GITADORA EXCHAIN
【ぎたどら えくすちぇいん ぎたーふりーくす/どらむまにあ】
ジャンル
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音楽ゲーム
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対応機種
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アーケード
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販売・開発元
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コナミアミューズメント
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稼動開始日
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2018年9月12日
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判定
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なし
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ポイント
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カスタムスキン導入 フレンドシステムによる楽曲共有 今作でギタドラシリーズ20年突破 †俺は辞退する†
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GuitarFreaks & DrumManiaシリーズ
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概要
GITADORAシリーズにモデルチェンジしてから5回目となるオンラインリニューアルアップデート。
今作では過去に評価の高かったシステムをブラッシュアップして再実装、
また今作で稼働20周年を迎えた事もあり、それを記念するイベントも行われた。
特徴
フレンド機能の導入
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XG2時代に実装されたグループに近い機能で、イベントの進行促進や解禁曲の共有が行える。
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解禁曲の共有は各自でフレンドへのオススメ楽曲に登録することで行われ、フレンドに登録したプレーヤーそれぞれのオススメ楽曲が未解禁でもプレー可能という形になる。
この機能により長きに渡って問題点とされてきた、『未解禁曲の救済処置無し』がある程度解消されるようになった。
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進行促進については、フレンドのイベント進行状況(未着手/進行中/クリア済)や最近プレーしたか(72時間以内)によっても促進率が変動する。相互登録だと効果が2倍になる。
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また、イベント促進効果やフレンドのオススメ楽曲をプレーしたことに対してサンクスメダルが自動的に贈られ、受け取った枚数の累計で解禁される要素もある(称号やプレーヤーボード用のパーツのみで、楽曲解禁には絡まない)。
カスタムスキンの実装
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こちらもXG2以来の実装、スキンを自由にカスタマイズ出来る。
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後述するSPECIALフレーズでのコンボ達成演出における改善点もカスタムスキンの一部となっている。
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クリスマスや正月等の季節ネタや、他のBEMANI機種に関連のあるスキン等、種類に関しては充実している。
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余談かつカスタムスキンの範疇に入るかは微妙だが、ノーツ完全消失機能も追加された。ノーツが全く見えなくなる為、譜面を覚えてないとまともにプレーできない。
楽曲面について
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BEMANIコンポーザーの書き下ろしでは、哲学による『ひと夏の戲れ Yeah!! Samba』、動画サイトで活躍しているメタルドラマーであるダイナ四とあさき、Re:EVOLVEでデビューしたRookie.Fによるコラボ曲『LAS-BOS』と、クオリティの高い楽曲が揃っている。
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さらに20週年記念イベントではXG3以来となるThomas Howardの参加や、こちらもV以来の提供となるピンクカプセル名義の新曲など、ギタドラV時代の流れを踏襲した新曲も追加されていった。
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版権曲では千本桜(カバー版)やBEMANI×東方Project以来となる東方アレンジ楽曲の収録に加え、ボカロP出身のアーティストが参加。
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更にjubeatから『霖が哭く』や『狂髪天を撫でて綴れ雲の綻び 五体北風に散りて痕も無し』、pop'n musicからは『neu(ニエンテ)』や『万物快楽理論(グロッソラリア)』が移植。
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全体的に若手ユーザーから古参ユーザーまで幅広くカバーしたラインナップとなっている。
20周年記念イベント『GFDM CHRONICLE』
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プレー終了後に、古の譜面ことCLASSIC譜面(Vシリーズまでの3ボタン譜面)が解禁できるイベント。
2019年3月~8月にかけて毎月1セットずつ計6セット(1セット当たり10曲)追加されたが、CLASSIC譜面解禁は古いセットから1曲ずつ順に行われる。
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事実上のCLASSIC譜面復活イベントであり、古参ユーザーから驚きの声が上がった。
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OPEN-PICKはEXTREME譜面がGUITAR-MASTER譜面として復活しているのみで、ADVANCED以下は復活していない。
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第二弾以降は、セットごとに全10曲を解禁した次のプレーからPREMIUM ENCOREの別ルートが出現する。この条件で出現した隠し曲は任意の譜面をクリアすることで全難度解禁される。
目標PERFECT率は第二弾がGF/DM共に98%、第三弾および第四弾はGF98%/DM96%、第五弾以降(連動ルート含む)は95%。通常のPREMIUM ENCOREに適用されている緩和は適用されないが、第六弾の10曲を全解禁後はランダムで1つのルートに対して目標PERFECT率が85%に緩和される。
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第二弾ではGF10th&dm9th時代の初代PREMIUM ENCOREを再現。上述の鬼条件再現も含めて、当時のユーザーのみならずギタドラ全体で話題となった。
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第三弾でもV3時代を模した設定となっており、DMのPERFECT率ノルマが96%に緩和されている以外は第二弾と同様。
ただしENCORE STAGEには新規2曲(「ミラージュ・レジデンス」「αρχη」のCLASSIC譜面)が登場し、PREMIUM ENCORE「MODEL FT2 Miracle Version」はEXTREMEしか存在しない。
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第四弾ではV5のものをアレンジしたものとなっており、「A.DOGMA (CLASSIC)」から「Rock to Infinity (CLASSIC)」への挑戦となるINFINITY STAGEに進出可能。流石にその後「FOR THE FINAL (CLASSIC)」につながることはないが、「Rock to Infinity (CLASSIC)」をクリアすれば両曲のCLASSIC譜面が解禁される形となっている。
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第五弾はV8時代を模した「『ゲームより愛を込めて』もしくは『Illuminati~光を求める者たち~』から『EXCELSIOR DIVE』(全てCLASSIC譜面)」というパターンの他に、同時開催の「追憶のギタドラ2010~2012 クイズdeリメンバー」との連動要素が示唆されており、両イベントをコンプリートしているとENCORE→PREMIUM ENCOREの別ルートが追加される。
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GITADORA以降が対象となる第六弾では、それまでのCLASSIC譜面ルートに相当するものとしてOverDriveで登場したTHE ULTIMATESシリーズ2曲のどちらかから「The ULTIMATES -CHRONICLE-」に進むルートが登場、またこちらも第五弾と同様に「追憶のギタドラ2013~2018 クイズdeリメンバー」との連動ルートも存在する。
20周年記念イベント『追憶のギタドラ』
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2019年3月~8月にかけて開催された、20周年記念イベントのうち期間限定のもの。
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スケジュール的には隔週での開催で期間は4週間。参考までに、合間には今までにも登場していた定番ルールでのイベントとなる「EXCHAIN QUEST」(こちらも個別イベントの開催期間は4週間)や、更新されたPREMIUM ENCORE曲によるフレーズコンボチャレンジ(こちらは3週間)が開催されている。
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前半の開催となるのはキーワードから曲を当てる「クイズdeリメンバー」。全13曲を順に当てるものだが、途中にも楽曲解禁があった回も。
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後半は特定のバージョンで開催されていたイベントをリメイクしたイベントが開催される。
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e-amusement以前のバージョンが題材となっていた第一弾では、楽曲クリアでのポイントの積み上げによるものとなっている。ただしバージョン指定やプレー成績による進行促進はある。
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第二弾ではGF11th/dm10thの「ギタドランド」をリメイク、楽曲クリア時にルーレットでPERFECT率/MAX COMBO率/達成率/フレーズコンボ達成率のいずれかをポイントとして積み上げていく。
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第三弾はV2の「ギタドチャンコ」がベース。第一弾のようにランダムで指定された条件をクリアするとルーレットが有利になる(ルーレットの有利不利のみの影響であり、進行自体には影響しない)。
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第四弾はV4~V5のGRAND PRIXモードの大会「真・抽選王決定戦」のリメイクだが、実質的には全曲Randomでの選曲に限定されたスコアチャレンジである。
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第五弾はXG3で開催されたjubeatとの連動イベント「ギタ・ドラ・jubeat 大夏祭り」のリメイクで、クリアした曲の初出バージョンによって決まるポイントの積み上げとなっている。
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必要ポイントも各35ポイント(しかも1曲クリアにつき3種合計3ポイント)と、元ネタのイベントに比べて圧倒的に良心的。
評価点
フレーズ演出の視認性改善
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前作ではフレーズコンボ成功時に光る演出が入り、演奏レーンにまで被っているのが問題視されていたが、今作では解消された。
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カスタムスキンの1つとして、フレーズ成功時のカットインに小型版や無表示も追加され、前作より視認性と自由度が上がった。
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サイズを指定するのではなく、あくまでサイズの小さいひまわり*パンチメンバーのカットインである。
賛否両論点
PREMIUM ENCORE楽曲のムービー廃止
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前作まではPREMIUM ENCORE楽曲には必ず新規ムービーが作られていたが、今作では全て汎用ムービーになってしまった。
それに伴いPREMIUM ENCORE進出時の演出も全て静止画となってしまっている。
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一応、一夜のキセキ(Long version)に描き下ろしムービーが作られているが、今作でムービーのあるEXCHAIN新曲はこれしか存在しない。
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ただPREMIUM ENCORE演出の無いXG2~XG3に比べると、専用の演出があるだけマシと言えばマシだが…
減少傾向だったイベント解禁曲
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今作でもROCK WAVE形式の楽曲解禁イベントが開催されたが、2019年1月期までの開催分ではイベントの一つに必ずプレーヤーボードのカスタマイズテーマが含まれていたためか、従来の作品から減少傾向として見られていた。
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もっとも、同じく減少気味だったRe:EVOLVEと比べると、イベント書き下ろし新曲が多く登場していた点でマシに感じるのは事実。
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2019年2月期からは一月につき最低3曲以上はイベント新曲が配信される様になったので、現在はこの点は解消されている。
かんたんアシスト設定
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タブの1ページ目が「かんたんアシスト設定」となり、HI-SPEED(共通)・レーン数(GF)・AUTO(DM)の設定がオプションを開かなくても可能になった。
また、プレーごとに最初に開くページが同ページに初期化されるようになった。
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HI-SPEEDの設定が呼び出しやすくなった点は便利だが、あくまでアシストの設定でありある程度以上の腕前だと必要性を感じないという意見も。
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また、この設定項目に気づかない一見さんも多く、筐体内でタブ機能の説明が不足している、という問題点にも繋がっている。
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後述する「Pluvia」絡みの問題として、GFではAUTO(ピッキングもしくはネックボタンのどちらかを自動化する)が対応していないため「同曲のフレーズコンボチャレンジ目当てにAUTO PICKを使用していたのを、次プレー開始時に解除し忘れる」という事案が多発していたとも。
過去のPREMIUM ENCORE専用曲の解禁方法変更
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前作MatixxでのPREMIUM ENCORE専用曲のうち最後の「Cinnamon」だけは本作で常時解禁可能な点は変わっていないが、「Cinnamon」および本作での過去のPREMIUM ENCORE専用曲は「ENCORE STAGEで対象曲をプレーし、その達成率に応じてゲージを溜めて全譜面を一斉解禁」という方式に変更されている。
また、本作では最初から初期ENCORE専用曲として新曲「鬼華-修羅の舞-」も登場しており、こちらの解禁方法も同様。
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以前のように「MASTER譜面でEXCを取ったから即全解禁」ということが不可能となった一方、実力関係なしに全譜面を解禁可能になった。
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本作でもPREMIUM ENCORE専用曲のフレーズコンボチャレンジが開催されているため、そちらを進めながら自然に過去のPREMIUM ENCORE専用曲を解禁できる流れとなっている。
ただし順番が「Cinnamon」→「鬼華-修羅の舞-」→以後過去のPREMIUM ENCORE専用曲を出現順と固定されているほか、細かいことを言えば楽曲解禁後の残りが次の曲に引き継がれないという問題点もある。
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「Cinnamon」以外のMatixxでのPREMIUM ENCORE専用曲は解禁手段が一切なかったが、後述の期間限定DX解禁チャレンジに含まれている。なぜか対象外だった「Aion」も8月の開催で対象に追加された。
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なおMatixxでBASICだけでも解禁していた曲はデータ引継ぎ時に全難度解禁されている。
一部イベントのノルマ増加
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本作で一部イベントにおけるノルマが増加している。
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Randomチャレンジは以前30ptだったのが3600ptと120倍にもなっているが、桁数が増えているのはフレンドブーストシステムへの対応によるもの(1曲当たりの獲得ポイントも100倍で、その上にブースト倍率が適用される)であり実質的な増分は20%である。
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一方、激走!ベアマラソンにおいてはノルマは40kmのままだが小数第2位まで表示されるようになっている。
4000kmも走らせるのはマジ拷問
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スコアチャレンジ!も4500万→5400万と20%増。
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達成率チャレンジ!に至っては5600pt→8400ptと1.5倍に暴騰。たとえ5人相互登録(それだけでも+20%以上が保障される)だったとしてもそれだけでは増加率を相殺しきれない。
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ノルマが増えているということは必要なプレー回数も増えることにはなるが、逆を言えばフレンドにサンクスメダルを贈る回数も増える傾向ではある。
また、フレンドの状況によっては逆に必要プレー回数が減ることもある。
再録版権曲の「天体観測」に関して
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GITADORA稼動時に削除された「天体観測」が2019/5/1に再登場。
しかも新旧(XG&V譜面)両バージョン同時復活を遂げた。
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ギタドラシリーズ及びGITADORA以降における版権曲再録に関してはTri-Boost以来となる。
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「初心者向けの定番であり間口が広がる」という肯定的な意見と、「これを復活させるなら他に復活させるべき曲も存在する」「バスペダルに優しくない(から復活しなくてよかったのに)」という否定的な意見がぶつかり合う賛否両論な一曲である。
『GFDM CHRONICLE』第五弾に関して
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前述の通りCLASSIC譜面が解禁できるイベントだが、第五弾ではギタドラV7~V8期の譜面が選出されている。
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V6までは独自のバージョンとして迎え入れられていたが、それ以降はXGシリーズの下位機種扱いになった事もあって、非常に賛否両論が分かれる要素となった。
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『譜面の質が悪い(特にV8で登場したドラム譜面)のを移植するならイベント設けなくてもいい』や『わざわざ黒歴史を掘り起こす必要は無い』等の否定的な意見が強い一方、『黒歴史とは言えシリーズの一部であるV7以降に触れるのは開発として当然』や『最終作にもかかわらずオフライン化でプレー出来ない曲が今回のイベントで復刻した』等の肯定的な意見も見られる。
ひまわり*パンチ推し
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本作では特に稼働末期においてひまわり*パンチ推しといえる要素が多く、それについて賛否両論との評価がある。
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例えば20周年イベントの大トリ「永劫のギタドラ」では、「OverDrive以降の楽曲を一定回数クリアして各バージョンのひまわり*パンチメンバーを集め、その後楽曲クリア時の達成率を積み重ねる」という流れであり、「5つの時代(バージョン)におけるひまわり*パンチメンバーを集めないとそもそも始まらない」という点は面倒であるといえる。
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前半においてはOverDrive以降の曲を各バージョン3回ずつ……と思いきや、最初からEXCHAIN版の璃音がいるのでEXCHAINのみ2回でOK。
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細かいことを言えば、「前半コンプリート時点で達成率28%なのに対して、後半で必要な達成率累計が3500(%数値を100倍した値がダメージとして表示され(なお前半の進行対象と違ってGITADORA以降がボーナス対象)、その累計が35万になればコンプリート)」という中途半端な数値に対する指摘も。
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コンプリートで解禁される曲もひまわり*パンチの「The past for the future」である。
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あと、オトベアがアレなことになっているというある意味恒例?な事象も。
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また、最後のPREMIUM ENCORE専用曲が「悪魔のハニープリン」だった点も取り沙汰されやすい。
Monthly Rankingが開催されず
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前作までは開催されていたMonthly Rankingが本作では開催されなかった。
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もっとも、前作末期では課題曲の難易度が暴騰レベルであった点が問題視されており、同様のシステムで続ければまた問題視されたことだろう。
問題点
Deluxe解禁対象曲の追加が期間限定
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前作Matixxでの解禁曲は今作では全く救済されておらず(PREMIUM ENCORE曲含め)、EXCHAIN稼働半年から経ってようやく救済処置が設けられたが…
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問題は未解禁救済のチャンスが3日しかない点。いくら金曜日~日曜日に救済チャンスを設けられても、時間に余裕の無いユーザーにとっては恩恵を受けられない場合もあるだろう。
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フレンド機能による楽曲シェアがあるとは言え、DX対象曲の追加が止まってしまう点に、ユーザーから指摘を受けるのも無理はない。
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2019年4月の開催では3日間ということはなくGWいっぱい(5/6まで)と設定されているが、本来は毎月月末辺り(最終金曜日~その次の日曜日?)に開催されるイベントと見られていたが5月~7月は開催されなかった。
8月末よりようやく3度目の開催となったのだが(9/16まで)、「摩天楼ノ特異点~Anti;HERO」が対象に追加されない一方で本作初期のイベント解禁曲が追加されている。
BASICでも自重しない一部PREMIUM ENCORE楽曲
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GITADORA以降、ENCORE STAGEやPREMIUM ENCORE STAGEで出現する曲のBASIC譜面は高いものでもLv4台と、ある程度は自重していた。
ところが、本作ではBASICでも難易度を自重していない曲が通常譜面だけでも4曲存在している(基本的にはGUITARパートが問題視されているが、「Nebulas」はBASSパートも厳しく、「Pluvia」に至ってはDRUMも含む3パートすべてにおいて自重していない)。
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2018年末より登場した『POLAR NIGHT』のGUITAR譜面は5連符や7連符といった聞き慣れないリズムで精度を崩されやすく、結果的に久しぶりのBASIC大型詐称譜面と評された。
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ADVANCED以上になると14分も登場しており、高BPMも相まってGUITARパートは全難度において詐称とまで評価される程。
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2019年3月末からの「Pluvia」はGUITAR/BASS共に細かい連打で達成率を崩壊させていく譜面でありながら、両パートともに4.00前後という超詐称譜面である。
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2019年4月の「眠りの国のステラ」も、GUITAR譜面はBASICでも複雑な運指により達成率を崩壊させていく4.80とは何なのかと言わざるを得ない譜面である。
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2019年6月の「Nebulas」は「Pluvia」のリズム難と「眠りの国のステラ」の運指難が複合しコンボ面で難あり。表記難度が「Pluvia」より高く(GUITAR:4.75/BASS:4.50)詐称度はそちらよりマシ。
プレー時の処理落ち
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前作以前でも僅かな処理落ちが起こるケースがあったが、今作では顕著に現れるようになった。
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処理落ちの程度はXG3程ではないが、若干スクロールのガタつきが発生する。
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正確な演奏が求められる音ゲーにおいては、僅かなフレーム落ちでも許容出来ないプレーヤーも多いだろう。
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基板の劣化やフレーズ演出、汎用ムービーの処理等、様々な要因が重なって起きている為、プレーヤー側で対策するのは困難。
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2019年6月~7月のアップデートで汎用ムービー関連の処理に修正が加わったため、以前ほど処理落ちは起きなくなった。
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それでも気になるのならフレーム表示をALL OFFにすれば、プログレスゲージとフレーズ演出の分の処理はカットされるので、応急処置としては有効かもしれない。
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余談だが、これに絡んでか汎用ムービーが一時全曲で共通になっていたほか、使用されなくなったものも存在する。
解禁済楽曲の再封印現象
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The 8th KACの予選にエントリーしていないと、予選終了後前作のイベントで解禁していたはずの曲が再度封印されるという現象が報告されている。
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被害を受けた場合でも先述の期間限定DX解禁で再度解禁可能ではあるが、解禁していたフラグが消去されるというのは例がない。
総評
シリーズ20周年に向けて良くも悪くもイベントで盛り上がった作品。
フレンド機能の導入やCLASSIC譜面など、かつて好評だった機能の再実装はファンを喜ばせただけに留まらず、
曲を解禁してスキルを上げるだけのマンネリ状態であった近作の流れを打ち砕いたとして、高評価に繋がっている。
それだけに「KACでの不祥事が無かったら…」「プレアンのムービーが廃止されてなければ…」「前作の楽曲の解禁期間が長かったら…」といった不満や粗も目立つのも事実。
余談
収録曲数が1000曲を突破
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本バージョン稼働開始時に収録曲数が1000曲を突破したのだが、その判明経緯が残念である。
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1000曲突破という公式告知があったのではなく、プレーヤーデータ上のクリア曲数の表示に関する不具合によるもの。
当初は下3桁しか表示されない不具合があったほか、その不具合を修正したら別の項目で不具合が出るgdgdっぷり。
初のオトベア誕生日イベント
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OverDriveにおいて「ULTIMATE GATE」のラスボスになったのは誕生日を祝ってもらえなかったことによる闇落ちとまで揶揄されていたオトベアだが、本作でついに誕生日記念イベントが登場した。
……11/1~11/11の期間中に1度プレーするだけで記念ステッカーがもらえるというだけなのだが、そのステッカーが異様にシュールである。
ひまわり*パンチの躍進
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本作ではGITADORA OverDriveでの初出以来、様々な所で活躍していたマスコットキャラクター「ひまわり*パンチ」の活動が特に活発に見られていた。
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まず、上述の通り、彼らの楽曲である「一夜のキセキ」は新規ムービーを引っさげてLong ver.が制作された。
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加えて、JAEPO 2019内で開催された恒例のBEMANI SPECIAL LIVEではひまわり*パンチのメンバーが出演。それに伴い、これまで彼らの声を担当していた人物も明らかに。
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更にpop'n musicとGITADORAの20周年を記念して制作されたコラボ楽曲『SESSION With You!』では、確定情報では無いが、pop'nのSDであるPONとひまわり*パンチのコラボレーションが実現。加えて、同曲はpop'n music peaceとの同時収録に伴い、遂にGITADORA以外の他機種へひまわり*パンチの楽曲が収録されるに至った。
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そして2019年7月には新曲「悪魔のハニープリン」でPREMIUM ENCORE参入、8月にはjubeat進出という快挙も。
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ただ、先述した通り末期にひまわり*パンチ推しの展開が多かった点は賛否両論。
8th KACでのファイナリスト辞退
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今作稼働中の2019年1月24日にJAEPO 2019内で開催されたThe 8th KONAMI Arcade Championsip DrumMania部門決勝戦のステージにて、出場ファイナリストの一人「MELIODAS」が準決勝を辞退してしまうという、BEMANI界隈でも前代未聞の事件が発生してしまった。
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その際の「申し訳ないが、俺は辞退する」という氏の発言がネット上で大受けしたらしく、結果的に「†俺は辞退する†」というネットスラングも生み出してしまう事に。
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予選にて代行による不正が横行していたことに端を発する騒動であり、起こるべくして起こったとも言うべきものではあるが、その言動やTwitterでの発言から競技意志が皆無なままに出場していることが明白であり、これ自体は完全なレギュレーション違反として非難されている。
YAMAHA公認のパッドの生産終了
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現在のDrumMania筐体に使われている電子パッドは生産が終了しており、コナミからパッドを交換する際は、従来のパッドとは全く違う物が届けられる。
メディアミックス企画「バンめし♪」始動
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本作が稼働した2018年より「ひなビタ♪」の後継となるTOMOSUKEプロデュースのメディアミックス企画「バンめし♪」が始動した。
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同企画では主にブログ「白兎団活動報告」でストーリー展開が行われる他、動画投稿サイトでは各キャラクターが出演する公式動画の配信も行われている。
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勿論、この企画から登場した楽曲もBEMANI機種に収録されているのだが、2019年6月時点でGITADORAシリーズのみでの収録ということや、「花のやくそく」を経て卒業となったはずのひなビタ♪曲が2019年3月から再び多くの機種に収録されたことから、ひなビタ♪と比べてイマイチ知名度が振るっておらず、始動当初から暗雲が垂れ込め始めてきている状況であった。
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内容自体がひなビタ♪に似通ってしまっているために、そちらの登場当初のインパクトの反動も含めて新鮮味に欠け、同じアーティストの後継プロジェクトでありながら単なる「社内の二番煎じ」とする見方も多かった。
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2019年7月からようやく他機種であるjubeatに進出を果たしているが、それでも思ったような知名度向上に結び付いているとは言い難い状況が続いた。
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2020年4月下旬から始まった第3シーズン「ふるさとグランプリ編」の後半からは複数のバンドを巻き込んだ物語を展開し、それまで収録されていなかった『pop'n music』や『DanceDanceRevolution』などにも楽曲をばら撒くなど、早くも路線変更を強いられてしまった様子にやや焦りが見受けられる状況であった。
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結局この「ふるさとグランプリ」のROUND3を最後に企画自体が凍結(ROUND4の開催が未定)され、公式サイト・公式Twitterも2020年の末に更新が放棄され、楽曲の追加も行われないなど、実質的な企画打ち切りという散々な結末を迎えることになってしまった。
最終更新:2022年04月10日 18:52