メイド イン ワリオ ゴージャス

【めいど いん わりお ごーじゃす】

ジャンル 瞬間アクション
対応機種 ニンテンドー3DS
発売元 任天堂
開発元 任天堂
インテリジェントシステムズ
発売日 2018年8月2日
定価 4,980円+税
プレイ人数 1人~4人
セーブデータ 3個、オートセーブ方式
レーティング CERO:A(全年齢対象)
判定 良作
バカゲー
ポイント メイド イン ワリオシリーズの集大成
3DSの機能をフルに活用(立体視は除く)
ワリオシリーズリンク


概要

数秒で終わるプチゲームを次々クリアしていく、メイドインワリオシリーズの集大成。
本作に収録されているプチゲーム数は過去作に収録された物から新作まで全300種類を数える。


特徴・操作方法

  • プチゲームには次の4種類の操作方法がある。
  • ピコピコ
    • 十字ボタンとAボタンを使って操作する。初代メイド イン ワリオ(以下『初代』)と同じ操作。
  • ぐるぐる
    • 3DS本体を車のハンドルのように左右に傾けて操作する。Aボタンを併用するものもある。まわるメイドインワリオ(以下『まわる』)と同じ操作。
  • タッチ
    • 下画面をタッチして遊ぶ。タッチペンがない場合は指を使ってもよい。さわるメイドインワリオ(以下『さわる』)と同じ操作。
  • フーフー
    • 本体についているマイクに向かって息を吹きかけて遊ぶ。こちらも『さわる』と同様の操作。
  • また、これら4種類の操作を織り交ぜたウルトラという操作方法もある。ウルトラの場合は一部状況を除き、プチゲーム開始直前にどの操作方法をするのかが指示される。
  • プチゲームのジャンルは全部で8種類。
  • テハジメ
    • 最初のステージに登場するプチゲーム。全てのゲームにワリオが登場する。
  • スポーツ
    • サッカーやバスケなど、様々なスポーツをモチーフにしたプチゲーム。
  • せいかつ
    • 散髪やアイロンかけなど、日常生活を舞台にしたプチゲーム。
  • ファンタジー
    • ファンタジー世界やSFを元にしたプチゲーム。
  • ニンテンドー
    • 任天堂をテーマとしたプチゲーム。ファミコンばかりではなく、花札などの玩具も登場する。
  • フーフー
    • マイクを使って操作をするプチゲーム。
  • ふいうち
    • 制限時間が通常の半分しかなく、瞬時の判断が要求される。出現時には効果音が鳴る。
  • ナンデモアリ
    • 最終ステージに登場するプチゲーム。こちらも全てのゲームにワリオが登場する。
  • プチゲームは『初代』『まわる』『さわる』の他、おどる メイド イン ワリオ(以下『おどる』)、メイドイン俺(以下『俺』)、あそぶメイドイン俺(以下『あそぶ俺』)、ゲーム&ワリオと、歴代シリーズから再収録されている他、本作からの新作もある。
  • ストーリーは金儲けを企むワリオが主催するゲーム大会に参加し、優勝を目指す、というもの。操作方法によって分けられたピコピコリーグ、ぐるぐるリーグ、タッチリーグそれぞれに5つのステージがあり、まずはそれらのステージをクリアすることになる。
  • クリアしていないステージはライフが無くなってゲームオーバーになっても、コインを支払えば続きから再開できる。
+ ストーリーモードのステージ紹介
  • ピコピコリーグ
  • ステージ1:ワリオ (全7ゲーム*1)
    • ジャンルは「テハジメ」。
    • ボスゲームは『初代』のプチゲームがなんとボスにまで昇格した、「だいだっしゅつ」。ワリオアタックとジャンプを駆使して、洞窟からの脱出を目指す。
  • ステージ2:ジミー (全15ゲーム)
    • ジャンルは「スポーツ」。
    • ボスゲームは『初代』より、「ボクシング」。レベル2以上では食らうと一撃でやられる攻撃も健在。
  • ステージ3:モナ (全18ゲーム)
    • ジャンルは「せいかつ」。
    • ボスゲームはこちらも『初代』より、「くぎうち」。
  • ステージ4:ドリブル&スピッツ (全17ゲーム)
    • ジャンルは「ファンタジー」。
    • ボスゲームは『まわる』より、「ハナシュー」。十字ボタンで左右に移動できたり、レベルによってボスの攻撃の仕方も変わっていたりなど、『まわる』のときよりもパワーアップしている。
  • ステージ5:ファイブワット (全15ゲーム)
    • ナインボルトの母親らしく、ジャンルは「ニンテンドー」。
    • ボスゲームは『初代』および『おどる』より、「ウルトラマシン」*2。5球中3球以上打ち返したらクリア。ホームランだろうが凡打だろうが、とにかく打ち返せば良い。
  • ぐるぐるリーグ
  • ステージ1:ワリオ (全7ゲーム)
    • ジャンルは「テハジメ」。
    • ボスゲームは『おどる』より、「ワリオドライブ」。車を運転してゴールを目指す。道をふさいでいる動物は勝手によけてくれるので、左右の木にぶつからないように注意すればよい。
  • ステージ2:アシュリー&レッド (全15ゲーム)
    • ジャンルは「ファンタジー」。ちなみに、「タッチ」「マイク」以外でAボタンを一切使わないステージでもある。
    • ボスゲームは『まわる』より、「かっしゃばし」。行き交う人たちを落とさないように渡す。オリジナルと違いレベル2以上では道が2段になっている他、レベル3では落とさないとミスになる爆弾も出現する。
  • ステージ3:Dr.クライゴア (全15ゲーム)
    • ジャンルは「スポーツ」。
    • ボスゲームは『まわる』より、「トロッコレース」。洞窟探検をしていた『まわる』と違い、こちらではあくまでスポーツとして障害物をよけつつ1着でのゴールを目指す。
  • ステージ4:エイティーンボルト (全15ゲーム)
    • ジャンルは「ニンテンドー」。
    • ボスゲームは『まわる』より、「スーパーマリオブラザーズ」。十字ボタンの代わりに本体を傾けて左右に進む。
  • ステージ5:ペニー (全17ゲーム)
    • ジャンルは「せいかつ」。
    • ボスゲームは『おどる』より、「トイレあんないにん」。映画館でトイレを我慢していた人たちを大か小の正しい方に案内する。
  • タッチリーグ
  • ステージ1:ワリオ (全7ゲーム)
    • ジャンルは「テハジメ」。
    • ボスゲームは『俺』より、「ちゃくち」。邪魔をしてくる鳥に注意しつつ、風船を割ってミニワリオを雲の上に着地させる。一定時間が経過すると雷が鳴って失敗してしまう。
  • ステージ2:カット&アナ (全17ゲーム)
    • ジャンルは「せいかつ」。
    • ボスゲームはお手本の通りに料理を盛りつける「トッピング」。最後はケチャップをかけて仕上げる。採点の結果、一定の点数以上を取ればクリア。
  • ステージ3:ナインボルト (全15ゲーム)
    • ジャンルは「ニンテンドー」。このステージではプチゲームの間のBGMがファミコン風になっている。
    • ボスゲームは「ウルトラハンド」。お腹をすかせたネコたちのために、おじさんのポケットに入った魚を盗む。障害物に当たったり、おじさんに見つかったりすると失敗。ちなみに魚を狙われるおじさんの見た目は、元ネタの外箱に書かれていた人物とソックリである。
  • ステージ4:クリケット&マンティス (全15ゲーム)
    • ジャンルは「スポーツ」。
    • ボスゲームは『さわる』より、「ボウリング」。『さわる』のときより1球増えた4球で全てのピンを倒せばクリア。レベル1ではピンが普通の並び方だが、レベル2や3だと変則的な並べ方になる。
  • ステージ5:オービュロン (全17ゲーム)
    • ジャンルは「ファンタジー」。
    • ボスゲームは『ゲーム&ワリオ』のミニゲームである「フルーツ」をアレンジした「ちっちゃいドロボー」。数枚の写真を手がかりに、40秒以内に人混みの中から犯人を見つけ出す。
+ 15ステージを全てクリアした後は
  • 15ステージを全てクリアすると、全3ステージのウルトラリーグへと進む。
  • ステージ1:ダンシングチーム (全22ゲーム)
    • ジャンルは「スポーツ」「せいかつ」「フーフー」「ふいうち」のうちのいずれか。
    • プチゲームはレベル1からだが、ボスゲームはいきなりレベル3なので注意。
  • ステージ2:バーベキューチーム (全22ゲーム)
    • ジャンルは「ファンタジー」「ニンテンドー」「フーフー」「ふいうち」のうちのいずれか。
    • こちらもボスゲームは最初からレベル3になっている。
  • ステージ3:ワリオデラックス*3 (全25ゲーム)
    • ジャンルは「ナンデモアリ」。ステージの途中、操作方法の指示がされなくなるときがある。
    • ボスゲームはお手本の指示通りに操作してダンスをする「ワリオダンサーズ」。ラスボスらしく、全ての操作を要求される。
  • 一度クリアしたステージではゲームオーバーになるまで何点取れるかに挑戦できる。従来通り、ボスゲームをクリアしたときにライフが3以下に減っていたら、ライフが1つ回復する。また、ボスゲーム終了後にライフが残っていたら、コインを稼ぐミニゲームが挿入される。
  • ストーリーモードの他に、様々なやり込み要素が用意されている。
  • チャレンジ
    • 様々なルールで記録更新を目指して行く。
    • ランダムで登場するプチゲームを攻略していく「ごちゃまぜ」、レベル3かつライフがわずか1の「スリリング」、最初からスピードが速い「げきむず」といったシリーズおなじみの物はもちろん、ベッドで母親の目を盗んでゲームをする「こっそりゲーマー」、プチゲーム間の休みが無い「ノンストップ」など、各員がプロデュースしているモードもある。
    • 2人で対戦する「たいせん」もここから選べる。同じプチゲームを同時にプレイして、先にライフが無くなった方が負け。ライフの数でハンデをつけることもできる。
  • ずかん
    • 1つのプチゲームをライフが無くなるまで繰り返しプレイできる。プチゲームごとに合格点が定められており、クリアするとコインがもらえる。
  • ガチャコロン
    • ゲームの成績に応じて与えられるコインを使って景品を入手できる。景品の種類も豊富で、「Pyoro」などのミニゲームから音楽が聴けるレコード、任天堂の製品コレクションまで様々。
    • ガチャコロンの景品をコンプリートしたらガチャペロンというキャラクターカードのガチャに変わる。
      キャラクターカードはA、B、Cの3つのランクがあり、通常のガチャの他、AランクかBランクのカードが確定で出現するレアガチャもある。
    • 集めたカードはジャンケンとカードゲームを組み合わせたミニゲーム、「ワリオカード」で使用する。
+ ワリオカードのルール
  • 本編のプチゲームのどこかに出てくるものが敵として立ちはだかる。カードを使って敵を攻撃し、HPをゼロにすれば勝ち。コストか手札のどちらかが切れたらその時点で終了となる。
  • 集めたカードの中から10枚を選んでデッキを作る。それぞれのカードには、ランク、ジャンケンの手、攻撃力、コスト、タイマーという5つのパラメータが設定されている。
  • 作成したデッキの中からランダムに選ばれた3枚が手札になり、そこから1枚を選んで敵を攻撃する。この際、敵のジャンケンの手に勝つと与えるダメージが倍になり、負けると半分になる(あいこの場合は変化無し)。
    • たまにスペシャルアタックが発動することがあり、発動すると与えるダメージがさらに倍になる。ガチャペロンで同じカードを引けば引くほど発動率は高くなる。
  • 一度のバトルで与えられるコスト合計は10。カードを出すときにその数値分を消費するほか、デッキに入れたカードのタイマーの合計で決まる時間内にカードを出さなかったときもコストが1減ってしまう。
  • カットとアナ、ナインボルトとファイブワットなど、パートナーになる者同士のカードが2枚手札にあるときは、それらのカードを同時に出せる。かかるコストは1枚分だが、与えるダメージは2枚のカードの合計になるという強力な技である。
  • いわゆるスタミナ制を採用しており、ゲームを始める際にスタミナであるニンニクを1つ消費する。ニンニクは5分で1つ回復するが、ニンニクがなくなってもコインを支払えばゲームをすぐに始めることができる。ニンニクの数は最大3個。
  • 敵のHPが残りわずかの状態でゲームが終了すると、チャンスアタックのルーレットが出現することがある。「成功」「失敗」と書かれたルーレットを回し、成功で止めたら最後の一撃を加えてバトルに勝利できる。失敗に止まったらそのままバトル終了となる。
  • バトルが終了すると、デッキに組んだカード全てに経験値が入る。一定以上の経験値が貯まるごとにカードのレベルも上がっていく。また、バトルに勝利したときは報酬としてコインが手に入り、たまにガチャペロンも1回だけ無料で回せる。
  • ミッション
    • いわゆるゲーム内実績。様々なお題が用意されており、達成するとコインがもらえる。お題の内容は「チャレンジで一定得点以上を取る」、「図鑑をコンプリートする」といったものから、特定のプチゲームで特定の条件を満たす物まで様々。
    • ミッションを達成した時点で効果音が鳴るので、確認するタイミングもわかるようになっている。
  • ミニゲーム
    • プチゲームとは独立したゲーム集。「Pyoro」や「ネコロイド」など、歴代作からの抜粋や新作が取り入れられている。1台で2人以上が遊べるミニゲームもある。

評価点

  • シリーズの集大成と呼ぶにふさわしいプチゲームのボリューム。
    • その数はボスゲームを除いて何と300種類。前述の通り過去作のプチゲームも数多く収録されているが、グラフィックや操作の仕方が変わっているものが多く、新鮮な気持ちで遊べる。
    • さらに、同じプチゲームでも時々フェイントで正反対の操作を要求されることもあるので、指示をよく見て的確に操作しないと思わぬところでミスしてしまう。
      • 例えば、『まわる』にもあった「たまごたて」というゲーム。基本的に本体を動かしてはならないのだが、逆に本体を動かして卵を割らなければならないパターンが挿入されることがある。これにより、図鑑で放置して簡単に999点を取る、ということができなくなった。
    • 『初代』にあった「ダンジョン・クエスチョン」のように、過去作でボスゲームだったものが通常のプチゲームとしてリニューアルされて収録されている例もある。
      • 「こっそりゲーマー」など、『ゲーム&ワリオ』のゲームがアレンジされて収録もされている。
    • 『俺』『あそぶ俺』原作には仕様上レベルの概念が存在しなかったが、本作で再収録されるにあたり新たにレベルの設定が追加されている。
    • また、プチゲームの演出も過去作と比べて大きく強化されており、思わずニヤリとさせられることも。
      • たとえば、?を撃って5文字の言葉を完成させる「パネルショット」というプチゲームがボスステージの直前に出現すると、その言葉が「つぎがボス」となる、など。
    • ファイブワットステージでは同じインテリジェントシステムズ開発ながら今までプチゲームがなかったファイアーエムブレムシリーズから、満を持して『覚醒』が登場。
  • 豊富なやり込み要素。
    • ガチャコロンのコンプリート、ミッションや記録への挑戦など、完全コンプを狙おうと思ったら相当のやり込みが必要になる。
  • ガチャコロンも種類が豊富でよく作り込まれている。
    • 3DSのコレクションも収録されており、何と電源ボタンを押すとプチゲームが開始される*4。そのプチゲームの種類も3DSによって異なる、というこだわりぶり。
    • ワリオカードも最初の方の敵は「グーしか出さない」など対策が簡単なものばかりだが、後の方になると、「ジャンケンに勝たない限り攻撃が効かない」「Cランクのカードしか出せない」「一度のバトルでHPを削りきらないと全回復される」など嫌らしい能力を持つ敵が増えてくるため、勝ち抜いて行くにはデッキの作り方も工夫しなければならない。
  • フルボイス化により全編通して過去作以上に賑やかになった。
    • ムービーはもちろんのこと、プチゲームの間に挟まれる合いの手の一言もちゃんと日本語のボイスが入る。
      • その合いの手も、プチゲームに成功したときや失敗したときの他、ノーミスを継続しているとき、制限時間ギリギリでクリアしたとき、残りライフが1になったときやその状態でミスせずに粘っているときなど、合いの手の台詞だけでもけっこう多い。
      • 各キャスティングも概ねイメージ通りで、大塚氏が逝去によりで新ワリオ役に抜擢された近藤氏は、大塚氏を髣髴とさせるコミカルな演技がマッチしており、プレーヤーからはかなり好評。
  • 全てのステージのプチゲームの間でキャラクターの様子が見えるようになった。
    • 以前まではプチゲームの間の画面ではそのステージを担当する相手から合いの手のボイスが入るのみで本人は現れず、無機質な印象を覚えるステージも多かった。
    • 本作では全てのステージでプチゲームの成否や状況変化に合わせてハッキリとリアクションを取ってくれるようになり、各ジャンルを担当するキャラクターと一緒にゲームを進めている実感がより湧きやすくなった。
  • シリーズならではのおバカでシュールな要素も健在。
    • ゲーム内の映像は子供の落書きレベルのイラストから実写取り込みの映像まである。その落差が何ともシュールである。
    • 各ステージのストーリーもシリーズのノリを踏襲したバカバカしいものが多い。
      • 最後はいかにもシリーズらしいオチで締められる。プロローグでワリオが手に入れたお宝が実は…。
  • ストーリーモード(初プレイ)の救済措置。
    • 『おどる』*5まではゲームオーバーになると問答無用で最初からやり直しだったが、今作では100コインを払えばそのターンから続けてプレイする事が可能になった。

問題点

  • 今作はボーカルBGMがあるステージが存在しない。
    • 日本語ボイスが聞き取りづらくなるためと思われるが、シリーズでは恒例であったため廃止を残念がる声が多い。
    • ボーカルBGM自体はエイティーンボルトのデモで流れる「18×13」という新曲が存在するが、残念ながらプレイ中に聴くことは出来ない。
    • 過去作のボーカルBGMならばガチャコロンで全曲聞く事が可能。
  • 「フーフー」のプチゲームが5つだけと非常に少ない。
    • 「フーフー」単独のステージが無いとはいえ、『さわる』では1ステージ分のプチゲームがそろっていただけに、少々寂しいところである。
  • 人によってはストーリークリア後に飽きてしまいやすい。
    • シリーズの宿命ではあるが、クリア後のやり込み要素は主に「図鑑のコンプリート」「黙々と記録に挑戦」といった一昔前のゲームのものなので、そういうものが合わない人には辛い。
    • ストーリーはテンポ良く進めば2~3時間でクリアできる程度で、ストーリーを重視する人にとってはボリューム不足を感じるだろう。
  • オプションメニューが無いに等しい。
    • ファイルセレクト時にできる設定はMiiの変更だけである。
    • 左手でタッチのゲームをすると手が邪魔で制限時間が見えなくなるので、せめて利き手の設定*6だけでもできるようにしてほしかったところ。
  • ミッションの一部の項目が達成しにくい。
    • 「はじめてのたいせん」と「デッドヒート*7」は、上記の「たいせん」で達成できる項目だが、このゲームはダウンロードプレイやWi-Fi対戦に対応しておらず、同じソフトを持っている人が身近にいない環境にいる人にとっては一番難しい項目とされている。
  • ボスゲームの難易度が歴代と比べても比較的高い。
    • 原作と違いレベル2以降はレーンが2段に増える「かっしゃばし」や、携帯機で見るにはごちゃついている画面からごくわずかなヒント画像を頼りに該当する人物をみつける「ちっちゃいドロボー」など、本作のボスゲームはいずれも歴代と比べて比較的難易度が高めである。操作方法がAボタンと十字ボタンのみの「ピコピコ」のミニゲームは初代をプレイしているとそれなりに楽に感じられるが、特に「ぐるぐる」のボスゲームは独特の操作感に慣れるまでつまずきやすい。*8
      • 特に難しいとされているのがカット&アナステージの「トッピング」(タッチ)。
        上画面に表示されているお手本を参考に、あらかじめクリームが塗ってあるケーキの土台に次々と差し出されるトレイから正しい食材を選んでトッピングを施し、最後はお手本のケーキとどれだけ一致しているかを採点して規定の点数以上を目指すゲームなのだが、グリッドやお手本の透かしもないケーキの上ではお手本通り食材を乗せることが非常に難しく*9、最後はフリーハンドでお手本の記号の形にケチャップ(!?)をかけねばならない。その上採点が非常にシビアであり、トッピングの位置やケチャップの形が少しでもいびつだと容赦なく不合格にされる。
        その難しさは「アップデートで判定が若干マイルドにされた」とも噂されたほどであり、本作最難関どころか歴代でもトップレベルの難易度であるため、ずかん完全クリアやカット&アナステージ及びウルトラリーグのスコアアタックの高い壁となっている。

総評

プチゲームの総数、ストーリーのバカバカしさ、クリア後のやり込みの豊富さなど、文字通り「ゴージャス」になって帰ってきたメイドインワリオ。
さらに過去作のネタも豊富に詰め込まれており、シリーズ経験者なら思わずニヤリとすることは間違いない。

短い時間で手軽にさくっとプレイできるので、初めてプレイする人はもちろん、久しぶりにメイドインワリオシリーズに触れる人もテンポ良く出現するプチゲームをクリアしていく楽しさを堪能してほしい。


余談

  • TVCMは「クセがスゴイ」のフレーズでおなじみのお笑い芸人:千鳥、ノブ氏が、プチゲームにひたすらツッコんでいくというもの。本人は登場せず、声だけの出演である。
  • 「ゴチャルーム」の「でんわ」にて、とある相手を思わせる要素がある。
    + ネタバレ ゲーム内で得られるでんワードの1つである「HEAD」に電話を掛けると、とある女性に電話が繋がる。
    どうやらワリオが最近「ゲームを作らないか」としつこく彼女を勧誘していたようで、協力するつもりはないときっぱり拒否していたようだ。
    名乗る直前で緊急事態として電話が切れてしまうのだが、日本語版では一人称「アタイ」であり、英語版では名前の頭文字が「S」であることが分かり、
    はっきりと明言された訳ではないが、彼女の正体は過去に『ワリオランド』シリーズに登場していた「キャプテン・シロップ」と思われる。

声優について

  • 本作の海外版ではワリオの声は本家マリオシリーズ同様チャールズ・マーティネー氏が演じている。
    • 20年以上マリオファミリーを演じているチャールズ氏だが、フルボイスでしゃべるゲームは何気に今回が史上初であり、そういった意味では非常にレアなソフトとなった。
    • 国内からでもチャールズ氏が演じる海外向けPV等は見られるため、興味が湧いた方はチェックしてみてもいいだろう。
  • 発売された当初は声優の配役が明かされていなかった。
    • このゲームに携わった声優自体はガチャコロンで開放される裏スタッフロールで見られたものの、配役が判明されたのは発売から4ヶ月後の12月頃『ニンテンドードリーム』2019年2月号内で発表されたという遅さであった。
    • ちなみに、ジョー役の竹内高氏はデザインスタッフで、本職の声優ではない。
+ タグ編集
  • タグ:
  • 2018年
  • 3DS
  • ミニゲーム集
  • 任天堂
  • インテリジェントシステムズ
  • ワリオ
  • メイドインワリオ

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最終更新:2024年02月04日 18:15

*1 ボスゲームを含む。以下同様

*2 ルールと操作方法は『初代』準拠だが、視点と飛距離が出るレイアウトとBGMは『おどる』の方に合わせている

*3 ワリオは初登場作の「6つの金貨」の時点で魔法が使える設定があったのだが、自前で魔法を使う描写がなされたのはその作品以来でかなり久しい。

*4 操作は画面内のAボタンをタッチする。

*5 『俺』『あそぶ俺』にはステージクリアの概念がない。

*6 『さわる』では利き手設定を行う事が出来た。

*7 サドンデスになった時、10回連続でプチゲームを成功させる

*8 プチゲームにも言えることでもあるが、本作の回転操作は『まわる』と違ってジャイロセンサーを利用したものなので、『まわる』のプレイ経験がある人でも少し慣れが必要である。

*9 一度乗せた食材は動かせないので、微調整もできない一発勝負である。