【しんさんごくむそう えいと】
ジャンル | タクティカルアクション | |
対応機種 |
プレイステーション4 Windows(Steam) Xbox One(海外のみ) |
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メディア | BD-ROM 1枚 | |
発売元 | コーエーテクモゲームス | |
開発元 | コーエーテクモゲームス(オメガフォース) | |
発売日 | 2018年2月8日 | |
定価 | 通常版: 7,800円 | |
TREASURE BOX: 14,800円 | ||
一騎当千BOX: 33,800円(各税別) | ||
プレイ人数 | 1人 | |
通信機能 | Playstation Network対応 ※DLC配信 | |
レーティング | CERO:B(12才以上対象) | |
コンテンツアイコン | 暴力、セクシャル | |
判定 | シリーズファンから不評 | |
ポイント |
シリーズ初のオープンワールドを採用 マンネリ化打破を目指すも悉く裏目に 山賊頭目をひたすら倒す「真・山賊無双」 Steam版は言語削除で「圧倒的に不評」 積極的なアップデートで改善傾向あり |
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無双シリーズ |
新生、オープンワールド一騎当千。
5年ぶりの『真・三國無双』シリーズのナンバリング第8作。
マンネリと揶揄され続けている本シリーズであるが、今回はマンネリ打破を掲げ様々な要素が一新されている。
代表格がキャッチコピーでもあるオープンワールドであり、その他ステートコンボシステムなどアクション面の要素一新も見て取れる。
イメージソングは日本を代表するロックバンド・B'zが担当している。
本作ではアクション面が一新されている。新システムの他に変更点も紹介する。
アクションの概要
アクション
オープンワールド
ストーリー
キャラクター描写
キャラクターデザイン
BGM
ムービー
フォトモード
ハクスラ要素
アップデート
DLCのシナリオ
その他
アクション関連
その他
大量のコンパチ
ステートコンボ関連の問題点
その他のアクションの問題点
属性
アイテム関連
武将自体の成長要素の乏しさ
馬
スカスカのフィールド
任務単位の進行による緊張感の無さ
退屈な戦場
本作のストーリーの問題点は「オープンワールドを全く生かせていない」「『6』や『7』をベースとしながら描写が甘い」「(舞台が舞台とはいえ)全くマンネリ打破できていない」の3つ。
+ | 一例、軽くネタバレあり |
キャラクター
高額化
セーブデータ関連
声優の演技
その他システム関連などの細かい問題点
アクション関連
武将邂逅・兵器設置の演出
キャラクター育成環境の改善
キャラクター使用可能条件
その他バグなどの細かい改善点
平服
マンネリ化打破を目指して発売された本作であるが、そのことごとくが裏目に出てしまう結果となった。
まず、オープンワールドで中国全土を表現するという試みは確かに斬新である。
しかし、広いマップに反して、戦場は限定的でミッションのための移動時間で中弛みが発生しやすくなってしまっている。
そもそも「三国志のストーリーに沿って特定時期に特定地域で発生する戦争に参加するゲーム」である『真・三國無双』シリーズの根本に対して、
「広大な中国全土を自由に移動出来る」という新要素が全く噛み合っていないのである。
その上、プレイヤーの選択に拘わらずシナリオは一本道で、プレイヤーの行動によって展開が変わるということもなくなっている。
次にアクションであるが、ステートコンボシステムは慣れれば面白いアクションシステムであるが、旧作と比べて扱いが難しく評価が分かれてしまっている。
コンボが暴発することがあったり、地形によって攻撃が外れやすかったりと調整不足も目立っており、これらはオープンワールドになったが故の問題点と組み合わさってしまっている。
確かに無双シリーズもナンバリングタイトルで第8作となり、マンネリ化しているのは事実である。
しかし、無双ユーザーが本シリーズに求めることは、「簡単な操作で、大量の敵を次々となぎ倒す爽快感」または「好きなキャラクターを操作したい、もしくはそのキャラクターと戦いたい」であり、中国全土を歩き回りたいというものではないはずである。
オープンワールドにした結果として無双シリーズとしての魅力を失ってしまったのは本末転倒としかいいようがない。
オープンワールドのゲームとしてみても、景勝地といった探索の楽しみはなくはないが、全体的に殺風景な光景が続き、レアアイテムや生物を探すといった楽しみはほとんど用意されていない。
経験値稼ぎ、最強武器の入手、金策…あらゆるものが一部の地域に頻繁に出現する山賊頭目を倒すことで完結してしまっているのもオープンワールドを活かせていない証左といえる。
結果として、『無双』シリーズとして見れば、武器種の削減や面白武器の減少、旧作で評価されていた部分の変化・劣化が見て取れ、多数相手から少数相手のアクションゲームにしたことで無双らしさを損なうなど、戦闘の爽快感の物足りなさが目立った。
アクション(オープンワールド)ゲームとして見れば、折角のオープンワールド要素を活かせておらず、キャラ数は多いがやれることが薄いというどっち付かずの作品となってしまっている。
*1 当初はオープンワールド化という挑戦のリソースが大きいため「新規キャラはあまり増えない」とアナウンスされたが、蓋を開けてみれば結構な人数となっていた。
*2 戦国シリーズでは初代から特殊NPCが存在する。
*3 過去作にも袁術討伐はあったが、3人の英傑が揃いぶみするのは事実上本作が初である。
*4 髭無しの姿も用意されており、ストーリーの進行によって年齢に合わせる形で有無が変わるようになった。
*5 大量に出現する攻撃隊長などを含む。
*6 武器に装着するアタッチメントで、6個まで装備出来る。
*7 IF展開やトンデモ武器を廃止しておきながらファンタジーな怪物を登場させるというのは片手落ちであろう、ということである。
*8 アップデートで追加された闘技場において、初めて闘員に参加する。DLCで使用可能になる。
*9 敵も同じ技を使うため、あまり速くできないという事情はある。
*10 通常の宝玉による主な効果は、対応した属性を付与中でなければ効果が発揮されない。
*11 過去作では絶影騎乗時は攻撃を受けていても馬から落馬しない、的盧騎乗時なら水上を渡る速度が速いなど馬毎に固有の長所があった。
*12 ザックリ言えば「主要任務」は過去作のステージの勝利条件に相当し、関連任務はステージ途中の敵武将との任意の戦闘や実機イベントに当たる。
*13 例えば「曹操を助けるため全身に矢を浴びながら一人で敵軍を食い止めている典韋を急いで助けに行かなければならない」という流れなのに、一晩明けても典韋は敵城門前で元気に仁王立ちを続けているといった具合。そして勿論その後イベントで死亡するのである。
*14 このログと一緒に表示されるミニマップの光点を見るとそもそも現在の主要任務と全然無関係な場所での戦闘だったりする。
*15 過去作の旅団長、副将のポジション。
*16 本作の士気ゲージは単に「プレイヤーが敵を倒すほど青ゲージが増え、青ゲージが増えるほどプレイヤーの防御力が上がる」といった機能になっている。
*17 一応、「正史」での赤壁の戦いにおける魏の敗北原因は疫病の蔓延による士気低下とされており、加えて火計についても呉の策略ではなく魏軍が戦線離脱する際に追撃する呉軍の目をくらます為に自ら船団に火をかけたという説も存在する為、前述の説による解釈で脳内補完するユーザーもいる。
*18 ちょっとしたストーリーの違いはあるが最終的な展開は一緒となっている。
*19 孫尚香(呉→蜀)、張遼(呂布→魏)、夏候覇(晋→蜀)等。
*20 もっとも、呉の滅亡まで描かれないのは三國統一を成し遂げる司馬炎はとある事情によりPC化が難しい上、時期的に賈充や文鴦等の一部を除いて無名の武将しか人手がいなくなる等大人の事情が絡んでいる為、ある意味仕方ないともいえる。一応『6』では史実シナリオにおいて呉の滅亡まで描かれているものの、エンディングムービーのみでの描写に留まり合戦シナリオやステージは用意されていない。
*21 悪口に対しては「見え透いた挑発よな」とあしらっているが、それを「もはや企みを用いねば勝てぬと踏んだか」と捉え「弱腰になった敵を押し潰し勝負を決する!」と突撃してしまう。
*22 頼りにしているなど、主力武将として扱われている。
*23 生没年不詳ながら、程普は孫堅配下における最年長であり黄蓋はそれに次ぐ古参である。一方、徐盛は孫権の代になって見出された武将であり、官職として見た場合も徐盛はこの2人の在命中はこの2人よりも低い位に位置付けられている。
*24 董卓の演技が弱々しくなっており、ほとんど呂蒙と区別がつかない。
*25 依頼の内容は趙雲や呂布のような猛将なら相手の武将との戦闘に勝つ、諸葛亮は逸話になぞらえて諸葛菜を一定数渡す、など武将毎に様々で、それぞれの武将の個性付けにも一役買っている。
*26 英語のタイトルは『DYNASTY WARRIORS 9』となっている。
*27 「それなら最初からSteam版のデータに日本語と中国語を入れなければいいのでは?」と思うかも知れないが、そうするとPS4版とSteam版で2つのバージョンが併存することになり管理が煩雑となる。そのため、データ自体は全て入っているがプレイ出来ない、という制限を加えることはこの手のゲームでは多々あった。
*28 もっとも、公式は当初から正式に日本語と中国語には未対応と発表していた為、何らかの修正がされるのは自明だったのだが。
*29 「圧倒的に不評」評価は一定以上の評価が投稿された(≒一定数のプレイヤーがいる)うちかなりの割合がマイナス評価であるのが条件のため、マイナータイトルではそもそも見られない評価である。
*30 ただし、一部のシーンではオープンワールドとなったエリアを探索可能とのこと。