Bloodstained: Curse of the Moon
【ぶらっどすていんど かーす おぶ ざ むーん】
ジャンル
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アクション
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対応機種
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Nintendo Switch プレイステーション4 ニンテンドー3DS プレイステーション・ヴィータ Windows(Steam、DMM GAME PLAYER) Xbox One
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販売元
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インティ・クリエイツ
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開発元
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インティ・クリエイツ ArtPlay
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発売日
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【Switch/PS4/3DS/PSV/Win】2018年5月24日 【One】2018年6月6日
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定価
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【Switch/PS4/3DS/PSV/Win】980円(税込) 【One】1,080円(税込)
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プレイ人数
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1人
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レーティング
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CERO C(15才以上対象)
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判定
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良作
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ポイント
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IGAヴァニア外伝 ほどよいファミコンテイスト
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Bloodstainedシリーズ Curse of the Moon / Curse of the Moon 2 / Ritual of the Night
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概要
『白夜』以降の『悪魔城ドラキュラシリーズ』のプロデューサーを担当していた
IGA
こと五十嵐孝司氏がKONAMIからの独立後初となるプロデュース作品。
本作はIGA氏がKickstarterでクラウドファンディングを行っていた『Bloodstained: Ritual of the Night』(以下、本編)のストレッチゴールである「8bit風のゲーム」に該当する作品であり、
『月下』以降の『悪魔城』に近い探索型になると発表されている本編に対し、本作は特に初代『悪魔城ドラキュラ』~『血の輪廻』らをリスペクトしたステージクリア型アクションゲームとなっている。
なお、IGA氏及びIGA氏が代表を務める新会社ArtPlayのスタッフは本編の製作に注力しているためストーリーや監修のみを担当しており、本作のメイン開発を2Dアクションゲーム開発に実績のあるインティ・クリエイツが行っている。
ストーリー
かつて 悪魔によって 月の呪いを 受けた男がいた。
その男 -斬月-
紅蓮の衣を 身にまとい、
燃えるような目をした その男は
自身に 呪いをかけた 悪魔を討ち、
全ての悪魔を 斬り滅ぼすため
闇から闇へと 旅をしていた…
ある夜、男は 大いなる悪魔の気配を 感じ取る。
全ての悪魔を滅せよ…
抜いた刀は 月に照らされ、悪を食らえとむせび泣く。
今宵、男が斬るのは 月か 悪魔か。
(ゲーム内のプロローグより)
特徴・システム
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基本的なゲーム内容は上述の通り『悪魔城ドラキュラ』初期作を意識したステージクリア型2Dアクションゲームとなっている。
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操作方法とキャラクターの挙動もFC三部作に近く、空中制御が効かず、ボタンを押してから攻撃判定が発生するまで微妙な間があるものとなっている。
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一方、サブウェポンはワンボタンで使用することが可能で、階段での上昇中も通常攻撃が使えるようになっている。
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また、サブウェポンを使う際に消費するエネルギーは『悪魔城』シリーズの「ハート」ではなく、魔力を消費する。
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サブウェポン残量の回復アイテムは分かりにくいからか「ハート」ではなく「魔力の薬(瓶)」となっており、体力回復アイテムは「肉」ではなく「ハート」となっている。『悪魔城』経験者はむしろ混乱するかもしれないが…。
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本作の特徴的な部分としては主人公に加え道中に仲間キャラが存在し、『悪魔城伝説』のように4人のキャラを使用できることが挙げられる。
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ただし、固定主人公+仲間3人の中から1人しか同行できない『悪魔城伝説』とは違い、4人全員の同行&切り替えが可能となっており、この点はむしろ『コナミワイワイワールド』に近い。
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特定のキャラを使うことで進行可能なルートや、取得可能な能力強化アイテムがある。また特定キャラ(の特定のサブウェポン)を使えば楽に攻略できる場面も存在する。これらの要素も『コナミワイワイワールド』を彷彿させる。
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仲間キャラはそれぞれ個別に体力ケージが存在し、ケージが0になってもそのキャラが一時的に使用不可能になるだけで残機は減らない。
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1キャラでもミスすると特定地点からのやり直しとなり、残りのキャラだけで再開する。使用可能なキャラが全員倒れた場合は残機を1つ失い、全員復活して特定地点からの再開となる。
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各ステージのクリア時に戦闘不能になったキャラは復活する。
プレイヤーキャラ解説
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斬月
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どことなく月風魔を思わせる本作の主人公。メイン武器はDPSに優れる刀。
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サブウェポンは斜め上に攻撃できる鎖分銅、ドラキュラシリーズでの聖水に類似した呪符、通常攻撃を一定時間強化する面の3種。
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特定の条件を満たすと3種の特殊なアクションを習得することができる。
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他のキャラに比べ特徴は薄い分、隙も少ない。体力が一番高いため肉壁としても活躍できる。
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ミリアム
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本編の主人公。メイン武器はムチでサブウェポン共々ベルモンド家の皆さんを連想させるキャラ。
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彼女のみ他のキャラよりもジャンプが高く、スライディングをすることが可能で、戦闘と探索の両面で活躍することとなる。
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アルフレッド
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錬金術師。強力なサブウェポンを持つ代わりに仲間になるキャラの中で一番体力が低く打たれ弱い。
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基本的には他のキャラ同様の方法でサブウェポンを入手するのだが、特定のポイントで彼専用のサブウェポン・ヴォルティックレイを入手できる。
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一定期間敵を自動追尾し攻撃判定が残り続ける光弾を発射するというもので、本作でも最強のサブウェポンである。難所や強敵の前に配置されていることが多く、実質的に初心者救済要素の一つ。
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性能的にリスペクト元の『悪魔城伝説』に登場するサイファ・ヴェルナンデスに似たキャラ
だが、誠に残念ながら老人である。
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サブウェポンの「バーニングスフィア」「フロストカリバー」「ヴォルティックレイ」は同じくインティ・クリエイツ制作のアクションゲーム『蒼き雷霆 ガンヴォルト』の主人公、ガンヴォルトのスキル名称のオマージュである。(「ライトニング
スフィア
」「スパーク
カリバー
」、「
ヴォルティック
チェーン」)
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魔法を発動した直後にキャラチェンジをすれば効果は仲間にも引き継がれる。バーニングスフィアのバリアを他キャラにまとわせるテクニックは、難関で特に重要。
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ジーベル
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サブウェポンを持たない代わりにコウモリに変身して自由に飛び回ることができる青年。
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こちらは見た目といいアルカード枠なのだが、本作は階段の上でも攻撃可能で変身中のアクションもあるためにより小回りのきく印象を受ける。
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反面通常攻撃は足元に攻撃判定が発生しないため、小さい敵や下から襲ってくる敵に注意。
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難易度はベテランとカジュアルの二種が存在し、ゲーム開始時のみならずセーブデータ選択時に毎回選び直せる。
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ベテランはFC三部作同様攻撃を食らった場合ノックバックが発生し、穴に落ちやすくなる。
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カジュアルは被弾時のノックバックなし+残機無制限となり大幅に難易度が低下する。
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ベテランでクリアしないと解禁されない要素はないので、プレイヤーの好みに合わせてプレイできる。
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セーブデータは8個作れる。進行状況に応じてオートセーブがなされるが、任意のタイミングでのセーブ・中断地点からの再開はできない。
評価点
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8bit「風」の演出
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本作はFCのような8bitマシンを意識したドット絵ではあるのだが、実際の8bitマシンでは描写不可能なほどの色を使っており、多重スクロール演出もある。おかげで懐かしくも美麗でゴシックホラー色が色濃いグラフィックに仕上がっている。
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とりわけ各面のラストで待ち受ける巨大ボスは細かくドットが描き込まれており、迫力あるダイナミックな動きをしてくれる。
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先行公開された本編の味方・敵キャラのグラフィックと比較すると、過度なデフォルメを施さず上手くドット絵に落とし込めている。
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しかし当然ではあるが処理落ちや画面のチラつき等はなく、快適にプレイできる。この辺りは当初からFCに忠実な仕様にするのではなくあくまで8bit「風」ゲームと割り切ったおかげであろう。
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程よい難易度・ゲームバランス
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初期作をリスペクトしながらも、終盤以外はそこまで難しい難易度ではなく、ある程度アクションゲームに慣れていてキャラの特性を掴めばサクサク進めることができる。
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ただし上述の通り操作感覚は初期作同様ダッシュが出来ず、空中制御も利かない固めの物となっており、一筋縄ではいかない。難易度ベテランではお馴染の「吹き飛ばされて穴に落下死」がままある。
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とはいえ、IGA氏の意向で悪魔城シリーズから消えていった「シビアなジャンプアクション」が要求される場面は本作においても殆ど無く、固い操作感ながらそれに起因する理不尽さはそこまでない。
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各ステージの分岐点には、どのルートが一番簡単・ショートカットできるか分かるように「先人の亡骸」が存在し、自信のない初心者も亡骸の指し示す道を進めば大きな苦戦はせずにゲームを楽しむことができる。
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逆に腕に自信のあるプレイヤーならばあえて亡骸を無視して進んでいけば歯ごたえある難易度を楽しむことができる。
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ほとんどのボスは追い詰めると最後っ屁に強力な特殊攻撃を繰り出してくるため最後まで気の抜けない戦闘となる。
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BGMは本家『悪魔城ドラキュラ』にも参加経験のある山根ミチルが担当。チップチューンであってもゴシック色の色濃い山根節はこちらでも健在。
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『悪魔城伝説』に採用されたVRC6らしさを感じる音作りとキャッチーなサウンドはまさにドラキュラ。一面BGMを聞いてどことなくデジャヴを感じた人も多いと思われる。
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本家『悪魔城』を担当していたIGA氏が関わってることもあり、同シリーズを意識した小ネタ・ファンサービスはもはや数えきれないほど。
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特に『初代』と『悪魔城伝説』の要素が随所にあるが、他のシリーズ作の要素も無数に仕込まれているためにプレイ済みならばより楽しめるだろう。
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一方、インティ・クリエイツがメインの製作を行っているからか、インティのスタッフが過去に製作した作品のネタも仕込まれている。
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意識していないとわかりにくいが、コナミネタとしては何故か奇天烈将軍マッギネスの物も含まれている。本当に何故…?
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シナリオがドシリアスなのに対しかなり直球のパロや身内ネタもあるため真面目にやれという意見もなくはないが、事前に公開・予想されていなかったネタもあり、概ね好評ではある。
賛否両論点
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ボリューム自体は1,000円相当である。
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マルチエンドや隠しルート等飽きさせない工夫は見られるが。これぐらいの方が手ごろでいいという意見もある。
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上記の通り『悪魔城』(および過去のコナミゲー)のリスペクト点は数えきれない程なのだが、逆に言うとあまりにリスペクト・王道的な要素ばかりで本作独自のオリジナリティに欠ける。
問題点
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生存している仲間が多いほど簡単なルートに進めるようになっているが、そのルートを進めやすい仲間を途中で失ってしまうと難易度が上がってしまい、初心者にはかえって厳しくなってしまう。
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特に機動力の高いミリアムと攻撃面で優れる斬月がうっかり先に落下死でもしようものなら、その後は一旦全滅するまで消化試合になってしまいやすい。
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ライトユーザーを意識した部分がいくつもあるのに対し、この仕様は少々ちぐはぐな設計と言える。
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1キャラでもミスすると特定地点まで戻される仕様にもかかわらず、残った各キャラの体力は再開時に回復などはせず、ミス直前の体力が引き継がれる。
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そのため残りのキャラが瀕死の状態で特定地点からやり直させられる場合もあり、このような場合は先へ進むモチベーションを保ちにくい。
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これらの点は、『2』でも改善されていない。
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斬月の特殊能力会得方法が分かりにくい。
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主人公である斬月は条件を満たすと特殊アクションが使用可能になることが公式サイトなどで宣伝されているのだが、この条件が公式サイト・ゲーム内双方で一切説明がない。
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その方法はというと、
仲間になるはずのキャラを有無を言わさず殺害する
というもの。(ネタバレにより反転)
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他の3人の加入時、本家で仲間がいた『悪魔城伝説』と違い、主人公の態度は友好的ではなく、雰囲気は険悪。仕方なく手を組む、というところ。しかも、場合によっては
自ら殺してしまう
(ネタバレにより反転)という、後味の悪さ。せめて、仲間にせず立ち去るだけにできなかったのだろうか。
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使いにくい技がある。
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斬月の鎖分銅は上方からの敵に対しては一見有効だが、飛び道具ではないためリーチが短く、同じ軌道ならミリアムの剣投げが飛び道具&3wayとはるかに使いやすいため、下位互換になりがち。
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アルフレッドの分身のソウルビジョンが役立たず。元々打撃が弱いのにリーチだけ伸びても…。
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ジーベルのチェンジイモータル中の体当たり攻撃、ブラッドスティールが敵が密集するエリア以外ではほぼ使い道がない。ただ無駄にウェポンポイントの消耗を速めるだけ。
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クリアしたステージ。「CURSE OF THE MOON」というシステムで、やり直すことはできるが…。
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純粋なステージセレクトではなく、「時を戻す」という性質の「やり直し」のため、前のステージをプレイすると後のステージで入手したアイテムは全て失われ、仲間もそれぞれ加入するより前のステージでは使えない。
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さらに、1度やり直すとその時点より先のステージは、再びクリアしない限り選べない。普通にステージセレクトで良かったのでは。
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ボス関連。
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ボスにライフゲージが無いため、どれだけダメージを与えたのかわからない。(次作では改善された)
総評
まさしく100年の時を経て蘇るドラキュラのごとく現代に顕現した「あの頃の2Dアクションゲーム」であり、本編のプロモーションとしては十二分以上の内容となっている。
価格相応な部分はあるものの、『悪魔城ドラキュラ』シリーズのプレイ経験のあるユーザーならばぜひとも抑えておきたい良作に仕上がっている。
ライトユーザーを意識した親切な仕様や簡単すぎず難しすぎない難易度から、『悪魔城』は良く知らずともレトロ風ゲームや2Dアクションゲームは好きという人にもオススメしたい一作である。
余談
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IGA氏の関わったアクションゲームの多くで「プレイヤーキャラの変態軌道」が一部界隈でネタにされているが、本作は初代譲りの硬い操作感ということもありそこまで変態的な動きはない。
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……が、発売からわずか数十数時間ほどで壁抜け・スクロールバグが発見され、これを利用したRTAなども行われている。
やっぱり変態だった。
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通常は起きにくいので大きな問題になってはいないが、インティは対応パッチ(Ver. 1.1)を配信している。誤字脱字なども修正されており、現在は新規購入分もパッチ適用済みのものが配信されている。
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開発前の時点では本作のストーリーは本編の10年前の話と公表されていたが、後にIGA氏は本編に繋がる「正史」になるかは曖昧な表現もしており、ゲーム内にも本編に繋がらないであろう結末も存在する。
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実際に本編の設定と思いっきり矛盾するポイントが数箇所ある為、あくまでキャラ・設定を流用したスピンオフと解した方がよいと思われる。
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2023年7月13日に『2』とのカップリング移植である『Bloodstained: Curse of the Moon Chronicles』がPS4/Switchで発売された。
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限定版には設定資料集や両作のサウンドトラックが付属している。
最終更新:2023年10月20日 02:58