まじかる☆タルるートくん (GG)
【まじかるたるるーとくん】
ジャンル
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シューティング
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対応機種
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ゲームギア
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発売元
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ツクダアイデアル
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開発元
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不明 (サイクロンシステム?)
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発売日
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1991年7月5日
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定価
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3,980円
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判定
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なし
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ポイント
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シリーズ随一の低難度 丁寧に作られているが原作要素は薄い
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まじかる☆タルるートくんシリーズ
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概要
『まじかるタルるートくん』を原作としたゲームの一つ。
翼で飛行するタルがライバーを倒すために、教室・中庭・森林・海岸・夕方の空・建物内の全6ステージを回る横スクロールシューティング。
特徴
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横スクロール
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タルが翼で飛行して色々な敵と戦っていく。
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ミモラから貰えるアイテムによってタルが撃つ弾の種類が変化するほか、一撃必殺のアイテム(いわゆるボムに近いもの)もある。ただしこちらは一回きり。
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ライフ制
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FC1作目と違い、敵に当たっても即死ではない。また、HPが尽きてやられた際も残機を消費して即座に復帰する。
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ミモラ
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道中で何度もコンスタントに飛んで来る。
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アイテムをくれるが、6つのうちから1つ選択。解説は無くアイコンを見て判断するのみ。
評価点
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素材
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グラフィック、BGMなどは丁寧に作りこまれている。
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ボス戦はどれも大型であり、BGMも各ボス毎に用意されている。
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STAGE5
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雲が4重スクロールするように見えて奥行きがある、BGMも良い。
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ミモラが瞬きも口パクもする。しかし肝心のセリフが無い…
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ポップなデザインに低難易度で初心者にも親しみ易いと言える。
賛否両論点
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難易度は低め
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敵の行動はシンプルなルーチンワーク、やられてもその場復活と低難易度。ただし本作に限らずGGのゲームは忍者龍剣伝シリーズでさえ『忍者外伝』と低難易度が多かった。
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FC版、SFC版などは難易度が高めであったため、こちらは初心者への配慮がとれているともいえる。
問題点
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原作要素が薄い
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ファミコン版では多数登場していたいよなもじゃばおも原子も松も一切登場しないのでキャラゲーとして物足りない。
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ましてや準主人公である江戸城本丸ですら出てこない。登場するのはタル、ミモラ、ライバーの3人のみ。
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たこ焼き嫌いのミモラが「たこ焼き」を持っている
こともあり、原作無視ととってもいいだろう。
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セリフ、文章が無い
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ミモラでさえ喋らない。エンディングでも文章は無いのでストーリーはほとんどないととれる。
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ミモラからのアイテム取得画面を抜けた後に、BGMが最初からのリピートになる。
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スピード感
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スクロールが遅いのでもっさり気味。序盤は学校内部ステージであり普通に歩いた方が早いだろと言われるのは仕方のないところである、飛行のありがたみを実感するのはSTAGE3の湖以降に。
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最初から最後まで全て飛行する仕様で歩く事はしない。FC他作品の「ドラゴンファイター」の飛行形態がずっと続くようなものである。
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本作に限った話ではないが高速スクロールも出てこない。GGソニックシリーズくらいなものであろうか。
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そもそもゲームギア自体が残像の残りやすい液晶を使っているため、そのための措置とも言えるかもしれない。
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ボス戦
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背景は無地になる。STAGE1~5までが白地、STAGE6が緑地。当時の性能で巨大キャラを動かすためには仕方のないところではある。
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停止アイテムがラスボスにも効くので、ハメる事が出来てしまう。勿論、無くてもどうにかなる。
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一応伏せておく
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頭が分離する鎧を倒したら中から満身創痍のライバーが…実は今のがラスボスでその後は簡易なアニメーションの計3つの一枚絵で終わり。スタッフロールは無い。
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総評
原作要素は薄いが色々と丁寧にまとめられており当時の携帯ゲーム機としては妥当なところ。
マイナーなゲームのため攻略情報も少ないが難易度は低いのでファミコン版を投げたという人はやってみてはいかがだろうか。
余談
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販売元のツクダアイデアルはツクダオリジナルやツクダホビーとともにツクダグループを一角をなした会社。子役時代の安達祐実がCMで出演した『くるくるランドリー』の販売元でもある。
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2002年のツクダグループが経営不振により倒産した際には、ツクダオリジナルはバンダイ傘下に入り社名変更したうえでメガハウスに吸収合併されており、その他のグループ会社は清算となっている。
最終更新:2021年10月09日 22:22