージョンアップ前のロケテスト時に強化量がそれ以前より増加していたが、本作には反映されなかった。
    • そのため、身も蓋もないことを言えば強さ180以下の虫はタッグマッチを除き使うメリットがほぼ無くなる事に繋がっており、大型甲虫をわざカードで強化しても1ランク上にも届かないために、大会では「強さ200の虫に特殊わざを3枚」か「体力の残り少ない相手を詰めるためのサタンオオカブト」の2択になりやすい。大型甲虫の少なさもあって、大会では原則「同じカードばかり」になりやすい。そのため、「小型甲虫限定」「中型甲虫限定」「2匹の強さの合計が300まで」と使用できるムシカードに制限を設ける大会もあった。
      • タッグマッチでもタッグ相性よりも合計の強さを優先した方がメリットが大きい上、「2匹とも強さ200以上」と「タッグ相性◎」は両立しないため、その点では「ヘルクレスオオカブト」と「ヘルクレスリッキーブルー」のタッグ一択になりやすいといえる。これは上記の「強さが控えめに設定された虫が多い」「大型甲虫が少ない」のが最大の原因と言える。「強さ200以上の虫が2種以上いる属」を増やそうと思えば他にも「ドルクス属」「オドントラビス属」「ヘクサトゥリス属」「カルコソマ属」「メガソマ属」と、候補はあるのだが。
      • 一応、特殊わざにも相性は設けられており、特殊わざを使えなくする「とくしゅふうじ」や後述の「あいこやぶり」を初め、一部の特殊わざは強さがある程度高い虫が使うと弱体化する(相性が〇になる)ようにはしてあった。
    • 数ある特殊わざの中でも、必殺わざに勝つだけで発動可能な「必殺ふうじ」は特に強力。特性上すくみ勝ちしていると発動機会が大幅に減る上に必殺わざのチャンスが乏しくなる*40ため、一見すると有利に見えるすくみ勝ちは「必殺ふうじ」の存在によりむしろ大幅に不利になるという逆転現象が発生してしまった。
      • その上、同じく強力な効果を持っており使用率の高かった「あいこやぶり」「すてみのいちげき」と違って、アダー完結編になっても弱体化のさせようが無いシンプルな効果が仇となり修正されなかった。「小型甲虫が使うと効果期間が長くなる」と言う強化補正はできたかもしれないが、結局効果の変更はなかった。
    • 一方「あせらせ」は「1ターンごとの時間制限」を4から2まで減らすというわざだが、そこまで時間をかけるケースがあまりなく実用性があるとは言えない。せめて、「小型甲虫が使ったら1まで減らせる」と言う効果なら実用性があったかもしれないが。1人プレイだとカウント10でわざボタンを押すと発動する「必殺よこく」「あいの力」「すてみのいちげき」を使えなくするくらいしか効果がなく、「とくしゅふうじ」の劣化版気味。
      • ただし「とくしゅふうじ」はダゲキわざのため「必殺ふうじ」と一緒には使えない。「すてみのいちげき」が過剰に強力な性能となっており、2006ファーストで弱体化されるまでは「すてみのいちげき」対策だけに「あせらせ」を使うのは十分に有用な手立てではあった。

リリース・バージョン関係の問題点

  • 2003秋から、前の弾には登場していない(復活甲虫を含めた)虫が登場する際はこれまで収録されていた主に「強さと必殺わざが同じ虫」が代わりに排出終了*41、2005ファースト以降、しばらくしてから再び復活といった形式がとられるようになったのだが……
    • 再録の際に「コーカサスオオカブト」「パラワンオオヒラタクワガタ」は性格、「ヘルクレスリッキーブルーを除く強さ200の虫」「オオクワガタ」「ミヤマクワガタ」は超必殺わざを変更して復活したため、「同一の存在なのに時期の違いで別カード扱い」という意味の分からない状態が起きる。
      • もっとも、ロケテストの「ノコギリクワガタ」は超必殺わざが「カワセミハッグ」、「ヒラタクワガタ」は「ローリングクラッチホールド*42」だった。また、稼働開始時(2003春)から登場しているカード番号が001~024の虫は性格の導入時(2003秋第2弾)に全てムシカードのデータが変更され、バランスタイプを除き能力も変更されている。
      • アダー完結編突入直前の「5周年コレクションカード」では非売品や一部の特殊なカード*43を除きこれらの違いやアダーコレクション、緑バーコードのカードを含めた全バージョンが新イラストで再録されたが、「オオクワガタ」は最多の6種類が排出された*44。なお、「2007夏シャイニング仕様カード」も含めると7種類となり、アダー完結編以前ではバーコードの種類が最も多い。
      • 一応ゲームでは再録でステータスが変更された虫は外見に光沢を付ける事により、別のカードとわかるようにはしていた。特に「コーカサスオオカブト」「パラワンオオヒラタクワガタ」は当初はそれぞれ「アトラスオオカブト」「ヒラタクワガタ」を相似拡大したようなグラフィックであったが、スーパーアタックタイプに変更されてからのカードでは明確に区別ができるようになった。「パラワンオオヒラタクワガタ」と「ヒラタクワガタ」は生物学上は同種である以上、やむを得なかったのかもしれないが。
      • 「ヘルクレスオオカブト」のグラフィックも当初は「ヘラクレスリッキー」に近かったが、超必殺わざ変更後はグラフィックが原名亜種に近くなった。
    • 大型甲虫の復活は概ね順番通り*45に行われ、排出終了してから約1年半後に復活していたが、「オウゴンオニクワガタ」のみはなぜかこの順番で復活せず(後述)、復活は「5周年コレクションカード第2弾」まで持ち越しとなり、復活するまで3年を要した。本作で復活にかかる期間が最も長い。
    • フォレストグリーンから中型甲虫と小型甲虫も復活し始めたが復活に決まった順番は無く、「セアカフタマタクワガタ」「ゴホンヅノカブト」「メンガタクワガタ」はそれぞれの強さで初めて排出終了したにもかかわらず、対戦バトラーズターミナルver.を除き5周年コレクションカードまで復活しなかった一方、「オオクワガタ」「カブトムシ」「タイゴホンヅノカブト」は僅か半年、「エレファスゾウカブト」「ヒラタクワガタ」は10カ月で復活した。
    • わざカードは「超必殺わざ・究極必殺わざとして使える虫」が排出されなくなると、一緒に排出を終了し、「超必殺わざ・究極必殺わざとして使える虫」が復活すると同時に復活していた。
      • 特殊わざは基本的には一度登場したら排出を終了することはなかったが、「ダイヤモンドブルー」と「フォレストグリーン」、「5周年コレクションカード」第1弾と第2弾に限りそれぞれどちらかのバージョンのみで排出され、「2007ファースト」では「必殺ふうじ」「最後の力」「あいこやぶり」「必殺よこく」「あせらせ」「はんげきかいふく」が排出されなかった。
  • 2006セカンド以降ではそれまでのバージョンに比べて多くの虫が新規に登場し*46、様々な新要素が導入されたが、それらによって同じ強さの虫同士での格差や、収録されたカードとのミスマッチが発生したり、一部の虫の復活が大幅に遅れたりした。
    • また、「これだったら排出終了したムシカードの復活の方が良かったのでは?」「いっその事アダー完結編以前に出すのはやめた方が良かったのでは?」と思われる虫も多い。
+ 2006セカンド~フォレストグリーン
  • マルスゾウカブト
    • 「ヘルクレスリッキーブルー」以来の1年半ぶりの新規の大型甲虫の追加となり、大型甲虫がしばらく追加されなかったことによるマンネリ化の解消にはなったが、そのためか2006セカンドでは「オウゴンオニクワガタ」が復活しなかった。
    • ただし、「マルスゾウカブト」自体は強さ180のダゲキわざが必殺わざの虫では「グランディスオオクワガタ」「オウゴンオニクワガタ」と異なり初のカブトムシであり、アタックタイプのためパラメータの被りも無く、またメガソマ属のため、強さの制限は受けるがタッグマッチにおける「アクティオンゾウカブト」等の間接的な強化にも繋がっている。特に「アクティオンゾウカブト」とのタッグはダゲキわざが必殺わざの大型甲虫同士で唯一同属となる(相性が〇)組み合わせとなった。
    • なお、本来は強さ200でも通用する虫であるが、「パラワンオオヒラタクワガタ」「コーカサスオオカブト」同様、強さが低めに設定された。もっとも、強さ200のアタックタイプだと「タランドゥスツヤクワガタ」がクワガタムシ限定大会を除いて劣化版になるが…
      • 他の性格だったら「スーパーアタックタイプだと過度に攻撃力が高くなってゲームバランスが崩壊するリスクがある」「バランスタイプだとアクティオンゾウカブトと超必殺わざ以外が同じ」という問題点もあるが。説明文を考慮するとディフェンスタイプやスーパーディフェンスタイプにはできなかっただろう。
  • 中型甲虫の究極必殺わざ
    • 2006セカンドから中型甲虫にも究極必殺わざが導入され、これによって小型甲虫のメリットが減ってしまった。
    • ただし小型甲虫は中型甲虫よりテクニックが高く、特殊わざが弱体化する事はない上にタッグ相性の面でも完全劣化では無い。また究極必殺わざに対する能力補正も小型甲虫の方が圧倒的に大きく、強さ160の虫は20、強さ140でも24しか上がらない。
    • もっとも、中型甲虫のうち強さ140は小型甲虫と比べても大して強くはない上、究極必殺わざもなしと、小型甲虫以上に不遇だったのだが。強さ140はカスタマイズによる強さの最大値は167(究極必殺わざを使用すれば176)で、究極必殺わざを搭載した小型甲虫(強さ120は168、強さ100は160)と大して変わらなかった。
    • しかし、一部の中型甲虫にしか実装されなかったため、実装された中型甲虫と強さ・性格・必殺わざが全く同じ中型甲虫(後述)は、ステータスでは完全劣化となってしまった。また、超必殺わざと究極必殺わざによる強化量の差(強さ160は超必殺わざより7、強さ140は9高くなる)から、実装された中型甲虫より攻撃力が1ランク上の性格(ディフェンスタイプに対するバランスタイプ等)であっても必殺わざの攻撃力は強さ160は3、強さ140は1しか変わらなくなる。
  • アルケスツヤクワガタ
    • 2006セカンドで「ラコダールツヤクワガタ」と入れ替わりで登場。ただし、強さがかなり控えめに設定されて登場した。
    • 実際には「スーパーローリングクラッチホールド」のカード化が行われなかったため、状況がやや限定的ではあるものの、「スーパーコレクション」で上記の手段を使って「セアカフタマタクワガタ」を究極必殺わざが使えるようにした場合は究極必殺わざの有無で劣化版気味になる。一応、スーパーアタックタイプではあるものの、超必殺わざ使用時と「究極必殺わざを使用したセアカフタマタクワガタ」の攻撃力の差は3だけ。他のわざは5威力が高くなるものの、その分体力は低くなっている。それでも完全劣化版よりはマシだが。
      • 他の性格にしても、バランスタイプだと結局は「性格なしのセアカフタマタクワガタ」の劣化版になるだけでなく属の面を含めてアダーコレクションの有無で「ラコダールツヤクワガタ」の劣化版になる。「実際の性格とかけ離れている虫は他にもいる」という事情を考えて無理にディフェンスタイプにすると事前に「インぺリアリスツヤクワガタ」が登場している点やのちに「ストリアータツヤクワガタ」が登場した事情を考えると「ディディエールシカクワガタ」が上記の「ムナコブクワガタ」同様劣化版になる。スーパーディフェンスタイプは流石に無理があっただろう。
      • 属の面ではタッグ相性が◎になる相手は「アルケスツヤクワガタ」の方が遥かに多く、「セアカフタマタクワガタ」は同属の虫が「フォルスターフタマタクワガタ」が登場してからはアダー完結編になっても新規追加されていないものの、「セアカフタマタクワガタ」にも「タッグ相性が◎」「強さの合計が300を超えてタッグ相性が〇」になる相手が1種ずつとはいえそれぞれ強さの合計が300になる「フォルスターフタマタクワガタ」、「ブルマイスターツヤクワガタ」よりも強さが高い「マンディブラリスフタマタクワガタ」がいるため、いまいち差別化できていない。これは「ラコダールツヤクワガタ」にも同じ事が言える。一応「セアカフタマタクワガタ」は「ダゲキわざが必殺わざで同属の虫」「究極必殺わざが使える同属の虫」がいないが…
    • 2006夏ネイチャーでアダーコレクションが出ていた事を考えると「ラコダールツヤクワガタ」の排出を続行させることはできず、まだ「セアカフタマタクワガタ」を復活させるには早かったとしても、「ヘルマンミヤマクワガタ」を強さ160で登場させることも出来ただろう。
      • この虫なら「究極必殺わざを使えるようになったハサミわざが必殺わざの虫」はアダー完結編を含め「ミヤマクワガタ」「セアカフタマタクワガタ」だけだったことを考えると、十分差別化できた。
      • また「フェモラリスツヤクワガタ」をこのバージョンでスーパーアタックタイプで登場させても、幾分かマシになっていただろう。
    • 「アルケスツヤクワガタ」は前述のとおり強さ200でも通用する事を考えると、強さ200で登場させるべきであったと言える。カードの説明に「ツヤクワガタ最大」とある事を考えると、「ブルマイスターツヤクワガタ」より低い強さに設定したのは大問題だと言える。
      • 「大型甲虫の新規追加と復活は並行されなかった」という事を考えても、「2007ファーストでは必殺わざがハサミわざ・強さ200のムシカードがない」という点や「5周年コレクションカード第1弾」で復活した大型甲虫がそっとカード一覧に加わった「ヘルクレスリッキーブルー」「ギラファノコギリクワガタ」だけ、「5周年コレクションカード第2弾」で「オウゴンオニクワガタ」「マンディブラリスフタマタクワガタ」が復活した事、「5周年コレクションカード第1弾」の前で「タランドゥスツヤクワガタ」「ブルマイスターツヤクワガタ」が復活した事、「5周年コレクションカード」でのカードの再録は「マンディブラリスフタマタクワガタ」「オウゴンオニクワガタ」を除いてカード一覧にそっと加わるだけだった事を考えると「2007ファースト」か「5周年記念カード第1弾」で「アダー完結編以前では最後の大型甲虫」として登場させられたはずである。
      • 「アダー完結編になってから出す」でも「究極必殺わざの有無で劣化版気味」よりは遥かによかっただろう。この場合は「アダー完結編で最終ボス」にも出来ただろうし…
      • また「ヘルクレスリッキーブルー」が登場した後の大型甲虫の新規登場が「マルスゾウカブト」「ヘルクレスエクアトリアヌス」だけで「マンディブラリスフタマタクワガタ」が登場してからは「ハサミわざが必殺わざの大型甲虫の新規追加」がなかった事を考えると、大型甲虫のバランスの面でも理にかなっていただろう。
  • ティティウスヒラタクワガタ
    • 2006セカンドで「アヌビスゾウカブト」に代わり登場。同時に「アルキデスオオヒラタクワガタ」にアダーコレクションが登場し、2バージョン後のフォレストグリーンで排出を終了したが、このバージョンから中型甲虫と小型甲虫も復活し始めたためか強さ160の新規の虫は登場せず、代わりに「エレファスゾウカブト」が復活した。「オオクワガタ」も同時に復活。
    • しかし、「エレファスゾウカブト」「オオクワガタ」は復活と同時に究極必殺わざが使えるようになった。「ティティウスヒラタクワガタ」は「オオクワガタ」と同じドルクス属で、超必殺わざ以外が完全に同じであったため、前述の通り、初登場から僅か4カ月でステータス上は完全劣化となり、更に「ホペイオオクワガタ」の登場後は2種の虫の劣化版となった。
    • 「ティティウスヒラタクワガタ」は体長が65mmと強さ140のムシの中ではトップクラスに小柄で、同弾に登場した強さ120の「スティーブンスツヤクワガタ」(85mm)よりも一回り小さく、両者の強さ・必殺わざは逆でも違和感は無い。「スジブトヒラタクワガタ」が本作ではハサミわざが必殺わざのため、「強さ120のディフェンスタイプでダゲキ技わざ必殺わざのクワガタムシ」は後のムシを含めてもおらず、強さ120で実装されていれば唯一無二の性能となっていた。その場合、「メンガタカブト」「カンターゴカクサイカブト」がカブトムシ限定大会と「GCへの道」「GCへの道2」を除いて劣化版になってしまうが、2007ファースト以降で出せばアダーコレクションの有無で差別化されていたし、カードの説明文に大人しい性格である記載がない事を考えるとディフェンスタイプにしなくともよかったと思われるが…
    • 他に「強さ140でダゲキわざが必殺わざ」の虫がいなかったのかもしれないが、後に登場した同属で強さ120の「パリーオオクワガタ」(76mm)の方が大きく、こちらと強さを逆に設定して出していれば性格の面も含めて理にかなっていただろう。この場合も「パリーオオクワガタ」は「アヌビスゾウカブト」とはクワガタムシ限定大会以外でも属の面での差別化は可能な上、「入れ替わりに排出を終了した虫と強さと必殺わざと性格が同じ」という事例もこの時点で既に「プラティオドンネブトクワガタ」「バックレイコフキカブト」「ヒシガタタテヅノカブト」「パプアキンイロクワガタ」が存在し、「ヒシガタテヅノカブト」は属の面での差別化がいまいち出来ていない上、他の3種は一切できていない。
      • ただし、「パリーオオクワガタ」や「スティーブンスツヤクワガタ」を「強さ140・ダゲキわざが必殺わざ・アタックタイプ」にしても、究極必殺わざがないと前述の通り超必殺わざの攻撃力は「性格なしのオオクワガタ」の究極必殺わざより1高いだけ。体力は当然ながら低く、利点は必殺わざ以外の攻撃力が5だけ高くなる程度。これは「アヌビスゾウカブト」にも同じ事が言えるし、それでも完全劣化になるよりはマシだが。
      • また、必殺わざをハサミわざにしてもよかっただろう。これならロケテストを除けばドルクス属では唯一「ハサミわざが必殺わざの中型甲虫」になっていた。
    • 上記の「同時期に強さ160の新規の虫が登場しなかった」という点から「2006セカンドで出さなくても良かったのでは?」「そもそもアダー完結編以前に出さなくてよかったのでは?」という疑問もあるが…(後述)
  • デリカトゥスマルバネクワガタ
    • 2006セカンドで「コクワガタ」と入れ替わりで登場。この虫が登場した事によって「マキシムスマルバネクワガタとタッグ相性◎になる相手」が登場し、強さ120のクワガタムシは全種タッグ相性が◎の相手がいる事になった。
    • しかし、強さ100で必殺わざと性格が同じで、「強さ200で同属の虫」を出すのが不可能といっても過言ではないため、「マキシムスマルバネクワガタのほぼ下位互換」だった。もっとも、他の性格にした場合、スーパーディフェンスタイプだと攻撃力が過度に低くなるし、スーパーアタックタイプでも「雑誌付録のヒメカブト」と全く同じステータス。その他は上記の「ヒシガタタテヅノカブト」「ノコギリタテヅノカブト」と同様、「パリーオオクワガタ」と「(ジャンボ含む)コクワガタ」の劣化版気味になる。「2匹ともアダーコレクションで統一できる」という点では差別化されるが。
      • 「強さ200の虫とタッグを組んでもタッグ相性が△にならない」という点はあるが、それなら「ヒメカブト」でも事足りる。ただし、クワガタムシ限定大会では唯一無二のステータスになってはいる他「強さ・必殺わざ・性格以外が同じ」の「ヒメカブト」も「ケブカヒメカブト」しかいないため、十分な差別化はされている。
      • また、スーパーアタックタイプであれば「アダーコレクションの有無」で差別化できていた。
      • また、唯一「2匹とも必殺わざがダゲキわざ・アタックタイプ」でタッグ相性◎にできる。のちに登場した虫やスーパーアタックタイプの虫を含めても「アルキデスオオヒラタクワガタ」と「パリーオオクワガタ」のタッグだけ。
    • 「強さ100でダゲキわざが必殺わざのカブトムシ」が「ヒメカブト」しか登場していないや、このバージョンで「マルスゾウカブト」が新規追加された事を考えると、「強さ100のメガソマ属の虫」を登場させ、「マルスゾウカブトやアクティオンゾウカブトと組んでタッグ相性◎」にした方が良かったのではないか。他にも前のバージョンで「ギガスサイカブト」が登場していた事や、この頃は排出される日本の虫が減る一方だったことを考えると、「ヒサマツサイカブト」でもよかったかもしれない。
      • 『新甲虫王者ムシキング』では「フンボルトヒナカブト」に限り必殺わざがパーからグーに変更されたが、「ヒメカブト」は逆にパーが必殺わざに変更され、新録や強さ120以上からの格下げも無く、強さ100相当のNではグーのカブトムシは結局1種しか登場しなかった。
    • 「マキシムスマルバネクワガタと同属の虫」はのちのフォレストグリーンで「マンディブラリスミツノサイカブト」でなく「ヤエヤママルバネクワガタ」を「強さ120・ダゲキわざが必殺わざ」にした方が良かったかもしれない。これなら性格にかかわらず「2匹とも強さ120かつダゲキわざが必殺わざ」という条件付きでは唯一無二のタッグだったため、十分に差別化が出来た。
    • 「デリカトゥスマルバネクワガタ」は体格を考えると強さ120以上にはできないという事を考えると、アダー完結編になってから出す方が良かったかもしれない。
      • 流石に「コクワガタ」の排出を続行させる方がマシとはいかないが…
  • パプアミツノカブト
    • 2006セカンドで「ノコギリタテヅノカブト」と入れ替わりで登場したが、「サビイロカブト」と属・超必殺わざ・究極必殺わざ以外が全く同じで同属の虫が登場しなかったため、初登場時で完全劣化版だった。
    • もっとも、スーパーディフェンスタイプにしても攻撃力が低すぎるうえ、バランスタイプでも後述の「バックレイコフキカブト」と同じ事になる。カードの説明文からしてアタックタイプやスーパーアタックタイプにはできなかっただろう。
      • せめて必殺わざをダゲキわざにすれば、カブトムシ限定大会では唯一無二のステータスになっていたのだが。
    • 他に「ナゲわざが必殺わざで強さ100の虫」が他にいなかった可能性もあるが、この時点で「ティティウスシロカブト」や「オキナワカブト」などを登場させて、フォレストグリーンから強さ100の虫も復活させる方が良かっただろう。
      • また、これだったら「ノコギリタテヅノカブト」をダイヤモンドブルーまで排出させる方が良かったかもしれないが。
    • 一応、オセアニア出身であるため「アダー完結編」では「ニジノモンショウ」で強化できる。「サビイロカブト」は日本にもオセアニアにもいないため、強化はできない。
      • また、アダー完結編では「パプアミツノカブト」に「マンディブラリスミツノサイカブト」をカスタマイズした場合に限り専用の合体わざが発動するようになった。
  • フォルスターフタマタクワガタ
    • 「フォレストグリーン」で「コガシラクワガタ」と入れ替わりで初登場。ただし、「フェイスタメルシワバネクワガタ」と属・超必殺わざ以外が全く同じステータスで登場したため「フェイスタメルシワバネクワガタ」は劣化版になってしまった。
      • こちらは「フェイスタメルシワバネクワガタ」の方に「固有名詞付き虫でもいいので同属の虫を登場させる」という手段をとれば劣化版にはならなったし、究極必殺わざを使えるようにすればタッグマッチ以外では「フォルスターフタマタクワガタ」の方が劣化版になるため、十分に差別化が出来た。バージョンの関係上、「GCへの道2」では唯一無二のステータスになってはいるが。
      • せめて「フェモラリスツヤクワガタ」と登場する順を逆にすれば「フェイスタメルシワバネクワガタ」が「アダーコレクションの有無」で差別化でき、「フェモラリスツヤクワガタ」も「ラコダールツヤクワガタ」と組むことで唯一「ハサミわざが必殺わざの中型甲虫のアダーコレクション同士でタッグ相性◎」に出来た。それか「ミヤマクワガタ」をこの時点で復活させ、2007ファーストから登場させれば、同じくアダーコレクションの有無で差別化された他、ミヤマクワガタが「没データなし」でアダーコレクションと究極必殺わざの両立が出来た。
    • 「セアカフタマタクワガタ」とタッグ相性が◎になる虫が登場したことで、強さ160の虫は全て相性◎のタッグを組めるようになったが、「セアカフタマタクワガタ」は2005ファーストで排出を終了しており、「タッグ相性◎の相手が登場したのにセアカフタマタクワガタのカードが排出されない」という後述の「新タッグチーム」と同じような事態になった*47。一応、同時期に稼働開始した『対戦バトラーズターミナル』では「セアカフタマタクワガタ」が排出されていたが、あまり人が集まらなかった。
  • マンディブラリスミツノサイカブト
    • 「フォレストグリーン」で「メンガタカブト」「マキシムスマルバネクワガタ」の2種と入れ替わりで登場したが、「マキシムスマルバネクワガタ」やのちに登場した「パリーオオクワガタ」と超必殺わざ・究極必殺わざ以外が全く同じステータスで、初登場の時点でタッグマッチではカブトムシ限定大会を除いて劣化版になった。本来なら上述した「ヤエヤママルバネクワガタ」を登場させる事も出来たはずだが。
      • また、同時に「ヒラタクワガタ」「カブトムシ」といった小型甲虫が相次いで復活した事を考えると、新規追加ではなく性格は違うがこの時点で「ヘッドスピンラッシュ」を「ゴホンヅノカブトの超必殺わざ変更」に使えば良かった良かったのではないか。一応、『対戦バトラーズターミナル』では同時期に排出されていたが、前述の通りあまり人が集まらなかった。また、実際には「小型甲虫の超必殺わざ変更」はアダー完結編まで持ち越しになったし、ゴホンヅノカブトは「新甲虫王者ムシキング」で変更の際に必殺わざがパーに変更された。
      • 一応、「パリーオオクワガタ」に限りアダーコレクションの有無で差別化はされている。
      • また、カブトムシ限定大会では唯一無二の性能ではあるが、必殺わざがハサミわざの虫が使えないため、必殺わざは同じかすくみ負けの2択になってしまう。すくみ負けの場合、上述した「必殺ふうじ」が「発動機会がやや増える上に効果が高まる」というメリットもあるが、必殺わざがダゲキわざのため「超必殺わざ・究極必殺わざとの併用」が出来なくなる。これは上記の「ギガスサイカブト」にも同じ事が言えるが。
    • 上記の「マンディブラリスフタマタクワガタと組んだらタッグ相性〇」「他のサイカブト族と組んだらタッグ相性◎」と言う差別化は無理でも、スーパーアタックタイプなら前述の通り唯一無二の性能となっていたし、後に「強さ・性格・必殺わざが同じ虫」が登場していても「アダーコレクションの有無」で差別化されていた。
    • アダー完結編のカードはあるものの、上記の通りアダー完結編では「パプアミツノカブト」を「マンディブラリスミツノサイカブト」にカスタマイズすると専用の合体わざを使えるが、逆の組み合わせでは発動しない上、こちらは日本にもオセアニアにもいないためライセンスカードで強化できない。
  • ティティウスシロカブト
    • 「フォレストグリーン」で「サビイロカブト」と入れ替わりで登場したが、上記の通り「グラントシロカブト」と超必殺わざ・究極必殺わざ以外が全く同じステータス。これだったら「グラントシロカブト」を復活させたほうがよかったのではないか。もっとも、強さ100の虫の再録は2007夏シャイニングと対戦バトラーズターミナル版を除くと、5周年コレクションカードまで待つ事になったが。
      • 一応、同時期に雑誌付録でネブ博士スペシャルの「グラントシロカブト」が再登場した。「フォレストグリーン」では「グラントシロカブト」は排出されていないが、超必殺わざ・究極必殺わざが同じ「カブトムシ」は復活したため、「トルネードスロー」「スーパートルネードスロー」は復活した。
    • カードに「シロカブトの中で世界一小さい」とあるため、強さを「グラントシロカブト」より高くする事はできず、「ティティウスヒラタクワガタと組んだらタッグ相性◎」という設定にもできなくとも、上記の必殺わざの項目で述べた通り「必殺わざをダゲキわざにする」という差別化はできたはず。必殺わざがダゲキわざであれば、「ディナステス属」は上記の「エウパトルス属」「キシロトルペス属」と異なり、「ダゲキわざが必殺わざの虫とナゲわざが必殺わざの虫で相性が◎になる組み合わせ」で大型甲虫が含まれる唯一の属となっていた。
    • また「グラントシロカブト」と違って攻撃的な性格であるため、「アタックタイプやスーパーアタックタイプにする」という差別化もできたはず。特にスーパーアタックタイプならタッグマッチ以外でも唯一無二のステータスになっていた。
    • もし必殺わざをナゲわざにするのであればロケテストの時点で強さ100にして登場させ、後に「グランドシロカブト」を強さ120にして登場させた方が良かったと思われる。
    • その他、アダー完結編になってからは排出されず、アダー完結編では「グラントシロカブト」の劣化版になった。
    • なお、「グラントシロカブト」は2006ファーストで排出を終了したが、代わりに登場した「バックレイコフキカブト」も「超必殺わざ・究極必殺わざ・属以外全く同じステータス」であり、こちらは「同属の虫がいない」という理由で初登場時点で「グラントシロカブト」の完全劣化版になっていた。こちらもスーパーアタックタイプにするだけで簡単に差別化できたのだが…
      • このバージョンでは「コーカサスオオカブト」が復活し、その一方で「アトラスオオカブト」は1つ前の2005セカンドプラスで排出を終了していたことを考えると、同属で小型の「エンガノオオカブト」を小型甲虫で登場させ、「コーカサスオオカブト」や「モーレンカンプオオカブト」のタッグ相手を確保した方が良かったのではないか。「エンガノオオカブト」を強さ120でもいいので登場させれば「コーカサスオオカブト」が上記の「強さが低めに設定されたおかげでタッグ相性が◎の相手を確保できた」事になっていたのだが。
      • 「ティティウスヒラタクワガタ」は上記の「3匹VS3匹」では幾分か採用の余地があったが「バックレイコフキカブト」は「ムシカードなしのカブトムシ」と超必殺わざ・究極必殺わざ以外が全く同じため、「3匹ともグラントシロカブトと全く同じステータスの甲虫にする」のであれば「3匹ともアダーコレクションにしたい」場合を除きムシカードなしのカブトムシでも事足りてしまう。
+ 2007ファースト以降
  • 演出の追加
    • 2007ファーストからは、前述した「MAXカスタマイズの場合に虫の周囲が赤く光る」に加えて、「必殺わざでとどめを刺した場合にカットインを5回も繰り返す」「相性△のわざやタッグ相性△の合体わざを使うと、一部を除き攻撃後に敵が身震いする」という演出が追加され、ややテンポが悪くなった。
    • それでもアーケード版ではスピードが速いためそれほど気にならないが、DS用ソフトの『スーパーコレクション』ではハードの性能やデータ容量のためかスローモーションになっており、非常にテンポが悪い。
      • 一応、特殊わざを使えばMAXカスタマイズにはならないため、代わりに特殊わざを使えば幾分か改善されるが…
    • また、この演出のためか、「コンプリートスマッシュ」はそれまではカットインを3回繰り返していたが、2007ファーストからは通常時は1回だけになり、逆にモーションが単調になってしまった。
  • ヘルクレスオキシデンタリス
    • 「2007夏シャイニング」「2007ファースト」で目玉カードの1つとして登場したにもかかわらず、「モーレンカンプオオカブト*48」の代わりに登場したためか強さは160。その上、2006セカンドで究極必殺わざが使えるようになった「ムシキング」と超必殺わざと属以外のステータスが全く同じで登場したため、初登場の時点でその完全劣化となってしまっていた。「ヘルクレスオキシデンタリス」は強さ180で登場させるか、せめて性格をスーパーアタックタイプかスーパーディフェンスタイプにできなかったのか。
    • 強さ180のディフェンスタイプであれば他の虫とステータスは被らなかった。また、強さ180のバランスタイプでも上述したように性格なしの「コーカサスオオカブト」としかステータスが被らず、属も被る事はなかった。
      • もっとも、強さ120のディナステス属の虫が登場しておらず、登場させようにも「グラントシロカブト」くらいしか候補がいない上、「グラントシロカブト」には亜種がないため、「強さ180でバランスタイプ」だと「原名亜種のヘルクレスオオカブトのほぼ下位互換」になるかもしれないが…それでも、「原名亜種のヘルクレスオオカブト」とは併用可能な上、強さによる体力の増加量の差から、特殊わざを除くわざカードを使用すれば体力が同条件の「ヘルクレスリッキーブルー」より僅かに高くなり、攻撃力も「サタンオオカブト」より高くなり、一応差別化はできるため、強さ160よりは遥かに良いだろう。
    • その上にディナステス属のため、「ネプチューンオオカブト」と超必殺わざ以外が完全に同じ。これだったら前述の「エレファスゾウカブト」と同様の形で、アダー完結編になってから登場した「スーパーサイドスクリュースロー」を先に登場させたうえで「ネプチューンオオカブト」を復活させるべきだっただろう。一応後の『新甲虫王者ムシキング』では「ヘルクレスオキシデンタリス」も究極必殺わざを使えるようにはなったが……。
      • 一応、「全く同じステータスで同属にできる」が強さの合計が300を超えてしまうし、「DS版GCへの道」「GCへの道2」で登場した「ダークサイドネプチューンオオカブト」「ムシキングジョニースペシャルネプチューンオオカブト」をアーケード版に登場させる方が良かっただろう。これで「スーパーサイドスクリュースロー」をアダー完結編以前に登場させれば「2匹とも強さ160で究極必殺わざを使用できる」という条件では唯一同属にできたし、「ダークサイドネプチューンオオカブト」であれば事実上のアダーコレクションになるため、「アダーコレクションの有無」で差別化されていたと思われる。
  • フェモラリスツヤクワガタ
    • 2007ファーストで初登場したが、同時に「ミヤマクワガタ」も復活。こちらも復活と同時に究極必殺わざが実装された。「フェモラリスツヤクワガタ」は強さ140と低めに設定され、「ミヤマクワガタ」と超必殺わざと属以外のステータスが完全に同じであったため、初登場の時点で完全劣化となってしまった。せめてスーパーアタックタイプにできなかったのか。
      • もっとも、スーパーアタックタイプで登場していても、前述の通り超必殺わざの攻撃力はミヤマクワガタの究極必殺わざより1高いだけとなってしまう。体力は当然ながら元々アタックタイプより低く、スーパーアタックタイプの利点は、必殺わざ以外の攻撃力が5だけ高くなる程度。それでも完全劣化になるよりはマシだが。
    • ただし、上述の通りタッグマッチでは十分な差別化がされている。
  • ラティペニスツヤクワガタ
    • 2007ファーストで初登場。アダー完結編以前ではオドントラビス属で唯一必殺わざがダゲキわざであるという特徴を持ち、他の虫の劣化版にはなっていないが、前述の通り「ゴホンヅノカブト」「ハスタートノコギリクワガタ」、性格導入前の「メンガタカブト」とは属と超必殺わざと究極必殺わざ以外は全く同じステータス。説明文を考慮するとスーパーアタックタイプやスーパーディフェンスタイプにするのは無理があったと思われるが…
    • 非常に短い大アゴでありながら体長は82mmと、強さ120のクワガタムシの中では最大級であることや、ダゲキわざが必殺わざの中型甲虫がやや少ないことを考えると、強さを140にも出来たであろう。もっとも、前述の通り強さ140だとバランスタイプかディフェンスタイプでは究極必殺わざを使えるようにしない限り属以外は「オオクワガタ」の劣化となってしまうし、アタックタイプでも劣化気味になる。しかも後の新甲虫王者ムシキングではゲーム上では80mmも無さそうな体格や短い大アゴが災いしてか強さ100相当のNに格下げされた。
    • また、厳密には誤表記には含まれないが、学名が「Odontoravis latipennis」のため「ラティペンニスツヤクワガタ」の方が正確である。「アクティオンゾウカブト(学名は「Megasoma actaeon」のため、「アクタエオンゾウカブト」の方が正確。本作での学名のカタカナ表記も「メガソマ・アクタエオン」になっている。)」、無脊椎動物ですらないが「ティラノサウルス「(Tyrannosaurus」のため、ティランノサウルスが正確。)」等と同様、「ラティペンニス」では発音しにくいと判断されたのかもしれないが、子供向けとはいえ、シリアスな描写の多い本作において、下ネタを思わせるような名称は似つかわしいとは言えないだろう。
      • そのためか、アダーによる呼び方(略称)は「ラティペニスツヤ」となっている。もっとも、「キプルツヤクワガタ」と「スティーブンスツヤクワガタ」と「フェモラリスツヤクワガタ」もそれぞれ「キプルツヤ」「スティーブンスツヤ」「フェモラリスツヤ」、「アルケスツヤクワガタ」は略さずそのまま*49であり、略称については呼びやすさや語呂の良さも考慮されていると思われる。一方でアニメのワンコーナー「ムシキング教室」でのブルマイスターツヤクワガタ回においては、ブラック博士が名前の響きからとある女性向け体操着を彷彿させるという痴態を晒しており、敢えてネタとしてこちらの名前を取り入れた可能性も否定できない。
      • 「ラティペンニス」では発音しにくいなら、アダー完結編で登場した「ガゼラツヤクワガタ」と登場する順番を逆にしてもよかったはずである。これなら体長62mmの割に説明文に「挟む力はとても強い」とあるため、強さ120でも納得がいったし「とても気が荒い」と説明文にあるため、スーパーアタックタイプにも出来たはずだが…
  • ストリアータツヤクワガタ
    • 2007ファーストで登場したが、「スペキオシスシカクワガタ」と属、超必殺わざ、究極必殺わざ以外が全く同じステータスな上、初登場時点で属と性格が同じでより強さの高く、アダーコレクションもある「インペリアリスツヤクワガタ」が登場しており、前述の理由から劣化版気味となった。なお、同時期に「タランドゥスツヤクワガタ」も排出されたが、前述の通り同属ではない。説明文を考慮するとアタックタイプには出来なかっただろうが…
      • 他の性格にしようにも、スーパーディフェンスタイプだと攻撃力が過度に低くなるし、バランスタイプだと「キプルツヤクワガタ」、スーパーアタックタイプだと「スティーブンスツヤクワガタ」のほぼ下位互換になるが…
      • 前述した「アルケスツヤクワガタ」を強さ200にすれば、こちらが劣化版になる事も避けられたのだが。
      • ただし、唯一「2匹ともハサミわざが必殺わざ・ディフェンスタイプ・小型甲虫(もしくは究極必殺わざあり)」という条件付きで同属にできる。
      • 2007ファーストでは該当バージョンと「フォレストグリーン」、「ロケテスト」以外のバージョンで新登場した甲虫が「ムシキング」「ミヤマクワガタ」「タイゴホンヅノカブト」「タランドゥスツヤクワガタ」「ブルマイスターツヤクワガタ」の5種だけだったため、「インペリアリスツヤクワガタ」は2007ファーストでは排出されていなかったが。
      • ヘクサトゥリウス属には強さ200の虫が登場しているのだから、この属の虫を出すべきではなかったか。そうすれば前のバージョンで登場した「フォルスターフタマタクワガタ」とタッグ相性◎の相手が同時に排出されるとともに「マンディブラリスフタマタクワガタ」にタッグ相性が◎の虫がいたのだが…
    • フォレストグリーンで排出を終了した「スペキオシスシカクワガタ」を復活させるにはまだ早かったとしても、この時点で「ヒラタクワガタ」「カワセミハッグ」「スーパーカワセミハッグ」が既に復活していた事を考えると、これだったら「エラフスホソアカクワガタ」を復活させるほうが良かったのではないか。一応、同時期に『対戦バトラーズターミナル』では「エラフスホソアカクワガタ」(2007 Ver1.0ではネブ博士スペシャル版)が排出されていたが、前述の通りあまり人が集まらなかった。
      • また、アダー完結編では「エラフスホソアカクワガタ」の超必殺わざが変更され、前のフォレストグリーンから中型甲虫も超必殺わざの変更が行われた事を考えると、この時点で超必殺わざを変更して「プロペラダイブクラッシュ」を「エラフスホソアカクワガタ」の変更後の超必殺わざにした方が良かったのではないか。もっとも、これは雑誌の「超必殺わざコンテスト」で募集されたわざであり、これで採用されたわざは何れも「超必殺わざ変更」には使用されなかった。
    • 上記の点が問題だったのであれば、「エラフスホソアカクワガタ」は上述の「同じ属がいない虫」で唯一、アダー完結編になってから同属の虫が登場した事も考えると、「インペラトールホソアカクワガタ」か「メタリフェルホソアカクワガタ」を「プロペラダイブクラッシュ」を超必殺わざにして登場させた方が良かったのではないか。もっとも、「メタリフェルホソアカクワガタ」は実際には中型甲虫相当での登場ではあったが、体長は「エラフスホソアカクワガタ」を下回っている。
      • ただ、キクロマトス属の中型甲虫を登場させない限り「アカアシクワガタ」との差別化は難しい。「中型甲虫のディフェンスタイプ」でも性格導入前の「スぺキオシスシカクワガタ」とあまり差がなくなる。
      • ただし、「必殺わざがハサミわざ・アタックタイプ・小型甲虫」であれば「ノコギリクワガタ」「ヒラタクワガタ」「ミクラミヤマクワガタ」のどれかとしかステータスが被らないため、上記の「ティティウスヒラタクワガタ」同様「小型甲虫・ハサミわざが必殺わざ・アタックタイプ」の中では唯一通常時に敵として登場する事になった。
      • 特に「メタリフェルホソアカクワガタ」は『百獣大戦アニマルカイザー』に抜擢されたほどなのだが…
  • オキナワカブト
    • 2007ファーストで登場したが、初登場時点で属と性格が同じでアダーコレクションもあり、より強さの高い「カブトムシ」がいるだけでなく、「ノコギリタテヅノカブト」「ケブカヒメカブト」と属、超必殺わざ、究極必殺わざ以外が全く同じステータス。上記の「ストリアータツヤクワガタ」同様「ほぼ同じステータスにする」にしても「キング」「カブト丸」で事足りるし、こちらは同じバーションで排出されたためバーコードの色でも差別化されない。同時に「タイゴホンヅノカブト」「サイドロックボム」「スーパーサイドロックボム」も復活した事を考えると、これだったら「ノコギリタテヅノカブト」、もしくは性格は違うが「グラントシロカブト」を復活させるほうがよかったのではないか。
    • また、他の性格にしても、バランスタイプなら「性格なしのカブトムシ」だけでなく「大型甲虫と組んでタッグ相性◎にできる」という点から「グランドシロカブト」と「ティティウスシロカブト」の劣化版、スーパーアタックタイプならタッグマッチ以外でも他の虫とステータスは被らないもののスーパーアタックタイプ版「キング」「カブト丸」のほぼ下位互換。ディフェンスタイプだと「サビイロカブト」と超必殺わざ・究極必殺わざ以外が全く同じ、スーパーディフェンスタイプだと攻撃力が過度に低くなる。もっとも、カードの説明文や実際の性格を考慮するとディフェンスタイプやスーパーディフェンスタイプにはできなかっただろう。
      • ただしスーパーアタックタイプなら通常排出に限れば唯一無二のステータスの上、「強さ200の虫」と組めば劣化版にならないし、「スーパーアタックタイプ版カブト丸」は前述の通りカード化されなかったため、「スーパーアタックタイプ版キング」と組めば「没データなし」でも前述した「ストリアータツヤクワガタ」と「インペリアリスツヤクワガタ」のタッグと同様、「性格が同じ虫を併用可能」という点では差別化はされていた。また、3対3でも「3匹とも小型甲虫(もしくは究極必殺わざあり)・ナゲわざが必殺わざ・スーパーアタックタイプ」にできた。
      • また、バランスタイプであれば「キング」「カブト丸」には没データ含め「性格なし・バランスタイプ版」がないため、「ほぼ同じステータスでタッグ相性◎」にする事も出来たし、バーコードの色だけでも差別化できた。2匹とも「小型甲虫・必殺わざがナゲわざ・バランスタイプ」でタッグ相性◎だと他には「グラントシロカブト」と「ティティウスシロカブト」のタッグだけとなり、強さの合計もこのタッグより高い代わり、両方とも「アダーコレクションの有無」で差別化されていた。
    • また、アダー完結編では「ノコギリタテヅノカブト」の超必殺わざが変更され、前のフォレストグリーンから中型甲虫も超必殺わざの変更が行われた事を考えると、この時点で超必殺わざを変更して「ヤイバ」に「超必殺わざ違いのムシカード」を出しても良かったのではないか。「後に超必殺わざが変更された」というのは他の「固有名詞付きがゲームに登場した虫」にはない特徴なのだが…
    • 上記の「ティティウスシロカブト」と同じくダゲキわざを必殺わざにもできたはずである。そうすれば「アロミリナ属(トリュポクシルス属)」は「エウパトルス属」「キシロトルペス属」とは異なり「ダゲキわざが必殺わざの虫とナゲわざが必殺わざの虫で相性が◎になる組み合わせ」で強さ160の虫(ムシキング)が含まれる唯一の属となっており、他の「ダゲキわざが必殺わざの小型甲虫」との差別化が十分に出来ていた。
      • もっとも、その場合でも強さの合計は「ゴホンヅノカブト」と「ヒメゴホンヅノカブト」のタッグと同じではあるが、性格の面での差別化は十分にできる。また、両者とも「アダーコレクション」の有無で差別化はできる。
      • また、「オキナワカブト」の登場によって「5周年コレクションカード第2弾」時点では「ナゲわざが必殺わざの小型甲虫」は通常排出に限ると強さ120より強さ100の方が1種類多く、逆に「ダゲキわざが必殺わざの小型甲虫」は強さ100の方が強さ120より1種類少なかったことを考えれば、この方が小型甲虫の数のバランスという点では理にかなっていただろう。
  • ホペイオオクワガタ
    • 『スーパーコレクション』の付属で登場したが、「オオクワガタ」と同じディフェンスタイプに設定されたため、前述の通り「ティティウスヒラタクワガタ」が「オオクワガタ」を含めた2種の虫の劣化版となってしまった。「スジブトヒラタクワガタ」が通常の「ヒラタクワガタ」と異なりディフェンスタイプとなっていることを考えると、こちらも性格を変更しても良かったのではないか。これなら究極必殺わざの有無を考慮しても「ティティウスヒラタクワガタ」は「オオクワガタ」と併用する場合に限り劣化版とならなかった。
      • また、アダー完結編以前では強さ140以上の「ゲーム機から排出されないムシカード」では唯一「通常排出のカードとバーコードが違う」という点を考えると、流石にこれはスーパーディフェンスタイプにしてよかったのでないか。
      • アタックタイプやスーパーアタックタイプなら「オオクワガタ」の性格のバリエーションを事実上増やすことになり、それに加えてスーパーアタックタイプなら唯一無二のステータスとなった。アタックタイプの場合は「アヌビスゾウカブト」が究極必殺わざの有無で劣化版となるが、同時に「エレファスゾウカブト」が究極必殺わざを使えるようになっている事や「ギアスゾウカブト」がディフェンスタイプである事と、「アルキデスオオヒラタクワガタ」の究極必殺わざがアダー完結編になってからの登場だった事を考えると、タッグマッチではカブトムシ限定大会以外でも属の面での差別化は可能である。また、アダーコレクションの有無で差別化はされる。
      • バランスタイプなら「性格なしのオオクワガタ」と超必殺わざ・究極必殺わざ以外が同じになるが、どちらも劣化版にはならず、併用可能になるというメリットがある。この場合は「ギガスサイカブト」が究極必殺わざの有無に加えて2種の虫の劣化版となるが、カブトムシ限定大会に限り劣化版になっていない他、アダーコレクションの有無でも差別化はされる。
      • なお、特にアタックタイプやスーパーアタックタイプの場合は「実際の性格とかけ離れている」という意見も出てくるだろうが、実際の性格と異なる虫は上述した通り他にも存在する上、「スジブトヒラタクワガタ」も実際には気の荒い虫だが、映画では臆病な性格で戦いが苦手な設定となっている。「ホペイオオクワガタ」も本作では食いしん坊という設定で、音声にお笑いタレントの石塚英彦氏による「まいう~」という声が使用されるというように脚色されている。
    • また、アダー完結編では専用の物語はあるものの、アダー完結編のバージョンのカードがなく、「日本にもオセアニアにもいない」という理由から、「オオクワガタ」の劣化版気味、ストーリーモード以外では完全劣化版になった。
    • 「超必殺わざを含め全く同じステータス」で出してもよいような虫は日本には「ネブトクワガタ」「ヤエヤママルバネクワガタ」、オセアニアには「アウタラキンイロクワガタ」「クロパプアサンボンヅノカブト」などがいるため、これらの中から付属カードを選んだほうが良かったかもしれない。特に「クロパプアサンボンヅノカブト」などは上記の事情を考えると、「超必殺わざ・究極必殺わざ含め全く同じステータス」の方が良かっただろう。
      • なお、ゲーム機から排出されない「オセアニア出身の虫」のカードは「チャン・G」とアダー完結編攻略本付録の「パプアキンイロクワガタ」だけ。
    • また、大型甲虫であればアダー完結編でも十分に戦力になっていた事を考えると、大型甲虫を付属カードにした方が良かったかもしれない。「既存の虫と超必殺わざを含め全く同じステータス」という条件付きで出してもいい虫は大型甲虫の中にも「ヤヌスゾウカブト」「ヘルクレスエクアトリアヌス」「マレーコーカサスオオカブト」「レギウスツヤクワガタ」「インターメディアツヤクワガタ」「モーレンカンプオウゴンオニクワガタ」などがいる。
      • 「ヘルクレスエクアトリアヌス」はアダー完結編以前に出すと「ヘルクレスエクアトリアヌスブルー」を「アダー完結編で最終ボス」にするのが難しくなるかもしれないが…上記の「強さ関係」の点で述べた事情を考えると「スマトラオオヒラタクワガタ」も「アダー完結編で最終ボス」として十分に通用する虫である。「スマトラオオヒラタクワガタ」は「超必殺わざを含むかどうか」に関わらず「既存の虫と全く同じステータス」にするのが絶望的であった。
  • パンカブト
    • 5周年コレクションカード第2弾で初登場したが、初登場時で「ケンタウルスオオカブト」と超必殺わざと属以外が全く同じステータスな上、こちらも同属の虫は登場しておらず、前のバージョンで排出されていた「性格なしのアトラスオオカブト」と同属の虫の有無、アダーコレクションの有無で「ケンタウルスオオカブト」の完全劣化版になってしまった。そもそも同属の虫が見つかっておらず、差別化しようと思ったら「スーパーアタックタイプかスーパーディフェンスタイプにする」「他のサイカブト族と組んだらタッグ相性◎」くらいしかないが…
      • タッグマッチで「性格なしのアトラスオオカブト」や「ケンタウルスオオカブト」と併用しようにも「ヘルクレスオキシデンタリス」と「ネプチューンオオカブト」のタッグのほぼ下位互換となる。
      • 同属かどうかを問わず「強さの合計300まで」でという条件付きで「性格なしのアトラスオオカブト」や「ケンタウルスオオカブト」とタッグを組もうにも「ヘルクレスオキシデンタリス」か「ネプチューンオオカブト」か「ムシキング」と組んだ時のほぼ下位互換になる。
    • 体長89mmでありながら「ケンカが下手」とあるため、上記の「ヒメゴホンヅノカブト」と同じく「強さ140・ナゲわざが必殺わざの虫が他にいなかった」可能性もあるが、「フォレストグリーンから強さ140の虫にも超必殺わざの変更が行われた」という点を考えると、パンカブトの超必殺わざとして登場した「ホットケーキミラクル」を「アトラスオオカブト」か「ケンタウルスオオカブト」のどちらかの変更後の超必殺わざにした方が良かったのではないか。もっとも、「パンカブト」という名前から連想して超必殺わざを「ホットケーキミラクル」にしたのかもしれないが。なお、こちらも前述の「プロペラダイブクラッシュ」と同様、雑誌の「超必殺わざコンテスト」で募集されたわざであり、「ホットケーキミラクル」は名称だけの採用ではあったが、前述の通りこれで採用されたわざは何れも「超必殺わざ変更」には使用されなかった。
    • また、前述の通り「ネプチューンオオカブト」「ヘルクレスオキシデンタリス」が究極必殺わざの有無で「ムシキング」の劣化版となっている上、ディナステス属に強さ140と120の虫がいないため、相性◎のタッグを組んでも差別化が難しいという事を考えると、「パンカブト」ではなく「ミヤシタシロカブト」などを強さ140で登場させ、アダー完結編になってから出す方が良かっただろう。
    • なお、「アトラスオオカブト」はアダー完結編では究極必殺わざが使えるようになったが、超必殺わざは変更されず、『新甲虫王者ムシキング』になってから「ネプチューンオオカブト」の方が変更された。「ケンタウルスオオカブト」「パンカブト」も『新甲虫王者ムシキング』で究極必殺わざが使えるようになったが、「ケンタウルスオオカブト」は何故か本作で「クロゴホンヅノカブト」が使用していた「(スーパー)エメラルドフロージョン」に変更された。「クロゴホンヅノカブト」は中型甲虫になり超必殺わざが「Vスパイラルクレーン」に変更され、究極必殺わざが使えなくなった。
  • ドウイロクワガタ
    • 5周年コレクションカード第2弾で初登場したが、初登場時で「メンガタクワガタ」「プラティオドンネブトクワガタ」と超必殺わざと究極必殺わざと属以外が全く同じステータスな上、こちらも同属の虫は登場しておらず、前のバージョンで排出されていた「性格なしのコクワガタ」と同属の虫の有無、同時に排出された「メンガタクワガタ」「プラティオドンネブトクワガタ」とアダーコレクションの有無で完全劣化版になってしまった。そもそも同属の虫が見つかっていないのだが…
      • もっとも、他の性格だったとしてもスーパーディフェンスタイプでは攻撃力が低すぎる上、それ以外の性格では結局既に登場していた虫と同属の虫の有無で劣化版となる。スーパーアタックタイプの場合は「雑誌付録のヒメカブト」の劣化版にしかならないため、クワガタムシ限定大会と通常排出に限れば唯一無二の性能となり、1VS1以外では「同じステータスの虫を併用できる」他「アダーコレクションの有無で劣化版にならない」という利点があったが。
      • 種小名が同じ「スぺキオシスシカクワガタと組んだらタッグ相性◎」という設定が有っても、「ダゲキわざが必殺わざのバランスタイプとハサミわざが必殺わざのバランスタイプ又はディフェンスタイプでタッグ相性◎」という組み合わせは「小型甲虫同士に限っても多数存在」というよりは「多くが小型甲虫同士*50」のため、上述した他の「種小名だけ同じ組み合わせ」と違ってこれだけでは差別化にはならないだろう。それでも「ムナコブクワガタ」同様、「タッグ相性◎になる相手がいない方がマシ」とは言えなかっただろうし、「スペキオシスシカクワガタ」がディフェンスタイプであれば「2匹とも強さ100・通常の合体わざ」という条件であれば唯一無二のタッグだったし、これに加えて「ドウイロクワガタ」の方がスーパーアタックタイプであれば十分な差別化が出来たが…
      • 固有名詞付き虫を出そうにも「森の救世主」は連載末期、「ザックの冒険編」に至っては登場と同時期に単行本の最終巻が発売されたため、不可能と言っていい状態であった。もっと早く登場していたとしても知名度の低さから主要キャラクターにはならないだろうが…
    • 以上の理由から、 アダー完結編以前では如何なる手段を使っても他の虫の劣化版になってしまう。 その上、アダー完結編になってからは「ドウイロクワガタ」は一切排出されず*51、後述の通りそれまでのカードは弱体化され、ほぼ戦力にならなくなってしまった事も考えると、この時点で登場させず「ガゼラツヤクワガタ」や、とても必殺わざを同じにはできなかっただろうが前述した「インペラトールホソアカクワガタ」か「メタリフェルホソアカクワガタ」と登場順を逆にする、必殺わざをダゲキわざにするなら「メガソマ属の小型甲虫」「クメジマカブト」「グラディアトールメンガタクワガタ」「ネブトクワガタ」「ホーデンフタマタクワガタ」「ペルーシワバネクワガタ」「アマミシカクワガタ」など、同属の虫が既に登場している虫を登場させて、アダー完結編になってから登場させる方が良かっただろう。一応、この時点で登場していたおかげで、稼働終了後も『スーパーコレクション』で使えるようにはなったが。
      • しかも日本にもオセアニアにもいないため、ライセンスカードで強化できず、アダー完結編でも劣化版のままだった。「性格なしのコクワガタ」「プラティオドンネブトクワガタ」は強化できる。
      • また、アダー完結編で登場した「ルイスツノヒョウタンクワガタ」と登場する順を逆にすれば、「むしつかいのあかし」で強化できるようになっていた。それでも結局は劣化版だが…
      • 一応、バランスタイプとディフェンスタイプ以外なら上記の「ティティウスヒラタクワガタ」同様、3VS3では「同じステータスのムシカードを併用できる」という点があった。また、「アダーコレクションあり」でも上記の「バックレイコフキカブト」同様、幾分かマシになっていたが…。
    • また、新規追加が無理ならこの虫の超必殺わざ「スティング」を「メンガタクワガタ」「ゴホンヅノカブト」「メンガタカブト」「マキシムスマルバネクワガタ」のいずれかの「超必殺わざの変更」に使った方が良かったと思われる。
  • スーパーローリングクラッチホールド
    • 「セアカフタマタクワガタ」と超必殺わざ変更前の「ミヤマクワガタ」の究極必殺わざとして設定されていたが、データ上の存在のみで『対戦バトラーズターミナル』含めカード化されず、アダー完結編まではスペシャルステージで敵として登場する「セアカフタマタクワガタ」しか使用できず、『スーパーコレクション』でも改造コードを使用するか、解析データを用いて印刷したバーコードを読み込ませなければ使用できなかった。おそらくわざカードにするのを忘れてしまったのだと思われる。
      • なお、『スーパーコレクション』におけるカードコレクション画面でのバージョンの表記から、本来は『対戦バトラーズターミナル』でカード化される予定だったと思われる。
    • 「ミヤマクワガタ」は復活の際に「スーパーシンザンキョウ」が登場したが、当然超必殺わざ変更後のカードしか使用できず、アダーコレクションと究極必殺わざの両立は正規の方法では不可能であった。また、復活時に超必殺わざ以外のステータスが変更されなかったことから、「超必殺わざ変更前のアタックタイプのミヤマクワガタ」も正規の方法に限ればアダーコレクションの有無を除いて完全劣化版となった。これだったら復活の際にスーパーアタックタイプに変更すれば、攻撃力を更に高めることができ、同時に「超必殺わざ変更前のミヤマクワガタ」「フェモラリスツヤクワガタ」が劣化版となることも避けられたのではないか。
    • 他に究極必殺わざを使えるアダーコレクションの中型甲虫は「エレファスゾウカブト」と「オオクワガタ」の2種だけ。「アトラスオオカブト」「アルキデスオオヒラタクワガタ」「アヌビスゾウカブト」の究極必殺わざはアダー完結編になってから。
+ 収録されたカードのラインナップについて
  • 2006セカンドでカードの種類が多くなり過ぎたためか、ダイヤモンドブルーとフォレストグリーンでは2006セカンドで登場したカードが2バージョンに分けて登場した*52。なお、2006セカンドで初登場した甲虫は全てダイヤモンドブルーに登場し、フォレストグリーンで一斉に排出を終了した。
  • 大型甲虫関係
    • 上述した通り、2006セカンドでは「マルスゾウカブト」が初登場したが、そのためか「オウゴンオニクワガタ」が復活しなかった。
      • その後、前述の通り、5周年コレクションカード第2弾で3年ぶりに復活し、通常版に加えてシークレットカードも登場したが、2005夏限定まで超必殺わざ「ヒャクレツケン」を共有していた「タランドゥスツヤクワガタ」が第1弾に登場していたためか、第2弾では「ヒャクレツケン」は排出されず、「せっかくオウゴンオニクワガタが復活したのに超必殺わざが排出されない」という事態が発生した。
      • その上、カードの絵もフォレストグリーンから超必殺わざが「バッファロークラッシュ」に変更されたにもかかわらず、「タランドゥスツヤクワガタ」が描かれていた。このような事例はこのバージョンの「ヒャクレツケン」が唯一である*53。なお、わざを受けている甲虫は「ヒャクレツケン」がそれ以前に排出されていた時期には登場していなかった「ヘルクレスオキシデンタリス」であるため、新規に描き下ろされたものであるはずだが…ちなみに、同一種の「ヘルクレスオオカブト」「ヘルクレスリッキーブルー」を含めても、過去のバージョンで同様の構図になっている絵は存在しない。
      • 5周年コレクションカードでは「超必殺わざ変更前のバージョンのカードも排出されていた」という事情はあるが、「バッファロークラッシュ」では当然ながら「タランドゥスツヤクワガタ」が描かれており、第1弾で排出されたが「超必殺わざにしている虫が第1弾と第2弾に分かれていた」わざカードでも「ダンガン」「スーパーダンガン」では「メンガタクワガタ」、「サイドスクリュースロー」では「ネプチューンオオカブト」と第2弾で排出された虫が描かれていることを考えると、「ヒャクレツケン」に関しては「オウゴンオニクワガタ」が使用する絵にするべきだったのではないか。
      • ただし、これらのわざカードはそれ以前に最後に排出された時(「ダンガン」「スーパーダンガン」は3億枚突破記念、「サイドスクリュースロー」は2007夏シャイニング)に描かれていた虫になっているが、「ヒャクレツケン」の場合、「オウゴンオニクワガタ」はこれに該当しない。とはいえ、前述の通り新規に描き下ろされているため、そこまで考慮する必要は無かったかもしれないが。
    • しかしながら、実際のダイヤモンドブルー以降の大型甲虫の収録数を考慮しても、「オウゴンオニクワガタ」を5周年コレクションカード以前に復活させる余地はあったと思われる。
      • 「マルスゾウカブト」が前述の理由でフォレストグリーンで排出終了した事や、2007ファーストでは排出された強さ180の虫が「ブルマイスターツヤクワガタ」1種だけだった事を考えると、フォレストグリーンか2007ファーストで「オウゴンオニクワガタ」も復活させれば良かったのではないか。そうすれば「ブルマイスターツヤクワガタ」と同様、2007ファーストでバーコードの色だけでも仕様変更する事ができた。
  • 中型甲虫関係
    • 上述した通り、2006セカンドでは「ティティウスヒラタクワガタ」が初登場したが、フォレストグリーンで強さ160の新規の虫が登場しなかったため、「ダゲキわざが必殺わざの中型甲虫」の数はやや中途半端になり、「ティティウスヒラタクワガタ」自体もフォレストグリーン以降では劣化版になってしまった。
    • また、2006セカンドではこのためか「アヌビスゾウカブト」が排出終了したが、「アヌビスゾウカブト」よりも前に登場した「コガシラクワガタ」「モーレンカンプオオカブト」「ケンタウルスオオカブト」「アルキデスオオヒラタクワガタ」はこの時点ではまだ排出されており、順番通りとは言い難い。
      • 「アルキデスオオヒラタクワガタにアダーコレクションを登場させ、フォレストグリーンでエレファスゾウカブトとオオクワガタを復活させる」ためだったとしても、「ティティウスヒラタクワガタ」を無理に登場させず、「アヌビスゾウカブト」をダイヤモンドブルーまで排出させれば良かったのではないか。
    • また、2006セカンドで「コガシラクワガタ」を排出終了させて「フォルスターフタマタクワガタ」を先に登場させ、フォレストグリーンで「パンカブト」を登場させれば、「コガシラクワガタ」以外の中型甲虫の排出終了時期を変えずに強さ140のアダーコレクションの虫の数を統一でき、「パンカブト」がアダーコレクションの有無で劣化版となることも防げた。「ケンタウルスオオカブト」は「モーレンカンプオオカブト」と異なりフォレストグリーンでは排出されていないため、このようになっていても違和感は無かっただろう。
      • なお、前述のように「ティティウスヒラタクワガタ」を登場させず、「アヌビスゾウカブト」をダイヤモンドブルーまで排出させていても、「オオクワガタ」の超必殺わざの変更前後を別扱いすれば強さ140のアダーコレクションの虫の数は揃っていた。
  • 小型甲虫関係
    • 小型甲虫では、「新タッグチーム」関係で収録されたカードとのミスマッチが発生した。
    • 「カブトムシ」「サビイロカブト」の「甲錆砲」、「ヒメカブト」「ケブカヒメカブト」の「熱血コンビ」に加えて、2006セカンドから「ノコギリクワガタ」「ファブリースノコギリクワガタ」の「120SAWS」、フォレストグリーンから「コクワガタ」「アカアシクワガタ」の「ジャパニーズスーパージュニア」が登場したが、「ノコギリクワガタ」「コクワガタ」は何れも2006セカンドで排出を終了しており、「せっかくタッグチームが実装されたのにムシカードが排出されない」という事態が発生した。「ノコギリクワガタ」「ファブリースノコギリクワガタ」は直前の2006DSまでは同時に排出されたが、「アカアシクワガタ」は「コクワガタ」の排出終了後の登場であった。
      • 前述の通り固有名詞付き虫での代用はできない。「熱血コンビ」は「スーパーアタックタイプ版ヒメカブト」での代用が出来る。
    • 「甲錆砲」と「熱血コンビ」も該当する虫がダイヤモンドブルーとフォレストグリーンに分かれて登場しており、ダイヤモンドブルー以降の時期にはムシカードを揃えること自体が難しくなっていた。
      • 「甲錆砲」はフォレストグリーンで「サビイロカブト」が「ティティウスシロカブト」と入れ替わりに排出終了し、2006DSで一旦排出を終了した「カブトムシ」が復活した関係上難しかったかもしれないが、「熱血コンビ」の方は「ケブカヒメカブト」を「バックレイコフキカブト」と排出バージョンを逆にすれば揃えることは出来たのではないか。もっとも、前述の理由から「バックレイコフキカブト」はアダー完結編まで出さない方が良かったかもしれないが。
    • ただし、「コクワガタ」「アカアシクワガタ」は共にドルクス属であるため、後の2007夏シャイニングで初めて同時に排出された他、5周年コレクションカード第1弾では「ノコギリクワガタ」も再録された。
  • アダー完結編』以降は、ルールの変更によりそれまでのカードが弱体化され、体力の低い小型甲虫に至ってはほぼ戦力にならなくなった。
    • 救いだったのは、それ以前に出たDS用ソフト『甲虫王者ムシキング スーパーコレクション』で旧カードが周辺機器で使用可能だった事か。
    • また、アダー完結編以前のムシカードの内、特殊なムシカードを使用した時は専用の物語が導入された。
    • なお、『アダー完結編』以降のシリーズ作品は家庭用ゲーム機に移植されておらず、稼働終了した今となってはゲームでの使用手段があるのはアダー完結編以前のカードだけとなっている。
      • 「むしつかいのあかし」に限り、『アダー完結編』の2008第2弾のカードも「スーパーコレクション」で使用可能。

誤表記・不具合等

+ ...
  • エラフスホソアカクワガタは、稼働開始時から2004ファーストまでは「エレファスホソアカクワガタ」と表記されていた。学名の読み間違い、エレファスゾウカブトとの混同による表記ミスと思われる。カードでは2004夏限定、ゲームでは2004セカンドより訂正された。
    • なお、「エレファス(elephas)」は象、「エラフス(elaphus)」は雄鹿を意味する。そのためか、英語版では名称が「Deer Stag-beetle」となっており、名前に「Deer(鹿)」が付くが、シカクワガタ系(ラエトゥルス属)とは無関係である。「スペキオシスシカクワガタ」「ディディエールシカクワガタ」はそれぞれ「Speciosus Stag-beetle」「Didieri Stag-beetle」となっている。
  • 2003秋ではゲーム内に限り「ラコダールツヤクワガタ」が「ラコーダルツヤクワガタ」と誤表記され、また、カスタマイズ画面に限り「必殺ふうじ」「必殺よこく」が「ひっさつふうじ」「ひっさつよこく」というように「必殺」が平仮名表記となっていた。何れもカードでは登場時から「ラコダールツヤクワガタ」「必殺ふうじ」「必殺よこく」である。
    • なお、2003秋までは「あせらせ」で登場するチョウが「アオスジアゲハ」ではなく「アゲハチョウ」(ナミアゲハ)となっているが、これはカードの仕様の違いであり、「5周年コレクションカード第1弾」では両方とも排出された。
    • また、フォレストグリーンで登場した「ゆう気のいちげき」は、ゲーム内では「ゆうきのいちげき」と全て平仮名表記になる。
  • 「コガシラクワガタ」のショルダーネームは2005ファースト時点では「長足甲虫」だが、2006ファースト時点では「足長甲虫」となっている。誤表記なのか、いつから変わったのかは不明。
  • タランドゥスツヤクワガタは「フォレストグリーン」で復活した際に超必殺わざが「バッファロークラッシュ」に変更されたが、バーコードの印刷ミスにより超必殺わざが変更前(ヒャクレツケン)のままになっていた。その後修正対応版が登場し、修正前のものはセガに送付して修正版と交換できるという対応がとられた。ちなみに、修正前のものはイラストが向かって右向き、修正対応版は向かって左向きとなっている。
  • フォレストグリーンで登場した「スーパードラゴンアタック」はカードの相性早見表が左から「△ △ ?(★) ◎ 〇 〇」となっており、強さ140に対応する部分(左から4番目)が★(究極必殺わざ)になっていないが、実際には超必殺わざ変更前の「オオクワガタ」も使用可能である。「5周年コレクションカード第1弾」では相性早見表は訂正されていないが、カードの裏面の「究極必殺わざにしている甲虫」には「エレファスゾウカブト(いちぶ、オオクワガタ)」と書かれている。
    • 『スーパーコレクション』の「スーパーローリングクラッチホールド」のカード写真にも同じ誤表記があった。
    • なお、同様の表記は2005セカンドから採用された。それ以前は1匹のみ使用可能な究極必殺わざであっても、2匹使用可能な究極必殺わざと同じ表記になっていた。例えば、強さ120の「インペリアリスツヤクワガタ」専用の「スーパーフォレストブリッジ」では2005セカンドから「△ △ △ △?(★) ◎」となっているが、それ以前は「△ △ △ △ ?(★) ?(★)」であった。
  • 「5周年コレクションカード第1弾」のわざカード「サイクロンホイップ」はわざを受けている甲虫が「グランディスオオカブト」と表記されているが、正しくは「グランディスオオクワガタ」である。公式サイトの「カードリスト」の画像でも誤表記のままになっており、また後述の「ローリングクレイドル」と異なり、訂正はされなかった。
  • 「5周年コレクションカード第1弾」のわざカード「ローリングクレイドル」は裏面の「超必殺わざにしている甲虫」が「アクティオンゾウカブト、グランディスオオクワガタ」と表記されているが、正しくは「ディディエールシカクワガタ」である。ちなみに、誤表記となっているのは「ガンガンスマッシュ」を超必殺わざとする甲虫であるが、実際の「ガンガンスマッシュ」のカードでは「アクティオンゾウカブト」の超必殺わざが2005ファーストプラスから変更されたためか「グランディスオオクワガタ(いちぶ、アクティオンゾウカブト)」となっている。
  • 「5周年コレクションカード第2弾」のわざカード「ウイニングショット」「スーパーウイニングショット」はゲーム内や公式サイトでは「イ」が大文字だが、カードの表記に限り「ウィニングショット」「スーパーウィニングショット」と「イ」が小文字になっている。「パリーオオクワガタ」のムシカードの超必殺わざの表記も同様。
  • その他、イラストの印刷ミス、バーコードの印刷ミス(イラストと異なるカード)、左右のバーコードが異なるといった不具合の他、稀に筐体からカードが2枚排出されることもあった。

総評

ゲームとしては非常に単純なのだが、馴染みのある題材とコレクション性の高さから、社会現象になる程の大ヒットを遂げた。 当時はまだマイナーだったトレーディングカードアーケードゲームというジャンルを一気にメジャーに押し上げた功績も大きい。
後続にリリースされる数々の同ジャンル作品のメジャー化に先鞭をつけたという点で、意義の大きい作品でもあり、更にはゲーム業界のみならず他業界にも多大な影響を与えた。


余談

  • 公式大会キットのルールにて、「トーナメント戦」と「勝ち抜き戦」が存在していたが、「勝ち抜き戦」に問題が多かった。
    • 余談だが、上記の「手元を見えなくするカバー」は、ムシキングのパーツではなく大会キットの中に入っているセットの一つである。
    • 要はストII対戦台形式をムシキングに持ち込んだもので、規定時間内でどれだけ勝ち抜いたかを競うのだが、とにかく長丁場であり、子供なのでじっと待ってくれない、勝っている子も飽きてやめてしまう等が多々発生した。
      • 結果的にダラダラした展開になりがちであり、終了後に親からクレームが来てしまうのがザラであった。
  • 苦情が来なくとも、店側がこりごりになって大会をやる意欲が無くなり、やめてしまう事態も多々あった。もっとも、参加者も集まらないだろうが……。
    • 店側としたら「いつもトーナメント戦ばかりだから新しいことをしよう」という難しく考えずに開催したのだろうが、規定時間がこんなに長く感じるとは…とこぼす方も。さかんに行われていた大会が運営方法が2種類あるのにほぼトーナメント戦なのはこの勝ち抜き戦のグダグダに懲りている場合が多い。
      • 本当にやってみないと店側はこのグダグダになるなんて…とは思えない、楽しそうな内容がキットに書かれている。ただし、「運営が難しい」とも。
  • ラブ&ベリーの大会はこの形式に近いが、こちらは時間ではなく人数限定なのでそこまでではない。しかし、別の問題点があるので全く問題ないとはいえない。
  • 雑誌付録等のカードに高い強さのムシカードが少なく、初心者への救済措置が乏しかった。
    • 『古代王者 恐竜キング』では、雑誌に強さ1600(本作における強さ160相当)以上のカードがついてくる事がしばしばあり、「恐竜カード」「わざカード」「キャラクターカード*54」の5枚が同時に使える「カスタマイズカード」というカードもあった。本作での強さ180の虫の付録カードは『アダー完結編』まで待つ事になった。
    • また、わざカードの付録も少なかった。
+ 詳細
  • 上述したように、雑誌付録限定の「固有名詞付きの虫」等の特殊なカードは10種類以上が登場したが、その殆どが小型甲虫で、中型甲虫は『アクションフィギュア』に同梱されていた「オオクワガタ」「ミヤマクワガタ」「アトラスオオカブト」「コガシラクワガタ」、『5周年記念カードホルダー』付録の「ムシキング」、『スーパーコレクション』付録の「ホペイオオクワガタ」、強さ200は『甲虫王者ムシキング パーフェクトガイド 2008』付録の「ヘルクレスオオカブト」と「5周年記念プレゼントキャンペーン」のカードだけ。その上、「ホペイオオクワガタ」を除きバーコードは通常のカードと同じ。
    • 上記の中では「ヘルクレスオオカブト」と「5周年記念プレゼントキャンペーン」でもらえるカードだけが強さ200だが、登場したのは『アダー完結編』になる直前であり、それ以降は前述の通りそれまでのカードが弱体化されたことから、アーケード版で強力なカードとして使用できたのは半年未満であった。もっとも、『スーパーコレクション』では引き続き使える上に、元の攻撃力や体力の高い大型甲虫である事から、『アダー完結編』でも十分に戦力になるが。
    • 後年、3例目の強さ200となる『甲虫王者ムシキング 20th ANNIVERSARY BOOK』に「ヘルクレスリッキーブルー」が付録として収録された。稼働終了から10年以上経過しているので『スーパーコレクション』でしか使えないが。
  • 『ザックの冒険編』では上記の「メリーゴーランド」に加え、ブルマイスターツヤクワガタの「ブルックス」、オウゴンオニクワガタの「ゴルドー」、ヘルクレスオオカブトの「エンペラー」、パラワンオオヒラタクワガタの「パラワン」、『森の救世主』では上記の「チョロじい」「ヴィータ」「マティ」に加え、アクティオンゾウカブトの「ボッチ」、ヘルクレスリッキーブルーの「アルマ」等、強さ140以上の固有名詞付き虫も登場しているが、カード化されなかった。
    • 上記の虫の一部は「アダー完結編」にて「かぶ太を除く漫画に登場した固有名詞付き虫」を使用した時に限り、敵限定で登場する。
  • 他にも、登場時点でゲームでは1種しか登場していない属の固有名詞付き虫も多数登場しているが、「ジョー*55」「ヤイバ*56」「チャン・G」のようにカード化されることはなかったため、相性が◎のタッグを組むことは出来なかった虫も多い。
+ 登場時点でゲームでは1種しか登場していない属の固有名詞付き虫
  • 『森の救世主』ではパプアキンイロクワガタの「パンプキン」、『ザックの冒険編』では「ゴルドー」に加え、マキシムスマルバネクワガタの「マックス」、コガシラクワガタの「リトルヘッド」、フェイスタメルシワバネクワガタの「ラオ・Z」、ヒルトゥスヘラヅノカブトの「スクーパー」、サンボンヅノカブトの「スリーサイズ」等が該当する。ただし「マキシムスマルバネクワガタ」と「サンボンヅノカブト」はのちに同属の虫が登場した。
    • 特に「オウゴンオニクワガタ」「ヒルトゥスヘラヅノカブト」などは固有名詞付き虫のカードが出ていれば劣化版にならなかったのだが、「ムナコブクワガタ」は上記の通り「同属の虫の有無」での劣化版を免れる事は出来なかった。
      • 「ノコギリタテヅノカブト」もいまいち差別化が出来ずじまいだった。
    • 「サンボンヅノカブト」も同属の虫が超必殺わざ、究極必殺わざ以外が全く同じステータスの「クロパプアサンボンヅノカブト」しかいないことを考えると、固有名詞つき虫や「フォレストグリーン以降のオオクワガタ」と「ホペイオオクワガタ」と同じく、超必殺わざ、究極必殺わざも同じにしてよかったのではないか。
    • 「登場時の最新バージョンでは同属の虫が排出されていなかった」という虫もいる。『ザックの冒険編』ではエレファスゾウカブトの「エレファス」、『森の救世主』ではミクラミヤマクワガタの「ミクロ」などが該当。
    • もっとも、固有名詞付き虫はあまり増やせるわけではなかっただろうから、主要キャラクターとは言えない虫は出せなかっただろう。中には登場させると「外見に「個体」としての特徴がなく、通常版との区別がつかなくなる」と言った問題点を抱えている虫もいるが…
      • 特に「ザックの冒険編」は固有名詞なしの虫がほとんど登場しない上、ヒルスシロカブトの「ヒルス」やケンタウルスオオカブトの「ケンタウルス」など、「これだったら固有名詞なしの方が良かったのでは…」と思うような種小名が固有名詞になっている虫もいる。「グランディスオオクワガタ」「メンガタカブト」「ミヤマクワガタ」などの固有名詞なしの虫も少なからず登場した。
    • また、強さ160以上の虫の場合は固有名詞付き虫が登場しても、同種間のタッグでは強さの合計が300を超えるため、相性◎にはならない。
  • セガの『龍が如く』のプロデューサー名越稔洋氏は、とあるインタビューにて『ムシキング』について触れている。企画のプレゼンに3回も落ち、最後はプロデューサーの植村比呂志氏が泣いて頼んでようやく採用になったといい、名越氏が手掛けるセガの主力タイトル『龍が如く』も実は一回プレゼンにて落ちている。
    つまり「大ヒットになった作品はプレゼンに1回は落ちている」と言いたかった模様。
  • 『ファミ通』の2011年の『セガ大特集』で、セガ看板キャラ紹介にて「ポポ」と「ムシキング」が紹介され報われたが、「アダー」は紹介されなかった。
  • 店から撤去する際は、なんと一般の宅配便にて送り状を貼り付けてメーカーに発送する。
    • メーカー側が主導で行う場合は、梱包材を先に送ってきて業者を手配してくれるが、そうでない場合は宅配便である。機械が宅配便で搬送できるサイズ内だからこそできる荒技である。
  • ゲームのバージョンアップは、NAOMI仕様の場合はカセットだが、システムSP仕様のキットではなんとSDカードである。他は、頭につけるPOP看板等の所謂「側素材」のみ。
  • 実は『ファンタシースターポータブル2』とこっそりコラボしている。
    • 「カブトムシ」や「ムシキング内で登場した技の銅像(?)」のルームグッズ等が登場したり、実は一部のモンスターにムシの鳴き声が流用されている。
  • ロケテスト版より以前、おそらく企画段階の時代にプロトタイプと思われるトレーディングカード(?)が存在していた。
    • 実際に何かしらで流通(詳細は不明だが例えば菓子のおまけ等)していたらしいので持っていたという人もいるのではないだろうか?
  • 実は『PS2版ムシキング』も企画されていた。
    • 学年誌の懸賞でその試作ゲームが賞品となっていた。因みにアダー登場よりも前の時代のゲーム内容であると思われる。
  • 漫画『ハヤテのごとく!』では実名で登場しており、ヒロインの大富豪・三千院ナギが自宅で(実機を買って)プレイしていた。
    • 頻繁なパロディが入るギャグ漫画であるが、主人公が「伏字無しでいいんですか?」と発言した所ナギが「いいんだよ、作者の兄がセガで働いてるから許可はちゃんと取っている」と返している。
  • また、元スクウェア・エニックスの安藤武博氏がムシキングなどのゲームがカードバトル系ソーシャルゲームの始祖であると言っている)。
    • ゲームの本質もだが、運営側が「躊躇なく終了」出来てしまうこと、それで集めたプレイヤーの課金(=今までのプレイでの集めたカード、ソシャゲの課金)の意味が失われるという問題点の始祖でもあるというか…

その後の展開

  • 2023年4月29日より、本作の20周年を記念したポップアップショップが全国のマルイ4店舗で開始される。
  • 2023年6月2日に『カードファイト!! ヴァンガード』のブースターパック『英雄激突』には当時のムシキングカードを再現したコラボカードが収録されている。
    • バーコードもそのままのため、「スーパーコレクション」で使用できる。
+ タグ編集
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  • 甲虫王者ムシキング

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最終更新:2024年03月24日 18:05

*1 登場時の性格の表示と、戦闘中の画面での強さの表記に使用される。

*2 実際には攻撃的な性格ではある。

*3 カードでの説明文に性格が大人しいことを思わせるような表現は全く見られない。それどころか、「2つに分かれたアゴの先をうまく使って戦う」とディフェンスタイプらしくない記述があり、これがもしその通りであれば、アタックあるいはバランスタイプでもおかしくはなかった。

*4 カードの説明文には「フタマタクワガタの中では大人しい性格」と書かれてはいる。ただし新甲虫王者ムシキングでは「見た目の通り気が荒くて凶暴」と真逆の記述がされている。

*5 映画では臆病な性格で戦いが苦手な設定で描かれており、カードの説明文でも「小心者」と記載されている。

*6 実際にはゴホンヅノカブト属の性質に共通して大人しい性格ではある。

*7 種小名は全て小文字で表記するのが原則である。また、2005ファーストと2005ファーストプラスはカードのイラストがほぼ同じであるが、ムシカードの場合はこれでも判別できる。

*8 前述の通り、データ上の存在のみでメーカーの過失によりカード化はされなかったため、改造コードかデータを解析したバーコードを使用しないと使えない。

*9 「ヤイバ」のカードには「忍者甲虫」と書かれているが、ゲームでは表示されない。

*10 「ぴっかぴかコミックス」限定のタイトルだが、本作や他の漫画との区別をつけるためにこう呼ばれる事が多い。

*11 「スジブトヒラタクワガタ」は「あまみの奇跡」、「ホペイオオクワガタ」は「天上将星」。

*12 初期の攻略本では「見た目が似ている虫」といった曖昧な記述で、必ずしも相性が◎の組み合わせが紹介されているとは限らなかったが、2005セカンド以降は攻略本でも明言されるようになった。

*13 「オオクワガタ」なら生息地である日本の国花の桜、「ミヤマクワガタ」なら同名の植物というように、その虫に関係しているものもある。

*14 性格、超必殺わざ、アダーコレクション、バーコード等の違いによって異なる。このバージョンで初登場の場合は代わりに5周年記念のロゴマークが表記される。

*15 『森の救世主』では飛ぶ描写がない。

*16 実際に羽化後すぐに戦ったらカナブンなどが相手でも即死である。本作でも羽化直後の甲虫は強さが引き下げられており、未成熟であるような描写がされている。

*17 同時にミヤマクワガタ→旧ヒラタクワガタ、ヒラタクワガタ→旧ノコギリクワガタというように強さ・超必殺わざが変更された。

*18 渡り鳥のように自主的にやってきた場合は在来種として扱われる。

*19 旧版はNAOMIで少々難易度が高い。

*20 2005ファーストプラスまでは「やさしい」でも最後の敵は強さ200。2005セカンドから2006DSの「さいしょのおはなし」では大型甲虫が敵として登場しない。

*21 敵の虫を含めれば「復活の森」の「コーカサスオオカブト」が初出。

*22 2004年と早い段階で発表されていたが、本作の人気が衰えないため稼働が見合わされていた。しかし、本作のブームの頃にタイトーからシステムが類似した『ダイノキングバトル』が発売され、急遽稼動が予定よりも早められることになった。両作品が第43回アミューズメントマシンショーにおいて出展された際、セガブースでは「類似品にご注意下さい(意訳)」の警告文が張られていた。これによってタイトーはセガに本作の特許を侵害しているとして訴えられたが、後に両社の間で和解が成立した。

*23 「2007ファースト」で初登場のカードは『対戦バトラーズターミナル』で先行登場した。

*24 当時は小学館の雑誌『幼稚園』でも本作が取り上げられ、付録に限定カードが付く事もあった。

*25 ゲーム内では全て緑で登場。後述の「パンプキン」も緑色だった。

*26 一応、カードの説明文には「力は強くはない」と記載されてはいたが…。

*27 こちらは「ヤイバ」を含め「エアクスタテヅノカブト」に近いグラフィックが使われていたというのもあるのかもしれないが。また技術面の問題で名前の由来となった頭角の鋸状の突起や前脚の長い関節も再現されておらず、全く角の形状が違う別種「エアクスタテヅノカブト」と間違えられていたと勘違いしているユーザーも散見される。アダー完結編以降では大型のグラフィックに変更された。なお、コミカライズ版では「エアクスタテヅノカブト」と十分に見分けがつく姿で描かれていた。

*28 体長が91mmもあり、「エラフスホソアカクワガタ以外の強さ140以下の虫」全種上回るどころか「ヒルスシロカブト」「グランディスオオクワガタ」「オウゴンオニクワガタ」などの強さ160以上の一部の虫も上回る。小型甲虫とはこれいかに…

*29 強さ180の虫の中でカードに記載されている体長が100mmを下回るのは下記の「オウゴンオニクワガタ」の他には「グランディスオオクワガタ」1種だけ。

*30 それだけでなく「アトラスオオカブト」「エラフスホソアカクワガタ」「ギガスサイカブト」「フェモラリスツヤクワガタ」など、強さ140以下の虫でもこれを上回る虫もいる。

*31 これを下回る体長の虫はアダー完結編以前では「ムナコブクワガタ」「ミクラミヤマクワガタ」「バックレイコフキカブト」「ドウイロクワガタ」くらい。アダー完結編を含んでも「ルイスツノヒョウタンクワガタ」くらい。「必殺わざがダゲキわざで登場したカブトムシ」では最小。

*32 後の2007ファーストで「ラティペニスツヤクワガタ」がこのステータスで登場した。

*33 「アクティオンゾウカブト」に次いで「パラワンオオヒラタクワガタ」と同時期に排出を終了した虫。また、初めて「一度復活した虫が再び排出終了」した事例でもある。

*34 このタッグだと生物学上の分類が同じになるのは「多食亜目」までとなり、カブトムシの場合はクワガタムシよりもフンコロガシやカナブンの方がよほど近縁種になる。攻略本でも「カブトムシとクワガタムシのタッグは相性が悪い」と掲載されていた。

*35 ファラグログナトゥス属(ニジイロクワガタだけ)など。カブトムシ・クワガタムシに限らなければホモ属(「ヒト」に相当する人間だけ)、ペンタラグス属(アマミノクロウサギだけ)、ギンゴウ属(イチョウだけ)など

*36 その割には「百獣大戦アニマルカイザー」には一切登場しなかった。

*37 厳密には亜種名だが、総称(カブトムシ亜科)としての「カブトムシ」との区別が必要な時に用いられる事もある名称である。「日本のカブトムシ」「国産カブトムシ」と呼ばれる事もあり、本作の英語版でも「Japanese beetle」という名称になっていたが、そうすると後述する「ヒサマツサイカブト」なども含まれかねない。

*38 「マレーコーカサスオオカブト」が登場する前の激闘3弾時点ではチョキとパーのSSRは5種存在していた一方でグーのSSRは僅か2種しかおらず、「メガソマ属以外からグーSSRのカブトムシ」を抜擢するに当たって本種が選ばれた可能性が高い。

*39 上記の通り2005ファースト以降は超必殺わざの方が強化されるようになった。

*40 1人プレイ時を除く。1人プレイでは必殺わざがすくみ負けしている時に出して「必殺わざを受けてよろめいており、また必殺わざのチャンス」となる場合で必殺わざを出した場合は相手は「カウントがなくなるまでボタンを押さなかった」のと同じ扱いになる。

*41 真っ先に大型甲虫が外されたが、2005ファーストから中型甲虫、2005セカンドから小型甲虫も排出終了し始めた。2005セカンドプラスの時点で「5周年記念まで復活しない」と言う虫がすべての強さで出そろっていた。

*42 前述したとおり、「ヒラタクワガタ」はロケテストでは強さ140。本作で唯一強さが変更されている。

*43 2007ファースト限定の黒い羽の「ヘルクレスオオカブト」「ヘルクレスオキシデンタリス」、2007夏シャイニングのムシカード(虫が光輝くエフェクトがある)等。このためか、「ヘルクレスオキシデンタリス」は通常版(黄色い羽でシャイニング仕様でない)が初めてカード化された。

*44 性格無し/超必殺わざ変更前の通常版(ディフェンスタイプ)/超必殺わざ変更前のアダーコレクション/超必殺わざ変更後の通常版/超必殺わざ変更後のアダーコレクション/緑バーコード

*45 必殺わざがダゲキの強さ180→強さ200→ハサミの強さ180→強さ200→ナゲの強さ180→強さ200という順

*46 2004ファーストから2006DSまでは新たに登場した虫は1バージョンで「中型甲虫1種と小型甲虫2種」の3種(「ムシキング」と復活甲虫を除く)であったが、2006セカンドでは7種類。

*47 強さ160で、「5周年コレクションカード」以外のバージョンでタッグ相性が◎になる相手と同時に排出されなかったのは「セアカフタマタクワガタ」だけ。強さ160に限らなければ「ミヤマクワガタ」「ミクラミヤマクワガタ」も該当する。

*48 「ダイヤモンドブルー」と「フォレストグリーン」でアダーコレクションが登場していた。

*49 「ブルマイスターツヤクワガタ」や「ラコダールツヤクワガタ」はそれぞれ「ブルマイスター」「ラコダール」になっている。他にも「ギラファノコギリクワガタ」が「ギラファノコギリ」など、種小名だけでない省略があったりとまばらになっている。

*50 「強さ140以上・必殺わざがダゲキわざ・バランスタイプ」という条件だと「性格なしのオオクワガタ」「性格なしのグランディスオオクワガタ」のどちらかを含むタッグだけ。

*51 他にも「ヘルマンミヤマクワガタ」など数種が該当。また「(スーパー)ムシキング」「かぶ太」を除く固有名詞付き虫も該当。

*52 ダイヤモンドブルーのリリースの際、公式サイトでも「カードを集めやすくなった」と言及された。

*53 元々超必殺わざでない虫なら『スーパーコレクション』に付属された「ローリングクラッチホールド」と「ダ・ブエルタ」(ホペイオオクワガタが使用)の事例がある。

*54 本作のライセンスカードに相当するカード。

*55 初登場時は同属の甲虫が「ノコギリクワガタ」「ギラファノコギリクワガタ」の2種だけだった。しかも「ノコギリクワガタ」は強さ120のため「ギラファノコギリクワガタ」とのタッグは強さの合計が300を超える上に初めてカード化された当時は「ギラファノコギリクワガタ」は排出を終了していた。

*56 同属の「ヒシガタタテヅノカブト」よりも先にゲームに登場した。