スーパーマリオ オデッセイ

【すーぱーまりお おでっせい】

ジャンル 3Dアクション

対応機種 Nintendo Switch
発売・開発元 任天堂
発売日 2017年10月27日
定価(税別) パッケージ/DL版:5,980円
本体同梱版:37,980円
プレイ人数 1~2人
レーティング CERO:B(12才以上対象)
備考 amiibo対応
判定 良作
ポイント マリオ、世界の旅へ
15年振りの箱庭探索型の3Dマリオ
キャプチャーによる多彩なアクション
64』をも上回る圧倒的な自由度の高さ
マリオ史上初のCERO:B指定作品
マリオシリーズ


概要

通算8作目の3D『マリオ』シリーズ。
本作は箱庭探索型であり、「箱庭系マリオとしては『スーパーマリオサンシャイン』以来、15年振りの作品」という触れ込み*1で発売された。

「オデッセイ*2」というタイトルの通り、テーマを「世界の旅」としており、マリオが訪れる様々な世界は、本作では「キノコ王国の外にある様々な国」という、『マリオ3』を彷彿とさせる設定となっている。


ストーリー

マリオはクッパとピーチ姫との結婚式を阻止するため、キノコ王国を飛び出した。
謎めいた遺跡、ネオンきらめく大都市、植物と機械が共存する森など…帽子の相棒「キャッピー」とともに世界中を大冒険!
(パッケージ裏の解説より)


特徴

  • 今回の目的は、ピーチ姫をさらい飛行船で逃げたクッパを追い、結婚式を阻止すること。
    そのために帽子型の空飛ぶ船「オデッセイ号」で様々な国を渡り、燃料となる「パワームーン(以下、ムーン)」を集めることになる。一つの国でムーンを規定数集めれば、次の国に行ける。
  • 今回のマリオはいつもと同様にヒップドロップ・走り幅跳び・回転移動など多彩なアクションを行えるが、その中でも目玉のアクションはマリオの相棒兼帽子*3を務めるカブロン人のキャッピーを使った「キャプチャーアクション」。
    • 「Yボタンを押す/コントローラーを振る」ことで、投げる帽子を敵にぶつけることで「キャプチャー」が発動。大半の敵に帽子をかぶせてそのキャラに乗り移り、相手ごとに決まったアクションを使うことができる。解除はZLかZRボタンで可能。
      • ただし一部のキャプチャーで一定時間が過ぎる、特定のアクションを起こす、水中に落ちるなどといったキャラごとに規定の条件で自動的にキャプチャーが解ける。
      • またキャプチャー中はマリオのアクションが全て使えなくなるため、利用する場所を考えないと上手く進めなくなる。
    • 敵以外にも一部のNPCやオブジェクトをキャプチャーすることもできる。逆にキャプチャーできずに倒すしか無い敵も存在する。
    • 帽子を被ったNPCは基本的にキャプチャー不可能の目印 である。帽子を被った敵は、一度攻撃を当てて帽子を脱がせることでキャプチャーできるようになることも。
    • 投げられたキャッピーはキャプチャーや攻撃以外にも、出っ張りに引っかかってコインなどを出現させたり、ボディアタック等でマリオがキャッピーに飛び掛かることでより遠くへジャンプできるようになるなど、かつての「ポンプ」や「チコ」といったパートナーキャラよろしく様々な活躍を見せる。
    • Joy-Conのおすそわけにより、1P側がマリオを、2P側がキャッピーを操作する2人協力プレイも可能。
  • マリオ達が冒険する国
    + ...
    帽子の国「カブロン」 マリオが最初に訪れた、高所に存在するモノクロカラーな月夜の国。
    ここの船は全てクッパに破壊されたため、隣の国で船を探すことになる。
    滝の国「ダイナフォー」 かつてカブロン人が住んでいた地上最後の秘境。生きたティラノサウルスが眠っている。
    マリオ達はここでパワームーンを使い、埋もれていたオデッセイ号を起動させる。
    砂の国「アッチーニャ」 広大な砂漠の広がる国。観光名所は国の北にある「さかさピラミッド」。
    クッパにお宝の指輪を奪われたうえ、マリオ達が到着した時は氷柱が発生するほどの寒さになっていた。
    湖の国「ドレッシーバレー」 カルデラの湖に築かれた国。広場の近くで泳いでいるドッシーが見つかる。
    ファッションの聖地として知られており、クッパにウェディングドレスを奪われてしまった。
    森の国「スチームガーデン」 植物と機械のユートピア。この国自体が巨大なガラスのドームに包まれており、植物にとっていい環境が保たれている。
    ステージ外に落ちると行ける樹海にはティラノサウルスが闊歩している。クッパにブーケの花を奪われてしまった。
    雲の国「グランドモック」 かつて雲の上に存在した国の跡地。雲のアーチ等、文明の名残があちこちにある。
    マリオ達はここで一度クッパと闘う事になる。
    失われた国「ロス島」 マリオ達が不時着した国。毒の海に囲まれているため、外部からの侵入は殆ど無く、独自の生態系が発達している。
    所々遺跡群がある辺り、ここにも文明が栄えていたと思われる。『64』で登場したハゲタカのジャンゴがここで再登場する。
    都市の国「ニュードンク・シティ」 高層ビルが立ち並び、リアル頭身の人間「ニュードンカー」が暮らすニューヨーク風の都会。
    市長はかつて『ドンキーコング』等に出演したポリーンが務めており、古参ファンを驚かせた。
    雪の国「パウダーボウル」 氷山と吹雪に囲まれた、極寒の地底国。ここの水は泳ぎ続けるとあまりの冷たさにすぐダメージを受けてしまう。
    美味なケーキの名産地としても知られるが、クッパにウェディングケーキを奪われてしまった。
    海の国「シュワシュワーナ」 炭酸を含む海と巨大な噴水が特徴的な国。
    噴水から生成される「誓いの水」をクッパに奪われてしまった。
    料理の国「ボルボーノ」 カラフルで明るい見た目とは裏腹に、あたりをピンク色のマグマに囲まれている危険な国。
    時折クッキングカーニバルが催されるが、クッパに火山の巨大ナベと「祝福のシチュー」を奪われてしまった。
    奪われし国「ホロビア」 朽ちた塔のような外観をした国の跡地。ローカルコインなどが存在せず、マップの規模は小さい。
    ただし、この国のボスはマリオシリーズでも類を見ない存在で、初見では驚くだろう。
    クッパの国「クッパ城」 占領した国の城をクッパが改装したという経緯のため、従来のシリーズと違って洋風ではなく和風の城
    漢字が書かれた旗や幟が散りばめられている。
    月の国「ハニークレーター」 完成し気球となったオデッセイ号で辿り着ける最終決戦場。これまでずっと空に見えていた月の上にあり、奥に教会が存在する。
    低重力のため、屋外でのキャラクターの動きが全体的にふんわりしているが…。
    + エンディング後のネタバレ注意
    キノコ王国「ピーチ城」 ゲームクリア後に訪れることができる、マリオたちの故郷。
    過去作のセルフオマージュが散りばめられたマップで、各所に本作中のボス戦を描いた絵画が飾られている。
    月の国 裏 「ラビットクレーター」 パワームーンを250個集めると行けるようになる。月の国に登場しなかったウサギ族はここで出てくる。
    チェックポイントとローカルコインがなく、パワームーンを集めるにはまずブルーダルズたちとの5連戦を回復がほぼできない中で勝ち抜く必要がある。
    月の国 もっと裏 「ラストクレーター」 パワームーンを500個集めると行けるようになる。
    ここ最近のシリーズでは恒例となっている、オマケ要素を兼ねた最後の難関ステージである。
  • 残機制の廃止
    • 毛糸のカービィ』などのように、本作には残機とゲームオーバーの概念が存在しない。ミスした場合はコインを10枚その場に落とし、最後に触れた中間ポイントに戻されるだけである*4
      • コイン所持数が10枚以下のときにミスしても、コインが0で止まるだけ。
    • マップから選択することで一度通った中間ポイントにワープすることもできる。
    • スーパーマリオギャラクシー』等と同じライフ制を採用している。最大ライフは3だが、「ライフUPハート」を取ると6になる。
      • その代わり、これまでの作品と違いコインを取ってもライフは回復せず、ハテナブロックから手に入るハートを取るかムーンの獲得(取得済みムーンの再獲得でも可)でのみ回復できる。
      • 「ライフUPハート」は特定の場所で入手する(しばらくすると再取得可能)か、ショップで購入可能。入手後はセーブ&ロードをまたいでも最大値は6のままだが、増加した3つ分を減らされるか奈落や毒沼に落ちて即ミスすると効力が切れる。
      • 水中での空気残量は『サンシャイン』同様にライフとは別枠での管理。空気ゲージが減り切ると1ライフダメージとなり、水から上がってもライフは回復しない。
      • 高所からの落下では一切ダメージは入らない。ただし着地時にマリオが短時間硬直し体が痺れるコミカルな演出が入る。
    • 総じてミスのペナルティ自体はこれまでより格段に低いが、ライフの総量や回復手段が少なく、緊張感が維持されている点は2Dマリオや『ギャラクシー』に近い。
    • また、土管の先のサブステージ等は中間ポイントが存在せず、ミスすると最初からやり直しになるためゴリ押しは不可能。「おたすけモード」でも、落下復帰ポイントは非常にまばらか最初にしかないものが多い。
  • マリオの服装を自在に変更できる。
    • 各国に存在する店「クレイジーキャップ」でコインを消費して衣装や帽子を購入することで、マリオを好きな服装に変更して冒険ができる。
    • 衣装には本作初登場のデザインのほか、『マリオのピクロス』の冒険家服や『マリオペイント』の絵描きや『スーパーマリオメーカー』のビルダー服など、過去のマリオシリーズでの服装をモチーフにした懐かしいものも多く用意されている。クリア後は他のキャラクターを元にした衣装も購入できる。
      • 一応『サンシャイン』でもアロハシャツを着ることができたが、マリオの全身を自由にコーディネートできるのは本作が初。
      • マリオの顔に変化が出るものもあり、中には3Dモデルそのものの造形が大きく変化する衣装もある。
      • 2Dステージで服装変更が反映されるのは衣装と帽子を合わせたときのみ。
    • 通常のコインでどの国でも買える衣装と、ローカルコインで購入できる各国限定の衣装がある。
    • 衣装による能力の変化などは特に無いが、一部ステージでは衣装が固定されることがある。また、入手に特定の衣装が必要なパワームーンも各国に存在する。
    • 2018年2月のアップデートで『サンシャイン』で着れたアロハシャツなどの新衣装が追加され、2018年末まで定期的なアップデートでその他の衣装も追加されていった。
  • 3Dステージ内のギミックとして、2Dステージが存在する。
    • 3Dステージ内にある粗いボクセルで構成された土管に入ることで、3Dの壁や床に描かれた2Dステージ内に入り、2Dマリオをプレイすることになる。
    • 2Dステージ内ではマリオを含むすべてのオブジェクトがドット絵になり*5、BGMや効果音がシームレスに8bitアレンジに変化する。アクションはジャンプやしゃがみなど初代『スーパーマリオブラザーズ』準拠のシンプルなものになる。
      • 服装の上下の組み合わせが合っていれば、その変化もドット絵に反映される。
    • 土管に入るかステージの端から出ることで3Dステージに復帰する。なお、ステージの端から敵が出てくるとこれも3Dステージに出現してくる。
    • 単純にムーン取得のための仕掛けとしてや、足場のない場所を壁の中を通って登ったり乗り越えるために設置されていることが多いが、中には過去の2D作品の再現をしているステージもある。
    • 3Dオブジェクトの表面に描かれた2Dステージなので「3Dの視点を動かすと別の側面に2Dの隠しルートがある」「円筒表面でトーラス状に2Dステージの端が繋がっている」など、普通の2Dでは表現できない独特の構成のステージが用意されている。
      • また、先のルートに2Dステージから出てきた敵のキャプチャーが必要だったり、仕掛けが2Dと3Dを超えて連動していることもあり、2D世界と3D世界をまたいだ奇妙な攻略を味わえる。
  • スナップショットモードを搭載
    • 通常ポーズとは別の機能。プレイ中のほぼ好きなタイミングでゲームの進行を停止し、そのまま視点を自由に動かすことができる。
    • プレイ中の状況確認だけでなく、Switch本体の静止画撮影機能と組み合わせることで、旅の場面を「写真」として残すことが可能となっている。
    • 視点移動以外にも拡大縮小や回転、フィルタをかけることもでき、スマホの壁紙として使うために縦長サイズで撮影することまで可能。
      • フィルターの種類はかなり多く、アップデートで更に追加されている。
    • 本作のグラフィックに対する制作側の自信の現れのひとつでもあり、公式でこの機能を使ったベストショットを募集するフォトコンテストが度々開催されている。
  • おたすけモード
    • シリーズ過去作にも存在した初心者救済用モード。こちらのモードで遊んでもデメリットは無く、いつでも通常のモードと切り替えることが可能*6
    • このモード限定の効果は「目的地までの方向が常に矢印で表示される」「ライフの最大値が6(ライフUPハート取得で9)に増加する」「一定時間無操作でいるとライフが自動回復する」「奈落に落ちてもライフが1減るだけで落下直前の場所から復帰できる*7」「水中での酸素ゲージによる制限が無くなり、酸素供給無しで泳ぎ続けられる」「アスレチック系の時間制限が伸びる」と非常に豊富。
    • 操作に慣れない最序盤だけでなく、どうしても取れないムーンや倒せないボスの時だけこのモードを利用する…といった使い方もできる。
    • 重要なのは、敵の数を減らしたり地形を易しくするなどステージ自体に手を加えることはなく、アクションに失敗した際のペナルティーを緩和しているのみである。これにより技術の拙いプレイヤーでもすべての配置やパターンを体験することになる他、おたすけモードでミスなくすばやくクリアできたなら、理論上は通常モードもクリアできるということでもある。
  • amiiboに対応
    • 攻略上必須ではないが、amiiboを読み込むことでゲームを有利に進める効果を得られる。
    • オデッセイ号の停泊地の近くにいるamiiboおじさんに話しかけてからamiiboを読み込むと、5分後に無料でパワームーンの場所を教えてくれる。
      • マリオシリーズのamiiboを読み込んだ場合、そのキャラに対応した衣装を入手できる。
      • 一部amiiboおじさんが名前を知らないamiiboもあるが、効果については影響ない。
    • それ以外の場所でamiiboを読み込むと、回復用のハートやコインを入手できる。
      • 本作のメインであるマリオ・ピーチ・クッパのamiiboでは更に強力な効果を得られる。マリオだと一定時間無敵状態*8になり、ピーチだとライフUPハートが出現し、クッパだと未取得のローカルコインの場所が表示される。
      • 本作仕様であるウェディングスタイルのマリオ・ピーチ・クッパのamiiboが本作と同時発売されているが、それ以前に発売された同キャラの通常衣装(スマブラ版含む)のamiiboでも同様の効果は得られる。
    • amiibo無しでもコインを支払えば同様の効果を得られる手段があるものもある。
      • パワームーンの場所はamiiboおじさんの隣のキノピオも有料で教えてくれる。こちらはコインを払えばすぐ教えてくれる。
      • 衣装は全てクリア後のショップで購入可能。
      • ライフUPハートはショップで購入するか、ステージの特定の場所で入手可能。(どこでも使える利便性は無いが)
      • 無敵とローカルコイン表示は代替手段が無い。
  • オンラインランキング対応のミニゲーム
    • 本作ではムーン獲得のための様々なミニゲームが各国に存在しており、その中でもレース系・タイムアタック系・縄跳び・ビーチバレーといった多くのミニゲームがオンラインランキングに対応している。
      • 全プレイヤーのランキングや、フレンド間のランキングを確認することが可能。
      • 初期は縄跳びに簡単に回数を稼げるバグがあり、ランキングがバグによるカンストだらけで実質機能していなかったが、2018年2月のアップデートにより修正され、ランキングもリセットされている。
    • 2018年2月のアップデート後、クリア後に各地にいるルイージに話しかけるとミニゲーム『ルイージの「バルーンファインド」』で遊べるようになった。
      • 「ファインド」の名の通り、フィールドのどこかに風船を隠したり、他のプレイヤーが隠した風船を制限時間内に探し出す内容*9
      • こちらはパワームーンは貰えない代わりにコインが稼ぎやすくなっている。クリア後も衣装購入で不足しがちなので有難い。
      • ちなみに、服装によってルイージの話しかけられたときのセリフが変化する。
  • VRであそぶ
    • 2019年4月26日の無料アップデートで追加されたモード。本編とは独立しており、コインなどは共有されない。
    • 別売りの『Nintendo Labo Toy-Con 04: VR Kit』を使用してマリオ目線で操作する。VR Kitなしで操作することも可能。本編と違い本体を傾けてカメラを操作する。
    • 「帽子の国」「海の国」「料理の国」の全3ステージの縮小版が舞台。
    • 各ステージに用意された3人の演奏者とコインを見つけるのが目的で、敵キャラは存在しない。コインは100枚以上集めると記録されるやり込み要素的存在。
    • 全演奏者を見つけるとご褒美のムービーが解禁される。
    • 全演奏者の発見とコイン100枚取得の両方を満たしても、1時間程度で終わるおまけ要素である。

評価点

  • マリオを動かす楽しさ
    • 操作性は極めて良好で、プレイヤーの思い通りにマリオを動かすことができる。アクションゲームとしては当たり前の概念だが、本作が高い評価を得ている基盤として外すことのできない評価点と言える。
    • 後述する問題点にも繋がるが、操作するボタン数も最低限に抑えられている。基本は移動のほかはジャンプ、帽子投げ、しゃがみの3ボタンでほとんど完結する。
  • ストーリーが非常に分かりやすい
    • マリオの目的は、マリオシリーズお決まりの「さらわれたピーチを取り返す」こと。今回のクッパの目的は「ピーチとの結婚」であり、挙式に必要なキャッピーの妹ティアラを始め各国の大事な物品を次々と奪ってゆき、マリオ達はそれを追って旅をすることになる。
    • 各国で待ち受けるボスも、ウェディングプランナーである「ブルーダルズ」による「邪魔者排除の顧客サービス」や、物品の回収用に差し向けられた配下、あるいは大事なものを奪った犯人だと勘違いされて襲われるなど、戦う理由が明確にストーリーに関わるものになっている。
    • これまでは説明書などの外部媒体でさらう目的の詳細が語られていたが、それらの概念が排除されているSwitchではそのストーリー表現がさり気なく徹底されている。
      • 一方で『サンシャイン』のようなカットシーンのクドさもない。
  • 新規キャラクターが多数登場
    • キノコ王国を飛び出しただけあって、相棒のキャッピーや敵対するブルーダルズといった主要キャラはもちろんのこと、それ以外の敵や住民も種類が豊富である。住民がキノピオばかりだった最近のシリーズにおいて、住民キャラが多数追加されたのは珍しい。
    • 戦車の「タンクロー」、雉のような「ツックン」、胴体が伸び縮みする「シマハナチャン」といった敵キャラだけでなく、一般住民もじょうろ型ロボットの「ガーデナ人」、フォークのような姿の「ボルボーノ人」、現実世界の人間に限りなく近い「ニュードンカー」等国ごとに全く違う容姿をしている。中でも「スフィン・クイズ*10」はプレイヤー間で話題となった。
  • 「旅をしている」という雰囲気
    • ゲーム内で開くことができるマップもパンフレット風になっており、これも本作の雰囲気作りに一役買っている。
    • 国ごとに住民の種族・通貨・環境が全く異なるなど「異国の世界を旅している」と感じられる要素が多くちりばめられている。
    • 各国のお土産を買うとオデッセイ号内にどんどんお土産が置かれ、ステッカーの場合はオデッセイ号の外壁に貼られていく。
    • ステージの選択は「オデッセイ号で国を移動する」、新ステージの解禁も「オデッセイ号のパワーアップでより遠くへ行ける」という、「船で旅をする」形に集約されている。
      • オデッセイ号は行ける国が増えるごとに帆の枚数が増え、パワーアップが視覚的に分かりやすくなっている。
  • マンネリ打破を目指した要素の数々
    • 上記の通り、本作ではマリオを着替えさせることができる。様々な種類の衣装を組み合わせることで、より新鮮な雰囲気でワールドを駆け巡れる。
    • メインテーマである「Jump Up, Super Star!」はシリーズ初のボーカル曲であり、歌詞の内容も相まって非常に人気が高い。
      • ボーカルを務めるのはポリーン役のKate Davis氏*11
      • ちなみに、向原愛海氏がボーカルを担当する日本語版も聞くことができる。
    • 因みにボーカル曲はもう一曲用意されている。こちらも流れるシーンと相まって胸が熱くなると好評。
    • マリオが冒険する国に関しても斬新さが見られる。
      • 特に、本作が初披露された1stトレーラーでは、リアルなビル街である都市の国をマリオが駆け回るという光景が驚きをもって受け止められた。
      • 他にも料理の国は、本シリーズでもアクションゲームでもお馴染みの溶岩ステージに「料理」というテーマやファンシーな世界観を融合させて明るい雰囲気に仕上げた個性的な国になっており、そのアイデアを評価する声がある。
  • 美麗なグラフィックと豊かな振動
    • Switch初の新作マリオということもあり、グラフィックはWiiUまでの『マリオ』シリーズから大幅にパワーアップしている。
    • 建物や地面、衣類などの質感はもちろんこれまでのっぺりと描かれていたマリオ達の髪の毛や髭も一本一本フサフサに描かれている。
      • 光や空気感の表現も素晴らしく、マリオが冒険する国の気候が画面上からハッキリと読み取れる。
      • また、マリオなどのキャラクターのセルフシャドウ等のシャドウも上手に表現されている。
    • それでいてゲーム中のフレームレートは60fpsを実現しており、気持ちよく冒険することができる。
    • そしてSwitchの目玉のひとつであるHD振動もさり気なくフル活用されており、上記のグラフィックと相まって視覚・触覚共に高い臨場感を得ることができる。中でも海の国の炭酸の海やバイクの振動は是非とも実機で確かめてほしいレベル。
      • 振動の強さはオプションで切り替える事も出来る。
      • ただ臨場感を演出するだけでなく、振動の強さで地中に埋まったパワームーン等の位置を知らせるなど、攻略ギミックにも使われている。
    • グラフィックの美しさ故にスナップショットモードでの撮影も楽しい。風景と衣装との組み合わせを工夫したり、奇抜なアングルを狙ったり、撮影のためだけに困難な場所に到達してみたりと、ハマると攻略そっちのけで没頭してしまうほど。
  • 良質かつ個性的なBGM
    • スタッフの生演奏によるBGMは単に出来が良いだけでなく、それぞれの国の特徴がうまく現れており、プレイの没入感の増加に一役買っている。
      • マリオと相棒・キャッピーが帽子の国を出発して最初に訪れる事となる滝の国のテーマ「ダイナフォー」は、本作のメインテーマとして明確に扱われている。ここぞという場面でこの「ダイナフォー」のアレンジ版BGMが使用されており、進行をうまく引き締めている。
  • 攻略の自由度の高さ
    • パワームーンの数は非常に多く、その総数はクリア前に取得可能な最大数が513個、クリア後には323個増加し836個もある。1つでムーン3つ分にカウントされるグランドムーンがあるため、実際の表示数はさらに多くなる。
      一方それに対して、ストーリークリアに必要なムーンは100未満と豪快な幅広さを持つ。とある場所ではマリオが入手することはできないものの大量のムーンが置かれてたりする。
      • そのため難しいムーンを1個分だけコインでパスしてクリアを目指す事も、あえて難しいムーンに挑戦して中ボスを倒さずにクリアを目指す事もできる。
        さらにクリア後は店売りのムーンに在庫上限がなくなるため、取得可能数で言えば事実上無限である*12
    • ムーンに関する謎解きや気になる場所はひとつの国の中でも結構な量が設置されており、一つの謎解き中にさえ別の謎解きに目移りするほど。
      • また残機がなくなったことを見越してか、従来だとクリア後でもなければまず見かけなかったような割と高難易度のアスレチック部屋が前半から容赦なく出てくるのも特徴。ここのムーンはクリアに必須ではないため、チャレンジ要素に近い。
      • 本作にはミッション選択がないので、ムーンのヒントはストーリー開始時の表示以外は後述の方法でないと見られないが、始めて来た国はフィールドを巡れば怪しい場所がすぐ目につき、じゃんじゃんムーンや手がかりが見つかっていく。
      • そのためムーンひとつ当たりのボリュームはこれまでの作品と比べると少なめだが、次々に発見できる爽快感がある。
      • 残りの隠し場所が少なくなってきても、未発見のムーンのヒントをくれるヒント鳥や、ムーンの場所を教えてくれるヒントキノピオ(コインが必要)やamiiboおじさん(amiiboが必要)など各国に存在するため、ゲーム外部の情報なしでもムーンのコンプリートは可能な塩梅になっている。
    • ムーン獲得後もホームに戻されることはなく、そのままシームレスに探索を続けられる。ミッション選択や取得ムーンの指定もなく、フィールド内で自由にムーンの探索と収集が可能。
      • そのため本作のムーンは『64』のパワースターや『サンシャイン』のシャインの位置づけに『サンシャイン』の青コインや『ギャラクシー2』のグリーンスター、『バンジョーとカズーイの大冒険』のピースなどの収集感覚を融合させたような塩梅になっている。
      • ボスやイベントで手に入るグランドムーンが従来の位置づけにあたり、これらの中には一旦オデッセイ号まで戻される場合がある。
    • ムーンの取得方法はヒントで提示されているが、アクションやキャプチャーを駆使してそれを無視した手順での取得が可能なムーンもある。
      • 無論こういったケースもきちんと想定されており、その場合キャッピーからのメッセージが表示される。
    • 次の国に行くための条件はあくまで一定数のムーンを集めることだけなので、やろうと思えば目標地点やブルータルズをスルーできてしまえる場合もある。この点はしっかり制作側も想定済みで、ブルータルズを倒さずに次の国に進むと待機していたブルータルズの船が移動する演出が入る。
  • 初心者にも優しい補助機能
    • ストーリー進行上で次に行くべき場所には光の柱が立ち上がってどこからでも視認できるほか、マップ上でも表示されるようになっており、ゴールが決まっておらず行き先がわかりづらい箱庭探索のとっつきにくさを解消している。
      • とりあえず目的地を目指してストーリーを進めればグランドムーンが手に入る上、その途中で確実に他のムーンやそのヒントも目に入るステージ構成になっており、どうしても最低限のムーンが見つからず進めないという事態には陥りにくい。寄り道しても光の柱の方向に行けばいいので本筋を見失いにくい。
    • 行く先々でキャッピーがアドバイスをくれる。行くべき場所の案内や、サブステージでの未取得のムーンの有無などを教えてくれる。
    • 「ライフUPハート」をあらかじめ取得してライフを増やしておくことで、余裕を持って攻略に臨める。ボス戦で3回やられると50コインでライフUPハートを購入してから挑み直せる救済要素もある。
    • それでも3Dアクションが苦手というプレイヤーのために、上記の「おたすけモード」が搭載されている。基本的に本作のボス戦は3ライフを念頭に置いた調整がされている(3回有効打を与えれば勝てるボスが多い)ため、ライフ倍増は当然ながら超強力。
  • 充実した収集要素
    • 上述どおり、クリア後は取得可能なムーンの数がさらに増加。特定の記録を達成することでキノピコから貰えるムーンもある。
    • ムーンは獲得した日付がひとつひとつ記録される。リスト形式で種類ごとに記録されるので、店売りのムーンをいくつ買ったかまで一目瞭然。
    • 通常の金色のコインの他、紫色で国ごとに異なる形状のローカルコインが存在する。
      • ローカルコインは国ごとに総数が決まっており、取るたびにオートセーブがかかる。一度取得したローカルコインは半透明になり、それをもう一度取った場合は通常コイン2枚分になる。
      • ローカルコインをすべて集めないと、クレイジーキャップで販売している服やお土産をコンプリートすることはできない。
      • 障害物の裏に隠れていることはあるが、ほとんどはフィールド上に外からむき出しの形で置いてある*13ので、『サンシャイン』の青コインの収集ほど意地悪なものは少ない。
      • 上記の通り、クッパのamiiboを使えば隠し場所を画面に表示することもできる。
    • クリア後はミュージックリスト機能で、これまでに聞いたBGMを自由に再生でき、好きなBGMを流しっ放しでの冒険もできる。このリストを埋めるために未踏の場所を探す楽しみもある。
      • 小ネタではあるが、驚くべき事にBGMに合わせた効果音も変更に対応している。例えばクッパの国における特徴的な電線移動中の和風音だが、BGMの変更でしか気付かない要素でありながら大半に個別のメロディが用意されているというこだわりぶり。
    • キャプチャーした対象も図鑑に記録される。特定の場所や工夫した方法でないとキャプチャーできない敵もいる。
    • さらに「特定のローカルコイン衣装を着ていく・特定のBGMを聞かせることで手に入るムーン」「一定数のムーンを集めていける裏ステージのBGM」など、相互に関係する収集要素も多い。
    • 一部の到達困難な高所などにテクニック次第で登ることができるが、そういった裏道の類にはコインの山がこっそり置かれている(=開発側がその箇所に到達できることを認知している)ことも。
  • セーブ・ロードが短い
    • 起動時こそ長いロードが入るが、それを除けば一番長い別の国へ移動する際のロードでも数秒程度しかかからない。ムーン・ローカルコイン取得時などに起こるオートセーブもごく短時間で終わる。
  • シリーズ各作品のセルフオマージュ要素
    • 冒頭でクッパがピーチ姫を攫って行く際に流れる飛行船のテーマは、シリーズで多用されている『マリオ3』のものではなく、『スーパーマリオメーカー』の初代スキン使用時のものがベースとなっている。
    • 都市の国の看板や一部イベントは『ドンキーコング』がモチーフになっている。またミニカーのミニゲームはBGMが『スーパーマリオカート』で使用されたコース用BGMのアレンジになっている。
    • 他にも料理の国での地面から引っこ抜いた野菜を持ち上げて走り回る『USA』を彷彿とさせるアクション、とある国のローカルコインが『ギャラクシー』のスターピースの形になっているなど、初期三部作にとどまらないシリーズ作のオマージュ要素が色々なところに隠れている。
    • 各国毎にどこかの壁の表面には『マリオメーカー』風ドット絵のネコマリオ、ネコピーチが隠れており、帽子を当てるとコインやハートをくれる。
+ クリア後のネタバレ注意
  • ストーリークリア後、おなじみの「キノコ王国 ピーチ城」に行くことができる。
    • クリア前でも王国から遠く離れたどこかにあるヨッシーの家を訪れることはできる。その際、看板で読める文章は『ワールド』のヨッシーの家のメッセージボックスのオマージュとなっている。
  • キノコ王国では『64』のピーチ城周辺がリメイクされている。屋上のヨッシーやエントランスホールの仕掛けなど、『64』を知っているとニヤリとする要素がちりばめられている。
    • ヨッシーは騎乗できない代わりにキャプチャーして操作することが可能。ただしなぜか深い水に落ちると解除される『サンシャイン』の仕様になっている。
    • もっとも地上生物のキャプチャーの大半は水などに落ちると即解除されるので、その仕様に合わせたと言えるかもしれない*14
  • 音楽もフィールドは『64』と同様にBGMなし、城内は『64』の城内BGMのアレンジになる。
  • キノコ王国でもムーンが手に入るが、この国だけパワームーンが明らかにパワースターの形をしており、取得時の音楽も『64』でのスター取得時のものに(さすがにマリオの「いいエビ食おう!ヒアウィゴー!」は聴けないが)。
  • 周辺の施設内にはストーリー中で出会った各国のボスの絵がかかっており、『64』同様に絵に飛び込むことで強化版のボスと再戦できる。
    • ミッション選択こそ無いが、画面がホワイトアウトしたあとにわざわざ『64』お馴染みのファンファーレが鳴る。
  • キノコ王国のローカルコインで手に入る衣装「64帽」「64服」を着ると、マリオが『64』時代の今となってはローポリゴンな姿に変化する。ゲーム中でも「カクカクした懐かしい姿」と称されており、21年の歳月を感じる。
    • ローカルコインも色こそ紫になってはいるが、『64』版のコインと同じ形をしている。
    • この格好のみで入れる部屋では『64』での中庭が再現されており、木のモデルや床のテクスチャまでもが『64』風の懐かしいものになっている。
  • 敷地内には『3Dランド』でピーチ城の前に植えられていたスーパーこのはの木もきちんと存在する。しっぽの部分には座ったり帽子をかけたりできる。

賛否両論点

  • ムーン取得演出の簡素さ
    • ストーリー中で重要なムーンやボスと戦った後などに獲得できるグランドムーンは獲得時に特殊な演出が入るが、それ以外のムーンでの演出は簡素なものに留まる。探索中もストレスになりにくい。
    • 一方で、ムーンの数の多さも相まって単調に感じやすいという指摘もある。
    • クリアに要するムーンの数は全体から見るとかなり少ないので、ただクリアするだけならこの点は感じられにくいと思われる。
    • ただ、本作では先述した通りグランドムーンがその役割を果たしており、それにクリア後に解禁されるステージでは従来通り難しい個々のステージを攻略して手に入れる達成感が味わえるだろう。
  • コインや音符と違い、キャッピー(帽子)を投げつけてもムーンを取得できない。ゲームバランスの兼ね合いと、演出後の落下を防ぐためだろうが、もどかしさを感じることも。
  • 多数の共通ギミック
    • これまでの箱庭3D作品でも赤コインの収集など各ステージで共通した取得ギミックはあったが、本作ではムーンの総数がかなり多いこともあって、これが数多く用意されている。
      • 5つ集めるとムーンが出現する「ムーンチップ集め」のほか、ト音記号の音符を取ってから一定時間出現する音符全てを取得する「音符集め」・キャプチャーしたクリボーを何匹も重ねてタワー状にする「クリボータワー」・制限時間内に帽子アクションなしで短いアスレチックステージをこなす「チクタクアスレチック」・攻撃すると跳ねる羊を誘導する「ヒツジ集め」など。
    • 多いときではひとつの国内で同じ共通ギミックが複数存在する場合もあり、少々マンネリに感じる部分がある。
    • ただしシチュエーションは毎回異なっており、攻略法は共通でもステージの足場や障害物の存在で違ったアクションが求められている。
    • また他の国で練習したギミックの攻略法を応用できるわけでもあり、一概に悪いことではない。
    • 各国固有のギミックも数多く、そちらも国内に複数存在することがある。
  • ミニゲーム
    • 本作では多数のミニゲームが存在し、ミニゲームで規定ノルマを達成することでもムーンの取得が可能。しかし、この規定ノルマが厳しく、ミニゲーム自体の難易度も高いため鬼門になりやすい。
      • コンプリート抜きにしても、クリア自体にも一部ミニゲームのクリアが必須。この場合はノルマが緩いのが救いか。
      • ミニゲームとは少し違うが、シューティング操作を求められるキャプチャー能力もある。前置きなく入るため、苦手な人にはつらい。
    • 難易度自体の高さもあるが、ミニゲームに関してはおたすけモードが意味を為さないので、自力での攻略が求められる点も、ミニゲームで躓きやすくなっていると言える。
    • また、ミニゲーム自体のリプレイが少々面倒。再挑戦自体は快適だが、徐々にスピードアップするものはスピードアップまでが遅いため、やり直しが億劫に感じることも。

問題点

  • ごく一部で処理落ちする場面がある
    • 基本は60fpsだが、ニュードンク・シティなど多数のオブジェクトが存在する場面で若干気になる程度に落ちる。
    • 処理落ち以外にも本体への負担を軽減するために意図的に遠景のフレーム数を落としている部分も存在するが、レスポンスやゲームスピードに影響が出るほどではない。
  • 操作に関する説明の少なさ
    • マリオの操作やキャプチャーした敵の操作の中に、ゲーム中で全く解説されないものがあり、一部は攻略難易度に大きく影響する。
    • リモコンを適当に振ったり、ボタンを適当に押したりすれば発生する簡単な操作が多く、ギミックを手探りさせる意図と考えられる。
    • 一応、公式のTwitterではいくつかの操作に関するTipsが公開されている。
  • コントローラーを振ることで使えるアクションが不必要に多い。
    • Joy-Conのほか、Proコンで遊ぶ際もまだ問題ないが、携帯モードでは本体を振る事になるため画面が見辛くなるなど危険性が大きい。
      • ゲームクリアに必須ではないものの、ムーンコンプリートには一部必須であり、避けて通ることはできない。
      • コントローラーを振ることで攻略が格段に楽になる(=振らないと攻略が難しい)場面も少数ながら存在する。
      • 中でも「帽子投げ」アクションは普通に投げると「前方にまっすぐ一定距離進みその後戻ってくる」という『スーパーマリオ 3Dランド』や『スーパーマリオ 3Dワールド』のブーメランマリオに似た挙動を示すが、帽子が飛んでいる途中でJoy-Conを振ると対象物の方に自動で飛んでいってヒットする「ホーミング投げ」が出来る。普通に投げて当てられるプレイヤーなら大きな問題はないが、ブーメランマリオ的な普通の投擲が苦手な人にとっては、ホーミング投げは帽子投げアクションをスムーズに行うのに重要な要素であり、コントローラーを振る操作でしか使えないためそれによって快適性が大きく左右される。
      • もっともこれはコントローラーを振らない方が正当なルートという考え方もできる。
      • 多くの場面で最速の移動手段がこのコントローラー振り操作なので使わないと時間の無駄となる。急ぐ必要がある場面やミニゲームでは、攻略難易度に影響する場合も。
    • Joy-Conの操作はただ振ればいいというものだけではなく、振る方向が指定されているものもある。そのため、連続使用すると誤動作を起こすことも少なくない。
      • 操作に必要なボタン数を少なくすることで分かりやすさを追求した弊害が出ていると言える。
    • そのため本作では起動時に画面に表示されるようにJoy-Conの両手持ちの操作が推奨されている。
    • コントローラー振りの動作のほとんどはボタンではできないか、あるいはボタンでは能力が劣る。
      • 棒登りはXボタン連打の場合、コントローラー振りよりやや遅い。
      • 回転投げはボタンで行う場合、スピン*15をしながらYボタンを押す2段階の行動が必要。
      • キャプチャープクプクの攻撃手段はコントローラー振りで出るスピンアタックのみ。X+Aボタンでは攻撃判定の無いスピン。
      • その他、ボタン操作でも可能な行動の強化版(速く移動する・高く飛ぶなど)が多い。つまりコントローラーを振らせるために便利な操作はボタンではできないようにされているのだ。
  • 帽子投げのアクションの使い分けの存在意義が薄い。
    • 帽子を使った多彩なアクションは本作の売りの一つなのだが、実際には基本の正面投げのみでほぼ事足りてしまう。上投げ、下投げなどを使い分ける必要性が薄く、回転投げについても使用場面は少ない。
    • 特に上投げ、下投げについては、100%取得を目指したとしても一度も使わなくて問題ないというレベルであり、先述した通り誤操作による暴発も発生しやすいため、大抵のプレイヤーはこれらの特殊な投げ方を使わなくなっていく。
    • タイムアタックなど時間を競う特殊な遊び方であればこれらの操作も活きてくるのだが、そこまでやり込むプレイヤーは稀である。
  • 地図について
    • 地図の表示が-ボタン、中断が+ボタンで固定で、切り替えができない(どちらもプレイ画面は止まる)。また、+ボタンによる中断から直接地図を開いたりする(逆も然り)ことも出来ない。
    • 一見地味な問題点に見えるが、地図を確認する動作はこのゲームで頻繁に使用する動作であり、その操作性の不備は大きくストレスを溜める。
      • さらに言えば、本作の半年前に発売された『ゼルダBotW』では入れ替えこそできないものの、+の後に直接-で画面を切り替えることができたため、この点では劣っている。
    • ちなみに設定を変えることで方向キー上でもマップを開くことができるようになる。
    • また、地図は各国でメインのもの一種類のみとなり、画面が切り替わる地下通路など、サブエリアのものはない。
      • メインマップ以外の場所のムーンのヒントは全てそこ場所へ行くための入り口部分に固定されてしまい、ヒントとしては若干役に立ち辛くなってしまう。
      • 特に厄介なのが森の国の樹海。薄暗い上にマップが無いので、地形を把握するのに攻略サイト等を見ない限り時間がかかる。それにもかかわらず隠し場所が分かりにくいムーンも存在。また、樹海ではワープが使えず、毎回ツタを登る必要があり面倒。
  • オブジェクト・シーンの不可逆変化がある
    • 一部の国では、イベントをクリアするとオブジェクトや天候などが変化し、二度とクリア前の状態には戻らない。
    • これまでの箱庭3Dシリーズではミッションやシーンの切り替えでクリア前の状態に何度でも挑戦できたが、スナップショットモードを搭載した本作でこれができないのは痛い。
      • ボスとの再戦ステージである程度補完できるものの、ストーリー中でしか実現しないシチュエーションもあり、解禁時期の関係で特定の服装との組合わせが絶対に不可能なものもある。
    • クリア後に一部のボスと再戦できるのだが、再戦時のボスはストーリー上よりも大きく強化されている。これ自体はともかくとしても、強化前のボスとは戦うことができない。
    • セーブファイルは5箇所まで作れるため、何度も撮影したいシチュエーション直前のセーブファイルを残すことは可能。手間はかかるが、Switch本体のアカウントを増やすことでさらに増やすことも可能。
  • 一部作業感が強いムーンがある
    • アクションが大幅に制限される状態で、遠距離を移動しなければならないムーンがそれなりの数ある。
      • 種の運搬では持っている間アクションが制限され、遠い位置に運ぶ必要がありだれやすい。
    • ヒツジを囲いに集めていくムーンも、慣れないうちは思ったようにヒツジが動かずイライラしやすい。
      • 中にはマップに広範囲に散らばった6匹を集めなければならないパターンもあり、面倒くさい。
  • コイン稼ぎが面倒
    • 共通で使えるコイン稼ぎが面倒。ストーリークリア自体には問題ないが、隠し要素の解禁や衣装をコンプリートするためには数千~数万必要になる。
      • さらに通常コインで購入する衣装が必要なムーンもあるため、ムーンリストのコンプリート自体にもコインが4000枚以上必要となる。
    • 一気に稼げる手段が無い。
      • 効率よくコインを稼ごうと思えば同じ隠しエリアをひたすら走破し続けるマラソンが必須となり、苦行となる。
    • また、コインのカンストは9999枚。クリア後はコイン数千枚を要求される衣装が複数販売されるため、これも要求数を考えると若干不親切。
    • 一応、クリア後であれば、アップデートで追加されたバルーンファインドを利用することでコインを稼ぎやすくなっている。
  • ゲーム開始時やステージ切り替え時のテンポの悪さ
    • 上記したようにゲームを起動した際のコントローラーに関する情報がスキップできない上に表示時間が長い。
    • ステージを移動する際にキャッピーによるアクションについてのアドバイスが入るが、こちらもスキップ不可。アクションに慣れた頃には煩わしいだけになる。
      • こちらは一度クリアするとステージ移動の演出が簡略化され、アドバイスも無くなる。ただしムービーを全てスキップすると数秒のロード画面が入る。
      • ストーリー中はロードを挟む箇所であるステージ移動のムービーを一部飛ばせないようにしてロード画面を見せず、没入感を途切らせないようにする工夫と思われる。飛ばせない部分に少しでも有用な情報を入れようという前向きな意図は感じられる。
  • バルーンファインドの問題点
    • バグにより、取る事ができない位置に風船が置かれていることがある。
      • これはバグ技を利用して壁の中へ侵入し、そこへ風船を設置されてしまうというものである。
      • 壁抜けバグは修正が困難なのか、アップデートでも修正されずに残ってしまった*16。バグで設置された風船は、必然的に被挑戦回数が上がる為、報酬金額が高額となる。また、有名なものは方向と距離である程度判別することが可能。
      • とはいえ、回避には情報や知識が必要で、設置されたて等確実に回避する方法はない。ユーザーからは「修正できないなら、せめて壁の中にあることを示す警告文だけでも出せないか」という要望が多い。
    • 一部記録の達成が難しい。
      • バルーンファインドは達成した記録の数によりプレイヤーランクが上昇する仕組みだが、その中でも連続成功の記録は、上記のバグ設置の影響もあり難易度がかなり高い。
      • さらに連続成功は一度バルーンファインドを終了すると失敗していなくても記録が途切れてしまう。よって国を跨いでの施行は不可能であり、同じ場所で長時間バルーンファインドを行う必要が出てくる*17

一時的な問題点

  • 衣装の変更ができない期間がある
    • 衣装を変更するにはオデッセイ号船内か各国のクレイジーキャップ店内のクローゼットを利用する必要がある。しかしストーリー中でオデッセイ号が破壊される場所が何度かあり、発生時は不時着先でパワームーンを規定数集めて修理完了するまでの間は船内に入れなくなって衣装変更ができない。
    • 厄介なことに、不時着した国ではどれもクレイジーキャップがルートのかなり奥にあるかそもそも存在しない。そのため長期間ミスマッチな衣装で冒険をすることになる可能性がある。
    • 壊される直前のに衣装を変えておけばいいのだが、この攻撃は発生する箇所こそ決まっているし、1箇所につき1回だけだが前触れや事前告知はなく、初見プレイ時では事前情報なしでは回避不可能*18。好きな格好で冒険ができることを売りにしている本作においては少々残念な点。
  • ムーン演出がスキップできない。
    • 先述した通りストーリーに関わるものを除けば演出は最低限であり、通常のムーンを取得する場合には、演出を不快に感じることはまずない。
    • しかしながら、終盤に連続でムーンを取得する箇所があり、プレイヤーによってはこの演出を数十回連続で見せられることになる。
    • 以下クリア後のネタバレ
    + ... ストーリーが一段落すると、キノコ王国にいるキノピコがプレイ状況を記録し、「パワームーンを○○個入手する」「コインを○○枚使う」と言った実績に応じてパワームーンをくれる。全部で61個。
  • このカウントはゲーム開始時点から始まっており、最初にキノピコのもとを訪れるまでに、殆どのプレイヤーはそれなりの数の取得条件を満たすことになる。
  • そうすると、キノピコから一挙に複数個のムーンを入手するわけだが、キノピコは一回話しかける度に一つしかムーンを渡さず、しかも毎回取得演出が挟まる。
  • このためプレイヤーによってはAボタンを連打しながら取得演出を数十回見続けるという単純作業が必要。

総評

久々の箱庭探索マリオとなった本作は、どこか懐かしいところを残しつつ、多数の新キャラ・衣装・ボーカル曲といった新要素も豊富で、近年のマリオシリーズに染み付いていたマンネリ感を打ち払っている。
もちろん「マリオを動かすだけで楽しい」という大前提は失われておらず、キノコ王国を飛び出して広大な世界を冒険するという舞台立てによってそのだいご味が更に昇華されたといっていいだろう。
また、これまでの殆どのマリオシリーズのセルフオマージュが随所に散りばめられており、マリオを好きであればあるほど楽しみが増える。
『マリオ』ファンはもちろん、昨今の『マリオ』にネガティブなイメージが付いてしまった人も、またシリーズ初心者にもおすすめできる一作と言えよう。


余談

  • クッパとピーチ姫の結婚式は一応『スーパーペーパーマリオ』でも行われていた*19再びコントンのラブパワーが生み出されるのかと思ったプレイヤーもいたようだ。
    • もっともそちらは黒幕の作戦に過ぎなかったため完全なものではなかったが。
      • 「スマブラX」のフィギュア名観では「クッパのタキシード姿はこれっきりかも」と記載されていたが、まさか10年後に再びやるとは…
  • 今作で久々に登場したポリーンは、初登場の『ドンキーコング』ではマリオの恋人*20であり、『マリオvs.ドンキーコング』シリーズ以降はマリオの友達となっていたが、今作で市長として登場した彼女は終始マリオに対して他人行儀な態度を貫いている。
    • 公私をわきまえ市長としての立場を優先したためなのか、それとも上記の関係がクッパ7人衆とクッパの元々の関係同様になかったことにされたのかは今のところ不明*21。態度こそよそよそしいものの、一応はどちらとも取れるような描写になっている。
    • なお、彼女を含めたニュードンカーは日常的に敬語で話すスタイルとなっているため、丁寧口調自体がおかしいというわけではない。
    • 一方で、彼女が歌う『Jump Up, Super Star!』の歌詞や、フェスティバルでマリオ一人だけを『ドンキーコング』再現の命がけなアスレチックへ放り込む様など、そっけない態度とは裏腹に実はマリオとの過去の思い出を引きずっているのではと考えさせられる場面もある。
    • 本作と同じ東京のチームが開発した『スーパーマリオギャラクシー2』では、『スーパーマリオギャラクシー』のパラレルワールドであるという設定が取り入れられている(=少なくとも3Dマリオシリーズにはパラレル的な存在の概念がある)ことや、今までの作品に登場したポリーンはGB版『ドンキーコング』で「ニューヨーク」から始まった追跡救出劇の末マリオとともにキノコ王国に辿りついてキノコ王国に住み着くこととなりその後『マリオvs.ドンキーコング2 ミニミニ大行進!』以降の『マリオvs.ドンキーコング』シリーズにも登場しているため、従来作のポリーンはキノコ王国あるいはその周辺に居住している可能性が高いこと、今作におけるポリーンのマリオとの会話がまるでマリオと初対面の他人であるような口ぶりであることなどから、本作のニュードンクシティの市長ポリーンは従来作のポリーンとは別な世界線の人物なのではないか? と考えることもできる。
    • また、2人の関係自体はすでに20年前以上の設定であり、それを知らないファンも少なくない。そんな人達にとって新キャラ同然のポリーンがいきなりマリオに馴れ馴れしい態度をとっても困惑する、などの可能性を考慮した上での設計とも考えられる。
  • ダッシュがない代わりにZL/ZRボタンを押しながらYボタンを押すかコントローラを振ることで転がることができる。
    • これを連発することで普通に走るより速く移動することができる。その見た目ゆえ「ソニックシリーズに似ている」とよく言われるが、昨今よく共演している影響なのだろうか。
    • 転がるアクション自体は『スーパーマリオ 3Dランド』や『スーパーマリオ 3Dワールド』にも同様の操作で一回転だけ転がって、ブロックに体当たりしたり狭い通路をくぐったりジャンプ前などに勢いをつけたり『前転幅跳び』に派生できるアクションとして採用されていたが、今作では連続で転がり続けることができるようになったほか、転がり状態で下り坂に差し掛かると傾斜で少し勢いがつく仕様にもなっており、「転がりアクションが地面の傾斜に影響を受ける」というのも2Dの『ソニック』シリーズにみられる特徴でもある。
      • なお、奇しくも『ソニック』シリーズでも少し前から壁キックを使うようになってきている。
    • ちなみに本作にも3Dシリーズ恒例のスライダー面も存在するが、急斜面では滑らずに転がるようになっている。
  • マリオをサポートするちょい役として3DSの『nintendogs + cats』の柴犬が登場している。
  • パワームーンを取得した際、マリオが片腕を挙げるポーズをとるのだが、この際のマリオの手の形はグー、チョキ、パーのどれかになっており、ジャンケンができる。
    • 実はこれらは64(チョキ)、サンシャイン(パー)、ギャラクシー(グー)それぞれでのスター・シャイン取得シーンのオマージュでもある。
  • 本作専用の公式Twitterアカウントがあり、アクションのコツや設定資料、お宝写真などを公開している。
    • テーマに沿ったスナップショットを募集する「ベストショットでっせい」など、ユーザーとの交流も行っている。
  • 作品名に「オ」が連続することもあり、作品の発表以降「オ」をひとつ略して関西弁風にもじった「スーパーマリオでっせい」というギャグは誰しもが思いついたが、任天堂が関西出身の企業だからか*22公式でも日本語版「Jump Up, Super Star!」のタイトルや歌詞、前述の公式企画名などで堂々とこれをネタとして使用している。
  • 『Jump Up, Super Star!』は本作の公式サイトでも試聴することができるが、ボリュームのON/OFFを37回繰り返すと日本語版に切り替わる。
    • 37回という数字は発売日の10月27日(→10+27=37)からとられているのではないかと推測されている。
  • 2017年発売のSwitchの起爆剤として、『ゼルダの伝説』シリーズも最新作『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』が同年に発売されている。
    • 実は任天堂製作の人気シリーズであるマリオシリーズとゼルダの伝説シリーズの本流新作が同年に同機種で発売されるのは珍しいことで、過去にはFCDの『マリオ2』と初代『ゼルダの伝説』やGCでの『サンシャイン』と『風のタクト』くらいしかない。
    • GotYの受賞では『ブレス オブ ザ ワイルド』に譲るものの、任天堂の決算報告では、全世界における本作の売り上げが『ブレス オブ ザ ワイルド』を上回る1,000万本以上となっており、貫禄を見せた。
    • 本作におけるムーン取得のテンポの良さは、『ブレス オブ ザ ワイルド』においては「コログの実探し」によく例えられている。
    • 19年4月26日には本作と『ブレス オブ ザ ワイルド』の両方に同時にVRモードが追加されている。
  • 2018年7月13日にSwitch/3DS移植版が発売された『進め! キノピオ隊長』は本作の前日譚とされており、おまけ要素として本作の一部ステージが収録されている。
    • ただしそちらは元々WiiUで発売されたソフトであり、両ハードに移植された際にエンディングの一部が変更されるという形で、あくまで後付けの設定である。
      • 元々のWiiU版『キノピオ隊長』の方は『スーパーマリオ 3Dワールド』の前日譚であったため、同じゲーム同士でありながらSwitch/3DS版とパラレルワールドの関係になっている*23
  • 2018年11月9日にガイドブックが付属したパッケージ版が発売された。
    • マイニンテンドーストアでガイドブックを単体購入することもできる。価格は350円。

対象年齢について

  • 本作はCERO:A(全年齢対象)が当たり前であったマリオシリーズとしては異例となる、レーティングがCERO:B(12歳以上対象)の作品である。
    • アクションゲーム以外の『マリオ』シリーズ全作で、国内CEROにおいて旧レーティングの頃を含め12歳以上対象の作品は本作が初であり、ファンの間に強い衝撃が走ったのはもちろんのこと、いくつかのニュースサイトにもこのことが取り上げられた。
    • 一時期は「トレイラーで見せたマリオの乳首が影響しているのではないか」といった本気か冗談かわからない噂も飛び交った*24*25
      • 一応付け加えると本作のコンテンツアイコンは「暴力」と「犯罪」であり、乳首に相当するであろう「セクシャル」は無い。
    • 原因として考えられるシーンには「大都市で戦車をモチーフにしたタンクローをキャプチャーで操作できる」「バイクでビルを飛び降りて他のビルの屋上に飛び降りる*26」「リアルな人間の姿をしたニュードンカーを攻撃したり、バイクを使用してニュードンカーや車にぶつかったりできる*27」「ニュードンク・シティを走るタクシーをジャンプ台として踏みつけられる」といったものがある。だがニュードンカーや車に対して攻撃的なアクションをした場合でもジャンプ台にされた車こそ一時的にボンネットやトランクが少し開くが壊れるどころか傷一つつかず、一切変化が起こらない。
      • また、殺人・流血描写など慣例から逸脱した過激な表現は一切存在しない。対象年齢が上がってしまったとはいえ、明らかに毛色が違うと思えるほどの変化はなく従来のファミリー層・万人向けの雰囲気は保たれているため、この件で購入を見合わせている方はご安心を。
      • タンクローも見た目の戦車っぽさとは裏腹に発射する弾はファンシーな見た目で着弾時にはカラフルな紙吹雪を撒き散らすという、暴力性を極力感じさせない苦心が見られる。
    • カービィ』や『スマブラ』で知られる桜井政博氏も思う所があったらしく、ファミ通連載のコラムにてこの件についてプレイヤーの感覚と乖離していると触れている。
    • ちなみに、北米のESRBではE10+(10歳以上対象)、ヨーロッパのPEGIでは7(7歳以上対象)と海外の方が対象年齢が低い。
      • レーティングの判断基準は国によって異なるためか、発売される地域によって対象年齢にばらつきが起きている*28

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最終更新:2024年03月27日 21:56

*1 厳密には、スーパーマリオギャラクシーシリーズでも主要ステージには箱庭系のものが多く、一方本作でも一本道のミニステージは多々ある。正確に言うならば「ステージの踏破そのもの」よりもステージ内のキーアイテムを集めることに重点が置かれたという程度に受け取るべきか。

*2 長期の放浪,長い冒険(の旅), 遍歴という意味

*3 いつもの帽子はオープニングでクッパに破壊されてしまい、キャッピーがその帽子の破片を取り込んで変身している。

*4 これはプロデューサーである宮本茂氏の「アクションゲームにおけるゲームオーバーは、ミスした地点までの戻し作業に時間が掛かるだけでゲームプレイの向上に寄与していない」という考えから。シリーズ最初期を除いてマリオシリーズはゲームオーバーからの復帰が容易なものが多いが、明確にゲームオーバーが廃止されたのは本作が初めて。

*5 基本的に『スーパーマリオブラザーズ』風のドットではあるが、各衣装ごとのマリオを始めパワームーンや音符などの新規アイテムは新規のドット絵が描き下ろされている。ちなみにチョロボンなど『スーパーマリオワールド』初出の敵はSFC準拠でドットがやや細かい。

*6 ただし、モードを切り替える度に最後に訪れたチェックポイントからやり直しとなる。

*7 ごく一部のステージではこの効果が発動せずそのまま落下ミスになる。

*8 過去作と異なりダメージを受けないだけで仰け反りはする

*9 名前は似ているが『バルーンファイト』とは全くの別物となっている。

*10 プレイヤーに謎解きをかけてくる、スフィンクスに似た石像。一見尊大な雰囲気だが、誤った答えを選んだり何度も正解するとこちらを煽ってくる。

*11 他作品では、海外版の『ソニック』シリーズのテイルス役などで有名。

*12 ただし、パワームーン所持数は表示上は「999個」が最大値となり、それ以降は取得しても999個のままとなる。また、国ごとの店売りムーンの購入履歴の表示は「1ヶ国につき99個」が最大であり、それ以上購入しても購入履歴は表示上99個のままとなる。なお、「店売りのパワームーン」のチェックはショップごとに購入履歴が1個でもあれば埋まり、「店売り以外のパワームーン」の取得履歴は当然ながら別枠となるため、もし「パワームーンの完全コンプリート」を目指す場合、店売り以外のパワームーンも全て集める必要がある。

*13 ブロックなどの中ではなく、外の地形の影に巧妙に隠されているものが大半。

*14 例外は水上または溶岩を泳げるカエルやバブル程度。

*15 左スティックをグルグル回すとできる。

*16 キャプチャーを利用した一部のものは修正されている

*17 一応、滝の国や都市の国、クッパの国など、方向と距離でバルーンの場所がほぼ確実に特定可能な場所もある。また、平坦で障害物の少ない砂の国やピーチ城頂上に設置する人が多いキノコ王国など、バルーンの視認自体がしやすい場所もある。

*18 一応、2回目以降はその限りではなく、事前に衣装を変えておける

*19 ゲーム作品以外だとアニメや漫画などのメディアミックスでも度々見られる。

*20 GB版『ドンキーコング』の攻略本に掲載されたスタッフインタビューでは、マリオの元カノであることがほのめかされていた。

*21 発売当時の『ファミ通』の本作の記事では、過去のマリオシリーズ紹介の際にマリオの「前の彼女」であることは触れられていた。

*22 任天堂は京都出身の企業だが、同じ関西弁でも「~でっせ(い)」はどちらかと言えば大阪弁に近い。

*23 この影響で、WiiU版に存在した『3Dワールド』由来のコースがSwitch/3DS版では『オデッセイ』由来のコースに差し替えられる形で削除されている。

*24 日本ではあまり話題にならないが、海外ではマリオの乳首やルイージの股間がユーザーからネタにされることが度々ある。

*25 本気で否定するなら、よりリアルな頭身のキャラであるシュルクやセフィロスやカズヤの乳首が見えている『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』がCERO:Aであるという反例を挙げられる。

*26 これでしか取れないムーンもある。これは「バイクの屋上にある駐車場に止める(なぜそんな所に設備したのかは謎。実際に他に駐車する人がいなかったとの事である)」という条件。

*27 一般車(障害物扱い)に衝突する危険運転は『マリオカート』シリーズの一部作品でも可能だが、そちらでも「マリオキャラ側だけが一方的に弾き飛ばされる」「スター状態で接触してもすり抜ける」など一般車側が被害を受けない描写がなされており、バーチャルコンソールを含み全年齢以外のレーティングが付与された作品はない。

*28 日本ではCERO:A(全年齢対象)のソフトが海外ではESRB:T(13歳以上対象)であるか逆に海外の方が対象年齢が低いケースがある。余談だが『GTA』シリーズなどは日本ではCERO:Z(18歳以上対象)なのに対し海外ではESRB:M(17歳以上)となっており未成年でも(保護者の同意は必要だが)購入できる。