超絶倫人ベラボーマン

【ちょうぜつりんじんべらぼーまん】

ジャンル アクション
対応機種 アーケード
発売・開発元 ナムコ
稼動開始日 1988年5月
配信 バーチャルコンソールアーケード
【Wii】2009年10月6日/800Wiiポイント(税5%込)
アーケードアーカイブス
【Switch】2023年6月8日/838円(税10%込)
【PS4】2023年6月8日/837円(税10%込)
判定 バカゲー
ポイント 古きよき特撮コメディの世界観を再現
ヘンな敵キャラ目白押し


概要

1986年にリリースされた純和風アクションゲームの傑作『源平討魔伝』の制作チーム『源平プロ』が再結集して手がけた横スクロールアクションゲーム。

蘇った平家の亡者・景清の復讐劇というダークな設定だった前作と180度変わり、昭和の高度経済成長期の日本を舞台にしたノスタルジックな世界観の中、アルファ遊星からやってきた謎の宇宙人から「銀の力*1」と「超変身物質」と「へらとボー*2」と共に御近所と地球の平和を守る使命を与えられた主人公のサラリーマン・中村等が、正義の味方・超絶倫人ベラボーマンとなって悪の科学者・爆田(ばくだ)博士の野望を打ち砕くために戦う特撮コメディタッチの物語となっている。

企画・制作及び特殊デバイス開発は音楽担当の中潟憲雄が手がけた。


ゲーム概要

  • システム自体はオーソドックスな横スクロールアクション。ステージ総数32面。
    • 中にはボス戦のみのステージやアイテムのみのボーナスステージもある。
    • ステージは全部で3種類。ロボット軍団が登場する町内、海底軍団が支配する海底、サイボーグ忍者軍団の本拠地である忍者屋敷の3つの世界を、爆田博士が発明した物質転送装置によってたらい回しにされながら突き進み、ステージ最後にいるボスを倒して進んでゆく。
      • 海底ステージでは水中形態「シーベラボー」に変身しミサイルと爆雷を武器に進む横スクロールシューティングとなる。
  • ライフ制で画面左下の体力メーターが0になった時点でゲームオーバー。
    • カウントダウン終了前に「銀の力」を追加する(=クレジット投入)と、ミスした地点からその場復活で継続プレイ可能。
  • 2D横スクロールアクションゲームとしては極めてオーソドックスであり、キャラのサイズがでかくなったり、トップビューの迷路を進んだりと変化に富んでいた『源平~』と比べると、単調な印象は否めない。
    それでありながら本作を独特な作品として印象付けている大きな要因が、「主人公の攻撃手段が伸縮自在の体によるパンチとキックと頭突き」という設定と、それをシステム上で表現するべく開発された独自コンパネ「タッチレスポンススイッチ」、通称「ベラボースイッチ」である。
    • ボタンを叩く強弱により、攻撃のリーチとジャンプの高度が大中小の三段階に変化するというもの。
      • 機構としては、ボタン内の縦に2つ設けられた接点間の通過時間を検知している。つまり、正確にはボタンを押す「強さ」ではなくボタンを押し込む「速さ」に反応しているわけである。
    • 強弱のつけられない電子鍵盤楽器において、鍵盤を押しこむ度合いによって強弱を擬似的に再現する「タッチレスポンスキー」からヒントを得て開発されたという。
    • ちなみに初代『ストリートファイター』ですでに似た形態のスイッチが本作に先んじて搭載されていたが、仕組みは異なりあちらは感圧式センサーによる強弱判定である。
  • 道中にあるアイテムを取ることによってパワーアップが可能。
    • 体力回復の他、攻撃に貫通性能が付く、ゴール地点まで一気にワープできるといった特殊アイテムも存在する。
    • ザコを倒すと落とす福引券を既定枚数集めると、アイテムキャリアーの福引男が出現し、ランダムでアイテムを落として行く*3
      • 彼にもこちらの攻撃を当てることが可能だが、一定数当てると激怒してアイテムを一切出さなくなり、ステージクリア後のおにぎりなどの回復アイテムも貰えなくなってしまう。逆に言えばコレを利用しての縛りプレイ*4も可能。

評価点

ベラボースイッチの独特な操作性

  • ベラボースイッチの独特な操作性によりキャラクターとの一体感が強く気持ちいい。
    • 操作系統が変更された移植作ではなかなか味わえない感覚である。

古き良き特撮コメディの懐かしさあふれる世界観

  • 60~70年代の高度経済成長期の日本・埼玉の新田駅付近を舞台にした昔懐かしい特撮ヒーローコメディをオマージュした世界観と、それを彩るナムコならではの魅力に溢れた、多彩かつ珍妙で濃いキャラクターたち*5
    • どのキャラも豊富なアニメパターンでよく動き、そしてよく喋るのでとても賑やか。しかも、プロの声優を起用しているので棒読みもなし。
      • 主人公のベラボーマンは攻撃ボタンを連打する度に「ベラボーベラボーベラボー!」と、うっとうしい位に叫び、体力が尽きた際には「あいたー!」と叫んでくれる。
      • 忍者屋敷の中ボスで本作品で特に高い人気を誇る紅一点敵キャラ・わや姫の動きとそのテンションは、もはや異常と言っていいほどエキセントリック。手裏剣を投げる際のセリフ「いくわよ!」が「ちくわよ!」に聞こえる(そして投げてくる棒手裏剣がちくわに見える)という空耳ネタもリアルタイムでプレイした世代にとってはお約束(笑)
    • その他にも、中村に変身物質を授けた下半身がUFO型の宇宙人・α遊星人、主人公中村の勤める保険会社の商売敵ミロ保険のベテランセールスマン・妙島扮するライバル・ブラックベラボー、頭のちょんまげがミサイル砲になっていて、降参して土下座する振りをして騙し討ちしようとするピストル大名*6、歴史上の偉人の脳を自らに移植し、頭部以外の全身をサイボーグ化した上に髪型が核爆発のきのこ雲という典型的なデザインのマッドサイエンティストながらランジェリー研究家という意外な一面を持つラスボス・爆田博士など、ビジュアル面でのインパクトもさることながらやたら細かく設定の作りこまれた濃いキャラクターたちが目白押しである。
    • 設定資料には実際の怪獣図鑑などでお馴染みの内部図解などの詳細な設定があり、雑誌やサントラにも掲載された。

散りばめられた小ネタ

  • 源平討魔伝における障害物である要石と鉄球がそのまま登場したり、「だじゃれの国」を意識してか、あちこちにダジャレメッセージやスタッフのお遊びメッセージが散りばめられているなど、作り手側の遊び心が随所に盛り込まれているのも見逃せない。
    • ふきだしで表示されるキャラクターのセリフにも、源平討魔伝から引用したと思われるものがある。
      • 町ステージのボス・ゾルタンの「これで勝ったと思うなよ」や爆田博士の「そんなに死にたいのなら殺してやろう」など。また、ラスボス戦のBGMでは源平討魔伝のラスボス戦BGMのフレーズの一部が流れる。
      • ちなみに、主人公が100円玉(銀の力)で変身するという設定は『源平討魔伝』における「亡者である主人公・景清が「ぷれいやなる」異次元の者の布施(100円)で蘇った」という設定のセルフパロディである。
  • 源平討魔伝から引き続き担当となる中潟憲雄が手がけた音楽もいかにもヒーローものらしくカッコいい。
  • コンティニュー後はその場復活で継続する。全面クリアまでがかなりの長丁場なので良心的。
    • コンティニューを決定した時のメッセージも豊富(あまり連コを続けると「このゲーム、そんなに面白いですか?」などと問われたり……)。
    • また、ゲーム終了時の演出もただGAME OVERと表示されて終りではなく、元の姿に戻って帰宅した主人公を妻が玄関先で出迎えるシーンが挿入されるなど、演出のひとつひとつにスタッフの拘りが感じられる。

問題点

ボリューム過多

  • ステージ数が多いためアーケードのアクションゲームとしては冗長。
    • 前作に当たる『源平討魔伝』もステージ数が多くプレイ時間は長かったが、あちらがルート選択によりある程度攻略時間を短縮できるのに比べ、本作にはルート分岐がなく32面をノンストップで攻略しなければならない。
    • 32面ものステージ数に反比例してステージの種類が町・海底・忍者屋敷の3種類のみなのであまり代わり映えがしない。

あまりよろしくない難易度バランス

  • 体力制を取っているが自機の当たり判定が大きく容易に被弾する上、喰らった後の無敵時間が無いに等しい。敵の攻撃の中には複数の体力メモリを奪うものもある上、連続でダメージを受けてしまう状況も珍しくないため、道中の回復アイテム程度では間に合わないという事態になりがち。
    • 敵弾は基本的に自機の攻撃で相殺出来るのだが、貫通拳(攻撃に貫通性能を付加するアイテム)なしではその相殺に手間取り、相手に攻撃を当てられないという場面も多い。
  • 特にラスボスに差し掛かる前のボスラッシュの連続ステージがかなりの難所となっている。
    • このため1コインクリアはかなり厳しい。コンティニュー後、その場復活できるのが救い。

壊れやすいベラボースイッチ

  • 押し込む速度によって強弱を判定するという性質上、筐体のボタンが磨耗しやすい上、仕様上強く押す必要がないにもかかわらず公式側が「ボタンを強く押す」と喧伝していたこともあって必要以上に強い力で連打するプレイヤーが続出してしまい、デバイスの故障が頻発した。
    • 対策として6ボタン式の筐体に基板を移し、ジャンプ・攻撃の大中小を各3ボタンに割り振って稼動させる店もあったが、壊れやすさを理由に撤去してしまう店も多かった。
      • そのため基板の出回りはあまり多くなく、今では基板のみの価格もかなりのプレミアものになっている。更にベラボースイッチが新品で付属していると倍以上に価格が跳ね上がる。それほどまでにベラボースイッチの現存数は少ない。
      • レトロゲームを重視しているゲームセンターでも、本作の基板は持っているがベラボースイッチがないので店頭稼働させられない……などというケースも少なくない。
    • 当時のゲーム雑誌で手製のベラボースイッチの作り方の特集が組まれたこともあったほどである。

その他バグや不具合

  • 初期バージョンでは永久パターンが存在した。
    • 永久パターン防止キャラであるウ号は、海底ステージでは通常のボスとして配置されているステージもあった。ただしノーマルの状態だと倒すのは難しく、ボスのウ号の直前には「これで倒してください」とばかりに強化アイテムが置いてあった。
    • その強化アイテムは福引男がランダムで出したため永パが出来てしまった。修正バージョンでは点が入らないようになっている。
      • またそれ以外にも微妙な修正が施された箇所が多く、基板のバージョンが複数存在する。

総評

ボタンの強弱で攻撃の強弱を判定するという仕様もすでに先行作品が存在し、2D横スクロールアクションゲームとしても極めてオーソドックスなつくりであるため、ゲーム性自体にはさほど目新しい点は見あたらない。
ゲーム性だけを見れば平凡な出来でありアーケードゲームとしてはプレイ時間が長くて冗長という欠点もあるが、それを補って余りある個性豊か過ぎるユニークなキャラクターや、明るく大らかな雰囲気に満ちた特撮コメディならではの世界観、そしてベラボースイッチによってもたらされるキャラクターとの一体感と「触れて楽しい」という感覚を存分に味わえる点が、本作最大の魅力と言えよう。
独自仕様のコンパネの宿命上、コンパネも含めた家庭用への完全忠実移植が限りなく不可能なことがなんとも惜しまれる点である。


移植版

  • 『超絶倫人ベラボーマン』 (※PCE版 発売日:1990年7月13日/開発:ナウプロダクション)
    • 面数が24面に減らされ、ボタンを押す長短により攻撃の強弱を変える仕様に変更された。
    • マップ構成も一新されており、難易度がAC版に比べて低下。家庭用向けに遊びやすく調整されている。
    • その他、商標が絡む背景オブジェの描き換え、キャラボイスの減少、フキダシによるセリフの一新、すべてのボス戦前に吹き出しによるセリフ演出を追加、新規BGMの追加、一部のアイテムの効果の変更などの変更点がある。
      • 止めをさせず最後まで逃げていくだけだった中ボスがラストステージでの決着で断末魔と共に倒れたり、福引男がラストステージ手前でアイテムをくれると共に激励の言葉をかけてくれたりと、ゲームプレイ中の新規演出により、AC版よりドラマチックになっている。
    • 海外版表記は『BRAVOMAN』(ブラボーマン)。名称の変更にあわせ攻撃時の音声も「ベラボー!」から「ブラボー!」に差し替えられている。
    • ライバルキャラ・ブラックベラボーの”正体”はアーケード版とは変更されており、アーケード版には無かった水中ステージでのブラックシーベラボーとの対決が新たに追加されている。
      + ネタバレ注意
      • AC版では、ブラックベラボーの正体は商売敵であるミロ保険のベテラン・セールスマン・妙島だったが、PCE移植版では、α遊星人に変更。味方であるはずの彼があえて敵として立ちはだかった理由は、「ベラボーマンを鍛えるため」とされている。
      • ただし、AC版でもブラックベラボーの目的自体は同様であり、戦闘前セリフでは「α遊星人からの愛のムチだ」と自ら名乗っている。
  • 隠しモードとして爆田以外のボスキャラと連続して戦う「禁じられた遊び」モードが追加されている。
    • 戦う順番は自由で、事前にα遊星人によるボスについての簡単な解説もある。
  • 2007年5月22日よりWiiのバーチャルコンソールで配信された(※サービス終了につき現在はDL不可)。
  • 『超絶倫人ベラボーマン』 (※バーチャルコンソールアーケード 配信開始日/2009年10月6日 ※サービス終了につき現在はDL不可)
    • タバコ屋の看板や実在の社名や商標を含む背景の描き換え、1面の操作説明のセリフにおいて「レバー」が「十字キー」に変更されている点以外はオリジナルを再現している。
    • また、コントローラーの種類により操作系統を選択できるようになっている。
      • Wiiリモコン:PCE版と同様に、ボタンを押す長さでアクションの強弱を調整する。 大攻撃、大ジャンプ共に発生までにタイムラグが有り、咄嗟に繰り出す事が出来ない為、先行入力等の工夫が必要になる。
      • クラシックコントローラ:ジャンプ・攻撃の大中小を各3ボタンに割り振って操作する*7
  • 『超絶倫人ベラボーマン』(携帯アプリ版)
    • PCE版を元にした移植。
  • 『アーケードアーカイブス 超絶倫人ベラボーマン』 (※PlayStation4/Nintendo Switch版 配信開始日/2023年6月8日/販売:ハムスター)
    • アーケード版後期バージョンの忠実移植。タバコ屋の看板はアーケード版通りだが、実在の社名や商標を含む背景についてはバーチャルコンソールアーケード版と同等。
      • こだわり設定ではゲームスピード調整、永久パターン防止キャラの出現タイマー表示、ステージセレクトの有無を設定可能。
        キャラバンモードは2面スタートと17面スタートの2部門となっている。
      • 操作方式は6ボタン式のタイプA、PCE版と同じくボタンの押した長さで強弱が決まるタイプB、2本のアナログスティックを使うタイプC*8の3種類から選択可能。
  • 2006年にバンダイから発売されたテレビ玩具『Let's TV プレイ CLASSIC』の『ナムコノスタルジアシリーズ』第3弾として本作の移植が予定され、発売予定まで立っていたのだが、残念ながらメーカーの都合により発売中止となった。
    • 本作の世界観を活かしたミニゲームが同時収録され、なんと『ワンダーモモ』の主人公モモがミニゲームの自機としてコラボする予定だったという。

余談

  • 本作の企画と音楽・ベラボースイッチ開発を担当した中潟氏によれば、最初から源平プロの2作目としてチーム内で企画が立てられたわけではなく「70年代の特撮ヒーローものの世界をオマージュしたゲームを作りたい」という個人的な思いから中潟氏自ら企画を立案し、源平プロのスタッフに再結集を呼びかけた、という経緯で制作された作品であったという。
  • 中潟氏の本作への思い入れはかなりのものがあったらしく、本気でアニメ化を考えていたというが、残念ながら実現には至らなかった。
    • ナムコは合併前の時代から「キャラクター展開がヘタクソ過ぎて、せっかくの魅力ある過去のキャラクターの数々を宝の持ち腐れにしている」と一部ファンから評されていた*9
      • 本作が個性溢れる魅力的なキャラクターの数々で人気を呼んだこと、ゲーム中のキャラボイスに有名なプロの声優を起用していたことを考えるとなんとももったいない話である。当時のナムコ上層部からのゲーム自体への評判も芳しくなかったらしく、恐らくそのこともアニメ化が実現しなかった原因のひとつにもなっていたのかもしれない。
    • その後、『ナムコビデオゲームグラフィティ』シリーズ内で、出演声優陣によるオリジナルドラマパートとゲーム音源を収録したCDがリリースされた。
    • 2014年まで海外版『BRAVOMAN』のショートコミックがウェブ連載されていた。そちらを基にしたカートゥーンアニメも製作され、Youtubeのバンダイナムコゲームス公式チャンネルにて視聴可能だった(制作サイトの閉鎖に伴い削除)。
  • 初めて「エンディングのある業務用ナムコ作品」として、過去作品と最終ラウンド数が一致する(全32面はメトロクロスと一致)ゲームであった。
    • これに関してはメーカー側も意識しており、「モトス」の62面という中途半端な全面数は「ドルアーガの塔の60面とバラデュークの64面(作者の勘違いで実際は48面)の中間を取った」という程であった。
  • 「精力絶倫」という四字熟語のせいか、超絶倫人という冠がプレイヤーのあいだで度々ネタにされる本作だが、本来「絶倫」とは「技量や力量が飛び抜けて優れている」と言う意味でしかない。
    • あくまでも「精力 + 絶倫」となってはじめて「精力が飛び抜けている」という意味になるのであって、「絶倫」だけで「性的にお盛んなこと」を指すわけではない。
      • そもそもの話し、「精力」それ自体も性的な意味合いの言葉ではなく、「心身両面における活力」といった意味の言葉である。「性欲」と勘違いしている人が多すぎる。スタッフ曰く「超・絶倫人」ではなく「超絶・倫人(=べらぼうに倫理的な人)」であるそうな。
    • ちなみに、ベラボーマンの名前の由来は中潟氏曰く「岡本(太郎)先生が太陽の塔を作る際に語っていた "べらぼうな物を作ってやる!" からきています」とのこと。

その後の展開

  • 稼動から2年後の1990年に、卑怯な騙まし討ち戦法でおなじみの忍者屋敷のボス・ピストル大名を主役にしたスピンオフ作品『ピストル大名の冒険』がリリースされた。
    • 源平プロ製と言われることが多いが、この時期には既にチーム自体が解散しており、メンバーの一人でナムコ第一開発部に残留した高橋由起夫氏*10が単独で開発した。
      • 奇妙なバカゲーっぷりなど、本作の遺伝子を感じ取れる作風になっているものの難易度が非常に高いためで回りが悪く、知名度はかなり低い。
    • 中潟憲雄などの一部スタッフはライフプランニング(現:KAZe)に移籍し、『暴れん坊天狗』を制作している。
  • 本作のラスボスである爆田博士は、1990年発売のファミコン用RPG『デジタル・デビル物語 女神転生II』に狂人ドクター・バクとして友情出演している。
    • 旧地下鉄丸の内線の地下道に秘密研究所を構えており、そこで主人公が「アナミラン」というアイテムを渡すと石化回復薬「ペトラノン」(地霊アトラスの石化を解く為に必要)に作り変えてくれるというお助けキャラである。見た目は本作のキャラクターデザイン・金子一魔(現・一馬)の手により、世界観に合わせてかなり変わっているが世界征服の野望は相変わらずで、わや姫の開発に忙しくしている。
    • 敵悪魔としてのパラメータ設定もされており、悪魔をランダムに呼び出すアイテム「あくまのかんづめ」を使うと稀に出現する。出現数は1体だが、会話をすると仲間を呼んで増えることもある。クローンだろうか?
  • 2002年発売のワンダースワンカラー用シミュレーションRPG『ナムコスーパーウォーズ』(バンダイ発売)には主人公ベラボーマンが、2005年発売のプレイステーション2用シミュレーションRPG『NAMCOxCAPCOM』にベラボーマンを始めとして敵キャラも多数出演した。なお『NAMCOxCAPCOM』でのブラックベラボーの設定はAC版が元になっている。
+ タグ編集
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  • アーケード
  • PCE
  • アクション
  • 1988年

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最終更新:2023年08月05日 12:40

*1 100円玉に反応して耐熱、耐水、耐衝撃性に優れた無敵の保護膜を作り出す物質で、これをスーツとして身にまとうことでベラボーマンに変身する(要は着ぐるみのようなもの)「銀ではなくニッケル(100・50円玉は銅75%、ニッケル25%)の力じゃないか?」とかツッこんではいけない。

*2 へらと棒。つまり、「ヘラと棒」とべらぼうをかけたダジャレである。

*3 完全なランダムではなくある程度の法則性はある。

*4 通称「くされげどうプレイ」。由来は激怒した際の福引男のセリフ「この くされげどう! もうなにもやらん!」。

*5 インタビューによれば、ベラボーマンのデザインは1960年代に放映された松下電器(現パナソニック)提供のモノクロの特撮ヒーロー番組『ナショナルキッド』のオマージュらしい。

*6 後に『ピストル大名の冒険』と言うスピンオフSTGが作られパチンコ化もされた。

*7 6ボタン筐体におけるプレイ方法の再現。

*8 左スティックで移動、右スティックの上下でジャンプ、左右で攻撃。スティックを倒した速さで強弱が変化する仕様で上記の「ベラボースイッチ」の仕組みを疑似的に再現している。

*9 人によって感じ方の差異はあるだろうが、実際、キャラクター展開が明らかに上手くなったと感じられるのは『アイドルマスター』以降の時代である。

*10 バラデュークの2P及び爆突機銃艇の1pキャラ・TAKKYの名前の元ネタ。