パンティパーティー

【ぱんてぃぱーてぃー】

ジャンル アクション


完全体
対応機種 Windows
Nintendo Switch
発売元 【Steam/DMM】Animu Game
【Switch】賈船
開発元 Animu Game
発売日 【Steam】2017年1月24日
【DMM】2017年12月22日
【Switch】2019年4月25日
【完全体】2020年11月19日
定価 【Steam/DMM】980円
【Switch】1,500円
【完全体】4,400円
【完全体特装版】8,800円
プレイ人数 【Windows】1人
【Switch】1~4人
レーティング CERO:B(12歳以上対象)
判定 バカゲー
怪作
ポイント 喋るパンツ
空を飛ぶパンツ
「愛の戦士!」
ただしエロくはない


WARNING!!!!!!!
このゲームにエッチなコンテンツはありません!
あるのは可愛くてアホなパンツだけ!

(Steamのストアページより抜粋。)


「愛の概要!」

台湾のインディーデベロッパーAnimu Gameが開発した3人称視点の3Dアクションゲーム。
そのあまりにもぶっ飛んだビジュアルで、2017年初春のPC版発売当初から日本でも動画サイトなどでネタにされていた。
そして、2019年4月25日に株式会社賈船から何を血迷ったかNintendo Switchのダウンロード専用ソフトとして発売された。
2020年11月19日には追加ユニットを加えたパッケージ版『Panty Party完全体』も発売された。


「愛の特徴!」

  • 本作の唯一無二と言っても過言ではない一番の特徴は、なんといってもパンツ同士が空を飛びながら戦うゲームであることだろう。
    • パンツが鳥のように羽ばたきながら、ビームを撃ち、武器を振り回す様は、シュールとしか言いようがない。
    • そして、本作に出てくるパンツは意思を持っており、よく喋る。「愛の戦士!」「本物のパンツは、重力に縛られることはない!」など、よくわからない台詞を日本語ボイス付きで喋ってくれる。

ストーリー

  • ストーリーは大雑把に言えば「敵の首領を倒すためにパンツに変身できる愛の戦士として戦う」というもの。
    • 登場人物のほとんどがパンツ、又はパンツへの愛に執着しており、全体的にナンセンスな作風となっている。
    • その登場人物も半数近くがパンツそのものであり、残りの人間もパンツに変身できる愛の戦士なので主要人物に普通の人間は存在しない。

システム

  • 3人称視点の3Dアクションシューティング(TPS)となっている。
    • 基本的には1体の自機(パンツ)に対し、複数の敵機(パンツ)を相手にする。
    • パンツには出せる技が3つあり、パンツごとに技は変わる。
      • 近接攻撃以外は使用中ゲージを消費し、ゲージ切れになると使用不可になるが、攻撃を止めるか別の技を使用している間は自動で回復する。
    • ジャンプや左右に素早く平行移動する際は体力メーター下のゲージを消費する。こちらも該当する動作をしない間は自動回復する。
    • カメラ操作が自機の方向転換と敵への照準合わせを兼ねており、照準は自力で合わせる必要があるが、一旦合わせると自動でロックオンされるようになる。
    • 自機敵機問わず、連続で攻撃を食らい続けるとパンツは一時的に倒れてしまう。ただし、倒れている間は攻撃を受けることはない。
    • 自機にはライフとは別に残機があり、ライフが0になると残機を消費して開始時点から復活する。残機の数もパンツごとに違う。
    • 画面右上には自機と敵の位置を確認できるレーダーがあるのだが、一般的なゲームとは違い自機は逆三角形で表示されている…と思いきや、よく見るとパンツになっている。
  • 情熱ゲージ
    • 敵に攻撃を当てていくと、情熱ゲージが溜まっていき、満タン時に発動できるようになる。
    • 発動すると能力が強化される。強化される能力はパンツごとに違い、またパンツによっては一部の技が変化する。

対応言語

  • 日本語、英語、スペイン語、ロシア語、中国語(簡体字)、中国語(繁体字)、ポルトガル語、ドイツ語、フランス語、韓国語、ウクライナ語、オランダ語、トルコ語、ノルウェー語、フィンランド語の15種類。
    • インディーズはもちろんのこと、商業でもここまで多くの言語に対応しているゲームは稀であろう。需要はともかく。
    • ちなみにボイスの方は日本語のみの対応となっている。概要にも書いた通り本作は台湾製のゲームなのに何故…?
      • 念のため補足するが賈船がローカライズしたわけではなく、初出のSteam版の時点で日本語ボイス搭載済である。

Switch版の追加点

  • 甘束まお氏が歌う本作のテーマソング『パンティパーティー』を収録。
    • メニュー画面でBGMとして流れる。はっきりいって電波ソングではあるが、ある意味本作の内容を的確に表している歌とも言える。
  • 対戦モードの追加。
    • 画面分割で最大4人で対戦できるモード。
    • 個人戦はもちろん、チーム戦も選択可能。
    • このモード限定でオプションから自動ロックオンのON/OFFを切り替えることができる。
    • 更に2020年2月6日にアップデートでオンライン対戦とローカル通信対戦に対応した。
      • プレイには当然人数分のソフトと本体が必要。
      • またオンライン対戦はNintendo Switch Onlineへの加入が必要。
  • 他にもSwitch版限定で、隠しユニットの追加がある。
  • DLC(追加ユニット)
    • 2020年11月19日の『完全体』の発売に伴い追加ユニット(全8体)が配信された。
    • 「どきどきパンツセットA」「どきどきパンツセットB」の2つに分けて配信。価格は各1,350円(税込)

「愛の評価点!」

  • コンセプト
    • 第一にパンツが喋る、パンツが戦うという他のゲームにはまずないであろう、ぶっ飛んだ内容はある種の評価に値する。
  • グラフィックは小規模で作られたインディーゲームであることを考慮すればなかなかの出来。
    • パンツのモデリングの出来がなまじ良いおかげで、シュールさに拍車をかけている。
  • システム自体は平凡なTPSではあるが、それ故に大きな破綻もなく、それなりに遊べる手堅い内容となっている。

「愛の賛否両論点!」

  • エロくない
    • 異常なまでにパンツへの愛を強調している本作ではあるが、公式サイトやストアページにも書かれているように、本作に性的な要素やネタはまったくと言っていいほど存在しない。でもパッケージイラストはちょっとエロい。
    • 自機として選べるパンツも縞パンやドットパンツといったものはまだしも、セーラー服の襟部分をそのまま切り取ったようなセーラーパンツなどヘンテコなパンツも多い。
      • 特に愛の戦士たちが変身したパンツは人間時の服装がそのまま反映されているので、(パンツとして見た場合)かなり奇抜なデザインとなっている。
    • ストーリーモードでの展開やギャグもナンセンスなものが多く、下ネタやお色気ネタはあまりない。そのため、エロ方面を期待してプレイすると、肩透かしをくらってしまう。
      • 下着フェチや状態変化好きの人なら、楽しめる可能性もあるかもしれないが。
    • あくまでも本作は"バカゲー"であって"お色気ゲー"ではない。その点は留意されたし。
  • ナンセンスなストーリー
    • 特徴に書いた内容から本作がバカゲーと評されることは確実と思われるが、ストーリーに関しては笑えるかどうかは人によって分かれる可能性が大きい。
    • 何度か説明した通り、本作のストーリーの根底にあるものは「バカバカしさ」であり、当然ながら万人が笑える内容とは限らない。
      + ストーリーの流れの一例(ネタバレ注意)
    • 序盤で何故パンツに変身できるのかと問われても「愛の戦士だから」の一点張りで、納得のいく説明はされない。
    • 中盤、敵の本拠地へとワープするために洗濯機に入っていく。何故洗濯機なのか夢理花が質問しても、他のキャラたちに「常識だよ」で返されて終わり。
    • 更に洗濯機に入る際に後から入った方が先に入った方のパンツを見れるからという理由で、どちらが後に入るか決めるため戦闘になる本作の数少ないお色気ネタでもある。
    • もっとも本作はパンツ同士が戦う、パンツに変身して戦うという根本からしてとち狂っているゲーム内容なので、王道的かつ正当なストーリー性を求める方がむしろお門違いと言えよう。先にも述べたように根底を貫く「 バカバカしさ 」こそが本作のすべてなのだ。

「愛の問題点!」

  • ボリュームは少なめ。
    • 値段相応ともいえるかもしれないが、やり込める要素はストーリーモードで使用できるパンツの開放とアーケードモードぐらい。
    • ストーリーも割と短めで、あっさり終わる。
  • 台詞とボイスが一致していない箇所がある。
    • 誤字もある。例えば敵の首領の名前は「 ンジ」「 ンジ」「 ンジ」など表記揺れが激しくどれが正しいのかわからない。ボイスでも統一されておらず、プレイヤーの混乱を招く。
      • ゲーム外の話になるが、Steamのストアページや賈船の公式サイトでは ンジで統一されている。このことから本来はボンジが正しいのかもしれないが、真相は不明。
    • ボイス関連では他にも縞パンのボイスだけ何故か小さかったりと不可解な点がある。
  • Switch版の問題点。
    • ダッシュがLスティック押し込みに割り当てられており、少し出しづらい。キーコンフィグもないのでどうしようもない。
      • ZRボタンが余っているのでそこに割り当てることはできなかったのだろうか?
    • また、発売当初はカメラ操作の反転ができなかったが、こちらはアップデートで改善された。

「愛の総評!」

一見、出オチのネタゲーに見えるが、グラフィックやシステムはなかなかのクオリティーでキチンと作られており、それなりに遊べる内容となっている。
ただし、本作の魅力はパンツが喋ったり、戦ったりするということの一点に集約されており、その奇抜なビジュアルに抵抗感があるようなら、手をだすのはやめておいたほうがよいだろう。
ストーリーもパンツへの愛に偏重したナンセンス寄りなものとなっており、笑えるかどうかは少し人を選ぶ。
DL版の価格はお手頃なので、パンツを動かしたい人、パンツで戦いたい人、パンツが好きな人など、パンツへの愛を持った愛の戦士ならば買ってみてはいかがだろうか。


「愛の余談!」

  • 本作がSteamで正式リリースされる前までは、『PAN PAN』というタイトルだった……が、現在のタイトルになった今も 購入ボタンがあるエリアにだけ「PAN PANを購入する」という文言がなぜか残されている。
  • 2019年4月に本作のSwitch版の発売に先駆けてLINEスタンプが販売された。
    • 本作には人間の立ち絵もあるのだが、スタンプに使われているイラストはすべてパンツとなっている。何故審査を通ったし。
    • 尚、Steamの実績アイコンも主要キャラ以外は 全部パンツ である。
  • Switch版は香港の販売サイトであるPlayAsiaにてパッケージ版と、それに特典が付属した限定版が2019年9月頃に発売された。
    • このPlayAsiaにて発売されたバージョン(通称アジア版)は前述のDLCが非対応となっているため要注意。
  • 『完全体』の発売に伴いインティ・クリエイツ開発のお色気ゲーム『ぎゃる☆がん』のリマスター版『ぎゃる☆がん りたーんず』とコラボが行われた。
    • コラボポストカード配布されたほか、「ぎゃる☆がん りたーんずTV第3回」で本作の紹介が行われた。だが案の定というべきか、ぎゃる☆がん側のプレイヤーや本作を知らない視聴者からは困惑の声が上がることになった。
+ タグ編集
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最終更新:2023年07月18日 00:02