INSIDE

【いんさいど】

ジャンル アクションアドベンチャー
対応機種 Windows 7/8/10(Steam)
プレイステーション4
Nintendo Switch
メディア ダウンロード
発売・開発元 Playdead
配信開始日 【Steam】2016年7月8日
【PS4】2016年11月24日
【Switch】2018年6月28日
プレイ人数 1人
定価 【Steam/Switch】1,980円
【PS4】2,200円(各税別)
レーティング CERO:D(17歳以上対象)
判定 良作
ポイント 退廃的な世界観
シンプルな操作
決して明るいとは言えない結末


概要

LIMBO』を手掛けたPlaydeadが送るインディーズゲーム。
陰鬱な雰囲気とシンプルな操作、死んで覚えることが前提の難易度は引き継がれた一方で、赤を初めとする"色"が追加されたことでビジュアル面の強化がなされ、非常に高い評価を得た。


ゲームシステム

  • シンプルな基本操作
    • やれることは多くないが、「移動」「ジャンプ」「掴む」という単純な操作性でとっつきやすい。
  • こまめなオートセーブ
    • 基本的には謎を解くたびにセーブが入るため、ゲーム自体の難易度は高いもののトライ&エラーを繰り返しやすい親切な仕様となっている。
  • 途中で乗れるようになる潜水艇
    • ボタンを押し続けると力をチャージし、障害物に衝突して破壊したり、水の上にジャンプすることができる。ただし、出した後はコクピットが赤く光り、しばらくの間はチャージが不可能になるため連発はできない。

評価点

  • 『LIMBO』と同様、ストーリーは明確な説明は無くプレイヤーの想像に任せた作り。
    • キャラクターボイスやナレーションも無いが、雰囲気や背景からどういった世界観かは分かりやすい。
    • 退廃的な工場や研究所、社会、精神を失った人間の居るディストピア的*1な世界観は好評を博した。
  • キャラクターは一見3Dのようのだが、実は1万コマを超える2D。3Dモデルと差が無いように工夫されている。
    • キャラクターのリアクションは豊富で見ていて飽きない。
  • パズル要素はノーヒントで初見殺しも多いが、決して理不尽ではなく知恵を絞れば誰でも解けるような絶妙な作り。
  • 白黒のみで画面が構成されていた『LIMBO』に対し、本作は色が付いたことで視認性が良くなった。また、色が付いたことで社会の営みを感じさせるようになったが、それが却って主人公の生きる世界の非現実感を浮かび上がらせている。

賛否両論点

  • 終盤の展開
    • 主人公が辿りついたのは……。
      + ネタバレ注意!
    • 主人公は研究所の先に謎の水槽を目撃する。真実を確かめるために水槽に侵入する主人公。そこにあったのはケーブルに繋がった、まるで人間を集めて丸めたような肉塊であった。
      • 主人公は肉塊のケーブルを外す途中で肉塊に取り込まれてしまう。肉塊はケーブルを力づくで外すと水槽を割って脱出。研究所を荒らしながら脱出する肉塊は、最後は身動きが取れなくなり、どこかから射す光を浴びたまま終幕を迎えた。
      • インディーゲームにおける鬱展開は『UNDERTALE』のGルートの肩を並ぶトラウマとして語り継がれている。
      • 脱出した肉塊に危害を加える様子のない研究員達や脱出する途中に設置されている"とある場所"のジオラマ、隠しエンディングの内容など、鬱展開という言葉で片づけることのできない謎もまた多い。

問題点

  • 初見殺しの多さ
    • 先述の通り、初見殺しは非常に多い。
  • 漠然とした世界観
    • 主人公やモブの言動、背景に映るオブジェクトなどとにかくゲーム内で描写される全てのものを意識しないとストーリーが全く理解できない可能性もある。また、終盤で操作するキャラクターは非常にグロテスクで生理的な嫌悪感を抱かせやすい。
  • プレイ時間の短さ
    • アクションパズルという性質上、プレイヤーによって異なるが慣れていれば2時間程度で終わってしまう。どちらかと言えばストーリーの考察が主であるため、一通り謎を解いてしまえばリプレイ性もさほど高くはない。

総評

Playdead特有の謎解きとホラー要素、デザイン性を発展し、新たな支持を獲得した傑作。
ストーリーは不明瞭でもプレイヤーの脳内で考えながら謎を解いていき真相に辿り着くという、いわゆる雰囲気ゲーとしては非常に高い完成度を誇る。

『LIMBO』とは方向性の違う進化を果たしているため、同作をクリアしたプレイヤーでも新鮮な気持ちで楽しめるだろう。


余談