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【きょえいとし】
『絶体絶命都市』シリーズを手掛けたアイレムの元スタッフが独立したグランゼーラとバンダイナムコの共同プロジェクトとして開発されたサバイバルアクション。グランゼーラオリジナルのコンシューマ作品としては処女作となる。
『絶体絶命都市』が地震や洪水など自然災害からのサバイバルを描いているのに対し、本作は「巨影」という未知の巨大生物や巨大兵器の襲撃からのサバイバルSFアドベンチャーとなっている。
要するに「巨大怪獣や巨大ヒーローが街中で派手に戦う中、名もなき一般人達はどうするか?」という特撮ドラマやアニメを見てれば一度は思うであろう疑問をゲーム化したものと言えよう。
これ自体は面白いシチュエーションではあるし、きちんとゲーム化出来れば名作になり得た……はずだったのだが。
特撮ドラマ『ゴジラ』『ガメラ』『ウルトラマン』やアニメ『パトレイバー』『エヴァンゲリオン(*1)』のシリーズから巨影が出演している。
元々PSV版も予定されていたが、途中で中止が発表されPS4独占タイトルとなった。
主人公はとある女性との待ち合わせ場所に急いでいた。だが、突如として謎の巨人が街に出現。巨人は街を破壊し始め、人々はパニックになる。主人公は待ち合わせていた女性=香野ユキと合流。2人は巨大な影=「巨影」の脅威から逃れるべく、都市からの脱出を目指す
ーこれは、ヒーローの物語ではない あなたの物語だー
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システム・ゲーム
シナリオ
「『絶体絶命都市』と特撮・アニメのコラボ」と期待されたが、ボリュームは少ない上にそれを補う周回要素も薄い。
さらに、処理落ちや長いロードとPSV版を中止してPS4独占タイトルにした割にはスペック相応に仕上がっているとは言い難い。
メインシナリオも期待された巨影や災害のシナリオよりも組織の二人組からの逃走劇が目立ち評判は悪い。
題材自体は魅力的で、この開発陣の作品らしくネタとして楽しめる要素は多いのだが、イマイチ期待度を超えてこない。特にクロスオーバーや巨影が関わるシナリオを期待した原作ファンには「巨影の無駄遣い」とまで言われる様になってしまった。
このような問題点が際立った所為で全体的にAmazonやゲームサイトでも低めの評価を下されてしまっているのが実情である。
上記の問題点を許容できる人なら演出やネタの為にプレイしてみても悪くはないだろう。
*1 テレビアニメ版の『新世紀エヴァンゲリオン』ではなく『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』から。登場する使徒も新劇場版準拠。
*2 講義帰りなので大学生。また、主人公が成人である事は作中の描写で分かる。
*3 謎の巨大怪獣が市街地で暴れ回る様子を、避難中の一般人がハンディカメラで撮影した映像…という形で描いたパニック映画。
*4 逃走用の乗り物を機動隊員から渡されるのだが、それが"オートバイか馬から選べ"という爆笑ものの超展開。機動隊員も平然と馬を提示し、主人公がそれを選んでも誰も突っ込まない光景は完全にギャグである。しかもオートバイより馬の方が遥かに速い。
*5 一応、馬の存在に理由付けはされているがそれもどこかおかしい。
*6 奇しくも、その追っ手のCVの奈良徹氏が過去に『パチプロ風雲録5』で演じたキャラも、同作の主人公のモノマネにあっさり騙されていた。
*7 導入部は『絶体絶命都市』そのままだが、地震は起きず主人公が新しい職場で暖かく迎えられ、これから住む街を満喫するだけという完全にネタに走った内容。そんな有様なので作中でも散々な評価をされている。
*8 着替えのチュートリアルも兼ねているが、それが「混乱に乗じて交番の扉をぶち破って勝手に制服を持ち出す」という発生条件なのもツッコミ所。
*9 女主人公の初期衣装か、主人公が所持している服の女性版を着せる形になる。例えば男性警官の服しか持っていなくても女性警官の服を着せられる。
*10 主人公の居場所が常に把握されている事については理由がある。
*11 エンディングを迎えて真相を知っていれば納得はできるが、それでもご都合主義は否めない。
*12 何故かそのPR記事や雑誌の表紙には主人公がまるでモデルのように描かれている。手抜きなのかツッコミ所としてわざとやったのかは謎。
*13 しかも衣装毎に初めて着せた時にコメントしてくれる。やっぱり勿体無い…。
*14 異性用制服を持ち出して勝手に着るイベントにて。
*15 『1』からは須藤と相沢の服。『2』からは篠原と藤宮の初期装備。
*16 使用されているモデル自体はグランゼーラがUnity Asset Storeで販売しているもの。