ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー3 プロフェッショナル

【どらごんくえすともんすたーず じょーかーすりー ぷろふぇっしょなる】

ジャンル RPG
対応機種 ニンテンドー3DS
メディア 3DSカード/ダウンロードソフト
発売元 スクウェア・エニックス
開発元 スクウェア・エニックス
トーセ
発売日 2017年2月9日
定価 5,670円(税8%込)
プレイ人数 1~8人
レーティング CERO:A(全年齢対象)
判定 なし
ポイント 完全版でありジョーカー最終作
リストラ組の帰還
内容は更に大味に
ドラゴンクエストシリーズ


概要


変更点

  • クリア後のストーリーが追加。新たな神獣も登場。
    • ジョーカー』~『ジョーカー2P』の主要キャラや神獣も登場し、完結編に相応しい内容に。
    • 最後はDQMシリーズでありそうでなかった意外な結末を迎える。
  • 追加ストーリーのクリア後は新規ミニゲームや追加ボスも登場。
    • DQシリーズやおなじみのキャラが仲間になるイベントや、『ジョーカー2』でおなじみのボスも。前作のとある裏ボスはリニューアルされた。
    • ほとんどのイベントが1日1回ずつの発生となっている。
  • ノチョーラの「ノチョリン」が常に同行。アイテムやモンスターを拾って来る他、新システムとして「 ライド合体 」が登場。
    • 主人公とノチョリンの乗った魔物同士を合体させ、大幅に戦闘力が上昇。専用の特技や特性も使える。
    • 反面、倒されると主人公・ノチョリンの両方が落とされ、1ターン命令不能になるデメリットも。
    • ライド合体以外にも、戦闘中にモンスターのHPやMPを回復する、攻撃力を上げる等してサポートしてくれる。
    • 追加ストーリーを途中まで進めるとフォームチェンジ出来るようになる。フォームチェンジ中はライド合体が使えなくなる代わりに戦闘中のサポートが強力になる。
  • ノチョリンは上記の他に「ストーリーのショートカット」を行える。
    • 文字通りにストーリーのスキップを行う機能。「ボスの手前」と「次のエリア」の2種類からスキップ先を選ぶ。
    • なんと 前作の裏EDまで丸々スキップ できる。前作を遊んでいなくても使用可能。
    • 追加ストーリーはショートカット不能。
    • ストーリーは箇条書きのあらすじで振り返る事もできる。
    • 当然ながらアイテムは未回収のまま進むことになる。魔物も一応貰えるものの、ロクなスキルを覚えていないため弱い。そのまま追加ストーリーに挑むとほぼ確実に全滅する。
  • モンスターは多数追加されて700種類を超える。
    • 多くのモンスターは『イルルカ』までに出ていたものの復活だが、ランクやスキルは改められている。
    • 新モンスターも多数登場するが例によってほとんどが色違い。
  • 「ドローン」機能が追加。ドローンを飛ばしてフィールドの探索や狭い通路への侵入が可能。
    • これでしか手に入らない魔物やアイテムも存在する。
    • ドローンには耐久値が設定されており、障害物にぶつかると1目盛り減ってしまう。耐久値が0になるとドローン機能が強制終了してしまう。
      • 敵シンボルや動くオブジェクトにぶつかった場合はすり抜けるだけで耐久値は減らない。
    • 落ちているアイテムを拾ったり、妖精を取ることが出来る(但し、宝箱は開けられない)。
    • Aボタンを押すとモンスターを脅かして追い払うことが出来る。
      • 脅かされたモンスターはたまにアイテムを落としていく等『イルルカ』の脅かしの仕様に近いが、『イルルカ』とは異なりどの方向から脅かしても追い払える。また、2枠以上のモンスターは反応しない。
      • モンスターを脅かす度に耐久値が4分の1目盛り減ってしまう。
  • マップ上のライド関連
    • Gサイズ以上の魔物でもライドして自由に動けるようになった。
      • 2枠以下の雑魚モンスターに触れても戦闘に移らず、Aボタンで攻撃を仕掛けると一撃で倒す事が可能。踏みつけるだけでも倒せるが、獲得出来る経験値が攻撃して倒した場合の10分の1になってしまう。
      • 経験値はライド中のモンスターのみに加算される。
      • 捕食されたりダメージ床を踏んだりすることで別の種族に変化するモンスターは、変化前のモンスターをGサイズ以上のモンスター(もしくは下記の闘気の精霊)で攻撃して倒した際も出現するようになっている。クイック戦闘と組み合わせることで簡単に出現させられるようになった。
      • Gサイズ以上のモンスターへのライドを活用することで、ディスクの一部クエストを簡単にクリア出来るようになる。
      • 最初は1段ジャンプしか出来ないが、追加ストーリークリア後に6段ジャンプが出来るようになる。
    • フィールドやメタルエリア等に出現する妖精に「闘気の精霊」というピンク色のものが追加された。
      • これを取る事で、小さいモンスターでも一定時間だけマップ上のモンスターを一撃で倒せるようになる。倒した時にゴールドやドロップアイテムを落とすこともある。
    • どのモンスターでも空中・水中ライドが可能となり、いちいち乗り換える必要が無くなった。
  • 「超生配合」がパワーアップして「超生配合・改」に。
    • レベル上限が120になり、特性のコストやスキル枠、能力上限なども増加。
    • 追加ストーリーの中盤から使えるようになる。
  • 『ジョーカー2P』同様に、フィールドの雑魚モンスターやミニゲームの景品などがマイナーチェンジされた。
    • 面倒な上級職の証は各地に点在している貴重品で購入可能になった。
    • 最初に仲間になるモンスターも、前作のレア度が低いモンスターから「プチターク」といった珍しいモンスターに変更された。
    • グレートライダーズカップはステージが一新され、巨大なモンスターが得点を奪い取るスペシャルアイテム・霧の発生等のハプニングイベントが追加。Sランク以上では専用スキルのモンスターを入手できる。
    • インターネット通信のショップに高ランクスキルの証や素材が多数追加。
  • その他ゲーム内の細かい仕様
    • 主人公の髪や服の色を設定する際に選べる色が増えた。
    • 通信対戦でも倍速モードが使えるようになった。
    • 所持金を9999999Gまで持てるようになった。
    • 次元の裂け目でモンスターが出てくる異世界に飛ばされた場合、必ずカラーフォンデュが数体出るようになった。
    • ゴールドを払って自作ディスクのレベルを自由に変更出来るようになった。
    • 自作ディスクを使用する際、クエストに挑戦しなければエネルギーを消費せず使えるようになった。
    • 配信ディスクはクリア時に自動消滅する代わりにエネルギー無消費で使用できる。
    • 神獣系のモンスターはコインで引き換え不能になった。また、プロ版で追加されたごく一部のモンスター(追加ストーリーのラスボスなど)もコインで引き換え不能。
  • 前作からの引き継ぎはクリア前からも行えるようになった。ランクSSの魔物も引き継ぎ可能。
    • クリア前は1日1匹、表クリア~追加ストーリークリア前は5匹、完全クリア後は10匹と徐々に送れる数が増加する。
    • 覚えたスキル・サイズ・カラーフォンデュの色は(カラーフォンデュごと)そのまま送れるが、レベル・能力・スキルポイントはリセットされる。
    • 『イルルカ』からの引き継ぎも可能だが、今作でレアリティが変わったモンスターが多いためか、前作に出ない者は全てタマゴになるのはそのまま。そちらからはS以上が送れない制限も残っている。
  • バージョン1.2より、今なお人気の漫画『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』とコラボが行われた。
    • 『星のドラゴンクエスト』や『スーパーライト』でコラボした流れと思われる。今作には7匹のダイ大キャラが登場。

評価点

  • 移動速度の大幅な向上・移動の快適化
    • 前作と比べると大幅に移動速度がアップしており、ライドしていない状態でも前作の陸上ライドより速い。
    • 更に前述の通りどんなモンスターでも空中ジャンプ6回と水中ライドが可能になったため、いちいちモンスターを切り替える手間もかなり減少した。
  • 完結編というだけあって惜しみ無くキャラが登場する追加ストーリーは見もの。
    • 無印版で賛否を招いたSF色はかなり薄まっている。
    • 最後の意外な展開も今までには無いが実にDQMらしいもの。
    • ラスボスがおなじみの行動を行わないが、クリア後の再戦で何度か撃破すると……。
  • リストラモンスターの復活
    • ほとんどの幹部級魔王が登場。ランクも上げられて揃ってSSに。
    • 前作で「何故いない」と言われていたような、「ベビーサタン」「うごくせきぞう」など、お馴染みのモンスターも多く登場している。
    • ジョーカーシリーズでおなじみの「カンダタ」「キャプテン・クロウ」「ドン・モグーラ」も復活し、彼らには専用イベントも用意された。
  • フィールド上でGサイズのモンスターに乗って暴れ回るのは快感。
    • 今までちびちび倒していたメタル系モンスターも一撃粉砕。光あふれる地ではワンパンで100万近くの経験値が降って来る。
    • Gサイズの魔物限定とはいえ、1匹に絞ってのレベル上げは簡単になった。
  • 合体特性のインフレ効果により稼ぎが大幅に短縮
    • 「ガルバゴルバ」をベースに合体して4枠化すれば、「スカウト率アップ極大」「合体上手(ライド合体時に行動回数が1増える)」の特性によりほとんどのモンスターが簡単にスカウトできる。
    • 「ドロップ率アップ極大」は本当に極大で、ほぼ確実に通常アイテムが落ち、レアアイテムもすぐに集まる。
    • Mサイズ以下の経験値稼ぎも「経験値アップ極大」と元気玉や経験値が増えるアクセサリーを併用すれば、ゴールデンスライムを倒すだけで一瞬でカンスト。というかメタルキングでも場合によってはカンストが狙える。
      • 今作では光あふれる地にゴールデンスライムの出現条件が追加されたが、上記のGサイズの魔物でメタルキングを乱獲するだけですぐに出て来る。
  • 追加ストーリークリア後のとあるダンジョンには「大量の宝箱が置かれているがほとんどがトラップモンスター」という場所があり、トラップモンスターの共通の天敵であるスライム系にライドして歩き回れば短時間で小さなメダルを稼げる。
  • 前作の配信モンスターは全て普通に取れるようになった。
  • 前作ではインターネットランキング上位とすれちがい100戦ごとの伝説のマスターでしか手に入らなかったプラチナコインが、今作では1日1回発生するイベントで簡単に手に入るようになった。
  • 一部のモンスターの能力や特技に調整が入った。
    • 前作で猛威を振るっていた「海のまもりガメ」や特技「せいれいのうた」の弱体化など対戦バランスが見直された。

問題点

  • 追加ストーリーの中盤で拠点の施設が一変してしまい、前作で個性付けされていたキャラクター達がいなくなってしまう。
    • 代わりに旧作のキャラが穴埋めで店番をやってくれる。シリーズ経験者ならニヤリと来るゲスト出演だが、やはり付き合いの長い住民が居なくなるのはどこか寂しい。
    • モブが店員を担当する店まである。
      • 一応、モブの店員をリアクターでサーチすると1人1人違う説明文が出るようにはなっているが、せめて色を変えるなり他のキャラを用意するなり……。
    • これとの兼ね合いでグレートライダーズカップの対戦相手も変更されている。無印ではランク毎に違う対戦相手(名有りのキャラクター)が出てくる仕様だったのだが、今作ではどのランクでも主人公の色違いの「レッド」「グリーン」「イエロー」の3人である。
    • また、これと同時期に各地のフィールドに強いモンスターが出現するようになり、それに伴い元からいたモンスターのシンボルが大幅に減ってしまう。これにより完全に出現しなくなるモンスターはいないものの、シンボルの数が1体だけになってしまうモンスターもいる。
  • 追加ストーリーのラストダンジョンへの批判が多い。
    • ダンジョンの仕掛け自体が極端に難しい訳ではないのだが*1触れると雑魚敵と強制戦闘(スカウト・逃走不可)になるセンサー、マスターズロードにもあった一定間隔で電撃を放つトラップ(電撃に当たると強制的にダンジョンの入り口に戻される)といった凶悪な罠がダンジョン内の至る所に敷き詰められておりストレスが溜まりやすい。おまけに上下の繋がりが複雑で、一方通行の場所もかなり多い。
      • 一応、マスターズロードのように電撃を放つ床を足場にしなければならない場所は外観のフィールド以外には存在せず、そのフィールドに存在するものも電撃の発生間隔がマスターズロードのものより長くなっている。
    • 水中の通路を進んで行く場面が多いが、水中でエンカウントすると「水が濁っている」という理由で強制的にパーティ全員の命中率を2段階下げられてしまう(敵側の命中率は下がらない)。
      実は「戦闘が始まった時点でスタンバイにいたモンスター」には効果が及ばないので、物理型のモンスターを予めスタンバイに引っ込めておけば被害を抑えられる。
    • 中間地点が存在するのが救いだが、その中間地点までの道のりすらも非常に長い。
  • 超大味なゲームバランス
    • 「ライド合体」が強すぎる。ストーリーは合体して4枠化し、「雷雲招来」という4回攻撃の技を連発するだけでほとんどのボスが沈む。もしくは、○○キラー+火力特性で火力特盛にした超ギガの先制攻撃でもOK。こちらの火力は超絶インフレを起こしている。
    • かと言って敵が弱い訳ではない。追加ストーリー以降の敵のステータスは凄まじく高い上に 合体してすらいない のにライド合体専用の特技や特性を連発して来る。
      • 追加ストーリークリア後のボスは耐性にかかわらず問答無用で状態異常にする「あやしいひとみ」「テンプテーション」なども平気で搭載しているため、まともに戦うと半ば運ゲー化する。
      • 攻撃は凶悪なものの、HPの上限は相変わらず10000のまま。よって、こちらもライド合体して先に潰す事になるのである。文字通り殺るか殺られるかの世紀末のバランス。
      • HPの少なさを補うためか、追加ストーリーのボスのほとんど全員が『会心完全ガード』を所持しており、『会心出やすい』等の会心率に関する特性を固定特性にされているモンスターや、合体特性が『絶対会心』『絶対呪文会心』のモンスターは非常に肩身が狭い。
      • 無印版では『イルルカ』で問題視されていたボスの特性構成の雑さが改善されていたのだが、あろうことか本作で雑な調整が復活し、追加ストーリー以降の殆どのボスの特性構成が似たり寄ったりなものになっている。
      • 追加ストーリーの中盤から各地に登場するストーリー進行に無関係な中ボス*2も全てこの仕様。見た目はただの雑魚モンスターなのに、とんでもないインフレステータス+上述のインチキ仕様で殺しにかかってくる。
      • 追加シナリオで1ターンキルを狙わずまともに対抗しようとした場合、 身代わりメタルではもはや何の役にも立たない ため、対戦で使用するようなガチガチの戦術が必要となる。
      • クリア後のとあるダンジョンは ライド合体が使えない ので、無しでも戦える専用のモンスター作成が必要。
    • 通信対戦でも猛威を奮い、インフレステータスで耐性に左右されない「悪夢のよびごえ」などをぶっぱして1ターンキルを狙うと言ったような大味な戦いとなっていた。
  • 一部の新特性・特技について
    • 新特性が追加されたことに伴い、一部のモンスターの特性が変更されている。しかしながら、デメリットの多い特性を固定特性にされてしまい弱体化したモンスターが複数存在する。
      • デメリット例:「ムラっ気(与えるダメージが安定せず、0.1倍~2倍の範囲で変動する)」、「バーサー化(戦闘開始時に攻撃力が4段階上がるが、代わりに守備力が4段階下がり命令と作戦変更が出来なくなる)」など。
      • これらのモンスターは決して無印版で強過ぎた訳ではなく、寧ろ全員が無印版で不遇だった物理アタッカーである。
    • 特性「妖精の笛」の理不尽さ
      • 発動すると 耐性無視で敵全体を確実に眠らせる というあまりに強力すぎる効果にもかかわらず、必要コストは6と低め。もちろん発動確率はかなり低いのだが、ラッキーザラキと同じ要領で比較的容易に発動させられるため、対戦で猛威を振るいまくった。これを防げるのは合体特性の「ハードボイルド」のみで対策も難しい。
      • 合体特性の「あやしい瞳」は敵1体を耐性無視で確実に眠らせる効果だが、なぜそれより強力な効果を通常の特性として採用したのか大いに疑問である。
    • ライド合体専用の特技の内、「神の裁き」だけが明らかに弱い。
      • ライド合体専用の攻撃特技はAIが好んで使うよう設定されており、通常の特技とは異なり使用しないように設定することが出来ない。他の特技なら致命的な問題ではないのだが、神の裁きの場合は「それ以上に強力な特技を習得していても無視して神の裁きばかり使う」という効率の悪い行動に繋がるので問題視されやすい。
  • 登場モンスター
    • ほとんどのモンスターは『イルルカ』からの復活であり、今作新規のモンスターは色違いが多い。
      • そのくせ色違いを完備している訳でもないのは前作同様。例えば「バラモス」が復活したのに「バラモスブロス」がいない、「グレンデル」は過去のモンスターズに登場したのに「ゴンズ」しか参戦していない等。
      • ゾンビ系のSSランクがいないのも相変わらずで、本作でSSランクに格上げされた「ゲマ」がわざわざ???系に変更されている*3
      • 「ゲマ」や「ギュメイ将軍」といった有名なモンスターも復活したのに、上司の立場である「イブール」や「暗黒皇帝ガナサダイ」は何故か未登場である。似たような境遇として、「暗黒神ラプソーン」の配下である「ジャハガロス」がいるにもかかわらず「妖魔ゲモン」が登場しない等も。
      • 新規のカンダタ系は専用イベントを用意したのか追加されなかった。また、「カンダタ」と「カンダタレディース」だけ復帰して他はリストラされたままである。
      • GBC版DQ3の「グランドラゴーン」のようにマニアックなモンスターも出てはいるのだが……。
      • 他にもモンスターズ常連の「おどるほうせき」や「じんめんじゅ*4」、リメイク版DQ4の裏ボス「エビルプリースト」や「エッグラ&チキーラ」、一部のラスボスの第一形態など「こいつも復活させるべきだろう」と思うようなモンスターは多い。復活できなかったのはやはりライドの弊害であろうか。
    • ドラゴンクエストモンスターズ キャラバンハート』初出のモンスターは1匹も参戦できずに全滅という憂き目に遭う*5
    • 前作の目玉であったブレイク系のモンスターは新たに追加されなかった。
      • それどころか雰囲気的にぴったりな追加フィールドにブレイク系は生息していない。
    • 前作の反動か、最新作のモンスターはゲスト出演程度の収録に留まっている。
      • 前作にあれだけいた『10』のモンスターは2ndディスクからは何匹か新たに収録されているが、3rdディスクからは1匹のみ。
      • 他の最新作・ソーシャルゲームも1匹ずつであり、『ビルダーズ*6からは未収録。
      • 開発中の『11』からは製作期間の関係で間に合わなかった、との事。これは仕方ない。
    • 流石に『ジョーカー』から使い回し続けているモンスターのグラフィックは他のモンスターと見比べると見劣りする。「アンクルホーン」や「死神きぞく」など。これらは『10』にも出ているのにもかかわらずである。(「バラモス」や「キングレオ」などは『10』のグラフィックに変更されている)
    • 『ダイの大冒険』のコラボは単に配信モンスターが手に入るだけではなく、なんと本人と対面・対戦するというちょっと豪華な仕様に。
    • ただし、「ミストバーン」や「大魔王バーン」はいるものの、「クロコダイン」や「フレイザード」などの人気キャラは未収録でやや肩透かし。特に、作中では戦闘力が低めな上に特別人気が高いとも言えない「チウ」が参戦したにもかかわらず屈指の人気キャラである「ハドラー」や「真・大魔王バーン」が未収録だった点については批判の声も多い。
      • 『スーパーライト』等のソーシャルゲームの方で補って下さいと言う事だろうか。ただし、コラボ開催時点であちらに収録されていなかったモンスターは先述の「チウ」と、ラスボスの最終形態の割に今一つ人気の低い「鬼眼王バーン」のみであり、この2体も後にスーパーライトに実装された。
      • ちなみに、プロデューサーの犬塚太一氏は、公式大会の実況においてチウの技「窮鼠包包拳(きゅうそくるくるけん)」を「きゅうそほうほうけん」と読み間違えてしまった。人選の微妙さも本作スタッフの『ダイの大冒険』知識不足のためであったのかもしれない。
    • ノチョリンにスカウトしてきて貰うことでしか入手出来ないモンスターが複数体いる。
      • ノチョリンがスカウトしてくるモンスターは場所毎にランダムな上に1体スカウトするのに15~30分掛かるので、入手に時間が掛かるだけでなく狙って入手しようと思えば移動を制限される。
      • たまにすれちがいで配布しているプレイヤーがいるのを狙う方が手っ取り早い。
  • 配信モンスター
    • これも『イルルカ』並に復活してしまい、とんでもない数のモンスターが他DQゲームとのコラボ・アイテムコード・店舗で先行配信された。その上、ほとんどの配信限定モンスターがプロフェッショナル版追加モンスターの配合チャートに含まれている。
      • DQ系ソーシャルゲーム『星のドラゴンクエスト』『スーパーライト』『どこパレ』(PCブラウザ版『モンパレ』でも代替可)の4つに加え、オンラインゲームである『10』にまでコラボがある始末。本作そのものの大味さもあり、「まるで他ゲーの踏み台にしているかのような扱い」と批判されることも多い。
      • 一部の配信モンスターがローカル交換で送れない仕様になっている点も批判を招いた。
    • ただし今回は反省したのか、発売から約3ヶ月後の2017年5月1日にほぼ全てのモンスターが家庭でダウンロード可能となった。
      • 『イルルカ』や無印版の時と同様、あくまで先行配信という事が事前にアナウンスされてはいたが、それらは発売から1年ほど解禁されたのに対して今作ではかなりの早期解禁となり、「ゴメちゃん」目当てに3月21日発売のVジャンプを購入したユーザーは、コード入力*7から1ヶ月もせず配信された事になり、残念な結果となった。
      • 「スライダーガール(セブンイレブン等の3DSステーションで配信)」「死神スライダーク(攻略本の特典)」「管理端末Q484(『10』との連動キャンペーン)」の3匹はキャンペーンなどが継続している間だったためか家庭配信が半年~1年ほど遅れた。有料の攻略本に基本有料のオンラインゲーム*8と、ある意味ソシャゲコラボより悪質なモンスターだけ残ってしまったとも言えるが。なお、「スライダーガール」は家庭配信されたにもかかわらず公式HPで告知が行われていない。
      • また、無印版から送らないと手に入らないモンスター(レジアクセル等)も未配信である。無印版を買えと言う事か。
  • 無印版から改悪された箇所
    • ディスクの景品のモンスターのレア度が全体的に引き下げられ、SSランクのモンスターが景品になる可能性がある称号は数個(その内通信なしで入手出来るのは1個だけで、入手条件も気付きにくい)だけになってしまった。
      • 簡単に手に入る称号で作成したディスクの場合、景品のモンスターが有難みの薄い低ランクのものになる。
    • トラップモンスターをマップ上で逃がした時に落とすことがある小さなメダルの枚数が1枚で固定になってしまった。
      • 前述した通り追加ストーリークリア後に行けるダンジョンの中に小さなメダル稼ぎ用と思われるマップが存在するが、無印版とどちらが効率がいいと考えるかは人によるだろう。
  • 図鑑関連の問題点
    • 『イルルカ』から復活したほとんどのモンスターの図鑑の説明文が新しく書き下ろされておらず、『イルルカ』の流用になっている。
      • そのため今作には出ていないモンスターの名が挙げられたりと不自然な面も見られる。
    • 追加ストーリーの鍵を握る神獣系のモンスターの図鑑の説明文も、凶モンスターの図鑑説明同様種族名の部分を入れ替えただけのコピペが目立つ。
    • 天敵の種族が変更されているモンスターが1体いるが、ライブラリに表記されている天敵は無印版のまま。
  • バグ
    • 前作よりもバグの数が増加。合体モンスターの挙動に関するものも多い。修正のためにパッチが3回配布され、それでも直りきらないレベルである。
    • Ver1.0では、オンライン対戦中に相手の通信が切断されるとAIに切り替わる等の措置もなく通信エラーとなり、こちらの段位ポイントが減ってしまう問題があった。これを修正するためにVer1.1パッチが配布されたが、今度は通信切断時にこちらの画面が待ち時間0から動かなくなり、ワイヤレス通信スイッチを切って自分も切断しないと脱出できなくなる、通称「ゼロカウントバグ」が発生し却って悪化することとなってしまった。Ver1.2パッチによって『ダイの大冒険』コラボ解禁と共にようやく修正され、AIに切り替わる方式となった。
    • また、Ver1.0では一度の戦闘で取得経験値が一定量を超えるとフリーズするバグもあった。これはVer1.1で一度に取得できる経験値の上限を下げるという措置が行われたが、当然レベリング効率を下げられたプレイヤーの不評を買った。Ver1.2で解決し、経験値上限も戻された。
    • その一方、無印版の全国大会優勝者が披露した「還元あがき」*9については修正されていたりする。もっとも、2連続で同じバグを大会に持ち出されるわけにもいかないので優先して修正されるのは当然のことだが。

総評

前作の不満点を多く解消しており、追加ストーリーは完結編らしい見応えのある内容。
しかしながら大味化したゲームバランスや、相変わらず多い色違いと言った、今までのシリーズで散見された問題点も相変わらず点在している。
そういう意味ではジョーカーシリーズらしいと言えなくもない。
色違いが多いとは言え固有モデルは増えており、クリア後のやりこみ要素も豊富なため、大味な所に目を瞑ればそれなりに楽しめる作品である。


余談

  • 無印版PVでは通常版の「おおみみず」が追いかけ回すシーンがあるが、ゲーム内には存在しないどころか 普通のおおみみずが登場しない
    • そのブレイクモンスターの「凶おおみみず」もストーリーにはかかわらず、配信限定というPV詐欺。
      (このPVを参考にしたのかプロフェッショナル版では凶おおみみずと似たようなシチュエーションで戦う)
    • プロフェッショナル版PVでも真っ黒な神獣モンスターが登場するものの、この 真っ黒な状態は未収録 。まさかの連続PV詐欺となった。

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最終更新:2024年03月20日 22:47

*1 「各所に配置されているレバーを順に引いていくことで先に進めるようになる」という仕掛けで、次に引くべきレバーの場所はマップに表示される。

*2 倒すとレアモンスターと引き換えられる古文書やSP系スキルの証といったアイテムが貰える。

*3 下位種の「ネクロマンサー」はゾンビ系

*4 過去のモンスターズで共演したことがある「きりかぶおばけ」は今回復帰している。

*5 「マスタードラゴン」は本編の天空シリーズにキャラクターとして登場しているので、新モンスターに含めるかどうかは微妙だが。

*6 新規モンスターがほとんどいないので仕方のない点もある

*7 4月5日に配信されたバージョン1.2から反映されるアイテムコード

*8 ただしWin版なら無料体験版のみでも無理なく入手可能。3DS版は無料の3時間のみではやや厳しい

*9 「最後のあがき」持ちがターン終了時の特性処理タイミングで致死ダメージを受けた場合、なぜかHP0のまま生存して次のターンに行動するとともに「最後のあがき」を発動して死亡するというバグ。実戦では、HPを自ら減らした状態でターンを終え、HP減少の度にターン終了時に能力が上がる「超ハード凶ボディ」→ターン終了時に回復がダメージになるフィールド効果を発生させる「ときどき冥界の霧」→ターン終了時に自分のHPが一定以下なら能力アップを解除して解除数に応じてHPを回復する「ポイント還元」の順に特性を発動させ、自分に膨大なダメージを与えて次のターンに爆発させた。