なげなわアクション! ぐるぐる!ちびロボ!
【なげなわあくしょん! ぐるぐる!ちびろぼ!】
ジャンル
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ちびアクション
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対応機種
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ニンテンドー3DS
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発売元
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任天堂
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開発元
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スキップ バンプール
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発売日
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2015年10月8日
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定価
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4,700円(税別)
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プレイ人数
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1人
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レーティング
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CERO:A(全年齢対象)
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備考
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amiibo対応
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判定
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なし
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ポイント
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ヒップラグで戦うちびロボ 実際の製菓会社とのコラボ 宇宙人の目的が最後まで判明しない
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ちびロボ!シリーズ ちびロボ! - 咲かせて! - Wiiであそぶ - おかえり - 実写で - ぐるぐる!
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概要
身長10センチのロボット「ちびロボ」。
過去作では家族を幸せ(ハッピー)にする家庭用機体だったり、お花畑を復興しながら公園を発展させる業務用機体を主役とした探索要素の強い3Dアクションだったが、本作ではなんとヒップラグを武器に地球を守るため戦う戦闘用機体を主役とした2D横スクロールアクションになった。
あらすじ
地球の資源が減少する事件が発生した。犯人は一つ目玉のギョロ星人。ギョロ星人は資源を盗み、プラモンスターを生み出して悪事を働く。ちびロボはギョロ星人の悪事を食い止める為、地球に舞い降りた。
特徴
ゲームの流れ
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1ワールドの1コースを攻略していく。
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途中にある資源を回収し、ちびロボハウスにある発電機に入れてハウスワッツを充電する。
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下画面にあるお菓子とでかマネとちびちびを確認しながら見つけ出す。
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ゴールにある3つのUFOがどれか狙う。
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ルーレットチャンスの回数は金は3回、銀は2回、銅は1回。
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UFOを狙った後、次のコースに行く時にルーレットが挿入される。そのまま次に進む1コース、1つのコースをスル―する2コース、2つまでスキップする3コースの3つ。
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回す前にショップに移動して行き先が異なる数字のパネルを購入して行けるようになる。
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全てのコースをクリアした後、ルーレットがボス仕様に固定されるがショップでボスを弱体化するパネルを買う事も出来る。
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ボスを倒した後、ルーレットが廃止されて任意に選択できるようになる。
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リザルトではでかマネとちびちび、お菓子等コンプリート出来たかヒップラグはどれくらい長かったのかワッツをノーダメージで行けたかアイテムを1度も使わなかったかチェックポイントに戻らなかったか等確認する。これらを満たすとハイスコアになる。
基本アクション
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ちびロボの特徴であるヒップラグは従来通り充電だけでなく攻撃手段としても使える様になった。
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ヒップラグは最初は短いがボール型のアイテムを入手すると最大300センチまで伸びるようになる。
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クイックスローは素早く投げる。方向は上と斜めのみ。
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パワースローは力を溜めて方向を自由に向けて長く投げる。コンクリートなどの硬い物を壊す。
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コンセントやオレンジと水色の天井と壁などの仕掛けを刺してアクションが出来る。
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コンセントが付いたその他を刺すと持ち運ぶようになり、投げる事も可能。
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ヒップラグに当たった壁は跳ね返る。
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特別なコンセントに刺すとゴムを溶かすファイアーちびロボや水を氷るアイスちびロボに一定時間内に変身出来る。
その他
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いくつかのステージではアクションが異なる気球やサブマリン、ボート等が使われる場面がある。
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空間の裂け目に居る玩具から特定のお菓子を渡すとお菓子の詳細説明が追加する。
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クリア後のコースの何処かに迷子の宇宙人が神出鬼没する形で出現する。
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2つの目玉の柱の間に回転し続けるとレスキューUFOが現れ、当たると汎用アイテムの他、着ぐるみの番号がもらえる。天井の無い場所に外すとレスキューUFOが強制に去ってゆく。
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amiiboには本作用に作られたちびロボ等に対応。ちびロボのamiiboは最大に強化する「スーパーちびロボ」に変身したり、ちびロボハウスでちびシャカポンでフィギュアを手に入れる事が出来る。初期状態はスーパーちびロボに変身する回数は1回でちびシャカポンのオブジェは木材であるがリザルト画面をタッチするとレベルアップして変身回数を延長したりちびシャカポンの入手するフィギュアが増えるようになる。
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その他のamiiboはamiiboのキャラのイメージにちなんだ限定フィギュアを貰えるようになる。
評価点
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前作『実写でちびロボ!』に引き続きグラフィックを保っている。
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本編のグラフィックはGC版に近いが、ちびロボのCGイラストの金属の質感が強化した。これまでのちびロボの中ではハイクオリティなデザインを誇る。
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世界観はカートゥーン調とローポリの相性が良く良好。
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ネタバレのため伏せるが最後の戦いのために用意した兵器の完成度がかなり高い。
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著名なお菓子とのコラボ。
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江崎グリコやおやつカンパニー、森永と言った国内のお菓子に止まらずPerfettiやHitschler、Pez等の海外のお菓子まで幅広く紹介されている。
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BGM
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これまでの特有である明るく楽しいイメージを損ねず、新規BGMのクオリティが高い。
賛否両論点
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ちびロボが戦う設定。
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過去作に登場した家庭用と業務用は戦闘の為に作られた期待では無い為、せいぜいアクションの一環として腕に小さな銃を取り付ける程度だったが、本作は戦闘用という事もあって戦闘を主軸としたアクションになっている。
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本作は宇宙人に強奪された資源が無くなった人間の不満を抑える事と宇宙人の悪事を取り締まる為に自ら戦いの道を歩んだ事になる。
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戦いのイメージが定着してしまうと人間と花にハッピーを与えるはずのちびロボがちびロボらしくないと批判がある。
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一応資源の減少を止める事はハッピーに近い仕事なのである意味大規模な使命かもしれないが。
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amiibo
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フィギュアを入手するには別途のamiiboを購入しなければならない。
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レベルアップを目的にハイスコアを目指すとノーダメ&資源とお菓子とちびちび完全回収&救済アイテム使用禁止&ワッツ最大を強いられるようになる。
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初期プレイなら問題ないがクリア後は作業感が増してしまう。
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ガチャから出てくるフィギュアの完成度は高いが出現がランダムでダブりが出てしまう。
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100%へのクリア目標の対象外であり、必要しなくても遊べるように設定されている。
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クリアできない人のための救済措置
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500コイン支払う必要があるが、2回ゲームオーバーしたステージはクリアしたことにできる。
問題点
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消化不良なストーリー
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宇宙人はちびロボと同じく言葉を発せない為、資源を強奪した動機や目標、真相が終始まで判明しない。ちびロボが何のために地球を守ったのか解明仕舞いに終わっている。
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資源を失った被害者である人間はプロローグのみで、宇宙人と絡んでくる機会は描写されない。
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乗り物関連
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スピードを落としたり壁にぶつかる等の事故に遭った時点で即ゲームオーバーになる事がある。
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初期プレイでハイスコアの達成はほぼ無理に近くコンティニューでハウスワッツを無駄に減らしながら強いられるようになる。
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全体的に操作性が悪い。慣性が強すぎる潜水艦や、思う通りに動かせないバルーンなど。
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ルーレット
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ボスを倒すまで任意に移動できず、苦手なコースを強制的に選ばされるようになる。
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特定のイベントのやり直しや全コースクリアはきつく、無理矢理遊ばれている感が強い。
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全てのステージをクリアしないとボスへ挑めないため、ルーレットの存在自体にメリットが無い。
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結果として、ルーレットの1の目を出して順番にクリアしていくだけの作業になってしまう。
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ボスルーレットというのもあるが、全ての目が同じなので、もはやルーレットの意味すらない。
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ムービー関連
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初期プレイではスキップできず強制に流れてくる。
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OP以外は全てリアルタイムレンダリングムービー。着ぐるみの姿は見ごたえがある一方、初期プレイとの相性が悪く着替えが出来るまで長引いてしまう。
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ラスボスとの戦闘が単調
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飛び道具系の技が無く、ひたすら防御しながらパンチで攻撃する繰り返しをする。
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チャージパンチはラスボスの体力を大きく減らすチート技で爽快感でも何でもない単調な技しかない。
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途中でラスボスが本気になるが防御カウンターするだけでちびロボをピンチに陥る程の必殺奥義は無い。
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ラスボスに挑むのにコインが必要
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ラスボス登場後、突然20000コインを要求される。持っていれば良いが、足りない場合はステージ周回をして稼がなくてはならない。
総評
お手伝いのイメージが強いちびロボを別のハッピーを得る為にヒップラグを武器に戦うイメージに転換した意欲作。
資源の減少を止めるべく宇宙人との戦いや追跡を行う中、真相が最後まで明かされないのが惜しまれる。
横スクロールになっても損なわれないちびロボらしさの雰囲気や金属の質感、菓子会社とのコラボが魅力と言える。
余談
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体験版をダウンロードできるフエラムネと黄金糖が期間限定で販売されていた。
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他の体験版とは違い無限に遊べる仕様で、コースの何処かにフエラムネと黄金糖が隠されている。
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着ぐるみの番号はMiiverseで情報交換が出来たが2017年に終了した為、攻略サイトを閲覧して登録するしかない。
最終更新:2023年07月27日 17:41