ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online

【ふぁみりーこんぴゅーた にんてんどーすいっちおんらいん】

ジャンル オムニバス
対応機種 Nintendo Switch
メディア ダウンロード専売ソフト
発売元 任天堂
発売日 2018年9月19日
定価 無料(要Nintendo Switch Online加入)
プレイ人数 1~2人
レーティング CERO:B(12歳以上対象)
判定 良作
ポイント 定額費用だけでファミコンソフト遊び放題
様々なコンセプトのスペシャルバージョン
オンライン同時プレイに対応


概要

Nintendo Switch用の有料オンラインサービス「Nintendo Switch Online」(以下「Online」)の加入者向けサービスの一つで、ファミコンソフトがたくさん内蔵されたオムニバスソフト。
ソフトのダウンロード自体は無料だが、Online会員になっていない場合ソフトを起動する事は出来ない。
Wiiや3DSなどで展開していたバーチャルコンソール(以下「VC」)の後継サービスに当たる。


特徴

  • トップメニューから好きなゲームを選択してプレイできる。やめたい場合はメニューからゲーム一覧に戻ることもできる。
    • トップメニューには当時のパッケージ画像が並んでおり、自由に並べ替えたりサイズを変えたりする事が可能。ゲームの簡単な解説も閲覧できる。
  • 配信開始当初から20本のソフトが内蔵されており、配信タイトルは毎月第2~3水曜日に3本ずつ追加されていく。
  • 参加メーカーは任天堂はもちろん、コーエーテクモ、コナミ、カプコン、サンソフトなどのサードパーティも参入している。アークシステムワークスによるテクノスジャパン作品の配信など現存しないゲームメーカーのソフトも。
  • 通常のソフトとは別に「スペシャルバージョン」が配信されることがある。これはあらかじめ何らかのプレイデータがプリセットされた状態でゲームが開始されるというもの。
    • 例えば第一弾の『ゼルダの伝説 お金持ちバージョン』の場合、ゲーム開始直後からルピー(お金)がカンストしており、更に既にいくつかのアイテムを所持した状態でゲームが開始される。
    • 他にもラスボス直前で始まる『忍者龍剣伝 クライマックスバージョン』やLEVEL20クリア直前で始まる『ドクターマリオ 知る人ぞ知るUFO直前バージョン』などがある。
    • ゲームの解説も、『ゼルダの伝説 お金持ちバージョン』では「お金の力でガノンを倒してください」と身も蓋も無いことが書かれるなど通常版よりユーモラスになっていたり、続編や小ネタに言及しているものがある。
+ 収録ソフト一覧(追加日・五十音順)

最新情報は公式ホームページを参照されたし。
斜体表記はスペシャルバージョンを表す。

追加日 タイトル
2018年9月19日
(配信開始日)
アイスクライマー アイスホッケー エキサイトバイク
グラディウス サッカー スーパーマリオブラザーズ
スーパーマリオブラザーズ3 ゼルダの伝説 ダウンタウン熱血物語
ダブルドラゴン テクモボウル テニス
ドクターマリオ ドンキーコング バルーンファイト
プロレス ベースボール 魔界村
マリオブラザーズ ヨッシーのたまご
2018年10月10日 ソロモンの鍵 熱血高校ドッジボール部 マリオオープンゴルフ
ゼルダの伝説 お金持ちバージョン
2018年11月14日 ツインビー マイティボンジャック メトロイド
グラディウス ステージ5最強バージョン
マリオオープンゴルフ フルオープンバージョン
2018年12月12日 アドベンチャーズ オブ ロロ 忍者龍剣伝 ワリオの森
ドクターマリオ 知る人ぞ知るUFO直前バージョン
メトロイド 決戦!リドリーバージョン
2019年1月16日 ジョイメカファイト 超惑星戦記 メタファイト リンクの冒険
忍者龍剣伝 クライマックスバージョン
魔界村 大魔王まであと少しバージョン
2019年2月13日 スーパーマリオUSA つっぱり大相撲 星のカービィ 夢の泉の物語
超惑星戦記 メタファイト クライマックスバージョン
メトロイド サムス・アラン最終形態
2019年3月13日 イー・アル・カンフー 光神話 パルテナの鏡 ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣
星のカービィ 夢の泉の物語 「エキストラゲーム」バージョン
リンクの冒険 力持ちバージョン
2019年4月10日 スーパーマリオブラザーズ2 スターソルジャー パンチアウト!!
光神話 パルテナの鏡 三種の神器バージョン
2019年5月15日 クルクルランド ドンキーコングJR. VS.エキサイトバイク
スターソルジャー ステージ8必勝バージョン
2019年6月12日 シティコネクション ダブルドラゴンII The Revenge バレーボール
ツインビー ドンブリ島おかわりバージョン
  • VCにも存在した「いつでもセーブ」機能が続投。本作では1タイトルにつき4つまでセーブを残す事が出来るようになっており利便性がアップ。
    • プラグアンドプレイゲーム機である『ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ』(以下「ミニFC」)と共通する仕様やシステムが多く、ある程度流用していると思われる。
  • 本作のファミコンソフトはオンラインによる同時プレイに対応している。
    • マリオブラザーズ』『ツインビー』など二人同時に遊べるソフトは非常に充実している。Nintendo Switch Onlineアプリと連動すればボイスチャットも可能。
    • 相手プレイヤーの画面上にカーソルを表示させる「おててカーソル」という機能もあり、相手にヒントを与えるのに活用できる。上手く切り抜けられたら拍手してあげよう。
  • 「設定」では画面の表示方法を切り替えることができる(ちなみに現在設定で変更できる項目はこれのみ)。
    • 設定できる項目は、ドットの描画幅の縦横を合わせた「ピクセルパーフェクト」、横幅を少し引き伸ばした「4:3」、ノイズのようなフィルターをかけて昔のテレビのような雰囲気が楽しめる「アナログテレビ」の3つから選ぶことができる。
      • アナログテレビ&ファミコンでドット絵を表示した場合、1つ1つのドットの形状は正四角形ではなくやや横長であり、当時はそれを前提としたデザインを行っていた。
        現代の液晶画面でドット絵を描こうとするとどうしても縦横の比率が同じ正四角形のドットになってしまい、当時の画面と比べるとやや横が縮んだ表示になってしまう。
  • オフラインの状態でも遊ぶことが可能。ただし7日後に再認証が必要となるため、それ以降は遊ぶことができない。

評価点

  • 圧倒的コストパフォーマンス
    • VCのファミコンソフトは1本約500円で配信されていたが、本作はOnline会員にさえなれば20本超のファミコンソフトがいきなり遊べてしまう。
    • Splatoon2』などのNintendo Switch用ソフトのオンラインプレイを行う為にはOnline加入は必須である為、そのオマケにファミコンソフトがたっぷりついて来ると考えると非常にお得。
    • ミニFCに収録されているゲームの殆どが追加されており、2019年3月時点で2/3以上のソフトが収録されている。勿論ミニFCに未収録のゲームも配信されている。
  • 粒ぞろいのスペシャルバージョン
    • 基本的にプレイヤーに有利な状況でゲームが開始される為、当時見る事が出来なかったエンディングや特別な演出を楽しみやすくなる。
  • 遂に実装されたオンラインプレイ
    • ファミコンソフトを正規の手順でオンライン同時プレイが出来るのは初めての事。相手がいればまた違った楽しみを味わえる。

問題点

  • 配信ペースが鈍い
    • 1ヶ月に3本ずつソフトが追加されているが、VCと比べるとその追加ペースは決して速いとはいえない。
    • ただしVCはその都度お金を払って購入する商品の選択肢が追加されるだけだが、こちらはオンライン料金を払った時点の全てのソフトが自由に遊べるので、どちらが良いかは比べられない。
  • 取扱説明書(電子説明書)が付属していない
    • 現代のゲームと違い、収録ゲームは基本的にプレイ方法の解説などがほぼ皆無(『ジョイメカファイト』や『ワリオの森』などの例外はあるが)。『プロレス』など操作が難しいゲームや『アドベンチャーズ オブ ロロ』など初見でプレイするには分かりにくいゲームもあるだけに尚の事残念。
    • 一部のソフトは3DS、WiiUのVC配信時に作成された電子説明書やミニFC発売時に公開された当時の説明書が任天堂ホームページ上にアップロードされているのだが、それらと同様のものを付けられなかったのだろうか?
    • 一見「オンライン前提のサービスなのだから、3DSやWiiUのようにWebブラウザで操作方法などを検索すればよいのではないか?」と思いがちだが、Nintendo SwitchのWebブラウザの機能は基本的に限られたページの表示を前提とした限定的な用法に限られるため、その制約を受けたのかもしれない。小さい子供など、インターネットに不慣れな層の事を考えると不親切と言わざるを得ない。
      • そもそもの問題として、公式サイトにも各ソフトの説明書は載っていない。3DS、WiiUのVCで配信されたソフトやミニFCに収録されているソフトであればそちらを参照すればよいのだが、そうでない場合はますます不便な思いをすることに。
  • キーコンフィグがない
    • Joy-Con両手持ちの場合、+がスタートボタン、-がセレクトボタンに該当するため、一部のゲームが操作しにくい。
  • 1週間以内にオンラインに接続しないと遊べなくなる
    • 本作はOnline会員の特典だがネットに繋げなくても遊ぶことは出来る。しかし1週間ネット接続しないと確認画面が発生し、認証出来ないとプレイが不可能になる。
      • ただし、Online会員に登録している以上「インターネット接続ができる環境がある」というのは大前提なので、よほど無線環境に恵まれていないといったことがなければ無視できる制限ではある。
  • ロード時間の発生(ディスクシステム専用ソフトのみ)
    • ディスクシステムで発売されたタイトルは読み込み時間も忠実に再現されており、読み込みに時間がかかる。
  • いつでもセーブの仕様
    • セーブしたデータを再開する時、セーブした時点ではなく、少し経った後で再開される*1。そのためセーブした状況次第では何も出来ずに敵に接触してやられてしまうなど取り返しがつかないケースも生じてしまう。
      • VCではロード時間は一切発生せず、再開時はセーブ直前の地点からすぐに始めることができていた。過去に実現できていた機能が満足にできていない点に不満の声もある。

総評

オマケとして考えると非常にお得なソフト。
Nintendo Switchの利点として屋外やおすそわけプレイでも気軽に楽しめるので、Nintendo Switch Online加入者ならばとりあえずダウンロードしておいて損はない。
遠くの友達や親戚らとファミコンで一緒に遊べるという点だけでも遊ぶ価値はある。


余談

  • CEROのレーティングは「B(12歳以上対象)」。これは『ダブルドラゴン』などの一部ソフトがバーチャルコンソールで配信された際に付属したレーティングに沿ったもの。
    • CEROではオムニバス形式など複数のタイトルが収録された作品はすべてのタイトルを審査の対象とし、その中で最高年齢のレーティングが採用されるため。
  • 『パンチアウト!!』の内容はゲーム大会「第2回 ファミリーコンピュータ ゴルフトーナメント」の賞品版となっている*2。これは一般販売版がマイク・タイソンとのコラボになっており、氏の権利関係のため。
    • VC等で移植されたものも賞品版とされているが実際にはマイク・タイソンをMr.ドリームに置き換えた海外後期版なため、賞品版そのものが配信されたのはこれが初である。
  • 本作配信に合わせ、Online加入者限定で当時のファミコンのコントローラを再現した本作専用の「ファミリーコンピュータ コントローラー」が発売された。
    • Iコン・IIコンセットの為か税込6,458円とややお高めであるがサイズやボタン配置は忠実に再現されており、IIコンにはマイクも搭載されている。
    • Nintendo Switch本体とは無線で接続。Joy-Conの様に本体に取り付ける事で充電が可能となっている。
  • 本作の海外版『Nintendo Entertainment System – Nintendo Switch Online』では内蔵ファミコンソフトも当然NES(海外版ファミコン)仕様となっている。
    • 海外のニンテンドーアカウントさえ取得すれば日本国内でも海外版をダウンロード可能。プレイも日本用のOnline会員にさえなっていればOK。両方揃えて日本版との違いを味わうのもいいだろう。
    • ただし、一部配信タイトルが異なっている。海外未発売の『ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣』は日本限定配信であり、海外版では逆に日本未発売の『StarTropics』に差し替えられている。
  • 「Nintendo Switch Online」の利用料金は30日間300円であり、365日間だと割引されて2,400円となる。また初回のみ1週間だけ無料で体験できる。詳細は公式サイトを参照。
    • マイニンテンドーでは、プラチナコインを集めることで「Nintendo Switch Online 7日間無料体験チケット」を無料で取得できる。取得は2019年6月27日までなのでお早めに。
    • 他にも『Splatoon2』のSwitch本体セットにOnlineの個人プラン3か月の利用券が付くなど、Onlineを無料または安く導入できる手段が用意されていることがあるので、各自で調べてみよう。