感覚の鋭い牙

【かんかくのするどいきば】

ジャンル 宇宙人といっしょに…エッチ三昧AVG


対応機種 Windows 98/2000/Me/XP
発売・開発元 WINTERS
発売日 2003年4月25日
定価 8,800円(税別)
配信 2007年10月9日/2,592円
レーティング アダルトゲーム
判定 怪作
ポイント 泣きながら地面に挿入するシーンが有名

・・・・・るー・・・るーらーるるるるー・・・



概要

『KISS×』や『アタシ…』シリーズなど奇抜な作品ばかりを開発していたWINTERSの6作目。
これまでの作品との繋がりはない。

ストーリー

UFOを一目見ること、宇宙人と遭遇して会話することを強く願う青年がいた。
青年はいつものように、アパートの窓から夜空を眺めた。
サブローは一度でいいから、この目でUFOを見たいと切望した。
けれど、その願いは未だ叶わず。
義理の姉・千鶴と暮らす青年・サブローは、
UFOと宇宙人に情熱を燃やすフリーターだ。
だが、しかし・・ついに或る夜、UFOは飛来する。
中から現れた宇宙少女は、ルルシーと言った。
ルルシーは不可思議な生態をしていた。人間のキスやセックスを
目の当たりにすることで成長していくのだ。
ルルシーは最初、言葉を喋らない。
鼻歌を口ずさみ、サブローと千鶴に聞かせた。
それを耳にした二人は何故か体を火照らせ、キスをしてしまう・・・
(公式サイトより抜粋)

特徴

  • ゲームシステムは、テキストウインドウを用いた普通のノベルゲームである。
  • 前半で地球に宇宙人が登場し、後半は主人公とヒロイン達が宇宙へ移行する。
  • エンディングのあるヒロインは宇宙人が1人と人間が2人。
    • サブキャラやハーレムのエッチシーンも存在する。
  • シーン回想では、エッチシーン以外の一部場面も閲覧できる。

変な点

  • 平井次郎節全開のテキスト
    • 下記のように中黒や!?を多用しており、独特の文体である。
      壁が・・・ある?!!?・・・・透明な壁が、宇宙少女から約10センチの空間にっ・・・!?!?!?
      
  • ストーリー
    • エッチなことで成長するルルシーが来たことにより、主人公は酒池肉林となる。
    • 下記のシーンのインパクトが際立っているが、宇宙人の両手から生えてくる宇宙人など常識外れの展開は多い。
      • そのほとんどにろくな説明がなく、そういうものとして受け入れるしかない。
  • 泣きながら地面に挿入
    • 本作で最もインパクトがあり、異様さの極みとも言えるエッチシーンである。
1.ルルシーに感覚の鋭い牙が生える。
2.ルルシーが溶解して地面と混ざる。
3.主人公が泣きながら地面に挿入。
  • …という過程である。未プレイだと意味が分からないだろうが、プレイしても意味が分からないシーンである
    • 一応補足しておくと、宇宙人は性行為によって色々と都合の良いことが起きるので、主人公が宇宙人を救うために決死で行ったエッチである。やはり意味が分からないが。
    • ちなみに溶解する場面の曲名はそのまま「溶けていく瞬間」である。

評価点

  • 異文化ヒロイン
    • 地球の常識が通用しない宇宙人との交流と見ることが出来る。予想も出来ない展開が続くという意味では退屈になりにくい。
      • 最初から最後まで常識が通用しないエロゲは非常に稀である。
  • エッチシーン
    • 3P以上やキスシーンに力が入っており、好みに合えば実用性がある。
    • 前述の地面挿入もオンリーワンのシチュエーションと言える。
  • 変な点が肌に合えば、唯一無二の独特の空気に浸れる。
    • テキストやBGMが相まって、ほぼ常に奇妙な雰囲気である。

問題点

  • まともなヒロインの扱いが悪い
    • 「北条 香澄」は主人公が一方的に好いていたという理由だけで宇宙に連れてこられる。
      • そして主人公の告白を断ろうとしたところで、主人公の姉から暴力を受けるなどかなり不憫。
    • 常識から外れた存在の宇宙人たちはともかく、彼女は数少ないまともな人物なので扱いの悪さが気になりやすい。
  • ボリュームが薄い
    • ヤリゲーとはいえ、プレイ時間はさほど長くない。
  • システム
    • テキストウインドウから文字がはみ出る箇所がある。
    • セーブ/ロードは現実の日付のみが記録されるので、どの場面なのか分かりにくい。
    • CG・シーン回想は、画面左半分にサムネイルを10個も敷き詰めているため、小さくて視認性が悪い。
      • なお画面右半分は、ヒロインの立ち絵とページの切り替えボタンが配置されている。
  • 全体的にチープ
    • 評価点と反するようだが、悪く言えばCG・テキスト・BGMのどこを切り抜いても安っぽい。

総評

地面への挿入は際立って異彩を放つが、それ以外にもトチ狂ったシーンが多い。
DL版は安く購入できプレイ時間も短いため、手軽に異様な雰囲気に飲み込まれたい人にお勧めである。


余談

  • 公式サイトが、商業とは思えないほど安っぽい。
    • なお10年以上経っても、このブランドのサイトは変わっていない。
    • 本編のように珍妙な言い回しは公式サイトでも見受けられる。

サブローと千鶴、香澄の頭上に、とろとろの熱いクリームシチューが
降り注ぐ・・・
異星の地で繰り広げられる、複雑な人間模様・・・
ルルシーとキュルファは、実際に溶けてしまうかもしれない・・・

移植等

  • このブランドは再販や同梱版が多い。
    • DL販売もあるので、初回版などは軒並み値崩れしている。
+ 移植一覧
  • WINTERS二重箱
    • オムニバスソフト『KISS×∞』と上記の『冬箱』のセット。合計で13作収録という大ボリューム。
  • WINTERSぜんぶ
    • タイトル通りWINTERS全作品のセット。合計で18作収録という大ボリューム。

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最終更新:2021年10月26日 12:43