SPACE INVADERS GET EVEN~逆襲のスペースインベーダー~
【すぺーすいんべーだーげっといーぶん ぎゃくしゅうのすぺーすいんべーだー】
ジャンル
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侵略シューティング
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対応機種
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Wii
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発売元
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タイトー
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開発元
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キャトルコール
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発売日
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2008年8月26日
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定価
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514円
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備考
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2019年1月31日にWiiウェアの購入期間は終了済み
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判定
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良作
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スペースインベーダーシリーズ
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概要
『スペースインベーダー』の派生作。
UFOとスペースインベーダーを操作しチキュウの兵器を蹴散らして侵略するという、従来とは立場を逆にしたシューティングゲーム。
システム
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プレイにはWiiリモコンの他にヌンチャクを使用する。
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全部で7ステージ。最初のステージ以外は追加ステージパックの購入によって遊べるようになる。
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追加ステージパックは1種類につき500円。全部で3種類ある。
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プレイヤーはUFOを操作する。UFOのまわりを合計100体ものインベーダーが囲っており共に移動する。
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Wiiリモコンでポイントを合わせボタンを押す事でインベーダーを「アタックタイプ」に応じた形状の弾として発射し攻撃する。
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「アタックタイプ」は以下の5種類で、ボタンを押す毎に順番に切り替わる。()内は攻撃の為に必要なインベーダーの数で、UFO周囲のインベーダーが足りていないと撃てない。
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ショット(15)。まっすぐに飛ぶ。威力は低いが扱いやすい。
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ホーミング(20)。威力は低めだが敵を追尾する。飛行機系に強い。
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バースト(40)。爆発で高い威力を発揮するが発動にタイムラグがあり連射もできない。戦車系に強い。
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ドリル(20)。螺旋状に並んで回転しながらの攻撃で連続してダメージを与える。ボスや固い敵に効果的。
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ホッピング(30)。ボール状になり跳ねながら攻撃する。高威力だが制御が難しい。
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各アタックタイプを効率よく使用する事でスコアに倍率がかかる。スコア稼ぎを狙うならば習熟は必須。
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各ステージには制限時間が存在し、これがなくなるとゲームオーバー。制限時間内に各ステージのミッションを達成すればクリアとなる。
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敵から攻撃を受けても時間が減る。UFOの周囲にインベーダーがいれば敵の攻撃を身代りとして受けてくれるが、当然被弾した分だけインベーダーが減る。
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リモコンとヌンチャクを振ればインベーダーを補充できる。補充は何度でもできるがその間動けないのでタイムロスになる。
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攻撃の為にインベーダーを飛ばしていると、その分防御がおろそかになる。インベーダーが攻撃手段であると同時に防御手段にもなっている辺り、よく考えられている。
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Zボタンを押している間はインベーダーをUFO内にしまう事ができる。この間移動速度が上がるが攻撃はできず、敵の攻撃をインベーダーで防ぐ事もできない。
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建物や兵器の破壊、ウシの回収などで時間を回復する事ができる。
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ほとんどのステージには「ストーンヘンジ」が存在しており、使用する事で制限時間を大幅に回復できる。ただしスコアの倍率が下がってしまう為注意。
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なおウシの回収、およびストーンヘンジの使用は対象の上で少し待つだけ。ボタン操作は不要。
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マザーシップを呼んで画面全体に攻撃する「SPアタック」もある。使用回数には制限あり。
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使用するとインベーダーの数が最大まで回復する。緊急時の回復としても有用。
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インベーダー側は一切喋らないが、その代わりにチキュウ軍はよく喋る。
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追加ステージパックを買うとおまけUFOが使えるようになる。中にはシルバーホークやR-GRAY1といった、過去のタイトー作品からの出演も。
シルバーホークが侵略する側に回ってどうすんだとか、R-GRAY1はむしろチキュウ軍側だろとか無粋な突っ込みはしないであげよう。
評価点
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チキュウの建物や兵器を破壊する際の演出・効果音が非常に派手。実に爽快感溢れるプレイを味わえる。
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こちらが侵略側という事もあってか、破壊行為に対して後ろめたさは一切感じさせない。むしろ楽しい。
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攻略の自由度はそこそこ高め。
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ステージにもよるが、広いステージならどこから攻めてもかまわない程度の自由度を有しており、攻略ルートの構築し甲斐もある。
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クリアできない人も安心、救済措置の存在。
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スコア倍率低下を恐れずにストーンヘンジを使えば大幅に時間が増える為、かなり楽になる。
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おまけUFOは通常のUFOより相当強い。どうしても行き詰ったならばこちらを使うという手もある。
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エンディングのオチも、意外といえば意外だが実に本作らしい内容となっている。是非とも自分の目で確かめてみて欲しい。
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ちなみにこのオチ、実はちゃんとゲーム本編内にしっかりとした伏線がはられている。
賛否両論点
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全ステージを遊びたい場合は、追加ステージパックの購入が必須である点。
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遊びたいステージだけ選べる、万が一合わなかった場合でも余計な出費を強いられないという点ではメリットでもある為、一概に問題と断じる訳にもいかないが。
問題点
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難易度はかなり高め。
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序盤から敵の攻撃が激しく、この手のシューティングが苦手な人は1面クリアですら一苦労。
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シューティングとしてはシステムが特殊な為、十分な時間と手間をかけてシステムに慣れる必要があるのも難易度を高めている一因。
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アタックタイプの変更中も敵は遠慮なく攻撃してくる為、落ち着いて変更ができず目的のアタックタイプを通り過ぎて…なんて事も多々ある。
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救済措置であるストーンヘンジだが、一部のステージには存在しない。特に難易度の高い終盤だとかなり苦労させられる。
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一部のアタックタイプが使いにくく、使いどころに困る。
総評
スペースインベーダーのインベーダー側を操作するという、ありそうでなかった逆転の発想。
独特なシステムながらも爽快感は極めて高く、スペースインベーダーとしては異色だが間違いなく良作と評価できる一作。
難易度は高いものの、STGが苦手な人への配慮も一応は用意されている。
興味があるなら是非…と締めたい所だが、Wiiウェアからのダウンロードは終了したため、現時点では気軽に遊べるとは言い難いのが残念な限りである。
最終更新:2021年06月03日 13:04