GUITARFREAKS 5thMIX & drummania 4thMIX

【ぎたーふりーくす ふぃふすみっくす あんど どらむまにあ ふぉーすみっくす】

ジャンル 音楽ゲーム
対応機種 アーケード
販売・開発元 コナミ
稼動開始日 (GF)2001年3月17日 (DM)2001年3月17日
判定 良作
ポイント 難易度表示の大幅改訂
前作より遊びやすくなったシステム
マルチセッション搭載
異常に甘いゲージ
オートバス実装
佐々木博史初登場
GuitarFreaks & DrumManiaシリーズ


概要

  • 『GUITARFREAKS & drummania』シリーズ(旧シリーズ)の5&4作品目。
  • 今作は『KEYBOARDMANIA 3rdMIX』とのマルチセッションを主軸に、大幅なシステム改善によって従来より遊びやすい作品に仕上がった。

特徴・評価点

  • マルチセッションGDK
    • ギターとドラムの他に、キーボードを模したKEYBOARDMANIA 3rdとの3機種で同時セッションが行える。
    • KEYBOARDMANIAからは『VITALIZE』『しりとり』『LABYRINTH』の3曲が移植された。
      • その他『Mr. Moon』『COSMIC COWGIRL』『Depend on me』などの楽曲でもセッションが可能。
  • 難易度表記の大幅改訂
    • 前作まではモード自体が難易度になっていたが、今作からはSTANDARDに統合され難易度がBASIC、ADVANCED、EXTREME)の3種類に変更された。
      • GFはNORMAL・EXPERT→BASIC、EXTREME→ADVANCED、EXTREME+→EXTREME となっている。
      • DMはNORMAL→BASIC、REAL→ADVANCED、EXPERT REAL→EXTREME と名前のみ変更された。
    • 前述の通り、前作までは一度モードを選ぶと他のモードに変えることが出来なくなっていたが、今作ではADVANCED譜面の後に難しめのEXTREME譜面に挑戦する、というプレースタイルも可能になった。
      • 現在ではBASICから順に「緑黄赤」と略称が定着しているが、当時は難度値によって難易度数値の色が変わる仕様であった為、この段階ではまだ色での略称は根付いていなかった。
    • また、難易度数値も☆による10段階表記から、10~99の二桁の数値に変更された。
  • オートバス実装
    • 現在にまで引き継がれているオートオプションもこのバージョンから搭載。バスレーンを自動的にPERFECT判定として処理する。
    • 本来はバスドラムのメンテが悪い時の応急処置として追加されたが、足を動かさなくともPERFECT判定が取れるとあって、多くの利用者が生まれた。
      • dm7thではオート周りの仕様が大きく変わり、オートを使ったレーンがAUTO判定になり、リザルトの計算にも含まれなくなった。
  • GF側の判定基準の変更
    • 今作よりGF側は判定の種類が5つ(PERFECT、GREAT、GOOD、POOR、MISS)になった。それに伴い、GFdmでランク基準が同じになった。

収録曲に関して

  • バランスの取れた版権曲
    • 前作は洋楽を中心とした玄人向けの選曲であったが、今作ではキャッチーな曲やメジャーな曲を取り入れ、邦楽洋楽共にバランス良く収録された。
      • 邦楽ではモンキーマジックやMARIONETTE、DEPEND ON YOU、など一度は耳馴染みのある曲を収録。
      • 洋楽はBananaramaのVENUS、STONE COLD BUSHなど、こちらも知名度の高い曲が選出された。
  • コナミオリジナル関連
    • 妹尾和浩のFIRE IN THE DARK、Jimmy WecklのTHREE WORMS、Des-ROWのGFdmデビュー作であるVOIDDD。
      • この3曲は飛び抜けて難易度が高く、当時の3強と言われていた。
    • dm1stのサントラに収録されたDEPEND ON MEのフルバージョンも収録。STANDARDではNEW versionとしてマルチセッション対応、BONUS TRACKではLONG versionが収録された。
    • 今回では、DAY DREAMのクリップが一部変更されている。スタッフロールが廃止となった。
  • 家庭用からの移植
    • CS3rd&2ndから春~Spring~、バンビーナ、SUNNY DAY SUNDAYのギター譜面が移植された。

賛否両論点

  • 異常に甘いゲージ
    • 前作ではゲージの減りが異様に早かったのか、今作ではミスした時に減る量が大幅に少なくなった。
      • 次作のGF6th&dm5thではゲージの減りが今までの中間ほどになり、クリア出来るかどうかのスリルも味わえるようになった。
  • 佐々木博史デビュー作のThe Least 100sec
    • 今作のENCORE STAGEは前述の通りだが、前作のDAY DREAMに引けを取らぬ凶悪さ。
    • ドラム側は全部のパッドに満遍なくチップが降ってくる上、延々と片手処理を強いられるとんでもない密度の地帯*1が存在する。
    • ギター側はDAY DREAM程凶暴では無いが、複雑な運指技術を終始要求される。
      • ドラム側は多人数によって無理やりフルコンさせるケースも多かったが、初出から3年後の『drummania 10thmix』(2004年稼働)にて人類初のフルコン者が確認された。*2
      • ちなみにこの楽曲はセッション仲間のKEYBOARDMANIAでも猛威を振るっている。
    • また佐々木氏は今作のシステムBGMも担当、GF7th&dm6thまで使われるようになった。

問題点

  • マルチセッションのプレー環境
    • 3機種同時にセッションを行うとなると当然ながらゲームセンター内のスペースを多く取ってしまう為、3筐体並べて稼働させている店舗は少数であった。
    • また、プレーヤー側もそれぞれ異なる機種を遊べる人員が3人ないし4人必要。確かに盛り上がる場合は盛り上がるが、上記の店舗の希少さもあり、よっぽど音ゲーマーの友人同士で示し合わせないと実現は困難である。
    • 店舗内のスペース関連に問題があった事や、KEYBOARDMANIA自体が3rdで開発終了した関係で、結局一発限りの試みになってしまったのは否めないだろう。

総評

鳴り物入りで登場したマルチセッションGDKに関しては確かに新しい試みでありながらも、プレーできる環境が制限され、KM自体の失敗等に足を引っ張られる形となってしまった。
しかしそれを差し引いても、システムの改善や難易度改訂、バラエティ豊かな楽曲群等、従来作以上に更に完成度が高まった作品である事は確かであろう。


その後の展開

  • 次作『GUITARFREAKS 6thMIX & drummania 5thMIX』ではNONSTOPモード等、さらなるやり込み要素が追加されていった。
    • KM3rdとのマルチセッションは次作でも可能だったが、次々作『GF7th&dm6th』で廃止。
  • 一方、家庭用は前作『GF4th&dm3rd』以来しばらく凍結されることになってしまったため、本作自体の移植は実現することはなかった。

余談

  • 今作のタイトル曲『GUITAR FREAKS 5thGIG』は、『FIFTH GIG』としてXG2に収録された。
    • ギタドラシリーズのシステムBGMは基本的にプレイアブル化が行われない傾向がある*3が、ギタドラシリーズ内でタイトル画面がプレイアブル化するのは非常に珍しいケースと言えるだろう。
  • 桜井敏郎の退社
    • 初期のギタドラシリーズを支えた桜井敏郎がこのバージョンを最後に退社した。
    • このバージョンでは、MAKIのデビュー曲にして初の日本語ヴォーカルのコナミオリジナル『ありがとね。』を書き下ろした他、『DEPEND ON ME』のCD ver.や『COSMIC COWGIRL』のLONG ver.、『NEWSPAPER』のVocal ver.が収録された。
      • その後『GF9th&dm8th』で『Out of breath』を提供、REFLEC BEAT Groovinに『COSMIC COWGIRL』が移植されたが、新規の曲は提供していない。
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  • GuitarFreaks & DrumMania

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最終更新:2023年10月07日 17:56

*1 ユーザーからは「虹色の滝」と呼ばれている

*2 EXCELLENT達成は9年後の『DrumManiaV6』(2009年稼働)にて確認

*3 例外ではあるが『GT11th&dm10th』のギタドランドのテーマが他機種のpop'n musicでプレイアブル化していた事がある。